JP3189714U - プラグ - Google Patents
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Abstract
【課題】ジャックを加工することなく、ジャックへの接続を確実に保持できるプラグを提供する。【解決手段】オーディオ機器等に設けられたジャックに差し込まれて接続されるプラグ1であり、ジャックに差し込まれるプラグピン3と、プラグピン3の基端側に取り付けられ、配線コードの端部が接続される接続部5と、を有し、プラグピン3に、中心軸方向に弾性変形可能な円形スプリング7を周方向に亘って設けている。【選択図】図1
Description
本考案は、例えばエレキギター等のオーディオ機器に接続されるプラグに関する。
従来、この種のプラグとしては、例えば下記特許文献1に記載の構成の単頭プラグが知られている。この単頭プラグは、プラグ端子(プラグピン)に突状のキー部分や凹状の陥没部等を設けて、端子の個数を増やしたり、ジャックに接続した際の固定を確実にしたりしている。
しかしながら、上記特許文献1にかかる従来技術によれば、プラグ端子(プラグピン)に突状のキー部分や凹状の陥没部分を設ける等して、ジャックに接続した際の保持を確実にしているものの、これらプラグ端子に設けたキー部分や陥没部分に嵌合される凹状の接点をジャック側に設ける必要がある。このため、プラグ端子の接続を確実に保持するためには、ジャックの加工が必要となるという問題を有している。
そこで本考案は、従来技術における上記問題を解決し、ジャックを加工することなく、ジャックへの接続を確実に保持することができるプラグを提供することを目的とする。
この課題を解決するため、請求項1にかかる本考案は、オーディオ機器等に設けられたジャックに差し込まれて接続されるプラグであって、前記ジャックに差し込まれて接続され軸方向を有する略円筒状のプラグ端子と、このプラグ端子の基端側に取り付けられ、配線コードの端部が接続される接続部と、を有し、前記プラグ端子には、中心軸方向に弾性変形可能な弾性変形部が周方向に亘って設けられていることを特徴とするプラグである。
そして、このように構成したことにより、プラグ端子をジャックに差し込んだ際に、プラグ端子に設けた弾性変形部が中心軸方向に弾性変形する。このため、弾性変形部の中心軸方向の弾性変形によって生じる径方向への弾性力によって、ジャックに対するプラグ端子の接続が保持される。よって、ジャックを加工することなく、プラグ端子のジャックへの接続を確実に保持することができる。
請求項2は、前記弾性変形部は、弾性変形時に前記プラグ端子の外径寸法に縮径する略環状に形成され、前記プラグ端子の同心状に取り付けられていることを特徴とするプラグである。
そして、このように構成したことにより、プラグ端子をジャックに差し込んで弾性変形部を弾性変形させた際に、プラグ端子の同心状に取り付けられた弾性変形部が、プラグ端子の外径寸法ほど縮径する。したがって、プラグ端子をジャックに差し込んだ際に、プラグ端子の外径寸法よりも弾性変形部が径方向に突出し、プラグ端子をジャックへ差し込むことができない等のおそれを無くすことができる。
請求項3は、前記プラグ端子は、前記プラグ端子の外周面に設けられた断面略凹状の縮径段部を備え、前記弾性変形部は、前記プラグ端子の縮径段部に取り付けられていることを特徴とするプラグである。
そして、このように構成したことにより、プラグ端子の外周面に断面略凹状の縮径段部を設け、この縮径段部に弾性変形部を取り付けている。このため、プラグ端子に対する弾性変形部の保持が、簡単な構成で確実に行うことができる。よって、プラグ端子をジャックに差し込んだ際に、プラグ端子から弾性変形部が外れる等のおそれを無くすことができる。
請求項4は、前記弾性変形部は、非弾性変形時に前記プラグ端子の外周面より径方向に突出する大きさの略円環状に形成されていることを特徴とするプラグである。
そして、このように構成したことにより、プラグ端子をジャックに差し込む前の状態、すなわち非弾性変形時においては、弾性変形部がプラグ端子の外周面より径方向に突出する。この状態で、プラグ端子をジャックに差し込んだ際、すなわち弾性変形時においては、弾性変形部がプラグ端子の外径寸法に縮径する。したがって、プラグ端子をジャックに差し込んだ状態において、弾性変形部を確実に弾性変形させることができ、ジャックに対するプラグ端子の接続をより確実に保持することができる。
また、請求項5にかかる本考案は、前記弾性変形部は、略円環状の本体部と、この本体部の周面の一部が軸方向に切断されて形成された切断部と、を有し、前記本体部は、軸方向に向けて略円弧状の外周面とされていることを特徴とするプラグである。
そして、このように構成したことにより、プラグ端子をジャックに差し込んだ際に、弾性変形部の切断部が閉じるように本体部が弾性変形し、この弾性変形部の外周面のうちの軸方向の略中心部がジャックに保持される。したがって、弾性変形部の本体部の軸方向の略中心位置をジャックに保持させることができ、ジャックに対する弾性変形部の接触面積を広くすることができる。よって、ジャックに対するプラグ端子の接続をより簡単な構成で確実に保持することができる。
本考案によれば、弾性変形部の中心軸方向の弾性変形にて生じる径方向への弾性力によって、ジャックに対するプラグ端子の接続が保持される。よって、ジャックを加工することなく、プラグ端子のジャックへの接続を確実に保持することができる。そして、前述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明より明らかにされる。
本考案の一実施形態のプラグについて、図1ないし図3を参照して説明する。図1は、本考案の一実施形態に係るプラグを示す側面図である。図2は、プラグをジャックに差し込む前の状態を示す断面図である。図3は、プラグをジャックに差し込んだ状態を示す断面図である。
<構成>
本一実施形態に係るプラグ1は、例えばエレキギターやアンプ等のオーディオ機器等に設けられているジャック(ソケット)Aに差し込まれて接続される、いわゆるFITプラグであって、図1(a)に示すプラグ本体2を備えている。プラグ本体2は、ジャックAに差し込むための軸方向を有する略円筒状のプラグ端子としてのプラグピン3と、プラグピン3の基端側に設けられ配線コード4の端部が接続される接続部5と、接続部5に嵌合されて取り付けられる図1(b)に示すキャップ材6とを有している。
本一実施形態に係るプラグ1は、例えばエレキギターやアンプ等のオーディオ機器等に設けられているジャック(ソケット)Aに差し込まれて接続される、いわゆるFITプラグであって、図1(a)に示すプラグ本体2を備えている。プラグ本体2は、ジャックAに差し込むための軸方向を有する略円筒状のプラグ端子としてのプラグピン3と、プラグピン3の基端側に設けられ配線コード4の端部が接続される接続部5と、接続部5に嵌合されて取り付けられる図1(b)に示すキャップ材6とを有している。
プラグピン3は、略細長円筒形状の接続端子であって、ジャックAに挿入されて、オーディオ機器と電気的に接続され、オーディオ機器から出力された電気信号が入力され、または配線コード4側から入力された電気信号をオーディオ機器へ出力する。具体的に、プラグピン3は、本体部としての円柱状のプラグシャフト3aを備えている。プラグシャフト3aは、ジャックAの内周面A1の内径寸法より若干小さな外径寸法に形成されている。
また、プラグシャフト3aは、導電性を有する素材にて形成され、音声信号を伝送するための一方の端子とされている。そして、プラグシャフト3aの軸方向の一端部である先端部には、音声信号を伝送するための他方の端子となる端子部3bが略円筒状の絶縁材3cを介して同心状に取り付けられている。端子部3bの外周面には、断面略凹状の係止凹部3baが周方向に亘って設けられている。絶縁材3cは、図2に示すように、プラグシャフト3aの先端側に同心状に挿入されて取り付けられている。
さらに、プラグシャフト3aの基端側の外周面には、断面略凹状の縮径段部3dが設けられている。縮径段部3dは、プラグシャフト3aの周方向に亘って設けられ、プラグシャフト3aの外周面が周方向に亘って同心状に縮径されて形成されている。そして、この縮径段部3dには、弾性変形部としての円形スプリング7が中心軸方向に向けて弾性変形可能に取り付けられている。
円形スプリング7は、略円環状の本体部であるスプリング本体7aを有し、このスプリング本体7aの周面の一部が軸方向に亘って切断された割りである切断部7bが設けられている。スプリング本体7aの外周面7cは、スプリング本体7aの軸方向に向けて略円弧状に形成されている。すなわち、この外周面7cは、スプリング本体7aの幅方向の中心部が最も径方向に突出した円弧状とされている。
スプリング本体7aは、プラグシャフト3aの縮径段部3dに嵌合させて同心状に取り付けた状態で、非弾性変形時に、プラグシャフト3aの外周面よりも径方向に突出する大きさの略円環状に形成されている。また、スプリング本体7aは、プラグピン3をジャックAに差し込んで、ジャックAの内周面に押圧されて中心軸方向に縮径した状態、すなわち弾性変形時に、プラグシャフト3aの外径寸法に略一致する外径寸法となるまで縮径する構成とされている。
すなわち、円形スプリング7の切断部7bは、非弾性変形時にプラグシャフト3aの外周面よりもスプリング本体7aの外周面7cを径方向に突出させ、かつ弾性変形時にスプリング本体7aの外径寸法をプラグシャフト3aの外径寸法に略一致するまで縮径させる幅寸法とされている。
配線コード4は、2本の同軸ケーブル4a,4bが内包されたケーブルであり、これら同軸ケーブル4aそれぞれの一端側がプラグ本体2の接続部5に半田付けされてプラグピン3のプラグシャフト3aまたは端子部3bのいずれかに電気的に接続されている。なお、配線コード4の他端部にもまた、プラグ1が取り付けられている。
接続部5は、プラグピン3を配線コード3に電気的に接続させるための部分であって、プラグピン3の基端側が嵌合されて取り付けられる円筒状の本体部としての接続部本体5aを備えている。接続部本体5aの基端側には、外周面にねじ溝5bが形成された係合部5cが設けられている。係合部5cは、後述するキャップ材6の縮径部6eの内径寸法に等しい外径寸法に形成され、キャップ材4の先端側に挿入可能とされている。ねじ溝5bは、後述するキャップ材6の内ねじ6bにねじ止め可能に形成されている。
係合部5cの基端側の外周位置には、配線ケーブル4をかしめ固定して位置決めしつつ一方の同軸ケーブル4aに電気的に接続させるための第1接続部5dが取り付けられている。第1接続部5dは、接続部本体5a自体を介してプラグピン3のプラグシャフト3aに電気的に接続されている。係合部5cの基端側の中心部には、配線ケーブル4の他方の同軸ケーブル4bが半田付けされて電気的に接続される第2接続部5eが一体的に設けられている。第2接続部5eは、接続部本体5aおよび絶縁材3cに挿入されて取り付けられ、プラグピン3の端子部3bに電気的に接続されている。
キャップ材6は、略円筒状に形成されたキャップ本体6aを備えている。キャップ本体6aのプラグ本体2に接続される側である先端側の内周面には、内ねじ6bが形成されている。キャップ本体6aの基端側の中央部には、配線コード4を挿通させるための開口部6cが形成され、キャップ本体6aの基端側の外周部は、先端側より経大な円筒状の大径部6dが形成されている。大径部6dより先端側であるプラグピン3側の部分は、大径部6dの外径寸法より小さな外径寸法を有する円筒状の円筒部である縮径部6eとされている。縮径部6eの大径部6dよりの位置の外周面には、外周ねじ溝としての外ねじ6fが形成されている。
キャップ材6には、このキャップ材6を接続部5の係合部5cに係合させた状態で、プラグピン3の端子部3b側から挿入してキャップ材6の外周面に取り付け可能な略円筒状のカバー部材である飾りスリーブ8が取り付けられている。飾りスリーブ8は、キャップ材6の縮径部6eの外径寸法に等しい内径寸法を有するとともに、キャップ材6の経大部6dの外径寸法に略等しい外径寸法を有する略円筒状のスリーブ本体8aを有している。スリーブ本体8aは、キャップ材6の縮径部6eの長さ寸法に等しい長さ寸法に形成されている。スリーブ本体8aの基端側の内周面には、キャップ材6の外ねじ6fにねじ止め固定させるための内周ねじ溝としての内ねじ8bが形成されている。スリープ本体8aの外周面は、種々のデザインを付すことができるような平坦な円筒面とされ表装部8cとされている。
一方、ジャックAは、プラグ1のプラグピン3が差し込まれて嵌合されるジャック本体A2と、このジャック本体A2にプラグピン3を差し込んだ状態で、プラグピン3の先端部に設けられている端子部3bに電気的に接続される端子片部A3とを備えている。そして、ジャック本体A2は、プラグ1のプラグシャフト3aの外径寸法に略等しい内径寸法の内周面A1を有している。
ここで、プラグ1は、円形スプリング7を弾性変形させる前の状態(非弾性変形状態)で、円形スプリング7の外周面7cの軸方向の各端部の外径寸法が、ジャック本体A2の内径寸法より若干小さく、かつ円形スプリング7の外周面7cの軸方向の中心部の外径寸法が、ジャック本体A2の内径寸法より若干大きく設計されている。また、プラグ1は、プラグピン3をジャック本体A2に差し込んで嵌合させて、円形スプリング7を内径方向に縮径させた状態(弾性変形状態)で、円形スプリング7の外周面7cの軸方向の中心部の外径寸法が、ジャック本体A2の内径寸法に略等しくなるまで弾性変形するように、プラグピン3の縮径段部3dの外径寸法、円形スプリング7の軸方向の中心部の厚さ寸法、および切断部7bの幅寸法等が調整されている。
ジャックAの端子片部A3は、ジャック本体A2にプラグ1のプラグピン3を差し込み、プラグピン3の縮径段部3dに取り付けられた円形スプリング7を弾性変形させてジャック本体A2に内嵌合させ、円形スプリング7の弾性力にてジャック本体A2に対するプラグピン3の嵌合を保持させた状態で、プラグピン3の先端部に設けられている端子部3bの係止凹部3baに嵌合されて係止される形状とされている。
<組立動作>
次に、上記一実施形態のプラグ1の組立動作について、図1および図2を参照して、より詳細に説明する。
次に、上記一実施形態のプラグ1の組立動作について、図1および図2を参照して、より詳細に説明する。
まず、キャップ材6の大径部6d側から、配線コード4の一端側を挿入し、この配線コード4の一端部を、接続部5の第1接続部5dにて挟んでかしめ固定する。そして、この配線コード4の一方の同軸ケーブル4aの端部を、接続部5の第1接続部5dの中間部に半田付けして電気的かつ機械的に接続させる。また同時に、配線コード4の他方の同軸ケーブル4bの端部を、接続部5の第2接続部5eの端部に半田付けして電気的かつ機械的に接続させる。
この状態で、キャップ材6を接続部5側に移動していき、このキャップ材6の内ねじ6bを、接続部5のねじ溝5bにねじ止めさせて固定させる。
次いで、飾りスリーブ8の内ねじ8bが設けられている側である基端側から、プラグピン3の先端側を挿入していき、プラグピン3および接続部5を挿通させ、図2に示すように、飾りスリーブ8をキャップ材6に嵌合させ、この飾りスリーブ8の内ねじ8bをキャップ材6の外ねじ6fにねじ止めさせる。この結果、キャップ材6の縮径部6eの全体が飾りスリーブ8にて覆われる。
さらに、飾りスリーブ8を回転させて、この飾りスリーブ8の内ねじ8bによるキャップ材6の外ねじ6fへのねじ止めを外すことにより、飾りスリーブ8をプラグピン3側へスライドさせて容易に取り外すことができる。
この結果、プラグ本体2の接続部5に配線ケーブル4の端部を接続し、この配線ケーブル4の端部をキャップ材6にて覆い接続部5にねじ止めさせた状態のまま、飾りスリーブ8の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる。よって、飾りスリーブ8をキャップ材6から取り外しても、キャップ材6がプラグ本体2に取り付けられ、プラグ1に対する配線ケーブル4の電気的な接続箇所が露出しない。したがって、種々の異なるデザインおよび色彩が表装部8cに施された複数の飾りスリーブ8を予め用意しておくことにより、分解等することなく、利用者の希望に沿ったデザイン等の表装部8cを有する飾りスリーブ6に容易に交換することができるから、利用者の使い勝手を向上させることができる。
また、飾りスリーブ8をキャップ材6に取り付けることにより、キャップ材6の縮径部6eに飾りスリーブ8を嵌合させて取り付けることができ、この縮径部6eの全体を飾りスリーブ8にて覆うことができるから、飾りスリーブ8をキャップ材6の縮径部6eに取り付けることにより、このキャップ材6の審美性を向上でき、利用者の使い勝手を向上できる。
さらに、飾りスリーブ8は、キャップ材6の大径部6dより先端側の縮径部6eのみに取り付けられるため、このキャップ材6の大径部6dを押えつつ飾りスリーブ8の取り付けおよび取り外しができるとともに、飾りスリーブ8の取り付け位置が明確になり、飾りスリーブ8の表装部8cのデザインを、キャップ材6の大径部6dの形状およびデザインを考慮したデザインとすることにより、キャップ材6の審美性をより向上でき、利用者の使い勝手を向上させることができる。
<接続動作>
次に、上記一実施形態のプラグ1の接続動作について、図2および図3を参照して、より詳細に説明する。
次に、上記一実施形態のプラグ1の接続動作について、図2および図3を参照して、より詳細に説明する。
まず、配線コード4の一端側に取り付けられたプラグ1のプラグピン3を、例えばアンプ等に設けられた所定のジャックAのジャック本体A2に差し込んで嵌合させる。
このとき、プラグピン3の縮径段部3dに取り付けられた円形スプリング7の外周面7cがジャック本体A2の内周面A1に押圧され、この円形スプリング7の切断部7bの対向する両縁が接触するまで、すなわちプラグシャフト3aの外径寸法に略一致するまでスプリング本体3aが中心軸方向に弾性変形していき縮径される。
また同時に、プラグピン3の先端部に設けられている端子部3bにてジャック本体A2の端子片部A3が押圧されて弾性変形され、この端子片部A3に端子部3bの係止凹部3baが嵌合して係止され電気的に接続される。
この結果、ジャック本体A2に差し込んだ状態で、円形スプリング7を介してプラグシャフト3aがジャック本体A2に電気的に接続されるとともに、円形スプリング7の弾性変形による縮径にて生じる径方向への弾性力によって、ジャック本体A1に対するプラグピン3の接続を抜け止め保持することができる。よって、従来のようにジャックAの内周面A1等の形状を加工等することなく、プラグ1のプラグピン3のジャックAへの接続を確実に保持することができる。
特に、プラグピン3をジャックAに差し込んで円形スプリング7を弾性変形させた際に、この円形スプリング7がプラグシャフト3aの外径寸法ほど縮径する構成としている。このため、プラグピン3をジャックAに差し込んだ際に、例えば、プラグシャフト3aの外径寸法よりも円形スプリング7が径方向に突出してしまい、プラグピン3をジャック本体A2の所定位置まで差し込むことができない等のおそれを無くすことができる。同時に、ジャック本体A2の内周面A1に円形スプリング7が係合等し、ジャック本体A2からプラグピン3を引き抜くことができなくなる等のおそれを無くすことができる。
また、プラグシャフト3aの外周面に断面凹状の縮径段部3dを設け、この縮径段部3dに円形スプリング7を同心状に嵌合させて保持する構成とし、プラグピン3をジャックAに差し込む前の状態、すなわち円形スプリング7が弾性変形していない状態において、円形スプリング7の外周面7cがプラグシャフト3aの外周面よりも径方向に突出する構成としている。
このため、プラグシャフト3a対する円形スプリング7の保持を、簡単な構成で確実に行うことができるとともに、プラグピン3をジャックAに差し込んだ際に、プラグシャフト3aから円形スプリング7が抜けたり、外れたりする等のおそれを無くすことができる。よって、プラグシャフト3aに対する円形スプリング7の抜け止め、およびジャックAに対する円形スプリング7の係合防止のそれぞれを両立させることができる。
さらに、プラグピン3をジャック本体A1に差し込んだ際に、円形スプリング7の切断部7bの対向する両辺間が閉じるようにスプリング本体7aが弾性変形し、このスプリング本体7aの外周面7cのうちの軸方向の略中心部が周方向に亘ってジャック本体A1の内周面A1に接触した状態、すなわちスプリング本体7aとジャック本体A1の内周面A1とが円形スプリング7を介して線接触、ひいては面接触する構成としている。
したがって、円形スプリング7のスプリング本体7aの軸方向の略中心位置を周方向に亘ってジャックAに保持させることができ、ジャックAに対する円形スプリング7の接触面積を広くすることができる。よって、ジャックAに対するプラグピン3の接続をより簡単な構成で確実に位置決めしつつ保持することができ、ジャックAに対するプラグピン3の接続の強度を向上することができるとともに、プラグピン3の端子部3bの係止凹部3baにジャックAの端子片部A3を嵌合させてジャック本体A2に対してプラグピン3を抜け止め保持させ、プラグシャフト3aの一部をジャック本体A2の内周面A1に点接触させる場合に比べ、プラグシャフト3aを電気的に接続させた際の電気抵抗の低下を図ることができる。
<その他>
なお、本考案は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が含まれる。例えば、前述した実施形態は、本考案を分りやすく説明するために説明したものであり、本考案は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
なお、本考案は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が含まれる。例えば、前述した実施形態は、本考案を分りやすく説明するために説明したものであり、本考案は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 プラグ
2 プラグ本体
3 プラグピン(プラグ端子)
3a プラグシャフト
3b 端子部
3ba 係止凹部
3c 絶縁材
3d 縮径段部
4 配線コード
4a,4b 同軸ケーブル
5 接続部
5a 接続部本体
5b ねじ溝
5c 係合部
5d 第1接続部
5e 第2接続部
6 キャップ材
6a キャップ本体
6b 内ねじ
6c 開口部
6d 大径部
6e 縮径部
6f 外ねじ
7 円形スプリング
7a スプリング本体(本体部)
7b 切断部
7c 外周面
8 飾りスリーブ
8a スリーブ本体
8b 内ねじ
8c 表装部
A ジャック
A1 内周面
A2 ジャック本体
A3 端子片部
2 プラグ本体
3 プラグピン(プラグ端子)
3a プラグシャフト
3b 端子部
3ba 係止凹部
3c 絶縁材
3d 縮径段部
4 配線コード
4a,4b 同軸ケーブル
5 接続部
5a 接続部本体
5b ねじ溝
5c 係合部
5d 第1接続部
5e 第2接続部
6 キャップ材
6a キャップ本体
6b 内ねじ
6c 開口部
6d 大径部
6e 縮径部
6f 外ねじ
7 円形スプリング
7a スプリング本体(本体部)
7b 切断部
7c 外周面
8 飾りスリーブ
8a スリーブ本体
8b 内ねじ
8c 表装部
A ジャック
A1 内周面
A2 ジャック本体
A3 端子片部
Claims (5)
- オーディオ機器等に設けられたジャックに差し込まれて接続されるプラグであって、
前記ジャックに差し込まれて接続され軸方向を有する略円筒状のプラグ端子と、
このプラグ端子の基端側に取り付けられ、配線コードの端部が接続される接続部と、を有し、
前記プラグ端子には、中心軸方向に弾性変形可能な弾性変形部が周方向に亘って設けられている
ことを特徴とするプラグ。 - 請求項1記載のプラグにおいて、
前記弾性変形部は、弾性変形時に前記プラグ端子の外径寸法に縮径する略環状に形成され、前記プラグ端子の同心状に取り付けられている
ことを特徴とするプラグ。 - 請求項1または2記載のプラグにおいて、
前記プラグ端子は、前記プラグ端子の外周面に設けられた断面略凹状の縮径段部を備え、
前記弾性変形部は、前記プラグ端子の縮径段部に取り付けられている
ことを特徴とするプラグ。 - 請求項2記載のプラグにおいて、
前記弾性変形部は、非弾性変形時に前記プラグ端子の外周面より径方向に突出する大きさの略円環状に形成されている
ことを特徴とするプラグ。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載のプラグにおいて、
前記弾性変形部は、略円環状の本体部と、この本体部の周面の一部が軸方向に切断されて形成された切断部と、を有し、
前記本体部は、軸方向に向けて略円弧状の外周面とされている
ことを特徴とするプラグ。
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JP2014000143U JP3189714U (ja) | 2014-01-14 | 2014-01-14 | プラグ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014000143U JP3189714U (ja) | 2014-01-14 | 2014-01-14 | プラグ |
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---|---|
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Country Status (1)
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2014
- 2014-01-14 JP JP2014000143U patent/JP3189714U/ja not_active Expired - Lifetime
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