JP3209376B2 - 薄型ロードセル - Google Patents

薄型ロードセル

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JP3209376B2
JP3209376B2 JP08135993A JP8135993A JP3209376B2 JP 3209376 B2 JP3209376 B2 JP 3209376B2 JP 08135993 A JP08135993 A JP 08135993A JP 8135993 A JP8135993 A JP 8135993A JP 3209376 B2 JP3209376 B2 JP 3209376B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、平板状の起歪体にス
トレインゲージを設けた薄型ロードセルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ロードセルを使用して比較的
軽量の物品を計量する為のはかりに対して、厚みが薄
く、しかも安価なものが要望されている。図6は、従来
のロードセルを利用するはかりの一例を示す断面図であ
る。このはかりは、基台1の略中央に1台のパラレルグ
ラム型ロードセル2を設け、このロードセル2に載台3
を支持させた構成である。このパラレルグラム型ロード
セル2では、ロバーバル機構を構成するものであるの
で、ロードセル2自体を薄くするにはその設計の都合に
より或る一定の限界がある。そして、載台3を1台のロ
ードセル2で支持する片持ち構造であるので、載台3が
荷重によって撓まないように、例えば載台3に補強を施
したり、載台3の厚みを厚くする必要があり、その結
果、構造が複雑となったり、はかりが厚くなるという問
題がある。
【0003】図7は、従来のロードセルを利用するはか
りの他の例を示す斜視図である。このはかりは、矩形の
基台1の四隅に薄型のロードセル4を設けた構成であ
る。このはかりによると、載台3に掛かる荷重を4台の
ロードセル4により分担して支持する構造であるので、
各ロードセル4の厚みを図6のロードセル2の厚みより
も薄くできる。そして、載台3が両持ち構造であるので
頑丈であり、従って、図6の片持ち構造のものと比較し
て、載台3の厚みを薄くすることができる。これによっ
て、はかりを薄くすることができるが、ロードセル4を
4台使用しているので、ロードセル4のコストが高くな
るという問題がある。
【0004】図8は、従来のロードセルを利用するはか
りの他の例を示す斜視図である。このはかりは、1枚の
矩形の板をプレス加工して、四隅に起歪部5を形成し、
各起歪部5に1又は2枚のストレインゲージ6を貼着し
たものである。そして、これらのストレインゲージ6
は、配線7を介して電気的に接続されており、ホイース
トンブリッジを構成している。このはかりによると、4
つの起歪部5を1回のプレス加工により製作することが
できるので、製作コストを図7のものよりも低くするこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示すは
かりでは、ストレインゲージ6の貼着位置が四隅に分散
しているので、各ストレインゲージ6に温度差を生じ易
く、温度差が生じると歪み量の測定誤差が生じて計量精
度が低下するという問題がある。更に、ストレインゲー
ジ6の貼着位置が分散しているので、配線作業に手間と
時間がかかり、これによってはかりの製作コストが高く
なるという問題もある。
【0006】本発明は、厚みが薄く、安価であり、しか
も、温度による誤差を比較的少なくすることができる薄
型ロードセルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、平板状の起歪
体と、該起歪体の縁部の互いに離れて位置する少なくと
も4つの箇所から夫々が伸延し、該4つの箇所を角部と
する四角形の互いに向かい合う一組の辺の中間位置の手
前に至るまでの範囲に亘って設けた切溝と、該中間位置
及びその近傍のうち上記切溝の間に挟まれた部分に形成
されているねじり応力発生部と、該ねじり応力発生部に
設けたストレインゲージと、を具備することを特徴とす
るものである。
【0008】
【作用】この発明によると、切溝が、起歪体の縁部の互
いに離れて位置する少なくとも4つの箇所から伸延し、
この4つの箇所を角部とする四角形の互いに向かい合う
一組の辺の中間位置の手前に至るまでの範囲に亘って設
けられており、これらの少なくとも4つの切溝によって
起歪体を4つ以上の区画部に区画する構成である。そし
て、図1に示すように、起歪体8が、切溝9、10、1
1、12によって例えば第1乃至第4の区画部13、1
4、15、16に区画されている場合は、起歪体8の第
1の区画部13の両端部に形成した2つの取付部18、
19と、第3及び第4の区画部の夫々の一方の端部に形
成した2つの取付部23、25を固定側の基台(図示せ
ず)に取付け、第2の区画部の両端部に形成した2つの
荷重印加部20、21と、第3及び第4の区画部の夫々
の他方の端部に形成した2つの荷重印加部22、24を
可動側の載台(図示せず)に取付ける。そして、この載
台に荷重を掛けると、図1に示すように、4つの各荷重
印加部20、21、22、24には下向きの力が掛かる
と共に、4つの取付部18、19、23、25には上向
きの力が掛かり、2つのねじり応力発生部26、27に
は互いに逆方向のねじり応力が発生し、ねじり応力発生
部26、27に設けられたストレインゲージ28、29
によって載台に印加された荷重を検出することができ
る。
【0009】そして、起歪体に4つ以上の切溝を設けた
場合は、この起歪体に荷重を印加したときに、各ねじり
応力発生部にねじりが生じるように各区画部を基台、載
台に取り付けることにより、各ねじり応力発生部に設け
られたストレインゲージによって載台に印加された荷重
を検出することができる。
【0010】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1乃至図3を参照
して説明する。この実施例の薄型ロードセルは、図2に
示すように、平面形状が概略長方形の厚みの薄い平板か
らなる起歪体8を有し、この起歪体8には、図2の紙面
の表面から裏面に貫通するように4つの切溝9〜12が
穿設されている。この切溝は、起歪体8の上縁30の両
端部に穿設した2つの切溝9、10と、下縁31の両端
部に穿設した2つの切溝11、12とからなっている。
この上縁30の左端部に穿設した切溝9は、図2に示す
ように、この上縁30の左端部から右下方に伸延し、上
縁30と下縁31の中間位置32の手前で起歪体8の右
縁33側に向かって屈曲形成されたものであり、上縁3
0と平行する平行部34を有している。なお、上縁30
の右端部の切溝10は、図2に示すように、切溝9と左
右対称な形であり左右対称の位置に穿設されており、下
縁31の左端部の切溝11は、切溝9と上下対称な形で
あり、上下対称の位置に穿設されている。そして、下縁
31の右端部の切溝12は、切溝11と左右対称な形で
あり左右対称の位置に穿設されている。つまり、この起
歪体8は、上下及び左右に対称な形状である。
【0011】そして、切溝10の平行部36と切溝12
の平行部37とによって、これら平行部36と37の間
に第1のねじり応力発生部26が形成されており、切溝
9の平行部34と切溝11の平行部35とによって、こ
れら平行部34と35の間に第2のねじり応力発生部2
7が形成されている。この第1及び第2のねじり応力発
生部26、27の夫々の表面には、図2に示すようにス
トレインゲージ29、28を1枚ずつ貼着してある。
【0012】第1のねじり応力発生部26に貼着したス
トレインゲージ29は、図2に示すように、水平軸38
に対して右上に45°傾斜する方向に配置した抵抗線3
9と、水平軸38に対して右下に45°傾斜する方向に
配置した抵抗線40とを備えている。そして、第2のね
じり応力発生部27に貼着したストレインゲージ28
は、ストレインゲージ29と同等のものであり、その抵
抗線41、42がストレインゲージ29の抵抗線39、
40と同方向に向かうように貼着されている。そして、
これら抵抗線39〜42は、図には示さないが電気的に
接続されており、ホイーストンブリッジを構成してい
る。これにより、第1及び第2のねじり応力発生部2
6、27にねじり応力が発生したときに、これら第1及
び第2のねじり応力発生部26、27に生じる歪み量を
検出することができ、これによって、後述するように起
歪体8に印加された荷重を検出することができる。な
お、図3は、ストレインゲージ28の拡大平面図であ
る。
【0013】このように、起歪体8は、図2に示すよう
に、4つの切溝9〜12によって第1乃至第4の区画部
13〜16に区画されている。そして、第1の区画部1
3の両端と第3及び第4の区画部15、16の各下端
は、はかりの基台(図示せず)に取り付けられる取付部
18、19、23、25であり、各取付部には取付孔を
穿設してある。また、第2の区画部14の両端と第3及
び第4の区画部16の各上端は、はかりの載台(図示せ
ず)に取り付けられる荷重印加部20、21、22、2
4であり、各荷重印加部にも取付孔を穿設してある。
【0014】次に、上記のように構成された薄型ロード
セルの作用を説明する。この薄型ロードセルが取り付け
られているはかりの載台に荷重を掛けると、図1に示す
ように、ロードセルの4つの荷重印加部20、21、2
2、24に下向きの力が掛かると共に、4つの取付部1
8、19、23、25には上向きの力が掛かり、第1及
び第2のねじり応力発生部26、27には互いに逆方向
のねじり応力が発生し、各ねじり応力発生部26、27
に設けられたストレインゲージ29、28によって載台
に印加された荷重を検出することができる。
【0015】つまり、図1に示すように、第1及び第2
の区画部13、14には、水平軸38を中心にして時計
方向に回転するように力が掛かり、第3及び第4の区画
部15、16には、水平軸38を中心にして反時計方向
に回転するように力が掛かる。これにより、第1及び第
2のねじり応力発生部26、27に貼着されている各ス
トレインゲージ29、28には、同図の矢印が示す方向
に圧縮と引っ張りの力が掛かる。
【0016】このように、この薄型ロードセルによれ
ば、図1に示すように、長方形の四隅に設けた荷重印加
部20、21、22、24に力が掛かると、2箇所のね
じり応力発生部(第1及び第2のねじり応力発生部2
6、27)に互いに反対方向のねじり応力が発生するの
で、この2つのねじり応力発生部26、27にストレイ
ンゲージ29、28を設けることにより、4箇所の荷重
印加部20、21、22、24に印加された荷重の合計
荷重を検出することができる。即ち、2箇所にストレイ
ンゲージ29、28を設けるだけで荷重の合計荷重を検
出することができる。
【0017】そして、この薄型ロードセルによれば、ス
トレインゲージの取付け箇所を、図8に示す従来の4箇
所から2箇所に減少させることができ、そして、この2
箇所の位置を互いに接近させることにより、これらスト
レインゲージ29、28間での温度差を従来よりも小さ
くすることができる。その結果、温度差による計量精度
の低下を防止することができる。そして、ストレインゲ
ージの貼着箇所の数を従来の4箇所から2箇所に減少さ
せることができるので、配線作業に手間と時間がかから
ず、これによってはかりの製作コストを従来よりも低く
することができる。
【0018】更に、起歪体8を平板で製作しているの
で、ロードセルの厚みを図8に示すものと同様に薄くす
ることができ、これによってはかりの厚みを薄くするこ
とができる。
【0019】図4及び図5に第2実施例を示す。この実
施例の薄型ロードセルは、図4に示すように、平面形状
が第1実施例と略同一であるが、第3の区画部15と第
4の区画部16を第1及び第2の区画部13、14と別
個に形成したものである。ただし、第1の区画部13と
第2の区画部14とは、一体に形成してある。そして、
長方形に形成した平板を使用して第1及び第2のねじり
応力発生部26、27を製作し、第1のねじり応力発生
部26を介して第3の区画部15を第1及び第2の区画
部13、14に結合させている。同様に、第2のねじり
応力発生部27を介して第4の区画部16を第1及び第
2の区画部13、14に結合させている。この第2実施
例の薄型ロードセルは、第1実施例のものと同様に作用
し、同等部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。勿論、起歪体8を分割した構成例は、図4に示すも
のに限るものではなく、図4に示す5分割以外の他の複
数個の部品を結合して起歪体8を構成したものとしても
よい。
【0020】第3実施例を図9乃至図12を参照して説
明する。この実施例の薄型ロードセルは、図9に示すよ
うに、平面形状が円形の厚みの薄い平板からなる起歪体
43を有し、この起歪体43には、図9の紙面の表面か
ら裏面に貫通するように4つの切溝44〜47が穿設さ
れている。これらの切溝は、起歪体43の円周を4等分
する4つの箇所から中心に向かって伸延し、中心の手前
の位置まで形成されている。
【0021】そして、切溝44の奥側部と切溝45の奥
側部との間に第1のねじり応力発生部48が形成されて
おり、同様に、切溝45の奥側部と切溝46の奥側部と
の間に第2のねじり応力発生部49、切溝46の奥側部
と切溝47の奥側部との間に第3のねじり応力発生部5
0、切溝47の奥側部と切溝44の奥側部との間に第4
のねじり応力発生部51が夫々形成されている。そし
て、これら第1乃至第4のねじり応力発生部48〜51
の夫々の表面には、図9に示すようにストレインゲージ
1 〜S4 を1枚ずつ貼着してある。このストレインゲ
ージS1 〜S4 は、図3に示すものと同等のものであ
る。
【0022】第1乃至第4のねじり応力発生部48〜5
1に貼着した夫々のストレインゲージS1 〜S4 は、図
9に示すように、各ストレインゲージS1 〜S4 に設け
られている抵抗線(U1 、V1 )、(U2 、V2 )、
(U3 、V3 )、(U4 、V4)が中心に向かって互い
に接近する方向に配置してある。そして、これら抵抗線
(U1 、V1 )〜(U4 、V4 )は、図12に示すよう
に電気的に接続されており、ホイーストンブリッジ回路
を構成している。これにより、第1乃至第4のねじり応
力発生部48〜51にねじり応力が発生したときに、こ
れら第1乃至第4のねじり応力発生部48〜51に生じ
る歪み量を検出することができ、これによって、後述す
るように起歪体43に印加された荷重を検出することが
できる。
【0023】このように、起歪体43は、図9に示すよ
うに、4つの切溝44〜47によって第1乃至第4の区
画部52〜55に区画されている。そして、第1乃至第
4の区画部の円弧を形成する各縁部の一方の端部(中心
から各円弧を見た時に右側に位置する端部)は、はかり
の基台(図示せず)に取り付けられる取付部56、5
7、58、59であり、各取付部には取付孔(図9に白
丸で示す。)を穿設してある。また、第1乃至第4の区
画部の円弧を形成する各縁部の他方の端部(中心から各
円弧を見た時に左側に位置する端部)は、はかりの載台
60に取り付けられる荷重印加部61、62、63、6
4であり、各荷重印加部にも取付孔(図9に黒丸で示
す。)を穿設してある。
【0024】次に、上記のように構成された薄型ロード
セルの作用を説明する。この薄型ロードセルが取り付け
られているはかりの載台に荷重を掛けると、図11に示
すように、ロードセルの4つの荷重印加部61、62、
63、64に下向きの力が掛かると共に、4つの取付部
56、57、58、59には上向きの力が掛かり、第1
乃至第4のねじり応力発生部48〜51には圧縮と引っ
張りからなるねじり応力が発生し、各ねじり応力発生部
48〜51に設けられたストレインゲージS1 〜S4
よって載台60に印加された荷重を検出することができ
る。
【0025】このように、この薄型ロードセルによれ
ば、図9に示すように、ストレインゲージS1 〜S4
起歪体43の中心65で互いに接近させて取り付けるこ
とができ、これにより、これらストレインゲージS1
4 間での温度差を従来よりも小さくすることができ
る。その結果、温度差による計量精度の低下を防止する
ことができる。そして、ストレインゲージを互いに接近
させて取り付けることができるので、配線作業に手間と
時間がかからず、これによってはかりの製作コストを従
来よりも低くすることができる。
【0026】更に、起歪体43を平板で製作しているの
で、ロードセルの厚みを図8に示すものと同様に薄くす
ることができ、これによってはかりの厚みを薄くするこ
とができる。
【0027】ただし、第1乃至第3実施例では、起歪体
8、48の平面形状を長方形又は円形としたが、これ以
外の形状としてもよく、例えば、正方形、台形等とする
ことができる。
【0028】そして、第1及び第2実施例では、ストレ
インゲージ28(29)を図3に示すように、2つの抵
抗線41、42(39、40)を組み合わせたものとし
たが、各抵抗線41、42(39、40)が1つずつ設
けられているストレインゲージを第1のねじり応力発生
部26(第2のねじり応力発生部27)に2つ貼着して
もよい。第3実施例も同様である。
【0029】また、第1及び第2実施例では、2つのス
トレインゲージ28、29の抵抗線の向きが、図2に示
すように、同一の向きとなるように配置して設けたが、
例えば図2の右側のストレインゲージ29をその位置
で、第1のねじり応力発生部26の表面上で180°回
転させた回転位置で貼着して、2つのストレインゲージ
28、29の抵抗線39〜42の向きが左右対称形とな
るようにしてもよい。そして、第3実施例も同様にスト
レインゲージS1 〜S4 の抵抗線の向きを変更すること
ができる。要は、各抵抗線(U1 、V1 )〜(U4 、V
4 )が、各ねじり応力発生部48〜51に生じる圧縮及
び引っ張りによる歪み量を検出することができるように
貼着すればよい。そして、各抵抗線(U1 、V1 )〜
(U4 、V4)の抵抗値の変化によって荷重を検出する
ことができるようにホイーストンブリッジ回路を構成さ
せる。
【0030】更に、第1実施例では、図2に示すよう
に、起歪体8に4つの切溝9〜12を設けたが、上縁3
0に3つ以上の切溝を設けると共に、下縁31にも上縁
30と同数の3つ以上の切溝を設け、上縁30と下縁3
1に互いに向かい合うように設けられている切溝どうし
の間に形成される3つ以上の夫々のねじり応力発生部に
第1実施例と同等のストレインゲージ28を設けた構成
とすることができる。そして、第3実施例も同様に起歪
体43に3つ又は5つ以上の切溝を設けたものとし、切
溝どうしの間に形成される3つ又は5つ以上の夫々のね
じり応力発生部に第3実施例と同等のストレインゲージ
を設けた構成とすることができる。このように構成した
場合、起歪体に荷重を印加したときに、各ねじり応力発
生部にねじりが生じるように各区画部を基台、載台に取
り付けることにより、ねじり応力発生部に設けられたス
トレインゲージによって載台に印加された荷重を検出す
ることができる。なお、ストレインゲージは、ホイース
トンブリッジ回路を構成することができるように、必要
な枚数をねじり応力発生部の上面又は下面に設ける。
【0031】
【発明の効果】本発明の第1及び第2実施例に係る薄型
ロードセルによれば、図1に示すように、4箇所に形成
した荷重印加部20、21、22、24に荷重が印加さ
れると、2つのねじり応力発生部26、27に互いに反
対方向のねじり応力が発生するので、この2つのねじり
応力発生部26、27にストレインゲージ28、29を
設けることにより、4箇所の荷重印加部20、21、2
2、24に印加された荷重の合計荷重を検出することが
できる。即ち、4箇所に荷重印加部を有する起歪体で
は、2箇所にストレインゲージを設けるだけで荷重の合
計荷重を検出することができる。これに対して、図8に
示す従来のロードセルでは、起歪部5に生じた曲げ応力
をストレインゲージ6により検出する構成であるので、
4箇所に設けられている荷重印加部には夫々に起歪部5
が存在しており、従ってこれら4つの各起歪部5に対し
てストレインゲージ6を設ける必要がある。つまり、こ
の発明によれば、ストレインゲージの取付け箇所の数を
従来の1/2に減少させることができる(例えば4箇所
から2箇所に減少させることができる。)。そして、ス
トレインゲージの取付け箇所を互いに接近させることに
より、これらストレインゲージ間での温度差を従来より
も小さくすることができ、その結果、温度差による計量
精度の低下を従来よりも低減することができるという効
果がある。そして、ストレインゲージの貼着箇所の数を
従来よりも減少させることができるので、配線作業に手
間と時間がかからず、これによってはかりの製作コスト
を従来よりも低くすることができるという効果がある。
【0032】そして、各ねじり応力発生部にストレイン
ゲージを複数枚設ける場合は、この複数枚のストレイン
ゲージの貼着位置を、従来よりも互いに接近させて設け
ることができるので、従来と同じ枚数のストレインゲー
ジを設ける場合でも、温度差による計量精度の低下を従
来よりも抑えることができるし、配線作業の手間と時間
も従来よりも少なくて済む。
【0033】勿論、起歪体を平板で製作しているので、
ロードセルの厚みを図8に示すものと同様に薄くするこ
とができ、これによってはかりの厚みを薄くすることが
できる。
【0034】本発明の第3実施例に係る薄型ロードセル
によれば、図9に示すように、荷重印加部61〜64の
数だけストレインゲージS1 〜S4 を貼着してあるの
で、ストレインゲージの数は従来例と同じ数だけ必要で
あるが、ストレインゲージの貼着位置をロードセルの中
心65に寄せ集めることができるので、第1及び第2実
施例と同様に、温度差による計量精度の低下を従来より
も抑えることができるし、配線作業の手間と時間も従来
よりも少なくて済む。勿論、起歪体を平板で製作してい
るので、ロードセルの厚みを図8に示すものと同様に薄
くすることができ、これによってはかりの厚みを薄くす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る薄型ロードセルの
斜視図である。
【図2】同実施例の薄型ロードセルの平面図である。
【図3】同実施例のストレインゲージの拡大平面図であ
る。
【図4】同発明の第2実施例の薄型ロードセルの平面図
である。
【図5】同発明の第2実施例の薄型ロードセルの中央横
断面図である。
【図6】従来のロードセルを有するはかりの断面図であ
る。
【図7】従来のロードセルを有する他のはかりの内部機
構を示す斜視図である。
【図8】従来のロードセルを有する更に他のはかりの内
部機構を示す斜視図である。
【図9】同発明の第3実施例の薄型ロードセルの平面図
である。
【図10】同第3実施例の薄型ロードセルを図9のB−
B方向から見た断面図である。
【図11】同第3実施例の薄型ロードセルの斜視図であ
る。
【図12】同第3実施例の薄型ロードセルの電気回路を
示す図である。
【符号の説明】
8 起歪体 9〜12 切溝 26 第1のねじり応力発生部 27 第2のねじり応力発生部 28、29 ストレインゲージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 1/22 G01G 3/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の起歪体と、該起歪体の縁部の互
    いに離れて位置する少なくとも4つの箇所から夫々が伸
    延し、該4つの箇所を角部とする四角形の互いに向かい
    合う一組の辺の中間位置の手前に至るまでの範囲に亘っ
    て設けた切溝と、該中間位置及びその近傍のうち上記切
    溝の間に挟まれた部分に形成されているねじり応力発生
    部と、該ねじり応力発生部に設けたストレインゲージ
    と、を具備することを特徴とする薄型ロードセル。
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