JP3211726B2 - H形鋼の圧延方法及び装置 - Google Patents
H形鋼の圧延方法及び装置Info
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- JP3211726B2 JP3211726B2 JP15888097A JP15888097A JP3211726B2 JP 3211726 B2 JP3211726 B2 JP 3211726B2 JP 15888097 A JP15888097 A JP 15888097A JP 15888097 A JP15888097 A JP 15888097A JP 3211726 B2 JP3211726 B2 JP 3211726B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はH形鋼の圧延方法及
びその装置に関し、特にH型鋼の寸法精度の向上に関す
る。
びその装置に関し、特にH型鋼の寸法精度の向上に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、特願平7−2603
84号に係る特許出願において、圧延材の噛み込み姿勢
又は位置が調整可能な噛込み調整装置と、水平ロールが
軸方向に移動可能に支持されたたユニバーサル圧延機
と、ドライブ側及びフリー側のフランジ幅圧下ロールギ
ャップが個別に設定可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ
備えたH形鋼圧延用ユニバーサル圧延機群による圧延方
法において、次の処理工程を有する圧延方法を提案し
た。 (a)ユニバーサル圧延機の上流側の近接した位置にお
いて、造形圧延後のH形鋼のウェブ厚、フランジ厚4カ
所、及びフランジ脚長4カ所をそれぞれ測定し、この測
定結果に基づき各目標寸法との偏差を演算する工程。 (b)圧延材の噛込み姿勢又は位置、フランジ厚み4カ
所の圧下率、ウェブ厚みの圧下率、左右フランジ幅の圧
下率、被圧延材の変形特性及び圧延機の特性から、被圧
延材の形状を乱さずに以降の圧延パスで所望の各部寸法
を有するH形鋼を得るための圧延材の噛込み姿勢又は位
置の調整量、上下水平ロール及び垂直ロールから構成さ
れるロール間隙、エッジャ圧延機の左右のロール間隙の
修正量をそれぞれ演算する工程。 (c)この演算結果に基づいて各ロールの位置を変更
し、以降1パス以上で圧延する工程。
84号に係る特許出願において、圧延材の噛み込み姿勢
又は位置が調整可能な噛込み調整装置と、水平ロールが
軸方向に移動可能に支持されたたユニバーサル圧延機
と、ドライブ側及びフリー側のフランジ幅圧下ロールギ
ャップが個別に設定可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ
備えたH形鋼圧延用ユニバーサル圧延機群による圧延方
法において、次の処理工程を有する圧延方法を提案し
た。 (a)ユニバーサル圧延機の上流側の近接した位置にお
いて、造形圧延後のH形鋼のウェブ厚、フランジ厚4カ
所、及びフランジ脚長4カ所をそれぞれ測定し、この測
定結果に基づき各目標寸法との偏差を演算する工程。 (b)圧延材の噛込み姿勢又は位置、フランジ厚み4カ
所の圧下率、ウェブ厚みの圧下率、左右フランジ幅の圧
下率、被圧延材の変形特性及び圧延機の特性から、被圧
延材の形状を乱さずに以降の圧延パスで所望の各部寸法
を有するH形鋼を得るための圧延材の噛込み姿勢又は位
置の調整量、上下水平ロール及び垂直ロールから構成さ
れるロール間隙、エッジャ圧延機の左右のロール間隙の
修正量をそれぞれ演算する工程。 (c)この演算結果に基づいて各ロールの位置を変更
し、以降1パス以上で圧延する工程。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記において
提案されている圧延方法において、寸法修正を1パスで
実施する場合には27ヶの関係式(27×27の行
列)、また、寸法修正を2パスで実施する場合には45
ヶ(45×45の行列)の関係式を必要とすることか
ら、 ・制御構造が複雑である、 ・オペレーターにとって操作量と制御量との因果関係が
わかりずらい、 ・行列のどこを調整すればよいかわからず、制御系の調
整が困難である 等の問題点があった。
提案されている圧延方法において、寸法修正を1パスで
実施する場合には27ヶの関係式(27×27の行
列)、また、寸法修正を2パスで実施する場合には45
ヶ(45×45の行列)の関係式を必要とすることか
ら、 ・制御構造が複雑である、 ・オペレーターにとって操作量と制御量との因果関係が
わかりずらい、 ・行列のどこを調整すればよいかわからず、制御系の調
整が困難である 等の問題点があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、制御構造が簡単で、オペレー
ターにとって操作量と制御量との因果関係が分かり易
く、且つ制御系の調整が簡単なH形鋼の圧延方法及びそ
の装置を提供することを目的とする。
めになされたものであり、制御構造が簡単で、オペレー
ターにとって操作量と制御量との因果関係が分かり易
く、且つ制御系の調整が簡単なH形鋼の圧延方法及びそ
の装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、全体の制御を
独立したベクトルに分離し、制御系を9個の状態変数と
9個の操作変数による構成とし、状態量と操作量(アク
チュエータ)との対応がとれるようにしたことに特徴が
あり、具体的には以下の構成からなっている。 (1)本発明の一つの態様に係るH形鋼の圧延方法は、
圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能な噛込み調整装
置が圧延入り側に配され、水平ロールが軸方向に移動可
能に支持されたユニバーサル圧延機と、ドライブ側及び
フリー側のフランジ幅圧下ロールギャップが個別に設定
可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備えたH形鋼圧延用
ユニバーサル圧延機群による圧延方法において、前記ユ
ニバーサル圧延機の水平ロールギャップ及び竪ロール平
均ギャップ、前記エッジャ圧延機の平均ギャップ、前記
噛込み調整装置のドライブ側及びフリー側の位置、前記
水平ロールの軸方向の位置、前記エッジャ圧延機のレベ
リング、前記竪ロールギャップのフリー側とドライブ側
との差、及びパスラインの9個を操作量として、その操
作量にそれぞれ対応するH形鋼のウェブ厚、フランジの
4点の平均厚、フランジ幅のフリー側及びドライブ側の
平均値、フランジのドライブ側中心偏り、フランジのフ
リー側中心偏り、軸ずれ、フランジ幅のフリー側とドラ
イブ側との差、フランジ厚のフリー側平均値とドライブ
側平均値との差及びフランジ厚の上側平均と下側平均と
の差の9個の状態量を制御する。なお、上記のパスライ
ンはユニバーサル圧延機の上下の水平ロールによって形
成されるものであり、上下の水平ロールを移動させるこ
とによってパスラインの位置が変更される。なお、上記
の状態量及び操作量は、後述する実施形態においては次
の符号で説明されているものである。
独立したベクトルに分離し、制御系を9個の状態変数と
9個の操作変数による構成とし、状態量と操作量(アク
チュエータ)との対応がとれるようにしたことに特徴が
あり、具体的には以下の構成からなっている。 (1)本発明の一つの態様に係るH形鋼の圧延方法は、
圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能な噛込み調整装
置が圧延入り側に配され、水平ロールが軸方向に移動可
能に支持されたユニバーサル圧延機と、ドライブ側及び
フリー側のフランジ幅圧下ロールギャップが個別に設定
可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備えたH形鋼圧延用
ユニバーサル圧延機群による圧延方法において、前記ユ
ニバーサル圧延機の水平ロールギャップ及び竪ロール平
均ギャップ、前記エッジャ圧延機の平均ギャップ、前記
噛込み調整装置のドライブ側及びフリー側の位置、前記
水平ロールの軸方向の位置、前記エッジャ圧延機のレベ
リング、前記竪ロールギャップのフリー側とドライブ側
との差、及びパスラインの9個を操作量として、その操
作量にそれぞれ対応するH形鋼のウェブ厚、フランジの
4点の平均厚、フランジ幅のフリー側及びドライブ側の
平均値、フランジのドライブ側中心偏り、フランジのフ
リー側中心偏り、軸ずれ、フランジ幅のフリー側とドラ
イブ側との差、フランジ厚のフリー側平均値とドライブ
側平均値との差及びフランジ厚の上側平均と下側平均と
の差の9個の状態量を制御する。なお、上記のパスライ
ンはユニバーサル圧延機の上下の水平ロールによって形
成されるものであり、上下の水平ロールを移動させるこ
とによってパスラインの位置が変更される。なお、上記
の状態量及び操作量は、後述する実施形態においては次
の符号で説明されているものである。
【0006】 (状態量) 1a.H形鋼のウェブ厚: tw 2a.フランジの4点の平均厚: ( tf 1 +tf2 +tf3 +tf4 )/ 4 3a.フランジ幅のフリー側及びドライブ側の平均値: (Bd+Bf)/2又は(bf1 +bf2 +bf3 +bf4 )/ 2) 4a.フランジのドライブ側中心偏り:(bf1 −bf2 )/ 2 5a.フランジのフリー側中心偏り: (bf3 −bf4 )/ 2 6a.軸ずれ: (tf3 +tf2 −tf1 −tf4 )/ 2 7a.フランジ幅のフリー側とドライブ側との差: Bf−Bd 又は bf3 +bf4 −bf1 −bf2 8a.フランジ厚のフリー側平均値とドライブ側平均値との差: (tf3 +tf4 −tf1 −tf4 )/ 2 9.フランジ厚の上側平均と下側平均との差: (tf1 +tf3 −tf2 −tf4 )/ 2 なお、Bd=bf 1 +bf 2 Bf=bf 3 +bf 4 である。
【0007】 (操作量) 1b. 水平ロールギャッブ: Sh 2b. 竪ロール平均ギャップ: (Svd +Svf )/ 2 3b. エッジャ圧延機の平均ギャップ: (Sed +Sef )/ 2 4b. 噛込み調整装置のドライブ側の位置:Gd 5b. 噛込み調整装置のフリー側の位置: Gf 6b. 水平ロールシフト: SF 7b. エッジャ圧延機のレベリング: -Sed+Sef 8b. 竪ロールギャップのフリー側とドライブ側との差: (Svf −Svd )/ 2 9b. パスライン位置: PL
【0008】(2)本発明の他の態様に係るH形鋼の圧
延方法は、圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能な噛
込み調整装置が圧延入り側に配され、水平ロールが軸方
向に移動可能に支持されたユニバーサル圧延機と、ドラ
イブ側及びフリー側のフランジ幅圧下ロールギャップが
個別に設定可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備えたH
形鋼圧延用ユニバーサル圧延機群による圧延方法におい
て、前記ユニバーサル圧延機の水平ロールギャップ及び
竪ロール平均ギャップ、前記エッジャ圧延機の平均ギャ
ップ、前記噛込み調整装置のドライブ側及びフリー側の
位置、前記水平ロールの軸方向の位置、前記エッジャ圧
延機のレベリング、前記竪ロールギャップのフリー側と
ドライブ側との差、及びパスラインの9個の操作量から
特定の個数の操作量を抽出して、前記の9個の操作量に
それぞれ対応するH形鋼のウェブ厚、フランジの4点の
平均厚、フランジ幅のフリー側及びドライブ側の平均
値、フランジのドライブ側中心偏り、フランジのフリー
側中心偏り、軸ずれ、フランジ幅のフリー側とドライブ
側との差、フランジ厚のフリー側平均値とドライブ側平
均値との差及びフランジ厚の上側平均と下側平均との差
の9個の状態量の内、前記の抽出された操作量に対応し
た状態量を制御する。 (3)本発明の他の態様に係るH形鋼の圧延方法は、上
記(1)(2)の圧延方法において、前記ユニバーサル
圧延機の上流側の近接した位置において、造形圧延後の
H形鋼のウェブ厚、フランジ厚4ヶ所、及びフランジ脚
長4ヶ所をそれぞれ測定し、この測定結果に基づいてH
形鋼の寸法制御を行う。
延方法は、圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能な噛
込み調整装置が圧延入り側に配され、水平ロールが軸方
向に移動可能に支持されたユニバーサル圧延機と、ドラ
イブ側及びフリー側のフランジ幅圧下ロールギャップが
個別に設定可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備えたH
形鋼圧延用ユニバーサル圧延機群による圧延方法におい
て、前記ユニバーサル圧延機の水平ロールギャップ及び
竪ロール平均ギャップ、前記エッジャ圧延機の平均ギャ
ップ、前記噛込み調整装置のドライブ側及びフリー側の
位置、前記水平ロールの軸方向の位置、前記エッジャ圧
延機のレベリング、前記竪ロールギャップのフリー側と
ドライブ側との差、及びパスラインの9個の操作量から
特定の個数の操作量を抽出して、前記の9個の操作量に
それぞれ対応するH形鋼のウェブ厚、フランジの4点の
平均厚、フランジ幅のフリー側及びドライブ側の平均
値、フランジのドライブ側中心偏り、フランジのフリー
側中心偏り、軸ずれ、フランジ幅のフリー側とドライブ
側との差、フランジ厚のフリー側平均値とドライブ側平
均値との差及びフランジ厚の上側平均と下側平均との差
の9個の状態量の内、前記の抽出された操作量に対応し
た状態量を制御する。 (3)本発明の他の態様に係るH形鋼の圧延方法は、上
記(1)(2)の圧延方法において、前記ユニバーサル
圧延機の上流側の近接した位置において、造形圧延後の
H形鋼のウェブ厚、フランジ厚4ヶ所、及びフランジ脚
長4ヶ所をそれぞれ測定し、この測定結果に基づいてH
形鋼の寸法制御を行う。
【0009】(4)本発明の他の態様に係るH形鋼の圧
延装置は、圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能な噛
込み調整装置が圧延入り側に配され、水平ロールが軸方
向に移動可能に支持されたユニバーサル圧延機と、ドラ
イブ側及びフリー側のフランジ幅圧下ロールギャップが
個別に設定可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備えたH
形鋼圧延用ユニバーサル圧延機群と、前記ユニバーサル
圧延機の水平ロールギャップ及び竪ロール平均ギャッ
プ、前記エッジャ圧延機の平均ギャップ、前記噛込み調
整装置のドライブ側及びフリー側の位置、前記水平ロー
ルの軸方向の位置、前記エッジャ圧延機のレベリング、
前記竪ロールギャップのフリー側とドライブ側との差、
及びパスラインの9個を操作量として、その操作量にそ
れぞれ対応するH形鋼のウェブ厚、フランジの4点の平
均厚、フランジ幅のフリー側及びドライブ側の平均値、
フランジのドライブ側中心偏り、フランジのフリー側中
心偏り、軸ずれ、フランジ幅のフリー側とドライブ側と
の差、フランジ厚のフリー側平均値とドライブ側平均値
との差及びフランジ厚の上側平均と下側平均との差の9
個の状態量を制御する演算制御装置とを有する。 (5)本発明の他の態様に係るH形鋼の圧延装置は、圧
延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能な噛込み調整装置
が圧延入り側に配され、水平ロールが軸方向に移動可能
に支持されたユニバーサル圧延機と、ドライブ側及びフ
リー側のフランジ幅圧下ロールギャップが個別に設定可
能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備えたH形鋼圧延用ユ
ニバーサル圧延機群と、前記ユニバーサル圧延機の水平
ロールギャップ及び竪ロール平均ギャップ、前記エッジ
ャ圧延機の平均ギャップ、前記噛込み調整装置のドライ
ブ側及びフリー側の位置、前記水平ロールの軸方向の位
置、前記エッジャ圧延機のレベリング、前記竪ロールギ
ャップのフリー側とドライブ側との差、及びパスライン
の9個の操作量から特定の個数の操作量を抽出して、前
記の9個の操作量にそれぞれ対応するH形鋼のウェブ
厚、フランジの4点の平均厚、フランジ幅のフリー側及
びドライブ側の平均値、フランジのドライブ側中心偏
り、フランジのフリー側中心偏り、軸ずれ、フランジ幅
のフリー側とドライブ側との差、フランジ厚のフリー側
平均値とドライブ側平均値との差及びフランジ厚の上側
平均と下側平均との差の9個の状態量の内、前記の抽出
された操作量に対応した状態量を制御する演算制御装置
とを有する。 (6)本発明の他の態様に係るH形鋼の圧延装置は、上
記(4)(5)の圧延装置において、前記ユニバーサル
圧延機の上流側の近接した位置で、造形圧延後のH形鋼
のウェブ厚、フランジ厚4ヶ所、及びフランジ脚長4ヶ
所をそれぞれ測定する熱間寸法計を有し、前記演算制御
装置はその測定結果に基づきH形鋼の寸法制御を行う。
延装置は、圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能な噛
込み調整装置が圧延入り側に配され、水平ロールが軸方
向に移動可能に支持されたユニバーサル圧延機と、ドラ
イブ側及びフリー側のフランジ幅圧下ロールギャップが
個別に設定可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備えたH
形鋼圧延用ユニバーサル圧延機群と、前記ユニバーサル
圧延機の水平ロールギャップ及び竪ロール平均ギャッ
プ、前記エッジャ圧延機の平均ギャップ、前記噛込み調
整装置のドライブ側及びフリー側の位置、前記水平ロー
ルの軸方向の位置、前記エッジャ圧延機のレベリング、
前記竪ロールギャップのフリー側とドライブ側との差、
及びパスラインの9個を操作量として、その操作量にそ
れぞれ対応するH形鋼のウェブ厚、フランジの4点の平
均厚、フランジ幅のフリー側及びドライブ側の平均値、
フランジのドライブ側中心偏り、フランジのフリー側中
心偏り、軸ずれ、フランジ幅のフリー側とドライブ側と
の差、フランジ厚のフリー側平均値とドライブ側平均値
との差及びフランジ厚の上側平均と下側平均との差の9
個の状態量を制御する演算制御装置とを有する。 (5)本発明の他の態様に係るH形鋼の圧延装置は、圧
延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能な噛込み調整装置
が圧延入り側に配され、水平ロールが軸方向に移動可能
に支持されたユニバーサル圧延機と、ドライブ側及びフ
リー側のフランジ幅圧下ロールギャップが個別に設定可
能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備えたH形鋼圧延用ユ
ニバーサル圧延機群と、前記ユニバーサル圧延機の水平
ロールギャップ及び竪ロール平均ギャップ、前記エッジ
ャ圧延機の平均ギャップ、前記噛込み調整装置のドライ
ブ側及びフリー側の位置、前記水平ロールの軸方向の位
置、前記エッジャ圧延機のレベリング、前記竪ロールギ
ャップのフリー側とドライブ側との差、及びパスライン
の9個の操作量から特定の個数の操作量を抽出して、前
記の9個の操作量にそれぞれ対応するH形鋼のウェブ
厚、フランジの4点の平均厚、フランジ幅のフリー側及
びドライブ側の平均値、フランジのドライブ側中心偏
り、フランジのフリー側中心偏り、軸ずれ、フランジ幅
のフリー側とドライブ側との差、フランジ厚のフリー側
平均値とドライブ側平均値との差及びフランジ厚の上側
平均と下側平均との差の9個の状態量の内、前記の抽出
された操作量に対応した状態量を制御する演算制御装置
とを有する。 (6)本発明の他の態様に係るH形鋼の圧延装置は、上
記(4)(5)の圧延装置において、前記ユニバーサル
圧延機の上流側の近接した位置で、造形圧延後のH形鋼
のウェブ厚、フランジ厚4ヶ所、及びフランジ脚長4ヶ
所をそれぞれ測定する熱間寸法計を有し、前記演算制御
装置はその測定結果に基づきH形鋼の寸法制御を行う。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態において用いら
れる影響係数法を図10〜図12に基づいて説明する。
圧延機を1つのプロセスと考えると、図10に示される
ように、入力状態x(寸法)の素材を入力し、操作量u
(ギャップ)を与えると、出力状態yが得られる。この
x,uとyとの関係は非線形であるが、微小変化に注目
すれば次式のように表現できる。なお、Δy,Δx,Δ
uは変数マトリックスであり、A,Bは定数マトリック
スである。
れる影響係数法を図10〜図12に基づいて説明する。
圧延機を1つのプロセスと考えると、図10に示される
ように、入力状態x(寸法)の素材を入力し、操作量u
(ギャップ)を与えると、出力状態yが得られる。この
x,uとyとの関係は非線形であるが、微小変化に注目
すれば次式のように表現できる。なお、Δy,Δx,Δ
uは変数マトリックスであり、A,Bは定数マトリック
スである。
【0011】
【数1】
【0012】また、形鋼ミルの場合は複数パス圧延とな
り、図11に示されるように2パス圧延の例の場合に
は、1パス目の出力は2パス目の入力となり、次式のよ
うに表現される。
り、図11に示されるように2パス圧延の例の場合に
は、1パス目の出力は2パス目の入力となり、次式のよ
うに表現される。
【0013】
【数2】
【0014】ところで、この影響係数を使って寸法制御
を行う場合には、入力状態と出力状態はセンサ信号又は
目標値(偏差0)で与えられているので、それを満たす
操作量Δu1 Δu2 …を求めることになる。しかし、制
御する変数の数(入力又は出力の状態量)の割りに操作
量の数(1パス当たりの操作量×nパス)が多過ぎるの
で、操作量に何等かの制約を設け変数の数を一致させる
必要がある。H形鋼の場合、例えば、状態変数の数と同
じになるように操作量を選び、更に、各パスの操作量が
全部同じであるという制約を設けると、次式が得られる
(図12参照)。
を行う場合には、入力状態と出力状態はセンサ信号又は
目標値(偏差0)で与えられているので、それを満たす
操作量Δu1 Δu2 …を求めることになる。しかし、制
御する変数の数(入力又は出力の状態量)の割りに操作
量の数(1パス当たりの操作量×nパス)が多過ぎるの
で、操作量に何等かの制約を設け変数の数を一致させる
必要がある。H形鋼の場合、例えば、状態変数の数と同
じになるように操作量を選び、更に、各パスの操作量が
全部同じであるという制約を設けると、次式が得られる
(図12参照)。
【0015】
【数3】
【0016】フィードバック制御の場合は、Δxn をセ
ンサ出力偏差、入力状態Δx0 を0にすることで、次式
により操作変更Δuを求めることができる。但し、セン
サーノイズ、モデル誤差を考慮して、Δuに重み係数w
1 を乗じて次の素材の制御に使う。 次材の操作量=当材の操作量+w1 Δu このw1 は理論的には種々の導き方があるが、センサー
ノイズ、モデル誤差を正確に評価できないので、経験的
にw1 =0.5〜1.0として実験的に調整するだけで
十分である。
ンサ出力偏差、入力状態Δx0 を0にすることで、次式
により操作変更Δuを求めることができる。但し、セン
サーノイズ、モデル誤差を考慮して、Δuに重み係数w
1 を乗じて次の素材の制御に使う。 次材の操作量=当材の操作量+w1 Δu このw1 は理論的には種々の導き方があるが、センサー
ノイズ、モデル誤差を正確に評価できないので、経験的
にw1 =0.5〜1.0として実験的に調整するだけで
十分である。
【0017】
【数4】
【0018】フィードフォワード制御の場合、対象材の
最初のセンサー入力に対してはΔX0 をセンサ出力偏差
とし、nパス先の出力状態ΔXn を0にすることで、次
式により操作変更量Δuを求めることができる。
最初のセンサー入力に対してはΔX0 をセンサ出力偏差
とし、nパス先の出力状態ΔXn を0にすることで、次
式により操作変更量Δuを求めることができる。
【0019】
【数5】
【0020】対象材の2回目以降のセンサー入力に対し
ては、前回のセンサー入力から今回のセンサー入力まで
の、モデル上での外乱を推定できるので、その外乱補償
も含めた操作変更量を求めた方がより良い制御ができ
る。外乱として最も基本的な設備のオフセット(0点か
らのずれ)をモデル化するのが良く、そのオフセット量
をΔdとすると、図13に示されるように処理すること
で、外乱Δdを推定できる。
ては、前回のセンサー入力から今回のセンサー入力まで
の、モデル上での外乱を推定できるので、その外乱補償
も含めた操作変更量を求めた方がより良い制御ができ
る。外乱として最も基本的な設備のオフセット(0点か
らのずれ)をモデル化するのが良く、そのオフセット量
をΔdとすると、図13に示されるように処理すること
で、外乱Δdを推定できる。
【0021】なお、今回測定はiパス目の圧延前状態を
測定したものとし、測定値の偏差をΔXi-1 とする。前
回測定は(i−m)パス目の圧延前に測定したものと
し、測定値の偏差をΔXi-m-1 とする。(i−m)パス
から(i−1)パス間ではフィードフォワードの操作量
変更量Δui-m が加えられていたものとする。ΔXi-1
は次式で決まる。
測定したものとし、測定値の偏差をΔXi-1 とする。前
回測定は(i−m)パス目の圧延前に測定したものと
し、測定値の偏差をΔXi-m-1 とする。(i−m)パス
から(i−1)パス間ではフィードフォワードの操作量
変更量Δui-m が加えられていたものとする。ΔXi-1
は次式で決まる。
【0022】
【数6】
【0023】それゆえ、センサーノイズ、モデル誤差を
見込んでΔdは次の式で求まる。
見込んでΔdは次の式で求まる。
【0024】
【数7】
【0025】なお、w2 は重み付け計数で実験による調
整で決める。この外乱が今回パス以降も同じ値で入力さ
れるものとすると、これにより、nパス先の偏差を0に
する操作量変更量Δuは同様にして次式により求まる。
整で決める。この外乱が今回パス以降も同じ値で入力さ
れるものとすると、これにより、nパス先の偏差を0に
する操作量変更量Δuは同様にして次式により求まる。
【0026】
【数8】
【0027】また、フィードフォワード制御とフィード
バック制御を併用する場合において、対象材のフィード
フォワードの制御結果を次材のフィードバック制御に反
映する場合は、フィードフォワードの操作量変更量が最
終寸法に影響する量ΔXFFを前記式(a)と同様の方法
で計算し、フィードバック計算に用いる測定値ΔX
FBは、対象材の実測定値ΔXからフィードフォワード制
御の効果分をΔXFF減じる。
バック制御を併用する場合において、対象材のフィード
フォワードの制御結果を次材のフィードバック制御に反
映する場合は、フィードフォワードの操作量変更量が最
終寸法に影響する量ΔXFFを前記式(a)と同様の方法
で計算し、フィードバック計算に用いる測定値ΔX
FBは、対象材の実測定値ΔXからフィードフォワード制
御の効果分をΔXFF減じる。
【0028】
【数9】
【0029】図1は本発明の一実施形態に係るH形鋼寸
法制御装置の設備と影響係数パラメータとの関係を示し
た説明図である。図1において、10は前パスのユニバ
ーサルミル、11はエッジャ圧延機であり、12は該当
パスのユニバーサミルであり、ここで、影響係数マトリ
ックスを計算する具体的な方法について説明する。な
お、図1には圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能な
噛込み調整装置が示されていないが、それは該当パスの
ユニバーサミルの噛み込み制御モデル(δ1,δ2)と
して組み込まれている。 (1)シンボルの説明 ここでは、1パスの特定の位置の状態を代表とする。そ
して、圧延1パスの入側状態と出側状態の影響係数マト
リックスを導くに当たり、入側状態、出側状態は、各パ
ス共通の位置にする方が整理し易いので、ユニバーサル
ミルの出側状態を代表位置として導くこととする。ただ
し、どの状態間でも容易に導くことができる。なお、符
号にダッシュが付記されているのはエッジャ圧延機の出
側のデータである。 (a)前パスのユニバーサルミル出側状態:twin,tf1i
n ,tf2in ,ft3in ,tf4in ,bf1in ,bf2in ,bf3in
,bf4in (b)該当パスのUミル出側状態:twout ,tf1out,tf
2out,tf3out,tf4out,bf1out,bf2out,bf3out,bf4o
ut (c)エッジャ圧延後のフランジ幅:bf1',bf2',bf
3',bf4'(1〜4の添え字は共通の取り決めに基づく) (d)エッジャ圧延後のフランジ厚み tf1',tf2',tf3',tf4'(1〜4の添え字は共通の取り
決めに基づく) (e)操作量:エッジャロール開度 Se1,Se2 ユニバーサルミルの水平ロール開度 Sh 水平ロールパスライン PL 竪ロール開度 Sv1 ,Sv2 水平ロールシフト SF 噛み込み調整量 δ1,δ2
法制御装置の設備と影響係数パラメータとの関係を示し
た説明図である。図1において、10は前パスのユニバ
ーサルミル、11はエッジャ圧延機であり、12は該当
パスのユニバーサミルであり、ここで、影響係数マトリ
ックスを計算する具体的な方法について説明する。な
お、図1には圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能な
噛込み調整装置が示されていないが、それは該当パスの
ユニバーサミルの噛み込み制御モデル(δ1,δ2)と
して組み込まれている。 (1)シンボルの説明 ここでは、1パスの特定の位置の状態を代表とする。そ
して、圧延1パスの入側状態と出側状態の影響係数マト
リックスを導くに当たり、入側状態、出側状態は、各パ
ス共通の位置にする方が整理し易いので、ユニバーサル
ミルの出側状態を代表位置として導くこととする。ただ
し、どの状態間でも容易に導くことができる。なお、符
号にダッシュが付記されているのはエッジャ圧延機の出
側のデータである。 (a)前パスのユニバーサルミル出側状態:twin,tf1i
n ,tf2in ,ft3in ,tf4in ,bf1in ,bf2in ,bf3in
,bf4in (b)該当パスのUミル出側状態:twout ,tf1out,tf
2out,tf3out,tf4out,bf1out,bf2out,bf3out,bf4o
ut (c)エッジャ圧延後のフランジ幅:bf1',bf2',bf
3',bf4'(1〜4の添え字は共通の取り決めに基づく) (d)エッジャ圧延後のフランジ厚み tf1',tf2',tf3',tf4'(1〜4の添え字は共通の取り
決めに基づく) (e)操作量:エッジャロール開度 Se1,Se2 ユニバーサルミルの水平ロール開度 Sh 水平ロールパスライン PL 竪ロール開度 Sv1 ,Sv2 水平ロールシフト SF 噛み込み調整量 δ1,δ2
【0030】図2はH形鋼の各部の寸法について説明図
である。twはウェブ厚さ、tf1 〜tf4 はフランジ厚さ、
bf1 〜bf4 は中心からのフランジ幅をそれぞれ示してい
る。また、上記において、添え字のinは前パスの出側即
ち該当パスの入側を示しており、out は該当パスの出側
を示している。
である。twはウェブ厚さ、tf1 〜tf4 はフランジ厚さ、
bf1 〜bf4 は中心からのフランジ幅をそれぞれ示してい
る。また、上記において、添え字のinは前パスの出側即
ち該当パスの入側を示しており、out は該当パスの出側
を示している。
【0031】なお、左右の竪ロール開度と上下の水平ロ
ールシフトは、4つの変数があっても、寸法を制御する
上では3つの自由度しかないので、解析上、水平ロール
シフトに関しては、上下ロールがそれぞれ反対の方向に
同量動くという仮定を置く。また、往復エッジャ圧延を
行う場合には、2パスエッジャ圧下を行うが、2パスの
最小エッジャロール開度で1パスエッジャ圧延を行うも
のと計算して十分である。
ールシフトは、4つの変数があっても、寸法を制御する
上では3つの自由度しかないので、解析上、水平ロール
シフトに関しては、上下ロールがそれぞれ反対の方向に
同量動くという仮定を置く。また、往復エッジャ圧延を
行う場合には、2パスエッジャ圧下を行うが、2パスの
最小エッジャロール開度で1パスエッジャ圧延を行うも
のと計算して十分である。
【0032】(2)ユニバーサルミルのモデル (2.1)ゲージメータ式 図3はゲージメータ式についての説明図である。このモ
デルにおいては、COSθ=1とおいて差し支えないの
で、次式のように表される。 twout =Ph/Mh +オフセット1 …(1) tf1out=(Pv1+Pv2) /Mv+(Pv1−Pv3)/Mhs+Sv1 +SF+(Sh/2+PL) *tan (θ)+(Pv1−Pv2)/ MVD +オフセット2 …(2) tf2out=(Pv2+Pv1) /Mv+(Pv2−Pv4)/Mhs+Sv1 −SF+(Sh/2−PL) *tan (θ)+(Pv2−Pv1)/MVD +オフセット3 …(3) tf3out=(Pv3+Pv4) /Mv+(Pv3−Pv1)/Mhs+Sv2 −SF+(Sh/2+PL) *tan ( θ)+(Pv3−Pv4)/ MVD +オフセット4 …(4) tf4out=(Pv4+Pv3) /Mv+(Pv4−Pv2)/Mhs+Sv2 +SF+(Sh/2+PL) *tan (θ)+(Pv4−Pv3)/ MVD +オフセット5 …(5) 但し、 θ :ロールテーパ角 Mh :水平圧延のミル定数 Mv :竪圧延のミル定数 Mhs : 水平ロールのスラスト方向ミル定数 MVD:縦圧延における上下荷重差に対するミル定数
デルにおいては、COSθ=1とおいて差し支えないの
で、次式のように表される。 twout =Ph/Mh +オフセット1 …(1) tf1out=(Pv1+Pv2) /Mv+(Pv1−Pv3)/Mhs+Sv1 +SF+(Sh/2+PL) *tan (θ)+(Pv1−Pv2)/ MVD +オフセット2 …(2) tf2out=(Pv2+Pv1) /Mv+(Pv2−Pv4)/Mhs+Sv1 −SF+(Sh/2−PL) *tan (θ)+(Pv2−Pv1)/MVD +オフセット3 …(3) tf3out=(Pv3+Pv4) /Mv+(Pv3−Pv1)/Mhs+Sv2 −SF+(Sh/2+PL) *tan ( θ)+(Pv3−Pv4)/ MVD +オフセット4 …(4) tf4out=(Pv4+Pv3) /Mv+(Pv4−Pv2)/Mhs+Sv2 +SF+(Sh/2+PL) *tan (θ)+(Pv4−Pv3)/ MVD +オフセット5 …(5) 但し、 θ :ロールテーパ角 Mh :水平圧延のミル定数 Mv :竪圧延のミル定数 Mhs : 水平ロールのスラスト方向ミル定数 MVD:縦圧延における上下荷重差に対するミル定数
【0033】(2.2)荷重式 図3のモデルにおいて、荷重は次式のように表される。 Ph=fh(twin,tf1',tf2',tf3',tf4',bf1',bf2',bf3',bf4' ,twout ,tf1out,tf2out,tf3out,tf4out,LH) …(6) LHは図3に示される寸法である。 Pv1 =fv(twin,tf1',tf2',tf3',tf4in ,bf1',bf2',bf3',bf4' ,twout ,tf1out,tf2out,tf3out,tf4out) …(7) Pv2 ,Pv3 ,Pv4 に関しては、(7)式のfv関数の引数
の変数の添え字を変えれば良い。例えばばPv2 を求める
時は、tf1 →tf2 、 tf2→tf1 、tf3 →tf4 、tf4 →tf
3 とし、次式により求める。 Pv2 =fv(twin,tf2',tf1',tf4',tf3',bf2in ,bf1in ,bf4in ,bf3in ,twout ,tf2out,tf1out,tf4out,tf3out) …(8)
の変数の添え字を変えれば良い。例えばばPv2 を求める
時は、tf1 →tf2 、 tf2→tf1 、tf3 →tf4 、tf4 →tf
3 とし、次式により求める。 Pv2 =fv(twin,tf2',tf1',tf4',tf3',bf2in ,bf1in ,bf4in ,bf3in ,twout ,tf2out,tf1out,tf4out,tf3out) …(8)
【0034】(2.3)幅モデル ユニバーサルミルの出側幅は、幅広がりのモデル関数fb
と噛み込み調整による項Cδ により次の式となる。 bf1out=bf1in +fb(twin,tf1in ,tf2in ,tf3in ,bf4in ,bf1in , bf2in ,bf3in ,bf4in ,bf1',bf2',bf3',bf4',twout , tf1out,tf2out,tf3out,tf4out)+Cδ1 …(11) bf2out,bf3out,bf4outはPvを求める時と同様にfbの引
数の添え字を変えるのみで良い。噛み込み調整による項
Cδ は実験的に求めるが、次の式として十分である。 Cδ1= (Kδ /2)(bf1in −bf2in )+Kδ δ1 …(15) Cδ2=−(Kδ /2)(bf1in −bf2in )−Kδ δ1 …(16) Cδ3= (Kδ /2)(bf3in −bf4in )+Kδ δ2 …(17) Cδ4=−(Kδ /2)(bf3in −bf4in )−Kδ δ2 …(18) ここでKδ は実験的に求める係数であり、次の値をと
る。 Kδ =0.1〜0.3 …(19)
と噛み込み調整による項Cδ により次の式となる。 bf1out=bf1in +fb(twin,tf1in ,tf2in ,tf3in ,bf4in ,bf1in , bf2in ,bf3in ,bf4in ,bf1',bf2',bf3',bf4',twout , tf1out,tf2out,tf3out,tf4out)+Cδ1 …(11) bf2out,bf3out,bf4outはPvを求める時と同様にfbの引
数の添え字を変えるのみで良い。噛み込み調整による項
Cδ は実験的に求めるが、次の式として十分である。 Cδ1= (Kδ /2)(bf1in −bf2in )+Kδ δ1 …(15) Cδ2=−(Kδ /2)(bf1in −bf2in )−Kδ δ1 …(16) Cδ3= (Kδ /2)(bf3in −bf4in )+Kδ δ2 …(17) Cδ4=−(Kδ /2)(bf3in −bf4in )−Kδ δ2 …(18) ここでKδ は実験的に求める係数であり、次の値をと
る。 Kδ =0.1〜0.3 …(19)
【0035】(3)エッジャ圧下モデル,エッジャゲー
ジメータ式 図4はエッジャ圧延機の動作説明図である。エッジャ
は、圧延荷重が全体の精度上大きな影響を与えないので
上下の圧下量が等しいという前提をおいても十分であ
り、次のような式となる。 Be1 =bf1'+bf2' …(20) Be2 =Bf3'+bf4' …(21) Pe1 =fe((tf1in +tf2in)/2,bf1in +bf2in ,Be1 ) …(22) Pe2 =fe((tf3in +tf4in)/2,bf3in +bf3in ,Be2 ) …(23) ゲージメータ厚の関係は圧下装置(スクリュー)の図5
の左右方向で異なる値とするため、幾何的な関係より次
のような式が導ける。 Be1 =(Se1*c1+Se2*c2)+(Pe1*d1+Pe2*d2)/Me …(24) Be2 =(Se1*c2+Se2*c1)+(Pe1*d2+Pe2*d1)/Me …(25) c1=(1+H/Span)/2 …(26) c2=(1−H/Span)/2 …(27) d1=(1+(H/Span)2 )/2 …(28) d2=(1−(H/Span)2 )/2 …(29) Me:エッジャーミル定数 なお、(26)式及び(27)式はスクリュー位置(Sp
an)のレベリング量がH形鋼に実際に及ぼす量を示して
いる。(28)式及び(29)式は変位量を示してい
る。
ジメータ式 図4はエッジャ圧延機の動作説明図である。エッジャ
は、圧延荷重が全体の精度上大きな影響を与えないので
上下の圧下量が等しいという前提をおいても十分であ
り、次のような式となる。 Be1 =bf1'+bf2' …(20) Be2 =Bf3'+bf4' …(21) Pe1 =fe((tf1in +tf2in)/2,bf1in +bf2in ,Be1 ) …(22) Pe2 =fe((tf3in +tf4in)/2,bf3in +bf3in ,Be2 ) …(23) ゲージメータ厚の関係は圧下装置(スクリュー)の図5
の左右方向で異なる値とするため、幾何的な関係より次
のような式が導ける。 Be1 =(Se1*c1+Se2*c2)+(Pe1*d1+Pe2*d2)/Me …(24) Be2 =(Se1*c2+Se2*c1)+(Pe1*d2+Pe2*d1)/Me …(25) c1=(1+H/Span)/2 …(26) c2=(1−H/Span)/2 …(27) d1=(1+(H/Span)2 )/2 …(28) d2=(1−(H/Span)2 )/2 …(29) Me:エッジャーミル定数 なお、(26)式及び(27)式はスクリュー位置(Sp
an)のレベリング量がH形鋼に実際に及ぼす量を示して
いる。(28)式及び(29)式は変位量を示してい
る。
【0036】上下の圧下量は同じであるという仮定より bf1'=bf1in −(bf1in +bf2in −Be1 )/2 …(30) bf2'=bf2in −(bf1in +bf2in −Be1 )/2 …(31) bf3'=bf3in −(bf3in +bf4in −Be2 )/2 …(32) bf4'=bf4in −(bf3in +bf4in −Be2 )/2 …(33) エッジャ圧延後のフランジ厚変化は、文献(「影響係数
法によるH形鋼の圧延寸法制御法」、鉄と鋼 Vol.79
(1993) )に示されているモデルをさらに簡素化し、平
均的なフランジ厚みが次式になるものとした。 tf1'=tf1*bf1in/bf1'* k …(34) tf2'=tf2*bf2in/bf2'* k …(35) tf3'=tf3*bf3in/bf3'* k …(36) tf4'=tf4*bf4in/bf4'* k …(37) k=0.8〜0.9 …(38)
法によるH形鋼の圧延寸法制御法」、鉄と鋼 Vol.79
(1993) )に示されているモデルをさらに簡素化し、平
均的なフランジ厚みが次式になるものとした。 tf1'=tf1*bf1in/bf1'* k …(34) tf2'=tf2*bf2in/bf2'* k …(35) tf3'=tf3*bf3in/bf3'* k …(36) tf4'=tf4*bf4in/bf4'* k …(37) k=0.8〜0.9 …(38)
【0037】(4)線形化 上記の(2)及び(3)項の式により、出側状態は入側
状態と操作量に対して一意的に解が決まる。この式を直
接解こうとすると、非線形な上に、入側状態から出側状
態を陽的に解を求めることができないので、ニュートン
法などによる繰り返し計算で数値的に求める必要があ
る。しかし、ここで求めるのは、微小変化に対する線形
化解であり、次のようにして、各式を線形化することに
より、入側状態と出側状態の線形な関係式を導くことが
できる。
状態と操作量に対して一意的に解が決まる。この式を直
接解こうとすると、非線形な上に、入側状態から出側状
態を陽的に解を求めることができないので、ニュートン
法などによる繰り返し計算で数値的に求める必要があ
る。しかし、ここで求めるのは、微小変化に対する線形
化解であり、次のようにして、各式を線形化することに
より、入側状態と出側状態の線形な関係式を導くことが
できる。
【0038】(4.1)変数の説明 微少変化を対象とするため、次の様に変数を定義する。 (a)前パスのユニバーサルミルの出側状態の微少変
化:Δtwin,Δtf1in ,Δtf2in ,Δtf3in ,Δtf4in
,Δbf1in ,Δbf2in,Δbf3in ,Δbf4in (b)該当パスのユニバーサルミル出側状態の微少変
化:Δtwout ,Δtf1out,Δtf2out,Δtf3out,Δtf4o
ut,Δbf1out,Δbf2out,Δbf3out,Δbf4out (c)エッジャ圧延後のフランジ幅の微少変化:ΔBe1
,ΔBe2 (d)エッジャ圧延後のフランジ幅の微少変化:Δbf
1',Δbf2',Δbf3',Δbf4 ′ (e)エッジャ圧延後のフランジ厚みの微少変化:Δtf
1',Δtf2',Δtf3',Δtf4' (f)操作量: エッジャロール開度の微少変化 ΔSe1 ,ΔSe2 ユニバーサルミル水平ロール開度の微少変化 ΔSh 竪ロール開度の微少変化 ΔSv1 ,ΔSv2 水平ロールシフトの微少変化 ΔSF 噛み込み調整量の微少変化 Δδ1,Δδ2
化:Δtwin,Δtf1in ,Δtf2in ,Δtf3in ,Δtf4in
,Δbf1in ,Δbf2in,Δbf3in ,Δbf4in (b)該当パスのユニバーサルミル出側状態の微少変
化:Δtwout ,Δtf1out,Δtf2out,Δtf3out,Δtf4o
ut,Δbf1out,Δbf2out,Δbf3out,Δbf4out (c)エッジャ圧延後のフランジ幅の微少変化:ΔBe1
,ΔBe2 (d)エッジャ圧延後のフランジ幅の微少変化:Δbf
1',Δbf2',Δbf3',Δbf4 ′ (e)エッジャ圧延後のフランジ厚みの微少変化:Δtf
1',Δtf2',Δtf3',Δtf4' (f)操作量: エッジャロール開度の微少変化 ΔSe1 ,ΔSe2 ユニバーサルミル水平ロール開度の微少変化 ΔSh 竪ロール開度の微少変化 ΔSv1 ,ΔSv2 水平ロールシフトの微少変化 ΔSF 噛み込み調整量の微少変化 Δδ1,Δδ2
【0039】ここで、状態をベクトル表示とすると、次
式に示されるとおりに表される。
式に示されるとおりに表される。
【0040】
【数10】
【0041】(4.2) 1パスの入出力変数の関係式 上記の(1)式〜(18)式を線形化すると次の式を導
くことができる。
くことができる。
【0042】
【数11】
【0043】図6はエッジャ圧延をかけない場合のモデ
ルの説明図である。この場合にはエッジャの中間状態が
無く、幅広がりの式の扱いが異なるのみでり、上記の
(46)式は次式のようになり、上記の(50)式の形
式に容易に変形できる。
ルの説明図である。この場合にはエッジャの中間状態が
無く、幅広がりの式の扱いが異なるのみでり、上記の
(46)式は次式のようになり、上記の(50)式の形
式に容易に変形できる。
【0044】
【数12】
【0045】(5)仕上げミルの影響係数 仕上げミルは軽圧下のため、モデル化が確立しておら
ず、また、上記のモデルではロールテーパ角度が0のた
め、自由度が1つ減り、9寸法制御としてマトリックス
が解けなくなるが、経験的に、ゲージメータ、荷重モデ
ルは粗ミルと同じモデルとし、但し、解析上ではロール
のテーパー角を粗ミルと同様にテーパーがあるものとす
ることにより実用レベルとしては制御に使えることがで
きる。
ず、また、上記のモデルではロールテーパ角度が0のた
め、自由度が1つ減り、9寸法制御としてマトリックス
が解けなくなるが、経験的に、ゲージメータ、荷重モデ
ルは粗ミルと同じモデルとし、但し、解析上ではロール
のテーパー角を粗ミルと同様にテーパーがあるものとす
ることにより実用レベルとしては制御に使えることがで
きる。
【0046】しかし、上述の解法にはまだ次のような課
題を抱えている。 a.上記のA,Bは9×9のマトリックスのため、全体
で9×9×2の要素があり、このままでは、個々の要素
が制御結果にどういう影響を与えるか見通すことは困難
であり、オンラインで要素を調整することができない。 b.9成分が全て測定でき、且つ9つの操作装置が全て
利用可能であることを前提としており、稼働中に設備に
一つでも障害が発生すると、相互干渉の影響が予測でき
ず、基本的には適用できなくなり、柔軟性に欠ける。
題を抱えている。 a.上記のA,Bは9×9のマトリックスのため、全体
で9×9×2の要素があり、このままでは、個々の要素
が制御結果にどういう影響を与えるか見通すことは困難
であり、オンラインで要素を調整することができない。 b.9成分が全て測定でき、且つ9つの操作装置が全て
利用可能であることを前提としており、稼働中に設備に
一つでも障害が発生すると、相互干渉の影響が予測でき
ず、基本的には適用できなくなり、柔軟性に欠ける。
【0047】そこで、本実施形態においては、9成分を
独立した小さなグループに分離することにより、上記の
課題を解決しており、調整を容易にし、障害に対する柔
軟性を高くしている。次に、その方法を説明する。
独立した小さなグループに分離することにより、上記の
課題を解決しており、調整を容易にし、障害に対する柔
軟性を高くしている。次に、その方法を説明する。
【0048】(§1)一般的なH形鋼に対象を限定し、
寸法の対称性を利用した相互に非干渉なグループへの分
離:上述までの議論では4つのフランジ厚、幅の目標値
については触れず一般論を展開してきたが、一般的なH
形鋼に範囲を限定すると、4つのフランジ厚、幅の目標
値は等しく、断面は上下左右他相性、中心で点対称であ
る。そのため、1パス間の入側状態の出側状態に対する
影響係数Aは twとtfi (i=1,2,3,4)の入側出側間の影響度
は、iに関係しない。(全て同じ) twとbfi (i=1,2,3,4)の入側出側間の影響度
は、iに関係しない。(全て同じ) tfi とtfjとの関係は、点対称性により、次のように、
一組のみ独立な値があり、他は配置をかえるだけで求ま
る。 i=1 j=1との関係(同一位置)は、(i=2,
j=2)(i=3,j=3)(i=4,j=4)でも成
り立つ。 i=1 j=2との関係(上下位置)は、(i=2,
j=1)(i=3,j=4)(i=4,j=3)でも成
り立つ。 i=1 j=3との関係(横の位置)は、(i=2,
j=4)(i=3,j=1)(i=4,j=2)でも成
り立つ。 i=1 j=4との関係(対向位置)は、(i=2,
j=3)(i=3,j=2)(i=4,j=1)でも成
り立つ。 tfiとbfj との関係、更に、bfi とbfj との関係も上記
と同じである。つまり、図7に示されるように、90度
回転させても同じ関係が成立することから、9×9=8
1個の要素のうち独立な要素は次表のように21個しか
なく、冗長度が大きく、整理する余地がある。
寸法の対称性を利用した相互に非干渉なグループへの分
離:上述までの議論では4つのフランジ厚、幅の目標値
については触れず一般論を展開してきたが、一般的なH
形鋼に範囲を限定すると、4つのフランジ厚、幅の目標
値は等しく、断面は上下左右他相性、中心で点対称であ
る。そのため、1パス間の入側状態の出側状態に対する
影響係数Aは twとtfi (i=1,2,3,4)の入側出側間の影響度
は、iに関係しない。(全て同じ) twとbfi (i=1,2,3,4)の入側出側間の影響度
は、iに関係しない。(全て同じ) tfi とtfjとの関係は、点対称性により、次のように、
一組のみ独立な値があり、他は配置をかえるだけで求ま
る。 i=1 j=1との関係(同一位置)は、(i=2,
j=2)(i=3,j=3)(i=4,j=4)でも成
り立つ。 i=1 j=2との関係(上下位置)は、(i=2,
j=1)(i=3,j=4)(i=4,j=3)でも成
り立つ。 i=1 j=3との関係(横の位置)は、(i=2,
j=4)(i=3,j=1)(i=4,j=2)でも成
り立つ。 i=1 j=4との関係(対向位置)は、(i=2,
j=3)(i=3,j=2)(i=4,j=1)でも成
り立つ。 tfiとbfj との関係、更に、bfi とbfj との関係も上記
と同じである。つまり、図7に示されるように、90度
回転させても同じ関係が成立することから、9×9=8
1個の要素のうち独立な要素は次表のように21個しか
なく、冗長度が大きく、整理する余地がある。
【0049】
【数13】
【0050】そこで、状態変数XをX* に変換するマト
リックスHを適切に選べば、マトリックAを対角部のみ
3×3,2×2,2×2,2×2のブロック行列で他が
0のマトリックスA* に変換することができる。
リックスHを適切に選べば、マトリックAを対角部のみ
3×3,2×2,2×2,2×2のブロック行列で他が
0のマトリックスA* に変換することができる。
【0051】
【数14】
【0052】
【数15】
【0053】
【数16】
【0054】マトリックスBについても対称性により次
のような形となる(b1〜b18 は圧延モデルにより決まる
定数である)。
のような形となる(b1〜b18 は圧延モデルにより決まる
定数である)。
【0055】
【数17】
【0056】同様にしてマトリックスuをマトリックス
u* に変換するマトリックスGを適切に選べば、マトリ
ックスBはマトリックスB* となり、マトリックスA*
と同じ位置、構成での対角部のみ0でないブロック行列
となるマトリックスとすることができる。
u* に変換するマトリックスGを適切に選べば、マトリ
ックスBはマトリックスB* となり、マトリックスA*
と同じ位置、構成での対角部のみ0でないブロック行列
となるマトリックスとすることができる。
【0057】
【数18】
【0058】
【数19】
【0059】
【数20】
【0060】なお、水平ロールシフトはここでは、上下
ロールが反対方向に同量動くものとして取り扱っている
が、片方しか動かなくても、次に説明するように操作変
数を変換するのみで対応できる。
ロールが反対方向に同量動くものとして取り扱っている
が、片方しか動かなくても、次に説明するように操作変
数を変換するのみで対応できる。
【0061】ロールシフト装置が上下ロールいずれか一
方のみに装備されている場合に、本解析を用いるための
変数変換方法について説明する。片方しか動かない設備
は、変数名にダッシュをつけることにし、SF’を図8
のように中立位置よりのロールシフト量として定義す
る。また、縦ロールギャップをSvd’,Svf’とすれ
ば、本解析におけるSF,Svd,Svfは次式を使用して
変換すれば良い。 SF=SF’/ 2 Svd=Svd’−SF’/ 2 Svf=Svf+SF’/ 2
方のみに装備されている場合に、本解析を用いるための
変数変換方法について説明する。片方しか動かない設備
は、変数名にダッシュをつけることにし、SF’を図8
のように中立位置よりのロールシフト量として定義す
る。また、縦ロールギャップをSvd’,Svf’とすれ
ば、本解析におけるSF,Svd,Svfは次式を使用して
変換すれば良い。 SF=SF’/ 2 Svd=Svd’−SF’/ 2 Svf=Svf+SF’/ 2
【0062】以上の処理により、状態と操作量とを組に
した4つのグループに分ければ、相互に干渉することな
く制御することができる。また、各グループ内で、状態
に対する操作量の作用原理も、次表に示されるように、
物理的意味が明らかである。即ち、表1の状態変数と表
2の操作量とはそれぞれ対応しており、例えば表1の第
1項(No.1)のウェブ厚と表2の第1項(No.1)の
水平ロールのギャップとが対応している。
した4つのグループに分ければ、相互に干渉することな
く制御することができる。また、各グループ内で、状態
に対する操作量の作用原理も、次表に示されるように、
物理的意味が明らかである。即ち、表1の状態変数と表
2の操作量とはそれぞれ対応しており、例えば表1の第
1項(No.1)のウェブ厚と表2の第1項(No.1)の
水平ロールのギャップとが対応している。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】従って、本実施形態においては、次のよう
な利点がある。 ・単に変数変換のみで、近似をいれることなく、因果関
係が分かり易い式を導ける。 ・実験で評価する場合には、マトリックスのどの部分を
評価するかを決めると、実験方法が明確にきめられ調整
が容易である。 ・4つのグループ単位で制御の使用、不使用を切り替え
られる。 但し、表1及び表2の第3項(No.3)については、変
数の組み合わせが、実設備を稼働する上メリットが少な
いので、次の近似を入れた制御方法の方がより良くな
る。
な利点がある。 ・単に変数変換のみで、近似をいれることなく、因果関
係が分かり易い式を導ける。 ・実験で評価する場合には、マトリックスのどの部分を
評価するかを決めると、実験方法が明確にきめられ調整
が容易である。 ・4つのグループ単位で制御の使用、不使用を切り替え
られる。 但し、表1及び表2の第3項(No.3)については、変
数の組み合わせが、実設備を稼働する上メリットが少な
いので、次の近似を入れた制御方法の方がより良くな
る。
【0066】(§2)圧延モデルの計算結果に基づく、
近似的な独立成分の分離 圧延モデルでの前述のマトリックスA* B* を計算する
と、第一グループの除く、他のグループ(6成分はすべ
て偏り関係であるため、以降、偏り成分と言う)につい
ては、マトリックスA* B* の対角成分が他の成分に比
し十分に大きい(例えば、5パス圧延通しのA* B* マ
トリックスでは、偏り関係の対角部を除く要素は、同じ
行上の対角部の10%以下である)。それゆえ、近似的
には偏り成分は全部独立として扱えると言える。これに
より、相互干渉が少ないことが保証されるので、次のよ
うに設備の状況に応じて、柔軟に制御の切り替えができ
る。
近似的な独立成分の分離 圧延モデルでの前述のマトリックスA* B* を計算する
と、第一グループの除く、他のグループ(6成分はすべ
て偏り関係であるため、以降、偏り成分と言う)につい
ては、マトリックスA* B* の対角成分が他の成分に比
し十分に大きい(例えば、5パス圧延通しのA* B* マ
トリックスでは、偏り関係の対角部を除く要素は、同じ
行上の対角部の10%以下である)。それゆえ、近似的
には偏り成分は全部独立として扱えると言える。これに
より、相互干渉が少ないことが保証されるので、次のよ
うに設備の状況に応じて、柔軟に制御の切り替えができ
る。
【0067】測定値の一部が採取できない時や、信頼
性不足と判断した場合等では、対応する状態量入力デー
タを0にする。例えば、稼働中に測定器の1つのフラン
ジ厚が測定できなかった時、表1及び表2における、 No.1〜No.4、No.6、No.8の制御を使用 No.5、No.7、No.9の制御を不使用 という組み合わせに切り替え、可能な範囲で最大限に情
報を生かす。 出力側に調整用のゲインを乗じておき、操作設備が一
部動かない場合、或いは、都合で動かしたくない場合に
は、ゲインを0にするが、1以下の小さな値とする。こ
の場合には、独立成分単位でゲインを乗じる必要があ
り、平均の3成分に1個、偏り成分に6個のゲインとな
る。なお、更に因果関係を判りやすくする目的で、中心
偏り−噛み込み調整関係はマトリックスA* ,B* の
(4,4)要素と(6,6)要素がほぼ等しいため、D
S側(ドライブ側)、FS側(フリー側)それぞれ独立
して扱って良いことになり、次の表3に示されるよう
に、状態変数と操作変数を選んでも良い。
性不足と判断した場合等では、対応する状態量入力デー
タを0にする。例えば、稼働中に測定器の1つのフラン
ジ厚が測定できなかった時、表1及び表2における、 No.1〜No.4、No.6、No.8の制御を使用 No.5、No.7、No.9の制御を不使用 という組み合わせに切り替え、可能な範囲で最大限に情
報を生かす。 出力側に調整用のゲインを乗じておき、操作設備が一
部動かない場合、或いは、都合で動かしたくない場合に
は、ゲインを0にするが、1以下の小さな値とする。こ
の場合には、独立成分単位でゲインを乗じる必要があ
り、平均の3成分に1個、偏り成分に6個のゲインとな
る。なお、更に因果関係を判りやすくする目的で、中心
偏り−噛み込み調整関係はマトリックスA* ,B* の
(4,4)要素と(6,6)要素がほぼ等しいため、D
S側(ドライブ側)、FS側(フリー側)それぞれ独立
して扱って良いことになり、次の表3に示されるよう
に、状態変数と操作変数を選んでも良い。
【0068】
【表3】
【0069】図9は本実施形態の制御系の構成を示すブ
ロック図である。図において、30は熱間寸法計であ
り、40は演算制御装置である。この熱間寸法計30は
ユニバーサル圧延機の上流側の近接した位置に配置さ
れ、造形圧延後のH形鋼のウェブ厚(tw)、フランジ厚
4ヶ所(tf1 〜tf4 )及びフランジ脚長4ヶ所(bf1 〜
bf4 )をそれぞれ測定する。演算制御装置40は上述の
演算制御を行うものである。新設備を導入する際には、
当初は、測定器や操作設備の信頼性、精度が不安定であ
ったり、モデル式の精度が不足する場合が多い。それゆ
え、理論的に厳密解である上記の(§1)を中核におい
て、その周り(入力、出力、ガイダンス)を(§2)の
状態変数、操作量体系とする。設備の立ち上げ当初は、
(§2)の調整ゲインでオンライン調整し、徐々にモデ
ル式の精度アップにより、調整ゲインを「1」にして実
質的に(§1)の解で動く方式とする。また、設備状況
により、(§2)で説明したように、入力を0にした
り、出力へゲインを乗じて、制御の切り替えで柔軟に対
応する。
ロック図である。図において、30は熱間寸法計であ
り、40は演算制御装置である。この熱間寸法計30は
ユニバーサル圧延機の上流側の近接した位置に配置さ
れ、造形圧延後のH形鋼のウェブ厚(tw)、フランジ厚
4ヶ所(tf1 〜tf4 )及びフランジ脚長4ヶ所(bf1 〜
bf4 )をそれぞれ測定する。演算制御装置40は上述の
演算制御を行うものである。新設備を導入する際には、
当初は、測定器や操作設備の信頼性、精度が不安定であ
ったり、モデル式の精度が不足する場合が多い。それゆ
え、理論的に厳密解である上記の(§1)を中核におい
て、その周り(入力、出力、ガイダンス)を(§2)の
状態変数、操作量体系とする。設備の立ち上げ当初は、
(§2)の調整ゲインでオンライン調整し、徐々にモデ
ル式の精度アップにより、調整ゲインを「1」にして実
質的に(§1)の解で動く方式とする。また、設備状況
により、(§2)で説明したように、入力を0にした
り、出力へゲインを乗じて、制御の切り替えで柔軟に対
応する。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、制御系を
9個の状態変数と9個の操作変数による構成とし、状態
量と操作量(アクチュエータ)との対応がとれるように
したので次のような効果が得られる。 (1)制御構造が単純となり、操作量と状態量との因果
関係がわかりやすいことから、制御系の調整(チューニ
ング)が容易である。 (2)部分的な縮退運転が可能である(例えばtw、tf、
Bfの3寸法制御のみを行う等)。
9個の状態変数と9個の操作変数による構成とし、状態
量と操作量(アクチュエータ)との対応がとれるように
したので次のような効果が得られる。 (1)制御構造が単純となり、操作量と状態量との因果
関係がわかりやすいことから、制御系の調整(チューニ
ング)が容易である。 (2)部分的な縮退運転が可能である(例えばtw、tf、
Bfの3寸法制御のみを行う等)。
【図1】本発明の一実施形態に係るH形鋼寸法制御装置
の設備と影響係数パラメータとの関係を示した説明図
(モデル)である。
の設備と影響係数パラメータとの関係を示した説明図
(モデル)である。
【図2】H形鋼の各部の寸法について説明図である。
【図3】ゲージメータ式についての説明図である。
【図4】エッジャ圧延機の動作説明図(その1)であ
る。
る。
【図5】エッジャ圧延機の動作説明図(その2)であ
る。
る。
【図6】図1の実施形態においてエッジャ圧延をかけな
い場合のモデルの説明図である。
い場合のモデルの説明図である。
【図7】H形鋼においてその対称性が利用できることを
説明するための図である。
説明するための図である。
【図8】ロールシフト量の説明図である。
【図9】本実施形態の制御系の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図10】本実施形態において用いられる影響係数法を
説明図(その1)である。
説明図(その1)である。
【図11】本実施形態において用いられる影響係数法を
説明図(その2)である。
説明図(その2)である。
【図12】本実施形態において用いられる影響係数法を
説明図(その3)である。
説明図(その3)である。
【図13】本実施形態における外乱オフセット量の推定
方法の説明図である。
方法の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇田川 辰郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 高嶋 由紀雄 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 渡辺 誠 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 片岡 直樹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/00 - 1/46 B21B 37/00 - 37/78
Claims (6)
- 【請求項1】 圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能
な噛込み調整装置が圧延入り側に配され、水平ロールが
軸方向に移動可能に支持されたユニバーサル圧延機と、
ドライブ側及びフリー側のフランジ幅圧下ロールギャッ
プが個別に設定可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備え
たH形鋼圧延用ユニバーサル圧延機群による圧延方法に
おいて、 前記ユニバーサル圧延機の水平ロールギャップ及び竪ロ
ール平均ギャップ、前記エッジャ圧延機の平均ギャッ
プ、前記噛込み調整装置のドライブ側及びフリー側の位
置、前記水平ロールの軸方向の位置、前記エッジャ圧延
機のレベリング、前記竪ロールギャップのフリー側とド
ライブ側との差、及びパスラインの9個を操作量とし
て、その操作量にそれぞれ対応するH形鋼のウェブ厚、
フランジの4点の平均厚、フランジ幅のフリー側及びド
ライブ側の平均値、フランジのドライブ側中心偏り、フ
ランジのフリー側中心偏り、軸ずれ、フランジ幅のフリ
ー側とドライブ側との差、フランジ厚のフリー側平均値
とドライブ側平均値との差及びフランジ厚の上側平均と
下側平均との差の9個の状態量を制御することを特徴と
するH形鋼の圧延方法。 - 【請求項2】 圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能
な噛込み調整装置が圧延入り側に配され、水平ロールが
軸方向に移動可能に支持されたユニバーサル圧延機と、
ドライブ側及びフリー側のフランジ幅圧下ロールギャッ
プが個別に設定可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備え
たH形鋼圧延用ユニバーサル圧延機群による圧延方法に
おいて、 前記ユニバーサル圧延機の水平ロールギャップ及び竪ロ
ール平均ギャップ、前記エッジャ圧延機の平均ギャッ
プ、前記噛込み調整装置のドライブ側及びフリー側の位
置、前記水平ロールの軸方向の位置、前記エッジャ圧延
機のレベリング、前記竪ロールギャップのフリー側とド
ライブ側との差、及びパスラインの9個のを操作量から
特定の個数の操作量を抽出して、前記の9個の操作量に
それぞれ対応するH形鋼のウェブ厚、フランジの4点の
平均厚、フランジ幅のフリー側及びドライブ側の平均
値、フランジのドライブ側中心偏り、フランジのフリー
側中心偏り、軸ずれ、フランジ幅のフリー側とドライブ
側との差、フランジ厚のフリー側平均値とドライブ側平
均値との差及びフランジ厚の上側平均と下側平均との差
の9個の状態量の内、前記の抽出された操作量に対応し
た状態量を制御することを特徴とするH形鋼の圧延方
法。 - 【請求項3】 前記ユニバーサル圧延機の上流側の近接
した位置において、造形圧延後のH形鋼のウェブ厚、フ
ランジ厚4ヶ所、及びフランジ脚長4ヶ所をそれぞれ測
定し、この測定結果に基づき寸法制御を行うことを特徴
とする請求項1又は2記載のH形鋼の圧延方法。 - 【請求項4】 圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能
な噛込み調整装置が圧延入り側に配され、水平ロールが
軸方向に移動可能に支持されたユニバーサル圧延機と、
ドライブ側及びフリー側のフランジ幅圧下ロールギャッ
プが個別に設定可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備え
たH形鋼圧延用ユニバーサル圧延機群と、 前記ユニバーサル圧延機の水平ロールギャップ及び竪ロ
ール平均ギャップ、前記エッジャ圧延機の平均ギャッ
プ、前記噛込み調整装置のドライブ側及びフリー側の位
置、前記水平ロールの軸方向の位置、前記エッジャ圧延
機のレベリング、前記竪ロールギャップのフリー側とド
ライブ側との差、及びパスラインの9個を操作量とし
て、その操作量にそれぞれ対応するH形鋼のウェブ厚、
フランジの4点の平均厚、フランジ幅のフリー側及びド
ライブ側の平均値、フランジのドライブ側中心偏り、フ
ランジのフリー側中心偏り、軸ずれ、フランジ幅のフリ
ー側とドライブ側との差、フランジ厚のフリー側平均値
とドライブ側平均値との差及びフランジ厚の上側平均と
下側平均との差の9個の状態量を制御する演算制御装置
とを有することを特徴とするH形鋼の圧延装置。 - 【請求項5】 圧延材の噛込み姿勢又は位置が調整可能
な噛込み調整装置が圧延入り側に配され、水平ロールが
軸方向に移動可能に支持されたユニバーサル圧延機と、
ドライブ側及びフリー側のフランジ幅圧下ロールギャッ
プが個別に設定可能なエッジャ圧延機とをそれぞれ備え
たH形鋼圧延用ユニバーサル圧延機群と、 前記ユニバーサル圧延機の水平ロールギャップ及び竪ロ
ール平均ギャップ、前記エッジャ圧延機の平均ギャッ
プ、前記噛込み調整装置のドライブ側及びフリー側の位
置、前記水平ロールの軸方向の位置、前記エッジャ圧延
機のレベリング、前記竪ロールギャップのフリー側とド
ライブ側との差、及びパスラインの9個のを操作量から
特定の個数の操作量を抽出して、前記の9個の操作量に
それぞれ対応するH形鋼のウェブ厚、フランジの4点の
平均厚、フランジ幅のフリー側及びドライブ側の平均
値、フランジのドライブ側中心偏り、フランジのフリー
側中心偏り、軸ずれ、フランジ幅のフリー側とドライブ
側との差、フランジ厚のフリー側平均値とドライブ側平
均値との差及びフランジ厚の上側平均と下側平均との差
の9個の状態量の内、前記の抽出された操作量に対応し
た状態量を制御する演算制御装置とを有することを特徴
とするH形鋼の圧延装置。 - 【請求項6】 前記ユニバーサル圧延機の上流側の近接
した位置において、造形圧延後のH形鋼のウェブ厚、フ
ランジ厚4ヶ所、及びフランジ脚長4ヶ所をそれぞれ測
定する熱間寸法計を有し、前記演算制御装置はその測定
結果に基づきH形鋼の寸法制御を行うことを特徴とする
請求項4又は5記載のH形鋼の圧延装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15888097A JP3211726B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | H形鋼の圧延方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15888097A JP3211726B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | H形鋼の圧延方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH115110A JPH115110A (ja) | 1999-01-12 |
JP3211726B2 true JP3211726B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=15681413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15888097A Expired - Fee Related JP3211726B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | H形鋼の圧延方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3211726B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE529074C2 (sv) * | 2005-06-08 | 2007-04-24 | Abb Ab | Förfarande och anordning för optimering av planhetsstyrning vid valsning av ett band |
-
1997
- 1997-06-16 JP JP15888097A patent/JP3211726B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH115110A (ja) | 1999-01-12 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |