JP3211131U - 掘削用ビット - Google Patents

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Abstract

【課題】刃先チップの摩耗、磨滅、破損を抑制し、掘削用ビットの交換時期を延ばすことができると共に、掘削スピードを上げることができる掘削用ビットを提供する。【解決手段】掘削用ビット10は、ビット本体12と、刃先24が形成され、刃先24が露出するようにビット本体12に取り付けられた複数の刃先チップ20と、刃先チップ20のうち少なくとも1つを後退可能に保持し、後退した刃先チップ20を元に戻る方向に付勢するばね部材30を含むばね機構とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、掘削用ビットに関し、詳しくは、刃先チップが取り付けられた掘削用ビットに関する。
坑井等を掘削していくためのツールである掘削用ビットは、掘削装置に装着され、ビット本体の先端部が地層や岩盤に押し当てられる。岩盤等を破壊するため、ビット本体の先端部には、硬度が高いダイヤモンド等の焼結体の刃先を有する刃先チップが取り付けられている。
例えば特許文献1には、図9に示す掘削用ビットが開示されている。図9(a)は、掘削用ビットのビット本体1の先端部3を軸線O方向から見た正面図である。図9(b)は、図9(a)のZOZ断面図である。図9(a)及び(b)に示すように、掘削用ビットのビット本体1の先端部3に、刃先チップ5が取り付けられている。刃先チップ5は、網掛けを付して図示されている。刃先チップ5は、ビット本体1の埋め込み穴8に、中心軸C回りに回転自在に配置され、かつ中心軸C方向先端側に向けて抜け止めされている。刃先チップ5は、回転することによって、固定されている場合と比べて刃先の片減りを抑制することができる。
また、例えば特許文献1には、図10の断面図に示すように、埋め込み穴8の穴底面8Gに、緩衝材2を介装することが開示されている。緩衝材2は、回転可能な刃先チップ5よりは勿論、埋め込み穴8が形成されたビット本体1を構成する鋼材などよりも軟質の、例えば銅板などにより形成される。緩衝材2は、掘削時の打撃力や推力の反力としての負荷が、回転可能な刃先チップ5Aからビット本体1に直接作用するのを避け、ビット本体1の破損が生じるのを防ぐ。
すなわち、緩衝材2は、刃先チップとビット本体との片当たりを防ぎ、ビット本体への荷重伝達面を拡大し、ビット本体において応力集中を抑制することによって、ビット本体の破損を防ぐ。しかしながら、刃先チップの刃先に作用する荷重自体は、緩衝材2を用いても緩和されない。
特開2013−136937号公報
刃先チップは、刃先に作用する荷重が大きいほど、刃先が摩耗したり、摩滅したりしやすい。また、刃先に過大な荷重が作用すると、刃先が破損する。刃先チップの刃先が摩耗したり、磨滅したり、破損したりすると、掘削能力が低下するため、掘削装置に装着された掘削用ビットは交換される。掘削用ビットの交換中は掘削作業ができないため、掘削用ビットの交換時期を延ばすことが望まれている。
また、掘削スピードを上げ、できるだけ短時間で出来るだけ深く掘り進むことが望まれている。
本発明は、かかる実情に鑑み、刃先チップの刃先の摩耗、磨滅、破損を抑制し、掘削用ビットの交換時期を延ばすことができると共に、掘削スピードを上げることができる掘削用ビットを提供することを目的としている。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した掘削用ビットを提供する。
掘削用ビットは、(a)ビット本体と、(b)刃先が形成され、前記刃先が露出するように前記ビット本体に取り付けられた複数の刃先チップと、(c)前記刃先チップのうち少なくとも1つを後退可能に保持し、後退した前記刃先チップを元に戻る方向に付勢するばね部材を含むばね機構とを備える。
上記構成によれば、ばね機構に保持された刃先チップが後退すると、掘削中に掘削用ビットの個々の刃先チップに配分される荷重が変化し、ばね機構に保持された刃先チップの刃先に作用する荷重が緩和され、刃先の摩耗、磨滅が抑制される。また、ばね機構に保持された刃先チップの刃先に衝撃荷重が作用しても、ばね部材によって衝撃を吸収することができるため、刃先の破損が抑制される。ばね機構に保持された刃先チップは、刃先に作用する荷重が緩和、吸収され、刃先の摩耗、磨滅、破損が抑制されるので、掘削用ビットの交換時期を延ばすことができる共に、掘削スピードを上げることができる。
好ましい一態様において、前記ばね機構に保持された前記刃先チップは、円筒状のチップ本体を有し、前記チップ本体の軸方向一方端側に前記刃先が形成されている。前記ばね機構は、前記ビット本体に形成された、底面又は段面を有する円筒状のチップ収容穴を含み、前記チップ収容穴に、前記チップ本体の軸方向他端側が同軸かつ軸方向移動可能かつ回転可能に収容される。前記ばね部材は、前記チップ収容穴の前記底面又は前記段面と、前記チップ収容穴に収容された前記チップ本体の前記軸方向他端側との間に介装され、前記底面又は前記段面に向かう前記チップ本体の移動によって縮む皿ばねである。
この場合、ばね機構に保持された刃先チップは、皿ばねを押圧した状態でも、刃先に作用する荷重が緩和される方向に回転可能であるため、刃先チップに作用する荷重をより緩和し、掘削用ビットの交換時期をより延ばすことができる。また、掘削スピードを上げることによって負荷が増大しても、刃先チップに作用する荷重がより緩和されるので、掘削スピードをより上げることができる。
好ましくは、前記ばね機構に保持された前記刃先チップは、前記チップ本体の軸方向中間位置に、周方向に延在するチップ溝が形成されている。前記ばね機構は、(a)前記ビット本体に形成され、前記チップ収容穴の軸方向中間位置において前記チップ収容穴に沿って周方向に延在し、前記ばね機構に保持された前記刃先チップの前記チップ溝が対向するビット溝と、(b)前記チップ収容穴の内径より大きい外径と、前記チップ収容穴の内径より小さい内径とを有し、互いに対向する前記チップ溝と前記ビット溝とに係合して前記ばね機構に保持された前記刃先チップの軸方向移動範囲を規制する、C字状の止め部材とを、さらに含む。
この場合、簡単な構成によって、チップ収容穴から刃先チップが抜け出ることがないようすることができる。また、刃先チップによって皿ばねが圧縮される状態で刃先チップをビット本体に取り付け、刃先チップの刃先に所定以上の荷重が作用したら刃先チップが後退するように構成することもできる。
好ましくは、前記チップ本体の前記軸方向他端側に、外径が自然状態の前記止め部材の前記内径より小さい部分を含む円錐状の端部が形成されている。
この場合、刃先チップの端部を止め部材の穴に挿入し、止め部材を刃先チップのチップ溝に達するまで、止め部材の内径を広げながら移動させることによって、止め部材を刃先チップのチップ溝に容易に係合させることができる。
好ましくは、自然状態の前記止め部材の前記内径は、前記チップ溝の底面の外径より大きい。前記ビット本体は、前記底面又は前記段面とは反対側の前記チップ収容穴の端部に沿って円錐状のテーパ面が形成されている。前記テーパ面の最大内径は、自然状態の前記止め部材の前記外径より大きい。
この場合、チップ溝に遊びがある状態で止め部材が係合された刃先チップのチップ本体の軸方向他端側を、チップ収容穴に挿入し、チップ本体をチップ収容穴の底面又は段面に向かって移動させ、止め部材の外径をテーパ面によって小さくして、止め部材をチップ収容穴に入れ、ビット溝に達するまで、止め部材の外径を縮めながら移動させることによって、止め部材をビット溝に簡単に係合させることができる。
また、本発明は、以下のように構成した掘削ビット用刃先チップを提供する。
掘削ビット用刃先チップは、(a)円筒状のチップ本体と、(b)前記チップ本体の軸方向一端側に形成された刃先と、(c)前記チップ本体の軸方向中間位置に形成され、周方向に延在するチップ溝とを備える。
上記構成の掘削ビット用刃先チップは、刃先の摩耗、磨滅、破損が抑制されるように、ビット本体に取り付けることができる。
本発明によれば、刃先チップの刃先の摩耗、磨滅、破損を抑制し、掘削用ビットの交換時期を延ばすことができると共に、掘削スピードを上げることができる。
図1は掘削用ビットの要部断面図である。(実施例1) 図2は掘削用ビットの要部分解図である。(実施例1) 図3は止め部材の(a)平面図、(b)側面図である。(実施例1) 図4は皿ばねの(a)平面図、(b)側面図である。(実施例1) 図5は刃先チップに止め部材を取り付ける手順を示す説明図である。(実施例1) 図6は刃先チップをビット本体に取り付ける手順を示す説明図である。(実施例1) 図7は皿ばねの縮み量と切削荷重との関係を示すグラフである。(実施例1) 図8は掘削用ビットの要部断面図である。(実施例1の変形例1) 図9は(a)正面図、(b)断面図である。(従来例1) 図10は断面図である。(従来例2)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の掘削用ビット10について、図1〜図8を参照しながら説明する。
図1は、掘削用ビット10の要部断面図である。図2は、掘削用ビット10の要部分解図である。図1及び図2に示すように、掘削用ビット10は、ビット本体12の先端部に少なくとも1個の刃先チップ20が取り付けられている。ビット本体12の先端部には、刃先が形成された複数個の刃先チップが、刃先が露出するように取り付けられており、その全てが刃先チップ20と同じものであっても、刃先チップ20以外の刃先チップを含んでいても構わない。刃先チップ20以外の刃先チップは、ろう付けなどによってビット本体12に固定されても構わない。
ビット本体12には、円形の底面14aと円筒状の内周面14bとを有するチップ収容穴14が形成されている。チップ収容穴14の内周面14bの軸方向(図1及び図2では上下方向)の中間位置に、周方向に延在するビット溝16が形成されている。
また、ビット本体12には、底面14aとは反対側のチップ収容穴14の端部に沿って、円錐状のテーパ面15が形成されている。
刃先チップ20は、円筒状のチップ本体22の軸方向(図1では上下方向)の一端側に、刃先24が形成されている。チップ本体22の軸方向他端側には、円錐状の端部26が形成されている。チップ本体22の外周面22sの軸方向中間位置には、周方向に延在するチップ溝23が形成されている。チップ本体22の軸方向他端の端面21は、後述する皿ばね30に接触したときに刃先チップが回転しやすくいように、研磨しておくことが好ましい。刃先チップ20は、例えば、ダイヤモンドやCBNなどの極めて固い材料を焼結することにより、作製することができる。
刃先チップ20のチップ本体22の外径は、チップ収容穴14の内径より多少小さい。チップ収容穴14には、刃先チップ20の刃先24がチップ本体22から突出して露出するように、刃先チップ20のチップ本体22の軸方向他端側が、チップ収容穴14と同軸に収容されている。刃先チップ20は、チップ収容穴14の内周面14bに沿って軸方向に移動可能であり、かつ軸まわりの回転が可能である。
刃先チップ20は、チップ溝23がビット溝16に対向するように、チップ収容穴14に収容される。刃先チップ20は、ビット溝16とチップ溝23との両方に係合する止め部材28によって、軸方向の移動範囲が規制され、チップ収容穴14から抜け出ないようになっている。
図3(a)は、止め部材28の平面図である。図3(b)は、止め部材28の側面図である。図3(a)及び図3(b)に示すように、止め部材28はC字状に形成され、弾性変形すると外径が拡大、縮小する。詳しくは、止め部材28は、同心円状の外周28aと内周28bとを有し、内周28bの内側に穴28xが形成されている。周方向の1箇所には切欠き28cが形成され、切欠き28cにおいて外周28aと内周28bの間が連通している。
自然状態の止め部材28の外径は、チップ収容穴14の内径より大きく、ビット溝16の溝底面16s(図2参照)の外径と同程度である。また、自然状態の止め部材28の外径は、ビット本体12のテーパ面15の最大内径より小さい。自然状態の止め部材28の内径は、刃先チップ20の外径より小さく、刃先チップ20のチップ溝23の溝底面23s(図2参照)の外径より大きい。
チップ収容穴14の底面14aには、ばね部材である皿ばね30が配置される。図4(a)は、皿ばね30の平面図である。図4(b)は、皿ばね30の側面図である。図4(a)及び図4(b)に示すように、皿ばね30は、同心の外周30aと内周30bとを有する輪状部分が円錐状に傾斜した形状を有し、外周30aと内周30bとの間の距離(高さ)が変化する。
図1及び図2に示すように、皿ばね30は、刃先チップ20の端面21とチップ収容穴14の底面14aとの間に介装され、刃先チップ20がチップ収容穴14の底面14aに向かって移動すると、刃先チップ20の端面21に押圧されて縮む。皿ばね30は、初期状態において、チップ収容穴14に収容された刃先チップ20の端面21と接していても、離れていてもよい。
図1及び図2には、皿ばね30の内周30b側が刃先チップ20の端面21に対向する場合を例示しているが、皿ばね30の上下を反転して、皿ばね30の外周30a側を刃先チップ20の端面21に対向させてもよい。
刃先チップ20の端面21とチップ収容穴14の底面14aとの間に介装される皿ばね30は1枚でも、複数枚でも構わない。複数枚の皿ばね30を用いる場合、各皿ばね30の向きは任意である。例えば、同じ向きに揃えて配置すると、皿ばね全体の高さを最小にすることができ、向きを交互に変えて配置すると、皿ばね全体の高さを最大にすることができる。複数枚の皿ばねを介装する場合、寸法、形状、ばね特性等が同じ皿ばねを用いても、異なる皿ばねを用いても構わない。
刃先チップ20の外径と皿ばね30の外径とが略等しい場合を例示したが、これに限るものではない。例えば、刃先チップ20の外径に対して、皿ばね30の外径を、よりも小さくしても、よりも大きくしてもよい。前者の場合、皿ばね30が収容される部分の穴径を、刃先チップ20が収容される部分の穴径よりも小さくすることができる。後者の場合、皿ばね30が収容される部分の穴径より、刃先チップ20が収容される部分の穴径よりを大きくする。
刃先チップ20の端面21に皿ばね30が直接接触する場合を例示したが、刃先チップ20と皿ばね30との間に、座金等の部材が介在し、刃先チップ20がチップ収容穴14の底面14aに向かって移動すると皿ばね30が縮む構成とすることも可能である。
止め部材28、ビット溝16、チップ溝23は、刃先チップ20がチップ収容穴14の底面14aに向かって移動し皿ばね30を縮めても、ビット溝16とチップ溝23の両方に止め部材28が係合する状態が保たれるように構成する。
次に、ビット本体12に刃先チップ20を取り付ける手順について、図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、刃先チップ20に止め部材28を取り付ける手順を示す説明図である。図6は、止め部材28が取り付けられた刃先チップ20をビット本体12に取り付ける手順を示す説明図である。
まず、図5(a)に示すように、刃先チップ20の刃先24とは反対側の円錐状の端部26を、止め部材28の穴28xに挿入する。次いで、図5(b)に示すように、治具80を用いて止め部材28を押し込むことによって、止め部材28を広げながら移動させる。そして、図5(c)に示すように、止め部材28が刃先チップ20のチップ溝23に達すると、止め部材28は刃先チップ20のチップ溝23に係合する。
次いで、図6(a)に示すように、ビット本体12のチップ収容穴14の底面14aに皿ばね30を配置した状態で、止め部材28が取り付けれた刃先チップ20の端部26側を、ビット本体12のチップ収容穴14に挿入し、チップ収容穴14の底面14aに向けて押し込む。このとき、止め部材28の外周28aがビット本体12の円錐状のテーパ面15に当接することによって止め部材28の外径が小さくされ、図6(b)に示すように、止め部材28はチップ収容穴14に入り、チップ収容穴14内を移動する。そして、図6(c)に示すように、刃先チップ20のチップ溝23がチップ収容穴14のビット溝16に対向する位置に達すると、止め部材28の外径が大きくなり、止め部材28はビット溝16に係合する。これによって、止め部材28は、ビット溝16とチップ溝23の両方に係合する状態となり、刃先チップ20の取り付けが完了する。
掘削用ビット10は、掘削装置の装着されて、掘削装置によって回転駆動されたり移動させられたりする。このとき、掘削用ビットに取り付けられている刃先チップは、地層や岩盤に押し当てられ、地層や岩盤を破壊しながら、例えば螺旋状に移動し、刃先チップ20の刃先24に作用する荷重の大きさや向きが複雑に変動する。
刃先チップ20の刃先24に作用する荷重によって刃先チップ20がビット本体12側に後退すると、皿ばね30が変形する。これによって、掘削中に掘削用ビット10の個々の刃先チップに配分される荷重が変化し、刃先チップ20の刃先24に作用する荷重が緩和され、刃先24の摩耗、磨滅が抑制される。また、刃先チップ20の刃先24に衝撃荷重が作用しても、皿ばね30によって衝撃を吸収することができるため、刃先24の破損が抑制される。刃先チップ20は、刃先24作用する荷重が緩和、吸収され、刃先24の摩耗、磨滅、破損が抑制される。その結果、掘削用ビット10の交換時期を延ばすことができると共に、掘削スピードを上げることができる。
刃先チップ20の刃先24に作用する荷重が減少すると、皿ばね30の付勢によって、刃先チップ20はビット本体12から突出する方向に押し戻される。そのため、刃先チップ20の刃先24に作用する荷重を、繰り返し緩和、吸収することができる。
刃先チップ20は、皿ばね30を押圧した状態でも、刃先24に作用する荷重が緩和される方向に回転可能である。刃先チップ20の回転によって、刃先チップ20に作用する荷重をより緩和し、掘削用ビット10の交換時期をさらに延ばすことができると共に、掘削スピードを上げることができる。
刃先チップ20の刃先24に荷重が作用する位置と、刃先チップ20と皿ばね30との接触位置とが径方向に離れているほど、刃先チップ20は回転しやすい。刃先チップ20は、刃先24の外周付近に大きな荷重が作用する。図1に示したように皿ばね30の内周30b側が刃先チップ20の端面21に接する場合、皿ばね30の外周30a側が刃先チップ20の端面21に接する場合よりも、刃先チップ20は刃先24に作用する荷重によって回転しやすいため、掘削用ビット10の交換時期をより延ばすことができると共に、掘削スピードを上げることができる。
図7は、皿ばね30の縮み量と、刃先チップ20の刃先24に作用する掘削荷重(刃先チップ20の軸方向の荷重)との関係を概念的に示すグラフである。皿ばね30に初期縮みを与えた場合を示している。皿ばね30をばね鋼等で作製すると、大荷重が作用して略平らに押しつぶされても復元可能であり、図7に示すように、収縮代を超えても、ある程度のばね性を確保できる。そのため、皿ばね30は、刃先チップ20を保持するばね機構のばね部材として、好適である。
<変形例1> 図8は、変形例1の掘削用ビット10kの要部断面図である。図8に示すように、掘削用ビット10kは、実施例1の掘削用ビット10と略同様に構成されている。以下では、同じ構成部分には同じ符号を用い、実施例1との相違点を中心に説明する。
刃先チップ20kは、刃先24kが半球状の形状を有している。この刃先24kは、実施例1の円筒形状の刃先24と比較すると、エッジが少ないため欠けにくく、衝撃荷重に対する耐性が高いため、例えばロータリーコーン型のビットに好適である。
また、刃先チップ20kのチップ溝23に、刃先24k側から止め部材28を嵌めることが可能である。
また、チップ収容穴14kは、リング状の段面14cを有し、段面14cと刃先チップ20kの端面21との間に皿ばね30が介装されている。段面14cに連通する穴17は、刃先チップ20kを押し出すためなどに利用可能である。
<まとめ> 以上に説明したように、皿ばね30を介して弾力的に刃先チップ20,20kを保持することによって、刃先チップ20,20kに作用する荷重が緩和、吸収され、刃先24,24kの摩耗、磨滅、破損が抑制されるので、掘削用ビット10,10kの交換時期を延ばすことができると共に、掘削スピードを上げることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
例えば、ビット本体12は、複数個の部材の組み合わせてチップ収容穴14,14k等が形成されるように構成しても構わない。
10,10k 掘削用ビット
12 ビット本体
14,14k チップ収容穴
14a 底面
14c 段面
15 テーパ面
16 ビット溝
20,20k 刃先チップ
21 端面
22 チップ本体
23 チップ溝
24,24k 刃先
26 端部
28 止め部材
30 皿ばね(ばね部材)
30a 外周
30b 内周

Claims (6)

  1. ビット本体と、
    刃先が形成され、前記刃先が露出するように前記ビット本体に取り付けられた複数の刃先チップと、
    前記刃先チップのうち少なくとも1つを後退可能に保持し、後退した前記刃先チップを元に戻る方向に付勢するばね部材を含むばね機構と、
    を備えたことを特徴とする、掘削用ビット。
  2. 前記ばね機構に保持された前記刃先チップは、円筒状のチップ本体を有し、前記チップ本体の軸方向一方端側に前記刃先が形成され、
    前記ばね機構は、前記ビット本体に形成された、底面又は段面を有する円筒状のチップ収容穴を含み、前記チップ収容穴に、前記チップ本体の軸方向他端側が同軸かつ軸方向移動可能かつ回転可能に収容され、
    前記ばね部材は、前記チップ収容穴の前記底面又は前記段面と、前記チップ収容穴に収容された前記チップ本体の前記軸方向他端側との間に介装され、前記底面又は前記段面に向かう前記チップ本体の移動によって縮む皿ばねであることを特徴とする、請求項1に記載の掘削用ビット。
  3. 前記ばね機構に保持された前記刃先チップは、前記チップ本体の軸方向中間位置に、周方向に延在するチップ溝が形成され、
    前記ばね機構は、
    前記ビット本体に形成され、前記チップ収容穴の軸方向中間位置において前記チップ収容穴に沿って周方向に延在し、前記ばね機構に保持された前記刃先チップの前記チップ溝が対向するビット溝と、
    前記チップ収容穴の内径より大きい外径と、前記チップ収容穴の内径より小さい内径とを有し、互いに対向する前記チップ溝と前記ビット溝とに係合して前記ばね機構に保持された前記刃先チップの軸方向移動範囲を規制する、C字状の止め部材と、
    をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の掘削用ビット。
  4. 前記チップ本体の前記軸方向他端側に、外径が自然状態の前記止め部材の前記内径より小さい部分を含む円錐状の端部が形成されたことを特徴とする、請求項3に記載の掘削用ビット。
  5. 自然状態の前記止め部材の前記内径は、前記チップ溝の底面の外径より大きく、
    前記ビット本体は、前記底面又は前記段面とは反対側の前記チップ収容穴の端部に沿って円錐状のテーパ面が形成され、前記テーパ面の最大内径は、自然状態の前記止め部材の前記外径より大きいことを特徴とする、請求項4に記載の掘削用ビット。
  6. 円筒状のチップ本体と、
    前記チップ本体の軸方向一端側に形成された刃先と、
    前記チップ本体の軸方向中間位置に形成され、周方向に延在するチップ溝と、
    を備えたことを特徴とする、掘削ビット用の刃先チップ。
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