JP3211185B2 - 転写フィルム位置決め方法および転写フィルム送り装置用コントローラ - Google Patents

転写フィルム位置決め方法および転写フィルム送り装置用コントローラ

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JP3211185B2
JP3211185B2 JP33906197A JP33906197A JP3211185B2 JP 3211185 B2 JP3211185 B2 JP 3211185B2 JP 33906197 A JP33906197 A JP 33906197A JP 33906197 A JP33906197 A JP 33906197A JP 3211185 B2 JP3211185 B2 JP 3211185B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写フィルム位置
決め方法および転写フィルム送り装置用コントローラに
関し、さらに詳しくは、転写フィルムをプレス位置に位
置決めするのに要する時間を短縮できる転写フィルム位
置決め方法および転写フィルム送り装置用コントローラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の転写フィルム送りシス
テムの一例を示す構成図である。この転写フィルム送り
システム500において、転写フィルム送り装置1は、
転写フィルムFを巻回したフィルムロール2と,前記転
写フィルムFの張力を測定するためのポテンショメータ
3と,前記張力が一定となるように制動力を調整された
パウダークラッチ4と,被転写製品(図示せず)を取り
付け得る金型5と,前記転写フィルムFを前記被転写製
品の表面にプレスして転写パターン箔(図12のT)を
転写し得る可動盤6と、前記金型5よりも上部の位置で
前記転写フィルムFを横方向に移動する上横移動モータ
7と、前記転写フィルムFを縦方向に送る縦送りモータ
8と、前記金型5よりも下部の位置で前記転写フィルム
Fを横方向に移動する下横移動モータ9と、前記転写フ
ィルムFを巻き取る巻取りロール10とを具備して構成
されている。
【0003】図12に示すように、前記転写フィルムF
は、左端に一定の間隔P(例えば250mm)ごとに縦
方向の位置の目安となる縦マークM1(例えば一辺が2
0mmの正方形)が付され、右端に横方向の位置の目安
となる横マークM2(例えば幅5mmのライン)が付さ
れ、中央に転写パターン箔T(文字パターンや図形パタ
ーン)が形成された帯状体である。なお、この転写フィ
ルムFの1巻の長さLは例えば500mであり、幅Wは
例えば0.4mである。
【0004】図11に戻り、前記金型5の左上部には前
記縦マークM1を光学的に検出する縦センサPS1が配
設され、前記金型5の右上部には前記横マークM2を光
学的に検出する上横完了センサPS5が配設され、前記
金型5の右下部には前記横マークM2を光学的に検出す
る下横完了センサPS9が配設されている。前記上横移
動モータ7の上側には、前記転写フィルムFの横戻りの
完了をメカニカル的に検出する戻りセンサPS2が配設
されている。前記下横移動モータ9の上側には、前記転
写フィルムFの横戻りの完了をメカニカル的に検出する
戻りセンサPS6が配設されている。前記巻取りロール
10には、当該ロールが満巻き状態となったことを検出
する満巻きセンサPS10が配設されている。
【0005】コントローラ60は、前記センサPS1〜
PS9の検出信号に基づいて、前記上横移動モータ7,
縦送りモータ8,下横移動モータ9の作動を制御する。
【0006】図13は、前記コントローラ60を示す構
成図である。このコントローラ60において、シーケン
ス回路61は、前記センサPS1〜PS9から入力され
た検出信号に応じたシーケンスでリレー回路62のオ
ン,オフを制御する。サーボアンプ63は、前記リレー
回路62のリレー出力に応じて前記転写フィルム送り装
置1の上横移動モータ7と縦送りモータ8のどちらか一
方をサーボ駆動する。切換え器65は、前記サーボアン
プ63の出力を、前記転写フィルム送り装置1の上横移
動モータ7と縦送りモータ8のどちらか一方に接続す
る。サーボアンプ64は、前記リレー回路62のリレー
出力に応じて前記転写フィルム送り装置1の下横移動モ
ータ9をサーボ駆動する。
【0007】図14は、図13のコントローラ60によ
り、転写フィルムFを金型5と可動盤6の間のプレス位
置に位置決めする処理を示すフロー図である。なお、初
期状態では、切換え器65は、サーボアンプ63の出力
を上横移動モータ7に接続している。図15は、転写フ
ィルムFに関し、縦送り速度および横移動速度の遷移を
表した説明図である。ステップU1では、上横移動モー
タ7と,下横移動モータ9の回転を制御して、転写フィ
ルムFに対する左方向への横戻し(横移動開始位置まで
左寄せ)を開始する。図15の時刻to’は、横戻しを
開始した時刻である。ステップU2では、戻りセンサP
S2(またはPS6)が転写フィルムFの横戻しを完了
したことを検出するまで横戻しを続け、検出したらステ
ップU3に進む。ステップU3では、横戻しを停止す
る。図15の時刻t1’は、横戻しを停止した時刻であ
る。横戻しに要する時間Ta’(=時刻to’〜t
1’)は、例えば0.1秒である。ステップU4では、
切換え器65は、サーボアンプ63の出力を縦送りモー
タ8に接続換えする。図15で、接続換えに要する時間
Tb’(=時刻t1’〜t2’)は、例えば0.5秒で
ある。
【0008】ステップU5では、縦送りモータ8の回転
を制御して、転写フィルムFに対する高速(例えば10
0mm/秒)の縦送りを開始する。図15の時刻t2’
は、縦送りを開始した時刻である。図16の(a)に示
すように、縦送りにより、縦マークM1が縦センサPS
1の光軸に接近する。ステップU6では、縦センサPS
1が縦マークM1を検出するまで高速の縦送りを続け、
縦マークM1を検出したらステップU7に進む。図16
の(b)に示すように、縦マークM1の一部が縦センサ
PS1の光軸に被った時点で検出状態となる。
【0009】ステップU7では、シーケンス回路61お
よびリレー回路62は、縦送り速度を低速(例えば10
mm/秒)に切り換える。図15の時刻t3’は、低速
に切り換わった時刻である。高速の縦送りの時間Tc’
(=時刻t2’〜t3’)は、例えば2.4秒である。
ステップU8では、縦センサPS1が非検出状態となる
まで低速の縦送りを続け、非検出状態となったらステッ
プU9に進む。図16の(c)に示すように、縦マーク
M1が縦センサPS1の光軸上を完全に通過した時点で
非検出状態となる。ステップU9では、縦送りを停止す
る。図15の時刻t4’は、停止の制御を開始した時刻
であり、時刻t5’は実際に停止した時刻である。低速
の縦送りを開始してから実際に停止するまでの時間t
d’(=時刻t3’〜t5’)は、例えば0.9秒であ
る。
【0010】ステップU10では、切換え器65は、サ
ーボアンプ63の出力を上横移動モータ7に接続換えす
る。図15で、接続換えに要する時間Te’(=時刻t
5’〜t6’)は、例えば0.5秒である。
【0011】ステップU11では、転写フィルムFに対
する右方向への横移動を開始する。図15の時刻t6’
は、右横移動を開始した時刻である。ステップU12で
は、完了センサPS5,PS9が横マークM2を検出す
るまで右横移動を続け、横マークM2を検出したらステ
ップU13に進む。
【0012】ステップU13では、右横移動を停止す
る。図15の時刻t7’は、右横移動を停止した時刻で
ある。右横移動に要する時間Tf’(=時刻t6’〜t
7’)は、例えば0.8秒である。結局のところ、上記
の例では、転写フィルムFの位置合わせに、全体とし
て、5.2秒(=Ta'+Tb'+Tc'+Td'+Te'+Tf' )を要す
る。したがって、被転写製品に転写パターン箔Tを転写
してから、次の被転写製品の位置合わせに移行するまで
に例えば10秒を要した場合、1巻の転写フィルム=2
000回分の転写を行うのに、約8時間26分を要す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の転写フィル
ム送りシステム500では、転写フィルムFの横戻しか
ら縦送りに移行したり,縦送りから横移動に移行する度
に、サーボアンプ63を上横移動モータ7と縦送りモー
タ8のどちらかに接続換えする時間(図15のTb’,
Te’)が余分にかかるので、位置合わせ効率が悪い問
題点がある。そこで、本発明の目的は、転写フィルムを
プレス位置に位置決めするのに要する時間を短縮できる
転写フィルム位置決め方法および転写フィルム送り装置
用コントローラを提供することにある。
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】の観点では、本発明
は、転写フィルムの縦送り軸を第1の制御軸とし、プレ
ス位置の直前での横移動軸を第2の制御軸とし、前記プ
レス位置の直後での横移動軸を第3の制御軸として、そ
れら制御軸により転写フィルムを縦送り及び横移動して
前記プレス位置に位置決めする転写フィルム位置決め方
法であって、前記第1の制御軸の制御による縦送りと並
行して前記第2の制御軸および前記第3の制御軸を制御
して前記転写フィルムの横位置を横移動開始位置に戻す
横戻しを行い且つ前記縦送り中に前記横戻しを完了し、
前記転写フィルムの縦方向の位置が所定位置となったら
縦送りを減速すると共にその減速開始と略同時に前記第
2の制御軸および前記第3の制御軸を制御して横移動を
開始し、前記縦送りの完了後に前記横移動を終了するこ
とを特徴とする転写フィルム位置決め方法を提供する。
上記第の観点による転写フィルム位置決め方法では、
縦送りと並行して転写フィルムの横位置を横移動開始位
置に戻す横戻しを行い、転写フィルムの縦方向の位置合
わせのための減速を契機として横移動を開始し、縦送り
の完了後に横移動を終了する。したがって、縦送り中
に、横戻しと,横移動の一部を終えることが可能とな
り、転写フィルムをプレス位置に位置決めするのに要す
る時間を全体として短縮できる。また、縦送りが完了し
た後で、横移動を終了するので、縦送りの影響などによ
り、転写フィルムが蛇行したり横位置がずれたりした場
合でも、横方向の位置合わせの精度を十分に高めること
が出来る。
【0016】第の観点では、本発明は、転写フィルム
を縦送りする縦送りモータと,前記転写フィルムをプレ
ス位置の上部で横方向に移動する上横移動モータと,前
記転写フィルムを前記プレス位置の下部で横方向に移動
する下横移動モータと,前記転写フィルムの縦方向の位
置や横方向の位置を検出する位置検出センサとを具備し
た転写フィルム送り装置に付属して前記各モータの作動
を制御する転写フィルム送り装置用コントローラであっ
て、前記縦送りモータを駆動する第1の駆動手段と、前
記上横移動モータを駆動する第2の駆動手段と、前記下
横移動モータを駆動する第3の駆動手段と、前記縦送り
モータによる縦送りと並行して前記上横移動モータおよ
び前記下横移動モータによる横戻しを行う横戻し制御と
前記転写フィルムの縦方向の位置が所定位置となったこ
とが前記位置検出センサにより検出されたら前記縦送り
モータの回転を減速すると共にその減速を契機として前
記上横移動モータおよび前記下横移動モータによる横移
動を開始して前記縦送りの完了後に前記横移動を終了す
る横移動制御とを実行する制御手段とを具備したことを
特徴とする転写フィルム送り装置用コントローラを提供
する。上記第の観点による転写フィルム送り装置用コ
ントローラでは、縦送りモータと,上横移動モータと,
下横移動モータのそれぞれを駆動する駆動手段を独立し
て設けたので、3軸の同時制御を好適に行える。また、
制御手段は、縦送りと並行して横戻しを行い、転写フィ
ルムが所定の縦位置となったことをもって縦送りを減速
すると共にその減速を契機として横移動を開始し、縦送
りの完了後に横移動を終了する制御を実行するので、上
記第の観点にかかる転写フィルム位置決め方法を好適
に実施できる。したがって、転写フィルムをプレス位置
に位置決めするのに要する時間を全体として短縮でき
る。また、横方向の位置合わせの精度を十分に高めるこ
とが出来る
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態により本
発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明
が限定されるものではない。
【0018】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態にかかる転写フィルム
送りシステムの一例を示す構成図である。この転写フィ
ルム送りシステム100において、転写フィルム送り装
置1は、図11に示した転写フィルムFを巻回したフィ
ルムロール2と,前記転写フィルムFの張力を測定する
ためのポテンショメータ3と,前記張力が一定となるよ
うに制動力を調整されたパウダークラッチ4と,被転写
製品(図示せず)を取り付け得る金型5と,前記転写フ
ィルムFを前記被転写製品の表面にプレスして転写パタ
ーン箔を転写し得る可動盤6と、前記金型5よりも上部
の位置で前記転写フィルムFを横方向に移動する上横移
動モータ7と、前記転写フィルムFを縦方向に送る縦送
りモータ8と、前記金型5よりも下部の位置で前記転写
フィルムFを横方向に移動する下横移動モータ9と、前
記転写フィルムFを巻き取る巻取りロール10とを具備
して構成されている。
【0019】図2は、前記転写フィルム送り装置1の概
略を示す側面図である。縦送り完了後に転写フィルムF
の縦方向の動きを止めるため、金型5の上側には上クラ
ンプ11が設置され、金型5の下側には下クランプ12
が設置されている。
【0020】図1に戻り、前記金型5の左上部には前記
縦マークM1を光学的に検出する縦センサPS1が配設
され、前記金型5の右上部には前記横マークM2を光学
的に検出する上横完了センサPS5が配設され、前記金
型5の右下部には前記横マークM2を光学的に検出する
下横完了センサPS9が配設されている。前記上横移動
モータ7の上側には、前記転写フィルムFの横戻しの完
了をメカニカル的に検出する戻りセンサPS2が配設さ
れている。前記下横移動モータ9の上側には、前記転写
フィルムFの横戻しの完了をメカニカル的に検出する戻
りセンサPS6が配設されている。前記巻取りロール1
0には、当該ロールが満巻き状態となったことを検出す
る満巻きセンサPS10が配設されている。コントロー
ラ20は、前記センサPS1〜PS9の検出信号に基づ
いて、前記上横移動モータ7,縦送りモータ8,下横移
動モータ9の作動を制御する。
【0021】図3は、前記コントローラ20を示す構成
図である。このコントローラ20は、CPU31,3
2,33,34を有するCPU部30と、駆動回路4
1,42,43を有する駆動部40とを具備して構成さ
れている。前記CPU部30において、CPU31は、
前記センサPS1〜PS9から入力された検出信号に応
じた制御信号を出力する。CPU32は、前記制御信号
および転写フィルム送り装置1の上横移動モータ7から
のフィードバック信号に基づいた駆動制御信号を出力す
る。CPU33は、前記制御信号および転写フィルム送
り装置1の縦送りモータ8からのフィードバック信号に
基づいた駆動制御信号を出力する。CPU34は、前記
制御信号および転写フィルム送り装置1の下横移動モー
タ9からのフィードバック信号に基づいた駆動制御信号
を出力する。前記駆動部40において、駆動回路41
は、前記CPU32からの駆動制御信号に応じた駆動信
号を前記上横移動モータ7に出力する。駆動回路42
は、前記CPU33からの駆動制御信号に応じた駆動信
号を前記縦送りモータ8に出力する。駆動回路43は、
前記CPU34からの駆動制御信号に応じた駆動信号を
前記下横移動モータ9に出力する。
【0022】図4は、図3のコントローラ20により、
転写フィルムFを金型5と可動盤6の間のプレス位置に
位置決めする処理を示すフロー図である。図5は、転写
フィルムFに関し、縦送り速度および横移動速度の遷移
を表した説明図である。ステップS1では、コントロー
ラ20は縦送りモータ8の回転を制御し、転写フィルム
Fに対する高速(例えば100mm/秒)の縦送りを開
始する。図5の時刻toは、縦送りを開始した時刻であ
る。図6の(a)に示すように、縦送りにより、縦マー
クM1(図11参照)が縦センサPS1の光軸に接近す
る。ステップS2では、上横移動モータ7と,下横移動
モータ9の回転を制御して、転写フィルムFに対する左
方向への横戻し(横移動開始位置まで左寄せ)を開始す
る。図5に示すように、横戻しの開始時刻は時刻toで
あり、上記ステップS1と同時刻である。
【0023】ステップS3では、戻りセンサPS2(ま
たはPS6)が転写フィルムFの横戻しの完了を検出す
るまで横戻しを続け、検出したらステップS4に進む。
ステップS4では、横戻しを停止する。図5の時刻t1
は、横戻しを停止した時刻である。横戻しに要する時間
Ta(=時刻to〜t1)は、例えば0.1秒である。
【0024】ステップS5では、縦センサPS1が縦マ
ークM1を検出するまで高速の縦送りを続け、縦マーク
M1を検出したらステップS6に進む。図6の(b)に
示すように、縦マークM1の一部が縦センサPS1の光
軸に被った時点で検出状態となる。
【0025】ステップS6では、縦送りを(停止状態に
向けて)、減速する。なお、減速の度合いは、縦送りが
停止した時点で、縦マークM1の上辺の縦位置が縦セン
サPS1の光軸の縦位置から完全に抜け出る位置(図6
の(c))となるように予め設定されているものとする。
図5の時刻t2は、減速を開始した時刻である。縦送り
を開始してから停止するまでの時間Tc(時刻to〜t
2)は、例えば2.4秒である。ステップS7では、転
写フィルムFに対する右方向への横移動を開始する。図
5に示すように、右横移動の開始時刻は時刻t2であ
り、上記ステップS6と同時刻である。
【0026】ステップS8では、縦送りが停止状態とな
る。図5の時刻t3は、停止状態となった時刻である。
減速を開始してから実際に停止するまでの時間Tdは、
例えば0.1秒である。この時点で、図6の(c)に示
すように、縦マークM1の上辺の縦位置は、縦センサP
S1の光軸の縦位置から完全に抜け出る。なお、図7に
示すように、縦マークM1が縦センサPS1の光軸上を
縦に通過する前に、右横移動に伴って縦センサPS1の
光軸が縦マークM1の左横から抜け出てしまうと、縦位
置を正確に検出できなくなる。したがって、このような
ことが起らないように縦センサPS1の横位置や右横移
動の速度やタイミングを予め調整しておく必要がある。
【0027】ステップS9では、完了センサPS5,P
S9が横マークM2(図11参照)を検出するまで右横
移動を続け、横マークM2を検出したらステップS10
に進む。なお、上側と下側の両方の右横移動の完了を完
了センサPS5のみで検出してもよい。ステップS10
では、右横移動を停止する。図5の時刻t4は、右横移
動を停止した時刻である。右横移動に要する時間Tf
(=時刻t2〜t4)は、例えば0.8秒である。
【0028】なお、上記のように、縦送りが完了した後
で、右横移動を終了する理由は、縦送りの影響や,縦送
りの完了の直後に閉じた上クランプ11,下クランプ1
2(図2参照)の影響により、転写フィルムFが蛇行し
たり横位置がずれたりする可能性があるためである。
【0029】結局のところ、上記の例では、転写フィル
ムFの位置合わせに、全体として、3.2秒(=Tc+T
f)を要する。したがって、被転写製品に転写パターン
箔Tを転写してから、次の被転写製品の位置合わせに移
行するまでに例えば10秒(一般に10〜20秒程度)
を要した場合、1巻の転写フィルム=2000回分の転
写を行うのに、約7時間20分で済む(転写フィルムF
の位置合わせに5.2秒を要した従来と比べて、1時間
と6分間だけ短縮することが出来る)。
【0030】以上の第1の実施形態によれば、転写フィ
ルム送り装置1の縦送りモータ8による縦送りと並行し
て、上横移動モータ7および下横移動モータ9による横
戻しや右横移動を行なうので、転写フィルムFをプレス
位置に位置決めするのに要する時間を短縮できる。
【0031】−第2の実施形態− 図8は、本発明の第2の実施形態にかかる転写フィルム
位置決め処理を示すフロー図である。図9は、転写フィ
ルムFに関し、縦送り速度および横移動速度の遷移を表
した説明図である。ステップS1では、コントローラ2
0は、縦送りモータ8の回転を制御して、転写フィルム
Fに対する高速(例えば100mm/秒)の縦送りを開
始する。図9の時刻toは、縦送りを開始した時刻であ
る。図10の(a)に示すように、縦送りにより、縦マ
ークM1が縦センサPS1の光軸に接近する。
【0032】ステップS2〜S4は、図4のステップS
2〜S4と同じ処理である。ステップS5では、縦セン
サPS1が縦マークM1を検出するまで高速の縦送りを
続け、縦マークM1を検出したらステップST1に進
む。図10の(b)に示すように、縦マークM1の一部
が縦センサPS1の光軸に被った時点で検出状態となる
(後述するように縦マークM1の右端が縦センサPS1
の光軸に被さるように縦センサPS1の横位置が予め調
整されている)。ステップST1では、縦送り速度を低
速(例えば10mm/秒)に切り換える。図9の時刻t
2は、低速に切り換わった時刻である。ステップS7で
は、転写フィルムFに対する右方向への横移動を開始す
る。図9に示すように、横移動の開始時刻は時刻t2で
あり、上記ステップST1と同時刻である。なお、縦送
りの完了後に横移動を終了するために、横移動の速度を
縦送りの速度よりも十分に遅くする必要がある。
【0033】ステップST2では、縦センサPS1が非
検出状態となるまで低速の縦送りを続け、非検出状態と
なったらステップST3に進む。図10の(c)に示す
ように、縦マークM1が縦センサPS1の光軸上を完全
に通過した時点で非検出状態となる。ステップST3で
は、縦送りを停止する。図8の時刻t5は、縦送りが停
止した時刻である。
【0034】ステップS9では、完了センサPS5,P
S9が横マークM2を検出するまで右横移動を続け、横
マークM2を検出したらステップS10に進む。ステッ
プS10では、右横移動を停止する。図9の時刻t6
は、右横移動が停止した時刻である。
【0035】以上の第2の実施形態によれば、転写フィ
ルム送り装置1の縦送りモータ8による縦送りと並行し
て、上横移動モータ7および下横移動モータ9による横
戻しや右横移動を行なうので、転写フィルムFをプレス
位置に位置決めするのに要する時間を短縮できる。ま
た、縦送りを高速と低速の2段階とするので、縦送りの
速度制御が容易となり、速度制御用ソフトウェアを簡単
化できる。
【0036】
【発明の効果】本発明の転写フィルム位置決め方法およ
び転写フィルム送り装置用コントローラによれば、転写
フィルムの縦送り軸と,プレス位置の直前での横移動軸
と,プレス位置の直後での横移動軸の3軸を同時に制御
するので、短時間で転写フィルムをプレス位置に位置決
めすることが出来る。このため、被転写製品に転写パタ
ーンを転写するまでに要する時間を短縮でき、生産効率
を高めることが出来る。また、縦送り中に、横戻しと,
横移動の一部を終えることが可能となり、転写フィルム
をプレス位置に位置決めするのに要する時間を全体とし
て短縮できる。また、縦送りが完了した後で、横移動を
終了するので、縦送りの影響などにより、転写フィルム
が蛇行したり横位置がずれたりした場合でも、横方向の
位置合わせの精度を十分に高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる転写フィルム
送りシステムを示す構成図である。
【図2】転写フィルム送り装置の概略を示す側面図であ
る。
【図3】図1の転写フィルム送りシステムに付属するコ
ントローラの構成図である。
【図4】図1の転写フィルム送りシステムにかかる転写
フィルム位置決め処理を示すフロー図である。
【図5】転写フィルムの縦送り速度および横移動速度の
遷移を表した説明図である。
【図6】縦マークと縦センサとの位置関係を示す説明図
である。
【図7】縦マークと縦センサとの位置関係を示すさらに
別の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかる転写フィルム
位置決め処理を示すフロー図である。
【図9】転写フィルムの縦送り速度および横移動速度の
遷移を表した別の説明図である。
【図10】縦マークと縦センサとの位置関係を示す別の
説明図である。
【図11】従来の転写フィルム送りシステムの一例を示
す構成図である。
【図12】転写フィルムの表面を見た状態を示す説明図
である。
【図13】図11の転写フィルム送りシステムに付属す
るコントローラを示す構成図である。
【図14】図11の転写フィルム送りシステムにかかる
転写フィルム位置決め処理を示すフロー図である。
【図15】転写フィルムの縦送り速度および横移動速度
の遷移を表したさらに別の説明図である。
【図16】縦マークと縦センサとの位置関係を示すさら
に別の説明図である。
【符号の説明】
100 転写フィルム送りシステム 5 金型 6 可動盤 7 上横移動モータ 8 縦送りモータ 9 下横移動モータ 11 上クランプ 12 下クランプ 20 コントローラ 30 CPU部 31,32,33,34 CPU 40 駆動部 41,42,43 駆動回路 PS1 縦センサ PS2,PS6 戻りセンサ PS5 上横完了センサ PS9 下横完了センサ F 転写フィルム M1 縦マーク M2 横マーク T 転写パターン箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−297149(JP,A) 特開 平8−76823(JP,A) 特開 昭63−3318(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 3/00 - 3/20 B41F 16/00 - 19/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写フィルムの縦送り軸を第1の制御軸
    とし、プレス位置の直前での横移動軸を第2の制御軸と
    し、前記プレス位置の直後での横移動軸を第3の制御軸
    として、それら制御軸により転写フィルムを縦送り及び
    横移動して前記プレス位置に位置決めする転写フィルム
    位置決め方法であって、 前記第1の制御軸の制御による縦送りと並行して前記第
    2の制御軸および前記第3の制御軸を制御して前記転写
    フィルムの横位置を横移動開始位置に戻す横戻しを行い
    且つ前記縦送り中に前記横戻しを完了し、前記転写フィ
    ルムの縦方向の位置が所定位置となったら縦送りを減速
    すると共にその減速開始と略同時に前記第2の制御軸お
    よび前記第3の制御軸を制御して横移動を開始し、前記
    縦送りの完了後に前記横移動を終了することを特徴とす
    る転写フィルム位置決め方法
  2. 【請求項2】 転写フィルムを縦送りする縦送りモータ
    と,前記転写フィルムをプレス位置の上部で横方向に移
    動する上横移動モータと,前記転写フィルムを前記プレ
    ス位置の下部で横方向に移動する下横移動モータと,前
    記転写フィルムの縦方向の位置や横方向の位置を検出す
    る位置検出センサとを具備した転写フィルム送り装置に
    付属して前記各モータの作動を制御する転写フィルム送
    り装置用コントローラであって、 前記縦送りモータを駆動する第1の駆動手段と、前記上
    横移動モータを駆動する第2の駆動手段と、前記下横移
    動モータを駆動する第3の駆動手段と、前記縦送りモー
    タによる縦送りと並行して前記上横移動モータおよび前
    記下横移動モータによる横戻しを行う横戻し制御と前記
    転写フィルムの縦方向の位置が所定位置となったことが
    前記位置検出センサにより検出されたら前記縦送りモー
    タの回転を減速すると共にその減速を契機として前記上
    横移動モータおよび前記下横移動モータによる横移動を
    開始して前記縦送りの完了後に前記横移動を終了する横
    移動制御とを実行する制御手段とを具備したことを特徴
    とする転写フィルム送り装置用コントローラ
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