JP3212734U - 超音波探触子 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性を有する部材を用いつつ薄型で感度の良い超音波探触子を提供する。【解決手段】超音波探触子1Aは、保護層部3と、保護層部の一方の面3bに固定される振動子2と、振動子に電気的に接続しているコネクタ6とを備え、保護層部は、弾性を有し、一方の面3bの反対側の他方の面を被検査対象との接触面3aとしており、好ましくは振動子がコンポジット振動子であり、更に好ましくは、保護層部の一方の面3bに弾性を有する膜状の緩衝部4が接着剤Gで貼り合わされ、振動子が少なくとも保護層部と緩衝部とに挟持されている。【選択図】図1

Description

本考案は、超音波探触子に関する。
構造物の内部の欠陥を非破壊的に検査する方法として、超音波探傷検査が広く知られている。超音波探傷検査を実施する場合、超音波探触子に発生させる超音波を対象構造物の内部に効率よく伝播させるために、検査対象物の表面に超音波探触子を密着させる必要がある。このために、従来は、検査対象物の表面と超音波探触子の接触面との間に、超音波を伝播させるグリセリンやグリス等、粘性を有する液状の接触媒質を介在させていた。しかし、グリセリンやグリス等、粘性を有する液状の接触媒質を検査対象物に塗布した場合、検査後に検査対象物の表面から接触媒質を除去する洗浄作業が必要となり、この作業に多大な労力を要していた。また、検査対象物によっては、接触媒質を塗布出来ないこともある。
この問題を解決するために、超音波探触子の先端の接触面上にウレタン等の弾性材を配し、液状の接触媒質を用いることなく検査対象物の表面に超音波探触子を密着させる技術が広く知られている(例えば、下記特許文献1)。
特開2012−32360号公報
しかし、従来の超音波探触子は、振動子を保護する硬質のアルミナ板等の保護板上に弾性材を配していたため、超音波探触子の全体が厚くなってしまうとともに、音響インピ−ダンスの差が大きいため感度が低下するという問題があった。
そこで、本考案は、弾性を有する部材を用いつつ薄型で感度の良い超音波探触子を提供する。
本考案の超音波探触子は、振動子と、この振動子を一方の面で覆う保護層部と、前記振動子と電気的に接続しているコネクタとを備え、前記保護層部は、弾性を有し、前記一方の面に前記振動子を固定し、前記一方の面の反対側の他方の面を被検査対象との接触面としている。
この構成によれば、超音波探触子を薄型に形成することができ、音響インピ−ダンの差が小さいため超音波探触子の感度を良好にすることができる。
本考案の前記振動子は、コンポジット振動子であるとよい。
この構成によれば、保護層部の変形に合わせて振動子を変形させることができ、振動子と検査対象との距離を一定に保ち易くなる。
前記振動子の電極には、長尺な金属箔が接着され、前記金属箔の先端が配線を介してコネクタに接続されていてもよい。
この構成によれば、電極の表面に金属箔をしっかりと接着できるため、配線を介したコネクタとの接続が安定的になる。
本考案の前記振動子を固定した前記保護層部の一方の面に弾性を有する膜状の緩衝部が貼り合わされ、前記振動子が少なくとも前記保護層部と前記緩衝部とに挟持されていてもよい。
この構成によれば、振動子がより弾性変形し易くなり、また、振動子の保護層部からの剥離を防止することができる。
本考案の前記保護層部、前記振動子及び前記緩衝部は、前記緩衝部の裏面側に設けられたダンパー部材に支持され、前記ダンパー部材は、このダンパー部材を内部に収容可能で先端に開口部が形成されたハウジング内に保持され、保護層部、振動子及び緩衝部は、前記ハウジングの先端開口部から前記ハウジングの外に突出するように設けられていてもよい。
この構成によれば、保護層部、振動子及び緩衝部を検査対象の表面により柔軟に追従させることができる。
本考案の前記保護層部の一方の面及びこれに対向する前記緩衝部の表面の少なくともいずれか一方に、前記振動子を嵌合させる凹所が形成されていてもよい。
この構成によれば、保護層部の一方の面及びこれに対向する緩衝部の表面の少なくともいずれか一方に振動子を固定し易くなる。
本考案の前記保護層部、振動子及び緩衝部の外周面には、これらを保持する先端補強部が設けられていてもよい。
この構成によれば、保護層部、振動子及び緩衝部を安定的に保持することができる。
本考案の前記保護層部は、ブチルゴムを含んでいてもよい。
この構成によれば、振動子の保護層部への接着を良好に行うことができる。
本考案の超音波探触子は、弾性を有する保護層部を用いつつ薄型で感度を良くすることができるという効果を奏する。
本考案に係る超音波探触子の第1の実施形態を示す縦断面図である。 本考案に係る超音波探触子の第2の実施形態の縦断面図である。 本考案に係る超音波探触子の第2の実施形態の正面図である。 本考案に係る超音波探触子の第1の実施形態の保護層部及び緩衝部の変形例を示す一部縦断面図である。 本考案に係る超音波探触子の第1の実施形態の保護層部、振動子、緩衝部及びダンパー部材の変形例を示す一部縦断面図である。
以下、図面を参照して本考案の第1の実施形態について説明する。本実施形態は、本願考案を垂直探触子に適用した例を以て説明する。
なお、各図は、超音波探触子を模式的に示したものであって、各構成要素の寸法関係は各図で示された比率等に拘束されるものではない。
図1に示すように、本考案の一実施形態の超音波探触子1Aは、振動子2と、振動子2を固定し弾性を有する保護層部3と、振動子2を挟持しつつ保護層部3の裏面3bに貼り合わされる膜状の緩衝部4と、ダンパー部材5と、コネクタ6と、ハウジング7とを備えている。
本実施形態の振動子2は、コンポジットタイプ(いわゆるコンポジット振動子)である。コンポジットタイプの振動子2とは、格子状に形成された不図示のエポキシ樹脂の各枠(ブロック)内に擦切れ状に圧電材料8が配され、圧電材料8の両面に電極9,10が成膜された振動子である。このようなコンポジットタイプの振動子2は、圧電材料8の表面側を格子状にカットし、カットされた溝部分にエポキシ樹脂を充填し、その後底面側を研磨し、エポキシ・マトリクスの中に小圧電ブロックを設け、更に両面に電極9,10を成膜して形成されている。
振動子2の圧電材料8としては、チタン酸ジルコン酸鉛系(PZT)セラミックス、多孔性ポリプロピレン、ポリマー、コンポジット等を用いることができる。
振動子2の厚さは、本実施形態では約300μmに形成されている。なお、振動子2の厚さは、140μm以上700μm以下に形成されていればよく、200μm以上350μm以下に形成されていることが好ましい。
また、振動子2の表面積は、検査対象により適宜設定されるが、小さいものであれば例えば1mm程度のものがあり、大盤のものであれば例えば314mmのものがある。本実施形態では、周波数帯域が2MHz〜10MHzであり、表面積が1mmから20mmの振動子2が用いられている。
振動子2の電極10には、略線状で長尺に形成され、格子状に交差させた導電性を有する金属箔(本実施形態では銀箔)25が接着されており、金属箔25の端部がそれぞれダンパー部材5に向けて延びている。金属箔25の先端はダンパー部材5の端面近傍で配線26に接続され、配線26を介してコネクタ6に接続されている。なお、電極10は、配線26を用いて確実にコネクタ6に接続されれば、金属箔25の設置は必須ではない。
電極9には、アース線27が接続されている。
保護層部3は、弾性を有し厚みがほぼ一定の薄い膜状に形成されている。
保護層部3の裏面(一方の面)3bには、振動子2が取り付けられ、固定されている。振動子2の固定は、特に限定されないが本実施形態では接着剤により保護層部3に対して相対的に移動しないように、また保護層部3から剥離し難いようになされている。接着剤には、エポキシ樹脂等、固化した後に柔軟性を有するものが好適に使用される。
保護層部3の表面(他方の面)は、超音波探触子1Aの先端面を構成しており、検査対象に当てる接触面3aとなっている。
保護層部3は、弾性を有し、超音波の伝播性が良い材質であれば特に限定されないが、本実施形態では振動子2の接着に適したブチルゴムにより、中実に形成されている。
すなわち、本考案の超音波探触子1Aは、従来の超音波探触子のように振動子の表面に配した耐摩耗性のある硬質な保護板(耐摩耗板と称されることもある)の表面に平板状の弾性体を貼り合わせているのではなく、振動子2の保護と被検査対象への密着性の機能とを一つに兼ね備えた保護層部3を用いている。
保護層部3の厚さは、0.5mm以上1mm未満であることが好ましく、本実施形態では0.6mm〜0.9mmの範囲で形成されている。保護層部3の表面積は、振動子2の表面積と同等以上に形成されており、振動子2を完全に覆うことができるようになっている。
本実施形態において保護層部3の表裏面は、円形に形成されている。なお、表裏面の形状は円形以外に、矩形その他の多角形で形成されていてもよい。
緩衝部4は、保護層部3と同材料で、振動子2を完全に覆い得るように保護層部3と略同形状に形成されている。この緩衝部4は、振動子2を間に挟んで接着剤Gにより保護層部3の裏面3bに貼り合わされている。緩衝部4と保護層部3との間にはほとんど空隙が形成されないように接着剤Gが介在している。なお、保護層部3と振動子2との間、振動子2と緩衝部4との間も接着剤Gにより空隙が形成されないように密着しているが、これらの間の接着剤Gは図示していない。
緩衝部4は、保護層部3及び振動子2の変形にある程度追従できる弾性を有しかつ保護層部3及び振動子2との貼り合わせの相性が良ければ、必ずしも保護層部3と同じ材料及び同じ厚さで形成されていなくてもよい。また、緩衝部4は、振動子2が保護層部3と貼り合わせ易くかつ保護層部3の変形に合わせて弾性変形しやすい膜により形成されていれば、複数層に形成されていてもよい。
ダンパー部材5は、特に限定されないが、軸線L方向に視た形状が保護層部3と略同形状で保護層部3の厚さよりも厚く形成されている。本実施形態では、円柱形状に形成されている。ダンパー部材5の材質には、金属性又は接着剤に鉄粉を含ませたものなど、公知のものが採用されている。
このように形成されたダンパー部材5は、接着剤Gを介して緩衝部4の裏面に貼り合わされている。そして、ダンパー部材5は、振動子2から発生した余分なパルスの振動を抑えるとともに、保護層部3、振動子2及び緩衝部4を、緩衝部4の裏面側から支持してこれらの相互のずれを防止している。
ハウジング7は、大径部11aと小径部11bとを有し、軸線L方向に貫通した円筒部11と、大径部11a側(すなわち基端部側)の開口部7bを閉塞するキャップ12とを備えている。
大径部11aと小径部11bとの間には大径部11aから小径部11bに向かって縮径するテーパ部11cが設けられている。
小径部11bの内径は、ダンパー部材5よりも大径に形成されている。そして、ハウジング7は、ダンパー部材5を小径部11bのみ又は小径部11b及び大径部11a内に収容可能に形成されている。
ハウジング7は、導電性を有する金属により形成されている。
以上の超音波探触子1Aの各構成要素のうち、主として振動子2とダンパー部材5とは、超音波の送受信を行う超音波マイクロフォン14を構成している。そして、超音波マイクロフォン14は、振動子2の電極10に接続した配線25をダンパー部材5側に引き出しコネクタ6に電気的に接続して、不図示の探触子ケーブルに接続できるようになっている。
なお、超音波マイクロフォン14には、図1において仮想線で示すように、ソースフォロワー型のインピーダンス変換部20と、信号処理回路からなる超音波受信音圧変換部(超音波受信音圧変換手段)21を介してコネクタ6に接続されていてもよい。この場合、インピーダンス変換部20と、超音波受信音圧変換部21とは、ダンパー部材5よりも基端側のハウジング7内の空間Sに収容される。
ハウジング7は、保護層部3、振動子2及び緩衝部4をハウジング7の先端開口部(小径側の開口部)7aから突出させ、ダンパー部材5をハウジング7の内部に収容して基端側開口部7bにおいてキャップ12により閉塞されている。なお、ハウジング7の内壁面7pとダンパー部材5との間には、充填剤としてエポキシ樹脂等の絶縁性を有する合成樹脂材料16が充填されている。これにより、ダンパー部材5は、ハウジング7内で移動不能に保持されているとともに、ハウジング7との間で絶縁されている。
なお、緩衝部4は、完全に先端開口部7aの外に位置していても、基端側の一部が小径部11b内に位置していてもよい。
ハウジング7の先端開口部7aの軸線L方向の外側に突出した保護層部3、振動子2及び緩衝部4の外周面には、エポキシ樹脂等の合成樹脂が周方向に連続して配され、保護層部3、振動子2及び緩衝部4を保持及び保護している。保護層部3、振動子2及び緩衝部4の外周面に設けられた前記合成樹脂は、小径部11b先端の外縁から保護層部3の先端の外縁に向かって縮径するテーパ状に形成されており、超音波探触子1Aの先端補強部19を構成している。
このように、構成された超音波探触子1Aは、弾性を有する保護層部3の裏面3bに振動子2が接着剤Gにより直接固定されている。この構成によって、超音波探触子1Aは、振動子2を覆う保護板の表面に板状の弾性体を設けた従来の超音波探触子1Aのように、振動子2と接触面3aとの間が肉厚になることを回避することができる。したがって、超音波探触子1Aは、検査対象の表面形状に追従させるために弾性体を設けることによって、音響インピーダンスの差が大きくなることで生じる超音波探触子1Aの感度の低下を回避することができるという効果を奏する。
また、超音波探触子1Aは、弾性を有する保護層部3の裏面3bに接着した振動子2としてコンポジットタイプの振動子2を用いているため、検査対象の表面形状に保護層部3のみならず振動子2をも追従させやすくなっている。したがって、硬質な保護板の表面に設けた弾性体のみが検査対象の曲面等に追従して弾性変形することによって、振動子と接触面との距離が異なってしまう従来の超音波探触子とは異なり、超音波探触子1Aは、振動子2と接触面3aとの距離を一定に保ち易い。このことからも、超音波探触子1Aは、硬質な保護板上に弾性体を設けた従来の超音波探触子1Aに比べて感度を向上させることができるという効果を奏する。
また、超音波探触子1Aは、弾性を有する保護層部3、振動子2及び緩衝部4をハウジング7の先端開口部7aから軸線L方向の外側に突出させている。したがって、超音波探触子1Aは、剛性のあるハウジング7によって保護層部3、振動子2及び緩衝部4の弾性変形を抑制されることなく、検査対象の表面に合わせて柔軟に変形させることができるという効果を奏する。
また更に、超音波探触子1Aは、保護層部3の裏面3b側に弾性を有する緩衝部4を更に貼り合わせているため、振動子2の保護層部3への密着をより良好に維持することができ、振動子2に接続させた配線25等の剥がれを効果的に防止することができるという効果を奏する。
また、超音波探触子1Aは、振動子2の電極10に長尺線状の金属箔25を接着させ、配線26を通じてコネクタ6に接続している。したがって、超音波探触子1Aは、保護層部3、振動子2及び緩衝部4が弾性変形しても、金属箔25をしっかりと電極10に接着させておくことができ、コネクタ6との接続を良好に維持することができる。
また、超音波探触子1Aは、保護層部3、振動子2及び緩衝部4の外周面に先端補強部19を設けているため、保護層部3を摩耗から保護することができる。また、同様の理由により、超音波探触子1Aは、保護層部3、振動子2及び緩衝部4を貼り合わせた構成を保護又は強化することができるという効果を奏する。
次に、本考案の第2の実施形態について図2及び図3を用いて説明する。本実施形態において、第1の実施形態の超音波探触子1Aと同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、超音波探触子1Aと異なる点を中心に説明する。
図2に示すように、第2の実施形態の超音波探触子1Bは、二振動子型である点で一振動子型の超音波探触子1Aと異なっているが、音響隔壁板40及び銅板41を隔てた振動子2等の構成は、ほぼ超音波探触子1Aと同様である。以下、超音波探触子1Bの概要を説明する。
超音波探触子1Bは、音響隔壁板40及び銅板41を隔てて、一方側に送信用振動子2Xを備え、他方側に受信用振動子2Yを備えている。
超音波探触子1Aと同様に、送信用振動子2Xは、コンポジット型の振動子である。送信用振動子2Xは、保護層部3と緩衝部4とに挟持され、これらと接着している。
送信用振動子2Xの電極10には、1本又は2本以上(本実施形態では2本)を平行に並べた導電性を有する金属箔25を一組として、2組の金属箔25がこれらを互いに交差させた状態で導電性を有する接着剤により接着されている。電極10には更に緩衝部4が接着している。金属箔25はその端部をハウジング7の基端側に延ばし、ダンパー部材5を積層させた間で配線26と接続している。配線26は、ダンパー部材5から取り出され、送信用コネクタ6Xに接続されている。電極9は、アース線27が接続している。
受信用振動子2Y側は、超音波探触子1Aと同様に、コンポジット型の振動子である。受信用振動子2Yは、保護層部3と緩衝部4とに挟持され、これらと接着している。
受信用振動子2Yの電極10には、1本又は2本以上(本実施形態では2本)を平行に並べた金属箔25を一組として、2組の金属箔25がこれらを互いに交差させた状態で導電性を有する接着剤により接着されている。電極10には更に緩衝部4が接着している。金属箔25はその端部をハウジング7の基端側に延ばし、ダンパー部材5を積層させた間で配線26と接続している。配線26は、ダンパー部材5から取り出され、受信用コネクタ6Yに接続されている。電極9は、アース線27が接続している。
図2では、送信用振動子2X及び受信用振動子2Yは、互いにほぼ同一面上に設けられているが、送信用振動子2Xと受信用振動子2Yとは、接触面3a側が±10度程度の角度を成していてもよい。
超音波探触子1Bのコネクタ6X,6Yは、図3に示すように、ハウジング7の軸線に直交する方向に突出している。
超音波探触子1Bは、送信用振動子2X及び受信用振動子2Yがそれぞれ、保護層部3に直接に接着しており、更に接触面3aの反対側に金属箔25を有して緩衝部4と接着しているため、超音波探触子1Aと同様の効果を奏する。
なお、上記実施形態では、保護層部3の裏面3bに緩衝部4を貼り合わせたより好ましい超音波探触子1の例を示したが、緩衝部4は無くても、弾性を有する保護層部3の裏面3bに振動子2を直接に取り付けた際の本願考案の作用、機能及び効果を奏し得る。
また、上記各実施形態では、保護層部3の平坦な裏面3bに振動子2又は送信用振動子2X及び受信用振動子2Yを接着させた例を示したが、図4に示すように、保護層部3の裏面3b及びこれに対向する緩衝部4の表面4aに振動子2又は送信用振動子2X及び受信用振動子2Yを嵌合可能な凹所30が形成されていてもよい。この場合、凹所30の深さ寸法は、振動子2又は送信用振動子2X及び受信用振動子2Yの両面が保護層部3と緩衝部4との双方に密着できる程度であればよい。なお、凹所30は、保護層部3及び緩衝部4のいずれか一方に形成されていてもよい。
このような凹所30が形成されている場合には、保護層部3及び/又は緩衝部4に振動子2をより一層固定し易くなるという効果が得られる。
また、図5に示すように、超音波マイクロフォン14は、例えば管体の外周面等の検査対象Xの表面X1の形状に合わせた形状に予め形成されていてもよい。その場合、ダンパー部材5の先端側の表面5aの形状を検査対象Xの表面X1の形状にほぼ合わせて形成し、ダンパー部材5の先端側の表面5aに沿って保護層部3、振動子2及び緩衝部4を固定するとよい。
このように、保護層部3、振動子2及び緩衝部4を検査対象Xの表面X1の形状にある程度合わせて形成しておくことにより、検査対象Xの表面X1に超音波探触子1の接触面3aをより一層合わせ易くなるという効果を奏する。
また、ハウジング7は、図示しないが一定の径寸法で形成されたものであってもよい。
1 超音波探触子
2 振動子
3 保護層部
3a 接触面(他方の面)
3b 裏面(一方の面)
4 緩衝部
5 ダンパー部材
6 コネクタ
7 ハウジング
7a 開口部
8 圧電材料
9 電極
10 電極
12 キャップ
19 先端補強部
30 凹所

Claims (8)

  1. 振動子と、この振動子を一方の面で覆う保護層部と、前記振動子に電気的に接続しているコネクタとを備え、
    前記保護層部は、弾性を有し、前記一方の面に前記振動子を固定し、前記一方の面の反対側の他方の面を被検査対象との接触面としている超音波探触子。
  2. 前記振動子がコンポジット振動子である請求項1に記載の超音波探触子。
  3. 前記振動子の電極には、長尺な金属箔が接着され、前記金属箔の先端が配線を介してコネクタに接続されている請求項1又は2に記載の超音波探触子。
  4. 前記振動子を固定した前記保護層部の一方の面に弾性を有する膜状の緩衝部が貼り合わされ、前記振動子が少なくとも前記保護層部と前記緩衝部とに挟持されている請求項1から3のいずれか一項に記載の超音波探触子。
  5. 前記保護層部、前記振動子及び前記緩衝部は、前記緩衝部の裏面側に設けられたダンパー部材に支持され、
    前記ダンパー部材は、このダンパー部材を内部に収容可能で先端に開口部が形成されハウジング内に保持され、
    前記保護層部、前記振動子及び前記緩衝部は、前記ハウジングの先端開口部から前記ハウジングの外に突出するように設けられている請求項4に記載の超音波探触子。
  6. 前記保護層部の一方の面及びこれに対向する前記緩衝部の表面の少なくともいずれか一方に、前記振動子を嵌合させる凹所が形成されている請求項4又は5に記載の超音波探触子。
  7. 前記保護層部、前記振動子及び前記緩衝部の外周面には、これらを保持する先端補強部が設けられている請求項4から6のいずれか一項に記載の超音波探触子。
  8. 前記保護層部は、ブチルゴムを含んでいる請求項1から7のいずれか一項に記載の超音波探触子。
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