JP3211639B2 - インテグラルシュラウド翼およびその組立構造体 - Google Patents

インテグラルシュラウド翼およびその組立構造体

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JP3211639B2
JP3211639B2 JP23643595A JP23643595A JP3211639B2 JP 3211639 B2 JP3211639 B2 JP 3211639B2 JP 23643595 A JP23643595 A JP 23643595A JP 23643595 A JP23643595 A JP 23643595A JP 3211639 B2 JP3211639 B2 JP 3211639B2
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wing
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正和 高住
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    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/30Fixing blades to rotors; Blade roots ; Blade spacers
    • F01D5/3023Fixing blades to rotors; Blade roots ; Blade spacers of radial insertion type, e.g. in individual recesses
    • F01D5/3046Fixing blades to rotors; Blade roots ; Blade spacers of radial insertion type, e.g. in individual recesses the rotor having ribs around the circumference

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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービン,蒸気タ
ービン,航空機のジェットエンジンなどのタービンに用
いられる翼およびその組立構造に係わり、特に翼と一体
形に形成されたシュラウドを有する翼(以下、インテグ
ラルシュラウド翼という)及びその組立構造体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インテグラルシュラウド翼として
は、特開平4−339102 号公報に記載のものがある。これ
らの多くは図23に組立状態を示すように、隣接翼のイ
ンテグラルシュラウド同士が円周方向の端面において対
向するように組立てられるものである。この組立時、イ
ンテグラルシュラウドの端面間に一定の間隙を設ける場
合と、端面同士を接触するように組立てる場合とがあ
る。端面間に間隙を設ける場合は、各翼は翼根以外では
隣接翼とはつながらない、いわゆる単独翼の状態とな
る。一般に、同じ翼であれば単独翼状態の翼は連結部材
で連結された群翼に比べ作用する励振力に対し、共振し
た時の振動応力が大きくなることはよく知られている。
また、単独翼は、翼の連結部材の接触部などにおける摩
擦による振動減衰効果が期待できる群翼に比べ振動減衰
能が劣ることが知られている。このため、単独翼状態で
群翼と同等の信頼性を得るためには翼自体を大きく堅牢
に作る必要があるなど、製作コストの面でも不利であ
る。
【0003】次に、端面同士が接触している場合は、隣
接翼同士がなんらかの連結状態となっているので、翼群
としての振動特性を有し、また、翼の振動時、接触連結
部の摩擦による振動減衰効果も期待できることになり、
単独翼状態よりも好ましい状態である。しかし、タービ
ンは一般に高温流体を作動流体とし高速で回転するた
め、熱膨張及び遠心力の影響により、例えば翼を植え込
んでいるディスクの直径が大きくなる。この結果、イン
テグラルシュラウドの設けられている半径位置では円周
の増加により、空間ピッチ、すなわち円周を全周の翼本
数で割った翼一本あたりの寸法が、タービン運転前のイ
ンテグラルシュラウドの円周方向のピッチより大きくな
る。
【0004】又、特開昭48−94905号公報,特開昭63−2
46402号公報,特開平4−339102号公報には、凸部と凹部
を形成しているものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】インテグラルシュラウ
ドの端面同士がほとんど接触面圧が発生しない程度にゆ
るやかに接している場合は、上記した空間ピッチが増加
することにより間隙が生じて各翼は単独翼の状態とな
る。この状態の不具合さについては先に述べたとおりで
ある。一方、インテグラルシュラウドの端面同士が非常
に強固に大きな接触面圧が発生するように組立られてい
る場合には、空間ピッチの増加に対しても接触面の面圧
がなくなるまでは接触連結状態を保つことができる。し
かし、所定の空間ピッチの増加に対しても接触面圧が保
てるようにするためには、翼の組立時に円周方向に非常
に大きな力を加える必要があるなど組立作業の困難さを
伴っていた。また、従来の翼では、組立時とタービン運
転時とでインテグラルシュラウドの接触連結状態が異な
り、さらに運転時もタービン回転数により空間ピッチの
増加量が異なるため接触連結状態が異なることになり、
これに伴う振動特性の変化を翼の振動設計において考慮
することは非常に困難な問題となっていた。
【0006】又、特開昭48−94905号公報,特開昭63−2
46402号公報,特開平4−339102号公報に開示の凸部と凹
部を形成しているものは、その凸部及び凹部が円周方向
にテーパ状に形成されており、このように形成している
ものでは、タービン運転中及び運転していない場合を通
じて隣接翼との連結状態をほぼ一定に保つことができな
いことが分かった。
【0007】本発明の目的は、以上述べた従来技術の
に鑑み、タービン運転中及び運転していない場合を通
じて隣接翼との連結状態をほぼ一定に保てるとともに、
高い振動減衰効果を有し全周の翼が切れ目なく連結され
信頼性の高いインテグラルシュラウド翼およびその組
立構造体を提供することにある。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため
に、本発明のインテグラルシュラウド翼は、翼根部及び
翼プロフィル部と一体形に形成され、翼の背側と腹側に
円周方向に延びるインテグラルシュラウドを有するイン
テグラルシュラウド翼において、前記インテグラルシュ
ラウドの背側に円周方向に延びる凸部を設け、前記イン
テグラルシュラウドの腹側に円周方向に延びる凹部を設
け、該凸部及び凹部のタービン軸方向のそれぞれの幅の
両側が円周方向に延びる一対の平行面となるよう形成す
るとともに、前記凸部と凹部の円周方向に対向して延び
る平面のそれぞれに、該平面間に中心を有する半円形断
面の溝を略円周方向に延びるように設け、該溝に円形断
面を有するピンを嵌合した ことを特徴とする
【0012】又、前記インテグラルシュラウドの背側に
円周方向に延びる凸部を設け、インテグラルシュラウド
の腹側に円周方向に延びる凹部を設け、該凸部及び凹部
タービン軸方向のそれぞれの幅の両側が円周方向に延
びる一対の平行面となるよう形成するとともに、前記凸
部の軸方向幅を前記凹部の軸方向幅よりも小さく形成
し、前記凸部と凹部の円周方向に対向して延びる平面の
それぞれに、該平面間に中心を有する半円形断面の溝を
略円周方向に延びるように設け、該溝に円形断面を有す
るピンをきつく嵌合したことを特徴とする。
【0013】又、前記インテグラルシュラウドの背側に
円周方向に延びる凸部を設け、インテグラルシュラウド
の腹側に円周方向に延びる凹部を設け、前記凸部の軸方
向幅の両側に円周方向に延びる一対の面をタービン軸方
向に垂直な面に対して傾斜した一対のテーパ面となるよ
う形成するとともに、前記凹部の軸方向幅の両側に円周
方向に延びる一対のテーパ面を前記凸部の一対のテーパ
面と係合するように形成したことを特徴とする。
【0014】又、前記インテグラルシュラウドの円周方
向に延びる凸部と凹部の一対の嵌合部におけるインテグ
ラルシュラウドの厚さを嵌合部以外の軸方向位置におけ
るインテグラルシュラウドの厚さよりも厚く形成したこ
とを特徴とする。
【0015】
【0016】又、上記目的を達成するために、本発明の
インテグラルシュラウド翼の組立構造体は、ディスク溝
を有するディスクに翼根部を前記ディスク溝を介して請
求項1からのいずれかに記載のインテグラルシュラウ
ド翼を複数個ディスクに取付けるとともに、前記翼根部
を前記ディスクに固定する手段により固定したしたこと
を特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【作用】上記のように構成しているので、隣接翼のイン
テグラルシュラウドの凸部と凹部の接触面には、タービ
ン運転時の空間ピッチが増加に対してもほぼ一定の押し
つけ力が作用する。すなわち、隣接翼のインテグラルシ
ュラウド同士の接触面が円周方向に沿うように形成する
ことによって、タービンの運転開始による回転数,温度
上昇に伴ってインテグラルシュラウド部の空間ピッチが
増加する時、接触面が摺動面となるようにし、かつ、接
触面に垂直にほぼ一定の押しつけ力が作用するようにす
ることによって所定の翼連結状態を得ることができる。
インテグラルシュラウドの背側には円周方向に延びる凸
部を設け、同様に腹側にも円周方向に延びる凹部を設
け、隣接翼の凸部と凹部を係合させることにより連結作
用を得るものであり、凸部と凹部の接触面が円周方向に
延びる面となるようにしているので、空間ピッチの増加
に伴い隣接翼が円周方向に相対変位する時に接触面が摺
動面となり、接触面にはほぼ一定の押しつけ力、すなわ
ち面圧を発生させることができる。
【0021】また、凸部と凹部の接触面には押しつけ力
が作用していることによって、翼が振動した時、接触部
の摩擦により振動減衰作用が発生する。
【0022】又、背側のインテグラルシュラウドに円周
方向に延びる凸部を設け、腹側のインテグラルシュラウ
ドに円周方向に延びる凹部を設け、隣接翼のインテグラ
ルシュラウドの凸部と凹部の接触面が円周方向に延びる
ように形成することにより、隣接翼同士が互いに円周方
向に相対変位する時、接触面が摺動面となるようにする
とともに、接触面にほぼ一定の押しつけ力が発生する手
段を講じる、すなわち、凸部と凹部をはめあいによって
係合する、凸部と凹部の接触面間につっぱり力を発生す
る介在物を挿入する、凸部と凹部の接触面をテーパ面と
しテーパ面に押しつけ力が発生するように組み立てるこ
とにより、隣接翼同士の連結状態をほぼ一定にすること
ができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1から図9
によって説明する。図1は、本実施例のインテグラルシ
ュラウド翼組立構造の一部分を示す斜視図、図2は、図
1の翼を半径方向外周側から見た平面図、図3は、本実
施例の翼構造の他の変形例を示す半径方向外周側から見
た平面図、図4は、本実施例の翼構造の他の変形例を示
す半径方向外周側から見た平面図、図5は、本実施例に
おける止翼の取付前の翼組立構造を示す半径方向外周側
から見た平面図、図6は、図5に示す翼組立構造に用い
る止翼の斜視図、図7は、本実施例における止翼の取付
前の他の翼組立構造を示す半径方向外周側から見た平面
図、図8は、図7に示す翼の組立構造に用いる止翼の斜
視図、図9は、本実施例の他の変形例の翼構造を半径方
向外周側から見た平面図である。
【0024】図1に示すように、翼1は、主として翼プ
ロフィル部2,翼根部3、及びインテグラルシュラウド
4から構成されている。翼根部3には、円周方向に延び
る溝5が形成され、ディスク6の外周部に形成された円
周方向に延びるディスク溝7と係合されるようになって
いる。翼1をディスク溝7に取り付ける場合は、翼1を
ディスク溝7の翼挿入部8、すなわちディスク溝7のフ
ック9が形成されていない部分からディスク6の半径方
向に挿入し、次いで円周方向に摺動させて順次組み立て
る。インテグラルシュラウド4には、翼背側において円
周方向に延びる凸部10と、翼腹側において円周方向に
延びる凹部11が設けられている。凸部10のタービン
軸方向の幅は一定幅に形成されており、その軸方向幅の
両側にはタービン軸方向に垂直な面と平行で円周方向に
延びる一対の面12,13が形成され、同様に、凹部1
1のタービン軸方向の幅も一定に形成され、その軸方向
幅の両側にはタービン軸方向に垂直な面と平行で円周方
向に延びる一対の面14,15が形成されている。凸部
10,凹部11は、それぞれの軸方向幅の中心線が一致
するような関係で形成され、本実施例においては凸部1
0の軸方向幅は、凹部11の軸方向幅よりも若干大きく
製作されている。
【0025】インテグラルシュラウドの凸部10を隣接
翼の凹部11に挿入するために、インテグラルシュラウ
ド4の円周方向に打撃を加えるか、適当な圧入手段を用
いる。すなわち、本実施例においては、隣接翼凸部10
と凹部11をはめ合い状態のもとで係合するものであっ
て、図2に示すように、凸部の面12と凹部の面14,
凸部の面13と凹部の面15の接触部では各面に垂直方
向に、はめ合いによる押しつけ力Fが作用することにな
る。
【0026】タービンの運転を開始して回転数,温度が
上昇するに伴い空間ピッチが増加すると、隣接翼は互い
に相対的にみて円周方向に変位しようとする。この時、
上記押しつけ力Fと接触面の摩擦係数の積で表される円
周方向力が作用するが、上記円周方向変位を拘束するほ
ど大きくはならないようにはめ合いの強さは調整され
る。これにより、空間ピッチの増加に伴い隣接翼が互い
に円周方向に変位するのを拘束するほど大きくはない
が、タービンの運転中を通じてほぼ一定の大きさの押し
つけ力を接触面に作用させることができるので、隣接翼
をほぼ一定の状態で連結することが可能となる。
【0027】なお、インテグラルシュラウド4の凸部1
0を隣接翼の凹部11に挿入し、嵌合する方法として別
の方法を用いることも可能である。すなわち、図1にお
いて、先にディスク6に植え込まれた翼(以下、これを
先行翼と呼ぶことにする)のインテグラルシュラウドの
凹部11付近を、局部的加熱手段により、該凹部の軸方
向幅がこれと嵌合すべき翼(以下、これを後続翼と呼ぶ
ことにする)をインテグラルシュラウドの凸部10の軸
方向幅より大きくなるまで加熱する、または、後続翼の
インテグラルシュラウドの凸部10を局部的冷却手段に
より凸部10の軸方向幅が先行翼のインテグラルシュラ
ウドの凹部の軸方向幅より小さくなるまで冷却すること
によって、凹部11に凸部10を容易に挿入することが
できる。加熱または冷却された部位がもとの温度状態に
なった時、はめ合いの効果により該凹部11と凸部10
の接触面には押しつけ力Fが発生することになる。
【0028】ここで、インテグラルシュラウドに設けた
凸部10と凹部11の形状についてさらに詳細に説明す
る。本実施例では、凸部10の面12,13と凹部11
の面14,15というそれぞれ一対の面が、円周方向
に、かつ平行に延びるように形成されており、このよう
に形成されているので、タービンの運転中に空間ピッチ
が増加して隣接翼の相対位置が円周方向にずれた場合で
も、上記した平行面が摺動面となり、摺動面に垂直にほ
ぼ一定の押付け力を発生できる。
【0029】なお、本実施例で説明したように、インテ
グラルシュラウド4の形状は、翼の円周方向背側に延び
る凸部10、及び腹側に延びる凹部11について規定す
ればよく、このことを満足すれば他の部の形状は特に限
定するものではない。すなわち、図2では、隣接するイ
ンテグラルシュラウドの境界線は、タービン軸方向に平
行になるものを示したが、図3に示すように、境界線は
タービン軸方向に対して傾斜したものであってもよく、
また、図4に示すように、境界線は、タービン軸方向に
平行な部分と、傾斜した部分とから成るように形成して
もよい。
【0030】次に、本実施例のインテグラルシュラウド
翼を適用して、タービンディスクの全周にわたってイン
テグラルシュラウド翼を植込んでいく場合、最後に植込
む翼(以下、これを止翼と呼ぶ)の組み立て方法及びそ
の組立構造について、ここでは、止翼を含めて全周に植
込まれる翼の本数をM本とした場合について説明する。
図5は、止翼を植込む前の1番目翼とM−1番目翼の位
置関係を示す。図5、止翼スペース16に半径方向から
の挿入される止翼の斜視図である図6に示されるよう
に、翼を1本目,2本目,……M−2本目,M−1本目
(図5中で、(1),(2),(M−2),(M−1)が翼番
号を示している。)というように植込んだ時、最後にM
本目の翼、すなわち止め翼を植込む前の1本目の翼とM
−1本目の位置関係を表した図5に示すように、1本目
の翼とM−1本目のインテグラルシュラウドの間の止翼
スペース16が設けられている。図5では簡略化して示
しているため、図1に示したような止翼の翼根部を挿入
するためのディスク溝の翼挿入部8を示していないが、
止翼スペース16には、図6に示すような止翼が挿入さ
れる。図6に示す止翼において、翼プロフィル部2,イ
ンテグラルシュラウド4は他のインテグラルシュラウド
翼と同様に形成されており、翼根部3の形状だけが異な
っている。すなわち、翼根部は通常の翼と同様に、図示
しないディスク溝の翼挿入部と係合するようになってい
る。円周方向に延びる止翼円周方向溝(止翼溝)17を
有するとともに、図5に示したような止翼スペース16
に止翼を半径方向から挿入する際、1本目の翼のインテ
グラルシュラウドの凸部10による障害を避けるため
に、半径方向に延びる溝18を備えている。図5に示す
止翼スペース16に止翼を挿入する時、止翼のインテグ
ラルシュラウドの凸部10と凹部11はそれぞれ、M−
1番目の翼のインテグラルシュラウドの凹部11と1番
目の翼のインテグラルシュラウドの凸部に、半径方向か
ら打撃,圧入などの手段によって挿入され、はめ合い状
態が達成される。また、M−1番目の翼の凹部11を加
熱し、その軸方向幅を止翼の凸部10の軸方向幅より大
きくし、かつ、止翼の凹部11を局部的に加熱し、その
軸方向幅を1番目の翼の凸部10の軸方向幅より大きく
して、半径方向に挿入し、いわゆるやきばめを行うこと
も可能である。また、止翼、1番目の翼の凸部を冷却し
て冷しばめを行うこと、やきばめと冷しばめを併用する
ことなども可能である。ここで、止翼は、翼根部とディ
スク溝を軸方向貫通して取りつけられる図示しないピン
等によりディスクに固定される方法は通常の止翼の固定
法と同様である。
【0031】上記した止翼構造においては、図5に示し
たように、止翼スペース16に、1番目の翼のインテグ
ラルシュラウドの凸部10が円周方向に突起しているた
め、この障害を回避するため止翼の翼根部3には、半径
方向に延びる溝18を設ける必要があり、製作上の手間
が多くなるなどの欠点がある。この欠点は、図7,図8
に示す形状にすることにより改良される。すなわち、こ
の翼組立構造では、インテグラルシュラウドの形状が、
1番目の翼と止翼が、2番目からM−1番目の他の翼と
は異なる形状に形成されている。簡単に説明すると、1
番目の翼は、インテグラルシュラウドの翼背側、腹側と
もに凹部11が設けられており、一方、止翼のインテグ
ラルシュラウドの翼背側、腹側とも凸部10が設けられ
ている。止翼の凸部10と1番目及びM−1番目翼の凹
部11との係合のさせ方はこれまで述べてきた方法と同
様にできるので説明は省略するが、このように構成する
と、止翼スペース16には止翼の翼根部3を半径方向に
通過させる上での障害がないので、通常の翼の止翼と同
様の翼根部を備えればよいという利点がある。
【0032】ここで、以上述べたインテグラルシュラウ
ドの凸部10と凹部11のはめ合い、やきばめ、冷しば
めによる嵌合時に、インテグラルシュラウド部に発生す
る応力について説明する。凸部10と凹部11の接触部
に押付け力Fが作用する結果として、インテグラルシュ
ラウド各部に引張り、あるいは圧縮応力が発生するが、
これらの応力が材料強度上の許容応力以下となるよう
に、はめ合いの程度を適切に設計すべきことは言うまで
もない。しかし、はめ合いに伴い翼各部に発生する応力
を許容応力以下にするためには、凸部10と凹部11の
機械加工精度、すなわち、凸部10と凹部11の位置、
軸方向幅を非常に高精度に加工する必要がある。
【0033】これに対して、図9に示すインテグラルシ
ュラウド翼の組立構造では、インテグラルシュラウドの
凸部10に翼材料よりも縦弾性係数の小さい材料19を
設置して、翼の組立前に、凸部10と材料19を含む軸
方向幅をインテグラルシュラウドの凹部11の軸方向幅
より若干大きくしておくことにより、凸部10と凹部1
1のはめ合いに際し、縦弾性係数の小さい材料の接触面
に垂直方向の変形、すなわち、ひずみは、翼材料ででき
た凸部10の変形よりも相対的に大きくなるので、結果
的に凸部10と凹部11の接触面に発生する押付け力F
がインテグラルシュラウド各部に過大な応力を発生させ
ることを防止することが容易になる。また、凸部10と
凹部11の接触面に設置する物は縦弾性係数の小さい材
料について説明したが、必ずしも単一な材料である必要
はなく凸部10と凹部11の接触面に垂直方向の変位に
対して、翼材料そのものよりも剛性の低い構造体、すな
わち、ばね作用を有する構造体などを設置するものであ
っても良い。
【0034】本発明の第2の実施例を図10,図24に
より説明する。図10は、本実施例のインテグラルシュ
ラウド翼組立構造の部分の斜視図である。図24は本実
施例の他の変形例の翼構造を半径方向外周側から見た平
面図である。
【0035】図10に示すように、翼1の翼プロフィル
部2、翼根部3の構成は、図1に示した実施例と同様に
構成されている。本実施例では、インテグラルシュラウ
ド4の翼背側の凸部10と翼腹側の凹部11が次のよう
に構成されている。すなわち、図1に示す実施例と同様
に、凸部10と凹部11はタービン軸方向に所定の幅を
有し、それぞれの軸方向幅の両側は円周方向に延びる一
対の平行面(凸部の面)12,13及び(凹部の面)1
4,15が形成されており、本実施例では、凸部10の
軸方向幅を凹部11の軸方向幅より小さくしてある。ま
た、隣接翼間の凸部10と凹部11の対向する面12と
14、及び面13と15にはそれぞれの面の中間部に中
心を有し、略円周方向に延びる半円形の溝20,21が
形成され、この半円形の溝20,21には円形断面を有
し円周方向に延びるピン23がきつく嵌合されている。
ここで、ピン23の円周方向の長さは、隣接翼のインテ
グラルシュラウドの凸部10と凹部11の円周方向長さ
にほぼ等しいか、それ以内に設定している。ただし、イ
ンテグラルシュラウド4に凸部10,凹部11の半円溝
を超えてさらに円周方向に延びるピン穴を設けてそれに
ピン23を差し込むようにすることも可能である。
【0036】本実施例の翼を組み立てる手順について具
体的に説明する。任意の先行翼がディスク6に植え込ま
れた後、後続翼を植え込む際、ピン23を挿入しないで
先行翼の凹部11に後続翼の凸部10を円周方向に挿入
する。この作業は凸部10の軸方向幅が凹部11の軸方
向幅よりも小さく製作されているので容易に行うことが
できる。しかし、機械加工の精度の影響により、一般に
凸部10と凹部11の二つの対向面の間隙、すなわち面
12と14の間隙と面13と15の間隙は必ずしも同じ
にできていない場合がある。そこで、面12と14の間
隙と面13と15の間隙を測定し、面の間隙が所定の値
よりも小さいときは、そこに挿入するピン23の直径あ
るいは軸方向幅も所定の値よりも小さいものを用い、逆
に所定の値よりも大きいときは、そこに挿入するピン2
3の直径あるいは軸方向幅も所定の値よりも大きいもの
を用いることにより、ピン23を凸部10と凹部11の
半円溝に挿入したとき発生する押しつけ力をできるだけ
等しくなるように調整できるようになっている。
【0037】次に、ピンの強度について説明する。翼に
は、作動流体の流体力の他に回転による遠心力が作用
し、また、温度による熱膨張変形が発生する。このた
め、隣接翼の連結機能を受け持つピン23にもさまざま
の力が作用することになるが、ピン23は凸部10と凹
部11の接触面間に設けられた半円形の溝20,21と
係合されているので、ピン23の長手方向に沿ったせん
断面で荷重を受け持つことになり、これは、ピンの長手
方向に直角なせん断面で受け持つ場合に比べ強度的に非
常に有利になる。また、翼が振動した時、インテグラル
シュラウドの凸部10と凹部11とピン23との接触部
の摩擦による大きな振動減衰効果を得ることができる。
【0038】このように、本実施例においては、面12
と14,面13と15の間に介在させ、係合させる部材
として円形断面を有するピンについて説明したが、ピン
の長手方向に直角に、すなわち、タービンの軸方向に押
付け力を発生できる断面形状のものであればよく、例え
ば矩形,楕円形,長円形等を適用してもよい。また、ピ
ンを挿入する面12と14,13と15に設ける溝の断
面形状も半円形でなくともよい。
【0039】また、以上の説明においては、凸部10と
凹部11の間に介在させるものとしては、円周方向に延
びるピン23であるとして説明したが、ピン23よりや
や強度的には不利になるが、ピン23に代って、図24
に示すように、球41を介在させるものであってもよ
い。この場合、球41は、半円溝20,21で形成され
る円筒面にきつく嵌合され、連結効果を発揮することに
なる。
【0040】ただし、球41の円周方向位置は凸部1
0,凹部11の円周方向の略中央に保持することが望ま
しく、これは、図24に示すように、凸部10の半円溝
20,凸部11の半円溝21の円周方向長さを、それぞ
れ凸部10,凹部11の円周方向長さより小さく製作す
ることにより達成される。
【0041】本発明の第3の実施例を図11から図13
により説明する。図11は、本実施例の翼構造の一部分
を示す斜視図、図12は、本実施例の他の変形例の翼構
造の一部分を示す斜視図、図13は、止翼の取付前の翼
組立構造を示す部分の斜視図である。
【0042】図11に示すように本実施例の翼は、翼プ
ロフィル部2,翼根部3については第1の実施例と同様
に形成されているが、本実施例では、インテグラルシュ
ラウド4に設ける翼背側円周方向に延びる凸部10と翼
腹側円周方向に延びる凹部11の形状が異なっている。
また、図12に示す翼及び翼組立構造では、翼プロフィ
ル部2,インテグラルシュラウド4は図11に示すもの
と同様であるが、翼根部3及びディスク6のディスク部
フォーク溝(ディスク溝)28が異なっている。
【0043】図11に示す実施例においては、インテグ
ラルシュラウド4の翼背側,円周方向に延びる凸部10
は半径方向外周側の軸方向幅が、半径方向内周側の軸方
向幅より小さくなるようなテーパ面24,25が形成さ
れている。同様に、翼腹側,円周方向に延びる凹部11
にも同様のテーパ面26,27が形成されている。この
時、凸部10の平均の軸方向幅は凹部11の平均の軸方
向幅より若干大きく形成されている。これにより、先行
翼のインテグラルシュラウドの凹部11に後続翼のイン
テグラルシュラウドの凸部10を円周方向に打撃,圧入
などの手段によって挿入することによって、先行翼の凹
部11のテーパ面26,27と後続翼の凸部10のテー
パ面24,25が接触し、各テーパ面に垂直方向の押し
つけ力が発生する。その結果、タービンの運転時、運転
を行わない時を通じて隣接翼をほぼ一定の状態で連結す
ることが可能となる。
【0044】しかし、一般的には上述のようにインテグ
ラルシュラウドの凸部を円周方向に打撃,圧入などの手
段によって挿入する方法ではしばしば大きな力を必要と
する。そこで、図12に示す実施例では、インテグラル
シュラウド翼の翼根部3は、半径方向にディスク6と係
合するフックがない、いわゆるフォーク型翼根部29を
有するように形成するとともに、ディスク6も半径方向
に翼根部を係合するフックがないディスク溝28を有す
るように形成し、すべての翼が半径方向から挿入された
後、ディスク6,翼根部29を軸方向に貫通して設けら
れたピン穴30,31に、図示しないピンを挿入して翼
を固定している。この翼組立構造は、先行翼の凸部10
のテーパ面24,25を半径方向外周側から後続翼の凹
部11のテーパ面26,27で順次押さえつけながら組
み立てていく方法であり、図11に示した、翼を円周方
向に摺動させて組み立てるものよりも効果的にテーパ面
を押付ける力を発生させることができる。
【0045】次に、本実施例における止翼構造について
説明する。図13では、図11または図12に示した翼
組立構造において、1番目の翼から順次M−1番目の翼
まで植え込んだ時の、1番目の翼とM−1番目の翼の間
の止翼スペース16部分を斜視図で示しており、止翼ス
ペース16の側の1番目の翼及びM−1番目の翼のイン
テグラルシュラウド4の部分形状のみを示している。図
13に示すように、1番目翼,M−1番目翼ともに止翼
スペース16の側のインテグラルシュラウド4には、い
ずれも凹部11が形成されており、凹部11には半径方
向外周側における軸方向幅が半径方向内周側における軸
方向幅より大きくなるようなテーパ面32,33が形成
されている。このような止翼スペース16に対しては、
図11に示した翼組立構造に対しては、図14に示すよ
うな止翼が、また、図12に示した翼組立構造に対して
は、図15に示すような止翼がそれぞれ用いられる。
【0046】図14,図15に示す止翼の翼根部3の形
状の違いについてはそれぞれ図11,図12に示す翼組
立構造の翼根部3の形状に対応して設けられているもの
であって、詳細な説明については省略するが、インテグ
ラルシュラウド4の形状はいずれも上記したように、翼
の背側,腹側円周方向に延びる凸部10によって形成さ
れている。また、凸部10は、半径方向外周側における
軸方向幅が半径方向内周側における軸方向幅より大きく
なるようなテーパ面34,35が形成されている。その
ため、止翼スペース16に止翼を半径方向外周側から挿
入することによって、1番目翼,M−1番目翼のテーパ
面32,33と止翼のテーパ面34,35が接触して、
接触面に押付け力が発生するので翼連結効果が得られ
る。
【0047】なお、第2の実施例では、説明を省略した
が、止翼のインテグラルシュラウドにピン23を組み込
むためには、予めピンを何らかの方法で円周方向にずら
した状態で組立た後、ピンを所定の位置に移動させるな
どの方法を採ることも可能である。しかし、やや複雑で
あり、実用性に優れていない面もあるため、第2の実施
例において止翼構造について、図13,図14に示した
ものを用いることも可能である。この場合は、押付け力
を他の翼の押付け力とほぼ同じになるよう調整が必要で
ある。
【0048】次に、以上説明してきたインテグラルシュ
ラウド4の形状に関して強度上のさらなる改良点と、イ
ンテグラルシュラウド4の外周部における漏れ流れの低
減についてのさらなる改良点について説明する。これま
で説明したように、第1の実施例から第3の実施例のい
ずれの翼にも、インテグラルシュラウド4の凸部10と
凹部11の接触部には、作動流体の流体力の他に回転に
よる遠心力が作用し、また、温度上昇による熱膨張変形
が発生する。このため、インテグラルシュラウド4の凸
部10と凹部11の接触部、あるいは第2の実施例にお
ける隣接翼の連結機能を受け持つピン23にもさまざま
の力が作用することになる。このため、これらの部分を
強度的に十分強くしておくことが望まれる。
【0049】そこで、本発明の他の実施例では、図16
に示すように、インテグラルシュラウドの凸部10と凹
部11の接触部付近のシュラウド厚さが厚くかつ円周方
向に延びる外周突起36,37を設けている。このよう
に構成することにより、接触部付近のシュラウド厚さが
厚くなるため、接触連結部の剛性が増す他、第2の実施
例においては接触部に挿入されるピンの直径も大きくで
きるので強度的に有利となる。
【0050】また、図17,図18,図19は、それぞ
れ翼を円周方向から見た側面図であって、翼先端部の流
体シール構造を示しており、上述したインテグラルシュ
ラウドの厚さが厚い部分と薄い部分を形成した部分に、
インテグラルシュラウドの外周部の静止体から短いフィ
ン38と長いフィン39を交互に対向させるように形成
したものである。図17に示すものは、第2の実施例に
関するものに適用でき、図18に示すものは、第1の実
施例に関するものに適用でき、図19に示すものは、第
3の実施例に関するものに適用できる。このように、イ
ンテグラルシュラウドとその外周部の静止体の間にフィ
ンを配置する構造は、ラビリンスシールとして知られる
流体の非接触シールの方法であるが、短いフィン38と
長いフィン39と外周突起36,37のある部分とない
部分を組み合わせた構造は、フィン長さが一定で外周突
起のないフラットなシュラウド外周面の場合に比べ、流
体シール効果が大きいことはよく知られているところで
ある。なお、外周突起36,37は、必ずしも2カ所に
設ける必要はなく、図20に示すように外周突起36,
37を一つにまとめたものであっても良い。また、図2
1に示すものは、第2の実施例と第3の実施例に示すも
のをミックスした構造に適用した例である。
【0051】図22は、以上説明した各実施例のインテ
グラルシュラウド翼を流体シール構造と組み合わせて用
いたタービンの断面図の一部を示したものであり、翼1
と静翼40の組み合わせからなる段落が形成されてい
る。図22に示すように、各実施例に示すインテグラル
シュラウド翼及びその組立構造をタービンの複数段に適
用することによって、タービン全体の信頼性,性能に優
れたタービンを提供することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明した本発明のインテグラルシュ
ラウド翼及びその組立構造を採用することによって、タ
ービン運転中,非運転中を通じて隣接翼との連結状態を
ほぼ一定に保てるとともに、高い振動減衰効果のもとで
全周の翼が切れ目なく連結された信頼性の高いインテグ
ラルシュラウド翼が得られる。図22は、以上説明した
本発明のインテグラルシュラウド翼を流体シール構造と
組み合わせて用いたタービンの断面図の一部を示したも
のである。翼1と静翼40の組み合わせからなる段落が
形成されている。本図に示すように、本発明のインテグ
ラルシュラウド翼及びその組立構造をタービンの複数断
に適用することによって、タービン全体の信頼性,性能
に優れたタービンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の翼構造の一部分を示す
斜視図である。
【図2】図1の翼構造を半径方向外周側から見た平面図
である。
【図3】本実施例の翼構造の他の変形例を示す半径方向
外周側から見た平面図である。
【図4】本実施例の翼構造の他の変形例を示す半径方向
外周側から見た平面図である。
【図5】本実施例における止翼の取付前の翼組立構造を
示す半径方向外周側から見た平面図である。
【図6】図5に示す翼組立構造に用いる止翼の斜視図で
ある。
【図7】本実施例における止翼の取付前の他の翼組立構
造を示す半径方向外周側から見た平面図である。
【図8】図7に示す翼の組立構造に用いる止翼の斜視図
である。
【図9】本実施例の他の変形例の翼構造を半径方向外周
側から見た平面図である。
【図10】本発明の第2の実施例の翼構造の一部分を示
す斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施例の翼構造の一部分を示
す斜視図である。
【図12】第3の実施例の他の変形例の翼構造の一部分
を示す斜視図である。
【図13】止翼の取付前の翼組立構造を示す部分の斜視
図である。
【図14】図13に示す翼組立構造に用いる止翼の斜視
図である。
【図15】図13に示す翼組立構造に用いる他の止翼の
斜視図である。
【図16】本発明の他の変形例である翼構造の一部分を
示す斜視図である。
【図17】図16に示す翼構造を円周方向から見た側面
図である。
【図18】図16に示す翼構造の他の変形例を円周方向
から見た側面図である。
【図19】図16に示す翼構造の他の変形例を円周方向
から見た側面図である。
【図20】図16に示す翼構造の他の変形例を円周方向
から見た側面図である。
【図21】図16に示す翼構造の他の変形例を円周方向
から見た側面図である。
【図22】本発明の翼を採用した蒸気タービンの部分の
断面図である。
【図23】従来の翼構造の一部分を示す斜視図である。
【図24】図10に示す翼構造の他の変形例を半径方向
から見た平面図である。
【符号の説明】
1…翼、2…翼プロフィル部、3…翼根部、4…インテ
グラルシュラウド、5…翼根部溝、6…ディスク、7…
ディスク溝、8…翼挿入部、9…ディスク溝フック、1
0…インテグラルシュラウド凸部、11…インテグラル
シュラウド凹部、12,13…凸部の面、14,15…
凹部の面、16…止翼スペース、17…止翼円周方向
溝、18…止翼半径方向溝、19…縦弾性係数の小さい
材料、20,21…半円溝、22,23…ピン、24,
25,26,27…テーパ面、28…ディスク部フォー
ク溝、29…翼フォーク溝、30,31…軸方向ピン
穴、32,33,34,35…テーパ面、36,37…
シュラウド外周突起、38…短いフィン、39…長いフ
ィン、40…静翼、41…球。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齊藤 英治 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (72)発明者 池内 和雄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 平5−86802(JP,A) 特開 平4−104901(JP,A) 特開 平7−229404(JP,A) 実開 昭54−63802(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 5/22

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】翼根部及び翼プロフィル部と一体形に形成
    され、翼の背側と腹側に円周方向に延びるインテグラル
    シュラウドを有するインテグラルシュラウド翼におい
    て、前記インテグラルシュラウドの背側に円周方向に延
    びる凸部を設け、前記インテグラルシュラウドの腹側に
    円周方向に延びる凹部を設け、該凸部及び凹部のタービ
    ン軸方向のそれぞれの幅の両側が円周方向に延びる一対
    の平行面となるよう形成するとともに、前記凸部と凹部
    の円周方向に対向して延びる平面のそれぞれに、該平面
    間に中心を有する半円形断面の溝を略円周方向に延びる
    ように設け、該溝に円形断面を有するピンを嵌合した
    とを特徴とするインテグラルシュラウド翼。
  2. 【請求項2】翼根部及び翼プロフィル部と一体形に形成
    され、翼の背側と腹側に円周方向に延びるインテグラル
    シュラウドを有するインテグラルシュラウド翼におい
    て、前記インテグラルシュラウドの背側に円周方向に延
    びる凸部を設け、前記インテグラルシュラウドの腹側に
    円周方向に延びる凹部を設け、該凸部及び凹部のタービ
    ン軸方向のそれぞれの幅の両側が円周方向に延びる一対
    の平行面となるよう形成するとともに、前記凸部の軸方
    向幅を前記凹部の軸方向幅よりも小さく形成し、前記凸
    部と凹部の円周方向に対向して延びる平面のそれぞれ
    に、該平面間に中心を有する半円形断面の溝を略円周方
    向に延びるように設け、該溝に円形断面を有するピンを
    きつく嵌合したことを特徴とするインテグラルシュラウ
    ド翼。
  3. 【請求項3】翼根部及び翼プロフィル部と一体形に形成
    され、翼の背側と腹側に略円周方向に延びるインテグラ
    ルシュラウドを有するインテグラルシュラウド翼におい
    て、前記インテグラルシュラウドの背側に円周方向に延
    びる凸部を設け、インテグラルシュラウドの腹側に円周
    方向に延びる凹部を設け、前記凸部の軸方向幅の両側に
    円周方向に延びる一対の面をタービン軸方向に垂直な面
    に対して傾斜した一対のテーパ面となるよう形成すると
    ともに、前記凹部の軸方向幅の両側に円周方向に延びる
    一対のテーパ面を前記凸部の一対のテーパ面と係合する
    ように形成したことを特徴とするインテグラルシュラウ
    ド翼。
  4. 【請求項4】前記インテグラルシュラウドの円周方向に
    延びる凸部と凹部の一対の嵌合部におけるインテグラル
    シュラウドの厚さを嵌合部以外の軸方向位置におけるイ
    ンテグラルシュラウドの厚さよりも厚く形成したことを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインテグ
    ラルシュラウド翼。
  5. 【請求項5】ディスク溝を有するディスクに翼根部を前
    記ディスク溝を介して請求項1から3のいずれかに記載
    のインテグラルシュラウド翼を複数個ディスクに取付け
    るとともに、前記翼根部を前記ディスクに固定する手段
    により固定したしたことを特徴とするインテグラルシュ
    ラウド翼の組立構造体。
  6. 【請求項6】請求項1から3いずれかに記載のインテグ
    ラルシュラウド翼を動翼または静翼として具備したこと
    を特徴とするガスタービン。
  7. 【請求項7】請求項1から3いずれかに記載のインテグ
    ラルシュラウド翼を動翼または静翼として具備したこと
    を特徴とする蒸気タービン。
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