JP3208816B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタ,液晶
表示パネルのアクティブマトリクス基板およびその製造
方法に関し、特に、薄膜トランジスタのドレイン電流−
ゲート電圧特性の向上技術に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルのアクティブマトリクス
基板などにおいて、そのスイッチング素子として搭載さ
れる薄膜トランジスタは、たとえば、図5に示すよう
に、基板21の表面側の真性のシリコン層22の表面側
にゲート酸化膜23を形成しておき、その表面上のゲー
ト電極24をマスクとしてイオン注入を行い、シリコン
層の一部を導電化することによってソース領域25およ
びドレイン領域26がセルフアラインとなるように形成
されている。また、図6に示すように、基板31の表面
側に予めソース領域32およびドレイン領域33を形成
しておき、それらの表面側の一部を覆う状態に真性のシ
リコン層34を形成し、その表面側にゲート酸化膜35
およびゲート電極36を形成しておく場合もある。この
ような構造の薄膜トランジスタにおいては、ゲート電極
24,36にゲート酸化膜23,35を介して対峙する
領域がチャネル形成領域27,37(半導体領域)であ
って、ゲート電極24,36に正電位を印加すると(オ
ン状態)、その表面側にチャネルが形成されて、ソース
領域25,32とドレイン領域26,33が導通し、図
7に破線41で示すドレイン電流(Id)−ゲート電圧
(Vg)特性が得られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
薄膜トランジスタにおいては、図7に示すように、ゲー
ト電極24,36に負のゲート電圧(Vg)を印加した
場合(オフ状態)であっても、ドレイン電流(Id)が
流れてしまうという問題がある。その理由は、負のゲー
ト電圧(Vg)を印加したときに、チャネル形成領域2
7,37の表層側に正孔が引き寄せられるに伴って、そ
の最表層に薄い正孔蓄積層が形成され、ソースあるいは
ドレイン領域と接触するためと理解され、この正孔蓄積
層の厚さは、チャネル形成領域27,37のデバイ長さ
に規定される性質を有する。
【0004】このような問題を解消するために、薄膜ト
ランジスタの構造を、たとえば、ゲート電極と、ソース
領域およびドレイン領域との形成位置を横方向にずらし
た構造が考えられる。この構造によれば、ゲート電極に
負のゲート電圧を印加したときに、チャネル形成領域の
最表層に正孔蓄積層が形成されても、ソース領域やドレ
イン領域とは接触していないため、オフ状態におけるド
レイン電流(オフ電流)を低減できる。しかしながら、
この構造においては、ゲート電極と、ソース領域および
ドレイン領域との間に二次元的なギャップ(オフセット
領域)を設けるため、その大きさによって、オン電流な
どが変動しやすいので、現状の露光精度やエッチング精
度などのディメンション制御を越える精度が要求され、
実用に適しないという致命的な問題がある。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
チャネル形成領域とソース・ドレイン領域との配置構造
を三次元的に改善して、現状のディメンション制御で充
分にオフ電流を低減可能な薄膜トランジスタの製造方法
を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る薄膜トラン
ジスタの製造方法は、基板の表面側にシリコン層を形成
する工程と、前記シリコン層の表面にゲート絶縁膜とな
る絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上にゲート電
極となる導電体層を形成する工程と、前記導電体層をパ
ターニングして前記ゲート電極を形成する工程と、前記
ゲート電極をマスクとして前記シリコン層に不純物を導
入してソース領域およびドレイン領域を形成する導電化
工程とを有し、しかる後に前記ゲート電極をマスクとし
て前記シリコン層にエッチングを施して前記シリコン層
のうちの前記ソース領域および前記ドレイン領域となる
領域のシリコン層の厚さを低減する工程を有することを
特徴とする
【0007】また、前記ゲート電極をマスクとして前記
シリコン層に不純物を導入してソース領域およびドレイ
ン領域を形成する前記導電化工程の前に、前記ゲート電
極をマスクとして前記絶縁膜にエッチングを施して前記
ゲート絶縁膜を形成する工程を有することを特徴とす
【0008】また、前記ゲート電極をマスクとして前記
シリコン層に不純物を導入してソース領域およびドレイ
ン領域を形成する前記導電化工程の後で、前記ゲート電
極をマスクとして前記シリコン層にエッチングを施して
前記シリコン層のうちの前記ソース領域および前記ドレ
イン領域となる領域のシリコン層の厚さを低減する前記
工程の前に、前記ゲート電極をマスクとして前記絶縁膜
にエッチングを施して前記ゲート絶縁膜を形成する工程
を有することを特徴とする
【0009】
【0010】
【作用】このような製造方法によれば、ソース領域及び
ドレイン領域は、表層にチャネルを形成可能なシリコン
層に対して、シリコン層とゲート絶縁膜との境界面から
基板側に向かって所定の縦方向距離、例えば、シリコン
層の空乏層の厚さに比して短く、シリコン層のデバイ長
さに比して長い距離を介して隣接させることができる。
例えば、nチャネル型であれば、ソース領域及びドレイ
ン領域がシリコン層とゲート絶縁膜との境界面から基板
側に向かって所定の縦方向距離を隔てているため、ゲー
ト電極に負のゲート電位を印加しても、シリコン層の最
表層に形成される正孔蓄積層とソース領域及びドレイン
領域とは接触していないため、ドレイン電流−ゲート電
圧特性におけるオフ電流特性が向上する。ゲート電極に
正のゲート電位を印加すると、ソース領域とドレイン領
域とは同一導電型チャネル及びオフセット距離を介して
導通状態となるため、通常の薄膜トランジスタと同レベ
ルのオン電流が得られる。また、ソース領域及びドレイ
ン領域とシリコン層の最表層とが縦方向で分離している
ため、シリコン層のエッチング深さの制御で縦方向分離
が可能となり、簡単な工程でソース・ドレイン領域の厚
さを制御できる。特に、シリコン層に不純物を導入する
工程は、ソース・ドレイン領域となるシリコン層の上の
絶縁膜をエッチングする工程の前、或いはソース・ドレ
イン領域となるシリコン層をエッチングする工程の前で
あって、シリコン層にサイドウォール部が形成される前
であることから、サイドウォール部への不純物導入を防
ぐことができ、薄膜トランジスタにおけるオフ特性の改
善を図ることができる
【0011】
【実施例】つぎに、添付図面に基づいて、本発明の一実
施例について説明する。
【0012】図1は本例の薄膜トランジスタの概略断面
図である。ここで、薄膜トランジスタは、液晶表示パネ
ルのアクティブマトリクス基板を構成するガラス基板上
に形成されている。
【0013】図において、ガラス基板1の表面側には薄
膜トランジスタ2が形成されており、この薄膜トランジ
スタ2は、ガラス基板1の表面に形成された厚さが約9
00Åの真性の多結晶シリコン領域3(半導体領域)
と、この多結晶シリコン領域3の表面側で厚さが約10
00Åのゲート酸化膜4(ゲート絶縁膜)を介して多結
晶シリコン領域3に対するシリコンおよび銅を含むアル
ミニウム合金たるゲート電極5と、多結晶シリコン領域
3とゲート酸化膜4との境界面6から基板側に向かって
縦方向距離Lを介して多結晶シリコン領域3に隣接する
厚さがいずれも約500Åのソース領域7およびドレイ
ン領域8とを有する。従って、多結晶シリコン領域3と
ゲート酸化膜4との境界面6と、ソース領域7およびド
レイン領域8の表面との縦方向距離Lは、それらの厚さ
の差である約400Åに設定されている。ここで、ソー
ス領域7およびドレイン領域8は、いずれもn型不純物
としてのリンが導入されたn型拡散領域として形成され
ており、薄膜トランジスタ2はnチャネル型薄膜トラン
ジスタである。なお、それらの表面側に形成されている
層は、CVD法により堆積された層間絶縁膜として利用
されるSiO2 膜13であって、その第1の接続孔9a
を介してソース領域7にソース電極9(信号線)が導電
接続し、その第2の接続孔10aを介してドレイン領域
8にドレイン電極10(画素電極)が導電接続してい
る。ここで、薄膜トランジスタ2は、図2に示すとお
り、液晶表示パネルのアクティブマトリクス基板1aに
搭載された状態にあり、ゲート電極5から延出したゲー
ト線5aと、ソース領域7に導電接続するソース電極9
(信号線)とによって画素領域1bが格子状に区画され
た状態にある。
【0014】このような構成の薄膜トランジスタ2にお
いて、それをオン動作させるときに、ゲート電極5に正
の電位を印加すると、多結晶シリコン領域3の表層側に
負の電荷が集中し、表層側からの厚さWD の空乏層を伴
ってn型のチャネルが形成される。その結果、ソース領
域7とドレイン領域8とがチャネルおよびオフセット部
11を介して導通状態になって、図3に実線42で示す
ドレイン電流(Id)−ゲート電位(Vg)特性が得ら
れる。この図において、ドレイン電流(Id)−ゲート
電位(Vg)特性は、図7に示した従来の薄膜トランジ
スタのドレイン電流(Id)−ゲート電位(Vg)特性
と略同様である。
【0015】一方、本例の薄膜トランジスタ2において
は、それをオフ動作させるときにゲート電極5に負の電
位を印加すると、多結晶シリコン領域3の最表層側に、
この領域のデバイ長さLD に相当する厚さの正孔蓄積層
12が形成される。しかしながら、本例の薄膜トランジ
スタ2においては、多結晶シリコン領域3とゲート酸化
膜4との境界面6と、ソース領域7およびドレイン領域
8の表面とが縦方向距離Lで約400Åの距離(オフセ
ット部11)を隔てているため、正孔蓄積層12とソー
ス領域7およびドレイン領域8とは接触していない。そ
れ故、本例の薄膜トランジスタ2においては、図3に実
線42で示すように、ゲート電位(Vg)を負側に走査
した場合であっても、ドレイン電流(Id)は約10
-12 Aのレベルに保持され、図5および図6に示した従
来の薄膜トランジスタのようにドレイン電流(オフ電
流)が立ち上がることない。
【0016】ここで、チャネルが形成されるチャネル形
成領域としての半導体領域を真性の多結晶シリコン3で
構成しているが、チャネル形成領域を真性の多結晶シリ
コンの他に、その不純物濃度が約1×1016/cm3
下の低濃度領域として形成した場合であっても、ゲート
電極5に正の電位を印加したときには、半導体の空乏層
は約1000Åの深さ(WD )にまで、本例では900
Åの半導体厚さ全域に形成されるのに対し、ゲート電極
5に負の電位を印加したときには、正孔蓄積層12は、
チャネル形成領域のデバイ長さLD に対応して約100
Åの深さにまで形成されるにすぎない。本例の薄膜トラ
ンジスタ2は、このような半導体の空乏層の深さと正孔
蓄積層12の深さとのバランスを利用して、薄膜トラン
ジスタ2のオフ電流特性を改善したものである。すなわ
ち、ソース領域7およびドレイン領域8と、多結晶シリ
コン領域3の正孔蓄積層12が発生する最表層とを、縦
方向で三次元的に分離したものである。このため、本例
の薄膜トランジスタ3は、後述するとおり、各領域に対
するエッチング深さによって、オフ電流特性の改善構造
を構成できるため、その製造プロセスにおいては、二次
元的に分離する構造と異なり、高い露光精度などを必要
とせず、現状のディメンション制御のレベルで充分に製
造することができる。
【0017】つぎに、薄膜トランジスタ2の製造方法
を、図4を参照して、説明する。図4(a)〜(b)は
いずれも薄膜トランジスタ2の製造方法の一部を示す工
程断面図である。
【0018】まず、図4(a)に示すように、ガラス基
板1の表面側における薄膜トランジスタ形成予定領域に
対して、多結晶シリコン層15を形成する。ここで、多
結晶シリコン層15は、温度が約480℃、かつ、低圧
力の雰囲気中で、Si2 6を用いてシリコン層を形成
するLPCVD成膜処理と、エキシマ・レーザアニール
処理(再結晶処理)によって形成され、その厚さは約9
00Åである。
【0019】つぎに、ガラス基板1の表面側に、ECR
CVD法によりゲート酸化膜4を形成するための厚さが
約1000Åのシリコン酸化膜16(絶縁膜)を形成す
る。
【0020】さらに、ガラス基板1の表面側に、スパッ
タ法によりシリコンおよび銅を含むアルミニウム合金層
17(導電体層)を形成する。
【0021】つぎに、図4(b)に示すように、アルミ
ニウム合金層17をパターニングして、ゲート電極5を
形成する。
【0022】つぎに、このゲート電極5をマスクとし
て、シリコン酸化膜16にエッチングを施して、ゲート
酸化膜4のみを残す。このエッチングにおいては、シリ
コン酸化膜16に対して選択的にエッチングを行い、下
層側たる多結晶シリコン層15の厚さが変動しないよう
に、シリコン酸化膜16に対するエッチング能力が高
く、多結晶シリコン層15に対するエッチング能力が低
い選択エッチングが行われる。本例においては、CHF
3 ガスを用いたRIE法を採用した。この条件でRIE
を行えば、シリコン酸化膜16に対するエッチング速度
と多結晶シリコン層15に対するエッチング速度の比
が、約20:1ないし約30:1である。
【0023】つぎに、ゲート電極5をマスクとして、多
結晶シリコン層15に対してエッチングを行い、図4
(c)に示すように、多結晶シリコン層15のうち、ソ
ース領域7およびドレイン領域8を形成すべき領域の多
結晶シリコン層の厚さを約500Åにまで低減する。こ
のエッチング処理もRIEにより行うが、エッチングガ
スとして、多結晶シリコン層15に対するエッチング能
力が高いCHF4 +O2ガスを用いる。
【0024】つぎに、ゲート電極5をマスクとして多結
晶シリコン層15にn型の不純物としてのリンをイオン
シャワードーピング処理により導入して、ソース領域7
およびドレイン領域8を形成する(導電化工程)。その
結果、ガラス基板1の表面側には、多結晶シリコン領域
3(半導体領域)と、この多結晶シリコン領域3の表面
側で厚さが約1000Åのゲート酸化膜4(ゲート絶縁
膜)を介して多結晶シリコン領域3に対するアルミニウ
ム合金たるゲート電極5と、多結晶シリコン領域3の表
面から約400Åの縦方向距離Lを介して多結晶シリコ
ン領域3に隣接するソース領域7およびドレイン領域8
とを有する薄膜トランジスタ2が形成される。
【0025】つぎに、図4(d)に示すように、CVD
法により層間絶縁膜としてのSiO2 膜13を形成した
後に、ソース電極9(信号線)をソース領域7に導電接
続するための第1の接続孔9aおよびドレイン領域8に
ドレイン電極9(画素電極)を導電接続するための第2
の接続孔10aを形成する。しかる後に、図1に示すよ
うにソース電極9およびドレイン電極10を順次形成す
る。なお、本例においては、薄膜トランジスタ2を液晶
表示パネルのマトリクスアレイのスイッチング素子とし
て用いているため、ドレイン電極10としてITOから
なる画素電極を採用している。
【0026】以上のとおり、本例の薄膜トランジスタ2
の製造方法においては、ガラス基板1の表面側に積層し
た多結晶シリコン層15,シリコン酸化膜16およびア
ルミニウム合金層17を、それらの表層側から順次エッ
チングしていくだけで、オフ電流特性改善構造の薄膜ト
ランジスタ2を製造することができるため、それ故、高
い露光精度などを必要としないので、現状のディメンシ
ョン制御のレベルで充分に製造することができる。
【0027】なお、この導電化工程については、ゲート
電極5をマスクとして利用可能なように、ゲート電極5
を形成した後であれば、いずれの工程順序で行ってもよ
い。
【0028】本発明では、ゲート電極5をパターニング
した後、図4(b)に示す状態、すなわち、シリコン酸
化膜16にエッチングを施す前、または、多結晶シリコ
ン層15にエッチングを施す前にイオンシャワードーピ
ング処理またはイオン注入処置処理を行。この場合に
は、いずれも、多結晶シリコン層15にエッチングを施
す前であるため、図に示す多結晶シリコン層3のサイ
ドウォール部3a,3bに対して、不純物の導入が行
われなくなるため、多結晶シリコン層3の不純物分布を
制御しやすい。
【0029】なお、本例の薄膜トランジスタ2について
は、液晶表示パネルのマトリクスアレイのスイッチング
素子などの他、その用途には限定のないものである。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係る薄膜トラン
ジスタの製造方法においては以下の効果を有する。ソー
ス領域及びドレイン領域は、表層にチャネルを形成可能
なシリコン層に対して、シリコン層とゲート絶縁膜との
境界面から基板側に向かって所定の縦方向距離、例え
ば、シリコン層の空乏層の厚さに比して短く、シリコン
層のデバイ長さに比して長い距離を介して隣接させるこ
とができる。例えば、nチャネル型であれば、ソース領
域及びドレイン領域がシリコン層とゲート絶縁膜との境
界面から基板側に向かって所定の縦方向距離を隔ててい
るため、ゲート電極に負のゲート電位を印加しても、シ
リコン層の最表層に形成される正孔蓄積層とソース領域
及びドレイン領域とは接触していないため、ドレイン電
流−ゲート電圧特性におけるオフ電流特性が向上する。
ゲート電極に正のゲート電位を印加すると、ソース領域
とドレイン領域とは同一導電型チャネル及びオフセット
距離を介して導通状態となるため、通常の薄膜トランジ
スタと同レベルのオン電流が得られる。また、ソース領
域及びドレイン領域とシリコン層の最表層とが縦方向で
分離しているため、シリコン層のエッチング深さの制御
で縦方向分離が可能となり、簡単な工程でソース・ドレ
イン領域の厚さを制御できる。特に、シリコン層に不純
物を導入する工程は、ソース・ドレイン領域となるシリ
コン層の上の絶縁膜をエッチングする工程の前、或いは
ソース・ドレイン領域となるシリコン層をエッチングす
る工程の前であって、シリコン層にサイドウォール部が
形成される前であることから、サイドウォール部への不
純物導入を防ぐことができ、薄膜トランジスタにおける
オフ特性の改善を図ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る薄膜トランジスタの構造
を示す断面図である。
【図2】図1に示す薄膜トランジスタを備える液晶表示
パネルの概略平面図である。
【図3】図1に示す薄膜トランジスタのドレイン電流−
ゲート電位特性を示すグラフ図である。
【図4】(a)ないし(d)のいずれも、図1に示す薄
膜トランジスタの製造方法の一部を示す工程断面図であ
る。
【図5】従来の薄膜トランジスタの構造を示す断面図で
ある。
【図6】別の従来の薄膜トランジスタの構造を示す断面
図である。
【図7】従来の薄膜トランジスタのドレイン電流−ゲー
ト電位特性を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1・・・ガラス基板 1a・・・アクティブマトリクス基板 1b・・・画素領域 2・・・薄膜トランジスタ 3・・・多結晶シリコン領域 4・・・ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜) 5・・・ゲート電極 6・・・境界面 7・・・ソース領域 8・・・ドレイン領域 9・・・ソース電極(信号線) 10・・・ドレイン電極(画素電極) 11・・・チャネル 12・・・空間電荷層 15・・・多結晶シリコン層 16・・・シリコン酸化膜 17・・・アルミニウム合金層 L・・・縦方向距離 LD ・・・デバイ長さ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面側にシリコン層を形成する工
    程と、前記シリコン層の表面にゲート絶縁膜となる絶縁
    膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上にゲート電極とな
    る導電体層を形成する工程と、前記導電体層をパターニ
    ングして前記ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート
    電極をマスクとして前記シリコン層に不純物を導入して
    ソース領域およびドレイン領域を形成する導電化工程と
    を有し、しかる後に前記ゲート電極をマスクとして前記
    シリコン層にエッチングを施して前記シリコン層のうち
    の前記ソース領域および前記ドレイン領域となる領域の
    シリコン層の厚さを低減する工程を有することを特徴と
    する薄膜トランジスタの製造方法
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ゲート電極をマ
    スクとして前記シリコン層に不純物を導入してソース領
    域およびドレイン領域を形成する前記導電化工程の前
    に、前記ゲート電極をマスクとして前記絶縁膜にエッチ
    ングを施して前記ゲート絶縁膜を形成する工程を有する
    ことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ゲート電極をマ
    スクとして前記シリコン層に不純物を導入してソース領
    域およびドレイン領域を形成する前記導電化工程の後
    で、前記ゲート電極をマスクとして前記シリコン層にエ
    ッチングを施して前記シリコン層のうちの前記ソース領
    域および前記ドレイン領域となる領域のシリコン層の厚
    さを低減する前記工程の前に、前記ゲート電極をマスク
    として前記絶縁膜にエッチングを施して前記ゲート絶縁
    膜を形成する工程を有することを特徴とする薄膜トラン
    ジスタの製造方法
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