JP3206888B2 - モデル彫刻装置 - Google Patents

モデル彫刻装置

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JP3206888B2
JP3206888B2 JP05316397A JP5316397A JP3206888B2 JP 3206888 B2 JP3206888 B2 JP 3206888B2 JP 05316397 A JP05316397 A JP 05316397A JP 5316397 A JP5316397 A JP 5316397A JP 3206888 B2 JP3206888 B2 JP 3206888B2
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潔 枡谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に自動車用タイ
ヤにおけるモールド型鋳造用のマスターモデルに、所定
のトレッドパターンを彫刻するのに好適に使用しうるモ
デル彫刻装置に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】例え
ば自動車用タイヤの成形に用いられるモールド型は、多
くの場合、アルミ合金を用いた鋳造によって形成されて
おり、又この鋳造のために使用される石膏製等の割り形
状のマスターモデルは、モデル基体の外周面をタイヤ輪
郭形状に応じた形状に加工した後、この外周面に所定の
トレッドパターンを彫刻することによって形成される。
【0003】他方、このようなマスターモデル形成用の
彫刻機は、従来、モデル基体固定用の回転テーブルに対
して前後(X軸方向に)に位置換えする加工本体架台
に、上下(Y軸方向に)に移動可能な昇降台と、この昇
降台の横方向のZ軸廻りで傾動する傾動体に取り付きか
つX軸方向に移動可能な前後スライド体と、この前後ス
ライド体にZ軸方向に横移動可能に支持される彫刻刀把
持用のツール支持板とを具える。そして、これら昇降
台、傾動体、前後スライド体、及びツール支持板による
3次元方向への移動とZ軸廻りの傾動とによって、自在
な形状のトレッドパターン等が彫刻されている。
【0004】しかしながら、近年のタイヤ性能の向上に
伴い、トレッド子午断面の輪郭形状も単一円弧状、複数
円弧状等の曲線が主流となり、又トレッドパターンも、
ウエット性能、騒音性能等の観点から溝自体のパターン
形状、溝断面形状、ピッチ配列なども複雑化している。
従って、従来の彫刻機では加工精度、加工効率の面での
対応が不充分となってきている。
【0005】すなわち、複雑化したトレッドパターンで
は、Y軸方向に対するX軸方向、Z軸方向のコンビネー
ション動作が重要となり、しかも切削ポイントにおける
位置、切削方向等が容易に割り出しでき、かつこの切削
ポイントの位置を固定して切削方向を自在に動かせるこ
とが強く要求される。
【0006】そこで本発明は、前後スライド体に、新た
に、この前後スライド体のX軸廻りで傾動する第1のX
軸廻り傾動体を介して、Z軸の向きに横移動可能に支持
される横移動スライド体と、この横移動スライド体のX
軸廻りで傾動する第2のX軸廻り傾動体と、この第2の
X軸廻り傾動体から前方にのびる突出片にX軸と直角な
軸廻りで傾動可能に支持されるツール支持板とを設ける
ことを基本として、種々の複雑なパターン模様を精度よ
くかつ効率よく彫刻できるモデル彫刻装置の提供を目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のモデル彫刻装置は、台座に、彫刻される被
加工物であるモデル基体を載置する回転テーブルを有す
るモデル支持台と、モデル基体を彫刻する切削ツールを
有する加工機本体とを具える一方、前記モデル支持台
は、前記台座に設けた基台に、前記回転テーブルをその
回転中心軸廻りで回転するテーブル回転動作であるモデ
ル第1動作を行わせるテーブル回転具が、前記回転中心
軸を垂直からその上方が前記加工機本体に向けて傾ける
テーブル傾動動作であるモデル第2動作を行なわせるテ
ーブル傾動具を介して配されるとともに、前記加工機本
体は、前記台座に、前後方向であるX軸の向きにモデル
支持台に近離可能に位置換えできかつ固定される加工本
体架台に設けた垂直部を上下方向であるY軸の向きに昇
降するY軸昇降動作であるヘッド第1動作を行う昇降
台、この昇降台に取り付けられX軸を含む垂直面と平行
な面内でかつこのX軸と直角な横方向のZ軸の廻りで傾
動するZ軸廻り傾動動作であるヘッド第2動作を行うZ
軸廻り傾動体、このZ軸廻り傾動体に設けられ該Z軸廻
り傾動体の水平状態においてはX軸の向きに移動する前
後移動動作であるヘッド第3動作を行う前後スライド
体、及びこの前後スライド体に形成されかつ前記Z軸の
向きに突出する水平突出部に配される切削ヘッドを具
え、前記切削ヘッドは、前記水平突出部の、Z軸を含む
垂直面と平行なモデル側の面内において、前記Z軸廻り
傾動体の水平状態ではX軸廻りで水平に向く0゜から上
下に向く90゜の範囲を傾動する第1のX軸廻り傾動動
作であるツール第1動作を行う第1のX軸廻り傾動体
と、この第1のX軸廻り傾動体に設けられ該X軸廻り傾
動体の水平状態においてはZ軸の向きに移動する横移動
動作であるツール第2動作を行う横移動スライド体と、
この横移動スライド体に形成したZ軸を含む垂直面と平
行な面内において、前記Z軸廻り傾動体の水平状態では
X軸廻りで傾動する第2のX軸廻り傾動動作であるツー
ル第3動作を行う第2のX軸廻り傾動体と、この第2の
X軸廻り傾動体から前記モデル側に向かって前方にの
び、前記切削ツールを通常X軸方向に取り付けるツール
支持板を、前記X軸と直角な軸廻りで傾動させうるツー
ルX軸直角傾動動作であるツール第4動作を行う突出片
とを具えたことを特徴としたものであります。
【0008】又前記加工機本体の加工本体架台は、前記
Y軸廻りで回動するY軸回動動作であるヘッド第4動作
を行うことが好ましい。
【0009】又前記切削ヘッドは、前記ツール支持板の
傾動範囲を規制するツール傾動規制動作を行う規制具を
具えることが好ましい。
【0010】又前記回転テーブルの回転動作であるモデ
ル第1動作と、前記昇降台のY軸昇降動作であるヘッド
第1動作と、前記Z軸廻り傾動体に設けられ該Z軸廻り
傾動体が水平状態であるときの前記前後スライド体の前
後移動動作であるヘッド第3動作とは、基準状態からの
移動量が順次測定されることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1〜5において、モデル彫刻
装置1は、台座2に、彫刻されるモデル基体Wを載置す
る回転テーブルTを有するモデル支持台3と、モデル基
体を彫刻する彫刻刀である切削ツールCを有する加工機
本体5とを具える。
【0012】なおモデル基体Wは、本例では、自動車用
タイヤのモールド型鋳造用のマスターモデルを形成する
ための石膏モデル基体であって、その外周面は、パター
ンの彫刻に先駆けて、本願のモデル彫刻装置1又は他の
モデル成形機を用いて、図10に示すように、要求する
タイヤのトレッド輪郭形状に合わせて例えば曲率半径R
1の円弧状に形成している。
【0013】前記モデル支持台3は、図1、2、4に示
すように、前記台座2に固定した基台20に、テーブル
傾動具7を介してテーブル回転具6を配している。なお
テーブル回転具6は、前記回転テーブルTをその回転中
心軸Jt廻りで回転するテーブル回転動作(モデル第1
動作B1)を行う。又テーブル傾動具7は、前記基台2
0上端のコ字状部20Aに設ける水平な支軸21に枢着
され、前記回転中心軸Jtが垂直な状態Q1からその上
方が前記加工機本体5に向けてほぼ90゜傾く状態Q2
まで前記回転テーブルTを傾動させるテーブル傾動動作
(モデル第2動作B2)を行なわせる。なおテーブル回
転具6には、本例では、基準位置からのテーブル回転角
度を測定して例えばデジタル表示する表示演算手段(図
示しない)が配されるとともに、テーブル傾動具7に
は、テーブル傾動角度を示す表示部(図示しない)が設
けられる。
【0014】又加工機本体5は、図4に示すように、前
記台座2に立設する加工本体架台9と、この加工本体架
台9に昇降可能に保持される昇降台10と、この昇降台
10に枢支されるZ軸廻り傾動体11と、このZ軸廻り
傾動体11に前後移動可能に保持される前後スライド体
12と、この前後スライド体12に取り付く切削ヘッド
13とを具える。
【0015】前記加工本体架台9は、前記台座2に敷設
するレール22に沿って前後方向であるX軸の向きにモ
デル支持台3に近離可能に位置換えかつ固定される移動
部9Aと、この移動部9Aから立ち上がる垂直部9Bと
を具える。又前記昇降台10は、前記垂直部9Bに形成
されるレール23に案内され、上下方向であるY軸の向
きに昇降するY軸昇降動作(ヘッド第1動作H1)を行
う。
【0016】又前記Z軸廻り傾動体11は、昇降台10
に、X軸と直角な横方向となるZ軸方向の軸心11J廻
りで枢着され、これによって、矩形板状の傾動体主部1
1Aは、X軸を含む垂直面と平行な面内で傾動するZ軸
廻りの傾動動作(ヘッド第2動作H2)を行う。なお傾
動体主部11Aは、その水平状態P1において、X軸方
向に水平にのびる案内レール25を具える。
【0017】又前後スライド体12は、前記案内レール
25に係合し、前記水平状態P1においては、この案内
レール25に沿ってX軸の向きに移動する前後移動動作
(ヘッド第3動作H3)を行う移動台部12Aと、この
移動台部12Aから前記Z軸の向きに突出するブロック
状の水平突出部12Bとを具え、該水平突出部12Bの
モデル側端面に、切削ヘッド13を配している。
【0018】なお本例では、前記加工本体架台9には、
前記ヘッド第1動作H1における前記昇降台10の基準
状態からの上下の移動量を順次測定して例えばデジタル
表示する表示演算手段(図示しない)が配されるととも
に、前記Z軸廻り傾動体11には、前記ヘッド第3動作
H3における前記前後スライド体12の基準状態からの
水平方向の移動量を順次測定して例えばデジタル表示す
る表示演算手段(図示しない)が配される。
【0019】前記切削ヘッド13は、図5に示すよう
に、第1のX軸廻り傾動体14と、横移動スライド体1
5と、第2のX軸廻り傾動体16と、突出片17と、ツ
ール支持板19とを具えている。
【0020】前記第1のX軸廻り傾動体14は、そのモ
デル側端面に案内レール26を有するとともに、前記水
平突出部12BのX軸方向の軸心12J廻りで枢着さ
れ、これによって、前記Z軸廻り傾動体11の水平状態
P1では、第1のX軸廻り傾動体14は、図6に略示す
るように、Z軸を含む垂直面と平行な面内において、水
平に向く0゜の状態P2から上下に向く90゜の状態P
3までの範囲を前記X軸廻りで傾動する第1のX軸廻り
傾動動作(ツール第1動作TS1)を行う。
【0021】前記横移動スライド体15は、 前記案内
レール26に係合することによりこの案内レール26に
沿って横移動でき、従って前記X軸廻り傾動体14の水
平状態P2にあってはZ軸の向きに、又垂直状態P3に
あってはY軸の向きに移動するツール第2動作TS2を
行う。
【0022】又第2のX軸廻り傾動体16は、前記横移
動スライド体15のX軸方向の軸心15Jで枢着され、
Z軸を含む垂直面と平行な面内において、前記Z軸廻り
傾動体11の水平状態P1ではX軸廻りで傾動する第2
のX軸廻り傾動動作(ツール第3動作TS3)を行う。
又この第2のX軸廻り傾動体16には、前記モデル側に
向かって前方にのびる突出片17が設けられるととも
に、この突出片17前端部に、前記切削ツールC把持用
のツール支持板19を取り付ける。
【0023】前記ツール支持板19は、前記軸心15J
と直角な軸心17J廻りで前記突出片17に枢着される
取付部19Aと、この取付部19A前端に配されかつ切
削ツールC取付用のチャック30を設けた保持部19B
とを具える。従って、ツール支持板19は、X軸と直角
な軸廻りで傾動するツールX軸直角傾動動作(ツール第
4動作TS4)を行うとともに、通常は、前記突出片1
7と取付部19Aとが一直線上となる傾動の基準位置に
おいて、切削ツールCをX軸方向に向けて取り付ける。
【0024】なおこの傾動の基準位置では、前記軸心1
5Jと切削ツールCの軸心CJとが同心となり、従っ
て、前記ツール第3動作TS3による第2のX軸廻り傾
動体16の傾動によって、切削ポイントに位置ずれを生
じることなく、切削ツールCの刃先の向きである切削方
向を自在に変化させることが可能となる。又本例では、
さらに、前記ツール第2動作TS2における横移動スラ
イド体15の移動の基準位置において、前後スライド体
12の軸心12Jと、前記軸心15J、軸心CJとが同
心となる。従って、この移動の基準位置では、前記ツー
ル第1動作TS1による第1のX軸廻り傾動体14の傾
動によって、切削ポイントに位置ずれを生じることな
く、切削ツールCの移動方向を自在に変化させることも
可能となる。
【0025】なお本例では、前記台座2に対する加工本
体架台9の前後移動、前記昇降台10のヘッド第1動作
H1、前記前後スライド体12のヘッド第3動作H3、
及び前記横移動スライド体15のツール第2動作TS2
は、それぞれ、例えばボールネジ及びこれに連結する手
動ハンドル又はサーボモータ等を組み合わせた公知の作
動手段(図示しない)によって行われる。
【0026】又前記回転テーブルTのモデル第1動作B
1、前記回転テーブルTのモデル第2動作B2、前記Z
軸廻り傾動体11のヘッド第2動作H2、前記第1のX
軸廻り傾動体14のツール第1動作TS1、前記第2の
X軸廻り傾動体16のツール第3動作TS3、及び前記
ツール支持板19のツール第4動作TS4は、それぞ
れ、例えば各軸心に噛合する歯車及びこれに連結する手
動ハンドル又はサーボモータ等を組み合わせた公知の作
動手段(図示しない)によって行われる。
【0027】なお、前記加工本体架台9において、移動
部9Aと垂直部9Bとの間に、水平な回動手段(図示し
ない)を設け、図4に一点鎖線で示すように、この垂直
部9BをY軸方向にのびる垂直な軸心9J廻りで回動す
るY軸回動動作(ヘッド第4動作H4)を可能に構成し
ても良い。
【0028】又前記切削ヘッド13に、前記ツール第4
動作TS4におけるツール支持板19の傾動範囲を規制
するツール傾動規制動作を行う規制具31(図5に略示
する)を設けても良い。又前記突出片17には、前記軸
心17Jをその長手方向(X軸方向)に位置換えするこ
とにより前記ツール第4動作TS4の傾動半径を調整す
る調整手段(図示しない)を設けることも得きる。
【0029】
【実施例】本願のモデル彫刻装置1を用い、石膏モデル
基体Wの表面に、図8、9に示すトレッドパターンにお
ける、例えばタイヤ周方向の縦溝Gt及びこれに交わる
横溝Gyを彫刻する場合を説明する。なおモデル基体W
は、図10に示すように、回転テーブルT上に固定さ
れ、又その外周面Sは、前述の如くパターン彫刻に先駆
けて、本願の彫刻装置1又は他のモデル成形機を用いて
トレッド輪郭形状に合う例えば曲率半径R1の円弧面に
形成している。なおCOはタイヤ赤道面を示す。
【0030】縦溝Gtの形状に適した切削ツールCを選
択しチャック30に取付ける。又前記軸心12J、15
J、CJが互いに同心となる移動の基準位置において、
ヘッド第2動作H2を行い、Z軸廻り傾動体11の傾斜
角度θ1を、前記モデル基体外周面S上での切削ポイン
トPa(縦溝中心位置)において、この外周面Sと直角
となる角度θ2に一致させる。
【0031】しかる後、図11に示すように、昇降台1
0のヘッド第1動作H1、及び前後スライド体12のヘ
ッド第3動作H3を行い、切削ツールC先端を前記切削
ポイントPaに合わせる。又この時点で、第1、2のX
軸廻り傾動体14、16によるツール第1、3動作TS
1、TS3を行い、加工に合わせて切削ツールCの刃先
の向き及びツール移動方向を設定する。この時、前記軸
心12J、15J、CJが互いに同心であるため切削ツ
ールC先端と切削ポイントPaとの位置ずれは防止され
る。なお本例では、前記ツール第1動作TS1によって
第1のX軸廻り傾動体14を垂直状態P3に傾動させ
る。しかる後、横移動スライド体15によるツール第2
動作TS2によって、切削ツールCを上下にやや移動さ
せ、切削ポイントPaに浅く傷を付けることによって、
縦溝切削の基準位置を設定する。この時のZ軸廻り傾動
体11上での前後スライド体12の位置をヘッド第3動
作H3の基準位置とすべくデジタル表示をリセットす
る。
【0032】そして、このヘッド第3動作H3及びモデ
ル第1動作B1を行い、切削ツールCを切削ポイントP
aから溝底点Pbまで前記角度θ2を維持して徐々に切
削する。なお縦溝Gtの巾拡張等の切削、及び巾方向の
位置調整は、前記横移動スライド体15による上下方向
のツール第2動作TS2によって行われる。
【0033】又図12に横溝Gyを彫刻する場合を示
す。横溝Gyの形状に適した切削ツールCを取付けたの
ち、前記軸心12J、15J、CJが互いに同心となる
移動の基準位置において、ヘッド第2動作H2を行い、
Z軸廻り傾動体11の傾斜角度θ3を、横溝Gyの溝底
と直角となる角度θ4に一致させる。次に、前記ツール
第1動作TS1によって第1のX軸廻り傾動体14を垂
直状態P3に傾動させるとともに、ツール支持板19の
ツール第4動作TS4を行い、切削ツールCの傾斜角度
を、前記モデル外周面S上での切削ポイントPc(横溝
中心位置)において、この外周面Sと直角となる角度θ
5に一致させる。
【0034】又前記と同様に、ヘッド第1動作H1及び
ヘッド第3動作H3によって、切削ツールC先端を前記
切削ポイントPcに合わせ、かつこの状態での前後スラ
イド体12の位置をヘッド第3動作H3の基準位置とす
べくデジタル表示をリセットする。
【0035】しかる後、このヘッド第3動作H3を用い
て、切削ポイントPaから溝底まで切削し、又前記モデ
ル基体外周面Sの卦書きに沿ってモデル第2動作B2及
び上下方向のツール第2動作TS2を同時に動かし前記
卦書きに合った形状に横溝Gyを切削する。
【0036】なおツール第4動作TS4によるツール支
持板19の傾動は、例えば溝壁面の一部に凹部、凸部の
プラットホームを形成するのにも有効である。
【0037】このように切削ヘッド13に、ツール第1
動作TS1〜ツール第4動作TS4を可能としているた
め、例えばツール第2動作TS2によって切削ポイント
を検索しかつ切削の基準位置を容易に設定しうるととと
もに、切削進行中のパターンの変化に対して、他の動作
を組み合わせて用いることにより、切削を進めることが
可能となる。すなわち、切削の一工程ごとに原点に戻っ
て切削を開始する必要がなく、いわゆる多軸による形状
への対応がすみやかにできるため、能率良くかつ精密な
彫刻加工を行いうる。
【0038】なお本願のモデル彫刻装置1は、石膏製の
モデル基体の他、木材、プラスチック材、さらには、ア
ルミ合金、銅合金、軟鉄等の比較的軟質な金属材からな
る種々な製品の彫刻に使用することもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成しているため、
種々の複雑なパターン模様を精度よくかつ効率よく彫刻
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面図である。
【図2】その背面図である。
【図3】その平面図である。
【図4】加工機本体を一部分解して示す斜視図である。
【図5】前記切削ヘッドを示す斜視図である。
【図6】ツール第1動作を説明する略図である。
【図7】ヘッド第1〜第3動作、ツール第2、第4動作
を説明する略図である。
【図8】本装置によって彫刻されるタイヤ金型形成用モ
デル基体のパターンの一例を示す展開図である。
【図9】その子午断面図である。
【図10】前記パターンを彫刻する時の装置の初期動作
の一例を説明する作用図である。
【図11】前記パターンのうちの縦溝を彫刻する時の動
作の一例を説明する作用図である。
【図12】前記パターンのうちの横溝を彫刻する時の動
作の一例を説明する作用図である。
【符号の説明】
2 台座 3 モデル支持台 5 加工機本体 6 テーブル回転具 7 テーブル傾動具 9 加工本体架台 9B 垂直部 10 昇降台 11 Z軸廻り傾動体 12 前後スライド体 12B 水平突出部 13 切削ヘッド 14 第1のX軸廻り傾動体 15 横移動スライド体 16 第2のX軸廻り傾動体 17 突出片 19 ツール支持板 20 基台 31 規制具 C 切削ツール Jt 回転テーブルの回転中心軸 T 回転テーブル W モデル基体 B1 モデル第1動作 B2 モデル第2動作 H1 ヘッド第1動作 H2 ヘッド第2動作 H3 ヘッド第3動作 H4 ヘッド第4動作 TS1 ツール第1動作 TS2 ツール第2動作 TS3 ツール第3動作 TS4 ツール第4動作
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−126646(JP,A) 特開 昭62−74635(JP,A) 特公 昭57−44460(JP,B2) 特公 平5−41429(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B44B 3/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台座に、彫刻される被加工物であるモデル
    基体を載置する回転テーブルを有するモデル支持台と、
    モデル基体を彫刻する切削ツールを有する加工機本体と
    を具える一方、 前記モデル支持台は、 前記台座に設けた基台に、前記回転テーブルをその回転
    中心軸廻りで回転するテーブル回転動作であるモデル第
    1動作を行わせるテーブル回転具が、前記回転中心軸を
    垂直からその上方が前記加工機本体に向けて傾けるテー
    ブル傾動動作であるモデル第2動作を行なわせるテーブ
    ル傾動具を介して配されるとともに、 前記加工機本体は、 前記台座に、前後方向であるX軸の向きにモデル支持台
    に近離可能に位置換えできかつ固定される加工本体架台
    に設けた垂直部を上下方向であるY軸の向きに昇降する
    Y軸昇降動作であるヘッド第1動作を行う昇降台、 この昇降台に取り付けられX軸を含む垂直面と平行な面
    内でかつこのX軸と直角な横方向のZ軸の廻りで傾動す
    るZ軸廻り傾動動作であるヘッド第2動作を行うZ軸廻
    り傾動体、 このZ軸廻り傾動体に設けられ該Z軸廻り傾動体の水平
    状態においてはX軸の向きに移動する前後移動動作であ
    るヘッド第3動作を行う前後スライド体、及びこの前後
    スライド体に形成されかつ前記Z軸の向きに突出する水
    平突出部に配される切削ヘッドを具え、 前記切削ヘッドは、前記水平突出部の、Z軸を含む垂直
    面と平行なモデル側の面内において、前記Z軸廻り傾動
    体の水平状態ではX軸廻りで水平に向く0゜から上下に
    向く90゜の範囲を傾動する第1のX軸廻り傾動動作で
    あるツール第1動作を行う第1のX軸廻り傾動体と、 この第1のX軸廻り傾動体に設けられ該X軸廻り傾動体
    の水平状態においてはZ軸の向きに移動する横移動動作
    であるツール第2動作を行う横移動スライド体と、 この横移動スライド体に形成したZ軸を含む垂直面と平
    行な面内において、前記Z軸廻り傾動体の水平状態では
    X軸廻りで傾動する第2のX軸廻り傾動動作であるツー
    ル第3動作を行う第2のX軸廻り傾動体と、 この第2のX軸廻り傾動体から前記モデル側に向かって
    前方にのび、前記切削ツールを通常X軸方向に取り付け
    るツール支持板を、前記X軸と直角な軸廻りで傾動させ
    うるツールX軸直角傾動動作であるツール第4動作を行
    う突出片とを具えたことを特徴とするモデル彫刻装置。
  2. 【請求項2】前記加工機本体の加工本体架台は、前記Y
    軸廻りで回動するY軸回動動作であるヘッド第4動作を
    行うことを特徴とする請求項1記載のモデル彫刻装置。
  3. 【請求項3】前記切削ヘッドは、前記ツール支持板の傾
    動範囲を規制するツール傾動規制動作を行う規制具を具
    えることを特徴とする請求項1記載のモデル彫刻装置。
  4. 【請求項4】前記回転テーブルの回転動作であるモデル
    第1動作と、前記昇降台のY軸昇降動作であるヘッド第
    1動作と、前記Z軸廻り傾動体に設けられ該Z軸廻り傾
    動体が水平状態であるときの前記前後スライド体の前後
    移動動作であるヘッド第3動作とは、基準状態からの移
    動量が順次測定されることを特徴とする請求項1記載の
    モデル彫刻装置。
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