JP3213426U - 壁付けフック用表示具 - Google Patents

壁付けフック用表示具 Download PDF

Info

Publication number
JP3213426U
JP3213426U JP2017003938U JP2017003938U JP3213426U JP 3213426 U JP3213426 U JP 3213426U JP 2017003938 U JP2017003938 U JP 2017003938U JP 2017003938 U JP2017003938 U JP 2017003938U JP 3213426 U JP3213426 U JP 3213426U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
wall
sheet
hook
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017003938U
Other languages
English (en)
Inventor
明本 信男
信男 明本
Original Assignee
株式会社大文字
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社大文字 filed Critical 株式会社大文字
Priority to JP2017003938U priority Critical patent/JP3213426U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3213426U publication Critical patent/JP3213426U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supports Or Holders For Household Use (AREA)

Abstract

【課題】壁面を汚すことなく、壁面を損傷させることもなく、壁面装飾手段、広告宣伝手段、案内表示手段等を比較的容易に壁面に設置する壁付けフック用表示具を提供する。【解決手段】表示具3は、壁付けフックに取付けられる。壁付けフックは、壁面に配置される接着シート材1と、接着シート材に係留されるフック部品2とから構成される。表示具は、接着シート材1の係留部11を挿通可能なシート開口35を備えた表示シート30を有する。シート開口35は、スライド係留式の複合穴であり、係留部11の頭部14の直径よりも大きい直径を有する円形のシート開口部35aと、シート開口部35aの頂部から上方に延びるスロット形態又はスリット形態のシート溝35bとから構成される。表示シート30は、係留部11の軸部13をシート溝35bに挿通した状態で係留部11の基部12とフック部品2の基板20、24との間に介挿され、基部12と基板20、24とによって挟圧されて壁付けフックに保持される。【選択図】図5

Description

本考案は、壁付けフック用表示具に関するものであり、より詳細には、壁面に設けられる物品懸吊用フックを壁面装飾手段、広告宣伝手段、案内表示手段、メッセージ表示手段、日付表示手段、時刻表示手段等の様々な用途に利用することを可能にする壁付けフック用表示具に関するものである。
鍵、額、バッグ、帽子、鏡、衣服や、日常的に使用される小物類等を引っ掛け又は係止するために戸建て住宅建物、集合住宅建物等の建築物の室内壁面に取付けられる壁付けフック、壁フック又は壁掛けフック(本願においては、「壁付けフック」という。)が知られている。一般に、この種のフックは、ユーザの生活実態又は生活習慣等に適応した壁面の所望の部位に配置されることが望ましく、このため、建築物の建設時に予め壁面に施工されることは比較的少なく、普通は、建築物のユーザが、建築物の使用開始後に釘、ビス、接着剤等の固定手段を用いて壁面の適所にフック部材等を固定することにより、壁面に設置される。
このような壁付けフックに関し、本出願人は、ビニルクロス(塩化ビニル樹脂系壁紙)の壁面に接着シート材を接着し、この接着シート材に対してフック部品を組付けてなる組立式の壁付けフック(特許文献1:特許第5927312号公報)を販売している。この壁付けフックは、特許文献1に記載されたとおり、シート状の軟質樹脂成形品からなる厚さ1mm程度の接着シート材と、この接着シート材に係合することにより壁面に固定されるフック部品とから構成される。接着シート材は、剥離可能な変性シリコン系接着剤によって壁面に接着される。この構成の壁付けフックは、壁面の任意の位置に取付けることができ、不用時又は不要時には、壁面を損傷させることなく、比較的容易に壁面から撤去することができるので、実用的に極めて有利である。
特許第5927312号公報
一般に、建築物の室内壁面には、壁面の装飾、広告宣伝、サイン又は案内表示等を表出する紙、板、シート等や、メッセージ、伝言、日付、時刻等の表示手段を構成する紙、板、シート等が、画鋲、糊、釘、ビス、両面テープ等の様々な固定手段又は係留手段で取付けられる。しかしながら、この種の表示手段又はプレゼンテーション手段を画鋲、糊、釘等で壁に固定すると、壁を汚し又は損傷させることが懸念されるので、壁面へのシート等の設置を断念し又は躊躇せざるを得ないことが多い。
本考案は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記壁付けフックの構造を利用して、壁面の装飾、広告宣伝、サイン、案内や、メッセージ、日付、時刻等の表示手段を構成する部材、部品等を壁面に取外し可能に係留し、これにより、壁面を汚すことなく、壁面を損傷させることもなく、壁面装飾手段、広告宣伝手段、案内表示手段、メッセージ表示手段、日付表示手段、時刻表示手段等を比較的容易に壁面に設置し得るようにすることにある。
上記目的を達成するために、本考案は、壁面(W)に配置される接着シート材(1)と、該接着シート材に係留されるフック部品(2)とから構成される壁付けフックに対して取付けられる表示具(3)であって、
前記接着シート材は、壁面に接着される接着シート本体(10)と、該接着シート本体から室内側に突出する円形断面の係留部(11)とを有し、該係留部は、前記接着シート本体の室内側表面から隆起した基部(12)と、該基部から室内側に突出する軸部(13)と、該軸部の室内側端部に一体化した頭部(14)とを有し、前記軸部は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さい直径を有し、
前記フック部品は、前記係留部を挿通可能な基板開口(25)を備えた基板(20)を有し、該基板開口は、前記頭部の直径よりも大きい直径を有する円形の基板開口部(25a)と、該基板開口部の頂部から上方に延びるスロット形態又はスリット形態の基板溝(25b)とから構成されるスライド係留式の複合穴からなり、前記基板開口部は、前記頭部よりも大きい直径を有し、前記基板溝は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さく且つ前記軸部の直径よりも大きい寸法の溝幅を有し、
前記表示具は、前記係留部を挿通可能なシート開口(35)を備えた表示シート(30)を有し、該シート開口は、前記頭部の直径よりも大きい直径を有する円形のシート開口部(35a)と、該シート開口部の頂部から上方に延びるスロット形態又はスリット形態のシート溝(35b)とから構成されるスライド係留式の複合穴からなり、前記シート開口部は、前記頭部よりも大きい直径を有し、前記シート溝は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さく且つ前記軸部の直径よりも大きい寸法の溝幅を有し、
前記表示シートは、前記軸部を前記シート溝に挿通した状態で前記基部と前記基板との間に介挿され、前記基部と前記基板とによって挟圧されて前記壁付けフックに保持されることを特徴とする表示具を提供する。
本考案の上記構成によれば、接着シート材を壁面に接着した後、係留部の軸部を表示シートのシート溝に挿通して表示シートを係留部に係止し、しかる後、係留部の軸部をフック部品の基板溝に挿通してフック部品の基板を係留部にしっかりと係合又は嵌着せしめるとにより、表示具の表示シートを基部と基板とによって挟圧することができる。このようにして壁付けフックに保持された表示具は、壁面の装飾、広告宣伝、サイン、案内や、メッセージ、日付、時刻等の表示手段を構成する。表示具は、フック部品と係留部との係合又は嵌着状態を解放することにより、比較的容易に壁付けフックから取外すことができる。従って、本考案の表示具によれば、壁面を汚すことなく、壁面を損傷させることもなく、壁面装飾手段、広告宣伝手段、案内表示手段、メッセージ表示手段、日付表示手段、時刻表示手段等を比較的容易に壁面に設置し、しかも、これを比較的容易に壁面から撤去することができる。
好ましくは、表示具は、上記軸部を上記シート溝に挿通した状態で上記基部と上記基板との間に介挿され、基部と基板とによって挟圧された状態で壁付けフックに保持される。更に好ましくは、軸部の軸芯方向の寸法は、基部及び頭部の間に挟まれる基板及びシートの各厚さ寸法の合計値よりも小さい値に設定される。
好適には、上記係留部は、弾力的に変形可能な軟質樹脂の一体成型品からなり、上記基板は、硬質樹脂の一体成型品からなり、上記表示シートは、上記基板を上記係留部に係留する際に生じる上記基部の圧縮変形に起因した基部の弾性復元力又は弾性反発力により基部及び基板の間に挟圧される。
他の観点より、本考案は、上記構成の表示具の表示面を室内空間に向けた状態で該表示具を上記係留部の基部と上記フック部品の基板とによって挟持することを特徴とする壁付けフックを提供する。好ましくは、上記基板は、上記表示シートを壁面の側に押圧して変形させるように基板の背面側又は裏面側に延び又は突出する周壁(22)又は突起(22a)を有する。
このように表示具を組付け又は一体化した壁付けフックによれば、表示具の装飾的効果等により、壁付けフックの意匠性又は装飾効果を向上することができ、或いは、表示具の機能的効果又はプレゼンテーション効果を利用して、壁付けフックの用途又は機能を多様化し又は拡張することができる。
更に他の観点より、本考案は、壁面(W)に配置される接着シート材(1)と、該接着シート材に係留されるフック部品(2)とを有する壁付けフックにおいて、
前記接着シート材は、壁面に接着される接着シート本体(10)と、該接着シート本体から室内側に突出する円形断面の係留部(11)とを有し、該係留部は、前記接着シート本体の室内側表面から隆起した基部(12)と、該基部から室内側に突出する軸部(13)と、該軸部の室内側端部に一体化した頭部(14)とを有し、前記軸部は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さい直径を有し、
前記フック部品は、前記係留部を挿通可能な基板開口(25)を備えた基板(20)を有し、該基板開口は、前記頭部の直径よりも大きい直径を有する円形の基板開口部(25a)と、該基板開口部の頂部から上方に延びるスロット形態又はスリット形態の基板溝(25b)とから構成されるスライド係留式の複合穴からなり、前記基板開口部は、前記頭部よりも大きい直径を有し、前記基板溝は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さく且つ前記軸部の直径よりも大きい寸法の溝幅を有し、
任意の輪郭、形態、文字、図形、模様及び/又は色を有し又は施した表示具(3)が、表示具の表示面を室内空間に向けた状態で前記接着シート材と前記フック部品との間に介挿され、
前記表示具は、前記係留部を挿通可能なシート開口(35)を備えた表示シート(30)を有し、該シート開口は、前記頭部の直径よりも大きい直径を有する円形のシート開口部(35a)と、該シート開口部の頂部から上方に延びるスロット形態又はスリット形態のシート溝(35b)とから構成されるスライド係留式の複合穴からなり、前記シート開口部は、前記頭部よりも大きい直径を有し、前記シート溝は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さく且つ前記軸部の直径よりも大きい寸法の溝幅を有し、
前記表示シートは、前記軸部を前記シート溝に挿通した状態で前記基部と前記基板との間に介挿され、前記基部と前記基板とによって挟圧され、前記接着シート材及び前記フック部品によって把持されることを特徴とする壁付けフックを提供する。
本考案に係る表示具によれば、壁付けフックの構造を利用して、壁面の装飾、広告宣伝、サイン、案内や、メッセージ、日付、時刻等の表示手段を構成する部材、部品等を壁面に取外し可能に係留し、これにより、壁面を汚すことなく、壁面を損傷させることもなく、壁面装飾手段、広告宣伝手段、案内表示手段、メッセージ表示手段、日付表示手段、時刻表示手段等を比較的容易に壁面に設置することが可能となる。
また、このような表示具を組付け又は一体化した壁付けフックによれば、壁付けフックの意匠性又は装飾効果を向上し、或いは、表示具の機能的効果又はプレゼンテーション効果を利用して、壁付けフックの用途又は機能を多様化し又は拡張することができる。
図1は、本考案の実施形態に係る壁付けフックを構成する接着シート材の正面図、背面図、側面図、平面図及びI−I線断面図である。 図2(A)〜図2(D)は、帽子、バッグ、衣服等を懸吊するためのフック部を有するフック部品の正面図、背面図、II−II線断面図及び斜視図であり、図2(E)は、使用状態を示す壁付けフックの縦断面図である。 図3は、フック部品を接着シート材に取付ける態様を示す縦断面図である。 図4は、本考案に係る表示具の構成を示す正面図である。 図5は、表示具を接着シート材に対して取付ける過程又は態様を示す斜視図である。 図6は、表示具を接着シート材に対して取付ける過程又は態様を示す縦断面図である。 図7は、表示具を接着シート材に対して取付けた状態を示す縦断面図である。 図8は、図7のIII-III線断面図である。 図9は、表示シートの表面印刷等によって表示具の表示面に表出した絵柄又は模様を例示する表示具の正面図である。 図10は、表示具の変形例を例示する正面図である。 図11は、表示具の更なる変形例を例示する正面図である。 図12は、接着シート材の変形例を示す正面図、背面図、側面図、平面図及びIV−IV線断面図である。
以下、添付図面を参照して、本考案の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本考案の実施形態に係る壁付けフックを構成する接着シート材の正面図、背面図、側面図、平面図及びI−I線断面図である。
図1に示す接着シート材1は、正面視において幅及び高さが約55mm及び約80mmの寸法を有する厚さ約1mm程度の接着シート本体10と、接着シート本体10の正面下部に一体的に突設された正面視真円形の係留部11とから構成される。接着シート本体10は、中心軸線X−Xに対して左右対称の形状を有し、水平方向に延びる直線状の上縁10aと、鉛直方向に延びる左右の側縁10bと、全体的に半円状に延びる下縁10cとを備える。上縁10aと側縁10bとの連接部は、円弧状輪郭に成形されている。接着シート材1は、PE(ポリエチレン)樹脂、PVC(ポリ塩化ビニル)樹脂、PP(ポリプロピレン)樹脂、熱可塑性エラストマー樹脂、PA(ポリアミド)樹脂等の軟質樹脂(本例では、PE樹脂)の一体成型品からなる。
図1(C)及び図1(E)には、接着シート材1を壁面Wに貼着した状態が示されている。図1(C)及び図1(E)に示す如く、接着シート本体10は、その裏面が接着剤Gによって室内壁面Wに接着される。壁面Wは、表面に微細な凹凸を有するビニルクロス(塩化ビニル樹脂系壁紙)等の壁紙の内装仕上げ面からなり、接着剤Gは、この種の壁面に剥離可能に被接着物を接着することができる変成シリコン系接着剤(例えば、シャープ化学工業株式会社の「ピタッ!とpeel」)である。接着シート本体10の背面(裏面)には、接着剤の塗布位置の指標として接着剤塗布溝15(図1(B)に一点鎖線で示す)が形成される。接着剤塗布溝15は、接着シート本体10の裏面に凹設された溝幅約1〜2mm程度の連続溝からなる。ユーザは、接着剤のチューブ形容器(図示せず)から接着剤を押し出して接着剤塗布溝15に連続的に塗布することにより、適量の接着剤を接着シート本体10の背面に塗布することができる。
係留部11は、接着シート本体10の表面から隆起した円盤状の基部12と、基部12と同心状且つ一体的に基部12の先端から突出した円盤状の軸部13と、軸部13の先端に同心状且つ一体的に形成された円盤状の頭部14とから構成される。基部12は、シート材本体と同等の寸法(約1mm)の厚さ(隆起寸法)を有し、軸部13及び頭部14は、基部12よりも厚く、約2mm程度の厚さ(突出寸法)を有する。基部12、軸部13及び頭部14は、いずれも正面視真円形の輪郭を有する。基部12及び頭部14は、約15mm程度の直径を有し、軸部13は、約8mm程度の直径を有する。
図2(A)〜図2(D)は、帽子、バッグ、衣服等を懸吊するためのフック部を有するフック部品の正面図、背面図、II−II線断面図及び斜視図であり、図2(E)は、使用状態を示す壁付けフックの縦断面図である。
フック部品2は、PC(ポリカーボネート)樹脂、ABS樹脂、POM(ポリアセタール)樹脂、PA樹脂、PS(ポリスチレン)樹脂、PVC樹脂、PP樹脂、PE樹脂等の硬質樹脂(本例では、PC樹脂)の一体成型品からなる。フック部品2は、正面視において縦長の長円形輪郭を有する基板20と、基板20の下部に突設されたフック部21とから構成される。基板20の板厚t2は、約2mmであり、この寸法は、軸部13の軸芯方向の寸法と一致し、或いは、これより僅かに大きい寸法に設定される。基板20は、全体的に正面視長円形の外形を有する。基板20は、背面側(裏面側)に突出する周壁22を外周部に備える。周壁22の下端縁には、周壁22の先端面から背面側に僅かに突出又は隆起する突起22aが形成される。突起22aの突出寸法(隆起寸法)は、シート材本体の厚さ(約1mm)と実質的に同一又は同等の寸法に設定される。
基板20の上部には、正面視において縦長の長円形輪郭を有する段差部23が形成される。段差部23の内側には、全体的に背面側に引っ込んだ凹所領域24が形成される。凹所領域24の深さ(厚さ)寸法t1は、頭部14の厚さ(軸芯方向の寸法)と実質的に同一又は同等の寸法に設定され、凹所領域24の部分における基板20の厚さt2は、上記のとおり、軸部13の厚さ(軸芯方向の寸法)と実質的に同一又は同等の寸法に設定される。なお、本書においては、「実質的に同一」とは、同一の作用又は機能を発揮し得る限りにおいて微小な相違や、若干の製作誤差、寸法誤差等は、許容し得るという意味である。
凹所領域24には、係留部11と係合可能な基板開口25が形成される。基板開口25は、真円形の基板開口部25aと、基板開口部25aから上方に延びるスロット形態又はスリット形態の基板溝25bとから構成される。基板開口部25aの直径は、頭部14の直径よりも僅かに大きく、基板溝25bの溝幅は、基部12及び頭部14の各直径よりも小さく、軸部13の直径よりも僅かに大きい寸法に設定される。
フック部21は、基板開口25の直下において基板20の下部に突設される。フック部21の基端部は、基板20の下端縁に位置する。基板22は、正面視においてフック部21と相応する位置に縦長の開口22bを備える。
図3は、フック部品2を接着シート材1に取付ける態様を示す側面図である。
接着シート材1の接着シート本体10を接着剤Gによって壁面Wに貼着した状態が図3(A)に示されている。使用において、ユーザは、フック部品2を手指で掴み、図3(A)に示す如く、フック部品2の基板開口部25aと係留部11とを同心状に整列させた後、図3(B)に示す如く、係留部11をフック部品2の基板開口部25aに挿通せしめ、しかる後、図3(C)に示す如く、フック部品2を若干下方にスライドさせ、これにより、フック部品2を接着シート本体1にしっかりと係合又は嵌着せしめる。
図4は、本考案に係る表示具の構成を示す平面図である。
表示具3は、薄い表示シート30からなり、表示シート30には、係留部11と係合可能なシート開口35が穿設される。本例の表示シート30は、概ね真円形輪郭を有する。シート開口35は、真円形輪郭を有するシート開口部35aと、シート開口部35aから上方に延びるスロット形態又はスリット形態のシート溝35bとから構成される。シート開口35の輪郭は、係留部11の基板開口25と概ね一致する。所望により、シート開口35を係留部11の基板開口25よりも僅かに大きく、或いは、僅かに小さい輪郭に形成しても良い。表示具3は、絵柄、模様、図形、文字等を表示面に印刷し又は描いた樹脂製シート、天然紙又は合成紙等からなる。例えば、表示具3は、厚さ0.3〜1.0mmの範囲内の厚さを有する弾性変形可能な樹脂シートを所望の輪郭に切断加工したものであり、好適に使用可能な樹脂シートとして、PE(ポリエチレン)樹脂、PVC(ポリ塩化ビニル)樹脂、PP(ポリプロピレン)樹脂、熱可塑性エラストマー樹脂、PA(ポリアミド)樹脂等の樹脂製シートを例示し得る。表示具3の輪郭は、図9〜図11に例示されるように多種多彩な任意の輪郭に成形することができる。また、表示具3には、任意の絵柄、模様、図形、文字等を記載し得る。例えば、図9〜図11に例示されるように多種多様な任意の絵柄又は模様等を表示具3の表示面に施すことができる。
図5及び図6は、表示具3を接着シート材1に対して取付ける過程又は態様を示す斜視図及び縦断面図である。図7及び図8は、表示具3を接着シート材1に対して取付けた状態を示す縦断面図及びIII-III線断面図である。なお、図6〜図8の断面図においては、接着シート材は、側面視又は平面視の輪郭で示されている。
図5及び図6(A)に示す如く、表示具3は、フック部品2を接着シート材1に取付ける前に接着シート材1に取付けられる。接着シート材1に対する表示具3の取付けは、基本的には、接着シート材1に対するフック部品2の取付け方法と同様の態様で行われる。即ち、ユーザは、表示具3を手指で掴み、表示具3のシート開口部35aと係留部11とを同心状に整列させ、係留部11の軸部13を表示具3のシート開口部35aに挿通せしめ、しかる後、表示具3を保持する手指の力を解放し、或いは、表示具3を若干下方にスライドさせて、軸部13をシート溝35b内で相対移動させる。ただし、この状態では、表示具3は、遊嵌状態に係留部11に係合しているにすぎず、係留部11の軸芯廻りに容易に回転するような極めて不安定な状態である。
図6(B)及び図6(C)に示す如く、このような状態でユーザがフック部品2を接着シート材1に対して更に取付けると、表示具3がフック部品2と接着シート材1との間に挟持され、この結果、表示具3は、安定した状態でしっかりと接着シート材1に保持される。即ち、ユーザは、フック部品2を手指で掴み、フック部品2の基板開口部25aと係留部11とを同心状に整列させた後(図6(A))、係留部11をフック部品2の基板開口部25aに挿通せしめ(図6(B))、しかる後、フック部品2を若干下方にスライドさせる(図6(C))。このようにしてフック部品2を係留部11に係合又は嵌着せしめた状態が、図7及び図8に示されている。
図7及び図8に示す如く、表示具3は、基板20の凹所領域24と基部12の環状平面とに挟持される。基部12は、フック部品2の取付時にフック部品2に与えられた手指の圧力により若干圧縮変形し、その弾性復元力又は弾性反発力によって表示具3を圧力下に挟持する。また、周壁22及び突起22aは、表示シート30を接着シート本体10及び壁面Wの側に押圧して変形させ、表示シート30は、周壁22及び突起22aの先端面と、接着シート本体10又は壁面Wとの間に挟持される。このようにしてフック部品2と接着シート材1との間に挟持された表示具3の姿勢及び位置は、安定する。なお、フック部品2は、表示具3の有無にかかわらず、帽子、バッグ等を懸吊するために普通に使用することができる。
図9は、表示シート30の表面印刷等によって表示具3の表示面に表出した絵柄又は模様の例示する表示具3の正面図である。図10及び図11は、表示具3の変形例を例示する正面図である。
図9に示す如く、任意の絵柄、図形等を印刷した円形シート材料を表示シート30として使用することができる。表示シート30の輪郭は、図10及び図11に示す如く、絵柄、図形等に相応して任意の形態に成形しても良い。
図12は、接着シート材1の変形例を示す正面図、背面図、側面図、平面図及びIV−IV線断面図である。
接着シート材1は、図12に示す如く、概ね正面視正方形の輪郭に成形しても良い。前述の実施形態と同じく、表示具3を遊嵌状態に接着シート材1の係留部11に係合せしめた後、フック部品2を係留部11に係合又は嵌着せしめ、これにより、表示具3をフック部品2及び接着シート材1によって壁面に保持することができる。
以上、本考案の好適な実施例について詳細に説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の範囲内で種々の変形又は変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、表示具を構成する表示シートの輪郭、形状や、表示シートに施される模様、文字等として、任意の模様、文字等を採用することができ、また、表示シートの形態として、二次元的な形状のみならず、例えば、折り紙や、紙製又は皮革製のクラフトデザイン製品のような三次元的輪郭又は形状を採用して良く、更には、表示の種類として、各種サイン、カレンダ、時刻等の任意の表示を採用しても良い。
また、上記接着シート材及びフック部品の具体的な寸法、形状や、表示具の形状等については、本考案の構成が適用され且つ本考案の作用効果が得られる限りにおいて任意に設計変更することが可能である。
本考案は、壁付けフック用表示具に適用され、好ましくは、壁面に設けられる物品懸吊用フックを壁面装飾手段、広告宣伝手段、案内表示手段、メッセージ表示手段、日付表示手段、時刻表示手段等の様々な用途に利用することを可能にする壁付けフック用表示具に適用される。本考案の表示具によれば、壁付けフックの構造を利用して、壁面の装飾、広告宣伝、サイン、案内や、メッセージ、日付、時刻等の表示手段を構成する部材、部品等を壁面に取外し可能に係留し、これにより、壁面を汚すことなく、壁面を損傷させることもなく、壁面装飾手段、広告宣伝手段、案内表示手段、メッセージ表示手段、日付表示手段、時刻表示手段等を比較的容易に壁面に設置することが可能となる。
また、本考案を適用した壁付けフックによれば、壁付けフックの意匠性又は装飾効果を向上し、或いは、表示具の機能的効果又はプレゼンテーション効果を利用して、壁付けフックの用途又は機能を多様化し又は拡張することができるので、その実用的効果には、顕著なるものがある。
1 接着シート材
2 フック部品
3 表示具
10 接着シート本体
11 係留部
12 基部
13 軸部
14 頭部
15 接着剤塗布溝
20 基板
21 フック部
22 周壁
22a 突起
23 段差部
24 凹所領域
25 基板開口
25a 基板開口部
25b 基板溝
30 表示シート
35 シート開口
35a シート開口部
35b シート溝
G 接着剤
W 室内壁面

Claims (9)

  1. 壁面(W)に配置される接着シート材(1)と、該接着シート材に係留されるフック部品(2)とから構成される壁付けフックに対して取付けられる表示具(3)であって、
    前記接着シート材は、壁面に接着される接着シート本体(10)と、該接着シート本体から室内側に突出する円形断面の係留部(11)とを有し、該係留部は、前記接着シート本体の室内側表面から隆起した基部(12)と、該基部から室内側に突出する軸部(13)と、該軸部の室内側端部に一体化した頭部(14)とを有し、前記軸部は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さい直径を有し、
    前記フック部品は、前記係留部を挿通可能な基板開口(25)を備えた基板(20)を有し、該基板開口は、前記頭部の直径よりも大きい直径を有する円形の基板開口部(25a)と、該基板開口部の頂部から上方に延びるスロット形態又はスリット形態の基板溝(25b)とから構成されるスライド係留式の複合穴からなり、前記基板開口部は、前記頭部よりも大きい直径を有し、前記基板溝は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さく且つ前記軸部の直径よりも大きい寸法の溝幅を有し、
    前記表示具は、前記係留部を挿通可能なシート開口(35)を備えた表示シート(30)を有し、該シート開口は、前記頭部の直径よりも大きい直径を有する円形のシート開口部(35a)と、該シート開口部の頂部から上方に延びるスロット形態又はスリット形態のシート溝(35b)とから構成されるスライド係留式の複合穴からなり、前記シート開口部は、前記頭部よりも大きい直径を有し、前記シート溝は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さく且つ前記軸部の直径よりも大きい寸法の溝幅を有し、
    前記表示シートは、前記軸部を前記シート溝に挿通した状態で前記基部と前記基板との間に介挿され、前記基部と前記基板とによって挟圧されて前記壁付けフックに保持されることを特徴とする表示具。
  2. 前記軸部の軸芯方向の寸法は、前記基部及び頭部の間に挟まれる前記基板及びシートの各厚さ寸法の合計値よりも小さい値に設定されることを特徴とする請求項1に記載の表示具。
  3. 前記係留部は、弾力的に変形可能な軟質樹脂の一体成型品からなり、前記基板は、硬質樹脂の一体成型品からなり、前記表示シートは、前記基板を前記係留部に係留する際に生じる前記基部の圧縮変形に起因した該基部の弾性復元力又は弾性反発力により前記基部及び前記基板の間に挟圧されることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示具。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載された表示具の表示面を室内空間に向けた状態で該表示具を前記係留部の基部と前記フック部品の基板とによって挟持することを特徴とする壁付けフック。
  5. 前記基板は、前記表示シートを前記壁面の側に押圧して変形させるように該基板の背面側又は裏面側に延び又は突出する周壁(22)又は突起(22a)を有することを特徴とする請求項4に記載の壁付けフック。
  6. 壁面(W)に配置される接着シート材(1)と、該接着シート材に係留されるフック部品(2)とを有する壁付けフックにおいて、
    前記接着シート材は、壁面に接着される接着シート本体(10)と、該接着シート本体から室内側に突出する円形断面の係留部(11)とを有し、該係留部は、前記接着シート本体の室内側表面から隆起した基部(12)と、該基部から室内側に突出する軸部(13)と、該軸部の室内側端部に一体化した頭部(14)とを有し、前記軸部は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さい直径を有し、
    前記フック部品は、前記係留部を挿通可能な基板開口(25)を備えた基板(20)を有し、該基板開口は、前記頭部の直径よりも大きい直径を有する円形の基板開口部(25a)と、該基板開口部の頂部から上方に延びるスロット形態又はスリット形態の基板溝(25b)とから構成されるスライド係留式の複合穴からなり、前記基板開口部は、前記頭部よりも大きい直径を有し、前記基板溝は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さく且つ前記軸部の直径よりも大きい寸法の溝幅を有し、
    任意の輪郭、形態、文字、図形、模様及び/又は色を有し又は施した表示具(3)が、表示具の表示面を室内空間に向けた状態で前記接着シート材と前記フック部品との間に介挿され、
    前記表示具は、前記係留部を挿通可能なシート開口(35)を備えた表示シート(30)を有し、該シート開口は、前記頭部の直径よりも大きい直径を有する円形のシート開口部(35a)と、該シート開口部の頂部から上方に延びるスロット形態又はスリット形態のシート溝(35b)とから構成されるスライド係留式の複合穴からなり、前記シート開口部は、前記頭部よりも大きい直径を有し、前記シート溝は、前記基部及び頭部の各直径よりも小さく且つ前記軸部の直径よりも大きい寸法の溝幅を有し、
    前記表示シートは、前記軸部を前記シート溝に挿通した状態で前記基部と前記基板との間に介挿され、前記基部と前記基板とによって挟圧され、前記接着シート材及び前記フック部品によって把持されることを特徴とする壁付けフック。
  7. 前記軸部の軸芯方向の寸法は、前記基部及び頭部の間に挟まれる前記基板及びシートの各厚さ寸法の合計値よりも小さい値に設定されることを特徴とする請求項6に記載の壁付けフック。
  8. 前記係留部は、弾力的に変形可能な軟質樹脂の一体成型品からなり、前記基板は、硬質樹脂の一体成型品からなり、前記表示シートは、前記基板を前記係留部に係留する際に生じる前記基部の圧縮変形に起因した該基部の弾性復元力又は弾性反発力により前記基部及び前記基板の間に挟圧されることを特徴とする請求項6又は7に記載の壁付けフック。
  9. 前記基板は、前記表示シートを前記壁面の側に押圧して変形させるように該基板の背面側又は裏面側に延び又は突出する周壁(22)又は突起(22a)を有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の壁付けフック。
JP2017003938U 2017-08-28 2017-08-28 壁付けフック用表示具 Active JP3213426U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017003938U JP3213426U (ja) 2017-08-28 2017-08-28 壁付けフック用表示具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017003938U JP3213426U (ja) 2017-08-28 2017-08-28 壁付けフック用表示具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3213426U true JP3213426U (ja) 2017-11-09

Family

ID=60263457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017003938U Active JP3213426U (ja) 2017-08-28 2017-08-28 壁付けフック用表示具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3213426U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7469869B2 (en) Two-piece magnetic holder
JP6171029B2 (ja) 取外し可能壁装飾キット、システム、及び方法
US7293925B1 (en) Device for marking upon a surface
USD487354S1 (en) Apparatus for framing and hanging a sheet-like display item
CN104970535A (zh) 粘贴有立体装饰物的人造指甲
JP3213426U (ja) 壁付けフック用表示具
US20140317970A1 (en) Personal linen identification
KR101560041B1 (ko) 점착성능을 가지는 점착패드
US20040006903A1 (en) Manipulable foam mat with magnetic backing
US11788680B2 (en) Device for attaching items to surface
JP2019015342A (ja) 壁面取付物品セット
JPH0739663U (ja) 吊下具
JP3182611U (ja) 壁面収納具
JP4870238B1 (ja) 物掛け用フック
GB2337288A (en) Surface mounted or suspended multi-purpose holder
JPS6024600Y2 (ja) 多用途クリツプ
JP3064951U (ja) 貼着用シ―ト
JP2002091355A (ja) 吸着体及び被吸着体一体型マグネット掲示具
KR20120118833A (ko) 탈,부착식 벽걸이용 홀더
CN213565237U (zh) 一种便于张贴的镶嵌珠子年画
JP3118744U (ja) 壁掛け
JP6379380B1 (ja) カレンダー掛止具
JP3207285U (ja) 物品保持装置
JPH0118885Y2 (ja)
JP2004192095A (ja) 広告物保持具

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20170905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3213426

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250