JP3209411U - 台座灸支持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】頭髪部でも台座灸が使用でき、また初心者でも安心して灸治療の施灸が行える台座灸支持具を提供する。【解決手段】台座灸を支持して灸治療に使用する台座灸支持具であり、台座灸20を支持する凹部3を先端に有する筒状の本体筒1と、凹部に支持された台座灸を凹部から取り外すための筒状の押出し具10からなり、本体筒は筒中芯を貫く貫通穴2を有し、押出し具は本体筒の後端から貫通穴に挿入されて、凹部に支持された台座灸を押し出すことにより台座灸を取り外す。【選択図】図4

Description

考案の詳細な説明
本考案は、灸治療の施灸の際に使用する台座灸の支持具に関するものである。
従来、灸治療に使用する灸として、もぐさを紙に巻いて棒灸とし、それを円盤状の台座の中芯の貫通穴に立てて一体とした台座灸が知られている。台座の下面には粘着剤が塗布されており、裏紙を剥がすことで患部の経穴に容易に固定し使用できるものである。また、温灸器に棒灸を入れて患部の経穴に接触、または近接させて使用する灸治療具も知られている。(特許文献1 段落[0004] 図5)
特開2009−153554号公報
灸治療は、もぐさを燃焼して患部に接触させるので火傷等のリスクを伴うものであるが、上記台座灸は台座の厚さや棒灸の長さが決まっており一般人が安心して患部に接触させて使用することができるものである。しかし、台座部分を患部に貼り付けて使用するものなので頭など頭髪部の患部や体毛の多い患部に使用するには不便であった。一方、温灸器を使用するものは、接触、近接距離は自在に出来ることから頭髪部への使用には便利ではあるが、使用者が自分で接触、近接距離を決めなくてはならず初心者が使用するには不安が伴う。
本考案は、上記問題点を解消して頭髪部でも台座灸が使用でき、また初心者でも安心して灸治療の施灸が行える台座灸支持具を提供する。
本考案に関わる台座灸支持具は、台座灸を支持して灸治療に使用する台座灸支持具であり、該台座灸を支持する凹部を先端に有する筒状の本体筒と、該凹部に支持された前記台座灸を前記凹部から取り外すための筒状の押出し具からなり、前記本体筒は筒中芯を貫く貫通穴を有し、前記押出し具は前記本体筒の後端から前記貫通穴に挿入されて、前記凹部に支持された前記台座灸を押し出すことにより前記台座灸を前記凹部から取り外すことを特長とする。
台座灸を本体筒の凹部に支持した状態で、本体筒を手に持って施灸できるので、台座灸を患部に貼り付けることなく施灸することができる。また、施灸の終了後は押出し具により容易に台座灸を取り外すことができる。
さらに、本考案に関わる台座灸支持具は、本体筒の外周面から筒中芯を貫く貫通穴に貫通する複数の空気穴を備える。
本体筒に支持された台座灸の棒灸は、貫通穴内部において空気穴から流入する空気により燃焼してその煙は貫通穴後端から排出される。
また、本体筒の凹部と先端面の角部には、傾斜する面取り部を備えおり、台座灸の凹部への挿入が容易である。
本考案は上記構成によるので、棒灸の燃焼を妨げることなく台座灸を容易に本体筒に挿入して支持することができ、棒灸の燃焼部が露出していないので一般人でも頭髪部などに安心して施灸できる。また、施灸の終了後は押出し具により容易に本体筒から台座灸を取り外すことができる。
本体筒を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図 押出し具の正面図 本体筒の断面図 施灸時の取り扱いを示す図であり、(a)は台座灸を支持した状態の本体筒を示す図、(b)は押出し具による台座灸の取り外しを示す図
本考案の台座灸支持具は、台座灸20を支持する凹部3を先端に有する筒状の本体筒1と、凹部3に支持された台座灸20を凹部3から取り外すための押出し具10からなる。
図をもって説明するに、本体筒1は円筒形の形状であり、貫通穴2が円筒中芯を貫いており、貫通穴2の内径は台座灸20の台座21の直径よりも小さく、台座灸20の棒灸22の直径よりも十分大きい寸法である。
貫通穴2は、その先端部において台座灸20の棒灸22を受け入れる空間であり、台座灸20を本体筒1から取り外すときに押出し具10を後端部から受け入れる空間として利用される。貫通穴2の後端側は、押出し具10の受け入れを容易にするため先端側より大きい内径とすることができ、後端面との角部は押出し具10の挿入を容易にするための面取り部とすることができる。
本体筒1の先端には、台座灸20の台座21を受け入れて支持する凹部3が設けられている。凹部3の横断面は台座21と同じ円形であり、その内径は、台座21の外径よりわずかに大きい寸法であり、その深さは台座の厚みよりわずかに小さい寸法とすることができる。本体筒1の凹部3と先端面との角部は、台座21の受け入れを容易にするために傾斜する面取り部4が設けられている。台座21の上面外周部は、面取り部4に接することによりその傾斜面により凹部3に誘い込まれる。
凹部3の底部と貫通穴2の角部には、棒灸22の受け入れを容易にするために面取り部5が設けられている。また、面取り部5を設けることにより、台座21の上面と本体筒1との接触する面積を少なくすることができるので、本来患部に伝わる熱を本体筒1に奪われる事を防止する。
本体筒1の外周面から貫通穴2に貫通する複数(図では8個)の空気穴6が設けられており、棒灸の燃焼を容易にし、また本体部に伝わる熱の放熱を助長する。空気穴6は、台座灸20が本体筒1の凹部3に取り付けられたとき棒灸22の位置する付近、およびそれより上部(後端側)に設けられる。
本体筒1は、金属、耐熱性樹脂、セラミックス、木材等さまざまな材料で製作することができるが、出来うるなら、放熱性の良い銅、真鍮、アルミ等のパイプ材を用いて制作したい。また、本体筒は円筒形に係らず、横断面が多角形の筒でも良いし、楕円形の筒でも良く、円筒形に拘るものではない。
押出し具10は、円筒形の形状で貫通穴11が円筒中芯を貫いており、後端に鍔部12を有する。その外径は、本体筒1の貫通穴2に入り込むのに十分小さい直径寸法であり、貫通穴11の内径は棒灸22の直径よりも大きい寸法である。鍔部12の外径は、貫通穴2の後端の内径より大きな直径寸法とすることができる。押出し具10の長さは、押出し具10が本体筒1の貫通穴2に挿入され、鍔部12の下面が本体筒1の後端面に接した時に、押出し具10の先端面13が本体筒1の先端面から少し突出する長さとすることができる。
押出し具10の先端面13は、本体筒1の凹部3に支持された台座21の上面を押して、台座灸20を取り外すために働き、その時貫通穴11は棒灸22を受け入れる空間として働き、鍔部21はストッパとして機能する。
押出し具10は、本体筒1と同様に金属、耐熱性樹脂、セラミックス、木材等の材料で製作することができる。本体筒1と押出し具10の材料は同じでも良いし、違った材料で製作しても良い。また、押出し具10の形状は、円筒形状に拘るものではなく本体筒1の貫通穴2に挿入され、棒灸22を避けて台座21の上面を押すことができる形状ならばどのような形状でも良い。鍔部12は絞り加工で形成することができるが、切削加工、接合による形成でも良い。
次に、図4(a)(b)をもって施灸時の手順を説明する。最初に台座灸20をテーブル等のフラットな面におき棒灸22の先端に火をつけて燃焼させる。次に、図4(a)に示すように本体筒1の先端を台座灸20の上から被せて押しつけ、台座21を凹部3に嵌め込み支持する。その時面取り部4は台座21の上面外周を誘い込むように働き、棒灸22は貫通穴2の空間に受け入れられる。棒灸22は、空気穴6から入り込む空気により燃焼し、煙は貫通穴2の後端部から、またはより上部(後端部側)に設けられた空気穴6から排出される。その状態で台座灸20の下面を患部に接触、または近接させて施灸を行う。
施灸が終わった後は、図4(b)に示すように押出し具10を本体部1の後端から貫通穴2に挿入して、押出し具10の先端面13が台座21の上面を押すことにより台座灸20を凹部3より取り外す。
1 本体筒
2 貫通穴
3 凹部
4 面取り部
5 面取り部
6 空気穴
10 押出し具
11 貫通穴
12 鍔部
13 先端面
20 台座灸
21 台座
22 棒灸

Claims (3)

  1. 台座灸を支持して灸治療に使用する台座灸支持具であり、
    該台座灸を支持する凹部を先端に有する筒状の本体筒と、該凹部に支持された前記台座灸を前記凹部から取り外すための筒状の押出し具からなり、
    前記本体筒は筒中芯を貫く貫通穴を有し、
    前記押出し具は前記本体筒の後端から前記貫通穴に挿入されて、前記凹部に支持された前記台座灸を押し出すことにより前記台座灸を前記凹部から取り外すことを特長とする台座灸支持具。
  2. さらに、前記本体筒の外周面から前記貫通穴に貫通する複数の空気穴を備える請求項1に記載の台座灸支持具。
  3. 前記本体筒の前記凹部と先端面の角部には、傾斜する面取り部を備える請求項2に記載の台座灸支持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112545881A (zh) * 2020-10-28 2021-03-26 无锡佳健医疗器械股份有限公司 带有卡接旋转可调风门和保温反射罩的小悬灸

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