JP3209180U - 担架兼用収納箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】災害現場に持参する必要備品を収納する箱であって、災害現場で即座に収納箱から担架に変えることができ、災害時の地面の状態に関わらず救護者を安全に寝かすことができ、救護者の固定手段を備え、救護者を平坦な状態を保ちながら安定して搬送できるとともに、平常時はコンパクトな収納箱として保管が可能な担架兼用収納箱を提供する。【解決手段】少なくとも中空構造の硬質板材により構成され、且つ展開した状態において、手提げベルトがある右側面部から底面部、左側面部、上側面部、下側面部、内蓋部、外蓋部、外側面部までが連結しており、外側面部には少なくとも1つ以上の取手を設けることで担架となり、かつ当該面部の境界辺は屈曲部とされ、平常時は底面部から左側面部、右側面部、上側面部、下側面部、内蓋部の6面を囲むことで内部に収納空間を形成する。【選択図】図5
Description
本考案は、災害現場に持参する必要備品を収納する箱に関しており、さらに、その場で救助活動が必要な場合に、即座に担架に変形する担架兼用収納箱に関する技術である。
地震や台風等の大規模災害が起きた震災直後は、行政・警察・消防は様々な活動を行うため、各地域の避難の初期活動をするのは困難である。このため各地域での初期消火や救出救護活動、避難誘導などは防災市民組織(町会・自治会)が行っている。
防災市民組織や一般市民用の救助用品や非常食などの備蓄品をまとめて収納する鞄は、市販されよく知られている。
また、従来、救出救護活動には担架を用いるが、担架としては、2本の長い支柱の間に布地を貼り付けたものや支柱が折り畳み式のもの(例えば、特許文献1参照)、簡易的な取手付の布等のシート製のもの(例えば、特許文献2参照)が知られている。
また、下記する特許文献3は、消防団員が現場に持参する必要備品を収納する鞄であり、かつ、鞄を展開し消防車に備え付けの2本のトビをその鞄のループに通すことで担架として使用するものである。
しかし、上記特許文献1は、一般的な担架の保管スペースを取ってしまう欠点に対して、支柱パイプを折り畳むことで解消しているが、屈曲部の強度を持たせるために、複雑な部材を使っているため組立の容易性に欠け、かつ組立時間が多くかかってしまう欠点があった。
また、上記特許文献2は、シート製の簡易担架のため、軽くて組立容易であるが、救出活動する際は災害により地面が濡れていたり、瓦礫が散乱している状態のため、救護者を安全に寝かせるのは困難であった。
さらに、上記特許文献3は、備品を収納できる空間を設けているが、担架として使用する際は消防車に備え付けの2本のトビを使用しないと担架として使用することができないものである。
災害現場に持参する必要備品を収納する箱であって、且つ災害現場で即座に収納箱から担架に変えることができるものである。更に災害時に地面の状態に関わらず救護者を安全に寝かすことができ、且つ救護者の固定手段を備え、救護者を平坦な状態を保ちながら安定して搬送でき、更に平常時はコンパクトな収納箱にして保管ができることを目的としている。
本考案の担架兼用収納箱は、少なくとも中空構造の硬質板材により構成され、且つ展開した状態において、手提げベルトがある右側面部から底面部、左側面部、上側面部、下側面部、内蓋部、外蓋部、外側面部までが連結しており、当該外側面部には少なくとも1つ以上の取手を設けることで担架となり、且つ当該面部の境界辺は屈曲部とされ、右側面部から底面部、左側面部、上側面部、下側面部、内蓋部の6面を囲むことで内部に空間を形成したものである。
本考案の担架兼用収納箱は、上記担架兼用収納箱の構成に加え、右側面部に救護者の胸部を固定するための胸部固定ベルトを設けたものであり、そのベルトは収納箱の時に手提げベルトとして兼用になるものである。
本考案の担架兼用収納箱は、上記担架兼用収納箱の構成に加え、内蓋部に救護者の脚部を固定するための脚部固定ベルトを設けたものである。
本考案の担架兼用収納箱は、上記担架兼用収納箱の構成に加え、当該外側面部に少なくとも1つ以上設けた取手に、持ち手を保護する折り返し面部を設けたものである。
本考案の担架兼用収納箱は、上記担架兼用収納箱の構成に加え、当該右側面部から、底面部、左側面部、内蓋部、外蓋部の5面に、人を搬送するときに載置面の変形を規制するための屈曲部21、22を設けたものである。
本考案の担架兼用収納箱は、災害現場に持参する必要備品をまとめて収納でき、平常時はコンパクトなサイズで保管することが可能となった。
災害時は、担架兼用収納箱の手提げベルトを肩に掛けることで、災害現場まで必要備品を運ぶことが可能となった。
さらに、その場で救出救護活動が必要な場合に、担架兼用収納箱の上記面部全てが即座に展開することで、地面の状態に関わらず救護者を安全に寝かすことができ、救護者を担架として搬送することが可能になった。
また、上記胸部固定ベルトと、上記脚部固定ベルトを設けることで、胸部と脚部を固定して救護者を搬送することが可能となった。
中空構造の硬質板材1枚で構成していることで、非常に強い引張強度を持ちながら、製品重量を非常に軽くすることが可能となった。
以下、本考案の実施の形態を添付した図面により詳細に説明する。
図1〜図7は、本考案の実施の形態に係る図面であり、図1は用途を災害現場に持参する必要備品をまとめて収納する収納箱にしたときの斜視図、図2は用途を担架としたときの斜視図、図3は図2の固定ベルトなしの平面図、図4は図2の固定ベルト付きの平面図、図5は収納箱から担架に変形する手順を示す図面、図6は用途を担架としたときの取手部の断面図、図7は中空構造の硬質板材の断面図の例である。
図1〜図7は、本考案の実施の形態に係る図面であり、図1は用途を災害現場に持参する必要備品をまとめて収納する収納箱にしたときの斜視図、図2は用途を担架としたときの斜視図、図3は図2の固定ベルトなしの平面図、図4は図2の固定ベルト付きの平面図、図5は収納箱から担架に変形する手順を示す図面、図6は用途を担架としたときの取手部の断面図、図7は中空構造の硬質板材の断面図の例である。
担架兼用収納箱13は、平常時には図1に示すように災害現場に持参する必要備品をまとめて収納する収納箱として使用し、災害時には図2に示すように担架として使用するものである。
図1において、収納箱は横幅が500mm〜900mm、奥行が100mm〜300mm、高さが400mm〜800mmの範囲寸法が備品を収納する観点から好ましいが、保管の際に省スペースな収納箱として好ましいのが、横幅が550mm〜570mm、奥行が140mm〜160mm、高さが480mm〜500mmである。なお、各図は、幅が560mm、奥行が150mm、高さが490mmの寸法の担架兼用収納箱13を示したものである。
担架兼用収納箱13は、図2の担架として使用する時は、横幅が1500mm〜2100mm、奥行が600mm〜1100mm、高さが1mm〜20mmの範囲寸法が救護者を寝かして搬送する観点から好ましいが、省スペースの収納箱を兼用した、救護者を安全に寝かせる担架として好ましいのが、横幅が1700mm〜1800mm、奥行が700mm〜800mm、高さが3〜8mmとなる。なお、各図は、幅が1746mm、奥行が788mm、高さが5mmの寸法の担架兼用収納箱13を示したものである。
担架兼用収納箱13は、例えば、図7のポリプロピレン製中空構造の硬質板材を用いている。展開して内側面を平面視したしたときに、図4の屈曲辺16、17、18、19に折り曲げ加工を施すことで、当該辺16、17、18、19の屈曲部が谷折れ可能となり、図4の20(図3のi、iv、vii、x、xiii)、21、22、23(図3のiii、vi、ix、xii、xiv)に折り曲げ加工を施すことで、当該辺20、21、22、23の屈曲部が谷折れ可能となる。なお、図4の屈曲辺20は、図3のi、iv、vii、x、xiiiまでの辺を、屈曲辺23は、図3のiii、vi、ix、xii、xivをまとめて略式した辺である。
図3の外側面部H、I、J、Kに各々少なくとも1つ以上の取手を設けることで担架になるが、例えば、最大6人まで搬送者を増やす場合は、上側面部D、下側面部E、外側面部H、I、J、Kの6面部に、取手を各2箇所設けることで可能になる。なお、上記中空構造の硬質板材は、例えばハニカム構造など、その他の中空構造でもかまわない。
胸部固定ベルト14は、救護者の胸部を固定することが可能で、かつ図1の収納箱の手提げベルトとして兼用することが出来る。脚部固定ベルト15は、救護者の脚部を固定することが出来る。
図4の胸部固定ベルト14と脚部固定ベルト15は、オスメス一体型マジックテープ((株)クラレの登録商標)を用いることで、簡単にベルトの着脱ができ、救護者を簡単にしかもしっかりと固定することが可能となる。
上記取手は、図6の折り返し面部を設けることで搬送者の手を保護することが可能となる。
図4において、担架として人を搬送する際、少なくとも、屈曲部21、22の2本を設けることで載置面の変形を規制することが可能となる。
図4の屈曲辺20(i、iv、vii、x、xiii)と23(iii、vi、ix、xii、xiv)に段差を設けて、右側面部Aから底面部B、左側面部C、上側面部D、下側面部E、内蓋部F、外蓋部Gまでを折り畳むことで、内部に空間を形成する収納箱となる。
図3の上側面部Dにマジックテープ(メス)を外側面部LとMに取り付けたマジックテープ(オス)とが、対になるように貼り付けることで、上側面部Dと外側面部L、Mが接着することが可能となる。
図3の下側面部Eにマジックテープ(メス)を外側面部NとOに取り付けたマジックテープ(オス)とが、対になるように貼り付けることで、上側面部Eと外側面部N、Oが接着することが可能となる。
図3の上側面部Dにマジックテープ(オス)を外側面部Hに取り付けたマジックテープ(メス)とが、対になるように貼り付けることで、上側面部Dと外側面部Hが接着することが可能となる。
図3の下側面部Eにマジックテープ(オス)を外側面部Iに取り付けたマジックテープ(メス)とが、対になるように貼り付けることで、上側面部Eと外側面部Iが接着することが可能となる。
つぎに、本実施例の担架兼用収納箱13を、災害現場の救急担架として使用する手順を、図5に基づいて説明する。
まず図5(a)では、外蓋部Gが上になるように収納箱を横に寝かせる。図5(b)で外側面部Hを上側面部Dから、外側面部Iを下側面部Eから外し、外蓋部Gを開ける。
まず図5(a)では、外蓋部Gが上になるように収納箱を横に寝かせる。図5(b)で外側面部Hを上側面部Dから、外側面部Iを下側面部Eから外し、外蓋部Gを開ける。
つぎに、図5(c)で内蓋部Fを開け、図5(d)で外側面部LとMから上側面部Dを、外側面部NとOから下側面部Eを広げると、図5(e)のように全ての面部を展開して変形が完成する。
1〜12 取手
13 担架兼用収納箱
14 胸部固定ベルト兼手提げベルト
15 脚部固定ベルト
16〜23 屈曲辺
A 右側面部
B 底面部
C 左側面部
D 上側面部
E 下側面部
F 内蓋部
G 外蓋部
H〜O 外側面部
i〜xiv 境界辺
13 担架兼用収納箱
14 胸部固定ベルト兼手提げベルト
15 脚部固定ベルト
16〜23 屈曲辺
A 右側面部
B 底面部
C 左側面部
D 上側面部
E 下側面部
F 内蓋部
G 外蓋部
H〜O 外側面部
i〜xiv 境界辺
Claims (5)
- 少なくとも中空構造の硬質板材により構成され、且つ展開した状態において、手提げベルトがある右側面部から底面部、左側面部、上側面部、下側面部、内蓋部、外蓋部、外側面部までが連結しており、当該外側面部には少なくとも1つ以上の取手を設けることで担架となり、かつ
当該面部の境界辺は屈曲部とされ、右側面部から底面部、左側面部、上側面部、下側面部、内蓋部の6面を囲むことで内部に空間を形成することを特徴とする担架兼用収納箱。 - 担架兼用収納箱の右側面部に、救護者の胸部を固定するための胸部固定ベルトを設け、そのベルトは収納箱の時に手提げベルトとして兼用になることを特徴とする請求項1に記載の担架兼用収納箱。
- 担架兼用収納箱の内蓋部に、救護者の脚部を固定するための脚部固定ベルトを設けたことを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の担架兼用収納箱。
- 担架兼用収納箱の外側面部に設けた搬送者用取手に、折り返し面部を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の担架兼用収納箱。
- 担架兼用収納箱の右側面部から底面部、左側面部、内蓋部、外蓋部の5面に、人を搬送するときに載置面の変形を規制するための屈曲部21、22を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の担架兼用収納箱。
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