JP3208049U - コネクタおよびそのプラグ側端子 - Google Patents

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昭 安田
昭 安田
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Abstract

【課題】確実な接続の確保と小型化を図りつつ、不用意に接続解除されないようにしたコネクタおよびそのプラグ側端子を提供する。【解決手段】ジャック側端子10が、ピン状の第1中心電極11とこれを取り巻く筒状の第1周辺電極12とを有する。プラグ側端子20が、第2中心電極21とこれを取り巻く第2周辺電極22とを有する。第2中心電極21は、複数のスリ割を有する筒状とされて拡縮変形可能で、第1中心電極11の外周に嵌合形式で接続される。第2周辺電極22は、複数のスリ割りを有する筒状とされて拡縮変形可能で、第1周辺電極12の内周に嵌合形式で接続される。第1周辺電極12の奥側内周面に環状の係止凹部14が形成される一方、第2周辺電極22の先端部外面に、係止凹部14に嵌合される係止凸部26が形成されている。【選択図】図6

Description

本考案は、例えばヘッドホンやイヤホン等のオーディオ機器用として好適なコネクタおよしびそのプラグ側端子に関するものである。
ヘッドホンやイヤホンにあっては、接続コードを介して音源に接続して使用されるのが通常である。この接続コードを、ヘッドホンやイヤホンに固定(一体化)した状態のものでは、使用に伴って接続コードの断線が生じた際に、補修しない限り接続コードと共にヘッドホンやイヤホンが廃棄されるというのが実情である。
高価(高品質)なヘッドホンやイヤホンにおいては、接続コードが断線した際の補修や廃棄を避けるために、接続コードとヘッドホンやイヤホンとをコネクタを介して着脱自在に接続することも行われている。このコネクタは、例えば特許文献1、特許文献2に示すように、それぞれ中心電極と周辺電極とを有するジャック側端子とプラグ側端子とによって構成されて、例えばジャック側端子がヘッドホンやイヤホンに固定され、プラグ側端子が接続コードに固定される。
特開平6−177624号公報 特表2007−506232号公報
ところで、ヘッドホンやイヤホンと接続コードとをコネクタを介して着脱可能に接続する場合、コネクタとしては、確実な接続の確保は勿論のこと、極力小型であり、しかも不用意に接続解除されない、ということが強く要求される。小型化という観点から、既存のMMCXコネクタを用いることが考えられるが、この場合は、構造上接続不良を生じてしまうことが応々にして生じる、という欠点がある。また、確実な接続の確保という観点から、既存のMCXコネクタを用いることも考えられるが、この場合はかなり大型となってしまうことになる。
本考案は以上のような事情を勘案してなされたもので、その第1の目的は、確実な接続の確保と小型化を図りつつ、不用意に接続解除されないようにしたコネクタを提供することにある。また、本考案の第2の目的は上記コネクタを構成するプラグ側端子を提供することにある。
前記第1の目的を達成するため、本考案にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
ジャック側端子が、ピン状の第1中心電極と、第1絶縁部材を介して該第1中心電極を取り巻くように配設されると共に先端が開口された筒状の第1周辺電極と、を有し、
プラグ側端子が、第2中心電極と、第2絶縁部材を介して該第2中心電極を取り巻くように配設された第2周辺電極と、を有し、
前記第2中心電極は、周方向に間隔をあけて複数のスリ割りを有する筒状とされることにより拡縮変形可能とされて、前記第1中心電極の外周に嵌合形式で接続され、
前記第2周辺電極は、周方向に間隔をあけて複数のスリ割りを有する筒状とされることにより拡縮変形可能とされて、前記第1周辺電極の内周に嵌合形式で接続され、
前記第1周辺電極の奥側内周面に環状の係止凹部が形成される一方、前記第2周辺電極の先端部外面に該係止凹部に嵌合される係止凸部が形成されている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、各中心電極同士の接続および各周辺電極同士の接続をそれぞれ、拡縮変形作用(弾性力)を利用するとにより確実に行なうことができる。また、係止凹部に係止凸部が嵌合することによる接続も確保されて、接続の確実性がより一層高いものとなる。また、全体として極めて小型化でき、特に第1周辺電極の先端部を絶縁部材で被覆することなく露出させたままの構造でよいことや、抜け止めのための機構となる係止凹部や係止凸部を電極そのものによって構成してあるため、より一層小型化の上で有利となる。さらに、係止凹部と係止凸部との嵌合により、抜け止め(つまり接続確保)を確実に行うことができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項8に記載のとおりである。すなわち、
前記係止凹部のうち前記ジャック側端子の先端部側なる部位に、該ジャック側端子の先端に向かうにつれて徐々に縮径される第1傾斜面が形成され、
前記係止凸部に、該係止凸部が前記係止凹部に嵌合された際に、前記第1傾斜面に沿うようにして該第1傾斜面に接触される第2傾斜面が形成されている、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、接続をより一層確実に確保する上で好ましいものとなる。
前記第1周辺電極の内周面に、その先端開口部側から奥側に向かうにつれて順次、大径部と、該大径部の奥側端に連なって徐々に縮径されるガイド傾斜面と、該ガイド傾斜面の奥側端に連なる小径部とが形成され、
前記第2周辺電極を前記第1周辺電極内に嵌合させていくときに、該第2周辺電極の先端部が、前記大径部内に縮径作用を受けることなく挿入された後、前記ガイド傾斜面によって徐々に縮径変形され、前記小径部では縮径変形された状態が維持され、前記係止凹部では縮径変形が解除されて前記係止凸部が前記係止凹部に嵌合される、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、ジャック側端子に対するプラグ側端子の当初の嵌合をスムーズに行いつつ、第2周辺電極を一端縮径させた状態から、係止凹部の部分で拡径変形(弾性復帰)させるようにしてあるので、周辺電極同士の接続をより一層確実に確保する上で好ましいものとなる。
前記第2周辺電極が前記第2中心電極よりも先端側に長く伸びるようにされ、
前記第2絶縁部材には、前記第2中心電極と前記第2周辺電極との間に位置されて該第2中心電極の先端部付近にまで伸びる円筒状の延長筒部が形成され、
前記延長筒部の外周面が、前記第2周辺電極の内周面直近に位置にされている、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、第2周辺電極によって第2中心電極を保護しつつ、外部に露出される第2周辺電極に対して部分的に縮径方向への好ましくない外力を受けた際に、延長筒部によってこの外力を受け止めて、第2周辺電極の変形を防止する上で好ましいものとなる。
前記延長筒部の基端部が、前記第2中心電極の拡縮変形可能な部分の基端部を包被して、該第2中心電極の中心位置の位置決めを行っている、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、第2中心電極の中心からの位置ずれを防止して、第2中心電極を第1中心電極の外周にスムーズに嵌合させる上で好ましいものとなる。
前記第2周辺電極の外周面に、ストッパ用の突起部が形成され、
前記係止凸部が前記係止凹部に嵌合された接続状態では、前記第1周辺電極の先端面が前記突起部に当接され、
前記第1周辺電極の先端面が前記突起部に当接した状態では、前記第2周辺電極の先端面が、前記係止凹部の奥側端面に対して隙間を有するようにされている、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、突起部に第1周辺電極の先端面が当接して接続完了状態にあることを外部から容易に確認することができる。また、上記隙間設定により、係止凸部が係止凹部に嵌合するための第2周辺電極の拡径変形を、不要な摩擦抵抗を受けることなくスムーズにかつ確実に行わせる上で好ましいものとなる。
前記第2周辺電極の外周面に、前記係止凸部が前記係止凹部が嵌合された接続状態において、前記第1周辺電極における前記大径部がきつく嵌合される嵌合部が形成されている、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、嵌合部と大径部とのきつい嵌合により、接続状態を確実に維持する上で好ましいものとなり、特にこじれ力が作用した際に不用意に接続解除されてしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
ヘッドホンまたはイヤホン用とされている、ようにしてある(請求項8対応)。この場合、特に小型化が要求されると共に確実な接続の確保が要求されるヘッドホンまたはイヤホン用のコネクタとして極めて好適である。
前記第2の目的を達成するため、本考案にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項9に記載のように、
ジャック側端子に対して着脱自在に接続されるコネクタ用プラグ側端子であって、
第2中心電極と、第2絶縁部材を介して該第2中心電極を取り巻くように配設された第2周辺電極と、を有し、
前記第2中心電極は、周方向に間隔をあけて複数のスリ割りを有する筒状とされることにより拡縮変形可能とされ、
前記第2周辺電極は、周方向に間隔をあけて複数のスリ割りを有する筒状とされることにより拡縮変形可能とされ、
前記第2周辺電極の先端部外面に、係止凸部が形成されている、
ようにしてある(請求項9対応)。この場合、請求項1に対応したコネクタ用として好適なプラグ側端子を提供することができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項10以下に記載のとおりである。すなわち、
前記第2周辺電極が前記第2中心電極よりも先端側に長く伸びるようにされ、
前記第2絶縁部材には、前記第2中心電極と前記第2周辺電極との間に位置されて該第2中心電極の先端部付近にまで伸びる円筒状の延長筒部が形成され、
前記延長筒部の外周面が、前記第2周辺電極の内周面直近に位置にされている、
ようにしてある(請求項10対応)。この場合、請求項4に対応したコネクタ用として好適なプラグ側端子を提供することができる。
前記延長筒部の基端部が、前記第2中心電極の拡縮変形可能な部分の基端部を包被して、該第2中心電極の中心位置の位置決めを行っている、ようにしてある(請求項11対応)。この場合、請求項5に対応したコネクタ用として好適なプラグ側端子を提供することができる。
前記第2周辺電極の外周面に、ジャック側端子の先端面が当接されるストッパ用の突起部が形成されている、ようにしてある(請求項12対応)。この場合、請求項6に対応したコネクタ用として好適なプラグ側端子を提供することができる。
ヘッドホンまたはイヤホン用の接続コードの一端部に設けられている、ようにしてある(請求項13対応)。この場合、請求項8に対応したコネクタ用として好適なプラグ側端子を提供することができる。
本考案によれば、確実な接続の確保と小型化を図りつつ、不用意に接続解除されないようにしたコネクタおよびそのプラグ側端子を提供することができる。
ジャック側端子の一例を示す側面図。 ジャック側端子の側面断面図。 プラグ側端子の側面図。 プラグ側端子の側面断面図。 プラグ側端子をその先端側から見た正面図。 ジャック側端子とプラグ側端子との接続状態を示す側面断面図。
図1、図2においてジャック側端子(レセプタクル側端子)10が示され、図3〜図5においてプラグ側端子20が示される。ジャック側端子10とプラグ側端子20とは着脱自在に接続されるものであり、接続された状態が図6に示される。このジャック側端子10は、例えば、ヘッドホンやイヤホン(図示略)に固定される一方、プラグ側端子20は接続コード(図示略)に固定される。
ジャック側端子10の詳細について、図1、図2を参照しつつ説明する。まず、11は、ピン状とされた第1中心電極であり、12は第1中心電極11を取り巻くように配設された筒状((第1中心電極11と同心)の第1周辺電極である。第1中心電極11と第1周辺電極12とは、その基端部側(図1、図2右方側端部)において、合成樹脂等からなる第1絶縁材13によって絶縁されている。上記各部材11〜13は、互いに一体化されている。第1中心電極11は、その先端部(図1、図2左方側端部)が先細状とされている。
第1周辺電極12は、第1中心電極11よりも先端側(図1、図2左方側)に向けて長く伸びていて、その先端開口部が符号12aで示される。第1周辺電極12は、内部の孔の断面形状が円形とされて、その奥側には円環状の係止凹部14が形成されている。この係止凹部14のうち、先端開口部12aに向かう側の端部が、先端開口部12aに向かうにつれて徐々に縮径される第1傾斜面14aとされている。
第1周辺電極12は、その内径部分が、先端開口部12aから係止凹部14に向かうにつれて順次、大径部12b、ガイド傾斜面12c、小径部12dとされている。ガイド傾斜面12cは、奥側に向かうにつれて徐々に縮径するようにされている。ガイド傾斜面12cは、大径部12bおよび小径部12dに対して段差なく連なっている。そして、小径部12dが、第1傾斜面14aに段差なく連なっている。
第1周辺電極12の先端面12eは、第1中心電極11と直交する方向に伸びる平坦面とされている。また、係止凹部14の奥側の端面14bも、第1中心電極11の軸線と直交する方向に伸びる平坦面とされている。
次に、プラグ側端子20について、図3〜図5を参照しつつ説明する。まず、21は、第2中心電極であり、22は第2中心電極21を取り巻くように配設された第2周辺電極である。第2中心電極21と第2周辺電極22とは、その基端部側(図3、図4左方側端部)において、合成樹脂等からなる第2絶縁材23によって絶縁されている。上記各部材21〜23は、互いに一体化されている。
第2中心電極21の先端部21aは、周方向に複数(実施形態では2つ)のスリ割り24を有する筒状とされて、拡縮変形可能となっている。そして、先端部21aは、先端に向かうにつれて徐々に縮径されている。この先端部21aの最小開口径は、第1中心電極11の外径よりも小さくなるように設定されている。したがって、先端部21aは、第1中心電極21の外周に対して、拡径されつつ(拡径方向に弾性変形されつつ)嵌合されるようになっている。また、先端部21aは、その基端部が第2絶縁部材23によって包被されることにより、その中心位置が位置決めされている。
第2周辺電極22の先端部22aは、周方向に複数(実施形態では6つ)のスリ割り25を有する筒状とされて、拡縮変形可能となっている。この先端部22aのうちスリ割り25の存在しない部分の外面には、係止凸部26が形成されている。この係止凸部26は、係止凹部14に嵌合されるものである。そして、係止凸部26のうち第2周辺電極22の基端部側(図3、図4左方側)の部位には、第2傾斜面26aが形成されている。この第2傾斜面26aは、第2周辺電極22の先端面22bから離れるにしたがって徐々に縮径するように形成されている。このような第2傾斜面26aは、係止凹部14における第1傾斜面14aに対応したもので、後述するように係止凸部26が係止凹部14に嵌合された際に、第2傾斜面26aが第1傾斜面14aに沿うようにした状態で接触される(第2周辺電極22の拡径作用による弾力的な接触)。
第2周辺電極22における各係止凸部26の外周面同士を結ぶ仮想円形の直径(実施形態では約3mm)は、第1周辺電極12における大径部12bの直径よりも若干小さくされる一方、小径部12cの直径よりも小さくされている。なお、第1周辺電極12の最大外径は、約4.8mm程度とされている。
第2絶縁部材23は、円筒状とされた延長筒部23aを有する。この延長筒部23aは、第2中心電極21と第2周辺電極22との間の空間内を、第2周辺電極22の先端面22b付近にまでて伸びている。延長筒部23aの外周面は、第2周辺電極22の内周面の直近に位置するようにされている。第2周辺電極22を部分的に大きく縮径させるような好ましくない外力を受けた際に、この外力が延長筒部23aによって受け止められて、第2周辺電極22が不用意に変形されてしまう事態が防止される。
第2周辺電極22には、その先端面22bから基端部側に離れた位置において、円環状の突起部27が形成されている。この突起部27に対して第1周辺電極12の先端面12eが当接された状態が、ジャック側端子10とプラグ側端子20との接続完了状態とされる。この接続完了状態が、図6に示され、このとき、第2周辺電極22の先端面22bは、係止凹部14の奥側端面14bに対して隙間Sが形成されるように寸法設定されている(係止凹部14の軸方向長さが、係止凸部26の軸方向長さよりも長く設定されている)。
第2周辺電極22の外周面には、突起部27の直先端側において、所定長さ範囲に渡って嵌合部22cが形成されている。この嵌合部22cの外径は、第1周辺電極12における大径部12bがきつく嵌合されるような寸法設定とされている。
次に、ジャック側端子10とプラグ側端子20との接続について説明する。接続に際しては、プラグ側端子20をジャック側端子10に対して軸方向から接近させて、第2中心電極21を第1中心電極11の外周に嵌合させ、第2周辺電極22を第1周辺電極12の内周に嵌合させる。接続完了は、第1周辺電極12の先端面12eが、第2周辺電極22の突起部27の当接した時点とされ、この状態が図6に示される。
図6に示す接続完了状態では、第1中心電極21が拡径方向に弾性変形した状態で第1中心電極11に嵌合されて、この両者の間での接続が確実なものとされる。また、第2周辺電極22が、縮径方向に弾性変形した状態で第1周辺電極12の内周に嵌合されて(特に小径部12d内周面への弾力的な当接)、この両者の間での接続が確実なものとなる。これに加えて、係止凹部14と係止凸部26との間での接触、特に第1傾斜面14aと第2傾斜面26aとの当接により、より確実な接続が確保される。係止凹部14内に係止凸部26が嵌合されることによる係止作用によって、図6に示す接続完了状態が確実に維持されて、多少の引き抜き方向の外力を受けても、接続状態が維持されることになる。
ここで、第2周辺電極22が第1周辺電極12内に嵌合されていく過程について、第2周辺電極22の拡縮変形に関連させて説明する。嵌合当初は、第2周辺電極22(の先端部22a)は、大径部12b内においては縮径作用を受けることなくスムーズに挿入され、その後、ガイド傾斜面12cを通過する際に徐々に縮径作用を受け、小径部12dを通過するときはこの縮径状態が維持され、係止凸部26が係止凹部14と合致したときに、拡径されて(拡径方向への弾性復帰)、係止凸部26が係止凹部14に嵌合されることになる。係止凸部26が係止凹部14に嵌合するときのクリック感、およびストッパ用の突起部27に第1周辺電極12の先端面12eが当接するときの突き当たり感によって、接続が確実に行われたことを容易に確認することができる。
第1周辺電極12の先端面12eが突起部27に当接した状態では、第2周辺電極22が、縮径状態から拡径状態へと弾性復帰して係止凹部14内に向けて嵌合される動きを行うが、このとき、第2周辺電極22の先端面22bと係止凹部14の奥側端面14bとの間に隙間Sが形成されているため、この両者22bと14bとの間での摩擦抵抗を受けることなく第2周辺電極22の拡径がスムーズに行われて、係止凸部26を係止凹部14により確実に嵌合させる上で好ましいものとなる。
第1周辺電極12の先端面12eが突起部27に当接した接続完了状態では、第1周辺電極12における大径部12bが、第2周辺電極22における嵌合部22cにきつく嵌合されることになる。このきつい嵌合により、がたつきのない接続とされて、より確実な接続状態とすることができ、特にこじれ力が作用した際の不用意な接続解除を防止する上で好ましいものとなる。
ここで、ジャック側端子10とプラグ側端子20とからなる本考案によるコネクタは、小型化することが可能となるが、特に、第1中心電極11の先端部外周に絶縁部材を介在させることなく、直接的に第1周辺電極12の内面が臨むように配設されることから、第1周辺電極12(つまりジャック側端子10)の外径を極めて小さくすることができ、これに伴って、第2周辺電極22の外径も小さくできるものとなる。また、接続抜けを防止するための機構(係止凹部14と係止凸部26)を、電極そのものを有効に利用して構成してあるので、抜け止め用の機構を構成する部材を別途用いる場合に比して小型化することができる。
以上実施形態について説明したが、本考案は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。例えば、プラグ側端子20をヘッドホンやイヤホンに固定する一方、ジャック側端子10を接続コードに固定するようにしてもよい。本考案が使用される機器類としては、ヘッドホンやイヤホンに限らず、他のオーディオ機器類や、各種の電気製品用として使用することができる。勿論、本考案の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本考案は、接続を確実に維持できる小型のコネクタおよびそのプラグ側端子を提供することができる。
10:ジャック側端子
11:第1中心電極
12:第1周辺電極
12a:先端開口部
12b:大径部
12c:ガイド傾斜面
12d:小径部
12e:先端面
13:第1絶縁部材
14:係止凹部
14a:第1傾斜面
14b:奥側端面
20:プラグ側端子
21:第2中心電極
21a:先端部
22:第2周辺電極
22a:先端部
22b:先端面
22c:嵌合部
23:第2絶縁部材
23a:延長筒部
24:スリ割り
25:スリ割り
26:係止凸部
26a:第2傾斜面
27:突起部

Claims (13)

  1. ジャック側端子が、ピン状の第1中心電極と、第1絶縁部材を介して該第1中心電極を取り巻くように配設されると共に先端が開口された筒状の第1周辺電極と、を有し、
    プラグ側端子が、第2中心電極と、第2絶縁部材を介して該第2中心電極を取り巻くように配設された第2周辺電極と、を有し、
    前記第2中心電極は、周方向に間隔をあけて複数のスリ割りを有する筒状とされることにより拡縮変形可能とされて、前記第1中心電極の外周に嵌合形式で接続され、
    前記第2周辺電極は、周方向に間隔をあけて複数のスリ割りを有する筒状とされることにより拡縮変形可能とされて、前記第1周辺電極の内周に嵌合形式で接続され、
    前記第1周辺電極の奥側内周面に環状の係止凹部が形成される一方、前記第2周辺電極の先端部外面に該係止凹部に嵌合される係止凸部が形成されている、
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1において、
    前記係止凹部のうち前記ジャック側端子の先端部側なる部位に、該ジャック側端子の先端に向かうにつれて徐々に縮径される第1傾斜面が形成され、
    前記係止凸部に、該係止凸部が前記係止凹部に嵌合された際に、前記第1傾斜面に沿うようにして該第1傾斜面に接触される第2傾斜面が形成されている、
    ことを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記第1周辺電極の内周面に、その先端開口部側から奥側に向かうにつれて順次、大径部と、該大径部の奥側端に連なって徐々に縮径されるガイド傾斜面と、該ガイド傾斜面の奥側端に連なる小径部とが形成され、
    前記第2周辺電極を前記第1周辺電極内に嵌合させていくときに、該第2周辺電極の先端部が、前記大径部内に縮径作用を受けることなく挿入された後、前記ガイド傾斜面によって徐々に縮径変形され、前記小径部では縮径変形された状態が維持され、前記係止凹部では縮径変形が解除されて前記係止凸部が前記係止凹部に嵌合される、
    ことを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記第2周辺電極が前記第2中心電極よりも先端側に長く伸びるようにされ、
    前記第2絶縁部材には、前記第2中心電極と前記第2周辺電極との間に位置されて該第2中心電極の先端部付近にまで伸びる円筒状の延長筒部が形成され、
    前記延長筒部の外周面が、前記第2周辺電極の内周面直近に位置にされている、
    ことを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項4において、
    前記延長筒部の基端部が、前記第2中心電極の拡縮変形可能な部分の基端部を包被して、該第2中心電極の中心位置の位置決めを行っている、ことを特徴とするコネクタ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記第2周辺電極の外周面に、ストッパ用の突起部が形成され、
    前記係止凸部が前記係止凹部に嵌合された接続状態では、前記第1周辺電極の先端面が前記突起部に当接され、
    前記第1周辺電極の先端面が前記突起部に当接した状態では、前記第2周辺電極の先端面が、前記係止凹部の奥側端面に対して隙間を有するようにされている、
    ことを特徴とするコネクタ。
  7. 請求項3において、
    前記第2周辺電極の外周面に、前記係止凸部が前記係止凹部が嵌合された接続状態において、前記第1周辺電極における前記大径部がきつく嵌合される嵌合部が形成されている、ことを特徴とするコネクタ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、
    ヘッドホンまたはイヤホン用とされている、ことを特徴とするコネクタ。
  9. ジャック側端子に対して着脱自在に接続されるコネクタ用プラグ側端子であって、
    第2中心電極と、第2絶縁部材を介して該第2中心電極を取り巻くように配設された第2周辺電極と、を有し、
    前記第2中心電極は、周方向に間隔をあけて複数のスリ割りを有する筒状とされることにより拡縮変形可能とされ、
    前記第2周辺電極は、周方向に間隔をあけて複数のスリ割りを有する筒状とされることにより拡縮変形可能とされ、
    前記第2周辺電極の先端部外面に、係止凸部が形成されている、
    ことを特徴とするコネクタ用プラグ側端子。
  10. 請求項9において、
    前記第2周辺電極が前記第2中心電極よりも先端側に長く伸びるようにされ、
    前記第2絶縁部材には、前記第2中心電極と前記第2周辺電極との間に位置されて該第2中心電極の先端部付近にまで伸びる円筒状の延長筒部が形成され、
    前記延長筒部の外周面が、前記第2周辺電極の内周面直近に位置にされている、
    ことを特徴とするコネクタ用プラグ側端子。
  11. 請求項10において、
    前記延長筒部の基端部が、前記第2中心電極の拡縮変形可能な部分の基端部を包被して、該第2中心電極の中心位置の位置決めを行っている、ことを特徴とするコネクタ用プラグ側端子。
  12. 請求項9ないし請求項11のいずれか1項において、
    前記第2周辺電極の外周面に、ジャック側端子の先端面が当接されるストッパ用の突起部が形成されている、ことを特徴とするコネクタ用プラグ側端子。
  13. 請求項9ないし請求項12のいずれか1項において、
    ヘッドホンまたはイヤホン用の接続コードの一端部に設けられている、ことを特徴とするコネクタ用プラグ側端子。
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