JP3209180B2 - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

固体撮像装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD型、MOS
型等の固体撮像装置及びその製造方法に関し、詳しくは
光電変換素子ごとにマイクロレンズを有する固体撮像装
置、及びそのマイクロレンズの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像装置では、チップサイズ
の縮小化及び多画素化を実施するために、一画素当たり
の面積の縮小化が図られている。しかし、単純なダウン
サイジングでは、一画素当たりの面積の縮小化に伴い光
電変換素子の受光面積も減少するので、光電変換素子の
感度が低下することになる。この感度を改善すること
が、重要な課題の一つとなっている。
【0003】この課題を解決するために、各光電変換素
子上にマイクロレンズを形成して実質的に受光面積を拡
大することにより、光電変換素子の感度を改善する技術
が知られている。このような従来技術は、例えば特公平
4−55028号公報等に開示されている。
【0004】図7及び図8は従来の固体撮像装置を示
し、図7は平面図、図8は図7のVIII−VIII線縦断面図
である。以下、これらの図面に基づき説明する。
【0005】図7において、従来の固体撮像装置は、半
導体基板50上の受光面52に複数の光電変換素子54
が配設され、これらの光電変換素子54上にそれぞれマ
イクロレンズ56が設けられたものである。マイクロレ
ンズ56上に黒点で示されるM領域58とは、マイクロ
レンズ56の最も高くなる領域のことをいう。M領域5
8は、受光面52内のどの位置でも、マイクロレンズ5
6の中心に位置している。
【0006】また、図8において、半導体基板50の表
面には光電変換素子54が形成されている。半導体基板
50上には、絶縁膜60、転送電極62、絶縁膜64、
遮光膜66、平坦化層68、マイクロレンズ56がこの
順に形成されている。マイクロレンズ56は、受光面5
2の中心でも左右端でも、同じ構造である。
【0007】図示しないカメラレンズにより被写体の画
像が受光面52に投影される。このとき、マイクロレン
ズ56が入射光を開口部70を通過させて光電変換素子
54に集めることにより、光電変換素子54の感度を向
上させている。
【0008】次に、従来の固体撮像装置におけるマイク
ロレンズ56の製造方法を説明する。
【0009】まず、半導体基板50の受光面52上に感
光性樹脂(図示せず)を塗布する。続いて、塗布された
感光性樹脂に対して露光及び現像を行うことにより、各
光電変換素子54上のみに感光性樹脂を残す。続いて、
残された感光性樹脂をその軟化点以上の温度に加熱す
る。このとき、感光性樹脂は、流動化するので、その表
面張力及び粘性により凸レンズ状に変形する。最後に、
変形した感光性樹脂を冷却(自然放置)することによ
り、マイクロレンズ56を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
固体撮像装置では次のような問題があった。図9は、従
来の固体撮像装置の問題点を説明するための、図7のVI
II−VIII線縦断面図である。以下、図7及び図9に基づ
き説明する。
【0011】図9において、左端、中心、右端のマイク
ロレンズをそれぞれマイクロレンズ56L,56C,5
6R、左端、中心、右端の光電変換素子をそれぞれ光電
変換素子54L,54C,54R、マイクロレンズ56
L,56C,56Rの入射光をそれぞれ入射光72L,
72C,72Rとする。
【0012】図示しないカメラレンズの光軸と、受光面
52の中心に位置するマイクロレンズ56Cの光軸とは
一致している。そのため、カメラレンズにより被写体の
画像が受光面52に投影されとき、マイクロレンズ56
Cの入射光72Cは、受光面52に対して垂直になる。
一方、受光面52の左右端に位置するマイクロレンズ5
6L,56Rの入射光72L,72Rは、受光面52に
対して斜めになる。その結果、マイクロレンズ56L,
56Rによる入射光72L,72Rの焦点が光電変換素
子54L,54Rの中心からずれるため、入射光72
L,72Rの一部が遮光膜66に遮られることになる。
すなわち、光電変換素子54L,54Rの受光量は、光
電変換素子54Cの受光量よりもかなり少なくなる。こ
のような受光面52の周辺において感度が低下する現象
を「シェーディング」という。このような傾向は、カメ
ラレンズの絞りを開けると、より顕著になる。
【0013】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、マイクロレン
ズを備えるとともにシェーディングの起こりにくい固体
撮像装置及びその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像装
置の製造方法により得られる固体撮像装置は、半導体基
板上の受光面に複数の光電変換素子が配設され、これら
の光電変換素子上にそれぞれマイクロレンズが設けられ
たものである。そして、各マイクロレンズの球面は、受
光面の中心側の曲率よりも周辺側の曲率の方が大きくな
っている。更に、この周辺側の曲率は、受光面の中心か
ら遠いマイクロレンズほど大きくなっている。曲率は、
曲率をκ、角度をτ、弧長をsすると、κ=dτ/ds
で定義される。すなわち、曲率が大きいほど曲率半径が
小さく、曲率が小さいほど曲率半径が大きい。
【0015】カメラレンズによる入射光は、放射状に拡
がるため、受光面の中心から周辺に行くにつれて受光面
に対して徐々に斜めになる。そのため、各マイクロレン
ズ(受光面の中心に位置するマイクロレンズを除く)に
おける入射光は受光面の中心側に傾き、その傾斜角は受
光面の中心から遠いマイクロレンズほど大きくなってい
る。これに対して、マイクロレンズの球面は、受光面の
中心側の曲率よりも周辺側の曲率の方が大きくなってい
る。したがって、マイクロレンズの周辺側の入射光は、
中心側の入射光よりも大きく屈折して、光電変換素子の
中心方向へ進む。しかも、周辺側の曲率は受光面の中心
から遠いマイクロレンズほど大きくなっているので、入
射光の傾斜の大きいマイクロレンズほど周辺側の入射光
を大きく屈折させる。
【0016】また、光電変換素子は、直線状に一列に配
設されているものでも、マトリックス状に縦横に配設さ
れているものでもよい。
【0017】本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、
本発明に係る固体撮像装置における前記マイクロレンズ
を製造する方法である。まず、半導体基板の受光面上に
感光性樹脂を塗布する。続いて、塗布された感光性樹脂
に対して露光及び現像を行うことにより、各光電変換素
子上のみに感光性樹脂を残す。続いて、受光面の中心を
通り受光面に垂直な直線を軸として半導体基板を回転さ
せつつ、残された感光性樹脂をその軟化点以上の温度に
加熱することにより、感光性樹脂を変形させる。この場
合、感光性樹脂を加熱しつつ、半導体基板を回転させる
ようにしてもよい。最後に、変形した感光性樹脂を冷却
することにより、マイクロレンズを形成する。
【0018】半導体基板を回転させつつ感光性樹脂を加
熱する工程において、感光性樹脂は、その表面張力及び
粘性により凸レンズ状になろうとするが、回転で生じた
遠心力により、中心側から周辺側への押圧力を受ける。
その結果、感光性樹脂は、歪みが生じて、受光面の中心
側の曲率よりも周辺側の曲率の方が大きくなる。更に、
この遠心力は受光面の中心から遠い位置ほど大きくなる
ので、感光性樹脂の周辺側の曲率は受光面の中心から遠
いものほど大きくなる。
【0019】また、感光性樹脂の代わりに、熱可塑性を
有する材料を用いてもよい。この場合は、半導体基板の
受光面上に当該材料を層状に形成し、この材料の全面に
感光性樹脂を塗布し、この感光性樹脂を用いたフォトリ
ソグラフィ技術により、各光電変換素子上のみに当該材
料を残す。これに続く工程は、前述の説明において感光
性樹脂を当該材料に置き換えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明に係る固体
撮像装置の製造方法により得られる固体撮像装置の一
実施形態を示し、図1は平面図、図2は図1における
II−II線縦断面図である。以下、この図面に基づき説明
する。ただし、図7及び図8と同一部分は同一符号を付
すことにより重複説明を省略する。
【0021】図1に示すように、本参考実施形態の固体
撮像装置は、半導体基板50上の受光面52に複数の光
電変換素子54が配設され、光電変換素子54上にそれ
ぞれマイクロレンズ10が設けられたものである。そし
て、各マイクロレンズ10の球面は、受光面52の中心
側の曲率よりも周辺側の曲率の方が大きくなっている。
更に、この周辺側の曲率は、受光面の中心14から遠い
マイクロレンズ10ほど大きくなっている。そのため、
マイクロレンズ10のM領域12は、従来技術における
M領域58よりも周辺側へずれている。そのずれの大き
さは、受光面の中心14から遠いマイクロレンズ10ほ
ど大きくなっている。
【0022】また、図2に示すように、左端のマイクロ
レンズ10の曲率は、左側(周辺側)が右側(中心側)
よりも大きくなっている。右端のマイクロレンズ10の
曲率は、右側(周辺側)が左側(中心側)よりも大きく
なっている。一個のマイクロレンズ10における周辺側
と中心側との曲率の差は、受光面52の周辺に近いもの
ほど大きい。
【0023】図3は、本参考実施形態の固体撮像装置の
動作を説明するための、図1におけるII−II線縦断面図
である。以下、図1乃至図3に基づき説明する。
【0024】図3において、左端、中心、右端のマイク
ロレンズをそれぞれマイクロレンズ10L,10C,1
0R、左端、中心、右端の光電変換素子をそれぞれ光電
変換素子54L,54C,54R、マイクロレンズ10
L,10C,10Rの入射光をそれぞれ入射光72L,
72C,72Rとする。
【0025】図示しないカメラレンズによる入射光72
L,72C,72Rは、放射状に拡がるため、受光面5
2の中心14から周辺に行くにつれて受光面52に対し
て徐々に斜めになる。そのため、マイクロレンズ10
L,10Rにおける入射光72L,72Rは受光面52
の中心側に傾いている。これに対して、マイクロレンズ
10L,10Rの球面は、受光面52の中心側の曲率よ
りも周辺側の曲率の方が大きくなっている。したがっ
て、マイクロレンズ10L,10Rの入射光72L,7
2Rは、中心側よりも周辺側が大きく屈折して、光電変
換素子54L,54Rの中心方向へ進む。したがって、
光電変換素子54L,54Rの受光量は、光電変換素子
54Cの受光量と等しくなる。
【0026】図4は本発明に係る固体撮像装置の製造方
法の第一実施形態を示す概略側面図であり、図4〔1〕
〜〔4〕の順に工程が進行する。図5は、図4〔3〕の
工程を示す斜視図である。以下、図4及び図5に基づき
説明する。ただし、図2と同一部分は同一符号を付すこ
とにより重複説明を省略する。
【0027】図4では、簡略化のため、図2における平
坦化膜等を省略し、半導体基板50のみを示す。また、
マイクロレンズ10も左端、中心、右端の三個のみ示
す。
【0028】まず、図4〔1〕に示すように、半導体基
板50の受光面52上に感光性樹脂16を塗布する。続
いて、図4〔2〕に示すように、塗布された感光性樹脂
16に対して露光及び現像を行うことにより、各光電変
換素子(図示せず)上のみに感光性樹脂16を残す。続
いて、図4〔3〕及び図5に示すように、受光面52の
中心14を通り受光面52に垂直な直線18を軸として
半導体基板50を回転させつつ、残された感光性樹脂1
6をその軟化点以上の温度に加熱することにより、感光
性樹脂16を変形させる。これらの図面では、回転方向
をR、熱をHで示している。半導体基板50を回転させ
るには、例えばスピンコータのような回転台18上に半
導体基板50を固定する。感光性樹脂16を加熱するに
は、例えば赤外線ランプを用いる。最後に、図4〔4〕
に示すように、変形した感光性樹脂16を自然放置等に
より冷却することにより、マイクロレンズ10を形成す
る。
【0029】図4〔3〕及び図5に示す工程において、
軟化した感光性樹脂16は、その表面張力及び粘性によ
り凸レンズ状になろうとするが、回転で生じた遠心力に
より、中心側から周辺側への押圧力を受ける。その結
果、感光性樹脂16は、歪みが生じて、受光面52の中
心側の曲率よりも周辺側の曲率の方が大きくなる。更
に、この遠心力は受光面52の中心14から遠い位置ほ
ど大きくなるので、感光性樹脂16の周辺側の曲率は受
光面の中心から遠いものほど大きくなる。また、回転方
向Rの回転速度を上げることにより、感光性樹脂16の
中心側と周辺側との曲率の差をより大きくすることがで
きる。
【0030】図6は本発明に係る固体撮像装置の製造方
法の第二実施形態を示す概略側面図であり、図6〔1〕
〜〔2〕の順に工程が進行する。以下、この図面に基づ
き説明する。ただし、図4と同一部分は同一符号を付す
ことにより重複説明を省略する。
【0031】本実施形態では、第一実施形態での感光性
樹脂の代わりに、熱可塑性を有する材料を用いている。
熱可塑性を有する材料としては、熱可塑性樹脂や低融点
ガラス等が挙げられる。まず、図6〔1〕に示すよう
に、半導体基板50の受光面52上に熱可塑性を有する
材料22を塗布し、材料22の全面に感光性樹脂24を
塗布する。続いて、感光性樹脂24を用いたフォトリソ
グラフィ技術により、各光電変換素子(図示せず)上の
みに材料22を残す。これに続く工程は、前述の図4
〔3〕,〔4〕において感光性樹脂16を材料22に置
き換えたものであるので、説明を省略する。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る固体撮像装置の製造方法に
より得られる固体撮像装置によれば、各マイクロレンズ
の中心側の曲率よりも周辺側の曲率の方が大きく、か
つ、この周辺側の曲率が受光面の中心から遠いマイクロ
レンズほど大きくなっていることにより、受光面の中心
から周辺に行くにつれて徐々に斜めになる入射光を、各
マイクロレンズが各光電変換素子の中心方向へそれぞれ
大きく屈折させることができる。したがって、受光面の
周辺側に位置する光電変換素子における受光量の低下を
改善できるので、シェーディングの発生を抑制できる。
【0033】本発明に係る固体撮像装置の製造方法によ
れば、各光電変換素子上の感光性樹脂を加熱して軟化さ
せるとともに回転させて遠心力を加えることにより、各
マイクロレンズの中心側の曲率よりも周辺側の曲率の方
を大きく、かつ、この周辺側の曲率を受光面の中心から
遠いマイクロレンズほど大きくすることができる。した
がって、本発明に係る固体撮像装置の製造方法により得
られる固体撮像装置を簡単かつ精度よく製造することが
できる。また、軟化した感光性樹脂に遠心力を加える際
に回転速度を変えることにより、所望の遠心力が得られ
るので、各マイクロレンズの中心側と周辺側との曲率の
差を簡単に所望の値にすることができる。更に、感光性
樹脂の代わりに熱可塑性を有する材料を用いることによ
り、より多くの種類の材料からなるマイクロレンズを製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像装置の製造方法により得
られる固体撮像装置の一参考実施形態を示す平面図であ
る。
【図2】図1におけるII−II線縦断面図である。
【図3】図1の固体撮像装置の動作を説明するための、
図1におけるII−II線縦断面図である。
【図4】本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第一実
施形態を示す概略側面図であり、図4〔1〕〜〔4〕の
順に工程が進行する。
【図5】図4〔3〕の工程を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第二実
施形態を示す概略側面図であり、図6〔1〕〜〔2〕の
順に工程が進行する。
【図7】従来の固体撮像装置を示す平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線縦断面図である。
【図9】従来の固体撮像装置の問題点を説明するため
の、図7のVIII−VIII線縦断面図である。
【符号の説明】
10,10L,10C,10R マイクロレンズ 12 M領域 14 受光面の中心 16,24 感光性樹脂 18 受光面の中心を通り当該受光面に垂直な直線 22 熱可塑性を有する材料 50 半導体基板 52 受光面 54,54L,54C,54R 光電変換素子

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の受光面に複数の光電変換
    素子が配設され、これらの光電変換素子上にそれぞれマ
    イクロレンズが設けられ、前記各マイクロレンズの球面
    は、前記受光面の中心側の曲率よりも周辺側の曲率の方
    が大きく、この周辺側の曲率は、前記受光面の中心から
    遠いマイクロレンズほど大きい固体撮像装置における前
    記マイクロレンズを製造する方法であって、 前記半導体基板の受光面上に感光性樹脂を塗布する工程
    と、 塗布された前記感光性樹脂に対して露光及び現像を行う
    ことにより、前記各光電変換素子上のみに当該感光性樹
    脂を残す工程と、 前記受光面の中心を通り当該受光面に垂直な直線を軸と
    して前記半導体基板を回転させつつ、残された前記感光
    性樹脂をその軟化点以上の温度に加熱することにより、
    当該感光性樹脂を変形させる工程と、 変形した前記感光性樹脂を冷却することにより前記マイ
    クロレンズを形成する工程と、 を備えた固体撮像装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上の受光面に複数の光電変換
    素子が配設され、これらの光電変換素子上にそれぞれマ
    イクロレンズが設けられ、前記各マイクロレンズの球面
    は、前記受光面の中心側の曲率よりも周辺側の曲率の方
    が大きく、この周辺側の曲率は、前記受光面の中心から
    遠いマイクロレンズほど大きい固体撮像装置における前
    記マイクロレンズを製造する方法であって、 前記半導体基板の受光面上に感光性樹脂を塗布する工程
    と、 塗布された前記感光性樹脂に対して露光及び現像を行う
    ことにより、前記各光電変換素子上のみに当該感光性樹
    脂を残す工程と、 残された前記感光性樹脂をその軟化点以上の温度に加熱
    しつつ、前記受光面の中心を通り当該受光面に垂直な直
    線を軸として前記半導体基板を回転させることにより、
    加熱された前記感光性樹脂を変形させる工程と、 変形した前記感光性樹脂を冷却することにより前記マイ
    クロレンズを形成する工程と、 を備えた固体撮像装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上の受光面に複数の光電変換
    素子が配設され、これらの光電変換素子上にそれぞれマ
    イクロレンズが設けられ、前記各マイクロレンズの球面
    は、前記受光面の中心側の曲率よりも周辺側の曲率の方
    が大きく、この周辺側の曲率は、前記受光面の中心から
    遠いマイクロレンズほど大きい固体撮像装置における前
    記マイクロレンズを製造する方法であって、 前記半導体基板の受光面上に熱可塑性を有する材料を層
    状に形成する工程と、 前記材料の全面に感光性樹脂を塗布する工程と、 前記感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィ技術によ
    り、前記各光電変換素子上のみに前記材料を残す工程
    と、 前記受光面の中心を通り当該受光面に垂直な直線を軸と
    して前記半導体基板を回転させつつ、残された前記材料
    をその軟化点以上の温度に加熱することにより、当該材
    料を変形させる工程と、 変形した前記材料を冷却することにより前記マイクロレ
    ンズを形成する工程と、を備えた固体撮像装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板を回転させる工程におい
    て、その回転速度を変えることにより、前記各マイクロ
    レンズの前記中心側と前記周辺側との曲率の差を所望の
    値にする、請求項1,2又は3記載の固体撮像装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記固体撮像装置の前記光電変換素子が
    直線状に一列に配設されている、請求項1乃至4記載の
    固体撮像装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記固体撮像装置の前記光電変換素子が
    マトリックス状に縦横に配設されている、請求項1乃至
    4記載の固体撮像装置の製造方法。
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