JP3209819U - 花染色装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】多色の花を簡単に制作できる花染色装置を提供する。【解決手段】花染色装置は主に、染色容器1に隣接するように立設される複数の収容溝13が成形され、且つ収容溝13内には少なくとも2つの異なる色の染料21〜24が収容される。これにより、実施において、花4が切断されて少なくとも2等分の花梗41の末端が染色容器1の隣接する収容溝13にそれぞれ挿設され、花4が切断されて少なくとも2等分の花梗41の末端が異なる色の染料21〜24に各々浸漬され、花4に対する染色が行われ、花4の複数の花びら42及び葉43等が染められて少なくとも2種類以上の色が形成される。【選択図】図3
Description
本考案は、花染色装置に関し、多色の花を簡単に製作できる染色装置に関する。
環境に美観を与えるためには花の色が重要な要素となっており、花農家では交配を行って特定の花の色を特定の品種に導入し、且つ数世代栽培して、交配された種の色が変化した花を出現させている。
しかしながら、交配栽培過程において多大な労力と時間がかかり、且つ交配栽培された花の色の変化は不確実である。このため、本考案者は多色の花を簡単に製作できる染色装置を考案した。
そこで、本考案者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的かつ効果的に課題を改善する本考案に到った。
本考案は、以上の従来技術の課題を解決する為になされたものである。即ち、本考案は、多色の花を簡単に製作可能な染色装置を提供することを主目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するための本考案に係る花染色装置は、隣接するように立設される複数の収容溝が成形される染色容器と、前記染色容器の隣接する収容溝内に収容され、且つ異なる色を呈する少なくとも2つの染料とを主に備えることを特徴とする。
本考案の花染色装置において、前記染色容器は隣接する少なくとも4つの収容溝を備え、且つ前記4つの収容溝内には異なる色の染料が各々収容され、前記4種類の異なる色の染料はそれぞれ赤色、黄色、青色、及び紫色であり、前記赤色の染料は、食用色素赤色6号、食用色素赤色7号、及び溶剤が1:1:5の比率で均一に混合されることにより形成され、また、前記黄色の染料は、食用色素黄色4号、食用色素黄色5号、及び溶剤が1:1:5の比率で均一に混合されることにより形成され、前記青色の染料は、食用色素青色1号及び溶剤が1:2の比率で均一に混合されることにより形成され、さらに前記紫色の染料は、食用色素赤色106号及び溶剤が1:2の比率で均一に混合されることにより形成される。
本考案の花染色装置において、前記花染色装置は収容空間が成形される保存容器を更に備え、且つ前記収容空間内には保存液が充填される。
上述したように、花が切断されて少なくとも2等分の花梗の末端が前記染色容器の隣接する収容溝に挿設され、異なる色の染料に浸漬され、花に対する染色が行われて、花の複数の花びら及び葉が少なくとも2種類以上の色に染色される。これにより、本考案の花染色装置の補助により、多色の花を簡単に製作する効果を達成できる。
以下に図面を参照して、本考案を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本考案は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
以下、本考案の具体的な実施形態を図1〜5に基づいて説明する。本考案の花染色装置は、以下の部材を主に備える。
〈染色容器(1)〉
前記染色容器(1)には複数の縦横に交錯する縦仕切り板(11)及び横仕切り板(12)が成形され、前記複数の縦仕切り板(11)及び横仕切り板(12)により前記染色容器(1)には複数の隣接する収容溝(13)が間隔を空けて形成される(図4参照)。
前記染色容器(1)には複数の縦横に交錯する縦仕切り板(11)及び横仕切り板(12)が成形され、前記複数の縦仕切り板(11)及び横仕切り板(12)により前記染色容器(1)には複数の隣接する収容溝(13)が間隔を空けて形成される(図4参照)。
〈少なくとも2つの染料(2)〉
前記少なくとも2つの染料(2)は前記染色容器(1)の隣接する収容溝(13)内に収容され、且つ前記少なくとも2つの染料(2)は異なる色を呈する。本考案の好ましい実施形態では、前記染色容器(1)の隣接する4つの収容溝(13)内には異なる色の染料(2)が各々収容され、前記4種類の色の染料(2)は赤色、黄色、青色、及び紫色等を含む。
前記赤色の染料(21)は、食用色素赤色6号及び食用色素赤色7号各18.8グラム、並びに100C.Cの溶剤〔約1:1:5の比率〕が均一に混合されることにより形成される。また、前記黄色の染料(22)は、食用色素黄色4号及び食用色素黄色5号各18.8グラム、並びに100C.Cの溶剤〔約1:1:5の比率〕が均一に混合されることにより形成される。なお、前記青色の染料(23)は、食用色素青色1号18.8グラム及び38C.Cの溶剤〔約1:2の比率〕が均一に混合されることにより形成され、前記紫色の染料(24)は、紫色を呈する食用色素赤色106号18.8グラム及び38C.Cの溶剤〔約1:2の比率〕が均一に混合されることにより形成される。前記溶剤は水又は培養液の内の何れか1つである。
前記少なくとも2つの染料(2)は前記染色容器(1)の隣接する収容溝(13)内に収容され、且つ前記少なくとも2つの染料(2)は異なる色を呈する。本考案の好ましい実施形態では、前記染色容器(1)の隣接する4つの収容溝(13)内には異なる色の染料(2)が各々収容され、前記4種類の色の染料(2)は赤色、黄色、青色、及び紫色等を含む。
前記赤色の染料(21)は、食用色素赤色6号及び食用色素赤色7号各18.8グラム、並びに100C.Cの溶剤〔約1:1:5の比率〕が均一に混合されることにより形成される。また、前記黄色の染料(22)は、食用色素黄色4号及び食用色素黄色5号各18.8グラム、並びに100C.Cの溶剤〔約1:1:5の比率〕が均一に混合されることにより形成される。なお、前記青色の染料(23)は、食用色素青色1号18.8グラム及び38C.Cの溶剤〔約1:2の比率〕が均一に混合されることにより形成され、前記紫色の染料(24)は、紫色を呈する食用色素赤色106号18.8グラム及び38C.Cの溶剤〔約1:2の比率〕が均一に混合されることにより形成される。前記溶剤は水又は培養液の内の何れか1つである。
〈保存容器(3)〉
前記保存容器(3)には収容空間(31)が成形され、且つ前記収容空間(31)内には保存液(32)が充填される。前記保存液(32)は水、または水及び培養液が約1:1の比率で均一に混合されることにより形成される前記保存液(32)である(図5参照)。
前記保存容器(3)には収容空間(31)が成形され、且つ前記収容空間(31)内には保存液(32)が充填される。前記保存液(32)は水、または水及び培養液が約1:1の比率で均一に混合されることにより形成される前記保存液(32)である(図5参照)。
以上により、実施において、図3に示すように、花(4)の花梗(41)の末端がナイフやはさみ等の切断工具で少なくとも2等分に切断される。本考案の好ましい実施形態では、前記花(4)の花梗(41)の末端がナイフで4等分に切断され、花梗(41)の末端が前記染色容器(1)の縦仕切り板(11)及び横仕切り板(12)の交錯箇所に挿設され、前記4等分に切断された花梗(41)が前記染色容器(1)の隣接する4つの収容溝(13)にそれぞれ挿設され、前記花(4)の4等分に切断された花梗(41)の末端が赤色、黄色、青色、及び紫色等の異なる色の染料(2)に各々浸漬される(図4参照)。
花(4)の植物の毛細管現象により、前記異なる色の染料(2)がそれぞれ4等分の花梗(41)の末端の対応する木質部に沿って上に向けて花びら(42)及び葉(43)の箇所まで輸送され、各木質部に連接される花びら(42)及び葉(43)が対応する色の染料(2)をそれぞれ吸収させる。続いて、蒸散作用により花びら(42)及び葉(43)まで輸送された染料(2)に含まれる水分が蒸発し、色素のみが花びら(42)及び葉(43)に沈積され、花びら(42)及び葉(43)が染色される。花びら(42)及び葉(43)の水分が持続的に蒸散されることにより、染料(2)は花梗(41)から花びら(42)及び葉(43)の箇所まで輸送され、花(4)の花梗(41)が染料(2)に約4〜8時間〔最も好ましくは5〜6時間〕浸漬された後、前記花(4)の各花びら(42)が赤色、黄色、青色、及び紫色等の4種類の色に十分に染色される。
また、外側の花びら(42)から花びらの中心に隣接する内側の花びら(42)に近付くほど、前記4種類の色が徐々に混合され、内側の花びら(42)が混合されて別の色を呈し、他の葉(43)も連接される花梗(41)の木質部に応じて対応する色に染められ、その色は主に葉(43)の辺縁に形成され、且つ点状に葉面に形成される。
花(4)の植物の毛細管現象により、前記異なる色の染料(2)がそれぞれ4等分の花梗(41)の末端の対応する木質部に沿って上に向けて花びら(42)及び葉(43)の箇所まで輸送され、各木質部に連接される花びら(42)及び葉(43)が対応する色の染料(2)をそれぞれ吸収させる。続いて、蒸散作用により花びら(42)及び葉(43)まで輸送された染料(2)に含まれる水分が蒸発し、色素のみが花びら(42)及び葉(43)に沈積され、花びら(42)及び葉(43)が染色される。花びら(42)及び葉(43)の水分が持続的に蒸散されることにより、染料(2)は花梗(41)から花びら(42)及び葉(43)の箇所まで輸送され、花(4)の花梗(41)が染料(2)に約4〜8時間〔最も好ましくは5〜6時間〕浸漬された後、前記花(4)の各花びら(42)が赤色、黄色、青色、及び紫色等の4種類の色に十分に染色される。
また、外側の花びら(42)から花びらの中心に隣接する内側の花びら(42)に近付くほど、前記4種類の色が徐々に混合され、内側の花びら(42)が混合されて別の色を呈し、他の葉(43)も連接される花梗(41)の木質部に応じて対応する色に染められ、その色は主に葉(43)の辺縁に形成され、且つ点状に葉面に形成される。
花(4)の花梗(41)が染料(2)に約4〜8時間浸漬された後、前記花(4)の花梗(41)が染料(2)から取り出される。図5を参照する。続いて前記花(4)が切断されて少なくとも2等分の花梗(41)の末端が切除され、その後に前記花(4)の花梗(41)が保存容器(3)の収容空間(31)に挿設され、前記保存容器(3)内に充填される保存液(32)に約10〜15時間浸漬され、花(4)の生長が促進され、花(4)の鮮度が増す。
前記花(4)の花梗(41)が保存液を吸収させることにより、花びら(42)及び葉(43)に付着された染料(2)に含まれる色素の色が徐々に広がり、花(4)の花びら(42)及び葉(43)の色が時間と共にグラデーションが変化する。これにより、花(4)の色彩の変化が増し、鑑賞価値も高まる。
前記花(4)の花梗(41)が保存液を吸収させることにより、花びら(42)及び葉(43)に付着された染料(2)に含まれる色素の色が徐々に広がり、花(4)の花びら(42)及び葉(43)の色が時間と共にグラデーションが変化する。これにより、花(4)の色彩の変化が増し、鑑賞価値も高まる。
このように、本考案の花染色装置を利用することで花の染色が簡単になり、2種類から4種類の色の花びら(42)及び葉(43)を少なくとも含む多色の花(4)が簡単に得られる。このような豊富な色の多色の花(4)により、家庭やオフィスの環境に美観を与え、且つ従来の交配栽培方式では時間も労力もコストもかかり、生産される花(4)の色の変化が不確実であるという課題を回避させ、簡単且つ安定的に必要な色の花(4)を製作可能になる。
以上、本考案の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
(1)染色容器
(11)縦仕切り板
(12)横仕切り板
(13)収容溝
(2) 染料
(21)赤色の染料
(22)黄色の染料
(23)青色の染料
(24)紫色の染料
(3) 保存容器
(31)収容空間
(32)保存液
(4) 花
(41)花梗
(42)花びら
(43)葉
(11)縦仕切り板
(12)横仕切り板
(13)収容溝
(2) 染料
(21)赤色の染料
(22)黄色の染料
(23)青色の染料
(24)紫色の染料
(3) 保存容器
(31)収容空間
(32)保存液
(4) 花
(41)花梗
(42)花びら
(43)葉
Claims (3)
- 隣接するように立設される複数の収容溝が成形される染色容器と、
前記染色容器の隣接する収容溝内に収容され、且つ異なる色を呈する少なくとも2つの染料とを主に備えることを特徴とする、
花染色装置。 - 前記染色容器は隣接する少なくとも4つの収容溝を備え、且つ前記4つの収容溝内には異なる色の染料が各々収容され、前記4種類の異なる色の染料はそれぞれ赤色、黄色、青色、及び紫色であり、前記赤色の染料は、食用色素赤色6号、食用色素赤色7号、及び溶剤が1:1:5の比率で均一に混合されることにより形成され、また、前記黄色の染料は、食用色素黄色4号、食用色素黄色5号、及び溶剤が1:1:5の比率で均一に混合されることにより形成され、前記青色の染料は、食用色素青色1号及び溶剤が1:2の比率で均一に混合されることにより形成され、さらに前記紫色の染料は、食用色素赤色106号及び溶剤が1:2の比率で均一に混合されることにより形成されることを特徴とする、請求項1に記載の花染色装置。
- 前記花染色装置は収容空間が成形される保存容器を更に備え、且つ前記収容空間内には保存液が充填されることを特徴とする、請求項1に記載の花染色装置。
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