JP3206910U - 包装用緩衝材と容器トレー - Google Patents

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真二 橋本
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Abstract

【課題】折り曲げ部が少なく容易に組み立てが可能で、ケーキ等菓子を持ち運ぶ際の上下振動時にケーキ等菓子が転倒及び変形するのを防止するための包装用緩衝材と容器トレーを提供する。【解決手段】一枚の厚紙を側面板2a〜2d,3a〜3dを折り目5a〜5jに対して内向きW字に織り込み、折り目5c,5dを介して底面板4aと4bが重なり合うように折り込み、差し込み片6aを差し込みスリット7に挿入し筒状とすることで、組み立てが容易で、折り目5a〜5jの弾性により上下に伸縮可能なケーキ等菓子を収納するための箱内配置用緩衝材とする。さらに、ツメ9、舌片17を有し、ケーキ等被包装物の横揺れ、横滑り、上方への飛び出しを防止する容器トレーを包装用緩衝材にセットする。【選択図】図4

Description

本考案は、被包装物を箱に収容する際に、被包装物と共に箱内に装填され、落下などによる衝撃を吸収して、箱内で被包装物の転倒及び変形を防止する為の緩衝材に関する。
現在、被包装物を箱に直接置いて収納し、運搬できるようにしている。その際、顧客は、箱を水平に保ち、かつ被包装物に振動を与えないように運搬しなければ、箱に収納されている被包装物が箱内で上下振動し、転倒及び変形してしまう欠点があった。
現在、被包装物を箱に収納する際に、運搬中に被包装物が壊れたり、変形したりしないように厚紙を丸めたもので箱内の被包装物と被包装物の隙間を埋めている。しかし、結局運搬中に被包装物は上下左右に動き、壊れたり、変形したりすることを防止できていない。
被包装物を運搬する際の上下振動による転倒及び変形を防止する。
包装用緩衝材を箱の底に敷くことにより、販売店の顧客が、店頭で見たままの商品の形状で目的地まで運搬できるようにすることが目的である。
上記目的のために、本考案の第1は、上面板と、左右の側面板と、底面板とを備えた筒形をなし、両側面板に設けた3つの折り目を介して内側にW字形に折り込まれていることを特徴とする包装用緩衝材を提供するものである。
上記本考案の第2は、厚紙で形成されており、展開すると1枚でできていることを特徴とする包装用緩衝材を提供するものである。
上記本考案の第3は、一方の底面板に設けられた差し込み片が、もう一方の底面板に設けられた差し込みスリットに差し込まれることで、筒形状に接続されていることを特徴とする包装用緩衝材を提供するものである。
上記本考案の第4は、箱内に収納される包装用緩衝材の上に設置し、収納する被包装物の一部に覆いかぶさるように折り目を設けた舌片を有することを特徴とする包装用緩衝材を提供するものである。
上記本考案の第5は、包装用緩衝材の上に設置した舌片を有する容器トレーの片方の短編に保冷剤を入れるための収納スペースが設けられていることを特徴とする包装用緩衝材を提供するものである。
以上説明した通りのものであり、側面板が弾性的に伸縮して緩衝効果をもたらすものであることから、衝撃を受けた場合に、一時的に縮んで衝撃を吸収するが、直ちに復帰して再度被包装物を保持するので、被包装物を転倒及び変形させてしまうことがない。したがって、被包装物の優れた保護効果を得ることができる。特に、包装用緩衝材の組み立てに必要な接続を、差し込み片を差し込みスリットへの差し込みにより行うと、展開状態で場所も取らずに保管することができる。
本考案の包装用緩衝材の斜め前方向からの斜視図である。 本考案の包装用緩衝材の断面図である。 本考案の包装用緩衝材の展開図である。 本考案の包装用緩衝材の上に容器トレーを設置する途中を示す斜面図である。 本考案の包装用緩衝材の上に設置する容器トレーの展開図である。 本考案の包装用緩衝材の上に容器トレーを設置した場合の断面図である。(正面) 本考案の包装用緩衝材の上に容器トレーを設置した場合の断面図である。(側面)
図1〜図7に基づいて、本考案に係る包装用緩衝材と容器トレーについて説明する。
図1〜図2に示されるように、本考案の包装用緩衝材は、上面板1と、左右の側面板2a〜2d,3a〜3dと、底面板4a,4bとを備えた筒形をなしている。具体的には、上面板1の左右に側面板2a〜2d,3a〜3dが折り目5a〜5jを介して連なり、側面板2a〜2d,3a〜3dの端部には、折り目5a〜5jを介して底面板4a,4bが連なっている。
上記上面板1と側面板2a〜2d,3a〜3dと底面板4a,4bは、図3において、折り目5a,5bを介して側面板2a,3aを下方に折り曲げ、更に折り目5e,5fを外向きに折り曲げ、5g,5hを内向きに折り曲げ、5i,5jを外向きに折り曲げ、5c,5dを介して、底面板4a,4bをお互い重なり合う方向に折り曲げることで、全体として角筒を形成するものである。底面板4a,4bは、4aが4bの外側になるよう相互に重ねられ、4bに設けられた差し込み片6b,6cを内側に折り、差し込み片6a〜6cを、4aに設けられた差し込みスリット7に差し込むことで連結されて一連の底面板を形成するものとなっている。
図3に示すように、一枚の厚紙でできており、安価で軽く、組み立ても簡単に行うことができる。従来の様に、何か所もの箱の隙間を埋めるために厚紙を丸めてテープ等で固定するなどの手間が省け、箱詰めする時間が短縮できる。
図2に示すように、両側側面板に設けた、側面板2a〜2d,3a〜3dを横断する折り目5e〜5jが設けられており、側面板2a〜2d,3a〜3dは、この折り目5e〜5jを介して内側W字に折り込まれている。このW字形に折り込まれた各側面板2a〜2d,3a〜3dは、折り目5f,5h,5jと折り目5e,5g,5iの屈曲弾性により、上下に伸縮可能なものとなっている。
図4〜5に示すように、本考案の容器トレーは、一枚の厚紙を折って形成されており、折り目8を下方向に折り曲げ、折り目11aを上方に折り、更に折り目12〜14を内向きに折り曲げ、折り目11bに沿って下向きに折り曲げることでできる差し込み片11cを差し込みスリット15に差し込む。またツメ9を上方に折り、舌片17に設けられた折り目10aを上方に折り、10b,10cを内向きに折り曲げる。このようなツメ又は舌片が4か所同じように設けられている。16を下方に折り曲げ、保冷剤等を入れることができるスペースを作る。最後に、差し込み片11cを包装用緩衝材に設けられた差し込みスリット23に差し込んで組み合わせる。
例えば、ケーキ箱に使用する場合は、図6〜7に示すように、ケーキ箱に包装用緩衝材と容器トレーをセットして使用する。
図6〜7に示すように、被包装物を容器トレーのツメ9と舌片17に囲まれた部分に設置すると、横揺れ、横滑り等を防止して被包装物が損傷することを防ぐ。また、上下に振動しても舌片17に引っかかり被包装物が上方向に飛び出て損傷することを防ぐ。
1 上面板
2a〜2d,3a〜3d 側面版
4a 差し込まれる側底面板
4b 差し込む側底面板
5a〜5j 折り目
6a〜6c 差し込み片
7 差し込みスリット
8 折り目
9 ツメ
10a〜10c 折り目
11a 折り目
11b 折り目
11c 差し込み片
12〜14 折り目
15 差し込みスリット
16 折り目
17 舌片
18 冷却穴
19 被包装物(ケーキ)
20 保冷剤
21 ケーキ箱側面
22 ケーキ箱底面
23 差し込みスリット

Claims (5)

  1. 上面板と、左右の側面板と、底面板とを備えた筒形をなし、両側面板が3つの折り目を介して内側にW字形に折り込まれていることを特徴とする包装用緩衝材。
  2. 厚紙で形成されており、展開すると1枚でできていることを特徴とする請求項1に記載の包装用緩衝材。
  3. 一方の底面板に設けられた差し込み片が、もう一方の底面板に設けられた差し込みスリットに差し込まれることで、筒形状に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用緩衝材。
  4. 箱内に収納される包装用緩衝材の上に設置し、収納する被包装物の一部に覆いかぶさるように折り目を設けた舌片を有することを特徴とする請求項1〜3に記載の包装用緩衝材。
  5. 包装用緩衝材の上に設置した舌片を有する容器トレーの片方の短編に保冷剤を入れるための収納スペースが設けられていることを特徴とする請求項1〜4に記載の包装用緩衝材。
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