JP3210525B2 - 配管接続装置 - Google Patents

配管接続装置

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JP3210525B2
JP3210525B2 JP10246094A JP10246094A JP3210525B2 JP 3210525 B2 JP3210525 B2 JP 3210525B2 JP 10246094 A JP10246094 A JP 10246094A JP 10246094 A JP10246094 A JP 10246094A JP 3210525 B2 JP3210525 B2 JP 3210525B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば移動槽式多目的
バッチ生産システムにおける移動槽側の配管と固定槽側
の配管とを自動的に、完全に、しかも安全に接続する際
に用いられる配管接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の少品種多量生産においては、各槽
間をそれぞれ固定配管で接続するのが一般的で、その結
果多くの配管が複雑に敷設され、配管の洗浄やコンタミ
ネーションの防止、あるいは配管の日常保全といった問
題点が残っていた。一方、最近、需要の多様化、個性化
がすすみ、各社ともそれらに対応するために製品の多様
化を一段と進めてきており、これに応えるために生産方
式を従来の少品種多量生産方式から多品種少量生産、多
品種変量生産方式へと切り換えると共に、更に一段と省
力化、効率化、自動化を進める必要が生じてきている。
本出願人は、以前より「移動槽式多目的バッチ生産シス
テム」について研究をすすめ、これらのシステムに必要
な個別技術を開発し、既に実施している。ここで前記し
た「移動槽式多目的バッチシステム」とは、移動槽を載
置した移動槽台車を自動搬送車に積載し、該自動搬送車
は搬送路に沿って配設された多数のステーションのうち
目的のステーションまで移動して位置決めした後、移動
槽台車を自動搬送車からステーション架台へ移載し、各
ステーションでは所定の作業が効率よく行われるように
固定機器が集約して設置されているので、ステーション
架台に移載された移動槽台車及び該移動槽台車に載置の
移動槽は、これら固定機器と自動接続装置で接続されて
所定の作業をおこない、作業が終了すると自動搬送車は
別のステーションへ移動して順次作業を継続していくも
のである。したがって、反応、撹拌などの各工程の作業
が同一の槽内で完結するので、コンタミネーションの恐
れがなく、多品種少量生産が可能となり、そのうえコン
ピューター制御で生産がおこなわれるので自動化、効率
化の面でも著しい効果が期待されるものである。そこで
上記した「移動槽式多目的バッチ生産システム」におい
ては配管を極力敷設せず、どうしても必要な個所につい
てはその長さを最小限度に抑えているので、移動槽台車
を積載した自動搬送車が各ステーションに移動して位置
決めされ移動槽とステーションに載置された例えば固定
槽と配管接続並びに配管離脱を行う際、自動的に、簡単
な操作で完全に、そして液垂れなどが生じないように安
全に配管の接続ならびに離脱ができるような技術の開発
が以前から望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
「移動槽式多目的バッチ生産システム」においては、移
動槽台車に載置される移動槽の容量・サイズ・重量もそ
れぞれ異なるケースがあり、また、各ステーションの固
定設備もまた容量・サイズがそれぞれ異なっており、そ
の上移動槽と固定設備の配管接続ならびに離脱は頻繁に
行われているので、どうしても移動槽台車の位置決め精
度が低くなる可能性があって配管接続の際の芯ずれとい
う問題が生じ、また場合によっては突然の停電事故ある
いはその他の事由によりエア洩れなどが生じて接続して
いた配管が突然に離脱する危険性更には配管を切り離し
た際に配管先端から液が垂れ落ちるといった事態が予想
される。そこで本発明では移動槽と固定設備の配管との
間に若干の芯ずれがあっても十分に対応でき、かつ動力
源の事故が生じても配管が離脱しない、又配管からの液
垂れで作業環境を汚染しない配管接続装置をうることを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような目
的を達成するために次のような配管接続装置を提供する
ものである。すなわち、本発明の配管接続装置は、移動
槽式多目的バッチ生産システムにおける固定槽側配管と
移動槽側配管とを接続する装置において、固定槽側架台
上に敷設されたガイドレールに沿って配管接続方向に摺
動自在な移動板と、該移動板に立設して固定槽側配管接
続具を嵌合する支持板と、該支持板を配管接続方向に進
退せしめる駆動装置と、上記支持板に設けられた調芯機
構と、固定槽側配管接続具と移動槽側配管接続具との接
続を固定するロック機構と、各配管接続具の下位にそれ
ぞれ設けられた液受皿とを備えた構成をとっている。
【0005】
【作用】固定槽側配管接続具と移動槽側配管接続具とは
固定槽側架台の支持板を駆動装置で固定槽側配管接続具
を移動せしめることにより接続され、接続された位置で
は両架台の支持板からの突設部で構成されるロック機構
でロックされて動力源の事故が生じても配管は離脱せ
ず、配管から垂れ落ちる液を受ける液受皿があるので作
業環境を汚染することはない。又、可撓配管を支持する
支持板には調芯機構があるので、接続時において配管の
間に若干の芯ずれがあっても十分に対応できる。
【0006】
【実施例】以下図面に示す実施例について説明する。先
端に両路開式カプラー、中間に調芯機構、後端で可撓性
管と連通する固定槽側配管接続具を、先端に両路開式カ
プラーを装着した移動槽側接続具に挿入・自在となし、
固定槽側配管接続具と移動槽側配管接続具との接続を固
定するロック機構が設けられ、固定槽側配管接続具と移
動槽側配管接続具の各先端部の下位に液受皿がそれぞれ
付設していることをその特徴とするものである。図1は
固定槽側配管接続装置全体図であって固定槽側架台
(1)上の両サイドにガイドレール(4)(4)があ
り、これに移動板(6)のガイド(5)(5)が摺動す
る。移動板(6)の配管接続方向先端部には支持板
(7)が立設し、支持板(7)の中央底部に当板(3)
が一体となって垂設していて、これに配管接続方向に向
かって架台(1)の中央部に配設されたアクチュエータ
(2)のピストン杆先端が固設されている。(8)
(8)はその後端でスイベルジョイントあるいは可撓性
配管(9)、(9)を経て例えばステーションの固定槽
(図示せず)に接続する配管接続方向に敷設された2本
の固定配管で該配管(8)、(8)は固定具で移動板
(6)にそれぞれ固定されている。
【0007】(9)は前記固定配管(8)に接続する可
撓性管で、該可撓性管(9)は前記した支持板(7)に
穿設された可撓性管(9)より若干大きい開孔部(1
0)(10)を貫通し、その先端部は後記する固定槽側
配管接続具Bと連結している。(11)(11)は支持
板(7)の配管接続方向側で前記開孔部(10)(1
0)の周囲に固設した調芯機構Aを構成するフランジ受
けブロックである。調芯機構Aについて図3に基づいて
説明する。本出願人は調芯機構Aについて既に特願昭6
3−175090号で提案している。前記したように、
可撓性管(9)はその直径より若干大きい開孔部(1
0)が穿設した支持板(7)を摺動自在に貫通してお
り、その先端にフランジ(18)が固設している。Bは
フランジ(18)に連結した固定槽側配管接続具であ
る。(11)は固定配管接続具Bを真中に挟んで支持板
(7)の外側に固設する断面コ字状の円環状のフランジ
受けブロックで、該フランジ受けブロック(11)の内
周に複数の開孔が等間隔で穿設し、該開孔に圧縮ばね
(13)を内蔵してその先端がやや先細状となって頂部
に開孔(17)が穿設したばね調整体(12)が挿入さ
れて固設している。(14)はばね調節体(12)の内
壁に刻設された螺子と噛合する調整ねじで該調整ねじ
(14)は圧縮ばね(13)を背後から常時押圧してい
る。(15)は頂部に円球状の突起体(16)が凸設し
た円柱状の押付具で、該押付具(15)はその頂部の突
起体(16)をばね調整体(12)の先端の開孔(1
7)に臨ませ、その背後から圧縮ばね(13)で押圧さ
れた状態で内蔵されている。
【0008】したがって調整ねじ(14)を調整して圧
縮ばね(13)で押圧具(15)をその背後から押圧す
ると、押付具(15)の突起体(16)はばね調整体
(12)の先端開孔(17)から所定長突出してフラン
ジ受けブロック(11)の凹部に摺動自在に挿入してい
るフランジ(18)の周面を押圧する。ばね調整体(1
2)はフランジ受けブロック(11)に等間隔で内設し
て固定槽側配管接続具Bに連結するフランジ(18)の
外周面を等間隔で常時均一に押圧し、該フランジ(1
8)は可撓性管(9)と連結し、該可撓性管(9)は支
持板(7)の開孔部(10)に摺動自在に貫通している
ので、固定槽側配管接続具Bは上下・左右方向及び前後
方向に微小偏位可能に保持され、芯ずれ補正されるもの
である。上記した固定槽側配管接続具Bの芯ずれを効果
的に補正するためには、フランジ受けブロック(11)
に等間隔で少なくとも4本のバネ調整体(12)を内設
して押付具(15)の突起体(16)で均一にフランジ
(18)を押圧するのが好ましい。その結果、フランジ
(18)は水平・上下方向から突起体(16)で均一に
押圧されるので、固定槽側配管接続具Bの芯ずれは補正
されるものである。上記したフランジ(18)は一般的
に使用されている円盤状のフランジとして説明したが、
凸部が等間隔で凸設した歯車状のフランジでその凸部が
突起体(16)に面接するものであっても差し支えな
い。
【0009】また、固定槽側配管接続具Bが後記する移
動槽側配管接続具Cと挿脱する際、どうしても固定槽側
配管接続具Bの首が揺動してフランジ(18)の周壁が
フランジ受けブロック(11)の内壁(19)と擦れる
ので、固定槽側配管接続具Bが移動槽側配管接続具Cと
スムーズに挿脱するために内壁(19)に滑りやすい銅
板か、あるいは全方向に回転自在なボールを埋め込んだ
滑板(19a)を貼設しておくのが好ましい。図1にお
いて、(20)は固定槽側配管接続具Bと移動槽側配管
接続具Cとをロックするためのブロックで、該ブロック
(20)は2本の固定槽側配管接続具Bの中間で支持板
(7)中央部外側に横設しており、ブロック(20)の
中央には挿入孔(21)が穿設している。(22)は固
定槽側架台(1)の配管接続側に取着した上部が開口し
た液受皿で、(23)は液受皿(22)の一端に垂設す
る液の排出管である。
【0010】図2は移動槽側配管接続具Cの全体概要図
であって、図において(24)は例えば移動槽台車(図
示せず)に積載された移動槽側架台で、(25)は該移
動槽側架台(24)に配管接続方向に対面して立設する
支持板である。(26)は移動槽に連通する配管で、該
配管(26)は固定具で移動槽側架台(24)に固定さ
れて前記支持板(25)を貫通し、その先端は後記する
移動槽側配管接続具Cと接続している。そして移動槽台
車がステーション近傍に移動して位置決めされた時点で
は、固定槽側架台(1)と移動槽側架台(24)、なら
びに固定槽側配管接続具Bと移動槽側配管接続具Cとの
位置関係は同一レベルであり、その間隙は僅少となって
いる。(27)は支持板(25)の背面中央部に固設し
て立設するサポートで、該サポート(27)の頂部は配
管接続方向に曲折し、その先端部にアクチュエータ(2
8)が垂設している。(29)はアクチュエータ(2
8)のピストン杆先端に固設する円柱状のピンである。
(30)は支持板(25)の中央部で配管接続方向に横
設する断面U字状のUブロックで、該U型ブロックには
前記したピン(29)が挿脱自在となる開孔(31)が
穿設している。上記したU型ブロック(30)は、配管
接続時に前記した固定槽側のブロック(20)と嵌合
し、ブロック(20)の挿入孔(21)とU型ブロック
(30)の開孔(31)とは連通するので、アクチュエ
ータ(28)を作動してピストン杆を延伸してピン(2
9)を下降せしめると、該ピン(29)はU型ブロック
(30)の開孔(31)とブロック(20)の挿入孔
(21)に挿入されて固定槽側配管接続具Bと移動槽側
配管接続具Cとは一体としてロックされるものである。
【0011】(32)は移動槽側配管接続具Cの先端の
下位に位置して上部が広く拡開し、移動槽側架台(2
4)の配管接続方向側前部に正転・反転自在に付設した
液受皿であり、(33)は移動槽側架台(24)に揺動
自在に据えつけられたアクチュエータで、該アクチュエ
ータ(33)のピストン杆先端は液受皿(32)の側壁
と摺動自在に連結している。したがって液受皿(32)
は常時移動槽側配管接続具C先端から垂れ落ちる液を受
けるが固定槽側配管接続具Bと移動槽側配管接続具Cと
が接続する時は、接続に際してアクチュエータ(33)
を作動してピストン杆を延伸せしめて液受皿(32)を
所定の角度だけ矢印方向に回転させる。その時前記した
固定槽側架台(1)に固設した液受皿(22)は上記の
移動槽側架台(24)に付設した液受皿(32)の下位
に位置しているので、矢印方向に回転し、拡開した液受
皿(32)の開孔部は液受皿(22)の真上に臨むこと
となり、液受皿(32)を所定の角度だけ矢印方向に回
転させることによって液受皿(32)に溜まっていた液
は固定槽側の液受皿(22)に流し出される。そして、
該液受皿(22)に溜まった液は排出管(23)で系外
に排出される。以上のように回転した液受皿(32)は
配管接続装置後も倒れた状態を維持しつづける。その際
液受皿(32)の受口は広いので倒れた状態でも液垂れ
を受けることができる。
【0012】したがって固定槽側配管接続具Bと移動槽
側配管接続具Cとが接続されて例えば流体を固定槽側か
ら移動槽側へ払出した後、両接続具を離脱せしめる時
は、アクチュエーター(28)を逆に作動させて、円柱
状ピン(29)をU型ブロック(30)とブロック(2
0)の連結部より引き抜き、さらにアクチュエータ
(2)を逆に作動して固定槽側配管接続具Bを移動槽側
配管接続具Cから抜き出して後退せしめるが、その際の
移動槽側配管接続具Cの先端からの垂れ液はもちろん、
固定槽側配管接続具Bからの垂れ液をも受口の広い液受
皿(32)で受け入れ、次いで液受皿(22)に排出さ
れる。更に両配管接続具B・Cの離脱がすすんで固定槽
側配管接続具Bが限度まで後退すると、アクチュエータ
(33)を作動して液受皿(32)を完全に起立せしめ
て移動槽側配管接続具Cからの垂れ液は液受皿(32)
で受け入れ、固定槽側配管接続具Bからの垂れ液は液受
皿(22)で受け入れるものである。当然ながら移動中
における移動槽側配管接続具Cからの垂れ液は液受皿
(32)で受け入れる。
【0013】次に図4・5に基づいて固定槽側配管接続
具Bならびに移動槽側配管接続具Cについて説明する。
これらは既に公知の両路開式のカップラーであって、図
4は固定槽側配管接続具B、図5は移動槽側配管接続具
Cを示す。図4において、(34)は可撓性管(9)先
端に固設するフランジ(18)に固結するプラグであ
る。プラグ(34)の先端部はやや先細状となってい
る。図5において、(37)は先端が拡開状となったソ
ケットで、該ソケット(37)は移動槽に連通する配管
(26)の先端部と連結している。(35)はソケット
(37)の内周壁で内側に向かって突起しているストッ
パーであり、(36)はソケット(37)の先端部の内
壁に付設したOリングである。したがって、アクチュエ
ータ(2)を作動してプラグ(34)を図面左方向へ移
動せしめると、調芯機構Aが働いて固定槽側配管接続具
Bの全方位方向の位置偏位及び傾斜は補正され、ソケッ
ト(37)先端の拡開部がプラグ(34)をガイドし
て、プラグ(34)はスムーズにソケット(37)に挿
入される。そして、プラグ(34)の先端はソケット
(37)のストッパー(35)を押圧し、またプラグ
(34)の外壁凸部がソケット(37)内周壁に付設し
たOリング(36)を固く押圧するので、プラグ(3
4)とソケット(37)とはシール状態を保持し、完全
に密閉状態で接続され、液漏れは一切生じない。この後
アクチュエータ(28)を作動してピン(29)をブロ
ック(20)、U型ブロック(30)の挿入孔(2
1)、開孔(31)に挿入し、両接続具は固くロックさ
れるものである。プラグ(34)をソケット(37)か
ら離脱せしめる時は、流体供給側の弁を閉止した後、エ
アあるいは窒素ガスなどの不活性ガスをブロワーして管
内壁に付着した流体を吹き流してから流体受入側の弁を
閉止する。そしてアクチュエータ(2)を逆に作動して
プラグ(34)を図面右方向へ後退せしめてソケット
(37)から切り離すものである。実施例では操作は簡
単で洗浄も容易な両路開式のカップラーを採用している
がもちろん上記のカップラーに限定するものではなく、
内弁付あるいはスプリング付のカップラーを採用しても
差し支えないものである。
【0014】本発明の実施例は以上のように構成されて
いるので、以下その動作について説明する。例えば、多
目的バッチ生産システムにおいて、個別作業をおこなう
各ステーションに固定槽側架台(1)が設置されてお
り、固定配管(8)はスイベルジョイントあるいは可撓
性管(9)を経て各ステーションの槽にそれぞれ連通し
ている。一方、移動槽と該移動槽に接続する配管(2
6)を載置した移動槽側架台(24)を積載した自動搬
送車(図示せず)は、ステーションの槽から移動槽に流
体を受入れるためにステーション近傍まで移動し、位置
決め装置(図示せず)を作動して所定の位置に停止す
る。固定槽側架台(1)と移動槽側架台(24)との間
隙はごく僅かで、そのレベルはほぼ同一なので、2本の
固定槽側配管接続具Bとそれに対応する2本の移動槽側
配管接続具Cとの芯はほぼ一直線上にある。
【0015】まずアクチュエータ(33)を作動して液
受皿(32)を反時計方向へ回転せしめ、該液受皿(3
2)に溜っている前回までの垂れ液を固定槽側の液受皿
(22)に排出する。続いてアクチュエータ(2)を作
動してピストン杆を延伸せしめると、当板(3)を介し
て支持板(7)は固定槽側架台(1)上のガイドレール
(4)(4)に移動板(6)のガイド(5)、(5)が
案内されて配管接続方向へ移動し、スイベルトジョイン
トあるいはフレキシブルチューブと後端で連結している
固定配管(8)と可撓性管(9)を介して接続している
固定槽側配管接続具Bも支持板(7)と同調して前進す
る。可撓性管(9)と固定槽側配管接続具Bとはフラン
ジ(18)を介して連結しており、該フランジ(18)
は支持板(7)に固設した断面コ字状のフランジ受けブ
ロック(11)に摺動自在に嵌合している。上記フラン
ジ受けブロック(11)には等間隔で複数の開孔が穿設
し、該開孔に先細状で圧縮ばね(13)と押付具(1
5)を内蔵したばね調整体(12)がそれぞれ挿入され
て固着している。そして、ばね調整体(12)内の押付
具(15)は、その背後から圧縮ばね(13)で常時押
圧されているので、押付具(15)先端の突起体(1
6)は先細状のばね調整体(12)先端の開孔(17)
から突出し、ばね調整体(12)はフランジ(18)の
外周面に対して等間隔で面接しているので、複数の押付
具(15)の突起体(16)はフランジ(18)の外周
面をそれぞれ均一に押圧する。また、固定槽側配管接続
具Bはフランジ(18)を介して可撓性管(9)と連結
しており、該可撓性管(9)は支持板(7)の開孔(1
0)に摺動自在に貫通しており、フランジ(18)が接
触する内壁(19)は滑りやすいように加工されている
ので固定槽側配管接続具Bの全方位方向の位置偏位及び
傾斜は補正され、多少の芯ずれがあっても固定槽側配管
接続具Bと移動槽側配管接続具Cとはスムーズに接続さ
れるものである。
【0016】固定槽側配管接続具Bが前進して移動槽側
配管接続具Cに嵌合すると、プラグ(34)の先端がソ
ケット(37)のストッパー(35)を押圧し、またプ
ラグ(34)の外壁の凸部はソケット(37)の内周壁
に付設したOリング(36)を固く押接し、固定槽側配
管接続具Bと移動槽配管接続具Cとはシール状態に保持
されて緊密に固く接続される。固定槽側配管接続具Bと
移動槽側配管接続具Cとが接続されると、アクチュエー
タ(28)が作動して円柱状ピン(29)が降下し、該
ピン(29)は移動槽側のU型ブロック(30)の開孔
(31)と固定槽側のブロック(20)の挿入孔(2
1)に挿入され、固定槽側配管接続具Bと移動槽側配管
接続具Cとは機械的に、また物理的に完全にロック状態
となる。固定槽側配管接続具Bと移動槽側配管接続具C
との接続を確認した後、固定配管(8)の上流側に付設
された弁(図示せず)と配管(26)の下流側に付設さ
れた弁(図示せず)とをそれぞれ開にして流体を固定槽
側から移動槽側に流して供給を開始する。所定量の流体
を供給した後、固定槽側の固定配管(8)の上流側に付
設された弁をまず閉止し、エアあるいは不活性ガスをブ
ロワーして管内の流体を移動槽側に吹き流し、更にスチ
ーム洗浄してから移動槽側の配管(26)の下流側に付
設された弁を閉止する。
【0017】そして前記した逆の動作をおこなって、ま
ずアクチュエータ(28)を作動してピン(29)をU
型ブロック(30)・ブロック(20)から引き上げて
ロック状態を解除する。続いてアクチュエータ(2)を
逆に作動して固定槽側配管接続具Bを移動槽側配管接続
具Cから抜いて後退せしめ、固定槽側配管接続具Bを移
動槽側配管接続具Cから離脱させる。固定槽側配管接続
具Bの後退に応じて液受皿(32)で移動槽側配管接続
具C先端の液垂れはもちろん後退しつつある固定槽側配
管接続具B先端からの液垂れも受け入れる。そして固定
槽側配管接続具Bが所定限界まで後退すると、それ以降
の固定槽側配管接続具B先端からの液垂れは固定槽側の
液受皿(22)で受け入れ、自動搬送車に積載された移
動槽側架台(24)が移動中に移動槽側配管接続具C先
端から落ちる液垂れは液受皿(32)で受け入れる。そ
して、移動槽側架台(24)を積載した自動搬送車は次
のステーションへ移動して所定に作業を行うものであ
る。
【0018】本実施例では、固定槽側架台(1)、移動
槽側架台(24)にそれぞれ2本の配管が敷設されてい
るが、もちろん配管は1本でも複数本でもかまわない。
また、実施例では固定槽側に固定槽側配管接続具Bを進
退せしめる駆動源などと調芯機構Aを、移動槽側にアク
チュエータ(28)などのロック機構を備えつけている
が、各機構をそれぞれ逆側に備えつけても構わないし、
また、流体を移動槽側から固定槽側に供給しても構わな
い。また、2本の配管のうち1本の配管では移動槽側か
ら固定槽側に、他方の配管では固定槽側から移動槽側に
それぞれ流体を供給してもかまわないものである。自動
搬送車の駆動源、アクチュエータ、弁、位置決め装置な
どはすべてコンピュータ(図示せず)に接続されている
ので、移動槽側配管接続具Cと移動槽(図示せず)を積
載した自動搬送車は目的のステーションへ移動して自動
的に配管接続がおこなわれ、所定量の流体が供給される
と配管は切り離されて自動搬送車は別のステーションへ
移動していくものであり、その際、各配管接続具からの
液垂れはそれぞれの液受皿で受け取られるので、作業環
境の汚染は一切生じないものである。
【0019】以上、何れにしても、本発明は固定槽側架
台の配管の先端に配される配管接続具を支持する支持板
を前進後退せしめて各配管接続具を移動槽側配管接続具
に接続離脱せしめるための駆動装置と、固定槽側配管接
続具と移動槽側配管接続具との接続を固定するロック機
構と、配管の偏心位置と傾斜を吸収補正する上記支持板
に設けられた調芯機構とを、固定槽側架台に設けてなる
配管接続装置を特徴とするもので、その具体的な実施態
様は可撓性管を介して固定槽と連通する固定槽側配管接
続具を、移動槽に連通する移動槽側配管接続具に接続す
るために固定槽側配管接続具を自在に進退せしめる固定
槽側架台に設けられた駆動装置と、固定槽側配管接続具
の調芯機構と、液受皿とを共に固定槽側架台に配設し、
移動槽側配管接続具と固定槽側配管接続具とを結合する
ロック機構と、液受皿とを自動搬送車に積載した移動槽
側架台に設けてなる配管接続装置であって、移動槽と固
定設備の配管との間に多少の芯ずれがあっても十分に対
応でき、移動槽側と固定槽側の配管は機械的にロックさ
れて、動力源の事故が生じても、配管は離脱せず、又配
管から垂れ落ちる液を液受皿で受けることができるので
作業環境を汚染したり、損なうことがなく、衛生上も安
全であり、又、接合された配管接続具同士のシール状態
は保持されて液漏れを生じない配管接続装置をうる目的
を達成できる。
【0020】又、本発明は配管接続具が離脱する際、移
動槽側の液受皿で両接続具先端からの液垂れを受け、離
脱が完了すると、各配管接続具からの液垂れはそれぞれ
の液受皿で受けるように構成された配管接続金具も特徴
とするもので、作業環境を汚染しない衛生上良好な配管
接続装置をうる目的を達成することができる。更に以上
のような配管接続装置を効果あらしめる具体的な実施態
様としては移動槽側架台の受口の広い液受皿は駆動装置
で正転、反転自在に装置されたもので構成することによ
り配管の接合離脱時には配管接続具先端から垂れ落ちる
液を受けるが、固定槽側配管接続具と移動槽側配管接続
具とを接続する時には溜まっていた液を固定槽側液受皿
に排出する目的を達成できる。そして固設する断面コ字
状の円環状のフランジ受けブロックを固定槽側架台の支
持板の外側に設け、このフランジ受けブロックに設けた
複数個の開孔にばね調整体が固設され、ばね調整体は可
撓性管のフランジに当接する突起体をもつ押付具と、こ
れを付勢する圧縮ばね及び圧縮ばねを調整する調整ねじ
をもつもので形成して調芯機構を構成することにより固
定槽側配管接続具に連結するフランジの外周面を等間隔
で均一に押圧するので固定槽側配管接続具の芯ずれを補
正する目的が達成できる。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る配管接続装置は、移動槽式
バッチ生産システムにおいて、移動槽と移動槽側配管接
続具とを積載した自動搬送車が目的のステーションへ移
動して位置決めされ、上記移動槽側配管接続具とステー
ション側の固定槽側配管接続具とを自動的に接続する装
置において、固定槽側架台上に敷設されたガイドレール
に沿って配管接続方向に摺動自在な移動板と、該移動板
に立設して固定槽側配管接続具を嵌合する支持板と、該
支持板を配管接続方向に進退せしめる駆動装置と、上記
支持板に設けられた調芯機構と、固定槽側配管接続具と
移動槽側配管接続具とを固定するロック機構と、各配管
接続具の下位にそれぞれ設けられた液受皿を備えている
ので、駆動装置により移動板に立設した支持板を介して
固定槽側配管接続具を移動槽側配管接続具に連結するに
当り、固定槽側の支持板に設けた調芯機構にて配管接続
具は、全方位方向の位置偏位と傾斜とを吸収して補正さ
れ、多少の芯ずれがあっても、固定槽側配管接続具は移
動槽側配管接続具にスムーズに挿入・接続され、その上
ロック装置に働いて両配管接続具とは固く完全に連結さ
れ、動力関係の事故が生じても配管が離脱するといった
危険はなく、両配管接続具の離脱時には、それぞれの配
管からの液垂れはそれぞれの液受皿で受け入れることに
より、作業環境の汚染は一切なく衛生上安全である。ま
た、駆動源、アクチュエータ、弁等はすべてコンピュー
タに接続することにより、自動搬送車はプログラム通り
に目的ステーションへ移動して自動的に配管接続、流体
受け入れ、配管離脱、液垂れ受けが行われるものであっ
て、配管の接続、離脱が頻繁に行われる多目的バッチ生
産システムに本装置を導入することにより、著しい効果
が期待されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定槽側架台側斜視図
【図2】移動槽側架台側斜視図
【図3】調芯機構を示す正面図
【図4】固定槽側配管接続具の説明図
【図5】移動槽側配管接続具の説明図
【図6】配管接続具同士の連結状態を示す図
【符号の説明】
1 固定槽側架台 2 アクチュエータ 3 当板 4 レール 5 ガイド 6 移動板 7 支持板 8 固定配管 9 可撓性管 10 開孔部 11 フランジ受けブロック 12 ばね調整体 13 圧縮ばね 14 調整ねじ 15 押圧具 16 突起体 17 開孔 18 フランジ 19 内壁 20 ブロック 21 挿入孔 22 液受皿 23 排出管 24 移動槽側架台 25 支持板 26 配管 27 サポート 28 アクチュエータ 29 ピン 30 U型ブロック 31 開孔 32 受皿 33 アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 4/00 - 4/04 B05B 12/00 - 12/14 B05C 11/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動槽式多目的バッチ生産システムにお
    ける固定槽側配管と移動槽側配管とを接続する装置にお
    いて、固定槽側架台上に敷設されたガイドレールに沿っ
    て配管接続方向に摺動自在な移動板と、該移動板に立設
    して固定槽側配管接続具を嵌合する支持板と、該支持板
    を配管接続方向に進退せしめる駆動装置と、上記支持板
    に設けられた調芯機構と、固定槽側配管接続具と移動槽
    側配管接続具との接続を固定するロック機構と、各配管
    接続具の下位にそれぞれ設けられた液受皿とを備えてい
    ことを特徴とする配管接続装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6320562B1 (en) 1997-08-01 2001-11-20 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display device
JP2005013817A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Asahi Kasei Corp 移動処理器を用いた長尺製品の生産システム

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US6320562B1 (en) 1997-08-01 2001-11-20 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display device
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