JP3211724B2 - 板幅方向での珪素濃度が均一な高珪素鋼板の製造方法 - Google Patents
板幅方向での珪素濃度が均一な高珪素鋼板の製造方法Info
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Description
板幅方向での珪素濃度が均一な高珪素鋼板の製造方法に
関する。
を工業的に製造する方法として、特開昭62−2270
78号等に示される浸珪処理法が知られている。この製
造方法は、加熱されたSi:4wt%未満の薄鋼板を浸
珪処理炉に導き、塩化珪素ガス(通常、SiCl4)を
含む処理ガスを鋼板面に吹き付けることによりSiを鋼
板に浸透させ、次いで、拡散均熱炉において熱処理する
ことで鋼板表面に浸透したSiを板厚方向に拡散させる
ことにより高珪素鋼板を連続的に製造する方法であり、
通常、浸珪処理炉内には炉長方向で間隔をおいて複数の
スリットノズルが配置され、これらのスリットノズルか
ら通板する鋼板の両面に処理ガスが吹き付けられる。
理ガスを吹き付ける方式の浸珪処理では、浸珪処理後の
鋼板幅方向でのSi濃度が不均一化しやすいという問題
があり、この板幅方向でのSi濃度の不均一化は、Si
量の差による格子定数差によって板形状不良を引き起こ
したり、Si量の違いによる磁気特性のむらを生じさせ
たりする。
9704号では、[ノズルスリット長]/[鋼板幅]:
1.05〜1.4のスリットノズルを用い、炉長方向で
間隔をおいて配置されたスリットノズルに対してその片
側端部から処理ガスを供給するとともに、炉長方向で隣
接するスリットノズルに対して交互に異なる端部側から
処理ガスを供給し、且つ鋼板のエッジ部がスリット端に
対して所定の位置を通過するよう鋼板を通板させること
で、板幅方向でのSi濃度の均一化を図るようにした高
珪素鋼板の製造方法が提案されている。
側端部から処理ガスを供給するスリットノズルとして、
スリットの開口面積a1とスリット内側におけるガス流
路のノズル管径方向断面積a2との比a1/a2を0.5
5以下としたスリットノズルを用いることにより、板幅
方向でのSi濃度の均一化を図るようにした高珪素鋼板
の製造方法が提案されている。
技術はスリットノズルのスリット長さやスリットの開口
面積、ノズル管径を調整することにより板幅方向でのS
i濃度の均一化を図るものであるため、一旦これらの設
定を行って炉を立ち上げてしまうと、スリットノズルの
修理・改造のために炉開放を行なわない限りそれらの再
調整を行うことは不可能である。このため例えば、通常
よりも板幅が著しく異なる鋼板の浸珪処理を行なう場
合、炉内生成物等によりノズルスリットの一部に異常
(例えば、スリットの一部閉塞)が発生した場合、板幅
方向での板厚が異なる鋼板を浸珪処理する場合などに
は、鋼板の板幅方向で均一なSi添加が行うことができ
ず、Si濃度が板幅方向で不均一な鋼板が製造されてし
まう。
を加えることなく鋼板幅方向でのSi添加量を容易に制
御することができ、これによりいかなる場合でもSi濃
度が板幅方向で均一な鋼板を製造することができる高珪
素鋼板の製造方法を提供することにある。
題を解決すべく鋼板幅方向におけるSi添加量を制御
し、板幅方向でのSi濃度分布を解消させる方法につい
て検討を重ねた結果、炉長方向で隣接するスリットノズ
ルまたは2本以上のスリットノズルからなるスリットノ
ズル群に対して交互に異なる端部側から処理ガスを供給
することにより鋼板面に処理ガスを供給する方式におい
て、スリットノズルに供給する処理ガス流量を調整する
ことでスリットノズルからのガス吹き出し角度を調整す
ることにより、板幅方向におけるSi添加量を容易に制
御することができ、これにより板幅方向のSi濃度が均
一な高珪素鋼板を製造できることを見出した。
もので、その特徴は以下の通りである。 [1] 浸珪処理炉内に炉幅方向に沿って設けられるスリッ
トノズルを炉長方向で間隔をおいて複数配置し、各スリ
ットノズルにその一端側から塩化珪素ガスを含む処理ガ
スを供給するとともに、炉長方向で隣接するスリットノ
ズルまたは2本以上のスリットノズルからなるスリット
ノズル群に対して交互に異なる端部側から処理ガスを供
給し、各スリットノズルから連続通板する鋼板の表面に
処理ガスを吹き付けることにより鋼板の連続浸珪処理を
行う高珪素鋼板の製造方法において、各スリットノズル
に供給する処理ガス流量を調整することによりノズルス
リットからのガス吹き出し角度を調整し、該ガス吹き出
し角度の調整により鋼板幅方向でのSi添加量を制御す
ることを特徴とする板幅方向での珪素濃度が均一な高珪
素鋼板の製造方法。
理後の鋼板幅方向におけるSi濃度分布を検出し、該検
出された鋼板幅方向でのSi濃度分布に基づき、下記
(1)及び(2)の制御を行うことを特徴とする板幅方向での
珪素濃度が均一な高珪素鋼板の製造方法。 (1) 鋼板幅方向でのSi濃度分布が[板エッジ部分]<
[板幅方向中央部分]の場合には、スリットノズルに供
給する処理ガス流量を減少させる。 (2) 鋼板幅方向でのSi濃度分布が[板エッジ部分]>
[板幅方向中央部分]の場合には、スリットノズルに供
給する処理ガス流量を増加させる。
ラインの上下に炉長方向で間隔をおいて配置される複数
のスリットノズル1を示しており、長手方向にスリット
2(ノズルスリット)が形成された各スリットノズル1
は炉幅方向に沿って設けられ、炉長方向で隣接するスリ
ットノズル1に対して交互に異なる端部側から処理ガス
が供給される。特開平5−9704号に示されるよう
に、1本のスリットノズルにより得られる鋼板幅方向の
Si添加量は、ノズルの終端側(閉塞端側)に大きなピ
ークを有する分布を形成し、このため図1のように隣接
するスリットノズル1に対して交互に異なる端部側から
処理ガスを供給することにより、隣接するノズル間でS
i添加量分布を互いに相殺させ、これにより板幅方向で
のSi添加量分布を低減させる。しかしながら、先に述
べたようにこのような処理ガスの供給方法だけでは板幅
方向でのSi濃度の均一化は十分に達成できない。
ノズル1の断面を示すもので、このようなスリットノズ
ル1に対して片側端部から処理ガスを供給した場合、ス
リット2からのガス吹き出し角度θ(ノズル長手方向に
対するガスの吹き出し角度)は90°よりも小さく、特
にガス供給側のスリット端部に近い位置でのガス吹き出
し角度θが小さくなりやすい。そして、このようにガス
の吹き出し角度θが小さくなると鋼板の一方のエッジ部
側でのガス流速が小さくなり、この結果、当該エッジ部
側のSi添加量が板幅方向中央部側のSi添加量よりも
少なくなる。
Si添加量との関係をより詳細に検討した結果、ガスの
吹き出し角度はスリットノズルに供給する処理ガス流量
に依存すること、また、この処理ガス流量の調整を介し
てガス吹き出し角度の調整を行うことにより、鋼板幅方
向でのSi添加量を自在に制御できることが判った。具
体的には、図1に示すように炉長方向で隣接するスリッ
トノズル1に対して交互に異なる端部側から処理ガスを
供給し、各スリットノズル1から鋼板面に処理ガスを吹
き付ける方法において、スリットノズル1に供給する処
理ガス流量を増加させると、板エッジ部分に較べて板幅
方向中央部分のSi添加量が増加し、一方、スリットノ
ズル1に供給する処理ガス流量を低減させると、鋼板エ
ッジ部分に較べて板幅方向中央部分のSi添加量が低下
することが判った。
本(上下1対のノズルを1組として4〜8組)のスリッ
トノズルを用いて高珪素鋼板を製造した際の、各スリッ
トノズルに供給された処理ガス流量と浸珪処理後の板幅
方向でSi濃度分布、すなわち、板幅方向でのSi濃度
最大偏差ΔSi(ΔSi=[板幅方向中央部分のSi含
有量]−[板エッジ部分のSi含有量])との関係を示
しており、このSi濃度最大偏差ΔSiが“+”の場合
は板幅方向中央部分に較べて板エッジ部分のSi濃度が
低く、“−”の場合は板幅方向中央部分に較べて板エッ
ジ部分のSi濃度が高いことを示している。
る処理ガス流量により板幅方向でのSi濃度最大偏差Δ
Siが大きく変化しており、したがってスリットノズル
に供給される処理ガス流量を制御することで、スリット
からのガス吹き出し角度を調整することにより、鋼板幅
方向でのSi添加量分布を改善し或いは自在に制御でき
ることが判る。また、図3に示すように炉長方向で隣接
する2本以上のスリットノズル1からなるスリットノズ
ル群に対して交互に異なる端部から処理ガスを供給する
方式においても、同様の結果が得られた。
すような炉長方向で隣接するスリットノズル1または2
本以上のスリットノズル1からなるスリットノズル群に
対して交互に異なる端部側から処理ガスを供給し、各ス
リットノズルから鋼板面に処理ガスを吹き付けることに
より鋼板の連続浸珪処理を行う方式において、各スリッ
トノズル1に供給する処理ガス流量を制御することによ
りスリット2からのガス吹き出し角度θを調整し、この
ガス吹き出し角度θの調整により鋼板幅方向でのSi添
加量を制御する。
業時においてはスリット2からのガス吹き出し角度θを
適正化し、特にガス供給側のスリット端部に近い位置で
のガス吹き出し角度θを大きくすることにより、板幅方
向でのSi添加量の均一化が可能となるが、何らかの原
因で板幅方向でのSi添加量に分布を生じたり、或いは
板幅方向でのSi添加量の分布を意図的に生じさせる必
要がある場合には、スリットノズル全体或いは個々のス
リットノズルに供給する処理ガス流量を調整することに
より、板幅方向におけるSi添加量を適正且つ任意に制
御することができる。
示されるように[ノズルスリット長]/[鋼板幅]:
1.05〜1.4のスリットノズルを用い、処理ガス流
量を小さくしてガスの吹き出し角度θを極力90°に近
づけた場合には、鋼板両エッジ部の外方において上下の
スリットノズルから供給される処理ガスどうしの衝突に
より、その領域にガスの乱れを発生させ、このガスの乱
れによりエッジ部分のSi添加量を板幅方向中央部分に
較べて特に顕著に増大させるような制御を行うことも可
能である。
理後の鋼板幅方向におけるSi濃度分布を逐次検出し、
この検出された鋼板幅方向でのSi濃度分布に基づき、
下記(1)及び(2)の制御を行うことが好ましい。 (1) 板幅方向でのSi濃度分布が[板エッジ部分]<
[板幅方向中央部分]の場合には、スリットノズルに供
給する処理ガス流量を減少させる。 (2) 板幅方向でのSi濃度分布が[板エッジ部分]>
[板幅方向中央部分]の場合には、スリットノズルに供
給する処理ガス流量を増加させる。
大偏差ΔSi(ΔSi=[板幅方向中央部分のSi含有
量]−[板エッジ部分のSi含有量])の許容値を予め
定めておき、検出されたSi濃度最大偏差ΔSiがこの
許容値を超えたときに、この偏差が許容値以下となるよ
う上記(1)及び(2)の制御を行うようにすることができ
る。
供される設備の一例を示すもので、3は加熱炉、4は浸
珪処理炉、5は拡散均熱炉、6は冷却炉、1a,1bは
浸珪処理炉内において鋼帯パスラインの上下にそれぞれ
複数配置されるスリットノズル、7a,7bはこれらス
リットノズル1a,1bに処理ガスを供給するための供
給管、8は冷却炉の出側に配置されるSi含有量の検出
装置、9a,9bはスリットノズル1a,1bに供給さ
れる処理ガス流量を調整するために前記供給管7a,7
bにそれぞれ設けられる流量制御弁、10はこの流量制
御弁9a,9bを制御するための制御装置、11は処理
ガス供給設備である。
ラインで検出することができる適宜な装置により構成す
ることができ、例えば、オンライン蛍光X線装置で構成
することができる。前記制御装置10は、前記検出装置
8による鋼板幅方向でのSi含有量の検出結果に基づき
前記流量制御弁9a,9bの開度を調整し、スリットノ
ズル1a,1bに供給する処理ガス流量を制御する。
は、連続通板する鋼板Sは加熱炉3で浸珪処理温度(1
023〜1200℃)またはその近傍まで加熱された
後、浸珪処理炉4に導入される。この浸珪処理炉4では
鋼板パスラインの上下に配されたスリットノズル1a,
1bから鋼板両面に塩化珪素ガスを含む処理ガスが吹き
付けられ、鋼板表面にSiが浸透する。次いで、鋼板S
は塩化珪素ガスを含まない無酸化性ガス雰囲気の拡散均
熱炉5に導入され、Siを板幅方向に拡散させる拡散熱
処理を施された後、冷却炉6で冷却されて浸珪処理を終
了する。
幅方向でのSi含有量(例えば、板幅方向の数箇所での
Si含有量)が検出され、この検出値が制御装置10に
出力される。制御装置10では、例えば次のような演算
と制御が行われる。すなわち、前記検出値に基づき板幅
方向でのSi濃度最大偏差ΔSiが演算され、このSi
濃度最大偏差ΔSiが予め設定された許容値を超えたと
きに、この偏差が解消されるよう若しくは許容値以下と
なるよう流量制御弁9a,9bの開度が調整され、上記
(1),(2)に従ってスリットノズル1a,1bに供給され
る処理ガス流量が制御される。
制御は鋼板パスラインの上下にそれぞれ配置された複数
のスリットノズルの全部に対して同等に行われるように
なっているが、処理ガス流量は各スリットノズル毎に個
別に制御するようにしてもよい。特に、個々のスリット
ノズルのトラブルやSi添加量を板幅方向で局所的に増
減させる必要がある場合等に適切に対応するためには、
各スリットノズルに対する処理ガス流量制御を個別に行
えるようにすることが好ましい。
面に吹き付けられる処理ガスは、ボイド等のない適切な
品質の高珪素鋼板を効率的に製造するために塩素珪素ガ
ス濃度を約5〜35mol%、温度を浸珪温度である1
023〜1200℃、ガス流量を層流の範囲とすること
が好ましく、したがって、本発明法においてもこの範囲
において処理ガス流量の制御を行うことが好ましい。ま
た、製造される高珪素鋼板のSi含有量は任意である
が、一般にはSi:5〜10wt%の高珪素鋼板が製造
される。
材鋼板である3%Si鋼板(板幅640mm、板厚0.
3mm)を浸珪処理して6.5%Si鋼板を製造した。
浸珪処理炉内には、鋼板パスラインの上下に図3に示す
構造のスリットノズル(ノズルスリット長:720m
m)を炉長方向で等間隔に複数配置し、炉長方向で隣接
するスリットノズルに対して交互に異なる端部側から処
理ガスを供給し、連続通板する鋼板の両面に各スリット
ノズルから処理ガスを吹き付けた。
異なる流量で処理ガスを供給し、製造された高珪素鋼板
の板幅方向でのSi濃度分布を調べた。表1に、板幅方
向でのSi濃度最大偏差ΔSi(ΔSi=[板幅中央部
分のSi含有量]−[板エッジ部分のSi含有量])
を、各スリットノズルに供給した処理ガス流量及び処理
ガス組成とともに示す。上述したようにこのSi濃度最
大偏差ΔSiが“+”の場合は板幅方向中央部分に較べ
て板エッジ部分のSi濃度が低く、“−”の場合は板幅
方向中央部分に較べて板エッジ部分のSi濃度が高いこ
とを示している。図6は、表1に示したSi濃度最大偏
差ΔSiと処理ガス流量との関係を整理したもので、同
図によれば処理ガス流量に応じて板幅方向でのSi濃度
最大偏差ΔSiが大きく変化しており、したがって処理
ガス流量を制御して図3に示すガス吹き出し角度を適正
化することにより、鋼板幅方向でのSi添加量分布を改
善できることが判る。
において、素材鋼板である3%Si鋼板(板幅640m
m、板厚0.3mm)を浸珪処理して6.5%Si鋼板
を製造した。浸珪処理炉内には、鋼板パスラインの上下
に図3に示す構造のスリットノズル(ノズルスリット
長:720mm)を炉長方向で等間隔に8組(計16
本)配置し、炉長方向で隣接するスリットノズルに対し
て交互に異なる端部側から処理ガスを供給し、連続通板
する鋼板の両面に各スリットノズルから処理ガスを吹き
付けた。
異なる流量で処理ガスを供給し、製造された高珪素鋼板
の板幅方向でのSi濃度分布を調べた。表2に、板幅方
向でのSi濃度最大偏差ΔSiをスリットノズルに供給
した処理ガス流量(全ノズル合計のガス流量)及び処理
ガス組成とともに示す。図7は、各処理ガス流量におけ
る板幅方向Si濃度分布を示しており、これによれば処
理ガス流量を92.0Nm3/hとした場合に較べて、
処理ガス流量を52.0Nm3/hまたは42.0Nm3
/hとした場合の方がSi濃度最大偏差ΔSiが小さ
く、板幅方向でのSi濃度分布を改善できることが判
る。
更を加えることなく鋼板幅方向でのSi添加量を容易に
制御することができ、これによりいかなる場合でもSi
濃度が板幅方向で均一な高珪素鋼板を効率的に製造する
ことができる。
ルとこれらスリットノズルに対する処理ガスの供給方法
の一例を示す説明図
ルとこれらスリットノズルに対する処理ガスの供給方法
の他の例を示す説明図
面とスリットからのガス吹き出し方向を示す説明図
備の一例を示す説明図
す説明図
て、スリットズルに供給した処理ガス流量と板幅方向で
のSi濃度最大偏差ΔSiとの関係を示すグラフ
て、板幅方向でのSi濃度分布をを示すグラフ
加熱炉、4…浸珪処理炉、5…拡散均熱炉、6…冷却
炉、7a,7b…供給管、8…検出装置、9a,9b…
流量制御弁、10…制御装置、11…処理ガス供給設備
Claims (2)
- 【請求項1】 浸珪処理炉内に炉幅方向に沿って設けら
れるスリットノズルを炉長方向で間隔をおいて複数配置
し、各スリットノズルにその一端側から塩化珪素ガスを
含む処理ガスを供給するとともに、炉長方向で隣接する
スリットノズルまたは2本以上のスリットノズルからな
るスリットノズル群に対して交互に異なる端部側から処
理ガスを供給し、各スリットノズルから連続通板する鋼
板の表面に処理ガスを吹き付けることにより鋼板の連続
浸珪処理を行う高珪素鋼板の製造方法において、各スリ
ットノズルに供給する処理ガス流量を調整することによ
りノズルスリットからのガス吹き出し角度を調整し、該
ガス吹き出し角度の調整により鋼板幅方向でのSi添加
量を制御することを特徴とする板幅方向での珪素濃度が
均一な高珪素鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 浸珪処理後の鋼板幅方向におけるSi濃
度分布を検出し、該検出された鋼板幅方向でのSi濃度
分布に基づき、下記(1)及び(2)の制御を行うことを特徴
とする請求項1に記載の板幅方向での珪素濃度が均一な
高珪素鋼板の製造方法。 (1) 鋼板幅方向でのSi濃度分布が[板エッジ部分]<
[板幅方向中央部分]の場合には、スリットノズルに供
給する処理ガス流量を減少させる。 (2) 鋼板幅方向でのSi濃度分布が[板エッジ部分]>
[板幅方向中央部分]の場合には、スリットノズルに供
給する処理ガス流量を増加させる。
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JP15291297A JP3211724B2 (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 板幅方向での珪素濃度が均一な高珪素鋼板の製造方法 |
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JPH10330907A JPH10330907A (ja) | 1998-12-15 |
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