JP3209825B2 - 直流放電灯装置 - Google Patents

直流放電灯装置

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JP3209825B2
JP3209825B2 JP11548193A JP11548193A JP3209825B2 JP 3209825 B2 JP3209825 B2 JP 3209825B2 JP 11548193 A JP11548193 A JP 11548193A JP 11548193 A JP11548193 A JP 11548193A JP 3209825 B2 JP3209825 B2 JP 3209825B2
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和孝 小山
正孝 小沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直流放電灯装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の直流放電灯装置は、たとえば図
4、図5に示すような構成が一般的であった。まず、直
流放電灯について図4(a),(b)に基づいて説明す
る。図4(a)と図4(b)とは90度異なる方向から
見た図である。21はたとえば石英ガラス製の封体であ
る。封体21と、この封体21内に一端がそれぞれ突出
し他端がそれぞれ陽極封止部22および陰極封止部23
内に固定された陽極棒24および陰極棒25と、これら
陽極封止部22および陰極封止部23内においてそれぞ
れ封着され一端がそれぞれ陽極棒24および陰極棒25
に接続された、たとえばそれぞれがモリブデン箔よりな
る陽極封着導電体26および陰極封着導電体27と、こ
れらの陽極封着導電体26および陰極封着導電体27に
一端がそれぞれ接続され他端がそれぞれ陽極封止部22
および陰極封止部23から封体21外に突出するよう陽
極封止部22および陰極封止部23に固定された陽極外
部リード28および陰極外部リード29とにより構成さ
れている。封体21内には、放電を支持し、放電発光に
より得ようとする波長の光に合わせた不活性ガスならび
に水銀や金属ハロゲン化物が封入されていて、点灯時に
は封体21内の圧力がたとえば数気圧から数十気圧とな
る。
【0003】次に従来の直流放電灯のランプ電流供給手
段について図5に基づいて説明する。30は上に述べた
直流放電灯である。31は直流放電灯30が点灯中に電
流源として動作し、ランプ電流を供給する直流電源、3
2は直流放電灯30の起動用の高電圧パルスを発生する
パルストランスである。33はパルストランス32から
発生される高電圧パルスをバイパスさせて直流放電灯3
0の陽極棒24と陰極棒25との間に印加するコンデン
サである。まず、直流放電灯30の起動時にパルストラ
ンス32の低圧端子にパルス信号が入力されると、パル
ストランス32の高圧端子から高電圧パルスが発生され
る。この高電圧パルスがコンデンサ33でバイパスされ
て陽極棒24と陰極棒25との間に印加されると、陽極
棒24と陰極棒25との間で絶縁破壊が起こり、直流放
電灯30は点灯状態に移行する。点灯状態に移行すれば
直流電源31から供給される電流により、時間の経過と
ともに定格点灯状態に至る。
【0004】このような直流放電灯は交流点灯のような
再点弧電圧がないので安定点灯させやすく、起動時にア
ークへ移行させるエネルギーも少なくてよいので非常に
扱いやすい放電灯である。
【0005】ただし、以下に詳しく述べるが、直流放電
特有の問題点もありそれを解決するための工夫もなされ
ている。一般に有電極放電においては、陰極から大量の
電子が放出され、電極間の電圧で加速され、陽極に到達
する。直流放電においては放電中、上記の電子の流れに
より陰極はエネルギーが奪われ続け、陽極はエネルギー
が与えられ続ける。すなわち放電中陽極は加熱され続け
るため、陽極温度は陰極温度よりも高くなる。陽極温度
が過度に上昇すると陽極材料の溶融、蒸発、昇華が起こ
り陽極材料が消耗するため、陽極の寿命は極端に短くな
る。そこで一般の直流放電灯では陽極棒を太くし、広い
面積で電子を受け取ることにより局部的な温度上昇を避
けるとともに熱の放散をさせている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような直流放電灯
では陽極棒を太くしてはいるものの陽極棒が点灯中に連
続して加熱されるので、一般に交流放電灯に比べて電極
の寿命が短かいということに変わりはなく問題とされて
いた。また、過度の温度上昇により溶融、蒸発、昇華し
た陽極棒材料が、プラズマ中に混入したり封体内面に付
着したりするため、ランプ特性が変化したり、光特性が
損なわれたりして直流放電灯の寿命が短かいという問題
もあった。
【0007】また、下手に封体と陽極封着導電体とを封
着すると陽極棒が太いため封体と陽極棒の根元との間に
大きな隙間が形成されやすく、そうなると陽極棒が固定
できないという加工上の問題もあった。そのため自動機
による陽極の封止が交流放電灯の電極封止のようには簡
単に行えないという問題もあった。
【0008】さらに、陽極棒が太いことから、陽極棒が
影となって光が遮られる分、光の利用効率が低いという
問題もあった。また、封体材料より陽極棒材料の方が熱
膨張係数が大きく、陽極棒が太いことから、点灯中に膨
張した陽極棒が封体を破損させるという問題もあった。
【0009】さらに、光の立ち上がりを速くするために
は直流放電灯の始動時に定格点灯時よりも大きなランプ
電流を供給することが行われるが、これにより陽極棒が
さらに加熱されるため陽極寿命が非常に短くなるという
問題もあった。
【0010】本発明は、交流放電灯よりも長寿命で、陽
極の封止が簡単に行え、光の利用効率が高く、封体が破
損しにくい直流放電灯装置の具体的構成を提案するもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の直流放電灯装置は、放電帯域を包囲し、放
電を支持する充填物質を包含する封体と、前記封体の陽
極封止部の内部に封着された複数個の陽極封着導電体
と、これらの複数個の陽極封着導電体にそれぞれ一端が
電気的に接続され他端が前記封体の内部に突出するよう
前記陽極封止部内に固定された複数個の陽極棒と、前記
複数個の陽極封着導電体にそれぞれ一端が電気的に接続
され他端が前記封体の外部に突出するよう前記陽極封止
部内に固定された複数個の陽極外部リードと、前記封体
の陰極封止部の内部に封着された陰極封着導電体と、こ
の陰極封着導電体に一端が電気的に接続され他端が前記
封体の内部に突出するよう前記陰極封止部内に固定され
た陰極棒と、前記陰極封着導電体に一端が電気的に接続
され他端が前記封体の外部に突出するよう前記陰極封止
部内に固定された陰極外部リードとを有する直流放電灯
を具備し、さらに、前記複数個の陽極外部リードにそれ
ぞれ電気的に接続された複数個の正極側の出力端と、前
記陰極外部リードに電気的に接続された負極側の出力端
とを有し、前記直流放電灯の点灯時に前記複数個の正極
側の出力端から、電流を供給する期間と電流を遮断する
期間との比をそれぞれ所定の値で、交互にまたは2つ以
上の正極側の出力端から電流を供給する期間が少なくと
も一部重なって前記直流放電灯に極性が一定の電流を供
給するランプ電流供給手段を具備したものである。
【0012】また、本発明の直流放電灯装置のランプ電
流供給手段は、直流放電灯の点灯時に極性が一定の電流
を出力し、陰極外部リードに負極側の出力端が電気的に
接続された少なくとも1つの直流電源と、複数個の陽極
外部リードにそれぞれ一端が電気的に接続され他端が前
記直流電源の正極側の出力端に電気的に接続され、それ
ぞれ所定のデューティ比で交互にまたは2つ以上のスイ
ッチ素子のオン期間が少なくとも一部重なってオン・オ
フする複数個のスイッチ素子とを具備したものである。
【0013】
【作用】上記した構成により、陽極棒を複数個有し、各
陽極棒に電流の流れない期間があるので、各陽極棒は電
流の遮断されている期間に冷却され、過度に温度上昇す
ることを回避することができ、さらには陽極、陰極を交
互に繰り返す交流放電灯の電極棒よりも低温にすること
ができる。これにより陽極棒材料の消耗を従来の直流放
電灯よりも少なく、さらには交流放電灯の電極材料の消
耗よりも少なくすることができる。また、これにより陽
極棒材料がプラズマ中に混入したり封体の内面に付着し
たりする量を少なくすることができ、ランプ特性や光特
性が短期間で大きく変化することを回避することができ
る。
【0014】また、各陽極棒を従来の直流放電灯の陽極
棒に比べて細くすることができるので、各陽極棒の根元
と封体の間に大きな隙間が形成されにくくなり、陽極棒
を封体に簡単に固定させることができる。
【0015】また、各陽極棒が細く、影になる部分も小
さくすることができるので、光の利用効率を高くするこ
とができる。さらに、各陽極棒を細くすることができる
ので、点灯中に各陽極棒が熱膨張しても封体の破損を回
避することができる。
【0016】また、各陽極棒に電流を供給する期間と電
流を遮断する期間との和に対する各陽極棒に電流を供給
する期間の比を直流放電灯の始動時には定格点灯時より
も大きくすると、始動時に大きなランプエネルギーを供
給するとともに各陽極棒が過度に温度上昇することを回
避できる。これにより直流放電灯の始動時の光の立ち上
がりを速くしながらも陽極棒材料の消耗を少なくするこ
とができる。
【0017】また、複数個のスイッチ素子のオン・オフ
のデューティ比を直流放電灯の始動時には定格点灯時よ
りも大きくすることにより始動時に大きなランプエネル
ギーを供給するとともに各陽極棒の過度の温度上昇を回
避することができる。これにより始動時の光の立ち上が
りを速くしながらも陽極棒材料の消耗を少なくすること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の直流放電灯装置の一実施例を
図面に基づいて説明する。図1(a),(b)は本発明
の一実施例の直流放電灯装置における直流放電灯の構成
を示す図で、図1(a)と図1(b)とは90度異なる
方向から見た図である。図1において、1は封体であ
り、2,3はそれぞれ陽極封止部,陰極封止部である。
4,5はそれぞれ第1の陽極棒,第2の陽極棒であり、
6は陰極棒である。7,8はそれぞれ第1の陽極封着導
電体,第2の陽極封着導電体であり、9は陰極封着導電
体である。10,11はそれぞれ第1の陽極外部リー
ド,第2の陽極外部リードであり、12は陰極外部リー
ドである。構成上、従来例と異なる点は陽極棒、陽極封
着導電体、陽極外部リードがそれぞれ2つづつ設置され
た点と、第1の陽極棒4,第2の陽極棒5が従来例の直
流放電灯の陽極棒24に比べて細い点である。
【0019】図2は本実施例の直流放電灯のランプ電流
供給手段の構成を示す回路図である。図2において13
は上に述べた陽極を2つ有する直流放電灯である。1
4,15はそれぞれ第1のスイッチ素子,第2のスイッ
チ素子であり、それぞれ一端は第1の陽極外部リード1
0,第2の陽極外部リード11に接続されている。16
は直流放電灯13が点灯中に電流源として動作しランプ
電流を供給する直流電源であり、その正極側の出力端に
第1のスイッチ素子14と第2のスイッチ素子15の他
端が接されている。17は直流放電灯13の起動用のパ
ルストランスであり、その高圧端子側の一端は陰極外部
リード12に接続され、他端は直流電源16の負極側の
出力端に接続されている。18はパルストランス17か
ら発生される高電圧パルスをバイパスさせ第2の陽極外
部リード11と陰極外部リード12を通して直流放電灯
13の第2の陽極棒5と陰極棒6との間に印加するため
のコンデンサである。
【0020】上記の構成における実施例の動作を次に説
明する。まず、直流放電灯13の起動時には第2のスイ
ッチ素子15がオンしている。ここでパルストランス1
7の低圧端子にパルス信号が入力されると、パルストラ
ンス17と陰極外部リード12との接続点よりもパルス
トランス17とコンデンサ18との接続点の方が正の電
圧となる期間を有する高電圧パルスがパルストランス1
7の高圧端子から発生される。この高電圧パルスがコン
デンサ18でバイパスされて第2の陽極棒5と陰極棒6
との間に印加されると、第2の陽極棒5と陰極棒6との
間で絶縁破壊が起こる。一旦陰極棒6から点灯に必要な
電子が放出されると第2の陽極棒5と陰極棒6との間に
直流電源16の出力電流が流れ、直流放電灯13は点灯
状態に移行する。
【0021】ここで、図3(a),図3(b)は、それ
ぞれ直流放電灯13の定格点灯時,始動時に直流放電灯
装置の各部に流れる電流波形である。図3(a),
(b)において、横軸は時間tであり、縦軸は電流値で
ある。I1 ,I2 は、それぞれ第1のスイッチ素子1
4,第2のスイッチ素子15に流れる電流、つまりそれ
ぞれ第1の陽極棒4から陰極棒6,第2の陽極棒5から
陰極棒6へ流れる電流の波形であり、Iは直流電源16
からの出力電流波形である。
【0022】直流放電灯13が点灯状態に移行すれば、
すなわち直流放電灯13の始動時にはオン期間が一部重
なるように第1のスイッチ素子14と第2のスイッチ素
子15とをオン・オフさせる。直流電源16は両スイッ
チ素子がともにオンしているときは片方のみがオンして
いるときの電流値iの2倍、すなわち2iの電流を出力
する。点灯後、封体1内の封入物の蒸気圧が高くなって
くれば、すなわち光出力が大きくなってくれば、第1の
陽極棒4と第2の陽極棒5に流れる電流値はiのままで
第1のスイッチ素子14のオン期間と第2のスイッチ素
子15のオン期間との重なりを短くしていき、直流放電
灯13が定格点灯状態に至れば両スイッチ素子を交互に
オン・オフさせる。陰極は常に陰極棒6であり、また放
電空間にはプラズマが形成されているので、第1のスイ
ッチ素子14と第2のスイッチ素子15のオン・オフが
切り替わるときにも第1の陽極棒4と第2の陽極棒5と
の間で陽極が入れ替わり、これにより放電路が容易に切
り替わる。
【0023】このように本実施例の直流放電灯装置によ
れば、第1の陽極棒4にも第2の陽極棒5にも電子が流
入せずに冷却される期間があるので、それぞれの陽極棒
の温度が過度に上昇することはない。さらには陽極、陰
極を交互に繰り返す交流放電灯の電極棒よりも低温にす
ることができる。これにより陽極棒材料の消耗を従来の
直流放電灯よりも少なく、さらには交流放電灯の電極材
料の消耗よりも少なくすることができる。すなわち陽極
棒の寿命を従来の直流放電灯より、さらには交流放電灯
よりも長くすることができる。また、温度の過度上昇に
より溶融、蒸発、昇華した陽極棒材料がプラズマ中に混
入したり封体1の内面に付着したりする量も従来の直流
放電灯より、さらには交流放電灯よりも少ないのでラン
プ特性や光特性が短期間で大きく変化することがなく、
直流放電灯を従来よりもさらには交流放電灯よりも長寿
命にすることができる。
【0024】また、第1の陽極棒4と第2の陽極棒5と
の両方が従来例の直流放電灯の陽極棒24に比べて細い
ので、市販されている高圧水銀ランプやメタルハライド
ランプで点灯用の主電極に近接させて起動用の補助電極
を設置したものと同様に、簡単にしかも確実に2つの陽
極棒を封止することができる。さらに、第1の陽極棒4
と第2の陽極棒5の両方とも細く、両陽極棒の封止が簡
単であるので、自動機を用いて封止することができる。
【0025】また、第1の陽極棒4と第2の陽極棒5の
両方とも細く、影になる部分も小さくすることができる
ので、光の利用効率を高くすることができる。さらに、
第1の陽極棒4と第2の陽極棒5の両方とも細いので、
点灯中に両陽極棒が熱膨張しても封体1が破損されるま
でには至らず、安全で長寿命な直流放電灯にすることが
できる。
【0026】また、第1の陽極棒4と第2の陽極棒5と
に流れる電流値を大きくすることなく第1のスイッチ素
子14と第2のスイッチ素子15のオン・オフのデュー
ティ比を大きくすることにより直流放電灯13の始動時
に大きなランプエネルギーを供給できるので、各陽極棒
の電子流入の面積を大きくすることなく、各陽極棒の熱
放散の面積を確保することができ、したがって、各陽極
棒の温度が過度に上昇することはない。これにより始動
時の光の立ち上がりを速くしながらも陽極棒材料の消耗
を少なくすることができ、直流放電灯を長寿命にするこ
とができる。
【0027】なお、直流放電灯装置の構成および動作は
実施例の限りではなく、たとえば以下のようなものでも
構わない。直流放電灯については起動用の補助電極等他
の部品を設けてもよいし、封体も実施例以外の形状であ
ってもよい。また、本実施例では陽極棒の数を2とした
が、3以上であっても構わない。
【0028】さらに、本実施例では複数個の陽極棒を互
いに電気的に絶縁した構成のものについて述べたが、陽
極棒の個数が3以上であればその内の2個以上が電気的
に接続された構成の直流放電灯であってもよい。また、
陽極棒の個数が3以上であればその内の2個以上のスイ
ッチ素子を同位相でオン・オフさせてもよい。
【0029】なお、本発明はメタルハライドランプ、高
圧ナトリウムランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、高圧
キセノンランプなど種々の放電灯に適用できることは言
うまでもない。
【0030】また、本実施例では第1のスイッチ素子1
4と第2のスイッチ素子15のオン期間が重なる際に第
1の陽極棒4と第2の陽極棒5とに電流が均等に流れる
場合について述べたが、両陽極棒のバランスなどによっ
てどちらかの陽極棒に大きな電流が流れることも有り得
る。しかし、大きな電流が流れた方の陽極棒も電流の流
れない期間があり冷却されるので、支障はない。
【0031】さらに、本実施例ではランプ電流供給手段
の一部に電流源として動作する直流電源16を用いた
が、直流電源としてはたとえば電流源として動作する直
流出力のスイッチング電源であってもよいし、交流を整
流平滑したものでもよいし、直流電圧源に抵抗素子など
の限流素子を直列に接続したものでも構わないし、他の
構成でも構わない。なお、限流素子を接続する場合、限
流素子の接続位置は第1のスイッチ素子14と直流電源
16との間および第2のスイッチ素子15と直流電源1
6との間でもよいし、第1のスイッチ素子14と第1の
陽極外部リード10との間および第2のスイッチ素子1
5と第2の陽極外部リード11との間でも構わないし、
陰極外部リード12と直流電源16との間でも構わな
い。
【0032】また、直流電源16の出力電流はたとえば
脈流の重畳したものでも構わないし、高周波電流の重畳
したものでも構わないし、極性さえ一定であれば電流値
が時間的に変化しても構わない。さらに、本実施例では
直流電源の個数を1としたが、第1のスイッチ素子14
と第2のスイッチ素子15に2個の直流電源が別々に接
続されていてもよい。
【0033】また、本実施例では直流放電灯13の始動
時の光の立ち上がりを速くするために、始動時に第1の
スイッチ素子14と第2のスイッチ素子15のオン期間
を一部重ね各陽極棒には定格点灯時と同じ瞬時値の電流
を供給する場合を示したが、両スイッチ素子のオン期間
を重ねずに各陽極棒に流れる電流値を大きくしてもよい
し、オン期間を一部重ねて電流値を大きくしてもよい。
その際、各陽極棒には電流が遮断される期間があるので
温度が過度に上昇することはない。なお、矩形波以外の
波形を有する電流を各陽極棒に流してもよいし、光の立
ち上がりを速くする必要がなければ両スイッチ素子のオ
ン期間を重ねる必要はない。
【0034】さらに、直流放電灯13の始動時の光の立
ち上がりを速くするため、および定格点灯時に一定の光
出力を得るために、たとえばランプ電圧、出力光などの
いずれかのランプ特性を検出し、そのランプ特性に応じ
て第1のスイッチ素子14、第2のスイッチ素子15の
オン・オフのデューティ比を制御させてもよい。また、
直流放電灯13の始動時の光の立ち上がりを速くするだ
けであれば、ランプ特性の検出をせずに点灯後所定の期
間に定格点灯時よりも大きな所定のデューティ比で両ス
イッチ素子をオン・オフさせても構わない。また、RC
時定数回路を用いて時定数により両スイッチ素子のデュ
ーティ比を直流放電灯13の点灯後、時間の経過ととも
に変化させてもよいし、他の手段によって両スイッチ素
子のデューティ比を変化させても構わない。
【0035】また、本実施例では直流放電灯13の定格
点灯時には第1のスイッチ素子14と第2のスイッチ素
子15とを交互にオン・オフさせるとしたが両スイッチ
のオン期間が一部重なっていてもよいことは言うまでも
ない。
【0036】なお、第1のスイッチ素子14と第2のス
イッチ素子15とがともにオフとなる期間を設けると再
点弧電圧が発生する。両スイッチ素子がともにオフとな
る期間を長くすると再点弧電圧が高くなり点灯状態が不
安定になるのでよくないが、安定点灯の範囲であれば両
スイッチ素子がともにオフとなる期間を設けてもよい。
【0037】また、本実施例では直流放電灯13にラン
プ電流を供給するため、直流放電灯13の起動用にパル
ストランス方式の高電圧印加手段を用いたが、起動電圧
が十分低ければ特別な高電圧印加手段を必要としないこ
とは言うまでもない。
【0038】さらに、本実施例では直流放電灯13の起
動時に第2のスイッチ素子15をオンさせておくとした
が、第1のスイッチ素子14と第2のスイッチ素子15
とを交互にオン・オフさせてもよい。その場合高電圧パ
ルス発生の位相と、第2のスイッチ素子15のオンの位
相を合わせると、絶縁破壊路を放電路に利用することが
できる。また、直流放電灯13の起動時に第1のスイッ
チ素子14と第2のスイッチ素子15の両方ともオンさ
せておいてもよい。
【0039】また、本実施例ではパルストランスの個数
を1とし、陰極側に接続したが、複数個であってもよい
し、パルストランスの接続個所も直流放電灯13に高電
圧を印加することができ、他の構成部品には破損に至る
ような高電圧を印加しないような位置であれば他の場所
に接続しても構わない。
【0040】さらに、本実施例ではパルスバイパス用の
コンデンサ18を第2の陽極外部リード11とパルスト
ランス17との間に設置し直流放電灯13の起動時に第
2のスイッチ素子15をオンさせておいたが、さらに第
1の陽極外部リード10とパルストランス17との間に
もパルスバイパス用のコンデンサを設けてもよい。その
場合、第1の陽極棒4と陰極棒5との間で絶縁破壊され
ることが考えられるが、電子放出が陰極棒6からなされ
放電空間にも荷電粒子が形成されるので第2の陽極棒5
と陰極棒6との間の放電に移行し、点灯させることがで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、複数個の陽極棒に電流を供給する期間と遮
断する期間とを設けることにより、直流放電灯を従来よ
りも長寿命にさらには交流放電灯よりも長寿命にするこ
とができる。
【0042】また、各陽極棒は細くて封止が簡単である
ので、自動機を用いて陽極棒を封止することができる。
また、各陽極棒が細く、影になる部分も小さくすること
ができるので、光の利用効率を高くすることができる。
さらに、各陽極棒を細くすることができるので、熱膨張
による封体の破損を回避することができる。
【0043】また、各陽極棒に電流を供給する期間と電
流を遮断する期間との和に対する各陽極棒に電流を供給
する期間の比を直流放電灯の始動時に定格点灯時よりも
大きくすると、直流放電灯の始動時の光の立ち上がりを
速くし、直流放電灯を長寿命化することができる。
【0044】また、複数個のスイッチ素子のオン・オフ
のデューティ比を直流放電灯の始動時に定格点灯時より
も大きくすることにより、始動時の光の立ち上がりを速
くし、直流放電灯を長寿命化するとができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の直流放電灯装置における直
流放電灯の構成を示す図
【図2】本発明の一実施例の直流放電灯装置におけるラ
ンプ電流供給手段の構成を示す回路図
【図3】本発明の一実施例の直流放電灯装置の各部に流
れる電流波形の一例を示す図
【図4】従来例の直流放電灯装置における直流放電灯の
構成を示す図
【図5】従来例の直流放電灯装置におけるランプ電流供
給手段の構成を示す回路図
【符号の説明】
1 封体 2 陽極封止部 3 陰極封止部 4 第1の陽極棒 5 第2の陽極棒 6 陰極棒 7 第1の陽極封着導電体 8 第2の陽極封着導電体 9 陰極封着導電体 10 第1の陽極外部リード 11 第2の陽極外部リード 12 陰極外部リード 13 直流放電灯 14 第1のスイッチ素子 15 第2のスイッチ素子 16 直流電源 17 パルストランス 18 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−160755(JP,A) 実開 昭58−15972(JP,U) 実開 平3−40756(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/92 H01J 61/073 H05B 31/48 H05B 41/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電帯域を包囲し、放電を支持する充填
    物質を包含する封体と、前記封体の陽極封止部の内部に
    封着された複数個の陽極封着導電体と、これら複数個の
    陽極封着導電体にそれぞれ一端が電気的に接続され他端
    が前記封体の内部に突出するよう前記陽極封止部内に固
    定された複数個の陽極棒と、前記複数個の陽極封着導電
    体にそれぞれ一端が電気的に接続され他端が前記封体の
    外部に突出するよう前記陽極封止部内に固定された複数
    個の陽極外部リードと、前記封体の陰極封止部の内部に
    封着された陰極封着導電体と、この陰極封着導電体に一
    端が電気的に接続され他端が前記封体の内部に突出する
    よう前記陰極封止部内に固定された陰極棒と、前記陰極
    封着導電体に一端が電気的に接続され他端が前記封体の
    外部に突出するよう前記陰極封止部内に固定された陰極
    外部リードとを有する直流放電灯と、 前記複数個の陽極外部リードにそれぞれ電気的に接続さ
    れた複数個の正極側の出力端と、前記陰極外部リードに
    電気的に接続された負極側の出力端とを有し、前記直流
    放電灯の点灯時に前記複数個の正極側の出力端から、電
    流を供給する期間と電流を遮断する期間との比をそれぞ
    れ所定の値で、交互にまたは2つ以上の正極側の出力端
    から電流を供給する期間が少なくとも一部重なって前記
    直流放電灯に極性が一定の電流を供給するランプ電流供
    給手段とを具備したことを特徴とする直流放電灯装置。
  2. 【請求項2】 ランプ電流供給手段は、直流放電灯の点
    灯時に極性が一定の電流を出力し、陰極外部リードに負
    極側の出力端が電気的に接続された少なくとも1つの直
    流電源と、複数個の陽極外部リードにそれぞれ一端が電
    気的に接続され他端が前記直流電源の正極側の出力端に
    電気的に接続され、それぞれ所定のデューティ比で交互
    にまたは2つ以上のスイッチ素子のオン期間が少なくと
    も一部重なってオン・オフする複数個のスイッチ素子と
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の直流放電灯
    装置。
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