JP3213427B2 - パネルの製造方法 - Google Patents

パネルの製造方法

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JP3213427B2
JP3213427B2 JP03296993A JP3296993A JP3213427B2 JP 3213427 B2 JP3213427 B2 JP 3213427B2 JP 03296993 A JP03296993 A JP 03296993A JP 3296993 A JP3296993 A JP 3296993A JP 3213427 B2 JP3213427 B2 JP 3213427B2
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cement slurry
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慎一 富内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外殻体にセメントを充
填したパネルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】システムフロアーの床パネルAとして、
図3に示すような、スチールなどの金属板10a,10
bで中空の偏平板状の外殻体1を作成すると共に外殻体
1内にセメント5を充填することによって製造されたも
のが提供されている。外殻体1は平板状の金属板10a
とプレス加工して多数の半球状の凸部11を設けた金属
板10bとを溶接等して接合することによって中空の平
板状に作成してある。
【0003】そして外殻体1内にセメント5を充填して
パネルAを製造するにあたっては、外殻体1の一側端面
に注入口2を開口して設け、この注入口2を設けた一側
端面が上端になるように外殻体1を立てて配置し、図4
(b)のように注入口2から吐出ノズル3の先端部を外
殻体1内に差し込み、吐出ノズル3の先端から外殻体1
内にセメントスラリー4を自然落下方式あるいはポンプ
圧入方式で吐出して、このセメントスラリー4を外殻体
1内に流し込んで充填することによっておこなわれてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように外
殻体1の立てた上端部内に注入口2から吐出ノズル3の
先端部を差し込んで外殻体1内にセメントスラリー4を
吐出注入するにあたって、セメントスラリー4は粘度が
高く流動性が悪いために、吐出ノズル3の直下が盛り上
がる山状になって外殻体1内はその下端部から順に充填
されることになり、外殻体1内でのセメントスラリー4
の液面は図4(a)に想像線イ,ロ,ハで示すように山
状の液面として上昇してくることになる。そしてこのよ
うにセメントスラリー4が山状の液面として外殻体1内
を上昇すると、外殻体1の上端の両コーナー部がセメン
トスラリー4で充填される前に図4(a)の実線で示す
ようにセメントスラリー4の液面の上端部で注入口2が
閉じられ、外殻体1の上端の両コーナー部内に空気が閉
じ込められることになり、この部分に空気溜まりが生じ
るおそれがあるという問題があった。従ってこのように
外殻体1内にセメントスラリー4を充填する工程の後工
程で空気溜まりとセメントスラリー4を置換する操作を
必要とするものであった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、空気溜まりが生じることなく外殻体内にセメント
を充填することができるパネルの製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパネルの製
造方法は、中空の板状に形成される外殻体1の一側端面
に注入口2を設け、この外殻体1を注入口2を設けた一
側端面が上になるように立てて配置し、注入口2から吐
出ノズル3を外殻体1内に差し込んで外殻体1内にセメ
ントスラリー4を吐出すると共に外殻体1内にセメント
スラリー4を充填することによって、外殻体1にセメン
ト5を充填したパネルを製造するにあたって、吐出ノズ
ル3の下端部を外殻体1の下端部内まで差し込んで吐出
ノズル3の下端及び側面からそれぞれセメントスラリー
4を吐出し、次いで外殻体1内のセメントスラリー4の
液面の上昇に従って吐出ノズル3を引き上げることを特
徴とするものである。
【0007】
【0008】
【作用】吐出ノズル3の下端部を外殻体1の底まで差し
込んでセメントスラリー4を吐出ノズル3の下端部から
吐出し、次いで外殻体1内のセメントスラリー4の液面
の上昇に従って吐出ノズル3を引き上げるようにするこ
とによって、吐出ノズル3からのセメントスラリー4の
吐出レベルとセメントスラリー4の液面とをほぼ同じ高
さに保ちつつ外殻体1内にセメントスラリー4を供給す
ることができ、セメントスラリー4の液面が山状になる
ことなく外殻体1内に充填することができる。
【0009】また、吐出ノズル3の下端及び側面からそ
れぞれセメントスラリー4を吐出させるようにすること
によって、セメントスラリー4を吐出ノズル3の直下の
みならずその側方へも供給することができ、セメントス
ラリー4の液面が山状になることなく外殻体1内に充填
することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。外殻
体1はスチールなどの金属板10a,10bで中空の偏
平板状に形成されるものであり、例えば26mm程度の
厚み、一辺が500mm程度の正方形に作成してあり、
外殻体1の一側端面に注入口2を開口して設けてある。
またセメントスラリーとしては例えば、普通ポルトラン
ドセメント(OPC)100重量部に水45重量部を混
合すると共に気泡を混入して比重1.2に調製した軽量
気泡セメントスラリーを使用することができる。
【0011】しかして外殻体1内にセメントスラリー4
を充填するにあたっては、注入口2を設けた一側端面が
上端になるように外殻体1を立てて配置し、まず注入口
2から吐出ノズル3を外殻体1内に差し込む。このとき
吐出ノズル3は下端部が外殻体1の立てた状態での下端
部内に至るまで外殻体1内に差し込まれるものである。
そしてこの状態で吐出ノズル3の下端から外殻体1内に
セメントスラリー4を自然落下方式あるいはポンプ圧入
方式で吐出して、セメントスラリー4を外殻体1内に流
し込む。このとき図1(a)に示すように、吐出ノズル
3の下端部は外殻体1の下端部に近接しているために、
吐出ノズル3の下端部から吐出されるセメントスラリー
4は外殻体1の下端内面に沿って左右に広がることにな
り、セメントスラリー4の液面は山型に盛り上がること
なくほぼ水平面になる。
【0012】次に、吐出ノズル3からセメントスラリー
4を吐出させるに従ってセメントスラリー4の液面が上
昇するが、セメントスラリー4の液面の上昇に合わせて
吐出ノズル3を上方へ引上げる。このように吐出ノズル
3を上動させて上方へ引上げつつ吐出ノズル3の下端部
からセメントスラリー4を吐出させると、吐出ノズル3
はセメントスラリー4の液面に近接しているか、あるい
はセメントスラリー4の液面下にあるので、吐出ノズル
3から吐出されるセメントスラリー4は外殻体1内のセ
メントスラリー4の液面下に直接流れ込んで左右に広が
るように流れることになり、図1(b)に示すようにセ
メントスラリー4の液面は山型に盛り上がることなく常
にほぼ水平面になる。このようにしてセメントスラリー
4の液面が山型に盛り上がることなくほぼ水平な液面と
して外殻体1内を図1(c)のように上昇させることが
できるものであり、セメントスラリー4の液面が山型に
盛り上がる場合のように外殻体1の上端の両コーナー部
内に空気が閉じ込められて空気溜まりが生じるようなこ
とがなくなり、外殻体1内に空隙のないキッチリ詰まっ
た良好な状態にすることができるものである。
【0013】ここで、吐出ノズル3の引上げは、外殻体
1内のセメントスラリー4の液面の上昇に応じて段階的
に上動させるようにすればよいが、セメントスラリー4
の液面の上昇と同じスピードで連続的に吐出ノズル3を
上動させるようにしてもよい。また、吐出ノズル3とし
ては、図2に示すように、下端と下端部の両側の側面に
それぞれ吐出口3a,3bを設けたものを用いるもので
る。この吐出ノズル3では下端の吐出口3aからセメ
ントスラリー4を下方へ吐出させる他に、側面の吐出口
3bからセメントスラリー4を側方へ吐出させることが
できる。従ってこの吐出ノズル3を用いると、セメント
スラリー4を吐出ノズル3の直下のみならずその側方へ
も供給することができ、外殻体1内でのセメントスラリ
ー4の液面が山状になることなくほぼ水平にすることが
できるものであり、セメントスラリー4の液面が山型に
盛り上がる場合のように外殻体1の上端の両コーナー部
内に空気が閉じ込められて空気溜まりが生じるようなこ
となく、外殻体1内にセメントスラリー4を充填するこ
とができるものである。図2の実施例では吐出ノズル3
の両側面にそれぞれ吐出口3b,3bを設けているが、
吐出口3bは片側の側面にのみ設けるようにしてもよ
い。
【0014】
【0015】上記のようにして外殻体1内にセメントス
ラリー4を注入して充填した後に、セメントスラリー4
を養生硬化させることによって、図3のようなスチール
の外殻体1内にセメント5を充填したスチール系システ
ムフロアーのパネルAを作成することができるものであ
る。尚、外殻体1の注入口2を設けた一側端面の角部に
空気抜き孔12を設けることによって、外殻体1のコー
ナー部に閉じ込められる空気を空気抜き孔12から抜く
ことができ、空気溜まりが生じるようなことを防ぐこと
ができるものであり、図1の実施例や図2の実施例にお
いてこの空気抜き孔12を設けることによってさらに良
い結果を得ることができるものである。また上記各実施
例では吐出ノズル3を注入口2から外殻体1内に鉛直に
差し込むようにしたが、吐出ノズル3を傾斜して差し込
むようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】上記のように本発明は、吐出ノズルの下
端部を外殻体の底まで差し込んで吐出ノズルの下端及び
側面からそれぞれセメントスラリーを吐出し、次いで外
殻体内のセメントスラリーの液面の上昇に従って吐出ノ
ズルを引き上げるようにしたので、吐出ノズルからのセ
メントスラリーの吐出レベルとセメントスラリーの液面
とをほぼ同じ高さに保ちつつ外殻体内にセメントスラリ
ーを供給することができると共に、セメントスラリーを
吐出ノズルの直下のみならずその側方へも供給すること
ができ、セメントスラリーの液面が山状になることなく
外殻体内に充填することができるものであって、空気溜
まりが生じることなく外殻体内にセメントを充填するこ
とができるものである。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、(a),
(b),(c)はそれぞれ概略断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示すものであり、(a)
は一部切欠正面図、(b)は一部切欠側面図である。
【図3】パネルの一部切欠側面図である。
【図4】従来例を示すものであり、(a)は概略断面
図、(b)は一部の拡大した断面図である。
【符号の説明】
1 外殻体 2 注入口 3 吐出ノズル 4 セメントスラリー 5 セメント
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−11312(JP,A) 特開 昭60−89305(JP,A) 実開 昭61−28507(JP,U) 実公 昭46−35252(JP,Y1) 実公 昭45−21739(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 13/02 E04F 15/024 601

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の板状に形成される外殻体の一側端
    面に注入口を設け、この外殻体を注入口を設けた一側端
    面が上になるように立てて配置し、注入口から吐出ノズ
    ルを外殻体内に差し込んで外殻体内にセメントスラリー
    を吐出すると共に外殻体内にセメントスラリーを充填す
    ることによって、外殻体にセメントを充填したパネルを
    製造するにあたって、吐出ノズルの下端部を外殻体の下
    端部内まで差し込んで吐出ノズルの下端及び側面からそ
    れぞれセメントスラリーを吐出し、次いで外殻体内のセ
    メントスラリーの液面の上昇に従って吐出ノズルを引き
    上げることを特徴とするパネルの製造方法。
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