JP3206678U - 吊具用カップリング - Google Patents
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Abstract
【課題】荷を吊り上げた際、全体が荷重方向の一直線上に位置して、スイベル軸等に無理な負荷がかからず、耐久性の高いスイベル式の吊具用カップリングを提供する。【解決手段】二つの連結金具をスイベル軸によって相対回転自在に連結した吊具用カップリングであって、少なくとも一方の連結金具1は、スイベル軸2で中心が回転支持される座部の両端に左右一対の軸受部を設けたコ字状の金具本体3と、左右一対の軸受部間に着脱可能に装着する吊具の取付軸4とを備え、取付軸は、両側から中央に向かって湾曲状に径が小さくなる鼓状である。他方の連結金具は、一方の連結金具と双方同一の構成として、双方に玉掛けワイヤやアイフック等を連結する他、一方の連結金具とは異なり、チェーンを連結することも可能である。【選択図】図1
Description
この考案は、スイベル式の吊具用カップリングに関するものである。
従来、玉掛けワイヤやチェーン、環、アイフックといった、端部に閉鎖ループ状の連結部(アイ、ワッパ、リンクなどと称される)を有する二つの吊具を着脱可能に連結するものとして、シャックルやラッチ付きCカン、チェーンカップリングといった吊具用カップリングがある一方、二つの吊具の間で縒りが生じないように連結する場合は、図8に示したように、一対のシャックルS1・S2をスイベル軸SSによって相対回転自在に連結したスイベル式のシャックル(いわゆるダブルシャックル)が用いられる。
この他のスイベル式カップリングとして、電線の延線作業においてワイヤのより戻しに用いるスイベルや(特許文献1)、チェーンブロックに各種スリングを素早く着脱できるようにした汎用スイベルカプラーも公知である(特許文献2)。
上述したダブルシャックルを用いたスリングにより荷を吊り上げた場合、上下のスリングは常に一直線上に位置しようとするため、仮に、一方のスリングのループ状端部がピンの中心から左右何れかにずれると、他方のスリングのループ状端部はピンの反対側にずれて、図9に示したように、ダブルシャックル全体が傾いた状態になる。同図(a)は上側シャックルS1に玉掛けワイヤWを取り付け、下側シャックルS2にチェーンCを取り付けた例、同図(b)は上下シャックルS1・S2とも玉掛けワイヤWを取り付けた例を示しているが、何れの場合も、玉掛けワイヤWやチェーンCのループ状端部W1・C1がシャックルS1・S2の側板S11・S21とピンP1・P2との角部の対角上に位置して、垂直方向の荷重により当該角部を変形させる恐れがある。また、全体の傾きに伴って、一対のシャックルS1・S2を結合しているスイベル軸SSも傾斜姿勢となり、当該スイベル軸SSに対してせん断方向の応力成分が生じることから、スイベル軸SSについても変形ないし折損する恐れがある。むしろ、例示した玉掛けワイヤWやチェーンCのループ状端部は断面が円形あるいは楕円形であることから、ピンP1・P2に対して一点荷重の状態で掛止するため、ダブルシャックルでは往々にして上述した傾きが生じやすい。
なお、特許文献1や2では、上述したダブルシャックルの課題は指摘されておらず、当該課題の解決手段を積極的に開示したものではない。
本考案は上述した課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、荷を吊り上げた際、全体が荷重方向の一直線上に位置して、スイベル軸等に無理な負荷がかからず、耐久性の高いスイベル式の吊具用カップリングを提供することである。
上述した目的を達成するために本考案では、二つの連結金具をスイベル軸によって相対回転自在に連結した吊具用カップリングであって、少なくとも一方の前記連結金具は、前記スイベル軸で中心が回転支持される座部の両端に左右一対の軸受部を設けたコ字状の金具本体と、前記左右一対の軸受部間に着脱可能に装着する前記吊具の取付軸とを備え、当該取付軸は、両側から中央に向かって徐々に縮径した鼓状とする手段を用いた。
上記手段によれば、二つの連結金具それぞれに任意の吊具を連結でき、スイベル軸による相対回転によって、これら吊具間のよじれが吸収される。そして、少なくとも一方の連結金具については、その取付軸を鼓状としたから、吊具を取り付けて荷重をかければ、当該吊具は自然と径が最も小さくなる取付軸の中央部に位置して、吊具とスイベル軸とが荷重方向の一直線上に並ぶことになって、常に中心バランスがとれた正姿勢となる。したがって、スイベル軸等にせん断方向の荷重等、無理な負荷がかかることがない。さらに、取付軸は、二つの連結金具とも金具本体に着脱可能であるから、連結部が予め閉鎖ループ状に加工されている玉掛けワイヤ、環、アイフック、チェーンなどの吊具を付け替えることができる。
連結金具に取り付ける吊具は、取付軸に挿通、掛止(引っ掛け)その他の方法によって取り付けることができるものであれば、特定のものに限定されないが、一方の連結金具では、連結部が閉鎖ループ状である玉掛けワイヤ、環、またはアイフックを取り付けるようにすれば、これらの吊具は連結部が断面円形または楕円であって、取付軸の鼓状外形とほぼ一致することになるため、上述した正姿勢を確実に実現できる。
さらに、他方の連結金具も前記一方の連結金具と双方同一の構成とすれば、ワイヤと環、ワイヤとフックといった組み合わせが可能となり、より確実に上述した正姿勢を実現できる。
これとは別に、他方の連結金具について、スイベル軸で中心が回転支持される座部の両端に左右一対の軸受部を設けたコ字状の金具本体と、前記左右一対の軸受部間に着脱可能に装着するチェーンの取付軸とを備えたものを採用すれば、チェーンと玉掛けワイヤ、チェーンと環、またはチェーンとアイフックといった組み合わせが可能となる。
さらに、二つの連結金具とも取付軸は、端部に凹溝が周方向に形成された主軸を有して、金具本体の左右一対の軸受部間に抜脱可能に挿通され、さらに、当該主軸の前記凹溝が位置する軸受部に対して、その挿通方向と直交する方向に抜脱可能に挿通することで前記凹溝に係合して、前記主軸を抜け止めするピンを備えたものであることが好ましい。
この場合、一方の連結金具の取付軸は、前記主軸を中心軸する鼓状のパイプを備えたものであることが、さらに好ましい。
本考案によれば、吊具の取付軸を鼓状に湾曲させているため、荷を吊った際、吊具の連結部が常に鼓状取付軸の中央に位置して、カップリング全体が荷重方向に沿った中心バランスを維持するため、スイベル軸に無理な荷重がかからず、耐久性が高いスイベル式の吊具用カップリングを提供することができる。
以下、本考案の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1〜4は本考案の第一実施形態に係る吊具用カップリングを示したもので、二つの連結金具1・1をスイベル軸2によって相対回転自在に連結してなる。
この実施形態において二つの連結金具1・1は、双方同一の構成であって、コ字状の金具本体3にワイヤWの取付軸4を着脱可能に装着している。金具本体3は、図2に示したように、取り付ける吊具に見合った寸法や素材からなる鋼材をコ字状に曲げ加工して、座部3aと、その両端に左右一対の軸受部3b・3bを形成している。座部3aの中心には、スイベル軸2の挿通孔3cを形成している。また、軸受部3b・3bには取付軸4(後述する主軸6)を挿通する取付孔3dを左右方向に貫設している。さらに、一方の軸受部3bには後述するピン7を挿通するピン孔3eを前後方向に貫設している。
スイベル軸2は、ボルト2aとナット2bの組み合わせからなる。ボルト2aは先端側のみにナット2bが螺合するネジを有し、頭部からネジまでは表面平滑として、金具本体3の座部3aを360度正逆回転可能に支持する。なお、2cは平ワッシャである。
取付軸4は、図3に示したように、鼓状の変形パイプ5と、該パイプ5に挿通する主軸6とからなる。変形パイプ5は、両側から中央に向かって徐々に縮径した鼓状の外形を有して、中心には主軸6の挿通孔5aを設けている。主軸6は、丸棒材の片側端部に断面半円状の凹溝6aを周方向に設けている。
上記構成のカップリングを組み立てるには、まず上下の連結金具1・1をスイベル軸2で連結し(図2)、次に、鼓状変形パイプ5を軸受部3b・3bの間に挿入したうえ、その挿通孔5aに主軸6を一方の軸受部3bから他方の軸受部3bに向かって挿通させる(図3)。なお、取り付ける吊具が玉掛けワイヤや環、アイフックなどの閉鎖ループ状端部を有する場合は、当該端部に予め鼓状変形パイプ5を挿通しておき、上述した組み立てを行う。
そして、最終工程では、主軸6の抜け止めとして、図4に示したように、その挿通方向と直交する方向からピン7を軸受部3bのピン孔3eに挿通する。このピン7は、主軸6の凹溝6aに係合するもので、当該係合によって主軸6とピン7は互いに抜け出しを規制する。
当該実施形態では、上下の連結金具1・1に玉掛けワイヤWや環、アイフック等を取り付けることができ、スイベル軸による回転支持によって、取り付けた吊具のよじれを吸収することができる。そして、その取付軸4は、対向する軸受部3b・3b間の全範囲において鼓状の外形をなしているため、これに取り付けられた吊具は、吊り上げ作業時の荷重によって、自然と取付軸4の中央に位置する(図1参照)。したがって、全体が荷重方向に沿った一直線上に位置し、中心バランスがとれた状態を維持することから、スイベル軸2や金具本体3に無理な力がかからず、耐久性の高いカップリングとなる。
続いて、図5〜7は、本考案の第二実施形態に係る吊具用カップリングを示している。ここでは、上側の連結金具1は第一実施形態と同じものを採用して、共通する部分は同じ符号を付す一方、下側の連結金具10はチェーンCを取り付けるものとしている。
即ち、この実施形態における下側の連結金具10は、金具本体11と、該金具本体11のコ字状部分にチェーンCの取付軸12を着脱可能に装着することは上側の連結金具1と同じであるが、スイベル軸13を予め金具本体11に一体に設けている点で第一実施形態と異なる。つまり、この実施形態における下側の連結金具11は、図6に示したように、座部11aの片面に軸受部11b・11bを設ける一方、座部11bの反対面にはスイベル軸13を一体に設けて、全体とすれば逆Y字状をなしている。
そして、下側の連結金具10において、チェーンCの取付軸12は鼓状の外形とせず、第一実施形態で説明した主軸6と構造が同じとしている。即ち、当該取付軸12は、丸棒材の片側端部に断面半円状の凹溝12aを周方向に設けており、最終的に、図7に示したように、取付軸12の挿通方向と直交する方向に抜け止めピン14を差し込むことによって凹溝12aに係合させ、取付軸12とピン14を互いに抜け止めの状態とすることは第一実施形態と同じである。
この第二実施形態における吊具用カップリングにおいても、第一実施形態と同様、上側の連結金具10に対して吊具(玉掛けワイヤW)が中心線上に取り付けられるため、全体としても荷重方向に沿って中心バランスを維持し、スイベル軸13や金具本体3に無理な力がかからず、耐久性の高いカップリングとなる。
1・10 連結金具
2・13 スイベル軸
3・11 金具本体
4・12 取付軸
5 鼓状の変形パイプ
6 主軸
7・14 ピン
2・13 スイベル軸
3・11 金具本体
4・12 取付軸
5 鼓状の変形パイプ
6 主軸
7・14 ピン
Claims (6)
- 二つの連結金具をスイベル軸によって相対回転自在に連結した吊具用カップリングであって、少なくとも一方の前記連結金具は、前記スイベル軸で中心が回転支持される座部の両端に左右一対の軸受部を設けたコ字状の金具本体と、前記左右一対の軸受部間に着脱可能に装着する前記吊具の取付軸とを備え、当該取付軸は、両側から中央に向かって徐々に縮径した鼓状であることを特徴とした吊具用カップリング。
- 前記一方の連結金具は、玉掛けワイヤ、環、またはアイフックを取り付けるものである請求項1記載の吊具用カップリング。
- 他方の連結金具も前記一方の連結金具と双方同一の構成である請求項1または2記載の吊具用カップリング。
- 他方の連結金具は、スイベル軸で中心が回転支持される座部の両端に左右一対の軸受部を設けたコ字状の金具本体と、前記左右一対の軸受部間に着脱可能に装着するチェーンの取付軸とを備える請求項1または2記載の吊具用カップリング。
- 二つの連結金具とも取付軸は、端部に凹溝が周方向に形成された主軸を有して、金具本体の左右一対の軸受部間に抜脱可能に挿通され、さらに、当該主軸の前記凹溝が位置する軸受部に対して、その挿通方向と直交する方向に抜脱可能に挿通することで前記凹溝に係合して、前記主軸を抜け止めするピンを備えた請求項1から4のうち何れか一項記載の吊具用カップリング。
- 一方の連結金具の取付軸は、前記主軸を中心軸する鼓状のパイプを備えた請求項5記載の吊具用カップリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016003460U JP3206678U (ja) | 2016-07-19 | 2016-07-19 | 吊具用カップリング |
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