JP3208910U - 消臭剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】鞄、靴、被服等の身体に備える製品に、より効果的に消臭効果、脱臭効果、殺菌効果、更には調湿効果を与えることが可能な消臭剤を提供する。【解決手段】消臭用薬剤7と、該消臭用薬剤を取り出し自在に収容した容器2とを具備した消臭剤であって、容器2は開閉自在の取り出し口6を有しており、消臭用薬剤7は、稚内珪藻土の粉末と、チタンアパタイトの粉末と、ホタテ貝殻の焼成カルシウムを混ぜ合わせたものであることを特徴とし、容器2に収容されている消臭用薬剤7を消臭、脱臭、殺菌等を行いたい製品に振り掛けるのみで、ホタテ貝殻の焼成ホタテ貝殻の焼成カルシウムの有する消臭、抗菌、殺菌効果を得ることができるとともに、珪藻土の有する吸放湿効果、分解消臭効果、抗酸化作用等を得ることができ、更に、チタンアパタイトの作用によって、製品に付着している埃、塵、菌、有害物質を吸着して分解することが可能である。【選択図】図3
Description
本考案は消臭剤に係り、より詳しくは、珪藻土粉末とチタンアパタイト粉末及びホタテ貝殻の焼成カルシウムを混ぜた消臭用薬剤を備えた消臭剤に関する。
従来、室内の住環境を好みのものにするため、壁紙、障子紙、ふすま紙あるいはカーテンを、好みの色や模様にして室内装飾を行うことが行われているが、壁紙、障子紙、ふすま紙、カーテンを好みの色や模様に変更したのみでは、精神面でのストレス等を解消することはできるが、健康面を考慮した住環境そのものを向上させることはできない。即ち、室内における住環境を良くするためには、室内における湿度の調節、消臭、殺菌、抗菌が必要であるが、壁紙、障子紙、ふすま紙あるいはカーテンを好みの色や模様に変更したのみでは、室内における湿度の調節や、室内に浮遊する菌、有害物質を除去することは不可能である。
また従来は、室内の住環境を良くするために、空気清浄機を室内に配置したり、観葉植物を室内に置いたりすることが行われていたが、室内に空気清浄機を置いた場合には、フィルタ等の交換やメンテナンスが面倒であるとともに、電気代等の費用も必要となる。また、観葉植物を置いた場合には世話が大変であるばかりか、世話を怠ると逆に、室内が汚れてしまうという問題点も考えられる。
更に、珪藻土、ゼオライト等の調湿建材を用いて壁の下地を形成することで室内の除湿等を行うことも行われているが、この方法では、新築家屋の場合は別だが、それ以外の場合には、壁を施工しなおす必要があるため、施工が大掛かりになってしまうという問題点が考えられる。
そのために、本考案者は過去に、吸放湿効果、分解消臭効果、抗酸化作用等を有し、生活臭や有害物質を吸着、脱臭する働きがある珪藻土と、埃、菌、有害物質、花粉などを吸着して、光エネルギーを吸収することで強い酸化分解力を持つチタンアパタイトを備えたコーティング層を表面に具備したパネルを提案しており、このパネルを壁や天井に係止して壁や天井に備えることのみで、専門的な技術を必要とすること無く、容易に屋内の住環境を良くすることが可能となった。
また、従来から、ホタテ貝殻の焼成カルシウムが有する消臭効果に着目して、このホタテ貝殻の焼成カルシウムを用いた各種の製品が提案されており、これらにより住環境等を良くすることが可能となっている。
しかし、吸放湿効果、分解消臭効果、抗酸化作用等を有し、生活臭や有害物質を吸着、脱臭する働きがある珪藻土と、埃、菌、有害物質、花粉などを吸着して、光エネルギーを吸収することで強い酸化分解力を持つチタンアパタイトを備えたコーティング層を表面に具備したパネルを室内に備えるのみでは、室内の住環境を良くすることは可能だが、生活環境の全体を良くすることには不十分である。即ち、生活環境全体を良くするためには、例えば、被服や、鞄等の持ち物にも、消臭効果、抗菌効果等を持たせることが必要である。特に被服、鞄等の持ち物が悪臭を発している場合には周囲にも迷惑をかけることになってしまうため、被服、鞄等の持ち物にも消臭効果、抗菌効果等を持たせることが必要である。
この点、前述したように従来から、消臭効果、脱臭効果を有する被服等が提供されており、例えば、消臭効果、脱臭効果を有する下着や靴の中敷きが代表的であるが、これらは、消臭用の薬剤が製品に予め塗布等されているものであるために、長期間の使用により、あるいは被服の場合には洗濯等により、消臭用の薬剤が落ちてしまい、それにより効果を持続できないという問題点が指摘できる。
一方、従来から、ホタテ貝殻の焼成カルシウムを用いた消臭剤、脱臭剤が提供されており、これらは、カルシウム粉末の状態で、あるいはカルシウム粉末を水溶液にして使用することができるため、長期間の使用や洗濯等で消臭効果等が無くなってしまった場合には、製品にカルシウム粉末を振り掛け、あるいはカルシウム粉末を水溶液にしたものに製品を浸すことで再び消臭効果、脱臭効果を与えることができる。
しかしながら、ホタテ貝殻の焼成カルシウムは、消臭効果、脱臭効果、更には殺菌効果があることが知られているが、より効果を高めるためには、ホタテ貝殻の焼成カルシウムのみでは不十分である。また、ホタテ貝殻の焼成カルシウムでは調湿効果は無いため、例えば靴の中敷き等に使用した場合に、除湿することができないという問題点がある。
そこで、本考案は、鞄、靴、被服等の身体に備える製品に、より効果的に消臭効果、脱臭効果、殺菌効果、更には調湿効果を与えることが可能な消臭剤を提供することを課題としている。
本考案の消臭剤は、
消臭用薬剤と、該消臭用薬剤を取り出し自在に収容した容器と、を具備した消臭剤であって、
前記消臭用薬剤は、珪藻土の粉末と、チタンアパタイトの粉末と、ホタテ貝殻の焼成カルシウムを混ぜ合わせたものであることを特徴としている。
消臭用薬剤と、該消臭用薬剤を取り出し自在に収容した容器と、を具備した消臭剤であって、
前記消臭用薬剤は、珪藻土の粉末と、チタンアパタイトの粉末と、ホタテ貝殻の焼成カルシウムを混ぜ合わせたものであることを特徴としている。
本考案の消臭剤は、消臭効果、脱臭効果等を有する消臭用薬剤を、取り出し自在にして容器に収容して構成されているために、容器に収容されている消臭用薬剤を消臭、脱臭、殺菌等を行いたい製品に振り掛けるのみで、当該製品に消臭効果、脱臭効果、殺菌効果、更には調湿効果を与えることが可能である。
また、本考案において使用されている消臭用薬剤は、珪藻土の粉末と、チタンアパタイトの粉末と、ホタテ貝殻の焼成カルシウムを混ぜ合わせたものとしているために、ホタテ貝殻の焼成カルシウムのみを用いた消臭剤と異なり、ホタテ貝殻の焼成カルシウムの有する消臭、抗菌、殺菌効果に加えて、珪藻土の有する吸放湿効果、分解消臭効果、抗酸化作用等を得ることができ、更に、チタンアパタイトの作用によって、製品に付着している埃、塵、菌、有害物質を吸着して分解することが可能であり、それにより、生活環境全体を良くすることが可能となる。
本考案の消臭剤は、容器内に消臭用薬剤を収容して構成されており、収容している消臭用薬剤は、取り出し自在としている。
そして、収容している消臭用薬剤は、珪藻土の粉末と、チタンアパタイトの粉末と、ホタテ貝殻の焼成カルシウムを混ぜ合わせたものであり、珪藻土は稚内珪藻土を用いると良い。
また、消臭用薬剤を収容する容器は、剛性の容器の他に、袋状の容器でも良いが、開閉自在の取り出し口を有するものであるとよく、それにより、内部の消臭用薬剤を容易に取り出すことが可能である。
本考案の消臭剤の実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例の消臭剤の正面図である。
そして、図において1が本実施例の消臭剤であり、本実施例の消臭剤1は、消臭、脱臭、抗菌、殺菌、調湿等の効果を有する消臭用薬剤を容器内に収容して構成されている。
即ち、図において2が容器であり、本実施例において前記容器2は、金属、ガラス、樹脂等の比較的硬質な素材で構成されており、全体として、有底で上部が閉鎖された円筒形状としている。
また、本実施例における前記容器2は、消臭用薬剤を収容する本体部3を有しており、この本体部3は、有底であるとともに上部を開放しており、この本体部3には、本体部3の上部の開放部分を閉鎖するための蓋部4が装着されている。
そして、本実施例において前記蓋部4は、下部を開放した円筒形状とし、上部は閉鎖されており、回転させることで前記本体部2に着脱自在としている。そしてこれにより、蓋部3を取り外すことで本体部2の上部を開放させ、この開放した部分から本体部2に、消臭用薬剤を補充することを可能としている。
次に、前記蓋部4には、蓋キャップが備えられている。即ち、図において5が蓋キャップであり、本実施例において前記蓋キャップ5は、図示しないヒンジによって、前記蓋部5に開閉自在に連結されている。
ここで、図4は前記蓋キャップ5を開いた状態を上方から示した図であり、図において6は、前記蓋部4の上部に形成された取り出し口である。即ち、前述したように前記蓋部4は、上部が閉鎖されており、この閉鎖された上部には、消臭用薬剤を取り出すための取り出し口6が形成されている。そして、消臭用薬剤を製品に振り掛ける場合には、蓋キャップ5を開き、本体部2を逆さにすることで、本体部2内の消臭用薬剤を取り出すことを可能としている。
なお、本考案において前記容器は、必ずしも前述した構成に限定されるものではなく、内部に収容した消臭用薬剤を取り出し自在であれば、いずれの構成であっても良い。例えば袋状の容器としてもよく、この場合は、袋状容器の上部をチャック式に開閉自在としてもよい。
次に、前記本体部2内に収容している消臭用薬剤について説明すると、図3において7が本実施例に用いる消臭用薬剤であり、前述したように本実施例における消臭用薬剤7は、前記本体部3内に収容される。そして、本実施例において前記消臭用薬剤は、パウダー状であり、珪藻土の粉末と、チタンアパタイトの粉末と、ホタテ貝殻の焼成カルシウムを混ぜ合わせて構成されており、珪藻土は稚内珪藻土を用いている。即ち、本実施例の消臭剤においては、任意の容器等に、稚内珪藻土の粉末と、チタンアパタイトの粉末と、ホタテ貝殻の焼成カルシウムを入れるとともに、これらを撹拌して、消臭用薬剤を形成している。そのために、本実施例における消臭用薬剤7は、ホタテ貝殻の焼成カルシウムが有する効果、珪藻土が有する効果およびチタンアパタイトが有する効果を有する。
即ち、ホタテ貝殻の焼成カルシウムは周知のように、ホタテ貝殻を細かく砕いたものを1,000度以上の高温で焼成して微粒子に粉砕したものであり、消臭、除菌、抗菌効果があると言われている。そのために、このホタテ貝殻の焼成カルシウムの粉末を備えた消臭用薬剤を具備する本実施例の消臭剤では、消臭等を行いたい製品に振り掛けるのみで、当該製品の消臭、殺菌等を行うことが可能である。
また、珪藻土は800万年前の植物性プランクトン(珪藻)が化石化したものであり、耐火性を有しているとともに、吸湿機能が大きく自律的に呼吸するために半永久的に調湿機能を発揮することができ、有害物質を吸着、脱臭する働きがあり、化学物質や悪臭物質を分解することもできる。そのために、珪藻土の粉末を備えた消臭用薬剤を具備する本実施例の消臭剤では、消臭等を行いたい製品に振り掛けるのみで、当該製品の消臭、殺菌等を行うことが可能であるとともに、除湿を行うことも可能である。
更に、チタンアパタイトは、周知のように、富士通研究所と東京大学先端科学技術研究センターの共同研究で開発されたもので、アパタイト結晶中に酸化チタンを導入して製造され、有機物を確実に吸着するアパタイトの機能と、吸着した有機物を水と二酸化炭素にまで完全に酸化分解する酸化チタンの効果を併せ持つものである。そのために、チタンアパタイトの粉末を備えた消臭用薬剤を具備する本実施例の消臭剤では、消臭等を行いたい製品に振り掛けるのみで、当該製品に付着している埃、塵、菌、有害物質を吸着して分解することが可能である。
従って、稚内珪藻土の粉末と、チタンアパタイトの粉末と、ホタテ貝殻の焼成カルシウムを混ぜ合わせたもので構成している本実施例の消臭用薬剤7は、消臭、除菌、抗菌機能を有するとともに、調湿機能を発揮することもできる。
次に、本実施例の消臭剤1の使用方法及び作用について説明すると、本実施例の消臭剤1は主に、靴、鞄、帽子、ヘルメット、あるいは、服、下着、靴下等の被服に用いられる。そして、本実施例の消臭剤を用いる場合には、蓋キャップ5を開けて取り出し口を開放し、取り出し口を、例えば、靴、鞄、帽子、ヘルメット、あるいは、服、下着、靴下等の被服に向けて振ることにより、これらの製品に容器内の消臭用薬剤7を振り掛ける。
そうすると、消臭用薬剤7を構成する稚内珪藻土の粉末、チタンアパタイトの粉末およびホタテ貝殻の焼成カルシウムが有する消臭、除菌、抗菌機能により、靴、鞄、帽子、ヘルメット、あるいは、服、下着、靴下等の被服の消臭、抗菌、殺菌、除湿等を行うことができる。
そしてこのとき、本実施例の消臭剤では、容器2内に収容した消臭用薬剤7を製品等に振り掛けることで製品等に消臭を行うこととしているために、消臭剤を塗布した製品等と異なり、長期間の使用により、あるいは被服の場合には洗濯等により消臭効果が薄くなった場合には、再度消臭用薬剤7を振り掛けることで、再び消臭効果等を発揮させることができる。
また、本実施例の消臭材は、ホタテ貝殻の焼成カルシウムを含んでいるために、例えば靴の中に消臭用薬剤を入れた場合には、靴の中で足が地面を踏む感覚を得られるために、運動パフォーマンスを高める効果も期待できる。
このように、本実施例の消臭剤は、稚内珪藻土の粉末、チタンアパタイトの粉末およびホタテ貝殻の焼成カルシウムを混ぜることで構成した消臭用薬剤を取り出し自在にして容器に収容して構成されているために、容器に収容されている消臭用薬剤を消臭、脱臭、殺菌等を行いたい製品に振り掛けるのみで、当該製品に消臭効果、脱臭効果、殺菌効果、更には調湿効果を与えることが可能であり、それにより、生活環境全体を良くすることが可能となる。なお、本考案において、珪藻土は、必ずしも稚内珪藻土を用いる必要は無く、その他の地域の珪藻土を用いても良い。
本考案の消臭剤は、珪藻土の粉末、チタンアパタイトの粉末およびホタテ貝殻の焼成カルシウムを混ぜることで構成した消臭用薬剤を取り出し自在にして容器に収容して構成し、容器に収容されている消臭用薬剤を消臭、脱臭、殺菌等を行いたい製品に振り掛けるのみで、当該製品に消臭効果、脱臭効果、殺菌効果、更には調湿効果を与えることで生活環境全般の向上を目的としているため、鞄、靴、帽子、被服等の持ち物や身に着ける物の消臭に用いる消臭剤の全般に適用可能である。
1 消臭剤
2 容器
3 本体部
4 蓋部
5 蓋キャップ
6 取り出し口
7 消臭用薬剤
2 容器
3 本体部
4 蓋部
5 蓋キャップ
6 取り出し口
7 消臭用薬剤
Claims (3)
- 消臭用薬剤(7)と、該消臭用薬剤(7)を取り出し自在に収容した容器(2)と、を具備した消臭剤であって、
前記消臭用の薬剤(7)は、
珪藻土の粉末と、チタンアパタイトの粉末と、ホタテ貝殻の焼成カルシウムを混ぜ合わせたものであることを特徴とする消臭剤。 - 前記珪藻土の粉末が稚内珪藻土の粉末であることを特徴とする請求項1に記載の消臭剤。
- 前記容器(2)は、開閉自在の取り出し口(6)を有した容器であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の消臭剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005771U JP3208910U (ja) | 2016-12-02 | 2016-12-02 | 消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005771U JP3208910U (ja) | 2016-12-02 | 2016-12-02 | 消臭剤 |
Publications (1)
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JP3208910U true JP3208910U (ja) | 2017-02-23 |
Family
ID=58095390
Family Applications (1)
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JP2016005771U Active JP3208910U (ja) | 2016-12-02 | 2016-12-02 | 消臭剤 |
Country Status (1)
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2016
- 2016-12-02 JP JP2016005771U patent/JP3208910U/ja active Active
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