JP3206345B2 - 弾性表面波素子 - Google Patents
弾性表面波素子Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波素子に係
り、特にセンサに応用する弾性表面波素子の電極とワイ
ヤーの接続構造に関する。
り、特にセンサに応用する弾性表面波素子の電極とワイ
ヤーの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波素子は、圧電性基板上にアル
ミニウム等の電極材料によりすだれ状電極(Inter
digital Electrodes)を形成し、こ
のすだれ状電極を信号源で励起し、電気機械結合により
基板上に弾性表面波を発生させ、この励振された弾性表
面波を利用して共振子やフィルタ、センサ等の信号処理
素子を得ることができる。
ミニウム等の電極材料によりすだれ状電極(Inter
digital Electrodes)を形成し、こ
のすだれ状電極を信号源で励起し、電気機械結合により
基板上に弾性表面波を発生させ、この励振された弾性表
面波を利用して共振子やフィルタ、センサ等の信号処理
素子を得ることができる。
【0003】図2の(a)には弾性表面波素子の構成例
を示し、圧電基板1面に一対のすだれ状電極2、3を形
成し、一方の電極2から他方の電極3への信号伝搬によ
りフィルタ特性を得る。
を示し、圧電基板1面に一対のすだれ状電極2、3を形
成し、一方の電極2から他方の電極3への信号伝搬によ
りフィルタ特性を得る。
【0004】同図の(b)には共振子用弾性表面波素子
の構成例を示し、圧電性基板4の中央部にすだれ状電極
5を形成し、両側に反射電極6、7を形成し、すだれ状
電極5に印加する信号に対して共振を得る。
の構成例を示し、圧電性基板4の中央部にすだれ状電極
5を形成し、両側に反射電極6、7を形成し、すだれ状
電極5に印加する信号に対して共振を得る。
【0005】これら弾性表面波素子は、センサにも利用
され、例えばセンサ部材(機能性薄膜)を電極2と3間
に付着させ、基板表面における質量負荷効果に伴う弾性
表面波の位相速度変化(周波数変化)から匂いや湿度、
濃度を検出する。
され、例えばセンサ部材(機能性薄膜)を電極2と3間
に付着させ、基板表面における質量負荷効果に伴う弾性
表面波の位相速度変化(周波数変化)から匂いや湿度、
濃度を検出する。
【0006】また、基板表面における質量負荷効果に伴
う弾性表面波の減衰(共振Q値の変化、挿入損失)から
液体粘度や濃度を検出する。
う弾性表面波の減衰(共振Q値の変化、挿入損失)から
液体粘度や濃度を検出する。
【0007】また、基板特性の変化に伴う弾性表面波の
位相速度変化から温度等を検出する。さらに、基板変形
に伴う弾性表面波の位相速度変化から圧力や加速度、変
位等を検出する。
位相速度変化から温度等を検出する。さらに、基板変形
に伴う弾性表面波の位相速度変化から圧力や加速度、変
位等を検出する。
【0008】図3には、弾性表面波素子10をケース1
1に封入した一部破断斜視図を示し、電極12とリード
ピン13、14との間はワイヤー15で結線される。1
6は吸音材。
1に封入した一部破断斜視図を示し、電極12とリード
ピン13、14との間はワイヤー15で結線される。1
6は吸音材。
【0009】この封入構造は、フィルタや共振子に適用
され、センサへの適用にはケース11の蓋11Aを除
き、素子表面に付着されるセンサ部在等を露出した図4
の構造にされる。図中、17はセンサ部在、18は酸や
アルカリ雰囲気中で使う際に電極12が腐食するのを防
止するために電極12上に形成される保護膜である。
され、センサへの適用にはケース11の蓋11Aを除
き、素子表面に付着されるセンサ部在等を露出した図4
の構造にされる。図中、17はセンサ部在、18は酸や
アルカリ雰囲気中で使う際に電極12が腐食するのを防
止するために電極12上に形成される保護膜である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】弾性表面波素子を露出
したセンサ構成において、素子が晒される雰囲気や溶液
が腐食性であることが多く、電極部での腐食が起こり易
くなり、センシング要因以外での素子の特性変動が検出
誤差となる。
したセンサ構成において、素子が晒される雰囲気や溶液
が腐食性であることが多く、電極部での腐食が起こり易
くなり、センシング要因以外での素子の特性変動が検出
誤差となる。
【0011】このような課題を解消するため、電極部の
腐食を防止するため、電極部に保護膜を形成するが、ワ
イヤー自体が酸やアルカリ等で腐食、断線する可能性が
あり、素子寿命を縮める。
腐食を防止するため、電極部に保護膜を形成するが、ワ
イヤー自体が酸やアルカリ等で腐食、断線する可能性が
あり、素子寿命を縮める。
【0012】また、ワイヤーの化学的な破損以外に、ワ
イヤーが液体や気体に晒されて物理的に切れたり、曲が
ってしまうことがある。
イヤーが液体や気体に晒されて物理的に切れたり、曲が
ってしまうことがある。
【0013】本発明の目的は、電極部とワイヤーの腐食
・破損を防止した構造の弾性表面波素子を提供すること
にある。
・破損を防止した構造の弾性表面波素子を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るため、圧電性基板面に電極を形成し、電極とリ
ードピンとを接続し、センシング対象になる液体又は気
体中に晒される弾性表面波素子において、前記電極のリ
ード部位置で前記圧電性基板面にコンタクト用孔を設
け、該孔を通したワイヤー又は孔に充填した導電性接着
剤によって該電極と前記リードピンとを接続し、前記電
極面に保護膜を形成した構造を特徴とする。
決を図るため、圧電性基板面に電極を形成し、電極とリ
ードピンとを接続し、センシング対象になる液体又は気
体中に晒される弾性表面波素子において、前記電極のリ
ード部位置で前記圧電性基板面にコンタクト用孔を設
け、該孔を通したワイヤー又は孔に充填した導電性接着
剤によって該電極と前記リードピンとを接続し、前記電
極面に保護膜を形成した構造を特徴とする。
【0015】
【作用】電極のリード部から基板を貫通してワイヤーや
導電性接着剤を使ってリードピンに接続を得ることによ
り、ワイヤーや導電性接着剤がセンシング物質に晒され
ることが無いようにする。
導電性接着剤を使ってリードピンに接続を得ることによ
り、ワイヤーや導電性接着剤がセンシング物質に晒され
ることが無いようにする。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示すセンサ用弾
性表面波素子の側断面図である。
性表面波素子の側断面図である。
【0017】圧電性基板10は、電極12のリード部位
置に貫通したコンタクト用孔10Aが設けられる。この
穴は電極12のリード部をも貫通して設けられる。ま
た、基台になるケース11にも同じ位置にコンタクト用
孔11Aが設けられる。
置に貫通したコンタクト用孔10Aが設けられる。この
穴は電極12のリード部をも貫通して設けられる。ま
た、基台になるケース11にも同じ位置にコンタクト用
孔11Aが設けられる。
【0018】リード部とリードピン14とを接続するワ
イヤー15は、孔11A及び10Aを通してその一端が
リード部にボンディングされ、他端がリードピン14に
接着される。ワイヤー15の接続後に電極12面に保護
膜18が塗布される。この保護膜18は、例えば、フッ
素化ポリイミド樹脂にされる。
イヤー15は、孔11A及び10Aを通してその一端が
リード部にボンディングされ、他端がリードピン14に
接着される。ワイヤー15の接続後に電極12面に保護
膜18が塗布される。この保護膜18は、例えば、フッ
素化ポリイミド樹脂にされる。
【0019】したがって、ワイヤー15は、圧電性基板
10の表面に露出することなくリード部とリードピン1
4との接続を得ることができる。
10の表面に露出することなくリード部とリードピン1
4との接続を得ることができる。
【0020】これにより、圧電性基板11面が液体又は
気体のセンシング物質に晒されるも、該センシング物質
によりワイヤー15に晒されるのを無くし、ワイヤー1
5の腐食や断線を無くすことができる。
気体のセンシング物質に晒されるも、該センシング物質
によりワイヤー15に晒されるのを無くし、ワイヤー1
5の腐食や断線を無くすことができる。
【0021】なお、実施例において、ワイヤー15に代
えて導電性接着剤とする構造にして同等の作用効果を得
ることができる。
えて導電性接着剤とする構造にして同等の作用効果を得
ることができる。
【0022】例えば、孔10Aと11Aに導電性接着剤
を充填し、さらに孔11Aからリードピン14までの間
に溝を形成し、該溝に導電性接着剤を埋め込む構造にし
て実現される。
を充填し、さらに孔11Aからリードピン14までの間
に溝を形成し、該溝に導電性接着剤を埋め込む構造にし
て実現される。
【0023】また、ケース11には孔11Aを設けるこ
となく、その上面に導電性接着剤を埋め込む溝を形成
し、孔10Aからケース11の上面に沿ってリードピン
14の頂部に接続を得る構造でも良い。
となく、その上面に導電性接着剤を埋め込む溝を形成
し、孔10Aからケース11の上面に沿ってリードピン
14の頂部に接続を得る構造でも良い。
【0024】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、センシ
ング対象になる液体又は気体中に晒される弾性表面波素
子において、電極のリード部位置で圧電性基板面にコン
タクト用孔を設け、該孔を通したワイヤー又は孔に充填
した導電性接着剤によって該電極とリードピンとを接続
し、前記電極面に保護膜を形成した構造としたため、電
極は保護膜で保護され、ワイヤーや導電性接着剤もセン
シング物質に晒されることが無くなり、電極及びワイヤ
ー等の接続部材が腐食や断線・破損するのを確実に防止
できる。
ング対象になる液体又は気体中に晒される弾性表面波素
子において、電極のリード部位置で圧電性基板面にコン
タクト用孔を設け、該孔を通したワイヤー又は孔に充填
した導電性接着剤によって該電極とリードピンとを接続
し、前記電極面に保護膜を形成した構造としたため、電
極は保護膜で保護され、ワイヤーや導電性接着剤もセン
シング物質に晒されることが無くなり、電極及びワイヤ
ー等の接続部材が腐食や断線・破損するのを確実に防止
できる。
【0025】また、結線用のワイヤーが素子表面に突出
しないため、ケースの蓋の高さを低くした低背な弾性表
面波素子を得ることができる。
しないため、ケースの蓋の高さを低くした低背な弾性表
面波素子を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す側断面図。
【図2】弾性表面波素子の構成例。
【図3】弾性表面波素子の封入構造例。
【図4】従来のセンサー構成の側面図。
10…圧電性基板 11…ケース 10A、11A…コンタクト用孔 12…電極 14…リードピン 15…ワイヤー 18…保護膜
Claims (1)
- 【請求項1】 圧電性基板面に電極を形成し、電極とリ
ードピンとを接続し、センシング対象になる液体又は気
体中に晒される弾性表面波素子において、 前記電極のリード部位置で前記圧電性基板面にコンタク
ト用孔を設け、該孔を通したワイヤー又は孔に充填した
導電性接着剤によって該電極と前記リードピンとを接続
し、前記電極面に保護膜を形成した構造を特徴とする弾
性表面波素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31956394A JP3206345B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 弾性表面波素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31956394A JP3206345B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 弾性表面波素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08181563A JPH08181563A (ja) | 1996-07-12 |
JP3206345B2 true JP3206345B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=18111666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31956394A Expired - Fee Related JP3206345B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 弾性表面波素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3206345B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2008120511A1 (ja) * | 2007-03-29 | 2010-07-15 | 株式会社村田製作所 | 液中物質検出センサー |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6310422B1 (en) * | 1998-03-12 | 2001-10-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Surface acoustic wave filter |
JP2001153781A (ja) * | 1999-11-26 | 2001-06-08 | Maruyasu Industries Co Ltd | 液体の特性値を測定するための弾性表面波装置 |
CN100335878C (zh) * | 2002-06-08 | 2007-09-05 | Lg伊诺特有限公司 | 使用狭缝声波的saw传感器装置及其方法 |
JP4504106B2 (ja) * | 2004-06-11 | 2010-07-14 | 株式会社アルバック | 表面弾性波素子による測定方法 |
JP2006258766A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Japan Radio Co Ltd | 弾性波センサ |
CN101133321B (zh) | 2005-04-06 | 2011-04-13 | 株式会社村田制作所 | 表面波传感器器件 |
JP4741311B2 (ja) * | 2005-07-29 | 2011-08-03 | 京セラキンセキ株式会社 | 微少質量測定用センサの表面処理方法 |
KR101644165B1 (ko) | 2009-09-25 | 2016-07-29 | 삼성전자주식회사 | 표면탄성파 디바이스 및 바이오센서 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP31956394A patent/JP3206345B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2008120511A1 (ja) * | 2007-03-29 | 2010-07-15 | 株式会社村田製作所 | 液中物質検出センサー |
JP5229220B2 (ja) * | 2007-03-29 | 2013-07-03 | 株式会社村田製作所 | 液中物質検出センサー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08181563A (ja) | 1996-07-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |