JP3207270U - 溝蓋 - Google Patents

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石田 昭三
昭三 石田
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Abstract

【課題】部品点数を削減して溝開口部に対してより簡便に取付固定することが可能な溝蓋を提供する。【解決手段】枠体部11と主部材12と主部材12と交差する補強部材13を有する蓋本体部10に蓋本体部10が設置される溝開口部に対し蓋本体部10を取付固定する取付固定部20が設けられた溝蓋1であって、取付固定部20はねじ溝部が刻設された取付座部21を一体に備え、取付座部21に先端に溝開口部内壁面に首振り可能に圧接する圧接頭部を備えた圧締部材30が進退可能に螺着されている。【選択図】図1

Description

本考案は、側溝等の排水溝の溝開口部に取付固定される溝蓋に関する。
側溝や横断溝等の排水溝の溝開口部には、溝部内部への落ち葉やゴミ等の異物の進入を抑制するために、グレーチングと称される金属製の溝蓋が配設される。この種の溝蓋では、紛失、盗難、跳ね上がり等を防止するために、溝開口部に対して取付固定される。
例えば、従来の溝蓋の取付固定構造は、アンカー部材等により溝開口部に一体に固設された受け枠に溝蓋が載置されて固定される。しかしながら、受け枠を溝開口に一体に固定するには、施工時に煩雑な工程が必要で作業効率の面で不利であった。
そこで、本考案者は、先に、受け枠の下部に首振り部を介して傾斜自在な圧接部を有する圧締部を形成した受け枠を提案した(例えば、特許文献1参照)。この受け枠は、圧締部を溝壁部へ圧接させることによって簡便に溝開口部に固定が可能である。そのため溝蓋は、溝開口部に対して効率よく取付固定することが可能となる。
この種の溝蓋にあっては、施工現場での更なる作業性の向上が求められる。そこで、本考案者は、部品点数の削減を図って取付構造を簡素化し、溝開口部に対してより簡便に取付固定することが可能な溝蓋を考案するに至った。
実登第3195720号公報
本考案は、前記の点に鑑みなされたものであり、部品点数を削減して溝開口部に対してより簡便に取付固定することが可能な溝蓋を提供する。
すなわち、請求項1の考案は、枠体部と主部材と前記主部材と交差する補強部材を有する蓋本体部に前記蓋本体部が設置される溝開口部に対し前記蓋本体部を取付固定する取付固定部が設けられた溝蓋であって、前記取付固定部はねじ溝部が刻設された取付座部を一体に備え、前記取付座部に先端に溝開口部内壁面に首振り可能に圧接する圧接頭部を備えた圧締部材が進退可能に螺着されていることを特徴とする溝蓋に係る。
請求項2の考案は、前記取付固定部が前記蓋本体部の溝開口部内壁面側の切欠き部に設けられた請求項1に記載の溝蓋に係る。
請求項3の考案は、前記取付固定部の上方に開放空間を有する請求項1または2に記載の溝蓋に係る。
請求項4の考案は、前記開放空間にキャップ部材が着脱自在に配置されている請求項3に記載の溝蓋に係る。
請求項5の考案は、前記圧締部材に緩み止めナットが螺着された請求項1ないし4のいずれか1項に記載の溝蓋に係る。
請求項6の考案は、前記枠体部の溝開口部内壁面側の外縁部にフランジ部を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の溝蓋に係る。
請求項1の考案に係る溝蓋によると、枠体部と主部材と前記主部材と交差する補強部材を有する蓋本体部に前記蓋本体部が設置される溝開口部に対し前記蓋本体部を取付固定する取付固定部が設けられた溝蓋であって、前記取付固定部はねじ溝部が刻設された取付座部を一体に備え、前記取付座部に先端に溝開口部内壁面に首振り可能に圧接する圧接頭部を備えた圧締部材が進退可能に螺着されているため、部品点数が削減されてコストを低減することができるとともに、取付作業の効率が格段に向上される。また、溝開口部内壁面の傾斜等に対応して圧接頭部を適切に圧接させることができるため、強固な固定が可能となる。
請求項2の考案に係る溝蓋によると、請求項1の考案において、前記取付固定部が前記蓋本体部の溝開口部内壁面側の切欠き部に設けられたため、取付固定部の不要な突出が抑制されて、蓋本体部と溝開口部内壁面との隙間へのゴミの侵入等を抑制することができるとともに、水路内のゴミ等が詰まりにくくなって排水の妨げとならない。
請求項3の考案に係る溝蓋によると、請求項1または2の考案において、前記取付固定部の上方に開放空間を有するため、障害物に妨げられることなく上方から取付固定部への作業を簡便かつ効率的に行うことが可能となる。
請求項4の考案に係る溝蓋によると、請求項3の考案において、前記開放空間にキャップ部材が着脱自在に配置されているため、不要な隙間の形成を抑制することができる。
請求項5の考案に係る溝蓋によると、請求項1ないし4のいずれかの考案において、前記圧締部材に緩み止めナットが螺着されたため、圧締部材の取付座部への固定を簡便に行うことが可能となる。
請求項6の考案に係る溝蓋によると、請求項1ないし5のいずれかの考案において、前記枠体部の溝開口部内壁面側の外縁部にフランジ部を有するため、溝蓋の設置場所が排水溝の内部形状に左右されないとともに、溝蓋の側部と溝開口部内壁面との隙間へのゴミの侵入等を抑制することができる。
本考案の一実施形態に係る溝蓋の斜視図である。 図1の溝蓋の平面図である。 図1の溝蓋の要部断面図である。 取付固定部の要部断面図である。 取付固定部近傍の斜視図及び平面図である。 ねじ止め機構を有するキャップ部材が配置された取付固定部近傍の斜視図及び断面図である。 クリップ機構を有するキャップ部材が配置された取付固定部近傍の斜視図及び断面図である。 他の実施形態に係る溝蓋の平面図である。 図8の溝蓋の要部断面図である。
図1〜図3は、側溝や横断溝等の排水溝Dの溝開口部D1に取付固定される溝蓋1であって、蓋本体部10と、取付固定部20とを備える。この溝蓋1が設置される排水溝Dは、コンクリート製のブロック体からなり、図3に示すように、溝開口部D1を構成する溝開口部内壁面D2と、溝開口部D1の両側の下部に段状に形成されて溝蓋1を載置可能とする溝段部D3と、溝段部D3と連接されて水路を構成する水路内壁面D5とを有する。なお、図3において、符号D2aは一側の溝開口部内壁面、D2bは一側の溝開口部内壁面D2aと対向する他側の溝開口部内壁面を表す。
蓋本体部10は、排水溝D内への落ち葉やゴミ等の侵入を抑制するための金属製の蓋体である。この蓋本体部10は、図1〜図3に示すように、枠体部11と、主部材12と、補強部材13とを有する。実施形態において、枠体部11は、溝開口部内壁面D2に近接する側板11a,11aと、各側板11a,11aの両端に架設される端板11b,11bとで構成される。
主部材12は、蓋本体部10の強度を保持する部材であって、図1,2に示すように、枠体部11を構成する各側板11a,11a間に複数本並設される。並設された複数本の主部材12のうち両端の2本の主部材12a,12aは、枠体部11を構成する端板11b,11bを兼ねてもよい。主部材12は、断面形状が矩形状、逆台形形状、T字形状、I字形状、Y字形状等の様々な形状で構成される。また、必要に応じて、主部材12の上面には滑り止めのための凹凸面等のノンスリップ加工面が形成される。
補強部材13は、図1〜図3に示すように、主部材12と交差して格子状に固定することにより、主部材12を補強する部材である。この補強部材13は、主部材12に対して直交するように複数本並設される。補強部材13には、主部材12の上面に溶接されるツイストバーや、主部材12を貫通するクロスパイプ等が適宜に用いられる。
取付固定部20は、蓋本体部10が設置される溝開口部D1に対し蓋本体部10を取付固定する部材である。図1〜図3に示すように、取付固定部20は、蓋本体部10の側部に配置され、取付座部21を一体に備え、該取付座部21に圧締部材30が進退可能に螺着されていて、圧締部材30を溝開口部内壁面D2に対して圧接させることによって、蓋本体部10を固定する。
取付座部21は、図4に示すように、板状の部材であって、ねじ溝部23が刻設された取付孔22を有する。この取付座部21は、後述する圧締部材30を取り付けるための部材であって、蓋本体部10の側面や、蓋本体部10の内側に形成される。蓋本体部の側面に取付座部が形成される場合、例えば、枠体部を構成する側板に取付孔が設けられ、この側板が取付座部を兼ねる。
また、蓋本体部10の内側に取付座部21が形成される場合、図1〜図3に図示の実施形態のように、蓋本体部10の溝開口部内壁面D2側の切欠き部15に設けられる。切欠き部15は、蓋本体部10の枠体部11の一部を取り除いて(切断して)蓋本体部10の内側へ形成された空間部分に相当し、例えば、2本の主部材12,12間と、一部を取り除いて形成された枠体部11の枠開放部15aとで構成される。従って、切欠き部15に設けられる取付座部21は、枠開放部15aより蓋本体部10の内側に位置する2本の主部材12,12間に架設される。この取付座部21では、主部材12,12間に架設されることにより、蓋本体部10に対する振動等を吸収するダンパーとして作用するため、取り付けられた圧締部材30に対する振動等の伝達を抑制することができる。
圧締部材30は、図4に示すように、ボルト部31と、緩み止めナット35と、圧接頭部40と、圧締ナット45とを備える。ボルト部31は、取付座部21のねじ溝部23と螺合するねじ部33が形成された軸部32と、軸部32の先端に形成されたねじ頭部34とを有し、取付座部21に進退可能に螺着される。ボルト部31の後端には、当該ボルト部31を指で回転させやすくするために多角柱状(例えば六角柱状)のつまみ部32aが形成されている。緩み止めナット35は、ボルト部31の軸部32に螺着されて、ボルト部31を取付座部21に固定する部材である。この緩み止めナット35では、取付座部21に取り付けられたボルト部31に螺着されて、取付座部21側へ締め付けられることによって、ボルト部31の緩みをなくして圧締部材30の取付座部21への固定を簡便に行うことが可能となる。
圧接頭部40は、図4に示すように、ボルト部31の先端に形成され、溝開口部内壁面D2に対して首振り可能に圧接される部位である。圧接頭部40は、椀形状の圧接本体41と、圧接本体41の開口縁部に相当し溝開口部内壁面D2に圧接される圧接面42と、圧接本体41にボルト部31の軸部32の直径よりも大径かつボルト部31のねじ頭部34の直径よりも小径に形成された貫通孔43とを有する。この圧接頭部40にあっては、圧接本体41の貫通孔43にボルト部31の軸部32が挿通されるとともに、ボルト部31のねじ頭部34が圧接本体41の内部側に配置されるため、ボルト部31の先端(ねじ頭部34側)に遊嵌状態で取り付けられる。これにより、圧接頭部40は揺動(首振り)自在となる。
圧締ナット45は、ボルト部31の先端に取り付けられた圧接頭部40の近傍のボルト部31の軸部32に螺着され、圧接頭部40を溝開口部内壁面D2側へ押圧する部材である。この圧締ナット45では、ボルト部31に揺動自在に取り付けられた圧接頭部40を溝開口部内壁面D2に対して当接させた際に、締め付けを行うことによって圧接頭部40を溝開口部内壁面D2側へ押圧して溝開口部内壁面D2へ圧接させる。
上記取付固定部20は、蓋本体部10の側部に1または複数個形成される。取付固定部20の設置箇所は、蓋本体部10の一側の側部、両側の側部、全周の側部等、当該溝蓋1の施工場所に応じて適宜である。例えば、蓋本体部10の一側の側部のみに取付固定部20を形成する場合(図示省略)、蓋本体部10の他側の側部を他側の溝開口部内壁面D2bに対して当接させるとともに、一側の溝開口部内壁面D2aに圧締部材30を圧接させる。これにより、両側の溝開口部内壁面D2a,D2b間に圧締部材30と蓋本体部10の他側の側部とで突っ張った状態が形成されて、当該溝蓋1が固定される。なお、蓋本体部10の一側の側部のみに取付固定部20を形成する場合は、取付固定部20の数は1または複数個のいずれでも構わない。
また、蓋本体部10の両側の側部に取付固定部20を形成する場合、図3に示すように、蓋本体部10の一側の圧締部材30Aを一側の溝開口部内壁面D2aに圧接させるとともに、他側の圧締部材30Bを他側の溝開口部内壁面D2bに圧接させる。これにより、両側の圧締部材30A,30Bで両側の溝開口部内壁面D2a,D2b間に突っ張り状態が形成されて、当該溝蓋1が固定される。蓋本体部10の両側の側部に取付固定部20を形成する場合は、一側と他側で取付固定部20を対向配置することが好ましい。特に、両側に2個ずつ計4個の取付固定部20を形成すれば、取付固定の安定性、作業効率、コスト等において有利である。
なお、図示は省略するが、蓋本体部10の全周の側部に取付固定部20を形成する場合には、四方の側部にそれぞれ圧締部材が設けられる。このような溝蓋は、例えば四方に溝開口部内壁面を有する桝開口部等へ設置する場合に適している。蓋本体部10の各側部に形成される取付固定部20は、取付固定の安定性、作業効率、コスト等の観点から、2個ずつの取付固定部20をそれぞれ対向配置することが好ましい。
取付固定部20においては、図1〜図3に示すように、蓋本体部10の切欠き部15に取付座部21が設けられることにより、圧締部材30が蓋本体部10の内側に配置される。そのため、取付固定部20は、蓋本体部10の側部や下部から必要以上に突出することが抑制される。この取付固定部20では、蓋本体部10の側部からの突出が抑制されることにより、溝蓋1の取付固定時に、蓋本体部10の側部と溝開口部内壁面D2との隙間を少なくすることができ、ゴミの侵入等を抑制することができる。また、蓋本体部10の下部からの突出が抑制されることにより、排水溝D内の水路の障害とならず、水路内のゴミ等が詰まりにくくなって排水の妨げとならない。
また、図1〜図5に示すように、取付固定部20の上方には、開放空間Sが設けられている。開放空間Sは、取付固定部20の上方において、枠体部11,主部材12,補強部材13のいずれも形成されていない空間に相当し、並設される複数の主部材12や補強部材13の間隔、取付固定部20の大きさ等に応じて適宜の範囲で形成される。例えば、複数の主部材12や補強部材13の間隔が広い場合や、取付固定部20が小さい場合には、切欠き部15内における補強部材13が配設されていない2本の主部材12,12間の隙間が開放空間Sに相当する。一方、図1,2,5に示す実施形態のように複数の主部材12や補強部材13の間隔が狭い場合や、取付固定部20が大きい場合には、切欠き部15内において主部材12や補強部材13の一部を取り除いて(切断して)形成された隙間が開放空間Sに相当する。主部材12の一部を取り除いた場合には、その端部に支持板25が設けられる。
開放空間Sにより取付固定部20の上方には障害物がない。そのため、レンチやスパナ等の工具を用いて取付固定部20の緩み止めナット35や圧締ナット45の締め付けまたは緩め作業を行う場合、障害物に妨げられることなく取付固定部20の上方から簡便かつ効率的に作業を行うことが可能となる。
上記開放空間Sには、必要に応じて、図6に示すキャップ部材50が着脱自在に配置される(図6(a)参照)。このキャップ部材50は、開放空間Sを塞いで不要な隙間の形成を抑制する部材であって、キャップ本体51と、キャップ取付部55とを有する。キャップ本体51は、開放空間Sとともにその下方に配置される取付固定部20を被覆する板部材である。このキャップ本体51は、図6(b)に示すように、蓋本体部10の上面10aと面一となるように配置される。そのため、上面10a部分で凹凸が軽減され、歩行者のつまずき等の発生が抑制されて安全である。なお、キャップ本体51を蓋本体部10の上面10aと面一に配置する場合、取付固定部20の取付座部21及び圧接頭部40は、キャップ本体51が配置可能な程度に蓋本体部10の上面10aより下方側に配置される。
キャップ取付部55は、キャップ本体51を開放空間Sにおいて着脱自在に固定する部材である。図6に図示の例では、ねじ止め機構55Aが用いられている。このねじ止め機構55Aは、主部材12に設けられたねじ受部56aと、キャップ本体51に形成されたねじ穴52に相通されてねじ受部56aと螺着されるねじ部57aとを有する。ねじ受部56aは、主部材12の他、取付座部21や支持板25等の適宜の位置に設けられる。このねじ止め機構55Aでは、キャップ本体51を取付座部21上方に配置させて、ねじ部57aをねじ受部56aに螺着させることによって、簡便にキャップ本体51を取り付けることができる。
また、キャップ取付部55は、上記ねじ止め機構55Aに替えて、図7に示すクリップ機構55Bを用いてもよい。クリップ機構55Bは、キャップ本体51の下面側に一体にに設けられたクリップ部56bと、キャップ本体51の下面側後端に設けられた爪部57bとを有する。このクリップ機構55Bでは、支持板25の上部側に形成された差込孔26に爪部57bを差し込んだ後、クリップ部56bを取付座部21の上端部に挟着させて、キャップ本体51を固定させる。このクリップ機構55Bは、工具等を用いることなく手作業のみでの取り付けが可能であるため、作業性に優れる。また、キャップ本体51の取り外しに際しては、例えばキャップ本体51の先端側に形成された引っ掛け部53にマイナスドライバー等の適宜の工具を引っ掛け、キャップ本体51を持ち上げてクリップ部56bの挟着状態を解除させる。このようにクリップ機構55Bでは、ワンタッチでのキャップ本体51の着脱が可能である。なお、キャップ取付部55は、ねじ止め機構55Aやクリップ機構55Bに限らず、適宜の着脱機構を用いることができる。
ここで、当該溝蓋1の取付固定手順について説明する。まず、図3に示すように、排水溝Dの溝開口部D1に形成された溝段部D3に溝蓋1が載置される。次に、取付固定部20において、圧締部材30(ボルト部31)を溝開口部内壁面D2側へ前進させて、圧接頭部40が溝開口部内壁面D2へ近接または当接される。圧接頭部40を溝開口部内壁面D2に近接または当接させた状態で緩み止めナット35が締め付けられて、ボルト部31が位置決め(固定)される。
続いて、圧締ナット45が締め付けられて、圧接頭部40が溝開口部内壁面D2に圧接される。この時、圧接頭部40の圧接本体41がボルト部31に遊嵌されて首振り(揺動)自在であることから、溝開口部内壁面D2の傾斜等に対応して圧接本体41が揺動(傾斜)され、溝開口部内壁面D2に対して適切に圧接される。
上記取付固定部20の締め付け作業は、残り(図示の例では3箇所)の取付固定部20,20,20においても順次行われる。なお、これら締め付け作業は、開放空間Sにより取付固定部20の上方に障害物がないため、そのままレンチやスパナ等の工具により直接的に行うことが可能である。そのため、作業が簡便となり、効率性も向上する。
また、取付固定部20の圧接後、図6に示すように、開放空間Sにキャップ部材50が取り付けられる。キャップ部材50の取り付けでは、キャップ本体51が開放空間Sに配置され、ねじ止め機構55Aのねじ部57によりねじ受部56に固定される。
このように、本考案の溝蓋1は、蓋本体部10に設けられた取付固定部20を溝開口部内壁面D2(D2a,D2b)に圧接させることによって固定可能であるため、従来のように排水溝に取付固定された受け枠を介して設置する必要がない。特に、取付固定部20の緩み止めナット35や圧締ナット45等の締め付け作業のみで取付固定が可能であるため、部品点数が大幅に削減されてコストを低減することができるとともに、取付作業の効率が格段に向上される。
また、取付固定された溝蓋1は、蓋本体部10の側方に設けられた取付固定部20が対向する溝開口部内壁面D2a,D2b間に突っ張り状態で圧接されるため、蓋本体部10の外部への不要な突出が抑制されて、水路内の排水の妨げとならない。さらに、圧接頭部40が首振り可能であるため、溝開口部内壁面D2の傾斜や設置時のゆがみ等に対応して溝開口部内壁面D2へ適切に圧接されて、強固に固定することができる。特に、圧締部材30が取り付けられる取付座部21が蓋本体部10に対する振動等を吸収するダンパーとして作用することから、振動等による取付固定後の圧締部材30の緩みの発生等を抑制することができる。
なお、点検や交換等をする場合、まずキャップ部材50を外した後、取付固定部20の緩み止めナット35や圧締ナット45等を緩めるだけで、当該溝蓋1を溝開口部D1から容易に取り外すことが可能である。
次に、図8,9に示す他の実施形態に係る溝蓋1Aについて説明する。溝蓋1Aは、枠体部11の溝開口部内壁面D2側の外縁部にフランジ部14,14を有する。フランジ部14,14は、枠体部11の対向する外縁部からそれぞれ外側へ延設された板状部であって、特に当該溝蓋1Aを設置する排水溝D10の溝開口部D1より外側へ延設される。そのため、図9(b)に示すように、フランジ部14,14は、溝蓋1Aの設置時に排水溝D10の両側の開口縁部D6,D6上に載置される。
そこで、溝蓋1Aでは、溝開口部内壁面D2が水路を構成する水路内壁面D5となって溝開口部D1内に段部が形成されない形状の排水溝D10に対しても取付固定が可能となる。そのため、溝蓋1Aの設置場所が排水溝の内部形状に左右されない。また、フランジ部14,14は枠体部11の外縁部から延設されているため、設置時に溝蓋1Aの側部と溝開口部内壁面D2との間に形成される隙間を被覆することができ、ゴミの侵入等を抑制することができる。
以上のとおり、本考案の溝蓋は、取付固定部の締め付けを行うだけで受け枠を介在させることなく溝開口部に直接取付固定することが可能となる。そのため、側溝等の排水溝への溝蓋の設置作業を極めて効率的に実施することができ、施工現場での作業が大幅に軽減されることが期待できる。
1,1A 溝蓋
10 蓋本体部
10a 蓋本体部の上面
11 枠体部
11a 側板
11b 端板
12,12a 主部材
13 補強部材
14 フランジ部
15 切欠き部
15a 枠開放部
20 取付固定部
21 取付座部
22 取付孔
23 ねじ溝部
25 支持板
26 差込孔
30,30A,30B 圧締部材
31 ボルト部
32 軸部
32a つまみ部
33 ねじ部
34 ねじ頭部
35 緩み止めナット
40 圧接頭部
41 圧接本体
42 圧接面
43 貫通孔
45 圧締ナット
50 キャップ部材
51 キャップ本体
52 ねじ穴
53 引っ掛け部
55 キャップ取付部
55A ねじ止め機構
55B クリップ機構
56a ねじ受部
56b クリップ部
57a ねじ部
57b 爪部
D,D10 排水溝
D1 溝開口部
D2,D2a,D2b 溝開口部内壁面
D3 溝段部
D5 水路内壁面
D6 開口縁部
S 開放空間

Claims (6)

  1. 枠体部と主部材と前記主部材と交差する補強部材を有する蓋本体部に前記蓋本体部が設置される溝開口部に対し前記蓋本体部を取付固定する取付固定部が設けられた溝蓋であって、
    前記取付固定部はねじ溝部が刻設された取付座部を一体に備え、前記取付座部に先端に溝開口部内壁面に首振り可能に圧接する圧接頭部を備えた圧締部材が進退可能に螺着されていることを特徴とする溝蓋。
  2. 前記取付固定部が前記蓋本体部の溝開口部内壁面側の切欠き部に設けられた請求項1に記載の溝蓋。
  3. 前記取付固定部の上方に開放空間を有する請求項1または2に記載の溝蓋。
  4. 前記開放空間にキャップ部材が着脱自在に配置されている請求項3に記載の溝蓋。
  5. 前記圧締部材に緩み止めナットが螺着された請求項1ないし4のいずれか1項に記載の溝蓋。
  6. 前記枠体部の溝開口部内壁面側の外縁部にフランジ部を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の溝蓋。
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