JP3211849B2 - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

Info

Publication number
JP3211849B2
JP3211849B2 JP00057193A JP57193A JP3211849B2 JP 3211849 B2 JP3211849 B2 JP 3211849B2 JP 00057193 A JP00057193 A JP 00057193A JP 57193 A JP57193 A JP 57193A JP 3211849 B2 JP3211849 B2 JP 3211849B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aromatic polycarbonate
polycarbonate resin
oligomer
molecular weight
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00057193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06200142A (ja
Inventor
典慶 小川
聡明 高田
聡 金山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP00057193A priority Critical patent/JP3211849B2/ja
Publication of JPH06200142A publication Critical patent/JPH06200142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3211849B2 publication Critical patent/JP3211849B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形や押出成形な
どで連続成形が可能で、かつ二次加工が容易なポリカー
ボネート樹脂組成物に関する。本発明のポリカーボネー
ト樹脂組成物は、芳香族環にアルキレン基を介して分子
末端に不飽和基を有する芳香族ポリカーボネートオリゴ
マーと、二価フェノール系化合物から誘導される芳香族
ポリカーボネート樹脂とからなり、その末端反応活性を
利用し、他樹脂とのブロックコポリマー製造用原料、反
応型の樹脂改質材やフィルム材料など種々の用途に好適
に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】分子末端に反応性基を有する芳香族ポリ
カーボネート樹脂は、ビニル基を有する芳香族化合物を
末端停止剤もしくは分子量調節剤として使用した、いわ
ゆるビニル末端芳香族ポリカーボネートが知られている
(たとえば、特開昭55-9696 、特開昭63ー3023 )。これ
らの末端ビニル基は芳香族環に直接ビニル基が結合した
形、所謂スチレンタイプであるため、反応性が高い反
面、環境安定性が劣り、例えば、長期保存や光や熱が加
わった場合反応活性点であるビニル基は活性を失ってし
まう欠点があった。また、ポリカーボネート樹脂シート
状成形品のハードコートを行う場合などのようにその表
面のみの反応活性が求められる場合、従来の分子量の高
いビニル末端芳香族ポリカーボネートでは反応活性基の
含有量が少ないため表面の反応活性点が少なく満足いく
ものではなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、公知の芳香族ポ
リカーボネート樹脂に芳香族環と不飽和基の間にアルキ
レン基を有する不飽和末端芳香族ポリカーボネートオリ
ゴマーをブレンドすることにより、長期保存性や光等に
対する安定性に優れ、また成形品とした場合、成形品表
面に反応活性基が多く偏在することを見いだし、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0004】すなわち、本発明は末端停止剤として下記
一般式(1)で表されるフェノールより誘導された不飽
和末端基を有する粘度平均分子量10,000未満の末端アル
ケン芳香族ポリカーボネートオリゴマーと、二価フェノ
ール系化合物より誘導される粘度平均分子量10,000以上
の芳香族ポリカーボネート樹脂との混合物からなり、該
混合物中の末端アルケン芳香族ポリカーボネートオリゴ
マーの含有量が50重量%以下であるポリカーボネート
樹脂組成物に係る。
【0005】
【化2】 (式中R1 〜R4 はそれぞれ、水素、ハロゲン又は置換
基を有してもよいアルキル基又はアリール基、アルコキ
シ基を示し、a は1〜30の整数を表す。)
【0006】本発明における芳香族ポリカーボネートオ
リゴマーは、分子量調節剤もしくは末端停止剤として、
前記の一般式(1)で示される化合物を使用すること以
外は、基本的には従来の芳香族ポリカーボネート樹脂の
製法と同様の方法、たとえば界面重合法、ピリジン法等
により得ることができる。
【0007】即ち、界面重合法では、反応不活性な有機
溶媒、アルカリ水溶液の存在下、二価フェノール系化合
物とホスゲンとを反応させた後、末端停止剤および第三
級アミン若しくは第四級アンモニウム塩などの重合触媒
を添加し重合する方法、ピリジン法では二価フェノール
系化合物および末端停止剤をピリジンまたはピリジンお
よび不活性溶媒の混合溶液に溶解し、ホスゲンを導入し
て直接芳香族ポリカーボネート樹脂を得る方法である。
なお、界面重合法においては、二価フェノール系化合物
とホスゲンの反応時に末端停止剤を添加する方法でもよ
い。
【0008】本発明において、前記一般式(1)で表さ
れるフェノール化合物は、具体的には O−アリルフェノ
ール、オイゲノール、4-(1-ブテニル)フェノール、4-
(1-ペンタニル)フェノール、4-(1-ヘキサニル)フェ
ノール、4-(1-オクタニル)フェノール、4-(1- デカニ
ル)フェノール、4-(1-ドデカニル)フェノール、4-
(1-テトラデカニル)フェノール、4-(1-ヘキサデカニ
ル)フェノール、4-(1-ノナデカニル)フェノール、2,
6-ジメチル-4- アリルフェノールなどが例示される。こ
れらの化合物は2種類以上併用して使用することも可能
である。
【0009】本発明において、二価フェノール系化合物
は、具体的にはビス(4 −ヒドロキシフェニル)メタ
ン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス
(4 −ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4 −ヒド
ロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4 −ヒドロキシ
フェニル)スルファイド、ビス(4 −ヒドロキシフェニ
ル)ケトン、1,1-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)エタ
ン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノ−ルA;BPA )、2,2-ビス(4 −ヒドロキシフ
ェニル)ブタン、1,1-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ ;BPZ )、2,2-ビス
(4 −ヒドロキシ−3,5-ジブロモフェニル)プロパン、
2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3,5-ジクロロフェニル)プ
ロパン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3-ブロモフェニ
ル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3-クロロフ
ェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3-メチ
ルフェニル)プロパン、、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−
3,5-ジメチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4 −ヒド
ロキシフェニル)-1- フェニルエタン、ビス(4 −ヒド
ロキシフェニル)ジフェニルメタン、α, ω- ビス[3
−(O−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチル
シロキサンなどが例示される。これらは、2種類以上併
用することも可能である。本発明において、前記の一般
式(1)の化合物から誘導される不飽和末端基を有する
芳香族ポリカーボネートオリゴマーと混合される芳香族
ポリカーボネート樹脂も上記の二価フェノール化合物か
ら誘導されたものが望ましい。
【0010】前記一般式(1)で示される化合物を分子
量調節剤あるいは末端停止剤として使用する際その使用
量は、一般的には二価フェノール系化合物100 モルに対
し200 〜10モル、好ましくは100 〜20モルの範囲であ
る。
【0011】本発明の芳香族ポリカーボネートオリゴマ
ーを製造する際に使用される反応に不活性な溶媒として
は、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テ
トラクロロエタン、クロロホルム、1,1,1-トリクロロエ
タン、四塩化炭素、モノクロロベンゼン、ジクロロベン
ゼン等の塩素化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素;ジエチルエ
ーテル等のエーテル系化合物を挙げることができ、これ
らの有機溶媒は二種以上を混合して用することもでき
る。また、所望により前記以外のエーテル類、ケトン
類、エステル類、ニトリル類などの水と親和性のある溶
媒を混合溶媒系が水と完全に相溶しない限度内で使用し
てもよい。
【0012】また、本発明のオリゴマーを製造する際に
使用される重合触媒としては、トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、トリブチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリヘキシルアミン、トリデシルアミン、N,N-ジメ
チルシクロヘキシルアミン、ピリジン、キノリン、ジメ
チルアニリンなどの第三級アミン類;トリメチルベンジ
ルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウム
クロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライ
ドなどの第四級アンモニウム塩などが挙げられる。
【0013】本発明における芳香族ポリカーボネートオ
リゴマーは、更に分岐化剤を上記の二価フェノール系化
合物に対して、0.01〜3 モル%、特に0.1 〜1.0 モル%
の範囲で併用して分岐化芳香族ポリカーボネートオリゴ
マーとすることが可能であり、分岐化剤としては、フロ
ログルシン、2,6-ジメチル−2,4,6-トリ(4 −ヒドロキ
シフェニル)ヘプテン-3、 4,6- ジメチル-2,4,6- トリ
(4 −ヒドロキシフェニル)ヘプテン-2、1,3,5-トリ
(2 −ヒドロキシフェニル)ベンゾール、1,1,1-トリ
(4 −ヒドロキシフェニル)エタン、2,6-ビス(2 −ヒ
ドロキシ-5- メチルベンジル)-4- メチルフェノール、
α,α′,α″−トリ(4 −ヒドロキシフェニル)-1,
3,5- トリイソプロピルベンゼンなどで例示されるポリ
ヒドロキシ化合物、及び3,3-ビス(4 −ヒドロキシフェ
ニル)オキシインドール(=イサチンビスフェノール)
などが例示される。
【0014】本発明における芳香族ポリカーボネートオ
リゴマーは粘度平均分子量が10,000未満のものであり、
射出成形や押出成形などに使用される場合は1,000 〜8,
000の間にあることが望ましい。
【0015】本発明におけるオリゴマーがブレンドされ
る二価フェノール系化合物から誘導される公知の芳香族
ポリカーボネート樹脂は、粘度平均分子量が10,000以上
のものであり、射出成形や押出成形などに使用される場
合は粘度平均分子量は13,000〜50,000にあることが望ま
しい。ブレンド後の粘度平均分子量は射出成形や押出成
形などに使用される場合13,000〜40,000が好ましい。
【0016】本発明において、芳香族ポリカーボネート
オリゴマーのブレンド比は混合物に対して50重量%以
下であるが、溶融粘度や成形性、さらには経済性を考慮
して0.1 〜20重量%が望ましい。二価フェノール系化合
物から誘導される公知の芳香族ポリカーボネート樹脂と
のブレンド方法は素材フレーク同士のブレンドでもよ
く、芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットとオリゴマー
フレークとのブレンドでもよく、また押出や射出成形時
に溶融ポリカーボネート樹脂にオリゴマーフレークやオ
リゴマー溶液を逐次添加する方法によることも可能であ
る。また、キャスト法などの湿式成形ではそのまま溶液
混合することができる。
【0017】本発明における芳香族ポリカーボネートオ
リゴマーは、芳香族環に直接不飽和基が結合しているい
わゆるスチレンタイプではなく、芳香族環と不飽和基と
の間にアルキレン基を有するため、長期の保存安定性が
よく、短期の直射日光に対しても安定性が高い。しか
も、長鎖のアルキレン基を有するものは成形時の流動性
が改善され、その上成形品の表面に不飽和基が移行し易
くなる。成形品の表面に存在する不飽和基の量は、アル
キレン基の長さが長い場合が比較的表面に偏在し易い傾
向がある。しかし、アルキレン基の長さが余りにも長い
場合は、成形品の物性、たとえば耐熱性等が低下した
り、流動特性が過剰となりかえって成形性を悪化するこ
とにもなり好ましくない。したがって前記一般式(1)
で表されるフェノール化合物におけるaの数は30以下
であり、好ましくは18以下が適当である。
【0018】本発明におけるポリカーボネート樹脂組成
物は、公知の芳香族ポリカーボネート樹脂に、本発明の
前記一般式(1)で示される化合物から誘導される不飽
和末端基を有する芳香族ポリカーボネートオリゴマーを
少量配合するだけで成形品の表面における不飽和基の量
を適宜調整することができるものであり、成形品とした
場合、成形品の表面における反応活性基(不飽和基)
を、従来公知の末端ビニル基を有する芳香族ポリカーボ
ネート樹脂から得られる成形品の場合と同等乃至それ以
上に偏在させることができる利点がある。
【0019】なお、本発明における樹脂組成物を製造す
る場合、所望に応じ、酸化防止剤、光安定剤、着色剤、
無機及び有機の充填剤類、炭素繊維、ガラス繊維などの
補強剤、滑剤、帯電防止剤などを適宜併用してもよいも
のである。
【0020】
【実施例】次に実施例により、本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0021】( ポリカーボネートオリゴマーの製造) 参考例1 8.8%(w/v) の水酸化ナトリウム水溶液5.8 L に、2,2-ビ
ス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(BPA)912g及
びハイドロサルファイト1gを加え溶解した。これにメチ
レンクロライド3.6 L を加え、15℃に保ちながら撹拌し
つつ、オイゲノール188gを加え、ついでホスゲン520gを
60分を要して導入した。ホスゲン導入後、激しく撹拌し
て、反応液を乳化させ、乳化後2mLのトリエチルアミン
を加え、約1時間撹拌した。反応液を水相と有機相に分
離し、有機相をリン酸で中和し、洗液のpHが中性になる
まで水洗を繰り返した後、イソプロパノール4.7 L を加
え、重合物を沈澱させた。沈澱物を濾過後、乾燥して約
1.1kg の末端アルケン芳香族ポリカーボネートオリゴマ
ーを得た。このオリゴマーの粘度平均分子量は0.5 ×10
4 であった。
【0022】参考例2 参考例1におけるオイゲノールの代わりに、4−(1−
ドデカニル)フェノール298gを使用した以外は参考
例1と同様にして芳香族ポリカーボネートオリゴマーを
得た。得られたオリゴマーの粘度平均分子量は0.5 ×10
4 であった。
【0023】参考例3(ポリカーボネート樹脂の製造) 8.8%(w/v) の水酸化ナトリウム水溶液58 Lに、2,2-ビス
(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(BPA)9.12kg及
びハイドロサルファイト10g を加え溶解した。これにメ
チレンクロライド36 Lを加え、15℃に保ちながら撹拌し
つつ、P-イソプロペニルフェノール178gを加え、ついで
ホスゲン5.1kg を60分を要して導入した。ホスゲン導入
後、激しく撹拌して、反応液を乳化させ、乳化後20mLト
リエチルアミンを加え、約1時間撹拌した。反応液を水
相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中和し、洗液の
pHが中性になるまで水洗を繰り返した後、イソプロパノ
ール47 Lを加え、重合物を沈澱させた。沈澱物を濾過
後、乾燥して約10kgの末端アルケン芳香族ポリカーボネ
ート樹脂を得た。この樹脂の粘度平均分子量は2.2 ×10
4 であった。
【0024】実施例1 参考例1で得た芳香族ポリカーボネートオリゴマーを市
販の芳香族ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)
製 ユーピロンS−2000(粘度平均分子量2.4 ×10
4 ))に加え、オリゴマー比が2.5 重量%のブレンド素
材とし、ベント付き20mm押出機により260℃で押出し
ペレットを得た。このペレットの粘度平均分子量は2.3
×104 であった。
【0025】このペレットを樹脂温度340 ℃、金型温度
90℃、射出圧1000kg/cm2、保持圧300kg/cm2 の条件で、
外径120mm 、厚さ1.2mm の円板を射出成形機で作成し
た。成形した円板にウレタンアクリル系紫外線硬化塗料
(荒川化学工業(株)製BS575 )を約30μm 厚に塗布
し、線量340mJ で30秒照射し硬化させ円板表面をハード
コートした。ハードコートの密着性は、セロテープ剥離
による碁盤目試験にて、黄変度はYI値にてそれぞれ評
価を行った。この結果を表−1に示す。
【0026】実施例2 実施例1で成形した円板を直射日光の当たる条件(夏
期)にて8時間放置し後、紫外線硬化塗料を塗布した以
外は実施例1と同様に行った。この結果を表−1に示
す。
【0027】実施例3 参考例1で得た芳香族ポリカーボネートオリゴマーを市
販の芳香族ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)
製 ユーピロンS−2000(粘度平均分子量2.4 ×10
4 ))に加え、オリゴマー比が2.5 重量%のブレンド素
材を暗所で2ヶ月放置後に使用した以外は、実施例1と
同様にして成形品を得、試験した。この結果を表−1に
示す。
【0028】実施例4 参考例1のオリゴマーの代わりに、参考例2で得たオリ
ゴマーを使用した以外は実施例1と同様に実施した。そ
の結果を表−1に示す。
【0029】実施例5 実施例4で成形した円板を実施例2と同様の条件で試験
した。その結果を表−1に示す。
【0030】実施例6 参考例2で得たオリゴマーを市販の芳香族ポリカーボネ
ート樹脂である三菱ガス化学(株)製ユーピロンS-2000
(粘度平均分子量2.4 ×104 )に加え、オリゴマー比が
2.5 重量%のブレンド素材につき、実施例3と同様の試
験を行った。この結果を表−1に示す。
【0031】比較例1 参考例3で合成した芳香族ポリカーボネート樹脂素材を
そのまま押出し、ペレット化した以外は実施例1と同様
に行った。この結果を表−1に示す。
【0032】比較例2 比較例1の成形品を用いた以外は、実施例2と同様に行
った。この結果を表−1に示す。
【0033】比較例3 参考例3の素材のみを用いた以外は、実施例3と同様に
行った結果を表−1に示す。 (以下 余白)
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明におけるポリカーボネート樹脂組
成物は、公知の芳香族ポリカーボネート樹脂に、本発明
の前記一般式(1)で示される化合物から誘導される不
飽和末端基を有する芳香族ポリカーボネートオリゴマー
を配合したもので、従来知られている不飽和末端変性芳
香族ポリカーボネートに比べ、光に対する安定性、長期
保存性等に優れている。その配合量により、成形品の表
面における不飽和基の量を適宜調整することができる利
点があり、成形品の表面における反応活性基を、従来公
知の末端ビニル基を有する芳香族ポリカーボネート樹脂
から得られる成形品の場合と同等乃至それ以上に偏在さ
せることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/00 - 64/42 C08L 69/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 末端停止剤として下記一般式(1)で表
    されるフェノールより誘導された不飽和末端基を有する
    粘度平均分子量10,000未満の末端アルケン芳香族ポリカ
    ーボネートオリゴマーと、二価フェノール系化合物より
    誘導される粘度平均分子量10,000以上の芳香族ポリカー
    ボネート樹脂との混合物からなり、該混合物中の末端ア
    ルケン芳香族ポリカーボネートオリゴマーの含有量が5
    0重量%以下であるポリカーボネート樹脂組成物。 【化1】 (式中R1 〜R4 はそれぞれ、水素、ハロゲン又は置換
    基を有してもよいアルキル基又はアリール基、アルコキ
    シ基を示し、a は1〜30の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 末端アルケン芳香族ポリカーボネートオ
    リゴマーの粘度平均分子量が2,000 〜8,000 で、かつ二
    価フェノール系化合物より誘導される芳香族ポリカーボ
    ネートの粘度平均分子量が13,000〜50,000である請求項
    1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 末端アルケン芳香族ポリカーボネートオ
    リゴマーの含有量が0.5 〜20重量%である請求項1記載
    のポリカーボネート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 二価フェノール系化合物が、2,2−ビ
    ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンである請求項1
    記載のポリカーボネート樹脂組成物。
JP00057193A 1993-01-06 1993-01-06 ポリカーボネート樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3211849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00057193A JP3211849B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 ポリカーボネート樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00057193A JP3211849B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 ポリカーボネート樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06200142A JPH06200142A (ja) 1994-07-19
JP3211849B2 true JP3211849B2 (ja) 2001-09-25

Family

ID=11477404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00057193A Expired - Fee Related JP3211849B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 ポリカーボネート樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3211849B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06200142A (ja) 1994-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI609047B (zh) 共聚碳酸酯樹脂組成物及含彼之物件
US9745418B2 (en) Copolycarbonate and composition comprising the same
JP2890648B2 (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
TWI618732B (zh) 新穎之聚有機矽氧烷,及使用彼製得之共聚碳酸酯
JPH0379626A (ja) コーポリカーボネート樹脂およびその製法
TWI722380B (zh) 共聚碳酸酯及其製備方法
JP3211849B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
JP3180407B2 (ja) ポリカーボネート共重合体射出成形品
US10364327B2 (en) Polyorganosiloxane and copolycarbonate prepared by using the same
JP3235222B2 (ja) 熱可塑性樹脂用顔料マスターバッチ
US4952664A (en) Process for producing weather-resistant polycarbonate with triazine-imide chain terminator
JPH03106931A (ja) ポリオルガノシロキサン/ポリカーボネートブロック共重合体
JP3324614B2 (ja) コーポリカーボネート樹脂及びその製造法
JP3824024B2 (ja) 高分子型酸化防止剤の製造法
JPH06279705A (ja) ハードコート用紫外線硬化型塗料
JPH06279671A (ja) ハードコート用ポリカーボネート成形品
JP4066105B2 (ja) 紫外線吸収性高分子型酸化防止剤およびその製法
JP3293664B2 (ja) 二級アミン末端ポリカーボネート樹脂またはそのオリゴマーおよびその製法
JPH06256633A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
JP3651526B2 (ja) 高分子型酸化防止剤およびその製造法
JP3250564B2 (ja) ポリカーボネート共重合体キャストフィルム
JPH06256494A (ja) 末端変性ポリカーボネート樹脂及びその製造法
JP3551216B2 (ja) 高分子型酸化防止剤およびその製造法
JP3128003B2 (ja) キャスト製膜用ポリカーボネート樹脂溶液
TW202400683A (zh) 聚碳酸酯共聚物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120719

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees