JP3212940U - 使い捨て手袋型雑巾 - Google Patents

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Abstract

【課題】家庭や販売店、事務所などには様々な材質の様々な大きさや形状の物品があるが、それらを隅々まで、繊細に拭き上げることは大変な手間と時間がかかるものであり、細部に拭き残しができたり、不注意により壊したりする恐れさえもあったが、それらを手軽に安全に、かつ経済的に拭くことができる使い捨て手袋型雑巾を提供する。【解決手段】紙雑巾複数枚を積層した多層体が手のひら側と手の甲側の2面のそれぞれを構成し、5本指の手袋状に縫製されてなることを特徴とする使い捨て手袋型雑巾1であり、好ましい態様として、紙雑巾複数枚を積層した多層体が手のひら側と手の甲側の2面のそれぞれを構成し、5本指の手袋状に縫製されてなり、かつ最内層を除く全ての外層紙雑巾に、輪郭に沿って切り取り線が入っている。汚れたときに第一外層の1枚目、第二外層の2枚目と順に切り取ることができ、最内層の紙雑巾が汚れた際に捨てればよい。【選択図】図1

Description

本考案は、指先の感覚で大切な置物などを丁寧に拭き上げることができる使い捨て手袋型雑巾に関する。
昔ながらの布製雑巾では拭き掃除に大変な不便を感じ、様々な製品が市販されるようになった。市販の製品には、長短の棒状の柄の先に様々な形状の使い捨て紙雑巾やモップなどが付いたものがあり、その持ち手を手に取り、先端を動かすことで、置物や棚などを拭くものであるが、対象物の形状の凹凸によって拭き取りの効果が一様ではなく、凹部には拭き残しが見られる。また、ミトン型雑巾では細部まで神経の行き届いた拭き方は困難である(特許文献1及び特許文献2)。同様に、軍手の指先だけに極細繊維を付けたものは製造が煩雑であることに加え、極細繊維の面積が極めて小さく、拭き掃除の効果は期待できない(特許文献3)。
特開2017−047157号公報 特開2013−155471号公報 特開2002−034882号公報
伝統的な布雑巾、市販の製品、ミトン型雑巾、指先だけに極細繊維を貼りつけた軍手などによる掃除法では、安全かつ繊細に、効率的に拭き掃除をすることは困難であった。本考案の目的は、これまでの拭き掃除用具の欠点を克服し、環境に優しく、かつ経済性に優れる使い捨て5本指手袋型雑巾を提供することである。
本考案は、紙雑巾複数枚を積層した多層体が手のひら側と手の甲側の2面のそれぞれを構成し、5本指の手袋状に縫製されてなることを特徴とする使い捨て手袋型雑巾であり、手首の挿入孔から両手を入れ、指をそれぞれの定位置に挿入し、軍手と同様の形で装着することができる。本考案の好ましい態様として、紙雑巾複数枚を積層した多層体が手のひら側と手の甲側の2面のそれぞれを構成し、5本指の手袋状に縫製されてなり、かつ最内層を除く全ての外層紙雑巾に、輪郭に沿って切り取り線が入っていることを特徴とする使い捨て手袋型雑巾が提供される。汚れたときに上層の1枚目、中層の2枚目と順に切り取ることができ、最下層の紙雑巾が汚れた際に捨てればよい。
本考案の手袋型雑巾では、流動パラフィンなどを吸着させている紙雑巾と流動パラフィンなどを吸着させていない紙雑巾の2種類を使用することができる。
流動パラフィンなどの化学薬品が接触しても損傷を与えない置物やフィギュアなどで、手に持つことができる大きさのものの場合は、流動パラフィンなどを使用している手袋型雑巾を使用するのが好ましい。利き手でない方の手でしっかりと保持し、利き手の手のひらでその全体を撫ぜる。凹部や溝などの汚れは指先を使って拭き取る。その際、手指の感覚を利用して力の入れ具合を対象物の形状や材質により自在にコントロールすることにより、対象物の汚れをきれいに拭き取ることができる。対象物が大型のものの場合には、それを置いたまま、両手を使って、全体から細部にわたって同様に拭き上げる。また、置物のある台そのものを広範囲に、手のひらと指先で一瞬にしてきれいに拭き上げることができる。
流動パラフィンなどの化学薬品の接触を避けたいオーディオやパソコンなどの電化製品の場合には、流動パラフィンなどを使用していない手袋型雑巾を使用することになる。つまみやスイッチなどは、利き手の人差し指と親指で実際につまんだまま指を動かして、拭き上げる。全体を手のひらや指先を使って拭き上げる。電話機はその本体だけでなく、受話器やその置き場所、ファックスのトレーの隙間などは、手のひら全体だけでなく、指先で挟んだりなぞったりして拭くことができる。パソコンのキーボードのキーやボタンの隙間などは、利き手の人差し指の先を溝や凹部などに沿って滑らせていくことで、拭き残しの無い掃除が可能となる。額の装飾枠や障子の桟の場合も破損の恐れなく、力の入れ具合や指の動きを微調整することで、安全にホコリを拭き取ることができる。化学薬品の油膜を嫌うガラス製品、白木、布製のものなどに対しても同様である。
流動パラフィンなどの化学薬品の使用または不使用にかかわらず、本考案の手袋型雑巾の表面が汚れた場合は、上層の紙雑巾を切り取り線に沿って切り取って破棄する。そして、中層の面を使用し、掃除を継続する。また、その面も汚れたら、その面も切り取り線に沿って切り取って破棄し、下層の面を使用する。最下層の面が汚れた時点で、廃棄すればよい。上層の1枚目、次層の2枚目と最下層の紙雑巾について、それぞれ汚れた場合には、手から外して、それぞれ左右を入れ替えれば、手の甲側だった面も同様に使用できる。
本考案の手袋型雑巾の材料となる紙雑巾は、市販されているパルプを使用したものや不織布を使ったものを利用することができる。
本考案の手袋型雑巾を使用すれば、ありとあらゆるものに対して、手指の感覚で繊細に力加減と動きを調整しつつ、拭き掃除をすることができる。溝や凹状の箇所などの部分も隅々まで拭くことができる。また、雑巾がずれたり脱落したりする恐れも無く、置物などをしっかり保持しながら拭くので、置物を転倒させて壊す危険も無い。従来の掃除道具で同じ効果を得るためには、細心の注意と相当な時間を必要としたが、ありとあらゆるものを、時間をかけずに安全に美しく清拭、維持することができる。さらに、1度の使用で捨てるのではなく、左右の手のひら側複数枚と甲側複数枚を順次使用することができるので、環境に対しても経済面でも大変優れている。
本考案の一実施形態である手袋型雑巾を模式的に示す図である。 本考案の一実施形態である手袋型雑巾の複数枚構造と、第一外層と第二外層に施してある切り取り線を示す図である。 本考案の一実施形態である手袋型雑巾の縫製の縫い目、挿入孔及び裏面を示す図である。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の一実施形態である手袋型雑巾を模式的に示す図である。手袋型雑巾1は、ホコリ取り用使い捨て紙雑巾を、表(手のひら側)・裏(手の甲側)とも3枚重ねにして、5本指の手袋型に縫製されている。右手と左手を交換して使用するため、表地と裏地、左右の形状はそれぞれ対称である。また、図2は、本考案の一実施形態である手袋型雑巾の複数枚構造と、第一外層と第二外層に施してある切り取り線を示す図である。上から1枚目(第一外層2)、2枚目(第二外層3)には、汚れたときに1枚ずつ切り取ることができるよう、輪郭に沿って切り取り線5が入っている。3枚目は最内層4を構成する。図3は、本考案の一実施形態である手袋型雑巾の縫製の縫い目、挿入孔及び裏面を示す図である。手肌に直接当たる裏面9全体は、手肌を守るため、表面に微細凹凸のない滑らかな形状とするのが好ましい。なお、本考案の手袋型雑巾は、複数枚の多層構造を持つというものであり、紙雑巾の材質によっては3枚の3層構造8であるのが好ましいが、これに限定されるものではない。
本考案の手袋型雑巾は、拭く対象物により流動パラフィンなどの化学薬品が吸着された紙雑巾のものを使用してもよいし、流動パラフィンなどの化学薬品が吸着されていない紙雑巾のものを使用してもよい。いずれの場合にも、図3に示される挿入孔7から手を挿入し、通常の手袋と同様に装着する。両手の5本指をそれぞれ定位置に収納すると、片方の手で対象物を支え、もう片方の手で、その対象物を撫ぜるように拭く。凸凹のある部分や細かい部分は指先を使う。広い面積のドア、棚、ソファなどは手のひらで撫ぜるだけでよい。また、棚と壁との接合面など隅の直角の部分は、図3に示される指先の縫合の縫い目6の先端を使う。額や鏡などの装飾部分など細い箇所は親指と人差し指で軽く挟むことで細かい凹凸まで雑巾の生地を到達させることができ、そのまま指を滑らせることにより長いものでも素早く拭き終えることができる。また、壊れる恐れのない強いものから壊れやすい素材のものまで、力加減を必要に応じて微調整する。紙雑巾が汚れれば、その都度新しい面を使用し、複数回の使用後、廃棄する。
使用場所は、趣味のフィギュアやプラモデルなどの手入れから、家庭内のあらゆるもの、また、店舗のショーケースの商品の管理、さらにオフィス、学校、研究室、病院などにおいても、あらゆる拭き掃除に使用できる。
1 手袋型雑巾
2 第一外層
3 第二外層
4 最内層
5 切り取り線
6 縫製の縫い目
7 挿入孔
8 3層構造
9 裏面

Claims (2)

  1. 紙雑巾複数枚を積層した多層体が手のひら側と手の甲側の2面のそれぞれを構成し、5本指の手袋状に縫製されてなることを特徴とする使い捨て手袋型雑巾。
  2. 最内層を除く全ての外層紙雑巾に、輪郭に沿って切り取り線が入っていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て手袋型雑巾。
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