JP3209693U - 着脱式シートヒータ - Google Patents

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司 前川
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Abstract

【課題】シートに簡易に装着することができ、且つ、乗員の身体を効率的に温めることができる着脱式シートヒータを提供する。【解決手段】着脱式シートヒータ10は、シートに設置されるシートヒータ本体部11と、シートヒータ本体部11と接続される配線部12と、を具備する。シートヒータ本体部11は、シート側に配設される第1外生地13と、その周辺部付近が第1外生地13に縫製される第2外生地14と、第1外生地13と第2外生地14との間に配置され、外部から電圧が印加されることで発熱する発熱布16と、を有する。【選択図】図1

Description

本考案は、シートに設置される着脱式シートヒータに関し、特に、発熱布を内蔵することで効果的にシートの表面を暖めることができる着脱式シートヒータに関する。
従来から、シートのシートバックやシートクッションに発熱体を内蔵するシートヒータが車両に備えられていた。この種のシートヒータでは、蛇行形状に成形されたニクロム線などの発熱体が、シートの表面付近に内蔵されていた。このニクロム線に電圧を印加することで、ニクロム線を発熱させてシートに着座する乗員を暖めていた。
特許文献1に、シートに対して着脱可能なシートヒータの一例が記載されている。具体的には、蛇行形状に形成されたヒータ線を支持体に貼着し、外部の電源からヒータ線に電圧を印加することでヒータ線を発熱させ、シートに着座する乗員を暖める。また、かかる構成のシートヒータは、粘着テープによりシートに取り付け可能とされている。
特開2004−313299号公報
しかしながら、上記したシート自体に発熱体を内蔵するヒートシータでは、電圧が印加されたニクロム線から発熱するため、ニクロム線が配設された部分のシートのみが加熱されることで均熱性が高くなく、乗員の身体を効率的に温めることが難しい課題があった。
更に、ニクロム線が局所的に熱を発生させるため、シートに着座する乗員の身体を局所的に加熱しすぎてしまい、低温火傷が発生してしまう恐れもあった。更にまた、同様の理由により、ニクロム線に電圧を印加してから、乗員が加温を感じるまでに長時間を要してしまう課題もあった。
更にまた、上記した特許文献1に記載されたシートヒータでは、内蔵されるヒータ線の可撓性が低いため、ヒートから取り外されたシートヒータをコンパクトに折り畳むのが簡単でない課題もあった。
本考案は上記した課題を鑑みたものであり、本考案の主たる目的は、シートに簡易に装着することができ、乗員の身体を効率的に温めることができる着脱式シートヒータを提供することにある。
本考案の着脱式シートヒータでは、車両のシートに着脱可能に設置される着脱式シートヒータであり、前記シートに設置されるシートヒータ本体部と、前記シートヒータ本体部と接続される配線部と、を具備し、前記シートヒータ本体部は、前記シート側に配設される第1外生地と、前記第1外生地に対向して配置されると共に、その周辺部付近が前記第1外生地に縫製される第2外生地と、前記第1外生地と前記第2外生地との間に配置され、外部から電圧が印加されることで発熱する導電性繊維から成る発熱布と、を有し、前記配線部は、一端が前記発熱布と接続され、他端が外部電源と接続されることを特徴とする。
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記シートヒータ本体部の一方側の側面付近に、前記シートの表面に対して離脱可能に接着する接着手段を形成することを特徴とする。
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記接着手段はマジックテープ(登録商標)であることを特徴とする。
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記シートヒータ本体部の他方側の側面付近に、前記シートのシートバックとシートクッションとの間に係合可能な係合部材を内蔵することを特徴とする。
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記係合部材は、発泡樹脂から成る棒状部材であることを特徴とする。
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記発熱布は、前記シートのシートバックとシートクッションとを覆うシートカバーに組み込まれることを特徴とする。
本考案の着脱式シートヒータでは、車両のシートに着脱可能に設置される着脱式シートヒータであり、前記シートに設置されるシートヒータ本体部と、前記シートヒータ本体部と接続される配線部と、を具備し、前記シートヒータ本体部は、前記シート側に配設される第1外生地と、前記第1外生地に対向して配置されると共に、その周辺部付近が前記第1外生地に縫製される第2外生地と、前記第1外生地と前記第2外生地との間に配置され、外部から電圧が印加されることで発熱する導電性繊維から成る発熱布と、を有し、前記配線部は、一端が前記発熱布と接続され、他端が外部電源と接続されることを特徴とする。従って、外部から電圧を印加することで発熱布が全面的に発熱するので、部分的に過度に発熱することがなく、低温火傷の危険性を低減することができる。また、発熱布を構成する各々の繊維自体が発熱するため、電圧を印加し始めてから発熱するまでの時間が短く、更に、少ない電力で大きな発熱量を得ることができる。
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記シートヒータ本体部の一方側の側面付近に、前記シートの表面に対して離脱可能に接着する接着手段を形成することを特徴とする。従って、接着手段をシートの表面に対して接着することで、シートのシートバックやシートクッションの所望の位置にシートヒータ本体部を当接させ、使用者が所望する箇所を暖めることができる。
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記接着手段はマジックテープ(登録商標)であることを特徴とする。従って、シートの表面布地にマジックテープ(登録商標)を貼り付けることで着脱式シートヒータを容易に設置することができる。更に、シートの表面布地からマジックテープ(登録商標)を剥がすことで着脱式シートヒータを容易に取り外すことができる。
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記シートヒータ本体部の他方側の側面付近に、前記シートのシートバックとシートクッションとの間に係合可能な係合部材を内蔵することを特徴とする。従って、シートヒータ本体部の係合部材をシートバックとシートクッションとの間に係合させ、シートヒータ本体部の一端側の端部をシートバックまたはシートクッションに固定することで、シートバックまたはシートクッションに着脱式シートヒータを強固に設置できる。
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記係合部材は、発泡樹脂から成る棒状部材であることを特徴とする。従って、発泡樹脂から成る棒状部材は、シートクッションとシートバックとの間に容易に挿入することができるので、シートヒータ本体部の他方側の端部をシートに簡易に固定できる。更に、発泡樹脂から成る棒状部材は、シートクッションとシートバックとの間から容易に引き出せるので、シートヒータ本体部の他方側の端部をシートから容易に取り外せる。
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記発熱布は、前記シートのシートバックとシートクッションとを覆うシートカバーに組み込まれることを特徴とする。従って、シートカバーでシートバックおよびシートクッションを覆うことで、シートヒータ本体部をシートの所定の箇所に配置できる。
本考案の実施形態における着脱式シートヒータを説明する図であり、(A)は着脱式シートヒータを示す斜視図であり、(B)は着脱式シートヒータの配線部が車体側の電源に接続される箇所を示す斜視図である。 本考案の実施形態における着脱式シートヒータを説明する図であり、(A)は小型の着脱式シートヒータが取り付けられたシートを示す斜視図であり、(B)は着脱式シートヒータを含むシートカバーが取り付けられたシートを示す斜視図である。 本考案の実施形態における着脱式シートヒータを説明する図であり、(A)着脱式シートヒータが取り付けられたシートを示す断面図であり、(B)はその状態のシートを後方から見た斜視図である。 (A)は本形態の着脱式シートヒータに内蔵される発熱布が発熱した状態を示すサーモグラフィであり、(B)は比較対象であるフィルムヒータが発熱した状態を示すサーモグラフィである。
以下に、本考案の実施形態である着脱式シートヒータを図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図1を参照して、着脱式シートヒータ10の構成を説明する。図1(A)は着脱式シートヒータ10を示す斜視図であり、図1(B)は着脱式シートヒータ10の配線部12が車体側に接続される箇所を示す斜視図である。
図1(A)を参照して、着脱式シートヒータ10は、後述するシート20に着脱可能に設置されるシートヒータ本体部11と、シートヒータ本体部11と接続されて外部に導出する配線部12と、を主要に備えている。着脱式シートヒータ10の主たる機能は、車両に備えられるシート20の所定箇所に配置され、シート20に着座する乗員の身体を効果的に温めることで、特に温度が低い冬期に於いて乗員の快適性を高めることにある。
シートヒータ本体部11は、紙面上で奥側に配置された第1外生地13と、第1外生地13と対向するように紙面上にて手前側に配置された第2外生地14と、第1外生地13と第2外生地14との間に配置された発熱布16と、から主に構成されている。シートヒータ本体部11は、平面視で矩形形状を呈しており、その紙面上に於ける横方向および縦方向の長さは、後述するシートクッション21やシートバック22よりも短い。
第1外生地13は、シートヒータ本体部11をシート20に設置した際に、乗員の体に接する部分であり、乗員に違和感を与えることがないように、柔らかい布地から成る。
第2外生地14は、第1外生地13と略同様の大きさおよび形状を呈し、シートヒータ本体部11をシート20に設置した際に、シート20の表面に接する布材である。第2外生地14としては、例えば第1外生地13と同様の材料が採用される。第2外生地14の外周部分は、第1外生地13の外周部分に、縫製等で接着されている。
発熱布16は、第1外生地13と第2外生地14との間に配置される。発熱布16の平面視での大きさは、第1外生地13や第2外生地14よりも小さく形成される。発熱布16の紙面上に於ける下端は、第1外生地13や第2外生地14の下端よりも上方に配置される。また、発熱布16の周辺部付近は、第1外生地13や第2外生地14に縫製される。
更に、発熱布16は、導電性を有する布材であり布ヒータとも称される。発熱布16は、外部から電圧が印加されることで発熱する導電性繊維から構成されている。この導電性繊維としてはメッキ加工が施されたナイロン繊維を採用でき、この導電性繊維をニット編みすることで発熱布16が形成されている。ここで、発熱布16は導電性繊維だけで形成されても良いが、導電性繊維と絶縁材料から成る繊維とを組み合わせて編み込むことで発熱布16を形成しても良い。この場合、導電性繊維が占める割合を変化させることで、発熱布16の発熱量を変化させることができる。また、メッキ加工の方法や導電性繊維の編み方を変えることによっても、発熱布16の発熱量を変化させることができる。
配線部12は、上記した構成を有するシートヒータ本体部11と外部電源とを接続する。配線部12の本体側端部12Aは、発熱布16の下方側端部の2箇所に配置している。発熱布16に接続する左方の本体側端部12Aは例えば電源の正極に接続されている。発熱布16に接続する右方の本体側端部12Aは例えば電源の負極に接続されている。また、図1(A)を参照して、シートヒータ本体部11から外部に導出する配線部12の端部には、ここでは図示しない他の配線と接続するためのカプラ27が接続している。配線部12の端部にカプラ27を接続することで、シートヒータ本体部11をシート20から取り外す際に、配線部12をカプラ27が設置された箇所で容易に電源から切り離すことができる。また、カプラ27を設けることで、シートヒータ本体部11に接続する配線部12が短くなり、着脱式シートヒータ10を収納する際に配線部12をコンパクトに収納できる。
図1(B)に示すように、配線部12の電源側端部12Bに装着されたプラグ25は、車両のバッテリ等の外部電源に接続するシガーソケット24に挿入接続される。即ち、着脱式シートヒータ10の発熱布16には、シガーソケット24、プラグ25および配線部12を経由して、車両に搭載されたバッテリから電圧が印加される。ここで、配線部12の電源側端部12Bは、シガーソケット24を経由せずに、車両に搭載されるバッテリに直接的に接続されても良い。
上記したシートヒータ本体部11は、紙面上にて上方部分の発熱布配置領域11Aと、紙面上にて下方部分の配線部配置領域11Bとを有する。発熱布配置領域11Aでは、第1外生地13と第2外生地14との間に発熱布16が配置される。配線部配置領域11Bには、配線部12の枝分かれする部分が収納される。
マジックテープ(登録商標)17は、シート20に着脱可能な接着手段であり、第2外生地14の紙面上に於ける上方側辺に設置されている。マジックテープ(登録商標)17は、第2外生地14の上方端部に於いて、左方側端部から右方側端部に渡って細長に設置されている。マジックテープ(登録商標)17は、シートヒータ本体部11を後述するシート20に設置した際に、シートクッション21またはシートバック22の表面に対して、着脱自在に接着する。マジックテープ(登録商標)17を第2外生地14に設置することで、乗員が加温を希望するシート20の所定箇所に、シートヒータ本体部11を容易に且つ強固に設置できる。更に、乗員は、着脱式シートヒータ10の使用を希望しない場合は、マジックテープ(登録商標)17をシート20の表面から引き剥がすことで、シートヒータ本体部11を簡易に取り外すことができる。また、マジックテープ(登録商標)17は、可撓性に優れる部材であるため、シートヒータ本体部11を折り畳んで収納する際に、マジックテープ(登録商標)17が収納性を阻害することは無い。
係合部材19は、シートヒータ本体部11の下方側側面に沿って配置された略円筒形状の棒状部材から成る。係合部材19の具体的としては、細長い円筒状に形成された発泡ウレタンを採用できる。係合部材19は、後述するように、シート20のシートクッション21とシートバック22との間から、シート20の後方側に挿入されることで、シートヒータ本体部11の下端を固定する機能を有する。即ち、使用状況下のシートヒータ本体部11は、その上端部がマジックテープ(登録商標)17を介してシート20の表面に固定され、その下端部が係合部材19を介してシートクッション21とシートバック22との間に固定される。
また、係合部材19は、シートクッション21とシートバック22との間に挿入されたら、この間から不用意に離脱しない太さと固さを有する。また、係合部材19は、着脱式シートヒータ10をシート20から取り外すために、乗員がシートヒータ本体部11を引っ張ったら、シートクッション21とシートバック22との間から離脱可能な太さと固さを有する。
図2を参照して、次に、上記した構成を有する着脱式シートヒータ10がシート20に設置される構造を説明する。図2(A)は、簡易型の着脱式シートヒータ10A、10Bが設置されたシート20を示す斜視図であり、図2(B)はシート20を全体的に覆う着脱式シートヒータ10を示す斜視図である。
図2(A)を参照して、シート20は、乗員の臀部を下方から支えるシートクッション21と、乗員の胴体を後方から支えるシートバック22と、乗員の頭部を後方から支えるヘッドレスト23と、を有する。ここでは、比較的小型の着脱式シートヒータ10A、10Bを、シート20に設置している。この図では、着脱式シートヒータ10A、10Bにハッチングを施し、発熱布16A、16Bが配置される部分を濃いハッチングで示している。
着脱式シートヒータ10Aは、シートクッション21の上面に載置されている、着脱式シートヒータ10Aの前端部分は、上記したマジックテープ(登録商標)17でシートクッション21の上面に接着されている。また、着脱式シートヒータ10Aの後端部分に内蔵された図示しない係合部材19を、シートクッション21とシートバック22との接続部に挿入されている。かかる構成により、着脱式シートヒータ10Aの発熱布16Aを、シート20に着座する乗員の臀部の下方に載置でき、その臀部を温めて快適感を向上できる。着脱式シートヒータ10Aのここでは図示しない配線部12は、シートクッション21の後方から車室内を引き回され、シート20の前方に配置される上記したシガーソケット24に接続される。
着脱式シートヒータ10Bは、シートバック22の前面に設置されている、着脱式シートヒータ10Bの上端部分は、上記したマジックテープ(登録商標)17でシートバック22の前面に接着されている。また、着脱式シートヒータ10Bの後端部分に内蔵された図示しない係合部材19は、着脱式シートヒータ10Aと同様に、シートクッション21とシートバック22との接続部に挿入されている。かかる構成により、着脱式シートヒータ10Bの発熱布16Bを、シート20に着座する乗員の背中の後方に載置でき、その背中を温めて快適感を向上できる。着脱式シートヒータ10Bのここでは図示しない配線部12は、着脱式シートヒータ10Aと同様に、シート20の前方に配置される上記したシガーソケット24に接続される。
ここで、着脱式シートヒータ10Aのみがシートクッション21の上面に設置されても良いし、着脱式シートヒータ10Bのみがシートバック22の前面に設置されても良い。着脱式シートヒータ10A、10Bは容易に着脱できるので、車室内の温度変化に応じて簡易に設置または撤去することができる。
図2(B)を参照して、シート20のシートクッション21およびシートバック22が全面的にシートカバー26で覆われている。ここでは、シートカバー26をハッチングで示しており、シートカバー26に形成される発熱布16A、16Bを濃いハッチングで示している。発熱布16A、16Bは、シートカバー26の内側面に配設される。シートカバー26でシートクッション21およびシートバック22を覆うと、発熱布16Aはシートクッション21の上面に配置され、発熱布16Bはシートバック22の前面に配置される。かかる構成により、シート20を全体的に覆うシートカバー26に、シート20を加温する機能を簡易に付与することができる。ここで、発熱布16A、16Bがシートクッション21およびシートバック22の所定箇所に配置されるように、シートカバー26の適宜な箇所に上記したマジックテープ(登録商標)17および係合部材19を配置しても良い。
図3を参照して、着脱式シートヒータ10をシート20に装着する構成を詳述する。図3(A)は着脱式シートヒータ10が設置されたシート20を示す断面図であり、図3(B)はその状態のシート20を後方から見た斜視図である。
図3(A)を参照して、上記したように、シートヒータ本体部11は、その上端部がマジックテープ(登録商標)17でシートバック22に接着され、その下端が係合部材19でシートクッション21とシートバック22との接続部分に係合することで、シート20に設置されている。詳しくは、着脱式シートヒータ10のシートヒータ本体部11の上方端部に配置されたマジックテープ(登録商標)17が、シートバック22の前面に接着する。一方、シートヒータ本体部11の下端に内蔵された係合部材19は、シートクッション21の後端とシートバック22の下端との接続部分から、後方に引き出されている。
図3(B)を参照して、上記したように、シートヒータ本体部11の下端に内蔵された係合部材19は、シートクッション21とシートバック22との接続部分から後方に引き出されている。また、この接続部から後方に引き出される部分のシートヒータ本体部11の下端からは、上記した配線部12およびカプラ27も導出している。
図4を参照して、上記した発熱布16の均熱性を説明する。図4(A)は本形態の着脱式シートヒータ10に内蔵される発熱布16が発熱した状態を示すサーモグラフィであり、図4(B)は比較対象であるフィルムヒータが発熱した状態を示すサーモグラフィである。これらの図では、温度の高さを色の黒さで表現している。
図4(A)を参照して、発熱布16に通電して発熱させた場合、発熱布16自体が導電性繊維から成るので、発熱布16は全体的に発熱しており、均熱性が極めて高い。よって、発熱布16を内蔵する着脱式シートヒータ10で、乗員の身体を効率的に暖めることができる。また、局所的に極端に高温になることが無いので、乗員が火傷を負ってしまう危険性を低減することができる。
図4(B)を参照して、比較対象であるフィルムヒータでは、蛇行形状に導電体が配置された部分のみが発熱し、導電体が配置されていない部分は発熱していない。よって、本形態の発熱布16と比較して、フィルムヒータは均熱性に劣っており、乗員を効率的に加温することが簡単で無く、低温火傷の危険性を排除することも難しい。
本形態で、着脱式シートヒータ10に発熱布16を採用することで奏される効果を以下に述べる。
先ず、発熱布16を構成する繊維自体が発熱するため、無駄な発熱が少ない。よって、電源を投入してから30秒程度の短時間でシートヒータ本体部11を加温して、短時間で乗員の体を温めて快適性を向上できる。例えば、発熱布16は、約2分間で20℃程度の温度上昇を行うことができる。
更に、シートヒータ本体部11に内蔵される発熱布16自体が全体的に発熱するため、高い均熱性が得られる。また、発熱布16を構成する繊維自体が赤外線を反射するため、体から発せられる赤外線が発熱布16で反射される。よって、シートヒータ本体部11は高い保温性を有する。
また、発熱布16を構成する繊維自体が発熱するため、小さい電力で大きな熱エネルギを得ることができる。特に、車両では供給できる電力に限りが有るため、エネルギ効率が良い発熱布16を着脱式シートヒータ10に採用することは有用である。
更にまた、発熱布16は、繊維から有る導電体であるため、柔軟性および伸縮性に優れており、シート20のシートクッション21やシートバック22の表面の凹凸形状に追従して変形することができる。よって、シート20に着座する乗員のフィット感を、着脱式シートヒータ10が阻害することは無い。
更に、発熱布16は、電圧が印加された際の最高温度は45℃程度と比較的低温であるため、発熱布16の発熱により乗員が低温火傷を負ってしまう危険性を低減できる。
また、発熱布16を構成する繊維は自己消火性が高い為、火災事故発生や火災事故を低減することができる。
更にまた、発熱布16を構成する繊維自体が導電性を有し、従来のニクロム線などの導線を有さないため、着脱式シートヒータ10を使用または収納している際に、発熱体が断線してしまうことを防止できる。
更に、発熱布16は素材が布のため、着脱式シートヒータ10が汚れた際に水洗いすることができ、また、上記した第1外生地13等に直接縫製できる。更に、着脱式シートヒータ10をコンパクトに収納できる。
また、着脱式シートヒータ10は、その着脱が容易なため、運転席、助手席、後部座席等の各種シートに装着できる。
更にまた、着脱式シートヒータ10は、車両のシート以外に設置することが可能であり、携帯用電源に配線部12を接続することで、使用者を加温する装置として屋外で簡易に使用することができる。
以上、本考案の実施形態を示したが、本考案は、上記した実施形態に限定されるものではない。
例えば、図1を参照して、第1外生地13または第2外生地14の表面にポケットを形成しても良い。これにより、着脱式シートヒータ10をシート20から取り外した後に、このポケットにシートヒータ本体部11を収納することができる。よって、シートヒータ本体部11をよりコンパクトに収納することができる。
10,10A,10B 着脱式シートヒータ
11 シートヒータ本体部
11A 発熱布配置領域
11B 配線部配置領域
12 配線部
12A 本体側端部
12B 電源側端部
13 第1外生地
14 第2外生地
16,16A,16B 発熱布
17 マジックテープ(登録商標)
19 係合部材
20 シート
21 シートクッション
22 シートバック
23 ヘッドレスト
24 シガーソケット
25 プラグ
26 シートカバー
27 カプラ
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記接着手段は面ファスナーであることを特徴とする。
更に、本考案の着脱式シートヒータでは、前記接着手段は面ファスナーであることを特徴とする。従って、シートの表面布地に面ファスナーを貼り付けることで着脱式シートヒータを容易に設置することができる。更に、シートの表面布地から面ファスナーを剥がすことで着脱式シートヒータを容易に取り外すことができる。
マジックテープ(登録商標)17は、シート20に着脱可能な接着手段であり、第2外生地14の紙面上に於ける上方側辺に設置されている。マジックテープ(登録商標)17は、第2外生地14の上方端部に於いて、左方側端部から右方側端部に渡って細長に設置されている。マジックテープ(登録商標)17は、シートヒータ本体部11を後述するシート20に設置した際に、シートクッション21またはシートバック22の表面に対して、着脱自在に接着する。マジックテープ(登録商標)17を第2外生地14に設置することで、乗員が加温を希望するシート20の所定箇所に、シートヒータ本体部11を容易に且つ強固に設置できる。更に、乗員は、着脱式シートヒータ10の使用を希望しない場合は、マジックテープ(登録商標)17をシート20の表面から引き剥がすことで、シートヒータ本体部11を簡易に取り外すことができる。また、マジックテープ(登録商標)17は、可撓性に優れる部材であるため、シートヒータ本体部11を折り畳んで収納する際に、マジックテープ(登録商標)17が収納性を阻害することは無い。ここで、マジックテープ(登録商標)17とは、面ファスナーのことである。

Claims (6)

  1. 車両のシートに着脱可能に設置される着脱式シートヒータであり、
    前記シートに設置されるシートヒータ本体部と、前記シートヒータ本体部と接続される配線部と、を具備し、
    前記シートヒータ本体部は、
    前記シート側に配設される第1外生地と、
    前記第1外生地に対向して配置されると共に、その周辺部付近が前記第1外生地に縫製される第2外生地と、
    前記第1外生地と前記第2外生地との間に配置され、外部から電圧が印加されることで発熱する導電性繊維から成る発熱布と、を有し、
    前記配線部は、一端が前記発熱布と接続され、他端が外部電源と接続されることを特徴とする着脱式シートヒータ。
  2. 前記シートヒータ本体部の一方側の側面付近に、前記シートの表面に対して離脱可能に接着する接着手段を形成することを特徴とする請求項1に記載の着脱式シートヒータ。
  3. 前記接着手段はマジックテープ(登録商標)であることを特徴とする請求項2に記載の着脱式シートヒータ。
  4. 前記シートヒータ本体部の他方側の側面付近に、前記シートのシートバックとシートクッションとの間に係合可能な係合部材を内蔵することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の着脱式シートヒータ。
  5. 前記係合部材は、発泡樹脂から成る棒状部材であることを特徴とする請求項4に記載の着脱式シートヒータ。
  6. 前記発熱布は、前記シートのシートバックとシートクッションとを覆うシートカバーに組み込まれることを特徴とする請求項1に記載の着脱式シートヒータ。
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