JP3207011U - スノーグローブ - Google Patents

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剛行 渡辺
剛行 渡辺
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Abstract

【課題】手軽に製造することが可能であり、かつ奥行方向の豊かな表現を可能とするスノーグローブを提供する。【解決手段】透明でドーム状の外壁部22を有する容器本体20と、容器本体20内に充填されており、透明の液体及び当該液体中を浮遊できる浮遊体を含む充填体と、容器本体20の外部から、外壁部22及び前記充填体を通して視認される展示物と、を有しており、前記展示物は、互いに対向する第1表面と第2表面とを有しており所定の厚みを有する透明板と、前記第2表面に形成されており、前記第1表面を介して前記透明板から出射する光を介して視認される像が印刷してある印刷層と、を有する印刷展示物40を含む、ことを特徴とするスノーグローブ10である。【選択図】図2

Description

本考案は、ドーム状の透明容器及び透明容器内に充填された充填体を通して視認される展示物を有するスノーグローブに関する。
スノーグローブは、液体と浮遊物が充填された透明容器の内部に、人形や模型等の展示物を配置してなるおもちゃの置物であり、容器を振って浮遊物を浮遊させることで、独特の動きのある表現を楽しむことができる。スノーグローブの起源に関しては、19世紀初頭にペーパーウェイトの意匠として考案されたとする説があり、遅くとも20世紀初頭にはヨーロッパ各地で観光みやげ等としてスノーグローブが製造・販売されており、現在でも多くのスノーグローブファンやコレクターが存在する。
近年、スノーグローブコレクターやファンの間で、オリジナルの展示物を使用したスノーグローブを作製してほしいという要望がある。しかしながら、手作りや少数生産で立体的なフィギアを作製する場合、作製費が高額となる問題がある。また、紙などに印刷した印刷物は、耐水性の問題から展示物として採用することが難しいという問題を有している。
このような問題を解決する従来技術として、容器内に液体等を充填する充填室と、展示物を展示する展示室を分離して設けるスノーグローブが提案されている。
実用新案登録第3171324号公報 実用新案登録第3100280号公報
充填室と展示室を分離して設けるスノーグローブでは、分離しないタイプに比べて展示室が狭くなるため、特に奥行方向の表現が難しいという問題を有している。また、紙の上に印刷された印刷物を展示物として使用する場合、印刷面が空気に触れているため経年変化が生じやすく、耐久性等の面から課題がある。
本考案は、このような課題を解決するためになされたものであり、奥行方向の豊かな表現を可能であり、かつ展示物が経年変化し難いスノーグローブを提供する。
前記課題を解決するために、本考案のスノーグローブは、透明でドーム状の外壁部を有する容器本体と、
前記容器本体内に充填されており、透明の液体及び当該液体中を浮遊できる浮遊体を含む充填体と、
前記容器本体の外部から、前記外壁部及び前記充填体を通して視認される展示物と、を有しており、
前記展示物は、互いに対向する第1表面と第2表面とを有しており所定の厚みを有する透明板と、前記第2表面に形成されており、前記第1表面を介して前記透明板から出射する光を介して視認される像が印刷してある印刷層と、を有する印刷展示物を含む。
本考案に係るスノーグローブは、外壁部及び液体を通して視認される展示物として、透明板の第2表面に形成されており、第2表面とは反対側の第1表面から視認される印刷層を有する印刷展示物を含んでいる。印刷展示物は、透明板に画像等を印刷して作製されるため、従来の立体的なフィギュアに比べて安価で手軽にオリジナルのものを作製することができる。さらに、印刷された画像等は、第1表面を介して透明板から出射した光を介して視認されるため、このような印刷展示物は、透明板を出射する際の光の屈折作用により、奥行き感の豊かな表現を行うことができる。また、透明板に印刷しているため、耐水性のない紙に印刷された印刷物とは異なり、直接液体内に配置することも可能である。さらに、印刷層において視認される側の表面は、透明板の第2表面に保護される。したがって、このような印刷展示物では、印刷層において視認される側の表面は液体又は空気に触れることがないため画像等が経年変化し難く、優れた耐久性を有する。
また、例えば、前記印刷展示物は、前記第1表面の一部に形成されており、前記印刷層の前記像の前方に重なった状態で前記像と共に視認される前方表示部分を有しても良い。
第1表面に形成される前方表示部分は、前方表示部分で反射された光を介して視認されるため、透明板から出射した光を介して視認される印刷層の像と重なった状態で視認されることにより、このような印刷展示物は、極めて立体的な表現を行うことができる。
また、例えば、前記印刷展示物は、前記印刷層に重ねて形成されており、前記第1表面の背面側から視認される背面像が印刷してある背面印刷層を有してもよい。
第1表面の正面側から視認される像と、第1表面の背面側から視認される背面像を有する印刷展示物を有することにより、このようなスノーグローブでは、多様な見え方を楽しむことが可能である。
また、例えば、前記展示物は、前記充填体の中に配置されており、前記印刷展示物の前方に重なった状態で前記印刷展示物と共に視認できるフィギュアを有してもよい。
透明板の表面に印刷してある印刷層と、立体的な反射面を有するフィギュアとでは見え方が異なるため、これらを組み合わせることにより、多彩な表現が可能となる。また、例えば、少数作製の印刷展示物と、多数作製のフィギュアとを組み合わせることで、多彩な少数作製のスノーグローブを、安価かつ容易に作製することができる。
図1は、本考案の第1実施形態に係るスノーグローブの全体斜視図である。 図2は、図1に示すスノーグローブの分解斜視図である。 図3は、図1に示すスノーグローブに含まれる印刷展示物の斜視図である。 図4は、図1に示すスノーグローブの断面図である。 図5は、本考案の第2実施形態に係るスノーグローブの全体斜視図である。 図6は、図5に示すスノーグローブの分解斜視図である。 図7は、図5に示すスノーグローブに含まれる容器本体の底面図である。 図8は、図7に示す容器本体のXIII−XIII線に沿う断面図である。 図9は、図7に示す容器本体のIX−IX線に沿う断面図である。 図10は、図5に示すスノーグローブの断面図である。 図11は、変形例に係る印刷展示物の断面図である。
第1実施形態
図1は、本考案の第1実施形態に係るスノーグローブ10の全体斜視図である。スノーグローブ10は、透明でドーム状の外壁部22を有する容器本体20と、容器本体20内に充填されている充填体(液体12a、浮遊体12b)と、容器本体20の外部から、透明な外壁部22及び充填体を通して視認される展示物(印刷展示物40)を有している。
図2は、図1に示すスノーグローブ10の分解斜視図である。ただし、分解斜視図である図2においては、図1に示す充填体については表示していない。スノーグローブ10の容器本体20は、ドーム状の外壁部22と、外壁部22に接続するリング状のリング部23とを有しており、リング部23の内側である底孔20aを介して、外壁部22の内部に印刷展示物40等を挿入できる。容器本体20の材質は、ガラス、樹脂等を採用することができ、例えば樹脂としてはポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート等が挙げられるが、特に限定されない。容器本体20の外壁部22は無色であることが好ましいが、透明であれば着色されていてもよい。
容器本体20の底孔20aは、容器本体20の内部に液体12a及び浮遊体12b等の充填体を充填し、印刷展示物40aを配置した上で、底栓52によって封止される。底栓52は、容器本体20におけるリング部23の内壁に密着できるように、ゴムやエラストマーのような樹脂又はコルク等のような弾性を有する材料で構成することができるが、底栓52の材質は特に限定されない。底栓52は、接着剤等でリング部23に固定されても良い。なお、底栓52は、容器本体20の内部から充填体が流出しないように底孔20aを封止するものであればどのような構造であってもよく、例えば、容器本体20に接着されたり、リング部23に嵌合されたりすることにより、容器本体20に固定される蓋状のものであってもよい。
台座50は、略円筒状の外形状を有しており、例えば樹脂、木材又は金属等で作製されている。図2に示すように、台座50の中央孔には、容器本体20のリング部23が挿入される。台座50と容器本体20は、例えば接着剤等で固定される。なお、台座50は、スノーグローブ10を、テーブル等に安定した状態で設置可能とするものであれば、形状や材質は特に限定されない。
図3は、容器本体20の内部に配置される展示物に含まれる印刷展示物40を表す斜視図である。印刷展示物40は、透明板41と、透明板41の表面に形成されている印刷層46と、底板42を有している。
透明板41は、所定の厚みを有する透明な板で構成される。透明板41の材質としては、例えば、アクリル(アクリル板)、ポリカーボネート(ポリカーボネート樹脂板)、PET(PET板)等の樹脂板や、ガラス板等が挙げられる。特に、透明板41としては、印刷層46が形成しやすく、透明度が高いアクリル板が好ましいが、透明板41の材質はこれに限定されない。また、透明板41の厚みについても特に限定されないが、板自体が反り難く、スノーグローブ10内の展示に好適な立体感を持たせる観点から、2〜20mmとすることが好ましく、5〜15mmとすることが特に好ましい。
図3に示すように、透明板41の外周形状は、円弧状の1辺と直線状の3辺を繋げた形状を有しているが、透明板41の外周形状は特に限定されず、四角形や八角形のような多角形であってもよく、円や楕円、星形その他の形状であってもよい。
スノーグローブ10の断面図である図4に示すように、透明板41は、互いに対向する第1表面41aと第2表面41bとを有する。第1表面41aと第2表面41bとは、平板状である透明板41の一方の面と他方の面であり、印刷展示物40は、第1表面41a及び第2表面41bが、容器本体20内で直立するように、容器本体20内における中央付近に設けられている。
印刷層46は、透明板41の第2表面41bに形成されている。印刷層46は、図3に示すように第2表面41bの全体に形成されていてもよいが、第2表面41bの一部のみに形成されていてもよい。印刷層46は、透明板41の第2表面41bに、単色又は多色のインクが層を成して構成されている。印刷層46を構成するインクは、液体12aに接触した状態で時間が経過しても第2表面41bから剥がれないように、良好な耐液性を有するものが好ましいが、インクの種類は特に限定されない。印刷層46は、例えばインクジェットプリンター、スクリーン印刷機等を用いて形成されるが、印刷層46を形成する印刷方法は特に限定されない。
印刷層46は、印刷層46が形成されている第2表面41bとは反対面である第1表面41aから出射する光を介して視認される像を印刷したものである。印刷層46が文字や写真のような像を印刷したものである場合、その文字や写真の像は、第1表面41a側から正像として視認される。印刷層46には、保護層や背面印刷層などが重ねて印刷されていてもよいが、たとえば、第2表面41bに印刷層46だけが形成されている場合、印刷層46は、第1表面41aの背面側から、左右が反転した逆像として視認される。なお、印刷層46は、光(可視光)を殆ど透過させない遮光層であってもよく、一部の光を透過させる半透過層であってもよい。
図3に示すように、透明板41には、底板42が取り付けられている。図4に示すように、底板42は、第1表面41a及び第2表面41bに対して略垂直になるように、透明板41の底面41eに接着剤等により固定されている。底板42は、スノーグローブ10を傾けた場合にも、印刷展示物40の位置がずれないように、底栓52に固定されている。
図4に示すように、容器本体20内には、透明の液体12a及び液体12a中を浮遊できる浮遊体12bを含む充填体が充填されている。透明の液体12aとしては、例えば水等を用いることができるが、特に限定されない。また、浮遊体12bとしては、例えば浮遊した際に雪のように見える白色の小片等を採用できるが、浮遊体12bの形状、大きさ及び色彩は特に限定されない。また、浮遊体12bは、透明の液体12a中を所定時間浮遊したのち沈降するものが好ましく、透明の液体12aより若干比重が重く、表面積が大きい形状のものを採用することができる。また、浮遊体12bは固体に限定されず、透明の液体12aとは混ざり合わない他の液体であってもよい。なお、充填体には、空気等の気体が含まれていてもよい。
図1に示すように、印刷展示物40のような展示物は、容器本体20の外部から、外壁部22及び充填体を通して視認される。また、一度台座50が上側になるようにスノーグローブ10を傾けた後、図1に示すように再び台座50が下側になる状態でスノーグローブ10を設置することにより、浮遊体12bが液体12a内を浮遊する。
なお、本考案の説明において特定の部材が透明であるとは、その部材を隔てて反対側にある物体の形状等を認識可能であるという意味であり、特定の部材が視認できないということを意味せず、また、特定の部材の可視光透過率がほぼ100%であるということまでは意味しない。例えば、表面が平滑であって可視光透過率(JIS R3106:1998)が20%以上から100%未満である部材は、標準的な室内の明るさ(700ルクス程度)において、その部材を隔てて反対側にある物体の形状を認識でき、透明であるといえる。反対に、可視光透過率が5%以下であるか、または部材表面等で散乱・反射などが生じることにより、その部材を隔てて反対側にある物体の形状を認識できないような部材は、不透明であるといえる。
図1に示すようなスノーグローブ10は、たとえば以下のようにして作成される。
まず、図2に示すような容器本体20、印刷展示物40、底栓52、台座50及び充填体を準備する。印刷展示物40は、たとえばインクジェットプリンター等を用いて、アクリル板等の透明板41に印刷層46を形成したのち、透明板41に底板42を固定することにより作製する。
次に、容器本体20の内部を液体12aと浮遊体12bとを含む充填体で満たした後、印刷展示物40を上面に固定した底栓52で容器本体20の底孔20aを塞ぐ。最後に、印刷展示物40および充填体が内部に収容された容器本体20を台座50に固定することにより、図1に示すようなスノーグローブ10を得る。
図1に示すスノーグローブ10は、容器本体20内部に、展示物としての印刷展示物40を有している。図4に示すように、印刷展示物40は、透明板41の第2表面41bに形成されており、第2表面41bとは反対側の第1表面41aから視認される。印刷展示物140は、インクジェットプリンター等を用いて作製することにより、従来の立体的なフィギュアに比べて、安価で手軽にオリジナルのものを作製することができる。さらに、印刷された像は、印刷層46の層前面46aで反射された後に第1表面41aを介して透明板41から出射した光を介して視認されるため、このような印刷展示物40は、透明板41から出射する際や容器本体20から出射する際等における光の屈折作用により、奥行き感の豊かな表現を行うことができる。
また、透明板41に印刷しているため、耐水性のない紙に印刷された印刷物とは異なり、直接液体12a内に配置することが可能である。さらに、印刷層46において視認される側の表面である層前面46aは、透明板41の第2表面41bに保護される。したがって、このような印刷展示物40では、印刷層46の層前面46aは液体又は空気に触れることがないため画像等が経年変化し難く、優れた耐久性を有する。なお、層前面46aとは反対側の層背面46bには、印刷層46を保護するための保護層が形成されていてもよい。保護層は、たとえばインクジェットプリンターやスクリーン印刷機等を用いて、層背面46bに単一色の保護層を印刷することにより形成することができるが、保護層の形成方法やデザインは特に限定されない。
第2実施形態
図5は、本考案の第2実施形態に係るスノーグローブ100の全体斜視図である。スノーグローブ100は、ドーム状の外壁部122を有する容器本体120と、有底筒状の底蓋150とを有する。容器本体120の内部には、液体等で充填されている充填室121や、印刷展示物140が配置されている展示室130が形成されている。底蓋150は、容器本体120の底部に取り付けられている。
図6は、スノーグローブ100の分解斜視図である。底蓋150は、容器本体120から取り外すことが可能であり、底蓋150を取り外すことにより、印刷展示物140を容器本体120の展示室130から取り出すことが可能である。
図8及び図9は容器本体120の断面図である。容器本体120の底面図である図7に示すように、図8に示す断面は、容器本体120の底壁部124に形成される挿入口124aの短辺124ac、124abを二等分する断面であり、図9に示す断面は挿入口124aの長辺124aa、124abを二等分する断面であり、2つの断面は互いに直交する関係にある。すなわち、図8は、容器本体120を第3充填部分121cに沿って切断し、第1充填部分121aを含む部分と第2充填部分121bとを含む部分との2つの部分に容器本体120を分離する断面による断面図である。これに対して、図9は、第1内壁127から第2内壁128へ向かう方向(図9参照)の断面による断面図である。
図8に示すように、容器本体120は、ドーム状の外壁部122と、外壁部122の下端に接続する底壁部124と、底壁部124からドーム状の外壁部122に向かって立ち上がる内壁部126とを有している。すなわち、容器本体120の周壁は、外壁部122と内壁部126との二重構造となっており、外壁部122、底壁部124及び内壁部126に囲まれた領域が充填室121であり、充填室121の内部に展示室130が配置されている。展示室130は、内壁部126によって充填室121から隔てられており、充填室121及び内壁部126によって上方及び側方を囲まれている。
図9に示すように、底壁部124には略長方形の挿入口124aが形成されている。図5に示すように、展示室130を囲む内壁部126は、第1内壁127と、第2内壁128と、接続壁129によって構成される。第1内壁127は、挿入口124aの一方の長辺124aaから上方に立ち上がるように設けられており、第2内壁128は、挿入口124aの他方の長辺124abから上方に立ち上がるように設けられている。第1内壁127と第2内壁128とは、展示室130を挟んで互いに対向している。
接続壁129は、第1内壁127と第2内壁128の端部同士を、互いに接続している。また、図7に示すように、接続壁129は、挿入口124aの一方の短辺124acと、他方の短辺124adとを接続している。
図9に示すように、第1内壁127と第2内壁128とは、外壁部122の頂部122aを基準として対称に配置されている。しかしながら、図5に示すように、第1内壁127と第2内壁128とは平行ではなく、挿入口124aから頂部122aへ向かう方向である上方へ向かって互いの間隔が狭くなるように傾斜している。
充填室121の内部には、図1に示すスノーグローブ10と同様に、透明の液体12a及び浮遊体12bを含む充填体が充填されている。充填体には、空気等の気体12cが含まれていてもよい。また、充填室121には、立体的に造形されたフィギュア160のような、印刷展示物140以外の展示物が配置されていてもよい。ただし、充填室121に使用されるフィギュア160には、液体12aに接触しても変形、変色しないように、耐液性が必要である。
図9に示すように、充填室121は、第1内壁127と外壁部122との間に形成される第1充填部分121aと、第2内壁128と外壁部122との間に形成される第2充填部分121bと、接続壁129と外壁部122との隙間に形成される第3充填部分121cとを有する。第3充填部分121cは、第1充填部分121aと第2充填部分121bとを接続しており、充填室121内の充填体(液体12a、浮遊体12b、気体12c)は、第3充填部分121cを介して第1充填部分121aと第2充填部分121bとの間を移動できる。
外壁部122と接続壁129との間に形成される隙間(第3充填部分121c)は特に限定されないが、例えば充填体のうち透明の液体12aは自由に移動できるが、浮遊体12bは抵抗を受けてスムーズに通過できない程度の大きさであることが好ましい。
容器本体120の材質は、図2に示す容器本体120と同様に、ガラス、樹脂等を採用することができ、例えば樹脂としてはポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート等が挙げられるが、特に限定されない。また、容器本体120のうち外壁部122、第1内壁127及び第2内壁128は透明であるが、底壁部124等は不透明であっても良い。また、外壁部122、第1内壁127及び第2内壁128は、無色であることが好ましいが、透明であれば着色されていてもよい。
スノーグローブ100の断面図である図10に示すように、展示室130を取り囲む外壁部122、充填室121の内部に充填される液体12a、第1内壁127及び第2内壁128は透明である。そのため、展示室130及び展示室130に配置される印刷展示物140は、スノーグローブ100の外部から、これらの部分を通して視認できる。
充填室121とは内壁部126によって隔てられており、空気で満たされた展示室130には、印刷展示物140が配置されている。図6に示すように、印刷展示物140は、透明板141と、透明板141の表面に形成されている印刷層146及び前方表示部分148とを有する。
透明板141は、図3に示す印刷展示物40に含まれる透明板41と同様の透明な板で構成されている。また、図10に示すように、透明板141は、図3に示す透明板41と同様に、互いに対向する第1表面141aと第2表面141bとを有する。印刷層146は、透明板141の第2表面141bに形成されている。印刷層146は、第1実施形態に係る印刷層46と同様であるため、詳細については説明を省略する。
図6及び図10に示す前方表示部分148は、透明板141における第1表面141aの一部に形成されている。図6に示すように、本実施形態における前方表示部分148は、「Happy Birthday」の文字形状を有するインク層等で構成されており、印刷層146の像の前方に重なった状態で、印刷層146の像とともに視認される。
前方表示部分148は、印刷層146と同様にインクジェットプリンター、スクリーン印刷機等を用いて第1表面141aに印刷されることにより形成されてもよく、別途シートに印刷されたものを第1表面141aに張り付けたり、第1表面141aに手書きでインクを付着させたりすることで、形成されてもよい。なお、前方表示部分148の形状や配置は特に限定されず、前方表示部分148が表示するのは文字であってもよく、画像や模様であってもよい。
図6に示すように、スノーグローブ10は、内部にフィギュア160を配置した後、充填体を充填した容器本体20を準備し、容器本体20の底壁部124に形成された挿入口124aを介して印刷展示物140を展示室130に挿入及び配置した後、挿入口124aを閉じるように容器本体20に底蓋150を取り付けることにより作製される。なお、展示室130には、印刷展示物140以外の展示物が、印刷展示物140と共に配置されていてもよい。
第2実施形態に係るスノーグローブ100も、第1実施形態に係るスノーグローブ10と同様に、オリジナルの写真等を用いた印刷展示物140等を採用できるため、立体的なフィギュア等を作成する必要がある従来のスノーグローブに比べて安価で手軽に、写真やイラストのデザインを取り込むことができる。また、透明板141に印刷された印刷展示物140は、写真等を紙に印刷した展示物とは異なり、透明板41から出射する際の光の屈折作用により、奥行き感の豊かな表現を行うことができる。また、印刷層146において視認される側の表面である層前面146aは、透明板41の第2表面141bに保護されるため、印刷展示物140は美しい光沢を長期間維持できる。
また、図6等に示す印刷展示物140では、前方表示部分148は透明板141に入射することなく前方表示部分148で反射された光を介して視認されるのに対して、印刷層146の像は透明板141から出射した光を介して視認されるため、スノーグローブ100の外部から見た場合、両者の見え方は大きく異なる。スノーグローブ100では、前方表示部分148と印刷層146の像とを重ねて配置することにより、たとえば前方表示部分148が印刷層146の像から大きく飛び出しているように見えるなど、極めて立体的な表現を行うことができる。
さらに、スノーグローブ100では、透明板141の表面に印刷してある印刷層146と、立体的な反射面を有しており液体12a内に配置されているフィギュア160とを組み合わせることにより、多彩な表現が可能となる。例えば、作成依頼者の写真を用いた印刷展示物140と、多数作製のフィギュア160とを組み合わせることで、少数作製であっても、多彩なスノーグローブ100を安価で容易に作製することができる。
以上、本考案の実施形態であるスノーグローブ10、100を示しつつ、考案について詳細に説明したが、本考案はこれらの実施形態のみに限定されるものではなく、様々な他の実施形態や変形例が、本考案に含まれることは言うまでもない。
図11は、変形例に係る印刷展示物240の断面図である。印刷展示物240は、上述した実施形態における印刷展示物40、140の代わりに、スノーグローブ10、100の展示物として採用することができる。
印刷展示物240は、透明板141と、印刷層146と、中間層249aと、背面印刷層249bとを有する。透明板141と印刷層146については、図10に示す印刷展示物140と同様である。図11に示すように、中間層249aと背面印刷層249bは、印刷層146に重ねて形成されている。
背面印刷層249bは、透明板141における第1表面141aの背面側から視認される背面像を印刷したものであり、印刷層146に対して中間層249aを挟んで配置されている。中間層249aは、印刷層146と背面印刷層249bとを隔てており、印刷層146による像と、背面印刷層249bによる背面像とが、互いに影響を及ぼし合うことを防止している。中間層249aは、例えば白色等の単色層であることが好ましいが、特に限定されない。また、背面印刷層249bは、印刷層146と同様に、単色又は多色のインクが層を成して構成されている。
このような印刷展示物240は、透明板141の第2表面141bに印刷層146を形成した後、印刷層146に重ねて中間層249aを形成し、更に印刷層146及び中間層249aに重ねて背面印刷層249bを形成することにより作製することができる。中間層249a及び背面印刷層249bは、印刷層146と同様に、インクジェットプリンター、スクリーン印刷機等を用いて形成することができるが、中間層249a及び背面印刷層249bを形成する印刷方法や、インクの種類は特に限定されない。
図11に示すような背面印刷層249bを印刷展示物として採用したスノーグローブは、例えば複数の画像を印刷展示物のデザインに取り入れることが可能であり、多彩な表現が可能である。
10、100…スノーグローブ
12a…液体
12b…浮遊体
12c…気体
20、120…容器本体
20a…底孔
22、122…外壁部
23…リング部
40、140、240…印刷展示物
41、141…透明板
41a、141a…第1表面
41b、141b…第2表面
41e…底面
42…底板
46、146…印刷層
46a、146a…層前面
46b…層背面
50…台座
52…底栓
121…充填室
121a…第1充填部分
121b…第2充填部分
121c…第3充填部分
122a…頂部
124…底壁部
124a…挿入口
124aa、124ab…長辺
124ac、124ad…短辺
126…内壁部
127…第1内壁
128…第2内壁
129…接続壁
130…展示室
148…前方表示部分
150…底蓋
160…フィギュア
249a…中間層
249b…背面印刷層

Claims (4)

  1. 透明でドーム状の外壁部を有する容器本体と、
    前記容器本体内に充填されており、透明の液体及び当該液体中を浮遊できる浮遊体を含む充填体と、
    前記容器本体の外部から、前記外壁部及び前記充填体を通して視認される展示物と、を有しており、
    前記展示物は、互いに対向する第1表面と第2表面とを有しており所定の厚みを有する透明板と、前記第2表面に形成されており、前記第1表面を介して前記透明板から出射する光を介して視認される像が印刷してある印刷層と、を有する印刷展示物を含む、ことを特徴とするスノーグローブ。
  2. 前記印刷展示物は、前記第1表面の一部に形成されており、前記印刷層の前記像の前方に重なった状態で前記像と共に視認される前方表示部分を有することを特徴とするスノーグローブ。
  3. 前記印刷展示物は、前記印刷層に重ねて形成されており、前記第1表面の背面側から視認される背面像が印刷してある背面印刷層を有することを特徴とするスノーグローブ。
  4. 前記展示物は、前記充填体の中に配置されており、前記印刷展示物の前方に重なった状態で前記印刷展示物と共に視認できるフィギュアを有することを特徴とするスノーグローブ。
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