JP3206261U - トンネル覆工用アンカーボルト - Google Patents

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正栄 五十嵐
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Abstract

【課題】経年変化によるトンネル内表面剥落事故防止工事等に使用するトンネル覆工面に施工される網状シート体を支持するトンネル覆工面に埋設するアンカーボルトにおいて十分な穿孔深さを確認しながらアンカー設置作業を可能として作業の効率化を実現するトンネル覆工用アンカーボルトを提供する。【解決手段】アンカーボルトは、先端部に縦穴部13と縦穴部周壁に設けた縦溝部14で形成した拡開部12を備え、全長に渡ってネジを刻設すると共に、先端から所定の規格位置にマーキング部15を設けたボルト軸本体1と、ボルト軸本体の外径より細径に形成し、拡開部に嵌装して拡開部を拡げる楔ヘッド体2とで構成される。【選択図】図1

Description

本考案は、トンネル覆工用アンカーボルトに関するものである。
経年変化によってトンネル内表面が剥落する恐れがあり、この剥落による事故防止を目的としてトンネル覆工内面(コンクリート内周面)に施工される網状シート体を支持するために、トンネル覆工内面にアンカーボルトを埋設する。
アンカーボルトの例としては、特許文献1(特開2001−90717号公報図1)に、先端に拡開部を設けた基部外周面にネジを刻設した筒状アンカー本体と、先端拡開部を拡げる心棒を内装したアンカーボルト(心棒式)が開示されている。また特許文献2(特開2008−169627号公報の図12)には、先端に拡開部を設け内周面にネジを形成したスリーブ状アンカー本体と、拡開部に嵌装した楔ヘッド体と、スリーブ体に螺合されるボルト体で構成したアンカーボルト(スリーブ式)が開示されている。
上記の構成のアンカーボルトは、アンカー機能を発揮するスリーブ体を採用し、その穿孔との接着強度を高めるための溝を多数周設しているが、必ずしも接着強度を効果的に高めるとは言えない。スリーブ体の採用でまたアンカー本体自体は筒状に形成し、且つ所定の強度を備えるある程度の外径が必要であり、それに伴って穿孔径も相応の大きさが必要である。
上記の課題を解消する手段として、先端部に縦穴部と縦穴部周壁に設けた縦溝部で形成した拡開部を備えると共に、全長に渡ってネジを刻設したボルト軸本体と、前記ボルト軸本体の外径より細径に形成し、拡開部に嵌装して拡開部を拡げる楔ヘッド体とで構成したアンカーボルトが提案されている(特許文献3:登録実用新案第3186164号公報)。
特開2001−90717号公報の図1。 特開2008−169627号公報の図12。 登録実用新案第3186164号公報。
スリーブ体を採用しない特許文献3記載のアンカーボルトは、トンネル覆工面にアンカー孔を穿設し、当該アンカー孔にボルト軸本体を挿入し、アンカー孔の奥面に衝突するとボルト軸本体を強く打ち込み、先端楔ヘッド体でボルト軸本体の先端拡開部を拡げて、ボルト軸本体の保持を行い、然る後アンカー孔に接着剤を充填して固着するものである。
ところで、トンネル覆工内面に形成するアンカー孔は所定の深さの穿孔が必要であるが、トンネル覆工のコンクリート面においては、硬い石も含まれており、穿孔位置によっては硬い箇所が存在して所定の深さにアンカー孔に穿つことができなくなる。特に浅い穿孔の場合は直ちに別位置に穿孔を行えば良いが、ある程度の深さの穿孔がなされた場合には、そのままアンカーボルトの施工をしてしまう虞がある。
そこで本考案は前記の課題を鑑み、前記特許文献3記載のアンカーボルトの改良構造を提案したものである。
本考案に係るトンネル覆工用アンカーボルトは、先端部に縦穴部と縦穴部周壁に設けた縦溝部で形成した拡開部を備えると共に、全長に渡ってネジを刻設した適宜な長さのボルト軸本体と、前記ボルト軸本体の外径より細径に形成し、拡開部に嵌装して拡開部を拡げる楔ヘッド体とで構成したトンネル覆工用アンカーボルトにおいて、ボルト軸本体に先端から所定の規格位置にマーキング部を設けてなることを特徴とするものである。
而して前記のアンカーボルトの施工は従前のものと同様に、ボルト軸本体の外径より僅かに大径のアンカー孔を適宜深さに穿設し、楔ヘッド体を拡開部に嵌装して前記穿孔に挿入し、穿孔奥面に衝突した状態でマーキング部が視認できない場合には、充分な深さまで挿入できたことが確認でき、逆にマーキング部を視認できた時は当該アンカー孔の穿孔深さが十分でないことが確認できる。
マーキング部がアンカー孔内に位置した状態でボルト軸本体を強く奥方に打撃し、楔ヘッド体を縦穴部に侵入させ、縦溝部の存在によって拡開部を拡げ、拡開各でアンカー孔内周面を強く押圧し、ボルト軸本体を当該位置に保持する。これによってトンネル覆工面の天井部分であっても前記ボルト軸本体は十分な挿入長で落下することなく当該位置を保持され、然る後アンカー孔とボルト軸本体の間隙に接着系樹脂アンカー(接着剤)を充填し、接着系樹脂アンカー(接着剤)の硬化によってボルト軸本体はトンネル覆工面に固着される。
このボルト軸本体のトンネル覆工面から突出した部分を使用して、剥落物による事故を防止するための網状シートを装着するもので、余分に突出して邪魔なボルト軸本体部分は適宜切除する。
本考案の構成は上記のとおりで、アンカー本体の全長に渡ってボルト軸とし先端を拡開してアンカー保持を実現して、施工の効率化を図ると共に、マーキングの採用によってアンカーボルトの挿入深さを確認し、所定のアンカー強度を備えるようにし、確実に安全なトンネル覆工を実現したものである。
本考案の実施形態の全体斜視図。 同使用状態の説明図(埋設工程)。 同図(埋設後)。
次に本考案のトンネル覆工用アンカーボルトの実施形態について説明する。実施形態に示したアンカーボルトは、ステンレス鋼で形成したボルト軸本体1及び楔ヘッド体2で構成される。
ボルト軸本体1は、例えばφ8mm、長さ150〜220mmで、全長に渡ってネジを刻設したボルト棒で、ボルト軸部11の先端に拡開部12を設け、適宜箇所にマーキング部15を設けたものである。
拡開部12は、先端より10mmに、内径4mmの縦穴部13と、前記縦穴部13の周壁に1/4円周毎に設けた縦溝部14とで形成したものである。
マーキング部15は、所定の幅で着色表示したもので、特定の位置が確認できるようにしたものである。即ち先端からボルト軸本体1の外径(8mm)の15倍の長さ位置(先端から120mm)が、基端側との境界aとなるように設けたものである。
楔ヘッド体2は、大径部分が6mmで円錐周面21を備えた駒形状で、円錐周面21の細径部分が4mm以下として、前記縦穴部13に嵌装したものである。
而して前記アンカーボルトをトンネル覆工面Aに埋設するには、従前の工事と同様にトンネル覆工面Aの表面からボルト軸本体1の外径より僅かに大径のアンカー孔Bを掘穿する。前記のアンカー孔Bは、工事設計値のとおりの深さとするものであるが、トンネル覆工面における穿孔位置によっては硬い箇所が存在して所定の深さにアンカー孔に穿つことができなくなる場合もあるが、穿孔毎にアンカー孔Bの深さを計測すると、穿孔作業効率が低下するのでそのままとする。
前記のアンカー孔Bを掘穿した後に、ボルト軸本体1の拡開部12に楔ヘッド体2を嵌装して前記アンカー孔Bに挿入するものであるが、この挿入はアンカー孔Bの奥面に楔ヘッド体2が衝突するまで行う。
ボルト軸本体1の挿入長が十分であれば、マーキング部15がアンカー孔B内に達していることで確認でき、当該状態でボルト軸本体1を強く奥方に打撃し、楔ヘッド体2の縦穴部13への侵入によって拡開部12を拡げ、拡開部12の拡開先端がアンカー孔Bの内周面に強く喰い込み、ボルト軸本体1を仮止めする。
そしてアンカー孔Bとボルト軸本体1の間隙に接着系樹脂アンカー(接着剤)Cを充填する。特にボルト軸本体1は仮止めによって静置されているので、十分な時間を以て接着系樹脂アンカー(接着剤)Cを硬化させると共に、ボルト軸本体1の周面はネジ面であり、接着系樹脂アンカー(接着剤)Cが効果的に作用し、ボルト軸本体1はトンネル覆工面Aに十分な深さを以て固着される。
このようにトンネル覆工面Aに埋設されたボルト軸本体1はアンカーボルトとして機能するもので、例えば剥落物落下防止シートDを、ボルト軸本体1に螺合したナット3で止着するように使用されるものである。
またボルト軸本体1をアンカー孔Bに挿入した際に、挿入深さが不十分であった場合、マーキング部15が外部に出するので、当該アンカー部分は装着する網シート体の支持力が不足することになるが、全体の設計地によって当該箇所の挿入深さ不足が問題にならなければ、ボルト軸本体1のトンネル覆工面Aより余分突出する分を切除してアンカー設置を行えば良い。また施工全体を考慮して網シート体の支持力が不十分となる場合には、近接箇所に改めてアンカー設置を行えば良いものである。
従って各アンカー設置作業に際して、各アンカーの支持力不足分の確認を設置作業時において行うことにより、より効率的なアンカー設置作業を実現できるものである。
1 ボルト軸本体
11 ボルト軸部
12 拡開部
13 縦穴部
14 縦溝部
15 マーキング部
2 楔ヘッド体
21 円錐周面
3 ナット
A トンネル覆工面
B アンカー孔
C 接着系樹脂アンカー(接着剤)
D 剥落物落下防止シート

Claims (5)

  1. 先端部に縦穴部と縦穴部周壁に設けた縦溝部で形成した拡開部を備えると共に、全長に渡ってネジを刻設した適宜な長さのボルト軸本体と、前記ボルト軸本体の外径より細径に形成し、拡開部に嵌装して拡開部を拡げる楔ヘッド体とで構成したトンネル覆工用アンカーボルトにおいて、ボルト軸本体に先端から所定の規格位置にマーキング部を設けてなることを特徴とするトンネル覆工用アンカーボルト。
  2. 先端からボルト軸本体の外径の15倍の長さ位置から先端へ、適宜幅でマーキング部を設けてなる覆工用アンカーボルト。
  3. マーキング部が着色表示なされている請求項1又は2記載のトンネル覆工用アンカーボルト。
  4. ボルト軸本体及び楔ヘッド体をステンレス鋼で形成してなる請求項1乃至3記載の何れかのトンネル覆工用アンカーボルト。
  5. 楔ヘッド体が円錐面を備えた駒形状に形成され、縦穴部の内径をボルト軸本体の径の1/2とした請求項1乃至4記載の何れかのトンネル覆工用アンカーボルト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108756931A (zh) * 2018-06-29 2018-11-06 平顶山平煤机煤矿机械装备有限公司 隧道衬砌台车用行走机构

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