JP3212386B2 - 内面螺旋リブ又は溝付き合成樹脂管の製造方法およびこの製造方法に用いる押出金型 - Google Patents
内面螺旋リブ又は溝付き合成樹脂管の製造方法およびこの製造方法に用いる押出金型Info
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Description
き合成樹脂管の押出成形方法に関する。
螺旋リブ付き合成樹脂管を連続的に製造する方法とし
て、特公昭49−42670号公報にみるような製造方
法が提案されている。この方法は、図18にみるように
押出機101の金型(ダイス)102から管内面に長さ
方向に1本又は2本以上の突条又は凹溝を有する熱可塑
性樹脂管103を連続的に押し出す。そして、押し出さ
れてくる軟化状の管103を直ちに外径フォーマー10
4とその外側に設けた冷却用ジャケット105とによっ
て外径を規制しつつ冷却し、その後管軸に直交して単独
で回転しうる引取ロール106によって管103の軟化
状部分に捩じれを与えつつ引き取るようにしている。
02の直後に設けることにより管103の膨張を防ぐと
ともに、外径フォーマー104の冷却用ジャケット10
5により管表面を急速に冷却して管表面部分が変形しな
いようにする。そして、管103に捩じれを与えつつ引
き取ることで、管103の内面側が捩じれ、突条又は凹
溝が螺旋状に成形されるようになっている。
は、管103の軟化状部分を強制的に捩じるようにして
成形するため、管外表面の歪み>管内表面の歪み>管中
央部の歪みと言うように管の外表面と内表面に残る歪み
に差が生じる。したがって、配管後に捩じれ等の変形が
生じやすい。また、特に、管内を温熱排水が流下したり
すると、管の温度が上がり弾性率が低下するため、管は
押出金型内の状態、つまり突条又は凹溝がない直管状態
に戻ろうとする。すなわち、螺旋リブや溝が小さくなっ
てしまい、所定の排水能力が得られなくなることがあ
る。
固定コアー出口側表面に螺旋リブに対応する螺旋溝を設
けておき、螺旋回転させつつ内面に螺旋リブが形成され
た軟化状態の管(以下、「パリソン」と記す)を押出金
型から連続的に押し出した後、この押し出されたパリソ
ンを管周方向に回転自在なフォーミング手段および冷却
手段を備えたフォーミング装置に通して所望外径の管に
整形しつつ冷却固化させ、さらに、パリソンの押出速度
および自転速度に同調した速度で前記管を引取る方法を
特願平4−101205号において先に提案している。
融状態または軟化状態にあるバリソン部分に捩じり等の
負荷を掛けずに内面螺旋リブ付き合成樹脂管を得ること
ができ、得られた内面螺旋リブ付き合成樹脂管は、大き
な歪みが残っていないとともに、管の内外で歪みに差が
ないものとなるので、配管後に捩じれ等の変形を起こし
たり、内部を流れる温熱排水等の影響により螺旋リブが
小さくなったりしないと言う非常に優れた効果を奏す
る。
うに、フォーミング手段としてのフォーミングプレート
部231と冷却手段としての冷却水槽232とを備えた
フォーミング装置203に押出金型(図示せず)から押
し出されたパリソン251を導き、フォーミングプレー
ト部231で負荷なく所望外径に整形するとともに、冷
却水槽232で冷却水管237から冷却水を噴霧するこ
とで冷却固化して所望外径の管252を得るようにして
いる。
ート部231の入口側(押出金型側)内径よりも押出金
型から押し出されるパリソンの外径が少しくらい小さく
ても、バキュームポンプ(図示せず)に接続されたパキ
ュームパイプ238から吸引し、冷却水槽232内を減
圧状態にすることで、フォーミングプレート部231に
入ったパリソン231の外皮をフォーミングプレート部
231の内壁面側に吸引して内壁面に密着させながらス
ムースに整形するようになっている。
ミング整形のスタート時点で、押し出された直後のパリ
ソンの外径が余程大きくないと、パリソン外周面とフォ
ーミングプレート部231内周面との隙間が大きくな
り、前記吸引が充分に働かず整形不良をおこしたりす
る。また、金型設計上、押し出された直後のパリソンの
外径を過大にすることは可能であるが、フォーミングプ
レート部231でのパリソンの縮径比が大き過ぎると、
却ってパリソンの一部が凹んだり、内面の螺旋リブ又は
溝が変形してしまって商品価値のないものとなっしまう
虞がある。
後に捩じれ等の変形を起こしたり、内部を流れる温熱排
水等の影響により螺旋リブが小さくなったりせず、排水
能力が半永久的に損なわれることがない内面螺旋リブ又
は溝付き合成樹脂管を生産性よく製造する方法およびこ
の製造方法に用いられる押出金型を提供することを目的
としている。
するために、請求項1記載の発明(以下、「第1発明」
と記す)にかかる内面螺旋リブ又は溝付き合成樹脂管の
製造方法は、押出金型とフォーミング手段との間に拡径
部材を配置し、この拡径部材によって押し出されたパリ
ソンを内側から押し広げ、フォーミング手段入口の内径
と略同じか少し大きな外径に予備整形したのち、このパ
リソンをフォーミング手段に通す構成とした。
を形成しつつ螺旋回転させながら合成樹脂管を金型から
押し出す方法としては、金型の固定コアーの出口側表面
に螺旋リブに対応する螺旋状の凹溝または螺旋溝に対応
する螺旋状の凸条を形成しておく方法や、コアーが回転
するように設けた金型をクロスヘッド方式で接続する方
法等がある。
に限定されないが、たとえば、ポリ塩化ビニル、後塩素
化ポリ塩化ビニル、ポリエチレン,ナイロン等が挙げら
れ、さらに、上記のように固定コアーの出口側に螺旋状
の凹溝または凸条を設ける方法で管を押出成形する場合
には、見掛け粘度1000ポイズ以上になる合成樹脂が
特に好ましい。
満になると、溶融樹脂が螺旋溝にスムーズに導かれず、
一旦螺旋溝に入った溶融樹脂が溝のない部分に押し出さ
れたりする。したがって、管の内面の本来平滑であるべ
き部分、すなわち、リブを形成していない部分に凹凸が
生じたり、不連続なリブが形成されたり、リブにささく
れが生じたりする恐れがある。また、押し出された後も
粘度が低いため、パリソン(半溶融状態の樹脂)がドロ
ーダウンしやすく真円の管にフォーミングしにくくなる
傾向がある。
未満の樹脂であっても炭酸カルシウム等を樹脂中にブレ
ンドするか、シランカップリング剤などによる化学架橋
等を利用すれば、見掛け粘度を1000ポイズ以上に調
整することができる。この製造方法で得ることができる
合成樹脂管の内面螺旋リブまたは螺旋溝の条数は、排水
能力の限界水準の設定によって異なり、1条でもよいし
複数条にしても構わないが、内径80〜200mmの管の
場合、8〜15条で、しかも、円周方向に均等に配置す
ることが好ましい。
と記す)にかかる押出金型は、パリソンの螺旋リブに対
応する凹溝又は螺旋溝に対応する凸状が、コアーの金型
出口側表面に形成されていて、内面に螺旋リブまたは溝
を形成しつつパリソンを連続的に押し出す押出金型であ
って、前記コアーからパリソンの押出方向へ支持軸が延
出し、この支持軸は、円形の大径部を有するとともに押
し出されたパリソンの内側に入り込み前記大径部によっ
て内側からパリソンを拡径してパリソンの外径を前記フ
ォーミング手段入口の内径と略同じか少し大きくする拡
径部材が、支持軸の先端部にに回転自在に支持されてい
る構成とした。
と記す)にかかる押出金型は、第2発明の構成に加え
て、拡径部材を中間部に大径部を有する略紡錘形とする
とともに一端部をフォーミング手段の内部に臨む径にし
た。請求項4記載の発明(以下、「第4発明」と記す)
にかかる押出金型は、第2発明或いは第3発明の構成に
加えて、拡径部材の周面に、パリソンの内部に形成され
た螺旋リブ又は溝の本数と同数または整数倍数で螺旋リ
ブと略同じ大きさか少し大きめの凹溝又は螺旋溝と略同
じ大きさか少し小さめの凸条を形成した。
材は、パリソンの内周面が当接する部分はできるだけ平
滑でクロムメッキなどを施しておくことが好ましい。ま
た、拡径部材の押出金型側の周縁は、Rをつけて面取り
しておくことが好ましい。さらに、拡径部材には、押出
金型側の面とフォーミング手段側の面とに開口する通気
孔を管軸に平行に複数本設けておくことが好ましい。
度で管軸方向へ連続的に押し出されると同時に、螺旋リ
ブ又は螺旋溝の螺旋形状に沿って周方向に自転しつつ押
し出されてくるパリソンは、拡径手段によってフォーミ
ング手段入口の内径と略同じか少し大きな外径となるよ
うに予備整形される。
は、予備整形された状態を保ちながらフォーミング手段
に入る。フォーミング手段では、吸引手段によってパリ
ソンの外壁面がフォーミング手段の内壁面から吸引され
るのであるが、パリソンの外径が予備整形によってフォ
ーミング手段入口の内径と略同じか少し大きな外径とな
っているので、フォーミング手段へ入ったパリソンは、
外壁面がフォーミング手段の内壁面に隙間なく密着しな
がら整形される。
によって冷却されて固化して所望の内面螺旋リブ又は溝
付きの管になり、この管がパリソンの押出速度および自
転速度に同調して螺旋回転をしながら引取機によって引
き取られる。しかも、フォーミング手段自体が回転自在
になっているので、パリソンの自転に伴ってフォーミン
グ手段も回転して無理なくスムーズにフォーミングでき
る。
れた管は、リング状部材によって受けられるから撓みが
極力抑えられて引取機によって引き取られるようにな
る。第2発明の構成によれば、拡径手段は押出金型本体
から押し出されたパリソンの内側に入り込むとともに、
パリソンの周方向の回転に伴って回転し、パリソンの内
側に負荷を掛けることなくパリソンを拡径する。
部で拡径されたパリソンは、フォーミング手段に入り、
徐々に縮径されて所望径に整形されるのであるが、拡径
手段の一端部がフォーミング手段内に臨むように押出金
型を配置しておくと、拡径手段のフォーミング手段内部
に臨んだ部分によって縮径しようとするパリソンが過剰
にまたはいびつに縮径されないように支えることができ
る。
よって押し出されたパリソンが、内面に形成された螺旋
リブが拡径手段の外周面に形成された凹溝に嵌まり込む
か、螺旋溝に拡径手段の外周面に形成された凸条が嵌ま
り込んだ状態で拡径手段によって拡径される。
面を参照しつつ詳しく説明する。 (実施例1)図1は第1発明にかかる押出成形方法を実
施するのに用いる押出成形装置の1例をあらわしてい
る。
押出機1、金型2、フォーミング装置3、引取機4、カ
ッター6を備えている。押出金型2は、図2に示すよう
に金型本体21、支持軸22および拡径手段としての先
端リング23を備えている。金型本体21は、通常のパ
イプ成形用金型と略同一の構造をしていて、図3にみる
ように、ブレーカプレート21a、アダプター21b、
後部21c、トピード21d、ブリッジ21e、コアー
21f、ランド21gから構成されている。
される溶融樹脂通過部21hのクリアランスは、押し出
し方向に向かってブリッジ21eより徐々に狭くなって
いて、コアー21fの先端には、コアー平行部(コアー
先端部)21iが設けられている。コアー21fは、コ
アー傾斜部21jからコアー平行部26iにかけて表面
に断面V字形の螺旋溝21kが12条等間隔に形成され
ていて、螺旋溝21kの部分を除くとコアー平行部21
iは、全長にわたってほぼ等しい径をしている。また,
ランド21gとコアー平行部21iとの隙間は、管軸
(金型2の中心線)と平行である。
上にコアー21fの先端から延出して設けられている。
先端リング23は、図4および図5にみるように、全周
が断面半円形に形成されていて、表面がクロムメッキさ
れているとともに、支持軸挿通孔23aが中央に設けら
れ、支持軸挿通孔23aの周りに8つの通気孔23bが
設けられている。そして、図2にみるように、支持軸2
2が支持軸挿通孔23aに遊嵌されて支持軸22周りに
回転自在になっているとともに、支持軸22先端に設け
られた脱落防止金具22aによって支持軸22からの離
脱が防止されている。
にみるように、フォーミング手段としてのフォーミング
プレート部31と、冷却手段としての第1冷却水槽32
および第2冷却水槽33とから構成されている。フォー
ミングプレート部31は、図2にみるように、複数組
(図では3組であるが、できるだけ多い方が好ましい)
のフォーミングプレート群34と各フォーミングプレー
ト群34をパリソン5aの周方向へ回転自在に支持する
ベアリング35とを備えている。
れ複数のドーナツ状円盤36から構成されている。そし
て、各ドーナツ状円盤36は、金型2側から引取機4側
に向かって除々にその内径が小さくなっている。なお、
最も引取機4側のドーナツ状円盤36の内径は、製造し
ようとしている管5bの外径と略同じになっている。
フォーミングプレート部31が入口部分に組み込まれ、
図示していないが、冷却水管(図示せず)から冷却水を
霧状に噴霧することができるとともに、バキュームポン
プに接続されたバキュームパイプから冷却水を排出する
と同時に第1冷却水槽32内の空気を排気して第1冷却
水槽32内を−100mmHg以下の減圧状態にすることが
できるようになっている。すなわち、第1冷却水槽32
内を減圧状態にすることで、ドーナツ状円盤36とドー
ナツ状円盤36との隙間からパリソンの外壁がフォーン
グプレート部31側へ吸引されて密着するようになって
いる。
部圧力は、−100〜−300mmHg程度が好ましく、−
700mmHg以下にするとパリソンの回転力を阻止する可
能性が高い。一方、第2水槽33は、押出量のアップに
よる冷却不足を補うために設けてあって、第1水槽32
のみで充分冷却できるのであればなくても構わない。
ン5aの管軸方向への押出速度および押出によるパリソ
ン5aの自転速度に同調させて管5bを引き取ることが
できるようになっている。すなわち、管軸方向への管5
bの引取速度と、管5bを周方向へ所定速度で回転させ
る速度とを自由に設定できるようになっている。つぎ
に、本実施例の製造方法を詳しく述べると、まず、押出
機1から金型2へ送られた溶融樹脂11が、コアー21
fとランド21gとの間に形成された溶融樹脂通過部2
1hを通って金型本体21から押し出されるのである
が、コアー21fの出口側表面に螺旋溝21kが形成さ
れているので、金型本体21から押し出されるパリソン
5aは、所定の押出速度で管軸方向へ押し出されるとと
もに、内面に螺旋溝21kに対応する螺旋リブが形成さ
れつつ周方向に回転して押し出される。すなわち、従来
のようにパリソン5a部分に捩じりを加えたりすること
なく垂れ流し状態で金型本体21から押し出されると同
時に内面に螺旋リブが形成される。
ように先端リング23によって一旦拡径され、外径がフ
ォーミングプレート部31の入口内径と略同径か少し大
きめになるように予備整形されるが、この時、先端リン
グ23は、支持軸22に回転自在に軸止されているか
ら、パリソン5aの周方向の自転に伴って回転し、パリ
ソン5aに捩れ等が生じることなくスムースに拡径でき
る。しかも、先端リング23には、通気孔23bが設け
られているから拡径前後でパリソン5a内の空気圧が常
に一定に保たれ、空気圧の差による整形不良をなくすこ
とができる。
リソン5aは、フォーミング部3内へ直ちに入り、フォ
ーミングプレート部31で所望の外径に整形されるので
あるが、パリソン5aの外径が最も入口側のドーナツ状
円盤36の内径と略同じか少し大きめになっているか
ら、パリソン5aの外周面がドーナツ状円盤36の内周
面に隙間など生じることなく、常に吸引によって密着し
ながら徐々に縮径され所望の径に整形される。
が、ベアリング35によって回転自在に支持されている
ので、パリソン5aの自転に伴ってフォーミングプレー
ト群34もスムーズに回転し、パリソン5aがフォーミ
ングプレート部31を通る時に、パリソン5a表面と円
盤36の内周面との間に大きな摩擦抵抗が発生せず、パ
リソン5aがフォーミングプレート部31で引っ掛かっ
てパリソン5aの外周部が詰まったりすることがないた
め、連続的に生産できる。
望の径に整形されたパリソン5aは、第1水槽32およ
び第2水槽33で冷却固化されて所望径の管5bとされ
たのち、引取機4によって連続的に引き取られ、切断機
6で所定の長さに切断されるのであるが、引取機4で
は、金型2からのパリソン5aの管軸方向への押出速度
および押出によるバリソン5aの自転速度に同調させた
引取速度で引き取られるようになっているので、パリソ
ン5a部分に捩れ等の歪みを生じさせることなく引き取
ることができる。
のようにパリソン5a部分に強制的な捩じりが加わった
りすることがないため、管5bの内外に歪みがなく図7
にみるような内面に12条の螺旋リブ51が形成された
内面螺旋リブ付き合成樹脂管5bを得ることができる。
しかも、生産不良等もなくなり生産性が向上する。
転速度を2rpm 以下となるように設定するとともに、図
8にみるようなフォーミングチューブ37を、図9にみ
るように実施例1のフォーミングプレート部31に代え
てフォーミング手段として用いた以外は、実施例1と同
様にして内面螺旋リブ付き合成樹脂管5bを得た。得ら
れた管5bは、配管後に捩じれ等の変形を起こしたり、
内部を流れる温熱排水等の影響により螺旋リブが小さく
なったりせず、排水能力が半永久的に損なわれることが
ないものであった。
壁37aと内側壁37bとによって囲まれた中空筒状体
であって、パキュームパイプ37cから吸引することよ
って内側壁37bに設けられたスリット37d・・・か
らパリソン5aを吸引するようになっている。また、外
側壁37aに冷却水を噴霧することによってパリソン5
aを冷却できるようになっている。さらに、このフォー
ミングチューブ37の長さは、パリソン5aの外径と略
同じになっている。
代えて、図10にみるような外周面にパリソン5aの内
面に形成された螺旋リブ51に対応するピッチで螺旋リ
ブ51が嵌まり込む大きさの凹溝24aが設けられた先
端リング24を用いた以外は、実施例1と同様にして内
面螺旋リブ付き合成樹脂管5bを得た。得られた管5b
は、配管後に捩じれ等の変形を起こしたり、内部を流れ
る温熱排水等の影響により螺旋リブが小さくなったりせ
ず、排水能力が半永久的に損なわれることがないもので
あった。
ング24による予備整形時にパリソン5aは、図10に
みるように略真円状態に拡径される。従ってフォーミン
グ手段で吸引時に空気のリークが殆ど起こらず、よりス
ムーズに整形することができた。すなわち、実施例1の
先端リング23を用いた場合、予備整形時にパリソン5
aは、図11にみるように、外形が若干花びら状になる
ため、フォーミング手段での吸引時に空気のリークが少
し起こり、吸引効率が少し悪い。
置Aに代えて、図12にみるような金型2′を図13に
みるように配置した押出成形装置Bを用いた以外は、実
施例1と同様にして内面螺旋リブ付き合成樹脂管5bを
得た。すなわち、金型2′は、図13および図14にみ
るように、固定ランド25a,固定コアー25b,回転
コアー25c,回転シャフト25d,アダフターリング
25eからなる金型本体25、支持軸27、および、拡
径手段としての先端コアー26を備えている。
25h・・・が先端側周面に放射状に設けられていて、
固定コアー25bを貫通する回転シャフト25hと一体
に回転するようになっている。支持軸27は回転シャフ
ト25hの先端から延出していて回転シャフト25hと
一体に回転するようになっている。
略紡錘形をしていて、周面がクロムメッキされていると
ともに、支持棒挿通孔26aと3つの通気孔26bが設
けられいていて、支持棒挿通孔26aに支持軸27が遊
嵌され、脱落防止金具27aによって支持軸27からの
脱落が防止されている。また、先端コアー26の先端部
(フォーミング装置3側)は、図14にみるように、フ
ォーミングプレート部31の内部に臨んで配置されてい
る。
ており、押出機1から金型2′内に送り込まれた溶融樹
脂11が回転コアー25cと固定ランド25aとの間に
形成される樹脂通過部25jして金型2′の金型本体か
ら管状のパリソン5aとなって押し出されるのである
が、回転コアー25cが回転シャフト25hの回転によ
って回転しているので、樹脂通過部25jで凹溝25h
に流れ込んだ樹脂11は、パリソン5a内面に螺旋リブ
51を形成しながら押し出される。
ン5aは先端コアー26の大径部26dによってフォー
ミングプレート部31入口の内径と略同じか少し大きな
外径となるように予備されたのち、実施例1と同様にし
て所望の径に整形され冷却固化されて所望径の管5bと
なるようになっている。そして、本実施例では、実施例
1〜3の効果に加えて、先端コアー26の先端部がフォ
ーミングプレート部31内に臨んでいるので、フォーミ
ングプレート部31でパリソン5aが整形される時にパ
リソン5aがいびつに整形されたりすることを防止し、
より整形不良をなくすことができると言う効果も奏す
る。
代えて図16にみるような多板式の先端コアー29を用
いた以外は、実施例4と同様にして内面螺旋リブ付き合
成樹脂管5bを得た。なお、図16中、29a,29
b,29c,29dは中空円盤、29eは通気孔、29
fは支持軸挿通孔である。
4の先端コアー26に代えて周面に外周面にパリソン5
aの内面に形成された螺旋リブ51に対応するピッチで
螺旋リブ51が嵌まり込む大きさの凹溝28aが設けら
れた先端コアー28を用いるとともに、フォーミング手
段として実施例2と同様のフォーミングチューブ37を
用いた以外は、実施例4同様にして内面螺旋リブ付き合
成樹脂管5bを得た。なお、図17中、28bは通気孔
である。
段で吸引時に空気のリークが殆ど起こらず、よりスムー
ズに整形することができた。本発明にかかる内面螺旋リ
ブ付き合成樹脂管の製造方法は、上記の実施例に限定さ
れない。たとえば、上記の実施例3および実施例6で
は、先端リング24あるいは先端コアー28の外周面に
パリソン5aの内面に形成された螺旋リブ51に対応す
る凹溝24a(28a)を形成するようにしていたが、
凹溝24a(28a)の数を螺旋リブ51の整数倍(2
倍以上)設けるようにしても構わない。この場合、螺旋
リブ51の入り込まない凹溝24a(28a)が先端リ
ング24或いは先端コアー28の金型本体側とフォーミ
ング装置側とを連通する通気孔の代わりとなるため、先
端リング24或いは先端コアー28に通気孔を設ける必
要がなくなる。
発明にかかる内面螺旋リブ又は溝付き合成樹脂管の製造
方法は、配管後に捩じれ等の変形を起こしたり、内部を
流れる温熱排水等の影響により螺旋リブが小さくなった
りせず、排水能力が半永久的に損なわれることがない内
面螺旋リブ又は溝付き合成樹脂管を生産性よく製造する
ことができる。
の建築物の排水用縦管として用いれば、排水の流下速度
を効果的に減衰させ管内中心部に充分な通気を確保する
能力が半永久的に損なわれることがない。第2発明にか
かる押出金型は、拡径手段が押出金型本体から押し出さ
れたパリソンの内側に入り込むとともに、パリソンの周
方向の回転に伴って回転し、パリソンの内側に負荷を掛
けることなくパリソンを拡径することができる。
大径部で拡径されたパリソンは、フォーミング手段に入
り、徐々に縮径されて所望径に整形されるのであるが、
拡径手段の一端部がフォーミング手段内に臨むように押
出金型を配置しておくと、拡径手段のフォーミング手段
内部に臨んだ部分によって縮径しようとするパリソンが
過剰にまたはいびつに縮径されないように支えることが
できる。
れた螺旋リブが拡径手段の外周面に形成された凹溝に嵌
まり込むか、螺旋溝に拡径手段の外周面に形成された凸
条が嵌まり込んだ状態で拡径手段によって押出金型本体
によって押し出されたパリソンの略真円状態を保持しな
がら拡径できる。従ってフォーミング手段で吸引時に空
気のリークが殆ど起こらず、よりスムーズに整形するこ
とができる。
製造方法を実施するのに用いる押出成形装置の1例をあ
らわす斜視図である。
ング装置部分をあらわす断面図である。
断面図である。
図である。
合成樹脂管の断面図である。
面図である。
びフォーミング装置部分をあらわす断面図である。
されている状態をあらわす断面図である。
整形されている状態をあらわす断面図である。
分をあらわす断面図である。
る。
よびフォーミング装置部分をあらわす断面図である。
て、同図(a)は側面半断面図、同図(b)は正面図で
ある。
て、同図(a)は側面半断面図、同図(b)は正面図で
ある。
よびフォーミング装置部分をあらわす断面図である。
法をあらわす説明図である。
のフォーミング装置部分をあらわす半断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】内面に螺旋リブまたは溝を形成しつつ押出
金型からパリソンを連続的に押し出す工程と、内径がパ
リソンの進行方向に向かって徐々に縮小し、かつ、パリ
ソンの外壁面が内壁面に密着するように吸引する吸引手
段を有するフォーミング手段に、この押し出されたパリ
ソンを通して整形しながら冷却固化して所望の外径の内
面螺旋リブ又は溝付きの管を形成する工程と、押し出さ
れたパリソンの押出速度及びパリソンの軸方向の自転速
度にぼぼ同調させながら前記管を引取機で引き取る工程
とを備える内面螺旋リブ又は溝付き合成樹脂管の製造方
法であって、押出金型とフォーミング手段との間に拡径
部材を配置し、この拡径部材によって押し出されたパリ
ソンを内側から押し広げ、フォーミング手段入口の内径
と略同じか少し大きな外径に予備整形したのち、このパ
リソンをフォーミング手段に通すことを特徴とする内面
螺旋リブ又は溝付き合成樹脂管の製造方法。 - 【請求項2】パリソンの螺旋リブ対応する凹溝又は螺旋
溝に対応する凸状が、コアーの金型出口側表面に形成さ
れていて、内面に螺旋リブまたは溝を形成しつつパリソ
ンを連続的に押し出す押出金型であって、前記コアーか
らパリソンの押出方向へ支持軸が延出し、この支持軸
は、円形の大径部を有するとともに押し出されたパリソ
ンの内側に入り込み前記大径部によって内側からパリソ
ンを拡径してパリソンの外径を前記フォーミング手段入
口の内径と略同じか少し大きくする拡径部材が、支持軸
の先端部にに回転自在に支持されていることを特徴とす
る押出金型。 - 【請求項3】拡径部材が中間部に大径部を有する略紡錘
形をしていて、一端部がフォーミング手段の内部に臨む
径になっている請求項2記載の押出金型。 - 【請求項4】拡径部材は、パリソンの内部に形成された
螺旋リブ又は溝の本数と同数または整数倍数で螺旋リブ
と略同じ大きさか少し大きめの凹溝又は螺旋溝と略同じ
大きさか少し小さめの凸条が、周面に形成されている請
求項2または請求項3に記載の押出金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30518992A JP3212386B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 内面螺旋リブ又は溝付き合成樹脂管の製造方法およびこの製造方法に用いる押出金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30518992A JP3212386B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 内面螺旋リブ又は溝付き合成樹脂管の製造方法およびこの製造方法に用いる押出金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06143386A JPH06143386A (ja) | 1994-05-24 |
JP3212386B2 true JP3212386B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=17942130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30518992A Expired - Lifetime JP3212386B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 内面螺旋リブ又は溝付き合成樹脂管の製造方法およびこの製造方法に用いる押出金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3212386B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005120805A1 (en) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Hyo-Geun Nam | Multilayer synthetic resin pipe having spiral ribs, and extrusion molding method and apparatus for manufacturing the same |
-
1992
- 1992-11-16 JP JP30518992A patent/JP3212386B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06143386A (ja) | 1994-05-24 |
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