JP3209688U - 手摺 - Google Patents

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晋也 元吉
晋也 元吉
松尾 健治
健治 松尾
圭太 興梠
圭太 興梠
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Abstract

【課題】単管足場に先行手摺として利用できるとともに、手摺を積み重ねて保管しても他の手摺と干渉せず収納性に優れた手摺を提供する。【解決手段】並列に並べて設けられた複数の縦支柱11,11と、隣り合う縦支柱11,11間に架け渡された横架材12とを備える単管足場10に取り付けられる手摺において、互いに対向するように配置された一対の縦材2,2と、一対の縦材2,2の上部間に架け渡されるとともに軸方向に伸縮可能な横材3とを有する手摺フレーム1と、一対の縦材2,2の下部にそれぞれ設けられ横架材12に手摺フレーム1を取付可能なフック4とを備え、フック4が縦材2に対して周方向に回動可能に取り付けられている。【選択図】図1

Description

この発明は、手摺に関する。
一般に、建設作業現場等で使用される仮設足場としては、各部寸法が規定された枠状の建枠を組み上げて形成される枠組足場と、任意の長さの単管を縦横に連結して形成される単管足場がある。
そして、このような仮設足場には、作業者が落下するのを防止するために手摺が設けられている。
ところが、単管足場は、任意の長さの単管を作業現場のスペースに合わせて組み上げられるため、並列に並べて設けられた複数の単管からなる縦支柱間の距離が一定ではない。そのため、単管足場の場合、縦支柱間の距離に合う幅方向長さの手摺を用意する必要がある。
これに対し、特許文献1の足場手摺構造では、手摺の幅方向の長さを伸縮できるようにすることで、縦支柱同士の距離が一定でない単管足場においても1つの手摺で対応できるようにしている。
実用新案登録第3194777号 特開2015−151772号
このような手摺は、仮設足場を組み上げる際に下層の仮設足場から上層の仮設足場に手摺を先行して取り付けて、仮設足場の最上層に常に手摺があるようにすることで作業者の安全性を確保できる、いわゆる先行手摺とされるのが好ましい。しかしながら、特許文献1の手摺は、手摺を縦支柱と連結する連結金具が手摺の上部に設けられているため、下層の仮設足場からでは取り付けできず、先行手摺として利用できない。
そこで、特許文献1の手摺を先行手摺とするために、連結金具を手摺の下部に設けることが考えられるが、このように連結金具を手摺の下部に設けた場合には、手摺に仮設足場に引っ掛け可能なフックを設けて、手摺に作業者がもたれかかったとき等に作用する荷重を連結金具とフックとで分散して受けられるようにすることが一般的である(例えば、特許文献2参照)。
ところが、単管足場に利用される場合には、隣り合う縦支柱間に架け渡された横架材に対して上記フックを引っ掛けることになるため、上記フックは、手摺の幅方向に対して直交する方向に突出するように設けられることになる。したがって、このような手摺を積み重ねて保管しようとすると、フックが他の手摺に干渉してしまう問題がある。
そこで、本考案では、単管足場に先行手摺として利用できるとともに、手摺を積み重ねて保管しても他の手摺と干渉せず収納性に優れた手摺の提供を目的とする。
前記課題を解決するための手段は、並列に並べて設けられた複数の縦支柱と、隣り合う前記縦支柱間に架け渡された横架材とを備える単管足場に取り付けられる手摺において、互いに対向するように配置された一対の縦材と、前記一対の縦材の上部間に架け渡されるとともに軸方向に伸縮可能な横材とを有する手摺フレームと、前記一対の縦材の下部にそれぞれ設けられ前記横架材に前記手摺フレームを取付可能なフックとを備え、前記フックが前記縦材に対して周方向に回動可能に取り付けられていることを特徴とする。
また、前記フックが、前記縦材に対して周方向に回動自在に設けられた筒部と、前記筒部の外周に固定されたカギ状の取付部とを備え、前記筒部の回動を阻止可能なロック機構を設けた手摺としてもよい。この構成によると、取付部の向きを任意の向きで固定できるため、手摺フレームを単管足場に取り付ける際にフックが揺動しない。
また、前記ロック機構が、前記縦材に開穿された挿入孔と前記筒部に開穿されたピン孔が対向した状態で挿通されることで前記筒部の回動を阻止するロックピンを備え、前記ロックピンは、前記挿入孔が開穿されている位置から軸方向に離間した位置で前記縦材を前記手摺フレームの幅方向に貫通して前記縦材に対してスライド自在な軸部と、前記軸部の先端側に設けられ前記ピン孔と前記挿入孔に挿通可能な挿通部と、前記軸部の基端側に設けられたフランジ部とを有し、前記フランジ部と前記縦材との間に前記フランジ部を反縦材方向に附勢する附勢ばねが介装されるとしてもよい。この構成によると、ロックピンがピン孔と挿入孔に挿通されて、筒部の回動がロックされている間は、附勢ばねによってロックピンの抜け止めがされる。そして、フックを回転させて取付部の向きを変える場合には、ロックピンを附勢ばねに抗して押し込めば容易にロックを解除できる。加えて、ロックピンが縦材を手摺フレームの幅方向に貫通しているため、手摺フレームを重ねたときに、他の手摺にロックピンが干渉しない。
また、前記ピン孔は、前記筒部の周方向に90度の間隔で2つ並べて開穿されているとしてもよい。この構成によると、縦材に開穿されている挿入孔と対向するピン孔を切り換えるだけで、取付部の向きを取付位置と収納位置との間で容易に切り換えできる。
また、前記フランジ部が、前記ロックピンの他端部に形成された螺子溝に装着されたナットで形成されるとしてもよい。この構成によると、ナットのロックピンへの取付位置を調整することで、附勢ばねの附勢力を調整できる。
また、前記縦材に上下一対のストッパを設け、前記ストッパ間に前記筒部を配置するとしてもよい。この構成によると、筒部が縦材に対して上下に移動することを阻止するとともに筒部の回動をガイドできる。
また、前記一対の縦材の下端にそれぞれ取り付けられ、前記手摺フレームを前記縦支柱に楔を介して連結可能な第一連結部材と第二連結部材を備え、前記第一連結部材と前記第二連結部材は、前記縦支柱の挿入を許容する凹部を有し、前記第一連結部材または前記第二連結部材のいずれか一方の凹部の開口は前記手摺フレームの幅方向に向くように形成され、前記第一連結部材または前記第二連結部材のいずれか他方の凹部の開口は前記手摺フレームの奥行方向に向くように形成されるとしてもよい。この構成によると、第一連結部材と第二連結部材の凹部の開口がいずれも手摺フレームの幅方向あるいは手摺フレームの奥行方向に向いている場合に比べて、取付作業の手間が少なく、作業時間を短縮できる。
また、前記一対の縦材の下部間に架け渡されるとともに、矩形であって長手方向に伸縮可能な巾木と、前記縦材の中部側間に架け渡されるとともに、軸方向に伸縮可能な中桟と、前記中桟と前記縦材の一方側の下端を接続する補強フレームとを備え、前記補強フレームが、前記巾木を支持する支持部材を有するとしてもよい。この構成によると、長手方向に伸縮可能な巾木を構成する外側巾木と内側巾木の先端側を、補強フレームに取り付けられた支持金具を介して支持できるため、巾木がふらつかない。
本考案によれば、幅方向の長さを変更できる単管足場用の先行手摺として利用できる上、フックが縦材の周方向に対して回動自在になっているため、手摺を保管する際にフックの向きを横にすれば、手摺を積み重ねて収納してもフックが邪魔にならずに収納性に優れる。
本実施の形態に係る手摺の使用状態を示す斜視図である。 本実施の形態に係る手摺の正面図である。 図2のA−A断面図である。 フックを拡大して示す図であって、(A)はフックの側面図であり、(B)はフックの一部を切り欠いた正面図であってフックの回動がロックされた状態を示し、(C)はフックの一部を切り欠いた正面図であってフックのロックが解除された状態を示す。 第一連結部材を拡大して示す平面図である。 第二連結部材を拡大して示す平面図である。
以下に、図面を参照しながら本実施の形態について説明する。各図面を通して付された同じ符号は、同じ部品を示す。
本実施の形態に係る手摺は、図1,図2に示すように、単管足場10に取り付けられるものであって、互いに対向するように配置された一対の縦材2,2とこれらの縦材2,2の上部間に架け渡される横材3とを有する手摺フレーム1と、各縦材2,2の下部に縦材2に対して周方向に回動可能に設けられたフック4とを備える。
単管足場10は、図1に示すように、図中前後左右に並列に並べて設けられた複数の縦支柱11と、図中左右に隣り合う縦支柱11,11間に架け渡された横架材12と、図中前後の縦支柱11,11間に架け渡された水平材13,13と、対向する水平材13,13間に架け渡される足場板14とを備えて構成されている。また、横架材12と水平材13は、それぞれ縦支柱11にクランプCを介して連結されている。
なお、図1では、単管足場10の一部のみを示しており、単管足場10は、上記構成が上下左右に連続している。
次に、本例の手摺について詳細に説明する。図2に示すように、本例の手摺フレーム1は、互いに対向するように配置され鉛直方向に延びる一対の円筒状の縦材2,2と、縦材2,2の上部間に架け渡されて水平に延びる横材3と、縦材2,2の下部間に架け渡される巾木6と、縦材2,2の中部間に架け渡された中桟5とを備えるとともに、幅方向に伸縮可能に構成されている。
本例の横材3は、図中左側の縦材2の上端に連結される角筒状のケース部3aと、図中右側の縦材2の上端に連結されるとともに先端側にケース部3a内にスライド自在に挿入される挿入部3dを有する調整部3cとで構成されている。これにより、本例の横材3は、挿入部3dをケース部3a内で移動させることで、軸方向に伸縮可能になっている。
また、図2に示すように、挿入部3dには、挿入部3dの軸方向に沿って形成された長孔3eが設けられており、ケース部3a内に挿入部3dが挿入された状態で、ケース部3aの先端側に固定された2本のガイドピン3f,3fがケース部3aと挿入部3dの長孔3eを貫通している。これにより、挿入部3dのケース部3a内での移動を、ガイドピン3f,3fによってガイドするとともに、調整部3cがケース部3aから抜けないようになっている。
なお、本例では、挿入部3dがケース部3a内で傾きにくくするために、ガイドピン3fを2本設けているが、ガイドピン3fは1本であってもよい。
本例の中桟5は、図2に示すように、図中左側の縦材2の中部に連結される筒状のケース部5aと、図中右側の縦材2の中部に連結されるとともにケース部5a内にスライド自在に挿入されるスライド部5bとを備える。また、本例の中桟5には、ケース部5aの右端と図中左側の縦材2の下端を接続するL字状の補強フレーム15と、縦材2と平行であってケース部5aと補強フレーム15を接続する補強材16が設けられている。
このように、ケース部5aとスライド部5bは、テレスコピック構造を構成しているため、中桟5は、ケース部5aとスライド部5bの軸方向に伸縮可能になっている。
本例の巾木6は、図2に示すように、図中左側の縦材2の下部側にボルト(符示せず)を介して連結された外側巾木7と、図中右側の縦材2の下部側にボルト(符示せず)を介して連結されるとともに当該外側巾木7内にスライド自在に挿入される内側巾木8とを備えて構成される。
具体的には、外側巾木7と内側巾木8は、図3に示すように、矩形板状の巾木本体7a(8a)と、巾木本体7a(8a)の上下端からそれぞれ張り出されて先端側が互いに対向する断面L字状の曲げ部7b,7b(8b,8b)とを有している。そして、内側巾木8は、外側巾木7よりも一回り小さく形成されているため、外側巾木7の曲げ部7b,7b間を巾木本体7aの長手方向に沿ってスライド自在に移動できる。これにより、本例の巾木6は伸縮可能になっている。
また、本例の巾木本体7a(8a)には、巾木本体7a(8a)の長手方向に沿って突出する凸部7c(8c)が設けられており、巾木6の曲げ剛性を高めている。
また、本例の補強フレーム15には、支持部材としての上下一対の支持金具9,9が取り付けられている。本例の支持金具9は、図3に示すように、補強フレーム15に固定されるとともに補強フレーム15と外側巾木7との間に配置されるスペーサ9aと、スペーサ9aから延びる断面L字状の保持片9bを備える。そして、各支持金具9,9は、スペーサ9aと保持片9bとで外側巾木7の先端を挟んで支持している。
この際、支持金具9は、外側巾木7の先端を支持しているため、外側巾木7内に挿入されている内側巾木8の先端も同時に支持される。これにより、支持金具9によって外側巾木7の先端と内側巾木8の先端が支持されるため、巾木6がふらつかない。
このように、本例の横材3と、中桟5と、巾木6はそれぞれ伸縮可能になっているため、本例の手摺フレーム1を、幅方向に伸縮できる。
また、図1,図2に示すように、本例の手摺フレーム1の一対の縦材2,2の巾木6が設けられている箇所よりも下方には、それぞれフック4が設けられている。
本例のフック4は、図4(A)−(C)に示すように、縦材2に固定された上下一対のリング状のストッパ25,25の間に配置されるとともに縦材2の外周に周方向に回転自在に取り付けられた円筒状の筒部21と、筒部21の外周に設けられたカギ状の取付部20とを備えて構成されている。なお、ここでいう、縦材2の外周に周方向とは、縦材2の軸回りの方向を指す。
また、上述したように、筒部21は、ストッパ25,25間に配置されているため、縦材2に対して軸方向である上下への移動が阻止されるとともに、筒部21の回動がガイドされている。
さらに、本例では、筒部21の回動を阻止可能なロック機構Lが設けられており、ロック機構Lは、図4(A)−(C)に示すように、縦材2に対して手摺フレーム1の幅方向に移動可能なJ字状のロックピン30を備え、縦材2に開穿された挿入孔2aと、筒部21に開穿され挿入孔2aに対向可能なピン孔21a(21b)にロックピン30を抜き差しすることで、筒部21の回動のロックとその解除ができる。
詳細には、本例のロックピン30は、図4(B)に示すように、挿入孔2aが開穿されている位置から軸方向(図4中下方)に離間した位置で縦材2を手摺フレーム1の幅方向に貫通して縦材2に対してスライド自在な軸部30aと、軸部30aの先端側に設けられる挿通部30bを備える。
本例の挿通部30bは、軸部30aの先端から垂直に立ち上がる垂直部30cと、垂直部30cの反軸部側から軸部30aに対して平行に延びるとともに軸部30aよりも軸方向長さが短い回り止め軸30dとで構成されている。
また、詳細には図示しないが、軸部30aの他端には螺子溝が設けられており、当該螺子溝にナット31を装着することで、本例の軸部30aの他端には、径方向に突出するフランジ部が設けられている。
さらに、図4(B)に示すように、ナット31と縦材2との間には、ナット31を反縦材側に向けて附勢する附勢ばねSが介装されている。
また、本例のピン孔21a,21bは、筒部21に対して筒部21の周方向に90度の間隔で開穿されている。
この構成によれば、図4(B)に示すように、ロックピン30の回り止め軸30dがピン孔21aと挿入孔2aに挿通されている間は、筒部21の回動が阻止されるため、取付部20が手摺フレーム1の幅方向に対して垂直な方向である、手摺フレーム1の奥行方向に向いた状態でロックされる。
そして、ロックピン30を附勢ばねSに抗して押し込むと、図4(C)に示すように、附勢ばねSが縮んで軸部30aが図中左方向にスライドして、回り止め軸30dがピン孔21aと挿入孔2aから抜けるため、ロックが解除されて筒部21が回動可能になる。この状態で、筒部21をピン孔21bと挿入孔2aが対向する位置まで回動させて、回り止め軸30dをピン孔21bと挿入孔2aに挿入すれば、図4(C)に破線で示すように、取付部20を手摺フレーム1の幅方向である平面視で横方向に向けることができる。
また、手摺フレーム1の幅方向に向いている取付部20を手摺フレーム1の奥行方向に向ける場合には、上記した作業と反対の作業を行えばよい。
なお、ロック機構Lの構成はこれに限られず、例えば、ロック機構Lを単にピン孔21a,21bと挿入孔2aに挿通可能な棒状のピンとして、ピンを抜き差しすることで筒部21の回動のロックやその解除をするようにしてもよい。
また、ここでは、図2中左側の縦材2に設けられたフック4の部分を拡大して示した図4に基づいて、フック4について説明したが、一対の縦材2に設けられたフック4は、左右いずれも構成が共通しているため、図2中右側の縦材2に設けられたフック4の説明は省略する。
また、縦材2,2の下端には、それぞれ手摺フレーム1を単管足場10の縦支柱11に連結可能な第一連結部材40と第二連結部材41が取り付けられている。本例の第一連結部材40と第二連結部材41は、図5,図6に示すように、縦支柱11の挿入を許容する凹部を有するブラケット40a(41a)と、ブラケット40a(41a)を縦材2に接続する接続部40b(41b)を有している。また、図5に示すように、第一連結部材40の凹部の開口は、手摺フレーム1の幅方向の外側である図中左側に向くように形成され、図6に示すように、第二連結部材41の凹部の開口は、手摺フレーム1の奥行方向の図中上側に向くように形成されている。
そして、各ブラケット40a,41aの先端にはそれぞれ楔42,43を挿入可能な楔孔(図示せず)が設けられており、各ブラケット40a,41aの内側にそれぞれ縦支柱11を挿入した状態で、各楔孔に楔42,43を打ち込むことで、手摺フレーム1を単管足場10の縦支柱11に連結できるようになっている。
続いて、手摺フレーム1の単管足場10への取付方法を説明する。
まず、図1に示すように、手摺を取り付けようとしている層よりも下層の足場板14上に立っている作業者Pが、隣り合う縦支柱11,11間の距離よりも手摺フレーム1の幅を収縮させた状態で、手摺フレーム1を斜めに傾けつつ、左右のフック4,4を横架材12に引っ掛けて手摺フレーム1を単管足場10の横架材12に手摺フレーム1を支持させつつ、開口が手摺フレーム1の奥行方向に向くブラケット41aを図1中右側の縦支柱11に嵌め込む。その後、手摺フレーム1を垂直にして、手摺フレーム1の幅を伸長させると、開口が手摺フレーム1の幅方向に向くブラケット40aが図1中左側の縦支柱11に嵌め込まれる。すると、第一連結部材40のブラケット40aによって手摺フレーム1の倒れが防止されるため、手摺フレーム1を単管足場10に仮止めできる。
最後に、各ブラケット40a,41aの先端側に設けられた楔孔に楔42,43を打ち込めば、手摺フレーム1を単管足場10に強固に取り付けできる。この際、手摺フレーム1は、単管足場10に仮止めされているため、作業者Pが一人であっても楔42,43を打ち込む作業を容易に行える。
このように、本例の手摺によれば、手摺フレーム1が幅方向に伸縮可能であるため、縦支柱11間の距離が一定でない単管足場10においても1つの手摺で対応できるとともに、作業者Pが下層の仮設足場から上層の仮設足場に手摺を先行して取り付けられる先行手摺として利用できるため、仮設足場の最上層に常に手摺があるようにでき、作業者Pの安全性を確保できる。
さらに、本例では、フック4を利用して横架材12に手摺フレーム1を支持させることができるので、作業者Pが手摺フレーム1の全荷重を支えたままブラケット40aを縦支柱11に嵌め込む必要がなく、作業者Pの負担が軽減する。
また、上述したように、本例の手摺においては、フック4が縦材2に対して周方向に回動可能に取り付けられている。
この構成によると、手摺を単管足場10に取り付ける際には、フック4を手摺フレーム1の幅方向に対して垂直方向である手摺フレーム1の奥行方向に向けて横架材12に引っ掛けられ、手摺を取り外して保管する際には、フック4を手摺フレーム1の幅方向に倒せば、手摺を積み重ねて収納してもフック4が他の手摺に干渉しない。
また、本例の手摺においては、フック4が、縦材2に対して周方向に回動自在に設けられた筒部21と、筒部21の外周に設けられたカギ状の取付部20とを備えるとともに、筒部21の回動を阻止可能なロック機構Lを設けている。
この構成によると、フック4の取付部20の向きを任意の向きで固定できるため、手摺フレーム1を単管足場10に取り付ける際にフック4が揺動しない。
また、本例のロック機構Lは、縦材2に開穿された挿入孔2aと、挿入孔2aと対向可能に開穿されたピン孔21a(21b)と、ピン孔21a(21b)と挿入孔2aが対向した状態で挿通されることで筒部21の回動を阻止するロックピン30とを備え、ロックピン30は、挿入孔2aが開穿されている位置から軸方向に離間した位置で縦材2を手摺フレーム1の幅方向に貫通して縦材2に対してスライド自在な軸部30aと、軸部30aの先端側に設けられピン孔21a(21b)と挿入孔2aに挿通可能な挿通部30bと、軸部30aの基端側に設けられたフランジ部としてのナット31とを有し、ナット31と縦材2との間にナット31を反縦材方向に附勢する附勢ばねSが介装されている。
この構成によると、ロックピン30がピン孔21a,21bと挿入孔2aに挿通されて、筒部21の回動がロックされている間は、附勢ばねSによってロックピン30の抜け止めがされる。そして、フック4を回転させて取付部20の向きを変える場合には、ロックピン30を附勢ばねSに抗して押し込めば容易にロックを解除できる。
さらに、ロックピン30が縦材2を手摺フレーム1の幅方向に貫通しているため、手摺を保管する際に複数の手摺フレーム1を重ねたとしても、他の手摺にロックピンが干渉しないようになっている。
また、本例のピン孔21a,21bは、筒部21に対して筒部21の周方向に90度の間隔で2つ並べて開穿されている。この構成によると、縦材2に開穿されている挿入孔2aと対向するピン孔21a,21bを切り換えるだけで、フック4の取付部20の向きをフック4を横架材12に引っ掛け可能な取付位置と、手摺を重ねて収納する際に取付部20が他の手摺に干渉しない収納位置との間で切り換えできる。
ただし、2つのピン孔21a,21bの間隔は、手摺を重ねて収納する際に、他の手摺に干渉しない位置に取付部20を向けられるようになっていれば、90度に限定されるものではない。
また、本例の手摺では、フランジ部が、ロックピン30の他端部に形成された螺子溝に装着されたナット31で形成されている。この構成によると、ナット31のロックピン30への取付位置を調整することで附勢ばねSの附勢力を調整できる。
ただし、フランジ部は、附勢ばねSのばねストッパとして機能すればよく、ナット31で形成されなくてもよい。
また、本例の手摺では、縦材2に上下一対のストッパ25,25を設け、ストッパ25,25間に筒部21を配置している。この構成によると、ストッパ25,25によって、筒部21が縦材2に対して上下に移動することを阻止するとともに筒部21の回動をガイドできる。
なお、本例では、ストッパ25は、リング状に形成されているが、筒部21が上下動するのを防止するものであれば、ストッパ25の形状は一切限定されない。
また、本例の手摺は、一対の縦材2,2の下端にそれぞれ取り付けられ、手摺フレーム1を縦支柱11に楔42,43を介して連結可能な第一連結部材40と第二連結部材41を備え、第一連結部材40と第二連結部材41は、縦支柱11の挿入を許容する凹部を有し、第一連結部材40または第二連結部材41のいずれか一方の凹部の開口は手摺フレーム1の幅方向に向くように形成され、第一連結部材40または第二連結部材41のいずれか他方の凹部の開口は手摺フレーム1の奥行方向に向くように形成されている。
仮に、第一連結部材40と第二連結部材41の凹部の開口側がいずれも手摺フレーム1の幅方向に向いている場合には、手摺フレーム1を単管足場10に取り付ける際に、左右のフック4を横架材12に引っ掛けてから、手摺フレーム1を左右両方に伸ばして、左右の凹部をそれぞれ縦支柱に嵌め込むことになる。これに対して、本例の手摺では、フック4を横架材12に引っ掛けるのと同時にブラケット41aを縦支柱11に嵌め込みできるので、ブラケットの開口をいずれも手摺フレーム1の幅方向に向ける場合に比べて作業の手間が少なく、作業時間を短縮できる。
また、仮に、第一連結部材40と第二連結部材41の凹部の開口側がいずれも手摺フレーム1の奥行方向に向いている場合には、手摺フレーム1を斜めに傾けたまま、両ブラケットの凹部がそれぞれ縦支柱11と対向するまで手摺フレーム1を伸長させてから凹部を縦支柱11に嵌め込む必要がある。そのため、本例の手摺に比べて、常に手摺フレーム1を斜めに維持しながら、各ブラケットが縦支柱11に対向するまで手摺フレーム1を伸長させる手間が余計にかかる。
したがって、本例の構成では、第一連結部材40と第二連結部材41の凹部の開口がいずれも手摺フレーム1の幅方向あるいは手摺フレーム1の奥行方向に向いている場合に比べて、取付作業の手間が少なく、作業時間を短縮できる。
なお、本例では、第一連結部材40のブラケット40aの凹部の開口が手摺フレーム1の幅方向に向くように形成され、第二連結部材41のブラケット41aの凹部の開口が手摺フレーム1の奥行方向に向くように形成されているが、これらが反対であってもよい。
また、本例の手摺では、一対の縦材2,2の下部間に架け渡されるとともに、矩形であって長手方向に伸縮可能な巾木6と、縦材2,2の中部側間に架け渡されるとともに、軸方向に伸縮可能な中桟5と、中桟5と縦材2の一方側の下端を接続する補強フレーム15とを備え、補強フレーム15が、巾木6を支持する支持部材としての支持金具9を有している。この構成によると、長手方向に伸縮可能な巾木6を構成する外側巾木7と内側巾木8の先端側を、補強フレーム15に取り付けられた支持金具9,9を介して支持できるため、巾木6がふらつかない。
さらに、上記構成では、補強フレーム15は、他方側の縦材2とは連結されていないため、伸縮させる必要がない。これにより、手摺フレーム1の伸縮箇所を減らすことができ、伸縮時に生じる摩擦が少なくなる。したがって、この構成によると、手摺フレーム1の伸縮がスムーズになる。
以上、本考案の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱なく改造、変形及び変更ができるのは当然である。
1・・・手摺フレーム、2・・・縦材、2a・・・挿入孔、3・・・横材、4・・・フック、5・・・中桟、6・・・巾木、9・・・支持金具(支持部材)、10・・・単管足場、11・・・縦支柱、12・・・横架材、15・・・補強フレーム、20・・・取付部、21・・・筒部、21a,21b・・・ピン孔、25・・・ストッパ、30・・・ロックピン、30a・・・軸部、30b・・・挿通部、31・・・ナット(フランジ部)、40・・・第一連結部材、40a,41a・・・ブラケット、41・・・第二連結部材、42,43・・・楔、L・・・ロック機構、S・・・附勢ばね

Claims (8)

  1. 並列に並べて設けられた複数の縦支柱と、隣り合う前記縦支柱間に架け渡された横架材とを備える単管足場に取り付けられる手摺において、
    互いに対向するように配置された一対の縦材と、前記一対の縦材の上部間に架け渡されるとともに軸方向に伸縮可能な横材とを有する手摺フレームと、
    前記一対の縦材の下部にそれぞれ設けられ前記横架材に前記手摺フレームを取付可能なフックとを備え、
    前記フックが前記縦材に対して周方向に回動可能に取り付けられている
    ことを特徴とする手摺。
  2. 前記フックは、前記縦材に対して周方向に回動自在に設けられた筒部と、前記筒部の外周に設けられたカギ状の取付部とを備え、
    前記筒部の回動を阻止可能なロック機構を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の手摺。
  3. 前記ロック機構が、前記縦材に開穿された挿入孔と、前記挿入孔と対向可能に開穿されたピン孔と、前記ピン孔と前記挿入孔が対向した状態で挿通されることで前記筒部の回動を阻止するロックピンとを備え、
    前記ロックピンは、前記挿入孔が開穿されている位置から軸方向に離間した位置で前記縦材を前記手摺フレームの幅方向に貫通して前記縦材に対してスライド自在な軸部と、前記軸部の先端側に設けられ前記ピン孔と前記挿入孔に挿通可能な挿通部と、前記軸部の基端側に設けられたフランジ部とを有し、
    前記フランジ部と前記縦材との間に前記フランジ部を反縦材方向に附勢する附勢ばねが介装される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の手摺。
  4. 前記ピン孔は、前記筒部の周方向に90度の間隔で2つ並べて開穿されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の手摺。
  5. 前記フランジ部が、前記ロックピンの他端部に形成された螺子溝に装着されたナットで形成される
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の手摺。
  6. 前記縦材に上下一対のストッパを設け、前記ストッパ間に前記筒部を配置する
    ことを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の手摺。
  7. 前記一対の縦材の下端にそれぞれ取り付けられ、前記手摺フレームを前記縦支柱に楔を介して連結可能な第一連結部材と第二連結部材を備え、
    前記第一連結部材と前記第二連結部材は、前記縦支柱の挿入を許容する凹部を有し、
    前記第一連結部材または前記第二連結部材のいずれか一方の凹部の開口は前記手摺フレームの幅方向に向くように形成され、
    前記第一連結部材または前記第二連結部材のいずれか他方の凹部の開口は前記手摺フレームの奥行方向に向くように形成される
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の手摺。
  8. 前記一対の縦材の下部間に架け渡されるとともに、矩形であって長手方向に伸縮可能な巾木と、
    前記縦材の中部側間に架け渡されるとともに、軸方向に伸縮可能な中桟と、
    前記中桟と前記縦材の一方側の下端を接続する補強フレームとを備え、
    前記補強フレームが、前記巾木を支持する支持部材を有する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の手摺。
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