JP3213444B2 - インバータの単独運転検出方法 - Google Patents

インバータの単独運転検出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商用電力系統と連系し
て使用されるインバータの単独運転検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における地球環境保護意識の高まり
によって、環境汚染のないクリーンエネルギー、中でも
太陽電池を利用した太陽光発電が注目されている。太陽
光発電においては、その発電電力が太陽の日射量に応じ
て大きく変動するため、電力の安定供給及び余剰発電電
力の有効利用を図るために、しばしば商用電力系統との
連系によって運転される。
【0003】上述のような太陽光発電システムでは連系
用のインバータが使用される。そのインバータが商用電
力系統との連系によって運転しているときに、商用電力
系統が停電すると、インバータが単独運転状態となる可
能性がある。単独運転状態が継続すると停電の復旧作業
の安全性が損なわれてしまうので、単独運転状態となっ
たことをできるだけ早く検出し、迅速にインバータの運
転を停止させ又は商用電力系統から切り離す必要があ
る。
【0004】従来において、インバータの単独運転状態
を検出する方法として、インバータの出力に10Hz程
度の低い周波数で振幅変調されたゆらぎ成分を含ませて
おき、このゆらぎ成分をフィルタなどを用いてアナログ
的に検出する方法が用いられている。
【0005】図7は従来の単独運転検出回路80を示す
ブロック図である。従来の単独運転検出回路80による
と、適当な変圧器を介して検出されたインバータの出力
電圧Voから、バンドパスフィルタ81によってノイズ
成分を除去した後、AM検波器82によってAM検波す
る。そして、バンドパスフィルタ83によって10Hz
のゆらぎ成分のみを取り出し、ゆらぎ成分の振幅を基準
値と比較し、ゆらぎ成分が基準値を越えたときに、イン
バータが単独運転状態であることを示す検出信号S10
を得ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の検出方法によると、バンドパスフィルタ83によって
10Hzのゆらぎ成分のみを分離して取り出すことが困
難であるため、誤検出を防ぐために基準値をある程度の
大きい値としておく必要があり、また回路の温度ドリフ
トによる影響があるため、検出感度を高めることが容易
ではなかった。そのため、単独運転状態を確実且つ迅速
に検出することが容易ではなかった。
【0007】また、ゆらぎ成分の周波数が極めて低いこ
とからバンドパスフィルタ83が大型化し、さらには、
バンドパスフィルタ81の通過周波数を50Hzと60
Hzとに切り換えるための回路を要するため、インバー
タの小型化及び取扱いの簡便化という点においても問題
があった。
【0008】本発明は、上述の問題に鑑み、ゆらぎ成分
の検出感度を高めて単独運転状態を確実且つ迅速に検出
するとともに、インバータの小型化を図ることの可能な
インバータの単独運転検出方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、上述の課題を解決するため、商用電力系統に連系
されるインバータの出力に含まれた、商用周波数よりも
低い周波数により振幅変調された成分を検出して前記イ
ンバータの単独運転を検出する方法であって、前記イン
バータの出力電圧を、前記商用電力系統の電圧波形の周
期よりも充分に短い周期でサンプリングしてディジタル
値である電圧データに変換し、前記電圧データの中から
ピーク値を検出し、前記各ピーク値を周波数解析するこ
とによって前記振幅変調成分を検出し、前記振幅変調成
分の振幅が基準値よりも大きいときに、前記インバータ
が単独運転状態であることを検出する単独運転検出方法
である。
【0010】請求項2の発明に係る方法は、前記インバ
ータの出力電圧をサンプリングしてディジタル値の電圧
データであるピーク値を検出し、前記各ピーク値が、
記振幅変調成分の周波数に対応した一定の回数増大又は
減少した後に一定の回数減少又は増大したときに、前
記インバータが単独運転状態であることを検出する単独
運転検出方法である。
【0011】請求項3の発明に係る方法は、前記ピーク
値として、商用電力系統の電圧波形の正負のピーク値の
絶対値を用いる単独運転検出方法である。請求項4の発
明に係る方法は、前記振幅変調成分の周波数を前記商用
電力系統の周波数のNp分の1(Npは整数)とし、前
記ピーク値がNp回増大又は減少した後にNp回減少又
は増大したときに、前記インバータが単独運転状態であ
ることを検出する単独運転検出方法である。
【0012】請求項5の発明に係る方法は、前記インバ
ータの出力電圧を、前記商用電力系統の電圧波形の一定
の位相角度位置においてサンプリングしてディジタル値
である電圧データに変換し、前記電圧データが、前記振
幅変調成分の周波数に対応した一定の回数増大又は減少
した後に一定の回数減少又は増大したときに、前記イ
ンバータが単独運転状態であることを検出する単独運転
検出方法である。
【0013】
【作用】インバータの出力電圧は、サンプリングによっ
てディジタル値である電圧データに変換される。電圧デ
ータの中からピーク値が検出され、各ピーク値を周波数
解析することによって変調成分が検出され、振幅変調成
分の振幅が基準値よりも大きいときに単独運転状態であ
ることが検出される。
【0014】また、請求項2の発明においては、ピーク
値の増大又は減少するパターンが検出され、そのパター
ンの状態によって振幅変調成分信号の有無が検出され
る。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係るインバータ20を用いた
太陽光発電システム1の回路を示すブロック図である。
【0016】太陽光発電システム1は、太陽電池10、
及び電圧形電流制御方式のインバータ20から構成さ
れ、図示しない保護継電器などを介して商用電力系統5
と連系接続されている。配電線6には各種の負荷Zが接
続されている。
【0017】インバータ20は、複数のスイッチング素
子などからなるインバータ主回路21、1チップのマイ
クロコンピュータ24、DSP(Digital Si
gnal Processor)25、変圧器PT1に
よって検出された出力電圧Voをディジタル値Sbに変
換するAD変換器26、変流器CT2によって検出され
た出力電流Ioをディジタル値Scに変換するAD変換
器27、カウンタ回路28、ドライバ回路29などから
構成されている。
【0018】マイクロコンピュータ24は、太陽電池1
0からの入力電圧Viと電圧指令値Vrefとの差を示
す入力誤差信号Saを生成してDSP25に送る他、イ
ンバータ20の全体の制御を行う。
【0019】DSP25は、マイクロコンピュータ24
から送られた入力誤差信号Sa、及び入力された信号S
b,Scに基づいて、所要のパルス幅値Pwmを高速で
次々と演算して出力する。また、インバータ20の単独
運転を検出するために、AD変換器26を介して入力さ
れる商用交流電圧波形の信号Sbに振幅変調成分として
含まれる10Hzのゆらぎ成分信号Seを検出し、マイ
クロコンピュータ24に送る。
【0020】なお、図示は省略したが、インバータ20
の出力電圧にゆらぎ成分を含ませる公知の適当な回路が
設けられている。次に、マイクロコンピュータ24及び
DSP25の構成及び動作についてさらに詳しく説明す
る。
【0021】図2はマイクロコンピュータ24で処理さ
れる内容の一部を機能的に示すブロック図、図3はDS
P25で処理される内容の一部を機能的に示すブロック
図である。
【0022】図2において、マイクロコンピュータ24
には、太陽電池10からの入力電圧Vi、及び変流器C
T1によって検出されたインバータ主回路21への入力
電流Iiを、ディジタル値に変換するためのAD変換器
241,242が設けられている。マイクロコンピュー
タ24は、ディジタル値に変換された入力電圧Vi及び
入力電流Iiに基づいて、太陽電池10の発電電力であ
る入力電力Pを演算し、また、入力電力Pが最大となる
ように最大電力追尾制御のための演算処理を行って入力
誤差信号Saを出力する。
【0023】なお、最大電力追尾制御処理においては、
入力電圧Viの変移方向と入力電力Pの増減状態とから
パルス幅値Pwmの増減方向が決定され、これに対応し
て入力誤差信号Saが出力される。最大電力追尾制御が
行われない場合には、例えば入力電圧一定制御が行われ
る。入力電圧一定制御においては、電圧指令値Vref
に相当する値が太陽電池10の最適動作電圧の近辺の値
に固定的に設定され、その電圧指令値Vrefと入力電
圧Viとの差電圧が入力誤差信号Saとして求められ
る。
【0024】また、DSP25から入力されるゆらぎ成
分信号Seの大きさをレベル比較部245によって基準
レベルと比較し、基準レベルを越えたときに遮断器CB
をオフにしてインバータ20を商用電力系統5から切り
離し、これによって商用電力系統5の停電時にインバー
タ20が単独運転となることを防止している。
【0025】図3において、DSP25では、バンドパ
スフィルタ処理部251によって商用交流電圧波形から
基本周波数成分に対応した信号Sbを取り出し、乗算処
理部252によって、この信号Sbと、マイクロコンピ
ュータ24から送られてきた入力誤差信号Saとを乗算
して電流指令値信号Siを生成する。エラーアンプ部2
53によって、電流指令値信号Siと出力電流値Scと
の差Δiに増幅率Aを乗じた値である電流誤差値Eが求
められる。PWM演算処理部254では、電流誤差値E
に基づいて、パルス幅値Pwmを演算し、カウンタ回路
28へ出力する。
【0026】また、バンドパスフィルタ処理部251に
よって商用交流電圧波形からノイズ成分を除去した信号
Sbに基づいて、ピーク検出部255によって各サイク
ルのピーク値VPを検出し、周波数解析部256によっ
て複数個のピーク値VPを周波数解析することによって
ゆらぎ成分信号Seを検出し、これをマイクロコンピュ
ータ24へ出力する。詳細は後述する。
【0027】カウンタ回路28では、PWMパルスの周
期Tp(例えば50ms)毎にカウント値がリセットさ
れるとともに、DSP25から出力されたパルス幅値P
wmがプリセット値として設定される。そして、カウン
タ回路28は、リセットされた直後から、周期Tpより
も充分に短い周期のカウンタクロック信号Cckをカウ
ントし、カウント値がプリセットされた値に達するまで
「1」を出力する。これによって、カウンタ回路28か
らは、パルス幅値Pwmに応じた所定の周波数のPWM
パルスSpwmが出力される。
【0028】ドライバ回路29は、PWMパルスSpw
mに基づいて、インバータ主回路21の各スイッチング
素子のゲート制御信号として必要な複数のパルス信号P
gを生成し、インバータ主回路21に出力する。
【0029】図4はDSP25におけるゆらぎ成分信号
検出処理を示すフローチャート、図5はゆらぎ成分信号
検出処理におけるゆらぎ成分信号Seの波形を示す図で
ある。
【0030】図4に示すルーチンは、例えば割り込み処
理により、又はメインルーチンからのコールによって周
期的に実行され、その実行の周期は商用電力系統の電圧
波形の周期よりも充分に短い。
【0031】まず、サンプリング数nが1つ加算された
後(#11)、信号Sbに対して1回のサンプリングが
行われ、ディジタル値の電圧データvが得られる(#1
2)。
【0032】電圧データvが変数VPと比較され(#1
3)、より大きい電圧データvが変数VPに入れられる
(#14)。なお変数VPの初期値は0である。サンプ
リング数nが、信号Sbの1サイクルにおけるサンプリ
ング数nmaxに達するまでつまりステップ#15でイ
エスとなるまで、ステップ#11〜14の処理が繰り返
される。
【0033】サンプリング数nがサンプリング数nma
xに達すると(#15でイエス)、今回得られたピーク
値VP、及びこれまでに得られたピーク値VP(1)〜
(5)の合計6個のピーク値について、周波数解析が行
われ(#16)、ゆらぎ成分信号Seをマイクロコンピ
ュータ24に出力する(#17)。
【0034】マイクロコンピュータ24では、レベル比
較部245において、ゆらぎ成分信号Seの振幅を基準
レベルと比較し、基準レベルを越えたときにインバータ
20が単独運転状態であることを検出し、その検出信号
Sfによって遮断器CBをオフする。
【0035】そして、ピーク値VP、VP(1)〜
(5)の間において、それぞれの値を1つづつシフトし
た後(#18)、ピーク値VP及びサンプリング数nを
「0」に初期化する(#19)。
【0036】つまり、このフローチャートによる処理で
は、合計6個のピーク値VPによってゆらぎ成分信号S
eの検出が行われている。例えば、商用電力系統の周波
数fcが60Hz、ゆらぎ成分信号Seの周波数fqが
10Hzとした場合に、6個のピーク値VPによって1
サイクルのゆらぎ成分信号Seが得られることとなり、
これからその振幅の大きさを正確に検出することが可能
である。
【0037】この実施例によると、ゆらぎ成分信号Se
をソフトウエアによる周波数解析によって容易に正確に
検出することができ、検出感度を高めて単独運転状態を
確実且つ迅速に検出することができる。しかも、従来の
ように大型のバンドパスフィルタが不要であるため、イ
ンバータ20の小型化を図ることができる。
【0038】次に、本発明に係る第2実施例について説
明する。第2実施例では、インバータ20のPWM制御
の方法については先の実施例(第1実施例)と同じであ
るが、ゆらぎ成分信号Seの検出方法つまり単独運転状
態の検出方法が相違する。したがって、図1に示す回路
は第2実施例についても当てはまるが、図2及び図3に
示すマイクロコンピュータ24及びDSP25のゆらぎ
成分信号検出処理に関連する部分は相違する。
【0039】図6は第2実施例におけるゆらぎ成分信号
検出処理を示すフローチャートである。第2実施例にお
いては、ピーク値VPとして、信号Sbから検出された
正負のピーク値Vpの絶対値が用いられる。したがっ
て、商用電力系統の周波数fcが60Hz、ゆらぎ成分
信号Seの周波数fqが10Hzとした場合に、1サイ
クルで12個のピーク値VPが得られることとなり、こ
れは第1実施例の2倍の個数である。
【0040】第2実施例においては、ピーク値VPがN
p回減少した後にNp回増大したとき、又はNp回増大
した後にNp回減少したときに、ゆらぎ成分信号Seが
検出されたとみなし、検出信号Sfを出す。なお、Np
の値は、商用電力系統の周波数fc、ゆらぎ成分信号S
eの周波数fqから、Np=fc/fqとして求められ
る。
【0041】図6に示すルーチンは、ピーク値VPが検
出される度毎に、割り込み処理により、又はメインルー
チンからのコールによって実行される。なお、このフロ
ーチャートは、商用電力系統の周波数fcを50Hz、
ゆらぎ成分信号Seの周波数fqを10Hzとした場合
についてのものである。したがって、1サイクルで10
個のピーク値VPが得られることとなり、ピーク値VP
の減少及び増大が各5回連続した場合に検出信号Sfが
出力される。
【0042】図6において、まず、今回のピーク値VP
nと前回のピーク値VPn−1との差を求めてこれらを
比較する(#31)。今回のピーク値VPnの方が大き
い場合には、現在の増減状態を示す増減フラグFTnを
「1」にセットし(#32)、前回のピーク値VPn−
1の方が大きい場合には、増減フラグFTnを「0」に
リセットする(#33)。
【0043】次に、現在の増減フラグFTnの状態と前
回の増減フラグFTn−1の状態とが互いに等しいか否
か、つまり同じ増減傾向が続いているか否かを判断する
(#34)。同じ増減傾向が続いている場合には(#3
4でイエス)、連続回数をカウントするカウンタのカウ
ント値CCを1つインクリメントし(#38)、そのカ
ウント値CCが「4」以上である場合には(#39でイ
エス)、今回で5回の減少又は増大が連続したことを示
す連続フラグFCnを「1」にセットし(#40)、前
回のピーク値VPn−1に今回のピーク値VPnを代入
する(#41)。
【0044】ステップ#31で、今回のピーク値VPn
と前回のピーク値VPn−1とが等しい場合には、同じ
増減傾向が続いているとみなし、ステップ#32〜34
の処理を行うことなくステップ#38の処理を開始す
る。
【0045】ステップ#34でノーの場合、つまり増減
傾向が変わった場合には、前回の連続状態を示す連続フ
ラグFCn−1が「1」であるか否かを判断し(#3
5)、イエスであればカウント値CCが「4」に等しい
か否かを判断し(#36)、さらにイエスであればゆら
ぎ成分信号Seが検出されたとして検出信号Sfを出力
し(#43)、インバータ20を停止させる(#4
4)。
【0046】ステップ#35又は36でノーであれば、
検出処理を最初からやり直すため、前回の連続フラグF
Cn−1に今回の連続フラグFCnを代入し、連続フラ
グFCn及びカウント値CCを「0」に初期化し、前回
の増減フラグFTn−1に今回の増減フラグFTnを代
入する(#42)。
【0047】なお、ステップ#39で、カウント値CC
が「4」回以上である場合としているのは、ステップ#
34で最初にイエスとなるのは同じ増減傾向が2回続い
た場合であるからであり、1回分のカウントが抜けるか
らである。また、ステップ#36でカウント値CCが
「4に等しい」か否かを判断しているのは、「5」以上
であっても不可であるからである。
【0048】この第2実施例によると、第1実施例にお
ける効果に加えて、周波数解析処理のような公知ではあ
るが複雑な処理を行う必要がないので、ゆらぎ成分信号
検出処理のためのソフトウエアの負担が軽くなり、それ
だけ処理速度も向上するという効果がある。
【0049】第2実施例においては、信号Sbから検出
された正負のピーク値Vpの絶対値がピーク値VPとし
て用いられたが、正のピーク値Vpのみをピーク値VP
として用いてもよい。その場合には、Np=fc/(2
・fq)となる。また、ピーク値Vpの検出方法とし
て、電圧波形の90度の位相角における電圧データを検
出してもよい。さらに、任意の一定の位相角における電
圧データを用いてゆらぎ成分信号Seを検出してもよ
い。ただしその場合にはピーク値と比べて感度が低下す
る。
【0050】また、ゆらぎ周波数fqを、10Hz、5
Hz、2Hzなどのように50Hzと60Hzとの両方
に同期する周波数としておけば、ゆらぎ成分信号Seを
発生させるための変調回路を共通化することができる。
【0051】上述の実施例において、ゆらぎ成分信号検
出処理を行うに当たって、マイクロコンピュータ24及
びDSP25の処理分担、処理内容、処理順序などを種
々変更することができる。第1実施例においても、第2
実施例と同様に、正負のピーク値の絶対値を用いてもよ
い。その他、インバータ20又は電源システム1の全体
又は各部の構成、処理動作、処理順序、動作のタイミン
グなどは、本発明の主旨に沿って種々変更することが可
能である。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、ゆらぎ成分の検出感度
を高めて単独運転状態を確実且つ迅速に検出するととも
に、インバータの小型化を図ることができる。
【0053】請求項2乃至請求項5の発明によると、ゆ
らぎ成分信号検出処理のためのソフトウエアの負担が軽
くなり、それだけ処理速度も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインバータを用いた太陽光発電シ
ステムの回路を示すブロック図である。
【図2】マイクロコンピュータで処理される内容の一部
を機能的に示すブロック図である。
【図3】DSPで処理される内容の一部を機能的に示す
ブロック図である。
【図4】DSPにおけるゆらぎ成分信号検出処理を示す
フローチャートである。
【図5】ゆらぎ成分信号検出処理におけるゆらぎ成分信
号の波形を示す図である。
【図6】第2実施例におけるゆらぎ成分信号検出処理を
示すフローチャートである。
【図7】従来の単独運転検出回路を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
20 インバータ Vo 出力電圧 VP ピーク値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲野藤 正明 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 平田 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 田中 邦穂 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−71428(JP,A) 特開 平4−79728(JP,A) 特開 平6−311654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02H 7/122

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用電力系統に連系されるインバータの出
    力に含まれた、商用周波数よりも低い周波数により振幅
    変調された成分を検出して前記インバータの単独運転を
    検出する方法であって、 前記インバータの出力電圧を、前記商用電力系統の電圧
    波形の周期よりも充分に短い周期でサンプリングしてデ
    ィジタル値である電圧データに変換し、 前記電圧データの中からピーク値を検出し、 前記各ピーク値を周波数解析することによって前記振幅
    変調成分を検出し、 前記振幅変調成分の振幅が基準値よりも大きいときに、
    前記インバータが単独運転状態であることを検出するこ
    とを特徴とするインバータの単独運転検出方法。
  2. 【請求項2】商用電力系統に連系されるインバータの出
    力に含まれた、商用周波数よりも低い周波数により振幅
    変調された成分を検出して前記インバータの単独運転を
    検出する方法であって、 前記インバータの出力電圧をサンプリングしてディジタ
    ル値の電圧データであるピーク値を検出し、 前記各ピーク値が、前記振幅変調成分の周波数に対応し
    一定の回数増大又は減少した後に一定の回数減少又
    は増大したときに、前記インバータが単独運転状態であ
    ることを検出することを特徴とするインバータの単独運
    転検出方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のインバータの単独運転検出
    方法において、 前記ピーク値として、商用電力系統の電圧波形の正負の
    ピーク値の絶対値を用いることを特徴とするインバータ
    の単独運転検出方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載のインバータの単独運転検出
    方法において、 前記振幅変調成分の周波数を前記商用電力系統の周波数
    のNp分の1(Npは整数)とし、前記ピーク値がNp
    回増大又は減少した後にNp回減少又は増大したとき
    に、前記インバータが単独運転状態であることを検出す
    ることを特徴とするインバータの単独運転検出方法。
  5. 【請求項5】商用電力系統に連系されるインバータの出
    力に含まれた、商用周波数よりも低い周波数により振幅
    変調された成分を検出して前記インバータの単独運転を
    検出する方法であって、前記インバータの出力電圧を、
    前記商用電力系統の電圧波形の一定の位相角度位置にお
    いてサンプリングしてディジタル値である電圧データに
    変換し、前記電圧データが、前記振幅変調成分の周波数
    に対応した一定の回数増大又は減少した後に一定の回
    数減少又は増大したときに、前記インバータが単独運転
    状態であることを検出することを特徴とするインバータ
    の単独運転検出方法。
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