JP2957943B2 - セラミック製シュラウドを備えたタービン - Google Patents

セラミック製シュラウドを備えたタービン

Info

Publication number
JP2957943B2
JP2957943B2 JP6548996A JP6548996A JP2957943B2 JP 2957943 B2 JP2957943 B2 JP 2957943B2 JP 6548996 A JP6548996 A JP 6548996A JP 6548996 A JP6548996 A JP 6548996A JP 2957943 B2 JP2957943 B2 JP 2957943B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shroud
elastic force
turbine
support member
applying means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6548996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09228804A (ja
Inventor
哲男 巽
幸司 福谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP6548996A priority Critical patent/JP2957943B2/ja
Publication of JPH09228804A publication Critical patent/JPH09228804A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2957943B2 publication Critical patent/JP2957943B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばガスター
ビンやジェットエンジンにおいて、燃焼ガスにさらされ
るタービン動翼を覆うシュラウドがセラミック製である
タービンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】タービンにおけるタービン動翼を覆う金
属製シュラウドは、燃焼器から導入される高温の燃焼ガ
スにさらされる個所に配置されているため、急激な温度
変化に伴う周方向のストレスや、周方向の温度分布の偏
りによる熱応力によって変形し易い。シュラウドが変形
して真円でなくなると、タービン動翼に接触するなどの
不都合が生じる。
【0003】そこで、シュラウドの熱応力を回避するた
めに、リング状の金属製シュラウドを周方向に複数個の
セグメントに分割して、これらセグメントを所定の隙間
を存して周方向に並べ、各セグメント間にはシール板を
挿入して燃焼ガスがセグメント間を径方向に吹き抜ける
のを防止するとともに、これら周方向に並べたセグメン
トの外周を、金属製のリング体で締めつけることによ
り、セグメント間の隙間が広がるのを防止することが考
えられる。しかしながら、このような分割形のシュラウ
ドによれば、セグメント間の隙間のために熱応力の発生
は抑制されるが、燃焼ガスがタービン動翼を通過せず
に、シュラウドセグメントの間隙からシール板に沿って
軸方向に漏れるのは阻止できない。そのために、やはり
タービンの効率低下を招く。また、ガスタービンの定格
運転中に、次の理由により、タービン翼のチップクリア
ランスが大きくなってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、起動時に
は、燃焼器から導入される燃焼ガスと衝突するタービン
動翼が先に熱せられて膨張するため、そのタービン動翼
の直径(外径)は、図4に実線aで示す特性曲線のよう
に、起動時から短時間で大きくなる。これに対し、シュ
ラウドセグメントは、内径面のみが燃焼ガスにさらさ
れ、大部分は燃焼ガスに直接衝突しないので、起動時に
はさほど膨張しない。そのため、シュラウドは、図4
2点鎖線bで示す特性曲線のように、定格運転に近づい
た時点で熱せられて膨張し、所定の直径(内径)とな
る。
【0005】それにより、タービン動翼とシュラウドと
の直径の差が起動時からt2時間経過後の過渡時に最も
近接することになる。そこで、シュラウドの直径は、シ
ュラウドとタービン動翼との熱膨張差を考慮して、起動
時からt2時間経過後にタービン動翼に対するチップク
リアランスCが両者の接触を避けるのに必要な値C2に
なるよう予め設定される。そのため、t2時間を越える
と、ほぼ所定値まで伸長し終えているタービン動翼に対
して、シュラウドが熱せられて膨張し続けるため、定格
運転時t3には、前記チップクリアランスCはC3で示
すように非常に大きくなってしまう。このような大きな
チップクリアランスC3で定格運転を続けると、燃焼ガ
スがタービン動翼の先端とシュラウドとの間を素通りし
てしまい、タービンの効率低下となる。
【0006】そこで、熱膨張係数の小さいセラミックで
リング状の一体形シュラウドを作成する(特公平6−5
0042号公報参照)と、熱応力も小さくなり、シュラ
ウドの熱膨張係数が小さいからチップクリアランスも小
さくできるが、セラミック製のシュラウドとこのシュラ
ウドをハウジングに支持するための金属製サポート部材
とのインターフェースが難しくなる。
【0007】ところで、図5に示すように、タービン静
翼1を一体に備えた形状の金属製シュラウドを、周方向
に複数個のシュラウド・静翼セグメント2aに分割し、
これらシュラウド・静翼セグメント2aを、円形に配列
するとともに、その外周を金属製のリング体3で締め付
けて所定形状に保持する構成とした静翼一体型シュラウ
ド2が考えられる。前記セグメント2aは、図5(b)
に示すように、静翼1の傾きに合わせて軸方向に対して
斜めの分割ラインLで分割されており、前記リング体3
の周方向両端部に設けた連結片3a,3aに挿通したボ
ルト・ナット4により、スプリング5を支持して、連結
片3a,3aに弾性締付け力を付加している。これによ
り、金属製のリング体3の膨張を許容しながらリング体
3を締め付けている。この静翼一体型シュラウド2をボ
ルト7により固定部に支持して、タービン動翼8に対し
所定のチップクリアランスCを設定する。しかしなが
ら、このシュラウド2も金属製であるから、前述したも
のと同一の課題をもっており、これをセラミック化する
と、やはり、シュラウド2をハウジングに支持するため
の金属製サポート部材とのインターフェースが難しくな
る。
【0008】本発明は、上述のような実情に鑑みてなさ
れたもので、セラミック製シュラウドを金属製のサポー
ト部材により支障なく保持して、定格運転時にチップク
リアランスを極めて小さくできるタービンを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係るセラミック製シュラウドを備えた
タービンは、一体形成されたセラミック製のリング体か
らなり、ハウジング内に収納されたタービン動翼を覆う
シュラウドと、前記ハウジングに支持されて前記シュラ
ウドを径方向へ移動可能に保持する金属製のサポート部
材と、前記シュラウドを前記サポート部材に対して相対
的に径方向内方へ向かわせる弾性力を付加する弾性力付
加手段と、前記弾性力付加手段の外端部に係止され、前
記サポート部材に径方向へ進退可能に取り付けられて、
前記シュラウドを、弾性力付加手段を介して径方向へ進
退させて前記タービン動翼に対し同心状となるように位
置決めを行う押え部材とを有し、前記シュラウドは、前
記弾性力付加手段によって、前記タービン動翼に対し同
心状に保持されている。
【0010】この構成によれば、セラミック製シュラウ
ドは、セラミックスの熱膨張係数が小さいことから、加
熱されたときの膨張が小さいので、定格運転時のタービ
ン動翼の直径(外径)よりも僅かに大きな直径(内径)
に設定しても、運転休止時には、シュラウドの直径がタ
ービン動翼よりも格段に大きくなるので、起動後の過渡
時においても両者が接触するおそれはなくなる。定格運
転時には、タービン動翼が膨張してシュラウドとの間に
小さなチップクリアランスが形成される。また、シュラ
ウドは、リング状に一体形成されているので、燃焼ガス
の軸方向への吹き抜けが生じるような隙間は存在しな
い。それらにより、タービンの効率低下を確実に防止で
きる。
【0011】また、熱膨張係数の異なるシュラウドとサ
ポート部材との間に、シュラウドを径方向内方に向かわ
せる弾性力を付加する弾性力付加手段が介在しているの
で、定格運転時には、サポート部材が大きく膨張し、他
方、シュラウドはほとんど膨張しないが、この熱膨張差
は弾性力付加手段により吸収されて、シュラウドは、径
方向内方への弾性力を受けて所定位置に安定に保持され
。また、シュラウドはセラミック製であるから、熱応
力が小さいので、熱変形も小さい。さらに、シュラウド
は、予め押え部材を径方向に進退させることにより、弾
性力付加手段がシュラウドに作用する弾性力を適宜調整
して、タービン動翼に対し同心状となるよう位置決め
(芯出し)を行っておけば、熱膨張しても、周囲から
一の弾性力を受けてタービン動翼に対し同心となる状態
を保持する。
【0012】前記発明の好ましい実施形態では、前記弾
性力付加手段がコイルスプリングからなり、さらに、こ
のコイルスプリングの内端が、スプリング座を介して前
記シュラウドの外周面を径方向内方へ押圧している。こ
の構成によれば、コイルスプリングの内端をシュラウド
の外周面に直接押し付けた場合のような点接触となら
ず、コイルスプリングの押圧力がスプリング座を介して
シュラウドに安定に作用する。
【0013】また、前記発明の他の好ましい実施形態で
は、前記スプリング座の内端部が嵌め込まれる凹部が前
記シュラウドの外周面に形成されている。この構成によ
れば、スプリング座がシュラウドに対し軸方向にずれる
のを確実に防止できる。
【0014】第2の発明に係るタービンでは、周方向に
分割された複数のセグメントからなり、ハウジング内に
収納されたタービン動翼の外周を覆うリング状のセラミ
ック製シュラウドと、前記ハウジングに支持されて前記
シュラウドを径方向へ移動可能に保持する金属製サポー
ト部材と、前記各セグメントに連結された連結部材と、
この連結部材に弾性力を付加することにより前記セグメ
ントを前記サポート部材に対して相対的に径方向外方へ
向かわせる第1の弾性力付加手段と、前記セグメントを
前記サポート部材に対して相対的に径方向内方へ向かわ
せる弾性力を付加する第2の弾性力付加手段とを有して
いる。
【0015】この構成によれば、第2の発明と同様の効
果を得られるのに加えて、シュラウドの各セグメント
は、それぞれ個々に連結部材を介してサポート部材に連
結される。また、金属製のサポート部材が高温となって
膨張しても、シュラウドは、両弾性力付加手段の各々の
弾性力のバランスにより、所定のリング形状を維持する
ととともに、タービン動翼に対し同心位置に確実に保持
される。
【0016】
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係るセラミック製シ
ュラウドを備えたタービンを示す縦断面図であり、同図
にはガスタービンのタービン部を例示してある。同図に
おいて、圧縮機(図示せず)で圧縮された空気が、燃焼
器(図示せず)で燃料と混合されて燃焼し、この燃焼器
から排出される高温の燃焼ガスGが、スクロールSを通
ってタービン10に導入されて、動力が取り出される。
タービン10の動力の一部で前記圧縮機を駆動し、他の
一部で発電機のような外部負荷を駆動する。
【0017】タービン10には、そのハウジング11に
タービン静翼12が所定間隔で配設されているととも
に、これらタービン静翼12,12の間には、ロータ軸
14に連結されたタービンディスク17の先端部に設け
られたタービン動翼13が配置されている。このタービ
ン動翼13はシュラウド18A,19により覆われてい
るが、この実施形態では、高温ガスGの導入される側か
ら1段目のシュラウド18Aのみが、一体形成されたセ
ラミック製のリング体からなり、2段目以降のシュラウ
ド19は、既存のものと同様の金属製のリング体からな
っている。
【0018】前記シュラウド18Aは、以下のような構
造により保持されている。すなわち、金属により環状に
形成されたサポート部材20がハウジンク11に固定さ
れており、サポート部材20には、径方向に貫通する装
着孔21が周方向の複数か所に設けられている。サポー
ト部材20の内周部には支持壁20aが径方向内方へ突
出して形成されている。装着孔21内にはセラミック製
のコイルスプリング(弾性力付加手段)23が挿入され
るとともに、装着孔21の外端部にボルトからなる押え
部材24がねじ結合されている。
【0019】リング体からなるシュラウド18Aは、そ
の外周部をサポート部材20の内周面である保持面22
に対向させて配置されており、押え部材24により圧縮
力を受けているコイルスプリング23は、円板状のスプ
リング座27を介してシュラウド18Aの外周面に当接
して、シュラウド18Aに対し、復元力により径方向内
方へ向かわせる弾性力を付加している。シュラウド18
Aは、周囲の複数か所からそれぞれコイルスプリング2
3による径方向内方への同一の弾性力を受けて、タービ
ン動翼13に対し同心状に位置決めされて保持されてい
る。
【0020】また、シュラウド18Aは、その外周面と
凹所22の底面との間に僅かな環状の隙間28を設けた
状態で、タービン動翼13に対し同心状に位置決めされ
ている。したがって、シュラウド18Aは、環状の隙間
28分だけ径方向へ移動可能である。さらに、シュラウ
ド18Aは、前記保持面22の一側に位置するサポート
部材20の支持壁20aと、この支持壁20aとシュラ
ウド18Aの側面との間に介装されたリング状の板ばね
29と、前記保持面22の他側に配設されたリング状の
スペーサ30とからなるガイド31により、軸方向位
置が規制されている。すなわち、シュラウド18Aは、
板ばね29により支持壁20aに押し付けられて、板ば
ね29の弾性力に抗して軸方向に移動可能に保持されて
いる。
【0021】コイルスプリング23によりシュラウド1
8Aに付加する弾性力は、押え部材24を装着孔21に
対し進退させることにより適宜調節できる。また、2段
目以降の金属製のシュラウド19は、既存のサポート部
材32による周知の支持構成により支持されている。
【0022】前記タービンでは、セラミック製シュラウ
ド18Aをこれとは熱膨張係数が異なる金属製のサポー
ト部材20に保持させる構成になっているが、シュラウ
ド18Aとサポート部材20との間に、シュラウド18
Aを径方向内方に向かわせる弾性力を付加するコイルス
プリング23が介在しているので、両者の熱膨張差はコ
イルスプリング23により吸収することができる。すな
わち、定格運転時には、サポート部材20が昇温して大
きく膨張し、かつ、シュラウド18Aがほとんど膨張し
ないが、この熱膨張差はコイルスプリング23により吸
収されて、シュラウド18Aは、径方向内方への弾性力
を受けて径方向の所定位置に安定に保持される。また、
シュラウド18Aはセラミック製なので、熱膨張率が小
さいから、熱応力も生じない。それにより、金属製サポ
ート部材20によりセラミック製のシュラウド18Aを
保持しながらも、両者20,18A間に大きな熱応力を
発生させない。
【0023】また、シュラウド18Aは、製造時にター
ビン動翼13に対し同心となるよう芯出しがなされてお
り、したがって、金属製サポート部材20の熱膨張にか
かわらず、周囲複数か所からコイルスプリング23によ
る同一の弾性力を受けて、タービン動翼13に対し同心
状態を保持する。したがって、運転時にシュラウド18
Aがタービン動翼13に接触するおそれがない。
【0024】前記セラミック製シュラウド18Aは、セ
ラミックスの熱膨張係数が小さいことから、加熱された
ときの膨張が小さいので、図4に破線で示す特性曲線c
のように、定格運転時にタービン動翼13の直径よりも
僅かに大きな直径となるよう設定される。それにより、
運転休止時は、シュラウド18Aの直径がタービン動翼
13よりも格段に大きくなるので、起動後の過渡時(t
2時間付近)にも、両者が接触するおそれが全くない。
一方、定格運転時(t3時間経過後)には、タービン動
翼13が膨張してシュラウド18Aとの間に設定した通
りの小さなチップクリアランスC1が形成される。ま
た、シュラウド18Aは、リング状に一体形成されてい
るから、燃焼ガスGの吹き抜けが生じるような隙間は存
在しない。このように、定格運転時に小さなチップクリ
アランスC1が形成されること、およびシュラウド18
Aに隙間が存在しないことにより、タービンの効率低下
を確実に防止できる。
【0025】また、前記タービン10では、コイルスプ
リング23の内端を、スプリング座27を介してシュラ
ウド18Aの外周面に押し付けているので、コイルスプ
リング23が常に安定に保持されるから、コイルスプリ
ング23によりシュラウド18Aに対し所要の弾性力を
作用させることができる。もしも、コイルスプリング2
3の内端を、円形であるシュラウドの湾曲状の外周面に
直接押し付けると、点接触となってコイルスプリング2
3が不安定な状態となり、所要の弾性力をシュラウド1
8Aに負荷できない場合がある。
【0026】さらに、シュラウド18Aは、セラミック
製としたことにより、金属製のものに比較して寿命が格
段に延びる利点を有している。すなわち、金属製シュラ
ウドでは、高温の燃焼ガスにさらされることによる高温
酸化、高温腐食および高温磨耗によって、寿命が短い
が、セラミックスは耐熱性に優れているので、前記のよ
うな欠点がない。
【0027】〔第2の実施形態〕 図2は本発明の第2の実施形態に係るタービンを示す要
部の縦断面図で、同図において、図1と同一若しくは同
等のものには同一の符号を付してその説明を省略する。
図1と相違する構成は、シュラウド18Bにスプリング
座27の内端部が嵌め込まれる凹部33が形成されてい
る点のみである。したがって、第1の実施形態と同様の
効果を得られるのに加えて、スプリング座27がシュラ
ウド18Bに対し軸方向にずれようとするのを凹部33
により確実に防止することができる。そのため、コイル
スプリング23によりシュラウド18Bに対し径方向内
方へ向かわせる弾性力を確実に作用させて、シュラウド
18Bを常に安定に保持できる。
【0028】〔第3の実施形態〕図3 (a)は本発明の第3の実施形態に係るタービンを
示す要部の縦断面図であり、同(b)は(a)のB−B
線断面図、(c)は要部の斜視図である。この実施形態
では、セラミック製のシュラウド18Dが参考例のもの
と同様に、周方向に複数個に分割された弧状のシュラウ
ドセグメント43を隙間なくリング状に配列して合体し
た構成になっているが、各シュラウドセグメント43に
は、(b)に示すように、幅方向(軸方向)の一側から
中央部に至る横断面が円形状の係止溝44がそれぞれ形
成されている。
【0029】一方、金属製のサポート部材47は、リン
グ状に形成されて、各シュラウドセグメント43の前記
係止溝44にそれぞれ対向する径方向の挿通孔48が設
けられている。各挿通孔48に変位自在に貫通された棒
状の連結部材49の下端部には、係止溝44に対しその
一側から挿入されて中央部の僅かに低くなった係合部4
4aに嵌め込まれた球状の係止部50を一体に備えてい
る。連結部材49の上端にはスプリング受け55が嵌め
込まれて、これを支持するナット51(押え部材)がね
じ結合されているとともに、圧縮コイルスプリング(第
1の弾性力付加手段)52が連結部材49に挿通されて
ナット51とサポート部材47の外面との間に介在され
ている。この圧縮コイルスプリング52は、連結部材4
9を径方向外方に引き出す方向に弾性力を付加してお
り、それにより、各シュラウドセグメント43はサポー
ト部材47に対して相対的に径方向外方へ向かわせる弾
性力が付加されている。
【0030】また、各シュラウドセグメント43におけ
る連結部材48の近傍箇所に、シュラウド18Dとサポ
ート部材47との間に介在する板ばね(第2の弾性力付
加手段)53が装着されており、この板ばね53によっ
て、シュラウドセグメント43をサポート部材47に対
し相対的に径方向内方へ向かわせる弾性力を付加してい
る。この板ばね53は、図3(c)に示すように、その
中央部に形成された挿通孔54に前記連結部材49を挿
通することにより、保持されている。したがって、各シ
ュラウドセグメント43は、個々に取り付けられた連結
部材49を介してサポート部材47に連結されていると
ともに、圧縮コイルスプリング52と板ばね53との弾
性力のバランス(後者の方が前者よりも大きい)によっ
て、両側に隣接する各シュラウドセグメント43に対し
隙間なく圧接した状態に保持されている。なお、各シュ
ラウドセグメント43の軸方向の位置決めは第1の実施
形態と同様に行われている。
【0031】この第3の実施形態のタービンでは、第1
の実施形態同様の効果が得られるのに加えて、シュラ
ウド18Dの各セグメント43は、それぞれ個々に連結
部材49を介してサポート部材47に連結されている。
それにより、タービン動翼13が接触した場合のシュラ
ウド18Dの瞬間的な拡径動作がさらにスムーズに行わ
れ、また、シュラウド18Dおよびサポート部材47を
簡単なリング形状にできるとともに、各シュラウドセグ
メント43の軸方向に対する位置ずれが生じない利点が
ある。
【0032】さらに、各シュラウドセグメント43は、
圧縮コイルスプリング52と板ばね53との弾性力のバ
ランスによって、径方向の位置決めがなされて、両側に
隣接する各セグメント43に対し隙間のない連設状態に
接触して保持されているから、各セグメント43による
リング形状の保形が確実となる。また、金属製のサポー
ト部材47が高温となって膨張しても、シュラウド18
Dは、圧縮コイルスプリング52と板ばね53との弾性
力のバランスにより、所定のリング形状を維持するとと
もに、タービン動翼13に対し同心位置に確実に保持さ
れる。
【0033】なお、前記実施形態では、本発明のシュラ
ウドを、燃焼ガスが最も高温であるために熱的条件が厳
しい1段目のタービン動翼に対向して設けたが、必要に
応じて2段目以降のタービン動翼に対向して設けてもよ
い。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本願の第1発明に係るセ
ラミック製シュラウドを備えたタービンによれば、定格
運転時にタービン動翼とシュラウドとの間のチップクリ
アランスを十分小さくしても、運転初期の過渡時にター
ビン動翼とシュラウドとが接触するおそれがない。ま
た、シュラウドが一体形成されたリンク体であるから、
燃焼ガスなどの吹き抜けも生じない。それにより、ター
ビンの効率低下を確実に防止できる。
【0035】また、セラミック製のシュラウドをこれと
は熱膨張係数が相違する金属製サポート部材に保持させ
る構成としながらも、両者の間に介在した弾性力付加手
段により熱膨張差を吸収するので、両者間に大きな熱応
力が発生しない。さらに、シュラウドは、径方向内方へ
の弾性力を受けて、タービン動翼に対し同心状となるよ
う芯出しされた所定位置に安定に保持され、かつ、サポ
ート部材により径方向へ進退可能に保持されているの
で、大きな熱応力も生じない。
【0036】本願の第2発明に係るセラミック製シュラ
ウドを備えたタービンによれば、第1発明同様の効果
を得られるのに加えて、シュラウドの各セグメントが、
それぞれ個々に連結部材を介してサポート部材に連結さ
れているとともに、両弾性力付加手段の各々の弾性力の
バランスにより、両側に隣接する各セグメントに接触し
て保持されているから、各セグメントによるリング形状
の保形がさらに確実となり、シュラウドは、両弾性力付
加手段の各々の弾性力のバランスにより、高温となった
場合にも所定のリング形状を維持し、かつ、タービン動
翼に対し同心位置に保持される動作が一層確実となる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るセラミック製シ
ュラウドを備えたタービンを示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るセラミック製シ
ュラウドを備えたタービンを示す要部の縦断面図であ
る。
【図3】(a)は本発明の第3の実施形態に係るセラミ
ック製シュラウドを備えたタービンを示す要部の縦断面
図、(b)は(a)のB−B線で切断した断面図、
(c)は板ばねの斜視図である。
【図4】タービン動翼とシュラウドとの起動時からの時
間経過に伴う各々の直径の変化を示す特性図である。
【図5】(a)は従来のタービンのシュラウドおよび静
翼の縦断面図、(b)はその平面図である。
【符号の説明】
11…ハウジング、13…タービン動翼、18A,18
B,18D…シュラウド、20,32,47…サポート
部材、21…装着孔、23…コイルスプリング(弾性力
付加手段)、24…押え部材、27…スプリング座、3
1…ガイド部、33…凹部、43…セグメント、49
連結部材、52…圧縮コイルスプリング(第1の弾性力
付加手段)、53…板ばね(第2の弾性力付加手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−43308(JP,A) 特開 昭62−174504(JP,A) 特開 昭52−115909(JP,A) 実開 平2−107738(JP,U) 実開 昭61−186703(JP,U) 実開 昭61−103504(JP,U) 特公 昭58−46642(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01D 11/08 F01D 9/02 104 F02C 7/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一体形成されたセラミック製のリング体
    からなり、ハウジング内に収納されたタービン動翼を覆
    うシュラウドと、 前記ハウジングに支持されて前記シュラウドを径方向へ
    移動可能に保持する金属製のサポート部材と、 前記シュラウドを前記サポート部材に対して相対的に径
    方向内方へ向かわせる弾性力を付加する弾性力付加手段
    前記弾性力付加手段の外端部に係止され、前記サポート
    部材に径方向へ進退可能に取り付けられて、前記シュラ
    ウドを、弾性力付加手段を介して径方向へ進退させて前
    記タービン動翼に対し同心状となるように位置決めを行
    う押え部材と を有し、 前記シュラウドは、前記弾性力付加手段によって、前記
    タービン動翼に対し同心状に保持されているセラミック
    製シュラウドを備えたタービン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記弾性力付加手段
    はコイルスプリングからなり、さらに、このコイルスプ
    リングの内端が、スプリング座を介して前記シュラウド
    の外周面を径方向内方へ押圧しているセラミック製シュ
    ラウドを備えたタービン。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記スプリング座の
    内端部が嵌め込まれる凹部が前記シュラウドの外周面に
    形成されているセラミック製シュラウドを備えたタービ
    ン。
  4. 【請求項4】 周方向に分割された複数のセグメントか
    らなり、ハウジング内に収納されたタービン動翼の外周
    を覆うリング状のセラミック製シュラウドと、 前記ハウジングに支持されて前記シュラウドを径方向へ
    移動可能に保持する金属製サポート部材と、 前記サポート部材を貫通し、各セグメントに内端部が
    結され、外端部がサポート部材の径方向外方に位置する
    連結部材と、 この連結部材におけるサポート部材から突出した部分に
    取り付けられ、弾性力を付加することにより前記セグメ
    ントを前記サポート部材に対して相対的に径方向外方へ
    向かわせる第1の弾性力付加手段と、 前記サポート部材とセグメントの間に挿入され、前記セ
    グメントを前記サポート部材に対して相対的に径方向内
    方へ向かわせる弾性力を付加する第2の弾性力付加手段
    前記第1の弾性力付加手段の外端部に係止され、前記連
    結部材に径方向へ進退可能に取り付けられて、前記シュ
    ラウドを、第1の弾性力付加手段および第2の弾性力付
    加手段を介して径方向へ進退させて前記タービン動翼に
    対し同心状となるように位置決めを行う押え部材と を有
    し、 前記シュラウドは、前記第1の弾性力付加手段および第
    2の弾性力付加手段によって、前記タービン動翼に対し
    同心状に保持されているセラミック製シュラウドを備え
    たタービン。
JP6548996A 1996-02-26 1996-02-26 セラミック製シュラウドを備えたタービン Expired - Fee Related JP2957943B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6548996A JP2957943B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 セラミック製シュラウドを備えたタービン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6548996A JP2957943B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 セラミック製シュラウドを備えたタービン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09228804A JPH09228804A (ja) 1997-09-02
JP2957943B2 true JP2957943B2 (ja) 1999-10-06

Family

ID=13288572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6548996A Expired - Fee Related JP2957943B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 セラミック製シュラウドを備えたタービン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2957943B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4712997B2 (ja) * 2001-03-27 2011-06-29 京セラ株式会社 組み合わせ部材とその製造方法及びガスタービン用部品
US7665960B2 (en) 2006-08-10 2010-02-23 United Technologies Corporation Turbine shroud thermal distortion control
US7771160B2 (en) 2006-08-10 2010-08-10 United Technologies Corporation Ceramic shroud assembly
US8167546B2 (en) 2009-09-01 2012-05-01 United Technologies Corporation Ceramic turbine shroud support
US8926270B2 (en) * 2010-12-17 2015-01-06 General Electric Company Low-ductility turbine shroud flowpath and mounting arrangement therefor
FR3003301B1 (fr) * 2013-03-14 2018-01-05 Safran Helicopter Engines Anneau de turbine pour turbomachine
DE112022000170T5 (de) * 2021-02-05 2023-09-07 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Stationärer schaufelring und drehmaschine
CN113090340B (zh) * 2021-04-08 2023-02-14 沈阳航空航天大学 基于形状记忆合金的主动间隙控制迷宫密封

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09228804A (ja) 1997-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4495310B2 (ja) Cクリップリテイナを有するシュラウドアセンブリ
US5591003A (en) Turbine nozzle/nozzle support structure
US6368054B1 (en) Split ring for tip clearance control
US5797723A (en) Turbine flowpath seal
US6733233B2 (en) Attachment of a ceramic shroud in a metal housing
US5161944A (en) Shroud assemblies for turbine rotors
US5459995A (en) Turbine nozzle attachment system
US6896484B2 (en) Turbine engine sealing device
US5868553A (en) Exhaust gas turbine of an exhaust gas turbocharger
JP2004530832A (ja) セグメント化されたタービンベーン支持構造体
JPH09512322A (ja) カットバック保持フックを有するシュラウドセグメント
JP4341294B2 (ja) クレードル支持されたタービンノズル
JP2957943B2 (ja) セラミック製シュラウドを備えたタービン
JPS59138728A (ja) 非冷却ガス通路を備えた外部軸承型排気タ−ボ過給機
US4696619A (en) Housing for a turbojet engine compressor
EP1040256B1 (en) Support for a turbine stator assembly
JP2975085B2 (ja) 軸流ガスタービンの静止支持構造
EP1323892B1 (en) Turbine with a supplemental seal for the chordal hinge seal and method of installation
US5411368A (en) Ceramic-to-metal stator vane assembly with braze
US5704762A (en) Ceramic-to-metal stator vane assembly
JP2002242612A (ja) ガスタービン
US5492445A (en) Hook nozzle arrangement for supporting airfoil vanes
US6361274B1 (en) Fastening devices for heat-protection shields
US6957948B2 (en) Turbine blade attachment lightening holes
Boyd et al. Turbine nozzle/nozzle support structure

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees