JP3206904U - 連続式加熱調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 この考案は、被加熱対象としての食材を、加熱しすぎてパサつくことなく、しかし、焼き目を確実に付けて美味しく焼きあげることのできる連続式加熱調理装置を提供することを目的とする。【解決手段】 この考案に係る連続式加熱調理装置は、被加熱対象としての食材を一方向に沿って搬送する搬送機構と、この搬送機構の入り口側に設けられ、この搬送機構で搬送されている食材を、上方から比較的低温ではあるが高カロリーの発熱量で加熱して焼く第1の加熱機構と、この第1の加熱機構の出口側に隣接して設けられ、この第1の加熱機構で焼かれた食材を、上方から高温であるが低カロリーの発熱量で加熱して焼き目を付ける第2の加熱機構とを備えることを特徴としている。【選択図】図1

Description

この考案は、被加熱対象としての食材を連続的に搬送しつつ加熱する連続式加熱調理装置に関する。
従来、被加熱対象としての食材を連続的に搬送しつつ加熱する連続式加熱調理装置としては種々開発されており、実用に供されている。特に業務用の調理技術の分野においては、食材を連続的に搬送しつつ、ガスの燃焼炎から放出される熱を利用して食材を上方から加熱して焼く技術は、周知である。
ところが、このようなガスを用いた加熱調理装置は、例えば、デパートの地下の食料品売り場(所謂、デパ地下)では、消防法の観点から用いることが不可能で、ニクロム線等の電気ヒータを利用した加熱調理装置を用いることが考えられるが、ニクロム線から放出される熱量はガスと比べてかなり低くなり、加熱温度を十分にあげることができず、実用的でない問題点が指摘されている。
そこで、近年、特許文献1に示すような過熱蒸気を用いた加熱調理装置が提案されている。この過熱蒸気の利用により、電気ヒータと比較にならない高い発熱量を持った状態での加熱が可能となり、且つ、ガスを用いていないので、デパ地下等のガスの利用制限のある場所での利用が促進されているものである。
一方、近年、特許文献2に示すように、電気ヒータとしてニクロム線を用いないカーボンヒータを備えて、高温の加熱温度を達成する技術が提案され、実用に供されている。
特開2015−206589号公報 特開2015−62666号公報
ここで、上述した特許文献1に記載の蒸気調理器によれば、大量の蒸気の潜熱によって被加熱物の内部温度を急速に上昇させることができ、これにより、早期に被加熱物の内部温度を油脂溶融温度帯よりも高温にして脱油を充分行うことができる効果を奏することができることになる。
しかしながら、この特許文献1で問題となるのが、食材の加熱に供される発熱量の観点において、過熱蒸気を用いているのでカロリーは高いが加熱温度を高温に維持することが困難であることである。このように加熱温度を高温に維持することが困難であるため、食材に「焼き目」を付けることが困難である問題点が指摘されている。勿論、過熱蒸気から供されるカロリーを高めて加熱温度を高温に維持すれば、食材の表面に「焼き目」を付けることは可能となるが、一方で、高カロリーによる加熱により、食材が焼け過ぎの状態となり、所謂「パサついた」焼きあがりとなり、とても食材として提供できる状況にならないことになる問題が、逆に指摘されることになる。
他方、上述した特許文献2に記載のグリドル調理器によれば、熱源としてのカーボンヒータと組み合わせるのに最適なグリドル(鉄板、ホットプレート、クッキングプレート等を総称する名称として定義されている。)を備えたグリドル調理器が提供されることになる。
しかしながら、この特許文献2で問題となるのが、食材の加熱に供される発熱量の観点において、カーボンヒータを用いているので加熱温度は高いがカロリーを高く維持することが困難であることである。このように加熱カロリーを高く維持することが困難であるため、食材を加熱するために、カーボンヒータから放射される熱を直接に食材に充てるとすぐに焦げ付いてしまうので、一旦、鉄板、ホットプレート、クッキングプレート等を介して、これらを加熱することにより食材を加熱するという間接加熱のシステム、即ち、グリドルという調理手法で用いざるを得ない問題点が指摘されている。
この考案は、上記事情に鑑みなされたもので、食材を連続的に搬送する間にこの食材を加熱調理する状況で、食材をパサつかせず、一方で、焼き目を確実に付けることのできる連続式加熱調理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し目的を達成するために、この考案に係わる連続式加熱調理装置は、請求項1の記載によれば、被加熱対象としての食材を一方向に沿って搬送する搬送機構と、この搬送機構の入り口側に設けられ、該搬送機構で搬送されている前記食材を、上方から低温ではあるが高カロリーの発熱量で加熱して焼く第1の加熱機構と、この第1の加熱機構の出口側に隣接して設けられ、該第1の加熱機構で焼かれた前記食材を、上方から高温で加熱して焼き目を付ける第2の加熱機構とを具備することを特徴としている。
このように請求項1に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、食材を連続的に搬送る間に、この食材を第1の加熱機構で焼き目が付かない状態で加熱調理し、その後、第2の加熱機構により食材に焼き目を付ける加熱を行うことで、食材をパサつかせず、一方で、焼き目を確実に付けることができる効果を奏することができるものである。
また、この考案に係る連続式加熱調理装置は、請求項2の記載によれば、前記第1の加熱機構は、過熱蒸気を用いて前記食材を加熱することを特徴としている。
このように請求項2に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、食材を焼き目が付かないが十分に加熱することのできる加熱を達成することができる効果を奏することができるものである。
また、この考案に係る連続式加熱調理装置は、請求項3の記載によれば、前記第1の加熱機構は、これから放出される熱の温度及びカロリーと、これによる加熱時間とを、前記食材に焼き目が付かない程度の比較的低温の、前記第2の加熱機構による加熱温度と比較して低温ではあるが高カロリーであり前記第2の加熱機構による加熱時間と比較して長い加熱時間となるように設定されていることを特徴としている。
このように請求項3に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、食材を焼き目が付かないが十分に加熱することのできる加熱を確実に達成することができる効果を奏することができるものである。
また、この考案に係る連続式加熱調理装置は、請求項4の記載によれば、前記第2の加熱機構は、カーボンヒータを用いて前記食材を加熱することを特徴としている。
このように請求項4に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、食材を焼き目が付かないが十分に加熱することのできる加熱を達成することができる効果を奏することができるものである。
また、この考案に係る連続式加熱調理装置は、請求項5の記載によれば、前記第2の加熱機構は、これから放出される熱の温度及びカロリーと、これによる加熱時間とを、前記食材の表面に焼き目が付く程度の高温ではあるが低カロリーであり前記第1の加熱機構による加熱時間と比較して短い加熱時間となるように設定されていることを特徴としている。
このように請求項5に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、食材を焼き目が付かないが十分に加熱することのできる加熱を確実に達成することができる効果を奏することができるものである。
また、この考案に係る連続式加熱調理装置は、請求項6の記載によれば、前記第2の加熱機構は、搬送方向に沿って並設され、各々該搬送方向に直交する方向に延出する複数のカーボンヒータを備えることを特徴としている。
このように請求項6に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、複数のカーボンヒータを用いることにより、食材に焼き目を確実に付けることが可能となる効果を奏することができるものである。
また、この考案に係る連続式加熱調理装置は、請求項7の記載によれば、前記カーボンヒータは、最外周に透明な石英管を備え、この石英管の上側の内周面には、熱反射領域が規定されていることを特徴としている。
このように請求項7に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、カーボンヒータから放出される熱を食材に集中させることができ、食材に焼き目を確実に付けることが可能となる効果を奏することができるものである。
また、この考案に係る連続式加熱調理装置は、請求項8の記載によれば、前記熱反射領域は、前記石英管の上半分を覆うように規定されていることを特徴としている。
このように請求項8に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、カーボンヒータから放出される熱を食材に更に集中させることができ、食材に焼き目を更に確実に付けることが可能となる効果を奏することができるものである。
また、この考案に係る連続式加熱調理装置は、請求項9の記載によれば、前記カーボンヒータは、自身の延出方向に沿って3分割された発熱部を備え、延出方向の両端の発熱部は、中央に位置する発熱部よりも、高い発熱温度となうように設定されていることを特徴としている。
このように請求項9に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、食材の両端まで焼き目を確実に付けることが可能となる効果を奏することができるものである。
また、この考案に係る連続式加熱調理装置は、請求項10の記載によれば、前記カーボンヒータは、互いに隣接する発熱部の間に、非発熱部が介設されていることを特徴としている。
このように請求項10に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、カーボンヒータを用いる際において、互いに隣接する相手側の発熱部の熱影響を受け難くして、正確な温度制御が可能となる効果を奏することができるものである。
また、この考案に係る連続式加熱調理装置は、請求項11の記載によれば、前記第2の加熱機構は、前記カーボンヒータの直下側に配設され、耐熱金属製の薄板からなるカバー部材を備えていることを特徴としている。
このように請求項11に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、仮にカーボンヒータが損傷した場合においても、カーボンヒータの部品が搬送中の食材に落下することが防止され、食材の安全性が担保される効果を奏することができるものである。
また、この考案に係る連続式加熱調理装置は、請求項12の記載によれば、前記搬送機構の出口側に隣接して設けられ、前記第2の加熱機構で加熱された前記食材を受ける排出トレイを更に具備することを特徴としている。
このように請求項12に記載の連続式加熱調理装置を構成することにより、加熱済の食材を確実に排出することができる効果を奏することができるものである。
以上説明したように、この考案によれば、食材を連続的に搬送する間に、この食材を加熱調理する状況で、食材をパサつかせず、一方で、焼き目を確実に付けることのできる連続式加熱調理装置が提供されることになる。
この考案に係わる一実施例の構成の連続式加熱調理装置の全体構造を概略的に示す正面図である。 図1に示す連続式加熱調理装置の外観構成を示す図であり、(A)は上面図、(B)は正面図、そして、(C)は側面図である。 図1に示す第2の加熱機構の構造を取り出して部分的に示す側面図である。 図3に示す第2の加熱機構におけるカーボンヒータの取り付け状態を示す正面図である。 図3に示すカーボンヒータの内部構造を示す側面図である。 図3に示すカーボンヒータの熱反射領域を一部断面を取って示す側面図である。
以下に、本考案に係わる連続式加熱調理装置の実施の形態について、添付図面を用いて詳細に説明する。
図1乃至図6は、この実施形態の連続式加熱調理装置の構造を示す図面である。この連続式加熱調理装置10は、図1に示すように、搬送トレイ16上に載せられた被加熱対象としての食材Xを一方向に沿って搬送する搬送機構16と、この搬送機構16の入り口16A側に設けられ、この搬送機構16で搬送されている食材Xを、上方から比較的低温ではあるが高カロリーの発熱量で加熱して焼く第1の加熱機構18と、この第1の加熱機構18の出口側に隣接して設けられた入口を備え、第1の加熱機構18で焼かれた食材Xを、上方から高温であるが低カロリーの発熱量で加熱して焼き目を付ける第2の加熱機構20と、上述した搬送機構16の出口16B側に隣接して設けられ、第2の加熱機構20で加熱された食材Xが載せられた搬送トレイ16を受ける排出トレイ22とを備えて概略構成されている。尚、この実施例では、食材Xは搬送トレイ16上に載せられた状態で搬送機構16により搬送されるように説明したが、これに限られることなく、食材Xが搬送機構16により直接搬送されるものであれば、別段、搬送トレイ16上に載せて搬送する必要はないことは言うまでもない。
ここで、第1の加熱機構18は、基台12上に裁置される第1の本体24を備え、この第1の本体24には、上述した入口14Aに連接する第1の入口開口24Aと、これとは反対側に設けられた第1の出口開口24Bとを備えている。この第1の加熱機構18は、過熱蒸気を用いて食材Xを加熱するように構成されており、このため、この第1の加熱機構18は、過熱蒸気発生・供給部26に過熱蒸気供給パイプ28を介して接続されている。また、第2の加熱機構20は、後に詳細に説明するが複数のカーボンヒータ30を用いて食材Xを上方から加熱するように構成されている。
そして、第2の加熱機構20は、上述した第1の加熱機構18に、搬送機構16による食材Xの搬送方向に沿う下流側に隣接した状態で、基台12上に裁置された第2の本体32を備えており、この第2の本体32には、第1の本体24の第1の出口開口24Bに隣接する第2の入口開口32Aと、搬送機構16の出口14Bに連接する第2の出口開口32Bとを備えている。
ここで、第2の加熱機構20を構成するこれらカーボンヒータ30には、ここに発熱用の電気を通電するための電源部34が接続されている。また、上述した搬送機構16は、詳細は図示していないが、一対のスプロケット36,38と両スプロケットに架け渡されたエンドレスの搬送用チェーン40とを備え、出口側のスプロケット38には、これを回転駆動して上側の搬送用チェーン40の部分が図中右方に走行するように駆動するための回転駆動部42が接続されている。
また、上述した過熱蒸気発生・供給部26と、電源部34と、回転駆動部42とは、これらの駆動状態を制御して、食材Xを所望の焼き上がりとなるようにするための制御部44が接続されている。
次に、図2を参照して、この連続式加熱調理装置10の外観構成を概略的に説明する。この連続式加熱調理装置10は、図1に示す基台12に対応する構成として、移動式の裁置台を備えている。また、第1の本体24に対応するハウジングは、パンチングプレートから構成され、内部で発生した熱が効率的に外部に放出されるようになされている。
ここで、この連続式加熱調理装置10を構成する第1の加熱機構18は、これから放出される熱の温度及びカロリーと、これによる加熱時間とを、前記食材に焼き目が付かない程度の比較的低温ではあるが高カロリーであり第2の加熱機構20による加熱時間と比較して長い加熱時間となるように設定されている。一方、第2の加熱機構20は、これから放出される熱の温度及びカロリーと、これによる加熱時間とを、食材Xの表面に焼き目が付く程度の高温ではあるが低カロリーであり第1の加熱機構18による加熱時間と比較して短い加熱時間となるように設定されていること
また、上述した第2の加熱機構20は、図3及び図4に示すように、第2の本体32の上部に複数の吊り具46を介して取り付けら、内部にカーボンヒータ30が着脱自在に収容されると共に、搬送方向に沿って3台配置されたカーボンヒータアッセンブリ48を備えている。各カーボンヒータアッセンブリ48は、図4に示すように、吊り具46により第2の本体32の上部につりさげられたハウジング50と、このハウジング50内に取り付けられ、対応するカーボンヒータ30を着脱自在に保持する保持具52とを備えている。
ここで、各保持具52は、ばね性を有する材料から形成され、軸方向に沿って延出すると共に上側方に位置する開口52Aが規定される円筒体形状に形成されており、この開口52Aを介して対応するカーボンヒータ30が抜き差し自在に保持具52内に弾性的に保持されている。このように各カーボンヒータアッセンブリ48は構成されているので、仮にカーボンヒータ30が破損した場合でも、これに接続された電源コード54(図3に示す。)を外すだけで、簡単に保持具52から開口52Aを介して取り出すことが可能となり、取り換え作業が簡単に、且つ、確実に行い得ることになる。
また、この第2の加熱機構20は、図4に示すように、3列のカーボンヒータアッセンブリ48の直下側を覆うように(即ち、3本のカーボンヒータ30の直下方に)配設された状態で、耐熱金属製の薄板からなるカバー部材56を備えている。このカバー部材56は、両端を、第2の本体32の両側面に夫々係止されており、着脱可能な態様となっている。また、このカバー部材56は、図示するように、連続する山谷形状を呈しており、ちょうど谷部に相当する部分に、対応するカーボンヒータ30が位置するように配設されている。このようにカバー部材56を設けることにより、カーボンヒータアッセンブリ48の下方を食材Xが通過する状況において、仮に、カーボンヒータ30が何らかの理由で破損する状態となったとしても、その破片が下を通過する食材Xに落下して混入する事態が、確実に抑止され、安全性が担保されることになる。
他方、上述したカーボンヒータ30は、図5及び図6に取り出して示すように、各々、カーボンヒータ本体58と、このカーボンヒータ本体58の両端を保持する碍子60A、60Bと、両碍子60A、60Bに両端を保持されつつ、カーボンヒータ本体58の外周を覆うように配設された透明な石英管62とを備えて構成されている。
この石英管62の上側の内周面には、図6にハッチングして示すように、熱反射領域64が規定されており、具体的には、石英管62の上半分(水平位置から180度で開く範囲)を覆うように規定されている。尚、この実施例においては、この熱反射領域64は、白色の反射膜から規定されている。尚、この熱反射領域64は、白色の反射膜から規定されることに限定されることなく、アルミナ等の耐熱材からなる薄膜を貼着することにより構成されるようにしても良いことは言うまでもない。
このように、熱反射領域64を設けることにより、カーボンヒータ本体58から上側に放出された熱は熱反射領域64により反射されて下方に向かうこととなり、従って、下方を搬送されている食材Xは、より効率的に加熱されることとなる。また、この熱反射領域64を石英管62の上半分を覆うように規定することにより、上方に放出される熱は、基本的に全て下方に向けて反射されて向かうことになるため、食材Xの加熱効率は飛躍的に向上することになる。
また、カーボンヒータ30を構成するカーボンヒータ本体58は、図5に示すように、自身の延出方向に沿って3分割された発熱部58A、58B、48Cを備え、延出方向の両端の発熱部58A、58Cは、中央に位置する発熱部58Bよりも、高い発熱温度となうように設定されている。具体的には、第1及び第3の発熱部58A、58Cの発熱温度1,100℃に設定され、一方、第2の発熱部58Cの発熱温度は1,050℃に設定されると共に、前者の最高温度に至る発熱速度は、後者の最高温度に至る発熱速度よりも早く設定されている。
尚、カーボンヒータ本体58は、互いに隣接する発熱部58A、58B;58B、58Cの間に、非発熱部58D、58Eが介設されている。このように、被発熱部58D、58Eが介設されることにより、隣接する相手側の発熱部58A、58B、58Cの熱影響を受け難い状況が達成されて、温度制御をより正確に行うことが可能となる。
以上のように構成される連続式加熱調理装置10において、以下に食材Xの加熱調理動作について説明する。
先ず、制御部44において、図示しない電源スイッチが投入されて過熱蒸気発生・供給部26と電源部34と回転駆動部42とが起動され、被加熱調理対象としての食材Xが搬送トレイ14上に載せられ、過熱蒸気発生・供給部26においては、詳細は図示していないが過熱蒸気が生成されてこれが第1の加熱機構18に供給され、第2の加熱機構20と比較して低温ではあるが高カロリーの状態で放熱され、食材Xを上方から加熱し得る状態となると、第1の加熱機構18におけるスタンバイ状態が達成され、第1の加熱機構18における加熱調理可能状態を示す図示しないランプが点灯する。
一方、第2の加熱機構20においては、3本のカーボンヒータ30に通電されて、夫々、所定の温度まで昇温して、第1の加熱機構18と比較して低カロリーの状態ではあるが高温の状態が達成されて、食材Xを上方から加熱し得る状態となると、第2の加熱機構20におけるスタンバイ状態が達成され、第2の加熱機構20における加熱調理可能状態を示す図示しないランプが点灯する。そして、第1及び第2の加熱機構18,20において共に加熱調理可能状態が達成されたことが検出されると、制御部44は回転駆動部42を起動して、搬送チェーン40をこれの上側部分が図中矢印で示すように図中右方に向けて走行駆動する。
このように回転駆動部42が起動すると、入口部16Aの搬送チェーン40上におかれて待機していた搬送トレイ14は、これの上に食材Xを置いた状態で、図中右方に向けて搬送され、第1の入口開口24Aを介して、第1の加熱調理機構18内に取り込まれることになる。そして、搬送チェーン40の走行に応じて、第1の加熱機構18により第2の加熱機構20と比較して低温ではあるが高カロリーの状態で放熱され、食材Xは上方から加熱されることになる。このように、第1の加熱機構18により第2の加熱機構20と比較して低温ではあるが高カロリーの状態で加熱されることにより、食材Xは表面に焼き目は付けられないものの、芯までゆっくりと加熱されて、パサつかない状態での焼きあげられることになる。
そして、この第1の加熱機構18での加熱が完了すると、第1の出口開口24Bを介して第2の加熱機構20に送り込まれる。具体的には、第1の出口開口24Bに隣接する第2の入口開口32Aを介して、第2の加熱機構20に送り込まれた食材Xは、今度は、カーボンヒータアッセンブリ48の下方を通過する状態で、3本のカーボンヒータ30により加熱されることになる。詳細には、この第2の加熱機構20内においては、第1の加熱機構18と比較して低カロリーではあるが高温の状態が達成されて、食材Xがこれ以上内部が焼かれないが、しかし、表面が高温で焼かれて焼き目がつけられる状態で焼き上げられることになる。
しかも、この第2の加熱機構20においては、搬送方向に直交する方向の両端部が中央部より発熱温度が高めに設定されているため、両端からハウジングに逃げる熱量を勘案しても十分な熱量が食材Xに供給されることとなり、食材Xの全長に渡って均一な焼き目が付けられることとなり、焼きあがりの見た目が極めて良好となる。
そして、このように第2の加熱機構20により食材Xにきれいに焼き目が付けられた状態で、第2の出口開口32Bを介して第2の加熱機構20から取り出された食材Xは、出口16Bからこれに隣接する排出トレイ22に、搬送トレイ14ごと排出され、一連の加熱調理動作が完了する。
この考案は、上述した実施例の構成及び数値に限定されることなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施例においては、第1の加熱機構18において、過熱蒸気を利用して食材Xを加熱するように説明したが、この考案は、このような構成に限定されることなく、搬送機構で搬送されている食材を、上方から比較的低温ではあるが高カロリーの発熱量で加熱するものであれば何でも良く、設置場所における消防法の問題がなければ、ガスバーナを用いる加熱機構であっても良いことは言うまでもない。
また、上述した実施例においては、第2の加熱機構20は、カーボンヒータ30を用いて食材Xを加熱するように説明したが、この考案は、このような構成に限定されることなく、搬送機構で搬送されている食材を、上方から比較的高温ではあるが低カロリーの発熱量で加熱するものであれば何でも良いことは言うまでもない。
以上詳述したように、この考案に係わる連続式加熱調理装置を用いることにより、食材を連続的に搬送する間に、この食材を加熱調理する状況で、食材をパサつかせず、一方で、焼き目を確実に付けることのできる連続式加熱調理装置が提供されることになり、食品の加熱調理技術を広く普及させることができることになる。
10 連続式加熱調理装置
12 基台
14 搬送トレイ
16 搬送機構
16A 入口
16B 出口
18 第1の加熱機構
20 第2の加熱機構
22 排出トレイ
24 第1の本体
24A 第1の入口開口
24B 第1の出口開口
26 過熱蒸気発生・供給部
28 過熱蒸気供給パイプ
30 カーボンヒータ
32 第2の本体
32A 第2の入口開口
34B 第2の出口開口
34 電源部
36 スプロケット(入口側)
38 スプロケット(出口側)
40 エンドレスの搬送用チェーン
42 回転駆動部
44 制御部
46 吊り具
48 カーボンヒータアッセンブリ
50 ハウジング
52 保持具
52A 開口
54 電源コード
56 カバー部材
58 カーボンヒータ本体
58A;58B;58C 発熱部
58D;58E 非発熱部
60A;60B 碍子
62 石英管
64 熱反射領域

Claims (12)

  1. 被加熱対象としての食材を一方向に沿って搬送する搬送機構と、
    この搬送機構の入り口側に設けられ、該搬送機構で搬送されている前記食材を、上方から低温ではあるが高カロリーの発熱量で加熱して焼く第1の加熱機構と、
    この第1の加熱機構の出口側に隣接して設けられ、該第1の加熱機構で焼かれた前記食材を、上方から高温で加熱して焼き目を付ける第2の加熱機構と、
    を具備することを特徴とする連続式加熱調理装置。
  2. 前記第1の加熱機構は、過熱蒸気を用いて前記食材を加熱することを特徴とする請求項1に記載の連続式加熱調理装置。
  3. 前記第1の加熱機構は、これから放出される熱の温度及びカロリーと、これによる加熱時間とを、前記食材に焼き目が付かない程度の、前記第2の加熱機構による加熱温度と比較して低温ではあるが高カロリーであり前記第2の加熱機構による加熱時間と比較して長い加熱時間となるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の連続式加熱調理装置。
  4. 前記第2の加熱機構は、カーボンヒータを用いて前記食材を加熱することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の連続式加熱調理装置。
  5. 前記第2の加熱機構は、これから放出される熱の温度及びカロリーと、これによる加熱時間とを、前記食材の表面に焼き目が付く程度の高温ではあるが低カロリーであり前記第1の加熱機構による加熱時間と比較して短い加熱時間となるように設定されていることを特徴とする請求項4に記載の連続式加熱調理装置。
  6. 前記第2の加熱機構は、搬送方向に沿って並設され、各々該搬送方向に直交する方向に延出する複数のカーボンヒータを備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の連続式加熱調理装置。
  7. 前記カーボンヒータは、最外周に透明な石英管を備え、
    この石英管の上側の内周面には、熱反射領域が規定されていることを特徴とする請求項6に記載の連続式加熱調理装置。
  8. 前記熱反射領域は、前記石英管の上半分を覆うように規定されていることを特徴とする請求項7に記載の連続式加熱調理装置。
  9. 前記カーボンヒータは、自身の延出方向に沿って3分割された発熱部を備え、
    延出方向の両端の発熱部は、中央に位置する発熱部よりも、高い発熱温度となうように設定されていることを特徴とする請求項6に記載の連続式加熱調理装置。
  10. 前記カーボンヒータは、互いに隣接する発熱部の間に、非発熱部が介設されていることを特徴とする請求項9に記載の連続式加熱調理装置。
  11. 前記第2の加熱機構は、前記カーボンヒータの直下側に配設され、耐熱金属製の薄板からなるカバー部材を備えていることを特徴とする請求項6に記載の連続式加熱調理装置。
  12. 前記搬送機構の出口側に隣接して設けられ、前記第2の加熱機構で加熱された前記食材を受ける排出トレイを更に具備することを特徴とする請求項1に記載の連続式加熱調理装置。
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