JP3212412B2 - 燃料・水噴射装置 - Google Patents
燃料・水噴射装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼル機関の燃料・
水噴射装置に関する。
水噴射装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ディーゼル機関の排ガス中のＮＯx を低
減し、且つ黒煙排出の抑制や燃料消費率の低減を同時に
達成する手段として、ひとつの燃料噴射弁から燃料と水
を同じ時期に燃焼室内に噴射し燃焼させる手段が有効で
あり、燃料噴射弁内への注水装置として特願平０４−１
６３９４４号等にその構成が示されている。
減し、且つ黒煙排出の抑制や燃料消費率の低減を同時に
達成する手段として、ひとつの燃料噴射弁から燃料と水
を同じ時期に燃焼室内に噴射し燃焼させる手段が有効で
あり、燃料噴射弁内への注水装置として特願平０４−１
６３９４４号等にその構成が示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来技術による装置においては、次のような問題点が
指摘されている。即ち、燃料・水噴射装置が適用される
ディーゼル機関において、たとえば発電用機関等では機
関の始動時や低負荷時等に燃焼室内への水噴射を必要と
しない場合がある。このような場合に水供給ポンプや作
動油ポンプを駆動することは動力の損失であり、不必要
な場合にも前記ポンプ等を運転することは障害発生の原
因となり、装置全体としての耐久性、信頼性を失するこ
とになる。
た従来技術による装置においては、次のような問題点が
指摘されている。即ち、燃料・水噴射装置が適用される
ディーゼル機関において、たとえば発電用機関等では機
関の始動時や低負荷時等に燃焼室内への水噴射を必要と
しない場合がある。このような場合に水供給ポンプや作
動油ポンプを駆動することは動力の損失であり、不必要
な場合にも前記ポンプ等を運転することは障害発生の原
因となり、装置全体としての耐久性、信頼性を失するこ
とになる。
【０００４】本発明の目的は前記問題点を解決し、機関
が水噴射を必要とする作動状態にある場合、即ち機関の
回転数及び負荷が設定した条件を満足したときにのみ、
水供給ポンプと作動油ポンプを駆動することにより、動
力が節減でき、障害の発生を抑制して装置の耐久性、信
頼性を向上し得る燃料・水噴射装置を提供するにある。
が水噴射を必要とする作動状態にある場合、即ち機関の
回転数及び負荷が設定した条件を満足したときにのみ、
水供給ポンプと作動油ポンプを駆動することにより、動
力が節減でき、障害の発生を抑制して装置の耐久性、信
頼性を向上し得る燃料・水噴射装置を提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の燃料・水噴射装
置は、１個の燃料噴射弁（４０）から燃料と水を同じ時
期に燃焼室内に噴射するディーゼル機関の燃料・水噴射
装置において、燃料噴射ポンプ（３）の燃料吐出部に配
設された逆止調圧弁（７）と、前記燃料噴射弁内に形成
されて前記燃料噴射ポンプからの油路（２２）と水タン
ク（２０１）からの水注入管に接続される水路（２１）
とが合流する合流部（３１）と、前記水路に設けられ前
記合流部に向かう水の流れのみを許容する水路逆止弁
（１３）と、前記水注入管の途中に設けられ作動油の圧
力によって往復動するスプール（３０２）を有するアク
チュエータ（３０１）及び該アクチュエータ（３０１）
に併設され前記スプールのストロークを規制するストッ
パ機構（３０３、３０４）及び作動油タンクと前記アク
チュエータとを接続する作動油路に設けられ前記アクチ
ュエータへの作動油の給排を制御する作動油切替弁（３
０５）を備えた注水ユニット（３００）と、前記水注入
管の水タンクと注水ユニットとの間の部位に設けられた
給水逆止弁（２０３）と、前記水注入管の注水ユニット
と燃料噴射弁との間の部位に設けられた注水逆止弁（２
０４）と、前記作動油切替弁を介してアクチュエータ内
のスプール（３０２）の背面への作動油の圧送源となる
作動油タンク（１０１）及び作動油圧送用の作動油ポン
プ（１０２）と、機関の作動状況に関連する信号を入力
し水供給ポンプ（２０２）及び作動油ポンプ（１０１）
の起動と停止を設定された機関の回転数と負荷によって
行うコントローラ（４００）とを有してなり、燃料噴射
ポンプから燃料の吐出が行われていない時期に燃料噴射
弁の油路内に注水して燃料と水による層状液柱を形成す
ることを特徴とする。
置は、１個の燃料噴射弁（４０）から燃料と水を同じ時
期に燃焼室内に噴射するディーゼル機関の燃料・水噴射
装置において、燃料噴射ポンプ（３）の燃料吐出部に配
設された逆止調圧弁（７）と、前記燃料噴射弁内に形成
されて前記燃料噴射ポンプからの油路（２２）と水タン
ク（２０１）からの水注入管に接続される水路（２１）
とが合流する合流部（３１）と、前記水路に設けられ前
記合流部に向かう水の流れのみを許容する水路逆止弁
（１３）と、前記水注入管の途中に設けられ作動油の圧
力によって往復動するスプール（３０２）を有するアク
チュエータ（３０１）及び該アクチュエータ（３０１）
に併設され前記スプールのストロークを規制するストッ
パ機構（３０３、３０４）及び作動油タンクと前記アク
チュエータとを接続する作動油路に設けられ前記アクチ
ュエータへの作動油の給排を制御する作動油切替弁（３
０５）を備えた注水ユニット（３００）と、前記水注入
管の水タンクと注水ユニットとの間の部位に設けられた
給水逆止弁（２０３）と、前記水注入管の注水ユニット
と燃料噴射弁との間の部位に設けられた注水逆止弁（２
０４）と、前記作動油切替弁を介してアクチュエータ内
のスプール（３０２）の背面への作動油の圧送源となる
作動油タンク（１０１）及び作動油圧送用の作動油ポン
プ（１０２）と、機関の作動状況に関連する信号を入力
し水供給ポンプ（２０２）及び作動油ポンプ（１０１）
の起動と停止を設定された機関の回転数と負荷によって
行うコントローラ（４００）とを有してなり、燃料噴射
ポンプから燃料の吐出が行われていない時期に燃料噴射
弁の油路内に注水して燃料と水による層状液柱を形成す
ることを特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明では前記のように構成され機能するが、
水供給ポンプ及び作動油ポンプの運転・停止を制御する
ためのブロック図を図２に示し、その作用について説明
する。コントローラ４００内に組込まれたエンジン回転
数記憶部及びエンジン負荷記憶部には、エンジンが水噴
射を必要とするときの条件、即ち水供給ポンプ２０２及
び作動油ポンプ１０２の運転が必要となるときの条件と
して、エンジンの回転数範囲及びエンジン負荷範囲が記
憶されている。さらにエンジン回転数検出器及びエンジ
ン負荷検出器によって検出された信号と前記２つの記憶
部から読みこんだデータを比較し、エンジンの回転数及
び負荷のそれぞれについて水噴射を必要とする条件であ
るか否かを判定するエンジン回転数比較器及びエンジン
負荷比較器があり、該両比較器からの出力信号は回転数
と負荷の組合せにまとめられ、水供給ポンプ運転判定器
及び作動油ポンプ運転判定器に伝えられる。
水供給ポンプ及び作動油ポンプの運転・停止を制御する
ためのブロック図を図２に示し、その作用について説明
する。コントローラ４００内に組込まれたエンジン回転
数記憶部及びエンジン負荷記憶部には、エンジンが水噴
射を必要とするときの条件、即ち水供給ポンプ２０２及
び作動油ポンプ１０２の運転が必要となるときの条件と
して、エンジンの回転数範囲及びエンジン負荷範囲が記
憶されている。さらにエンジン回転数検出器及びエンジ
ン負荷検出器によって検出された信号と前記２つの記憶
部から読みこんだデータを比較し、エンジンの回転数及
び負荷のそれぞれについて水噴射を必要とする条件であ
るか否かを判定するエンジン回転数比較器及びエンジン
負荷比較器があり、該両比較器からの出力信号は回転数
と負荷の組合せにまとめられ、水供給ポンプ運転判定器
及び作動油ポンプ運転判定器に伝えられる。
【０００７】なお、コントローラ４００内には水供給ポ
ンプ運転条件設定部及び作動油ポンプ運転条件設定部が
組込まれ、水供給ポンプ及び作動油ポンプを駆動あるい
は停止させる必要があるときのエンジンの回転数と負荷
があらかじめ設定されている。前記水供給ポンプ運転判
定器では回転数と負荷の両比較器からセットにして伝え
られた信号と、水供給ポンプの運転条件設定部から伝え
られた信号とを比較して水供給ポンプを駆動させるか、
停止させるかを判定し、水供給ポンプ駆動装置５０１に
指示信号を出力する。作動油ポンプ運転判定器でも同様
に回転数と負荷の両比較器からの信号と運転条件設定部
からの信号を入力して作動油ポンプ駆動装置５０２に駆
動あるいは停止の指示信号を出力する。
ンプ運転条件設定部及び作動油ポンプ運転条件設定部が
組込まれ、水供給ポンプ及び作動油ポンプを駆動あるい
は停止させる必要があるときのエンジンの回転数と負荷
があらかじめ設定されている。前記水供給ポンプ運転判
定器では回転数と負荷の両比較器からセットにして伝え
られた信号と、水供給ポンプの運転条件設定部から伝え
られた信号とを比較して水供給ポンプを駆動させるか、
停止させるかを判定し、水供給ポンプ駆動装置５０１に
指示信号を出力する。作動油ポンプ運転判定器でも同様
に回転数と負荷の両比較器からの信号と運転条件設定部
からの信号を入力して作動油ポンプ駆動装置５０２に駆
動あるいは停止の指示信号を出力する。
【０００８】
【実施例】図１に本発明の実施例に係る燃料・水噴射装
置の構成図を示し、図２に図１におけるコントローラの
構成のブロック図を示した。図１，２を参照してその構
成について説明する。図において、１は燃料タンク、２
は燃料供給ポンプ、３は燃料噴射ポンプ、４はプランジ
ャ、５はバレル、６は吐出弁、７は逆止調圧弁、８は燃
料噴射管である。９は燃料噴射弁本体、１０は噴口、１
１は針弁、１２は油溜り、１３は水路逆止弁、１４は針
弁用付勢ばね、２１は噴射弁内水路、２２は噴射弁内油
路、３０は前記の水路と油路の連通路、３１は注入した
水と燃料の合流部、４０は燃料と水を噴射する燃料噴射
弁である。１０１は作動油タンク、１０２は作動油ポン
プである。２０１は水タンク、２０２は水供給ポンプ、
２０３は水注入管の水タンク２０１と次に述べる注水ユ
ニット３００との間の部位に設けられ水供給ポンプ２０
２への逆流を抑止する給水逆止弁、２０４は前記水注入
管の次に述べる注水ユニット３００と燃料噴射弁４０と
の間の部位に設けられ該注水ユニット３００内のアクチ
ュエータ３０１への逆流を抑止する注水逆止弁である。
置の構成図を示し、図２に図１におけるコントローラの
構成のブロック図を示した。図１，２を参照してその構
成について説明する。図において、１は燃料タンク、２
は燃料供給ポンプ、３は燃料噴射ポンプ、４はプランジ
ャ、５はバレル、６は吐出弁、７は逆止調圧弁、８は燃
料噴射管である。９は燃料噴射弁本体、１０は噴口、１
１は針弁、１２は油溜り、１３は水路逆止弁、１４は針
弁用付勢ばね、２１は噴射弁内水路、２２は噴射弁内油
路、３０は前記の水路と油路の連通路、３１は注入した
水と燃料の合流部、４０は燃料と水を噴射する燃料噴射
弁である。１０１は作動油タンク、１０２は作動油ポン
プである。２０１は水タンク、２０２は水供給ポンプ、
２０３は水注入管の水タンク２０１と次に述べる注水ユ
ニット３００との間の部位に設けられ水供給ポンプ２０
２への逆流を抑止する給水逆止弁、２０４は前記水注入
管の次に述べる注水ユニット３００と燃料噴射弁４０と
の間の部位に設けられ該注水ユニット３００内のアクチ
ュエータ３０１への逆流を抑止する注水逆止弁である。
【０００９】３００は注水ユニットで次の各要素により
構成されている。３０１はアクチュエータで、そのシリ
ンダ内には油密にシールされ摺動可能なスプール３０２
が挿入されている。３０３はスプール３０２のストッパ
で、ストローク調整器３０４によりその設定位置を調節
しスプールのストロークＳを変えることができる。３０
５は電磁作動油切替弁で２ポートの電磁スプール弁が使
用されている。即ち前記注水ユニット３００は、前記水
注入管の途中に設けられ作動油の圧力によって往復動す
るスプール３０２を有するアクチュエータ３０１及び該
アクチュエータ３０１に併設され前記スプール３０２の
ストロークを規制するストッパ機構３０３、３０４及び
作動油タンク１０１と前記アクチュエータ３０１とを接
続する作動油路に設けられ前記アクチュエータ３０１へ
の作動油の給排を制御する作動油切替弁３０５を備えて
いる。４００は水供給ポンプ２０２と作動油ポンプ１０
２の起動と停止を制御し、なお燃料噴射弁４０内への水
注入の量や時期の制御もするコントローラで、入力する
信号として次の４個がある。エンジン回転数信号、エン
ジン負荷信号、ＴＤＣ信号、クランク角信号。５０１は
水供給ポンプ駆動装置、５０２は作動油ポンプ駆動装置
で、これらの駆動装置への制御信号はコントローラ４０
０から出力される。
構成されている。３０１はアクチュエータで、そのシリ
ンダ内には油密にシールされ摺動可能なスプール３０２
が挿入されている。３０３はスプール３０２のストッパ
で、ストローク調整器３０４によりその設定位置を調節
しスプールのストロークＳを変えることができる。３０
５は電磁作動油切替弁で２ポートの電磁スプール弁が使
用されている。即ち前記注水ユニット３００は、前記水
注入管の途中に設けられ作動油の圧力によって往復動す
るスプール３０２を有するアクチュエータ３０１及び該
アクチュエータ３０１に併設され前記スプール３０２の
ストロークを規制するストッパ機構３０３、３０４及び
作動油タンク１０１と前記アクチュエータ３０１とを接
続する作動油路に設けられ前記アクチュエータ３０１へ
の作動油の給排を制御する作動油切替弁３０５を備えて
いる。４００は水供給ポンプ２０２と作動油ポンプ１０
２の起動と停止を制御し、なお燃料噴射弁４０内への水
注入の量や時期の制御もするコントローラで、入力する
信号として次の４個がある。エンジン回転数信号、エン
ジン負荷信号、ＴＤＣ信号、クランク角信号。５０１は
水供給ポンプ駆動装置、５０２は作動油ポンプ駆動装置
で、これらの駆動装置への制御信号はコントローラ４０
０から出力される。
【００１０】次にその作用について説明する。機関は燃
料のみの噴射によって始動し定常的運転状態になり、燃
料・水噴射による運転が可能な状態になったとき、水供
給ポンプ２０２及び作動油ポンプ１０２が運転される。
このときコントローラ４００にはエンジン回転数信号及
びエンジン負荷信号がエンジンの作動状況についての情
報として入力され、エンジンの作動状況に対応する注水
量を算出して、注水量を規制するスプール３０２のスト
ロークＳがストローク調整器３０４によってストッパ３
０３の位置を調節して設定される。また、コントローラ
４００に入力されるエンジン回転数信号、ＴＤＣ信号、
クランク角信号により電磁作動油切替弁３０５の作動タ
イミングを設定し作動させる。
料のみの噴射によって始動し定常的運転状態になり、燃
料・水噴射による運転が可能な状態になったとき、水供
給ポンプ２０２及び作動油ポンプ１０２が運転される。
このときコントローラ４００にはエンジン回転数信号及
びエンジン負荷信号がエンジンの作動状況についての情
報として入力され、エンジンの作動状況に対応する注水
量を算出して、注水量を規制するスプール３０２のスト
ロークＳがストローク調整器３０４によってストッパ３
０３の位置を調節して設定される。また、コントローラ
４００に入力されるエンジン回転数信号、ＴＤＣ信号、
クランク角信号により電磁作動油切替弁３０５の作動タ
イミングを設定し作動させる。
【００１１】ここで給水圧力ＰW 、作動油圧力ＰL 、給
水逆止弁２０３の開弁圧ＰS 、水路逆止弁１３及び注水
逆止弁２０４の開弁圧ＰP 、逆止調圧弁７の開弁圧
ＰR 、針弁１１の開弁圧ＰO の各圧力の間には次の関係
がある。 ＰS ＜ＰW ＜ＰL ＰR ＜ＰP ＜ＰO 水供給ポンプ２０２で給水圧力ＰW まで加圧された水は
開弁圧ＰS の給水逆止弁２０３を開弁して、注水ニット
３００内のアクチュエータ３０１のスプール３０２とス
トッパ３０３の間の空間部分に供給されており、コント
ローラ４００からの指示信号により電磁作動油切替弁３
０５が作動し、作動油ポンプ１０２で圧力ＰL まで加圧
された作動油がスプール３０２の背面に作用する。作動
油圧力ＰL は給水圧力ＰW より高いので前記空間部に供
給されていた水はスプール３０２で加圧されてアクチュ
エータ３０１から押し出され、給水逆止弁２０３を閉
じ、開弁圧ＰP の注水逆止弁２０４及び水路逆止弁１３
を開弁し燃料噴射弁４０内の水路２１へ注入される。水
路２１から注入された水は連通路３０から合流部３１を
経て燃料噴射弁４０内の油路２２へ流入し、この流入し
た水によって油路２２及び噴射管８内の燃料は燃料噴射
ポンプ３側に押し戻され、開弁圧ＰR の逆止調圧弁７を
押しあけて噴射ポンプ３内に戻される。
水逆止弁２０３の開弁圧ＰS 、水路逆止弁１３及び注水
逆止弁２０４の開弁圧ＰP 、逆止調圧弁７の開弁圧
ＰR 、針弁１１の開弁圧ＰO の各圧力の間には次の関係
がある。 ＰS ＜ＰW ＜ＰL ＰR ＜ＰP ＜ＰO 水供給ポンプ２０２で給水圧力ＰW まで加圧された水は
開弁圧ＰS の給水逆止弁２０３を開弁して、注水ニット
３００内のアクチュエータ３０１のスプール３０２とス
トッパ３０３の間の空間部分に供給されており、コント
ローラ４００からの指示信号により電磁作動油切替弁３
０５が作動し、作動油ポンプ１０２で圧力ＰL まで加圧
された作動油がスプール３０２の背面に作用する。作動
油圧力ＰL は給水圧力ＰW より高いので前記空間部に供
給されていた水はスプール３０２で加圧されてアクチュ
エータ３０１から押し出され、給水逆止弁２０３を閉
じ、開弁圧ＰP の注水逆止弁２０４及び水路逆止弁１３
を開弁し燃料噴射弁４０内の水路２１へ注入される。水
路２１から注入された水は連通路３０から合流部３１を
経て燃料噴射弁４０内の油路２２へ流入し、この流入し
た水によって油路２２及び噴射管８内の燃料は燃料噴射
ポンプ３側に押し戻され、開弁圧ＰR の逆止調圧弁７を
押しあけて噴射ポンプ３内に戻される。
【００１２】スプール３０２は所定水量の吐出を完了す
るとストッパ３０３に当接する。続いて電磁作動油切替
弁３０５の励磁が解放されると、スプール３０２の背面
に作用していた圧力ＰL の作動油は前記作動油切替弁３
０５の排出側流路を通って作動油タンク１０１へ排出さ
れ、スプール３０２はその前面に流入する給水の圧力Ｐ
W によってもとの位置に復帰し次のサイクルを持つこと
になる。前述した燃料噴射弁４０内への注水は燃料噴射
ポンプ３から燃料の吐出がなされていない時期に行われ
る。注水が完了した時点で噴射弁の油路２２内には、下
流部の油溜り１２から合流部３１の下部までは前サイク
ルの残留燃料、その上流部に注入された水、さらにその
上流側には注入水で押し戻された燃料があり、燃料と水
による成層液柱が形成されている。
るとストッパ３０３に当接する。続いて電磁作動油切替
弁３０５の励磁が解放されると、スプール３０２の背面
に作用していた圧力ＰL の作動油は前記作動油切替弁３
０５の排出側流路を通って作動油タンク１０１へ排出さ
れ、スプール３０２はその前面に流入する給水の圧力Ｐ
W によってもとの位置に復帰し次のサイクルを持つこと
になる。前述した燃料噴射弁４０内への注水は燃料噴射
ポンプ３から燃料の吐出がなされていない時期に行われ
る。注水が完了した時点で噴射弁の油路２２内には、下
流部の油溜り１２から合流部３１の下部までは前サイク
ルの残留燃料、その上流部に注入された水、さらにその
上流側には注入水で押し戻された燃料があり、燃料と水
による成層液柱が形成されている。
【００１３】燃料噴射時期になると図示しないカムによ
り燃料噴射ポンプ３のプランジャ４を押し上げてバレル
５内の燃料を加圧し、吐出弁６を開弁させ燃料噴射管８
を介して燃料噴射弁４０内の油路２２内に燃料が圧送さ
れる。燃料の圧力が開弁圧ＰO の針弁１１に作用しその
力がばね１４の付勢力以上になると針弁１１が開き、噴
口１０から油溜り１２部分の残留燃料、続いて油路２２
内まで注入された水、その後さらに注入水の上流側の燃
料の順で燃料と水が燃焼室へ噴射され、１サイクルの燃
料・水噴射が完了する。
り燃料噴射ポンプ３のプランジャ４を押し上げてバレル
５内の燃料を加圧し、吐出弁６を開弁させ燃料噴射管８
を介して燃料噴射弁４０内の油路２２内に燃料が圧送さ
れる。燃料の圧力が開弁圧ＰO の針弁１１に作用しその
力がばね１４の付勢力以上になると針弁１１が開き、噴
口１０から油溜り１２部分の残留燃料、続いて油路２２
内まで注入された水、その後さらに注入水の上流側の燃
料の順で燃料と水が燃焼室へ噴射され、１サイクルの燃
料・水噴射が完了する。
【００１４】上述のような構成によって作用する燃料・
水噴射装置において、始動時あるいは低回転、低負荷時
など機関の作動状況によっては水噴射を必要としない場
合があり、このような場合には図２のブロック図を参照
して説明したように水供給ポンプ２０２及び作動油ポン
プ１０２の運転を停止させる機能を具えたコントローラ
４００を有してなることを特徴としている。
水噴射装置において、始動時あるいは低回転、低負荷時
など機関の作動状況によっては水噴射を必要としない場
合があり、このような場合には図２のブロック図を参照
して説明したように水供給ポンプ２０２及び作動油ポン
プ１０２の運転を停止させる機能を具えたコントローラ
４００を有してなることを特徴としている。
【００１５】
【発明の効果】本発明により不必要に水供給ポンプ及び
作動油ポンプを駆動することなく動力の節減が図れる。
なお、前記両ポンプの稼動時間が短縮されることによ
り、障害発生の抑制ならびに装置の耐久性、信頼性の向
上を図ることができる。
作動油ポンプを駆動することなく動力の節減が図れる。
なお、前記両ポンプの稼動時間が短縮されることによ
り、障害発生の抑制ならびに装置の耐久性、信頼性の向
上を図ることができる。
【図１】本発明の実施例に係る燃料・水噴射装置の構成
図。
図。
【図２】図１におけるコントローラの構成を示すブロッ
ク図。
ク図。
３…燃料噴射ポンプ、７…逆止調圧弁、１３…水路逆止
弁、３０…連通路、３１…合流部、４０…燃料噴射弁、
１０１…作動油タンク、１０２…作動油ポンプ、２０１
…水タンク、２０２…水供給ポンプ、２０３…給水逆止
弁、２０４…注水逆止弁、３００…注水ユニット、３０
１…アクチュエータ、３０２…スプール、３０５…電磁
作動油切替弁、４００…コントローラ。
弁、３０…連通路、３１…合流部、４０…燃料噴射弁、
１０１…作動油タンク、１０２…作動油ポンプ、２０１
…水タンク、２０２…水供給ポンプ、２０３…給水逆止
弁、２０４…注水逆止弁、３００…注水ユニット、３０
１…アクチュエータ、３０２…スプール、３０５…電磁
作動油切替弁、４００…コントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 順一 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重 工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 安枝 信次 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重 工業株式会社横浜製作所内 (56)参考文献 実開 平３−122264（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−134771（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F02M 43/00 F02M 43/02 F02M 43/04 F02M 25/022
Claims (1)
- 【請求項１】 １個の燃料噴射弁（４０）から燃料と水
を同じ時期に燃焼室内に噴射するディーゼル機関の燃料
・水噴射装置において、燃料噴射ポンプ（３）の燃料吐
出部に配設された逆止調圧弁（７）と、前記燃料噴射弁
内に形成されて前記燃料噴射ポンプからの油路（２２）
と水タンク（２０１）からの水注入管に接続される水路
（２１）とが合流する合流部（３１）と、前記水路に設
けられ前記合流部に向かう水の流れのみを許容する水路
逆止弁（１３）と、前記水注入管の途中に設けられ作動
油の圧力によって往復動するスプール（３０２）を有す
るアクチュエータ（３０１）及び該アクチュエータ（３
０１）に併設され前記スプールのストロークを規制する
ストッパ機構（３０３、３０４）及び作動油タンクと前
記アクチュエータとを接続する作動油路に設けられ前記
アクチュエータへの作動油の給排を制御する作動油切替
弁（３０５）を備えた注水ユニット（３００）と、前記
水注入管の水タンクと注水ユニットとの間の部位に設け
られた給水逆止弁（２０３）と、前記水注入管の注水ユ
ニットと燃料噴射弁との間の部位に設けられた注水逆止
弁（２０４）と、前記作動油切替弁を介してアクチュエ
ータ内のスプール（３０２）の背面への作動油の圧送源
となる作動油タンク（１０１）及び作動油圧送用の作動
油ポンプ（１０２）と、機関の作動状況に関連する信号
を入力し水供給ポンプ（２０２）及び作動油ポンプ（１
０１）の起動と停止を設定された機関の回転数と負荷に
よって行うコントローラ（４００）とを有してなり、燃
料噴射ポンプから燃料の吐出が行われていない時期に燃
料噴射弁の油路内に注水して燃料と水による層状液柱を
形成することを特徴とする燃料・水噴射装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10992993A JP3212412B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 燃料・水噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10992993A JP3212412B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 燃料・水噴射装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06299926A JPH06299926A (ja) | 1994-10-25 |
| JP3212412B2 true JP3212412B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=14522695
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10992993A Expired - Lifetime JP3212412B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 燃料・水噴射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3212412B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4550991B2 (ja) * | 2000-11-16 | 2010-09-22 | 三菱重工業株式会社 | 燃料・水噴射内燃機関 |
-
1993
- 1993-04-13 JP JP10992993A patent/JP3212412B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06299926A (ja) | 1994-10-25 |
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