JP3213193U - 加熱調理器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】調理時間を短縮でき、コストを抑えた簡易な構成で取手の破損をも防止し、更には新しい食感に焼き上げることのできるホットサンドウィッチメーカーを提供する。【解決手段】互いに対向する面に食パンを載せる溝部7が形成され、ヒンジ4を介して開閉可能に連結された一対の加熱板と、加熱板を加熱するヒーターと、一対の加熱板に夫々取付けられ、ヒンジと反対側に取手5が設けられたカバー部材3と、加熱板が互いに当接する位置でクランプ手段を有するホットサンドウィッチメーカー1において、加熱板の溝部7が、縦130mm以下、横120mm以下に凹設されている。食パンの耳を含めて調理できるので、無駄なく調理の手間と時間を短縮することができる。また、溝部の内側に第二、第三の深さの異なる溝部11、13が形成されているのが好ましい。【選択図】図1
Description
本考案は、一方の加熱板に食パンを載せて具材を置き、他方の加熱板に食パン載せて、両者を圧着し、加熱して調理するホットサンドウィッチメーカーに関する。
この主のホットサンドウィッチメーカーとしては、互いに対向する面に食パンを載せる溝が形成され、ヒンジを介して開閉可能に連結された一対の加熱板と、前記加熱板を加熱するヒーターと、前記一対の加熱板に夫々取付けられ、前記ヒンジと反対側に取手が設けられたカバー部材と、前記カバー部材の取手を介して、前記加熱板が互いに当接する位置でクランプ手段を有するホットサンドウィッチメーカーが知られている。また、食パンの間に具材を挟み加熱して調理するとき、前記一対の加熱板を互いに当接させるには、かなり大きな力が前記カバー部材の取手に加わる。このため、前記カバー部材、特に取手の部分が破損することがあり、前記カバー部材がプラスチックで作られているものは特に気を付けなければならない為、加熱板とカバー部材を薄い金属製板を介して連結されたホットサンドウィッチメーカーが提案されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、こうした従来のホットサンドウィッチメーカーでは、調理する際に、食パンをそのまま使おうとすると、食パンの耳が加熱板からはみ出してしまい、これを取除く工程が必要となり、依然として手間と時間が掛かってしまうという問題があった。このため食パンの耳を含め、調理の手間と時間が短縮できるホットサンドウィッチメーカーが切望されていた。また、特許文献1のように、取手部分の破損防止の為に、薄い金属製板を介する構成は、製造時の作業が煩雑になるほか、コストが嵩む点が問題であった。
そこで、本考案では、調理時間を短縮することができ、コストを抑えた簡易な構成で取手部分の破損をも防止し、更には出来上がるホットサンドウィッチを新しい食感に焼き上げることのできるホットサンドウィッチメーカーを提供することを目的としている。
請求項1は、互いに対向する面に食パンを載せる溝部が形成され、ヒンジを介して開閉可能に連結された一対の加熱板と、前記加熱板を加熱するヒーターと、前記一対の加熱板に夫々取付けられ、前記ヒンジと反対側に取手が設けられたカバー部材と、前記加熱板が互いに当接する位置でクランプ手段を有するホットサンドウィッチメーカーにおいて、前記加熱板の前記溝部が、縦130mm以下、横約120mm以下に凹設されたことを特徴とする。
また、請求項2は、前記溝部の深さが、前記加熱板最上段の表面から3.5mm〜4.5mmの範囲に形成されることを特徴とする。
また、請求項3は、前記溝部の内側に第二の溝部が形成され、前記第二の溝部の深さが、前記溝部表面から3.5mmで形成されることを特徴とする。
また、請求項4は、前記第二の溝部の内側に第三の溝部が形成され、前記第三の溝部の深さが、前記第二の溝部表面から4mmで形成されることを特徴とする。
請求項1の考案によれば、食パンの耳を含めて調理できるので、調理の手間と時間を短縮でき、食パンの耳を無駄にしないで、簡単にホットサンドウィッチを作ることができる。
また、請求項2の考案によれば、溝部の深さを3.5mm〜4.5mmの範囲にすることで、取手に大きな力が加わらず、破損防止となると共に、一方の食パンを他方の食パンに確実に圧着できる。
また、請求項3の考案によれば、第二の溝部が溝部より深いことから、食パンの表面に焼き目がつく程度に、溝部とは異なる食感で焼き上げることができる。
また、請求項4の考案によれば、第三の溝部が溝部や第二の溝部よりも深いことから、両者よりも加熱板に圧着されることなく、食パン本来の食感を保ったままおいしく焼き上げることができる
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するのではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。
本考案の加熱調理器具であるホットサンドウィッチメーカー1は、全体として本体2とカバー部材3とで構成され、これらはヒンジ4で開閉自在に連結されている。また前記ヒンジ4の反対側には、本体2とカバー部材3を締付けて固定するクランプ手段を有する取手5が設けられている。前記ホットサンドウィッチメーカー1は、本体2とカバー部材3の夫々に加熱板6,6が設けられ、加熱板6の表面には溝部7が形成される。また、加熱板6の裏面には、加熱手段であるヒーター8が設けられ、これにより溝部7に載せた食材を加熱することができる。
本実施例の加熱板6に設けられる溝部7は、本体2とカバー部材3のいずれにも左右一対で配設され、加熱板6の最上段となる表面Hから約3.5mm〜4.5mmの範囲の深さに第一の溝部9が凹設される。この第一の溝部9は、略矩形状に凹設され、食パンの載置面となる第一の平坦部10を有している。ここで、本実施例の第一の溝部9の大きさは、現時点で一般的に流通している最大の食パンの輪郭である縦120mm、横110mm程度の大きさが収まるように形成されており、これにより確実に食パン全体を第一の溝部9に収めることができる。具体的には、第一の溝部9の大きさは、取手5からヒンジ4の方向に向かう縦方向が約130mmに形成され、縦方向に直交する横方向が約120mmに形成される。こうすることで、スライスされた食パンを耳ごと焼くことができるので、食パンの耳を無駄にすることなく、調理の手間や時間についても短縮することができる。また、第一の溝部9が、加熱板6の最上段となる表面Hから約3.5mm〜4.5mmの範囲の深さに凹設されることで、食パン同士を圧着させる際に、取手5に余計な力が加わらずに、取手5の破損を防止することができる。しかも、一方の食パンを他方の食パンに確実に圧着することができる深さであることから、圧着後に内部の食材が食パンからこぼれ落ちることがなく、確実に調理することができるものである。尚、本実施例の第一の溝部9の大きさは、確実に食パン全体を第一の溝部9に収めることができる範囲に形成しているが、食パンが耳まで収まるように形成されれば足りることから、流通する食パンに合わせて仕様を調整するものとする。また、本実施例の溝部7は、本体2が調理の効率を考えて横長に形成されることから、左右一対で配設された構成としているが、これに限らず、一カ所にすることで本体をコンパクトにすることもできる。
また、本実施例のホットサンドウィッチメーカー1は、第一の溝部9の内側に第二の溝部11が形成される。第二の溝部11は、第一の溝部9を縮小した形であり、第一の溝部9の表面である第一の平坦部10から約3.5mmの深さで凹設される。また、第二の溝部11は、第二の平坦部12を有し、第二の平坦部12は、平面視において同幅で矩形状を成している。これにより、焼き上がった食パン表面には矩形状のライン模様に焼き目ができ、ユーザは食感の変化する位置を一見して認識できる。
さらに、第二の溝部11の内側には、第三の溝部13が形成される。第三の溝部13は、第二の溝部11表面である第二の平坦部12から約4mmの深さで凹設される。第三の溝部13は、第一の溝部9の表面である第一の平坦面10からは約7.5mmの深さに形成されることから、食パンの圧着時には、本体2側の食パンとカバー部材3側の食パンの両者が、互いに圧し潰されることなく、食パン本来の食味を失わずに調理することができる。
このように、本実施例では、溝部7のうち、第一の溝部9、第二の溝部11及び第三の溝部13の深さが、それぞれ異なることにより、三段階の焼き目と食味にすることができる。例えば、加熱板6の表面Hからの深さが最も浅い第一の溝部9の第一の平坦部10が当接する食パン部分は、カリッとした食感となり、
第一の溝部9よりも深さのある第二の溝部11の第二の平坦部11が当接する食パン部分は、サクッとした食感となる。さらに、第二の溝部11よりも深さのある第三の溝部13が当接する食パン部分は、食パン本来のモチッとした食感を残したまま、調理することができる。
第一の溝部9よりも深さのある第二の溝部11の第二の平坦部11が当接する食パン部分は、サクッとした食感となる。さらに、第二の溝部11よりも深さのある第三の溝部13が当接する食パン部分は、食パン本来のモチッとした食感を残したまま、調理することができる。
しかも、本実施例のホットサンドウィッチメーカー1は、第一の溝部9、第二の溝部11及び第三の溝部13の何れも略矩形状に凹設されていることから、どの方向から食パンを食べ進めても、前述の通りカリッ、サクッ、モチッとした食感を段階的に楽しむことができる。
さらに、第一の溝部9、第二の溝11部及び第三の溝部13の深さが、それぞれ異なることにより、加熱板6に当接している食パンの焼き目も異なることから、食事の際に目で見ても楽しむことができるものである。
以上のように、本実施例では、互いに対向する面に食パンを載せる溝部7が形成され、ヒンジ4を介して開閉可能に連結された一対の加熱板6と、加熱板6を加熱するヒーター8と、一対の加熱板6に夫々取付けられ、ヒンジ4と反対側に取手5は設けられたカバー部材3と、加熱板6が互いに当接する位置でクランプ手段を有するホットサンドウィッチメーカー1において、加熱板6の前記溝部7が、縦130mm以下、横120mm以下に凹設されたことで、食パンの耳を含めて調理できるので、調理の手間と時間を短縮でき、食パンの耳を無駄にしないで、簡単にホットサンドウィッチを作ることができる。
前記溝部7のうち、第一の溝部9の深さが、前記加熱板6の最上段の表面Hから3.5mm〜4.5mmの範囲で形成されることで、取手5に大きな力が加わらず、破損防止となると共に、一方の食パンを他方の食パンに確実に圧着できる。
前記第一の溝部9の内側に第二の溝部11が形成され、前記第二の溝部11の深さが、前記第一の溝部9の表面である第一の平坦部11から3.5mmで形成されることで、第二の溝部11が前記第一の溝部9より深い為、食パンの表面に焼き目がつく程度に、第一の溝部9とは異なる食感で焼き上げることができる。
前記第二の溝部11の内側に第三の溝部13が形成され、前記第三の溝部13の深さが、前記第二の溝部11の表面である第二の平坦部12から4mmで形成されることで、第一の溝部9や第二の溝部11よりも深いことから、両者よりも加熱板6に圧着されることなく、第三の溝部13の部分で焼かれた食パン部分は、食パン本来の食感を保ったままおいしく焼き上げることができる。
1 ホットサンドウィッチメーカー
2 本体
3 カバー部材
4 ヒンジ
5 取手
6 加熱板
7 溝部
8 ヒーター
9 第一の溝部
10 第一の平坦部
11 第二の溝部
12 第二の平坦部
13 第三の溝部
2 本体
3 カバー部材
4 ヒンジ
5 取手
6 加熱板
7 溝部
8 ヒーター
9 第一の溝部
10 第一の平坦部
11 第二の溝部
12 第二の平坦部
13 第三の溝部
Claims (4)
- 互いに対向する面に食パンを載せる溝部が形成され、ヒンジを介して開閉可能に連結された一対の加熱板と、前記加熱板を加熱するヒーターと、前記一対の加熱板に夫々取付けられ、前記ヒンジと反対側に取手が設けられたカバー部材と、前記加熱板が互いに当接する位置でクランプ手段を有するホットサンドウィッチメーカーにおいて、前記加熱板の前記溝部が、縦130mm以下、横120mm以下に凹設されたことを特徴とする加熱調理器具。
- 前記溝部の深さが、前記加熱板最上段の表面から3.5mm〜4.5mmの範囲に形成されることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器具。
- 前記溝部の内側に第二の溝部が形成され、前記第二の溝部の深さが、前記溝部表面から3.5mmで形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の加熱調理器具。
- 前記第二の溝部の内側に第三の溝部が形成され、前記第三の溝部の深さが、前記第二の溝部表面から4mmで形成されることを特徴とする請求項3記載の加熱調理器具。
Priority Applications (1)
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JP2017003209U JP3213193U (ja) | 2017-06-27 | 2017-06-27 | 加熱調理器具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019150416A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | アイリスオーヤマ株式会社 | 加熱用調理器具 |
JP2022104535A (ja) * | 2020-12-28 | 2022-07-08 | 広東輝駿科技集団有限公司 | 半枚式多機能トースター |
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