JP3209781U - 光硬化型粘接着絆創膏 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部からの強い衝撃や刺激からの保護と使用時の利便性を有する、水絆創膏と絆創膏の両方の長所を併せ持った絆創膏を提供する。【解決手段】粘着性を予め有する光硬化型粘接着組成物2をシート状にしたものである。光硬化型粘接着組成物2からなる本シート単体でも、本シート片面にシート用基材1として不織布、編布やフィルムを貼り合せてもよい。光硬化型粘接着組成物2は粘着剤と光硬化樹脂との混合物である。光硬化型粘接着組成物2の粘着剤の材質としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが使用されるが、好ましくは、アクリル粘着剤を使用される。【選択図】図1

Description

本考案は、傷や創に貼った絆創膏に光照射することで絆創膏本体を硬化させ、傷口を外部からの衝撃や刺激から保護することを目的とした光硬化型粘接着絆創膏に関するものである。
指先や関節等にできるひび割れ等の傷や創の保護には水絆創膏や絆創膏と言った製品が良く使用されている。水絆創膏は、硬化後は外部からの強い衝撃や刺激からの保護に有用である一方、使用時には溶剤による傷への沁みや痛み、水絆創膏自体の液垂れ、水絆創膏自体の硬化時間が数分程度要すると言った課題があった。また、絆創膏は、傷や創を貼付直後から簡便に保護できるが、絆創膏自体が柔軟な素材のため、外部から強い衝撃や刺激を受けた場合、傷や創の保護には不十分であった。(特許文献1)。
特開2011-26551号公報
従来の水絆創膏は外部からの強い衝撃や刺激からの保護には有用であるが、使用時の利便性で課題があった。また、絆創膏は使用時の利便性には有用であるが、強い衝撃や刺激からの保護には課題があった。本発明は、外部からの強い衝撃や刺激からの保護と使用時の利便性を有する、水絆創膏と絆創膏の両方の長所を併せ持った絆創膏を提供するものである。
本考案は、上記課題を解決するために、使用初期においては皮膚に対して適度な粘着力を有し、自然光もしくはUVライト、LEDライト等の光照射により硬化が進み、傷や創を保護するのに適度な硬度を有するように変化する光硬化粘接着組成物で形成されている。また、光硬化粘接着組成物はシート状に成型されており、任意の形状の傷や創に貼付することができる。光硬化粘接着組成物を光硬化させることで、短時間で外部からの衝撃や刺激から傷や創を保護する無溶剤タイプの光硬化型粘接着絆創膏である。
具体的には、
(1)光照射により硬化する光硬化型粘接着組成物からなるシート状に成型させた絆創膏。
(2)光硬化型粘接着組成物の粘着剤としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤の何れか1つの層もしくは複数の層からなる(1)記載の絆創膏。
(3)光硬化型粘接着組成物の光硬化樹脂としては、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエステルアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、アクリルアクリレート樹脂、ビニルエーテルオリゴマー、グリシジルエーテルエポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、オキセタン樹脂、アクリル系マレイミド樹脂、ポリエステルマレイミド樹脂、ポリエーテルマレイミド樹脂の何れか1つもしくは複数の組合せからなる(1)記載の絆創膏。
(4)自然光もしくはUVライト、LEDライトの光照射により硬化する(1)記載の絆創膏。
本考案の光硬化型粘接着絆創膏は、従来の絆創膏ように簡便に傷や創に直接貼付することが出来て、自然光もしくは光照射治具を使用して光を当てることで短時間に硬化し、簡便かつ容易に外部からの衝撃や刺激から傷や創を保護することが可能となる。
本考案の光硬化型粘接着絆創膏の図である。
本考案は粘着性を予め有する光硬化型粘接着組成物をシート状にしたものである。光硬化型粘接着組成物からなる本シート単体でも、本シート片面にシート用基材として不織布、編布やフィルムを貼り合せてもよい。光硬化型粘接着組成物は粘着剤と光硬化樹脂との混合物である。
本考案の光硬化型粘接着組成物の粘着剤の材質としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが使用されるが、好ましくは、アクリル粘着剤を使用される。
本考案の光硬化型粘接着組成物の光硬化樹脂としては、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエステルアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、アクリルアクリレート樹脂、ビニルエーテルオリゴマー、グリシジルエーテルエポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、オキセタン樹脂、アクリル系マレイミド樹脂、ポリエステルマレイミド樹脂、ポリエーテルマレイミド樹脂等が使用されるが、好ましくは反応開始剤が不要なマレイミド系樹脂(アクリル系マレイミド樹脂、ポリエステルマレイミド樹脂、ポリエーテルマレイミド樹脂)単独もしくはマレイミド系樹脂とアクリル系樹脂との組合せが使用される。尚、組合せる樹脂は光硬化樹脂であれば特に限定されない。
また、本考案の光硬化型粘接着組成物には適宜、反応開始剤、粘着付与樹脂(タッキファイヤー)、酸化防止剤、老化防止剤、着色剤、可塑剤、オイル、界面活性剤等を添加することもできる。
本考案の光硬化型粘接着絆創膏の形状は傷に貼付できれば、その形状は特に限定しない。
本考案は絆創膏として利用することができる。
1.シート用基材
2.光硬化型粘接着組成物
3.光硬化型絆創膏

Claims (4)

  1. 光照射により硬化する光硬化型粘接着組成物からなるシート状に成型させた絆創膏。
  2. 光硬化型粘接着組成物の粘着剤としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤の何れか1つの層もしくは複数の層からなる請求項1記載の絆創膏。
  3. 光硬化型粘接着組成物の光硬化樹脂としては、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエステルアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、アクリルアクリレート樹脂、ビニルエーテルオリゴマー、グリシジルエーテルエポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、オキセタン樹脂、アクリル系マレイミド樹脂、ポリエステルマレイミド樹脂、ポリエーテルマレイミド樹脂の何れか1つもしくは複数の組合せからなる請求項1記載の絆創膏。
  4. 自然光もしくはUVライト、LEDライトの光照射により硬化する請求項1記載の絆創膏。
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