JP3211509U

JP3211509U - ハンガースタンド

Info

Publication number: JP3211509U
Application number: JP2017002242U
Authority: JP
Inventors: 光好佐橋
Original assignee: 株式会社ふじ研究所
Priority date: 2017-04-28
Filing date: 2017-04-28
Publication date: 2017-07-20
Anticipated expiration: 2027-04-28

Abstract

【課題】支柱に対して横竿を取り付ける方向に自由度があり、倒れにくく、取り扱い性が良く、コストも安いハンガースタンドを提供する。【解決手段】自立する支柱を離間して複数設置し、支柱間に横竿を掛け渡して構成するハンガースタンドであって、支柱２は、設置面に設置される平板状の土台３と、土台３から略鉛直に立設する柱材４と、柱材４の上端に設けた磁石から構成され、磁石の上端は略水平な磁着面とし、金属製の横竿７を磁着面上に載置して固定、支持するようにした。【選択図】図１

Description

本考案は、フキンを干すために台所に設置する物干しや、衣類や日用品等の陳列に用いる陳列スタンド等の構造に関する。

従来から、実公昭４２−１５７９９号公報に示されるような、支柱間に横竿状部材を掛け渡してハンガー掛けを構成し、洗濯後の衣服等を干すために使用されている。また、衣料品等を販売するために吊るす陳列スタンドとしても広く利用されている。

このようなハンガースタンドを屋外に設置する場合は、支柱の基部に重量の大きなコンクリートブロックを錘として設け、風で転倒しないようにしている。実開昭５２−１１８１２８号公報には、略Ｕ字形の物干竿受け具の金属製物干竿が接触する部分に磁石を取り付けたものが示されている。磁力によって物干竿が吸着され、物干竿の落下を防止できるので、洗濯物を汚染や人に対する危害が無いとしている。

実公昭４２−１５７９９号公報実開昭５２−１１８１２８号公報

特許文献１に示されるようなハンガー掛けや、特許文献２の物干竿受け具を支柱に設けた場合、支柱に対して横竿を取り付ける方向が決まり、設置の自由度がない。一本の支柱から多方向に配置した支柱に複数の横竿を掛け渡すことはできない。

二本の支柱間に横竿を掛け渡したものでは、横竿に直交する水平方向からの外力に倒れやすい。支柱の基部に錘を設けたのでは、設置や片付けなどの取り扱い性が悪く、コストも高くなる。

横竿と支柱の接合部がある程度固定され、平面視Ｌ字形や多角形状にハンガースタンドを構成できれば倒れにくくすることができる。

そこで本考案は、支柱を離間して複数設置し、支柱間に横竿を掛け渡して構成するハンガースタンドであって、支柱に対して横竿を取り付ける方向に自由度があり、倒れにくく、取り扱い性が良く、コストも安いハンガースタンドを提供することを目的とする。

本考案の請求項１に係るハンガースタンドは、自立する支柱２を離間して複数設置し、支柱２間に横竿７を掛け渡して構成するハンガースタンド１であって、支柱２は、設置面に載置される平板状の土台３と、土台３から略鉛直に立設する柱材４と、柱材４の上端に設けた磁石から構成され、磁石の上端は略水平な磁着面とし、金属製の横竿７を磁着面上に載置して固定、支持するようにしたものである。

横竿７を磁石の上面に載置して固定することで、支柱２の軸周りに自由な方向に複数の横竿７を配置することができる。

横竿７を磁石の上面に載置して固定することで、支柱２の軸周りに自由な方向に横竿７を複数配置することができるから、平面視Ｌ字形や多角形状にハンガースタンドを構成して、倒れにくいハンガースタンドとすることができる。また、支柱２に錘を設ける必要がないから、取り扱い性が良く、コストも安いハンガースタンドを提供できる。

また、設置スペースに合わせて支柱２の数を増減させて、自由度と意匠性の高いハンガースタンドを提供することができる。

図１は本考案の実施形態に係るハンガースタンドの斜視図である。図２は図１の要部の分解図である。図３は他の実施形態を示す斜視図である。

支柱に対して横竿の取り付け方向を自由に構成するという目的を、横竿の支柱への固定方法に磁石を用い、さらに支柱上端の上面で支持することで実現した。

以下、本考案に係るハンガースタンドの一実施形態について図１から図３を参照して説明する。

図１に示すのはハンガースタンド１で、一例として家庭の台所等に設置して洗ったフキン等を干すために使用するものである。

図２に示すように、ハンガースタンド１は、土台３、柱材４、磁石ホルダ５、磁石６から構成される支柱２と、横竿７から構成される。支柱２を複数設置し、支柱２間に横竿７を掛け渡してハンガースタンド１を構成する。

支柱２の土台３は、厚さ６ｍｍのステンレス鋼板を直径５２ｍｍの円形に切り出したもので、円形の中心位置には支柱を立てるためのねじ孔を上下に貫通して設けておく。厚さ６ｍｍのステンレス鋼板なので重さが約１００ｇあり、設置したときに土台として安定が得られる。

柱材４は直径４ｍｍ、長さ約２７０ｍｍのステンレス鋼の丸棒で、上下の端部は土台３の中心に設けたねじ孔に嵌合する雄ねじを設けておく。

柱材４の上端に磁石としての磁石ホルダ５と磁石６を設ける。磁石ホルダ５は図２に示すように、下方は柱材４の雄ねじと嵌合する雌ねじとした円筒ボス状とし、上方は上開口のお椀形状として一体に切削等で製作する。

磁石ホルダ５の上方のお椀形状の内部には、上下を軸とした直径１４ｍｍ、高さ約３．５ｍｍの円柱形の磁石６を接着剤等で取り付ける。磁石６の上面は略水平な磁着面としておく。この磁石６は磁力が強いことが望ましく、ネオジム磁石を使用する。

上記のように構成した柱材４の上下端の雄ねじを土台３のねじ孔、磁石ホルダ５の円筒ボス部にそれぞれ嵌合させ、支柱２を組み立てる。支柱２の自重に対して土台３が重く、円形のプレートなので設置したときに安定する。土台３は、より大きくても良いし、円形に限らずデザインを考慮した形状にしても良い。また、支柱２は単体でペットボトルや牛乳パック、ポリ袋等を被せて、水切りや乾燥をさせる水切り部材として使用しても良い。

横竿７は、フェライト系ステンレス鋼の直径４ｍｍ、長さ約３５０ｍｍの丸棒である。丸棒の両端は怪我を防止するために樹脂性のキャップ８を被せておく。フェライト系ステンレス鋼とすることで、磁石６に磁着させることができる。

以上のように各部を構成し、図１のように支柱２を平面視三角形状に設置し、それぞれの磁石６上に横竿７を掛け渡すように載置する。そして、横竿７は磁石６の磁力によって吸着、固定され、平面視三角形状のハンガースタンド１を形成する。もちろん、２本の支柱２に横竿７を掛け渡して１本のハンガースタンドを構成できるが、図１ように配置することでより転倒しにくいハンガースタンドになる。

以上の本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、図３に示すように平面視四角形状に配置しても良いし、設置場所の大きさに合わせて様々な形状に配置して、インテリアとして楽しむこともできる。もちろん掛ける物も、干す目的だけでなく、キーホルダーやネックレスを吊り下げて陳列用途で使用しても良い。

台所に設置する小型のハンガースタンドの例を示したが、屋外に設置するような大きなものでもよい。磁石で連結するだけなので、設置や片付けが容易に行える。また、支柱の基部に大きな錘を設けなくても転倒しにくいので、コストも安くできる。横竿は磁石に吸着される金属が望ましいが、支柱の土台３や柱材４は木やプラスチック等でも良い。

１ハンガースタンド
２支柱
３土台
４柱材
５磁石ホルダ
６磁石
７横竿
８キャップ

Claims

自立する支柱を離間して複数設置し、前記支柱間に横竿を掛け渡して構成するハンガースタンドであって、
前記支柱は、設置面に設置される平板状の土台と、土台から略鉛直に立設する柱材と、柱材の上端に設けた磁石から構成され、
前記磁石の上端は略水平な磁着面とし、金属製の横竿を磁着面上に載置して固定、支持するようにしたハンガースタンド。