JP3211040B2 - 熱移動型角速度検知装置 - Google Patents

熱移動型角速度検知装置

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JP3211040B2 JP35810892A JP35810892A JP3211040B2 JP 3211040 B2 JP3211040 B2 JP 3211040B2 JP 35810892 A JP35810892 A JP 35810892A JP 35810892 A JP35810892 A JP 35810892A JP 3211040 B2 JP3211040 B2 JP 3211040B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体を媒体とした熱の
移動時間の変化から流路に作用する角速度を計測する熱
移動型角速度検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばガス流を媒体とした熱の移
動時間の変化から流路に作用する角速度を計測する熱移
動型角速度検知装置としては、密閉したケーシング内で
ノズル孔から感熱抵抗素子からなるヒートワイヤ対に向
かってガス流を噴出させておき、検出器本体に角速度運
動が加わってガス流が偏向したときに、そのガス流の偏
向状態をヒートワイヤ対が感知して、それにより各ヒー
トワイヤとともに構成された抵抗ブリッジ回路からヒー
トワイヤ対に生ずる抵抗値の変化の差に応じた出力をと
り出して、そのとき検出器本体に作用している角速度を
検出するようにしている。
【0003】このような角速度検出のための熱移動型
速度検知装置を自動車,航空機などの移動体に搭載し
て、その移動に際して角速度の検出信号を時間積分して
いけば移動体の進行方向の変化分が得られ、それにより
移動体の進行方向を累積的に求めていくことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、角速度を計測する場合、流路に横方向から角速度
が作用してヒートワイヤ対に流体が偏って当たったとき
に、各ヒートワイヤの放熱量が変化することによる抵抗
値の変化を検出するようにしているので、温度ドリフト
の影響を受けやすいという点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による熱移動型角
速度検知装置は、流路に角速度が作用したときの流体の
偏向状態を従来のように感熱抵抗素子の抵抗値の変化と
してとらえるのではなく、流体による熱の伝達時間の変
化としてとらえるべく、流路内を流れる流体を加熱する
交流駆動による発熱体と、その発熱体の下流側にヒート
センサとを設けて、流体により伝達される熱を流路に角
速度が作用したときの流体の偏向状態に応じた時間差を
もってヒートセンサによって検知して、発熱体の駆動信
号とヒートセンサの検知信号との位相差から流路に作用
する角速度を検出するようにしている。
【0006】また、本発明は、流路内を流れる流体を加
熱する交流駆動による発熱体と、その発熱体の下流側に
左右対称となるように一対のヒートセンサとを設けて、
流体により伝達される熱を流路に角速度が作用したとき
の流体の偏向状態に応じた時間差をもってヒートセンサ
対によって検知して、そのヒートセンサ対の各検知信号
の位相差から流路に作用する角速度を検出するようにし
ている。
【0007】
【実施例】図1および図2に、角速度を計測するように
したときの熱移動型角速度検知装置の一構成例を示して
いる。
【0008】同図の構成にあって、ケーシング1は一端
が閉塞され、他端が開放された筒状のものからなってお
り、その開方端の周縁にはフランジ2が形成されてい
る。また、そのケーシング1の横断面形状は円周上を等
分した3箇所が内方に向かって突出した隆起条となって
おり、それらの隆起条と当接する本体部4との間に軸方
向の流路3が形成されている。
【0009】また、ケーシング1内に収納される本体部
4は、ホルダ部41と首部42と筒体部43とからなっ
ており、そのホルダ部41によってケーシング1内に封
じ込められたガスをシールドするようにしている。ホル
ダ部41内にはポンプ室5が形成されており、そのポン
プ室5内にはピエゾプレート6からなるダイアフラム式
のポンプが設けられ、そのポンプ作用によってガスが吐
出口7から流路3内に送り出されるようになっている。
【0010】流路3内に送り出されたガスは、筒体部4
3の端面の中央部分に形成されたノズル孔8およびその
周囲に複数形成された整流孔9からその筒体部43の内
部に形成されたガス通路10内に層流として噴出され、
そのガス通路10を通過したのちにポンプ室5に戻って
再びポンプ作用によって流路3に送り出されるようにな
っている。
【0011】そして、ガス通路10内には、そのガス通
路内を流れるガス流を加熱する交流駆動による発熱体と
しての加熱ワイヤ11と、その加熱ワイヤ11の下流側
に一対のワイヤ状のヒートセンサ121,122とが図
示のように設置されている。
【0012】なお、ケーシング1のフランジ2部分に
は、電源回路,増幅器,検出回路などが実装される回路
基板13が取り付けられている。図中、14は検出器本
体を支持する支持筒である。
【0013】一対のヒートセンサ121,122は、図
3に示すように、ノズル孔8の中心線○−○に対して左
右対象となるように配設されており、検出器本体に何ら
横方向の角速度ωが作用しないときにはガス通路10内
に噴出されたガスがその中心線○−○に沿ってまっすぐ
流れて各ヒートセンサ121,122に均等に当たるよ
うになっている。
【0014】このような状態にあって、検出器本体に横
方向の角速度ωが作用すると、その大きさに応じてガス
通路10内に噴出されたガス流が図中点線で示すように
偏向して各ヒートセンサ121,122のところにおい
て中心線○−○からのずれεを生じ、そのため各ヒート
センサ121,122にそれぞれ当たる流量に変化をき
たすことになる。
【0015】このようなものにあって、本発明では、ガ
ス流の偏向によって流量変化をきたすということは、そ
のガス流の偏向状態にしたがって各ヒートセンサ12
1,122に当たるガス流の流速が変化することになる
という点に着目し、加熱ワイヤ11によりガス流を加熱
して、ガス流により伝達される熱を、検出器本体に角速
度が作用したときのガス流の偏向状態に応じた時間差を
もって各ヒートセンサ121,122によってそれぞれ
検知するようにしている。
【0016】図3に示すように、検出器本体に角速度が
何ら作用していなくてガス流がまっすぐに流れて各ヒー
トセンサ121,122に均等に当たっているときに
は、ガス流が加熱ワイヤ11によって加熱されたのち、
その加熱されたガス流が各ヒートセンサ121,122
に達してその伝達熱が検知されるまでの時間が一定で、
そのときの両者の検知時間(基準時間)が等しくなって
いる。
【0017】いま、例えば、図3に示すように、図中矢
印に示す方向に角速度ωが作用したとき、ガス流がヒー
トセンサ121側に偏向して、その偏向の程度に応じて
ガス通路10内におけるガス流量分布が変化して、ヒー
トセンサ121側の流速が上がってそれによる熱の検知
時間が早くなるとともに、その分ヒートセンサ122側
の流速が下がってそれによる熱の検知時間が遅れ、それ
により検知時間の基準からのずれの程度によってそのと
き作用している角速度ωの大きさが、また、各ヒートセ
ンサ121,122の検知時間が早くなるか遅くなるか
によってそのとき作用している角速度ωの方向が検出で
きる。
【0018】ここでは、例えば、加熱ワイヤ11に正弦
波による交流電流を供給してそれを発熱駆動させ、その
加熱ワイヤ11の駆動信号(正弦波交流信号)を基準信
号として各ヒートセンサ121,122の検知信号と比
較して、その両信号の位相差から検出器本体に作用する
角速度ωの大きさおよび向きを検出するようにしてい
る。
【0019】具体的には、各ヒートセンサ121,12
2の各検知信号(正弦波交流信号となる)を増幅器によ
って所定に増幅したうえで、波形変換器により矩形波に
変換し、デジタルカウンタにより加熱ワイヤ11の駆動
信号に同期させてその矩形波の位相差をカウントするよ
うにする。
【0020】また、本発明では、ヒートセンサ121,
122を必ずしも一対に設ける必要がなく、その何れか
一方を省略しても角速度ωの検出が可能となる。
【0021】すなわち、その場合には、加熱ワイヤ11
の駆動信号とヒートセンサ121または122の検知信
号との位相差によって角速度ωの大きさを、駆動信号に
対して検知信号の位相が進んでいるか遅れているかをみ
ることによって角速度ωの向きを検出することができる
ようになる。
【0022】また、加熱ワイヤ11は1本だけでなく、
ガス通路10内を流れるガス流の加熱を効率良く均一に
行わせることができるように、加熱ワイヤ11を複数本
設置するようにしてもよい。
【0023】図4ないし図7に、加熱ワイヤ11とヒー
トセンサ121,122との他の設置例を示している。
【0024】なお、発熱体(加熱ワイヤ11),ヒート
センサ121,122ともに必ずしもワイヤ状のものを
用いる必要はなく、種々形状の発熱体や、サーミスタな
どの温度検出素子や温度測定用の抵抗素子などが広く用
いられる。
【0025】このように本発明によれば、検出器本体に
作用する角速度によってガス流が偏向したときの発熱体
により加熱されたガス流による熱がヒートセンサによっ
て検知されるまでのガス流による熱の伝達時間の変化に
したがい、ヒートセンサの検知信号と基準信号(発熱体
の駆動信号)との位相差から角速度を検出するようにし
ているので、雰囲気温度の変化や発熱体の温度変化によ
ってヒートセンサから出力される検知信号の振幅が変動
しても、その検知信号の位相はガス流による熱の伝達時
間のみによって決まるので、温度ドリフトの影響を受け
ることなく角速度を検出することができるようになる。
【0026】また、本発明によれば、ヒートセンサによ
る検知に充分追従することのできる周波数による交流信
号を用いているので、ヒートセンサの特性の経時変化や
ヒートセンサの検知信号を増幅したときなどに生ずる直
流に近い変動分の影響をほとんど受けずに、常に精度の
良い角速度検出を行うことができるようになる。
【0027】さらに、本発明によれば、ヒートセンサの
検知信号と基準信号との位相差すなわち時間のずれを計
測すればよいので、何らAD変換するようなことなく、
コンパレータなどを用いて直接その位相差をデジタル的
に求めることができるようになる。
【0028】
【発明の効果】以上、本発明による熱移動型角速度検知
装置にあっては、流路内を流れる流体を交流駆動による
発熱体により加熱し、その加熱された流体により伝達さ
れる熱を流路に角速度が作用したときの流体の偏向状態
に応じた時間差をもって下流側に設けられたヒートセン
サにより検知して、発熱体を駆動する基準信号とヒート
センサの検知信号との位相差から角速度を検出するよう
にしたもので、温度ドリフトの影響を受けることなく、
またヒートセンサの特性の経時変化などの直流分変動要
因の影響を受けることなく、簡単な手段によって流路に
作用する角速度を容易にかつ精度良く検出することがで
きるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による角速度を検出するようにしたとき
の熱移動型角速度検知装置の一構成例を示す平断面図で
ある。
【図2】同構成例におけるガス通路の正面からみた簡略
図である。
【図3】ガス通路内におけるガス流の状態を示す平面図
である。
【図4】発熱体およびヒートセンサの他の設置例を示す
ガス通路の平面からみた簡略図である。
【図5】同設置例におけるガス通路の正面からみた簡略
図である。
【図6】本発明における発熱体およびヒートセンサのさ
らに他の設置例を示すガス通路の平面からみた簡略図で
ある。
【図7】同設置例におけるガス通路の正面からみた簡略
図である。
【符号の説明】
8 ノズル孔 10 ガス通路 11 加熱ワイヤ 121 ヒートセンサ 122 ヒートセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 5/12 G01C 19/00 G01P 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路内を流れる流体を加熱する交流駆動
    による発熱体と、その発熱体の下流側に設けられ、流体
    により伝達される熱を、前記流路に角速度が作用したと
    きの流体の偏向状態に応じた時間差をもって検知するヒ
    ートセンサと、発熱体の駆動信号とヒートセンサの検知
    信号との位相差から流路に作用する角速度を検出する手
    段とによって構成された熱移動型角速度検知装置。
  2. 【請求項2】 流路内を流れる流体を加熱する交流駆動
    による発熱体と、その発熱体の下流側に設けられ、流体
    により伝達される熱を、前記流路に角速度が作用したと
    きの流体の偏向状態に応じた時間差をもって検知するヒ
    ートセンサ対と、そのヒートセンサ対の各検知信号の位
    相差から流路に作用する角速度を検出する手段とによっ
    て構成された熱移動型角速度検知装置。
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JP2007248118A (ja) 2006-03-14 2007-09-27 Surpass Kogyo Kk 熱信号を用いた流速検出方法及び流速検出装置
JP4987548B2 (ja) * 2006-04-17 2012-07-25 矢崎総業株式会社 流量計

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