JP3212946U - 防音床材 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄く軽量でありながら軽量床衝撃音低減性能に優れ、加工性、施工性が良く、居住性に優れた防音床材を提供する。【解決手段】塩化ビニルの表層1とポリプロピレン発泡層2と不織布層3の3層からなるコンクリート製防音床材4において、不織布をポリエステルと芯鞘構造の繊維で構成し、芯鞘構造の芯をポリエステル、鞘をポリエチレンとする。【選択図】図1

Description

本考案は、集合住宅の床材として用いる軽量・薄型で居住性および遮音性に優れた防音床材に関する。
従来から集合住宅の床材としては、硬質板状体が用いられてきた。
しかし硬質板状体を用いた床材は、衝撃による音が発生しやすく、階下への生活音つまり歩行音や物の落下音が伝わりやすいという問題点を有していた。
上記のような問題点を解消する防音用床材として硬質板状体裏面に発泡体や、不織布等の多孔体を緩衝層として積層した床材が提案されている。
特許文献1には、ポリプロピレンが70質量%、低密度ポリエチレンが10質量%、タルクが20質量%の混合物からなる多孔部材と、ポリエステル繊維が70質量%、および芯鞘構成の低融点ポリエステル繊維(融点:150℃)が30質量%からなる通気性多孔質材料からなる第1吸音層およびポリエステル繊維からなるニードルパンチング法による不織府からなる第2吸音層の3層構造の吸音床材が開示されている。
特許文献2には、ポリウレタン発泡層下にデニール中空ポリエステル繊維を使用し、ポリエステル芯PP鞘構成のバインダ繊維入り不織布を積層した吸音材が開示されている。
国際公開第2010/007834号 特開平9−248872号公報
上記特許文献1および2に開示された防音材は、軽量床衝撃音低減性能を向上させる効果はあった。しかし特許文献1に開示された防音材は、熱可塑性樹脂が積層されているため、重量がある上に容易に切断できないという問題があり、特許文献2に開示された防音材は上に床材本体を敷設する必要がある等、施工面における問題があった。また、上記特許文献に限らず、床材に柔らかい素材を採用し、厚くすればするほど防音性能は向上するが、歩行時の沈み込みが大きくなることで歩行感が満足されず居住性が悪くなるという問題があった。
そこで、本考案は素材とその厚みを調整することで、防音性能と居住性を維持しながら軽量で施工性に優れる防音床材を提供することを目的とする。
本考案は、塩化ビニルの表層とポリプロピレン発泡層と、発泡層に積層されている不織布層とで構成されることを特徴とする防音床材である。
すなわち第一の本考案は、塩化ビニルからなる表層の下面にポリプロピレン発泡層と不織布層の2層からなる防音層を設けた床材であって、不織布層がポリエステルからなる主体繊維と芯鞘構造の繊維とで構成され、芯鞘構造の芯がポリエステル、鞘がポリエチレンであることを特徴とする防音床材である。
表層が塩化ビニル、防音層がポリプロピレン発泡層および不織布層であるから、この防音床材を足で踏むと表層から防音層まで全てが静かに沈み込むことで防音効果を発揮する。不織布層は芯がポリエステル、鞘がポリエチレンの芯鞘構造の繊維を有することで、ポリエチレンの鞘が主体繊維同士を熱接着し、ポリエステルの芯が強度を維持する。この結果不織布層の弾力性と形状安定性が維持される。
また、この素材構成により、本考案の防音床材は軽量で加工性に優れる。さらに最下層が不織布層であるから、本考案に係る防音床材の施工基面上への敷設に際し、必ずしも接着剤等による接着を必要としない。不織布の特性により、施工基面との摩擦力が大きいからである。
さらに第二の本考案は、第一の本考案において、不織布層のポリエステルからなる主体繊維と芯鞘構造の繊維との混合比率が、ポリエステル60質量%、芯鞘構造の繊維40質量%であることを特徴とする。適度な弾力性と形状安定性が得られるからである。
さらに第三の本考案は、第二の本考案において、表層が塩化ビニル製タイルであって厚みが2.5mm、ポリプロピレン発泡層の厚みが5.5mm、不織布層の厚みが6.0mm〜10.0mmであって、不織布層の基本質量が33g/mm・m〜50g/mm・m2であることを特徴とする。
基本質量とは、不織布の1平方メートル当りの質量をグラムで表した目付(g/m2 を、不織布の厚さ(mm)で除した値である。
不織布層の厚みを大きくすれば、防音性能は向上するが、歩行による沈み込みが大きくなり歩行感が悪くなるという欠点がある。そこで沈み込みが居住性に影響を与えない不織布層の厚みを調査したところ、その厚みの範囲が6.0mm〜10.0mmであった。これ以上不織布層の厚みを大きくすると、歩行時の沈み込みが大きくなりすぎる結果居住性が悪くなる。
また、不織布の基本質量を大きくし過ぎると、不織布層が硬くなり防音性能が低下する。防音性能の良好な基本質量の範囲が33g/mm・m2〜50g/mm・m2である。
さらに第四の本考案は、第二の本考案において、表層が塩化ビニル製タイルであって厚みが2.5mm、ポリプロピレン発泡層の厚みが5.5mm、不織布層の厚みが6.0mmであって、不織布層の基本質量が33g/mm・m2であることを特徴とする。
防音床材の厚みを大きくすれば防音性能は向上するが、切断加工を含む施工性と居住性が低下する。施工性と居住性を維持して防音性能を充分に発揮できる各素材の厚みと不織布の基本質量の最適な組み合わせが、第四の本考案である。
さらに第五の本考案は、第二の本考案において、表層が塩化ビニル製クッションフロアであって厚みが1.8mm、ポリプロピレン発泡層の厚みが5.5mm、不織布層の厚みが8.0mmであって、不織布層の基本質量が33g/mm・m2であることを特徴とする。
表層の塩化ビニル製クッションフロアを形成する発泡塩化ビニルの効果により、表層に塩化ビニル製タイルを用いた第四の考案よりも特に125Hz帯及び250Hz帯で優れた防音性能を有する。
図1に本考案の防音床材の構造を示す。1は通常床材として用いられる塩化ビニルの表層であり、塩化ビニルの表層1の下に、ポリプロピレン発泡層2が接着または両面粘着テープで接合され、さらにその下に不織布層3が接着剤により接合されている。本防音床材は、建築物のコンクリート製標準床材の上に両面粘着テープ等を用いて固定しても良いが、不織布と標準床材との摩擦力により必ずしも固定する必要はない。
上記ポリプロピレン発泡層は、吸水率が低く、圧縮強度が0.4〜0.75MPaのポリプロピレン発泡体を用いることが好ましい。
上記不織布は、ポリエステルの主体繊維と芯鞘構造の繊維を所定の混合比で混錬機により混錬したのち、スパンボンド法またはニードルパンチ法によって製造することができる。本考案に用いる芯鞘構造のポリエチレンは、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンどちらを用いてもよく、同等の効果が得られる。
本考案の防音床材は優れた防音効果を示す。また、従来の防音床に比べ薄く軽量であり、加工性、施工性が良い。さらに発泡層にポリプロピレンを用いているため、沈み込みが少なく居住性にも優れている。
本考案の防音床材の断面図である。 実施例にかかる軽量床衝撃音低減性能の結果を示すグラフである。 実施例にかかる軽量床衝撃音低減性能の結果を示すグラフである。 比較例にかかる軽量床衝撃音低減性能の結果を示すグラフである。
図1に示すように、塩化ビニルの表層1に、ポリプロピレン発泡層2を接着し、さらにその下に不織布層3を接着剤により接合して防音床材を作製した。作製した本防音床材を、建築物のコンクリート製標準床材4の上にネオプレンゴムを介して設置し、タッピングマシンを用いて、軽量床衝撃音低減性能を測定した。
また、本考案の比較例として、塩化ビニル製タイルに発泡ウレタンを接着した防音床材を複数作製して、同様に軽量床衝撃音低減性能を測定した。なお、塩化ビニルの表層1は塩化ビニル製タイルを用いたものと塩化ビニル製クッションフロアを用いたものを作製した。
複数の実施例および比較例から抽出した11区分の防音床材の素材構成を表1に示す。全ての実施例の不織布は、ポリエステルに芯鞘構造の繊維が混合されたもので、ポリエステルと芯鞘構造の繊維との混合比率が、ポリエステル60質量%、芯鞘構造の繊維40質量%である。さらに芯鞘構造の素材は、芯がポリエステル、鞘がポリエチレンである。

表1の防音床材での軽量床衝撃音低減性能結果に施工性・居住性の評価を加えた性能評価を表2に示す。
(実施例1)
表1のように不織布の厚さが6mm、基本質量が33g/mm・m2の本防音床材を製作し、床衝撃音低減性能を測定した。結果は表1、図2に示すように軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−5相当であった。
(実施例2)
表1のように不織布の厚さが12mm、基本質量が33g/mm・m2の本防音床材を製作し、床衝撃音低減性能を測定した。結果は表1、図2に示すように軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−5相当であった。
(実施例3)
表1のように不織布の厚さが6mm、基本質量が50g/mm・m2の本防音床材を製作し、床衝撃音低減性能を測定した。結果は表1、図2に示すように軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−5相当であった。
(実施例4)
表1のように不織布の厚さが8mm、基本質量が50g/mm・m2の本防音床材を製作し、床衝撃音低減性能を測定した。結果は表1、図2に示すように軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−5相当であった。
(実施例5)
表1のように不織布の厚さが10mm、基本質量が50g/mm・m2の本防音床材を製作し、床衝撃音低減性能を測定した。結果は表1、図2に示すように軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−5相当であった。
(実施例6)
表1のように不織布の厚さが8mm、基本質量が33g/mm・m2の本防音床材を製作し、床衝撃音低減性能を測定した。結果は表1、図2に示すように軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−4相当であった。
(実施例7)
表1のように不織布の厚さが8mm、基本質量が33g/mm・m2の本防音床材を製作し、床衝撃音低減性能を測定した。結果は表1、図2に示すように軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−6相当であった。
(実施例16)
表1のように不織布の厚さが4mm、基本質量が35g/mm・m2の本防音床材を製作し、床衝撃音低減性能を測定した。結果は表1、図3に示すように軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−3相当であった。
(実施例18)
表1のように不織布の厚さが5mm、基本質量が100g/mm・m2の本防音床材を製作し、床衝撃音低減性能を測定した。結果は表1、図3に示すように軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−2相当であった。
(比較例2)
表1のように10倍発泡ウレタン層の厚さが4mmの防音床材を製作し、床衝撃音低減性能を測定した。結果は表1、図4に示すように軽量床衝撃音低減性能の該当等級なしであった。
(比較例8)
表1のように15倍発泡ウレタン層の厚さが5mmの防音床材を製作し、床衝撃音低減性能を測定した。結果は表1、図4に示すように軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−1相当であった。
以上の試験結果から、実施例1〜7の軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−4〜ΔLL(I)−6相当であった。しかしながら実施例2は、表2に記載のとおり歩行時の沈み込みが大きく、床材としての活用は難しい。
結果的に不織布の厚さが、6mm〜10mmの範囲で、基本質量が33g/mm・m2〜50g/mm・m2の範囲にあるものが居住性を損なわず防音性能に優れる床材として実用可能である。
そして、切断加工を含む加工性や現場での施工性を考慮すると、不織布の厚さが、6mmで、基本質量が33g/mm・m2である実施例1の防音床材が好適である。
また、表層として塩化ビニル製のクッションフロアを用いた実施例7が、軽量タッピングの全ての周波数において防音性能に優れ、特に125Hz帯域と250Hz帯域において他の実施例よりも著しく優れた防音効果を発揮している。実施例7は軽量床衝撃音低減性能がΔLL(I)−6相当である。
本考案の防音床材は、集合住宅の床材として用いる軽量・薄型の遮音性に優れた防音パネルとして有用である。
1 塩化ビニルの表層
2 ポリプロピレン発泡層
3 不織布層
4 コンクリート製標準床材

Claims (5)

  1. 塩化ビニルからなる表層の下面にポリプロピレン発泡層および不織布層の2層からなる防音層を設けた床材であって、前記不織布層がポリエステルからなる主体繊維と芯鞘構造の繊維とで構成され、前記芯鞘構造の芯がポリエステル、前記芯鞘構造の鞘がポリエチレンであることを特徴とする防音床材。
  2. 前記不織布層のポリエステルからなる主体繊維と芯鞘構造の繊維との混合比率が、ポリエステル60質量%、芯鞘構造の繊維40質量%であることを特徴とする請求項1に記載の防音床材。
  3. 前記表層が塩化ビニル製タイルであって厚みが2.5mm、前記ポリプロピレン発泡層の厚みが5.5mm、前記不織布層の厚みが6.0mm〜10.0mmであって、前記不織布層の基本質量が33g/mm・m2〜 50g/mm・m2であることを特徴とする請求項2に記載の防音床材。
  4. 前記表層が塩化ビニル製タイルであって厚みが2.5mm、前記ポリプロピレン発泡層の厚みが5.5mm、前記不織布層の厚みが6.0mmであって、前記不織布層の基本質量が33g/mm・m2であることを特徴とする請求項2に記載の防音床材。
  5. 前記表層が塩化ビニル製クッションフロアであって厚みが1.8mm、前記ポリプロピレン発泡層の厚みが5.5mm、前記不織布層の厚みが8.0mmであって、前記不織布層の基本質量が33g/mm・m2であることを特徴とする請求項2に記載の防音床材。
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