JP3206124U

JP3206124U - 指輪ケース

Info

Publication number: JP3206124U
Application number: JP2016002873U
Authority: JP
Inventors: 高史石部
Original assignee: Puzzle
Current assignee: Puzzle
Priority date: 2016-06-20
Filing date: 2016-06-20
Publication date: 2016-09-01
Anticipated expiration: 2026-06-20

Abstract

【課題】薄型でかつ指輪ケースを開く際の視覚的効果を高めることができる指輪ケースを提供する。【解決手段】屈曲部５で連結された左右のケース部材２を有し、左右のケース部材の間に指輪３０を収納する指輪ケース１において、左右のケース部材のそれぞれに、指輪の幅方向寸法より深さ寸法の大きい収納凹部４を形成する。屈曲部５の上方で左右のケース部材をまたいで固定される第１展開部材１０と、第１展開部材に取り付けられると共に指輪を支持する第２展開部材２０とを具備する。第１展開部材および第２展開部材が、左右のケース部材の閉状態では収納凹部４に収納されるように折り畳まれ、左右のケース部材を展開させることで第１展開部材および第２展開部材が展開して指輪の幅方向が９０度回転するように構成する。【選択図】図７

Description

本考案は、指輪ケースに係り、特に、屈曲部で連結された２つの半体の間に指輪を収納するようにした指輪ケースに関する。

従来から、アクセサリーとしてのみならず、思い出の品となることも多い指輪を大切に保管するため、指輪を安定的に収納できる指輪ケースが知られている。

特許文献１には、上下に二分割された角形の上側半体および下側半体をヒンジ部材で連結し、下側半体に指輪の保持部を設けた指輪ケースが開示されている。

特開平８−２８０４３３号公報

ところで、男性から女性へプロポーズする際に、男性の気持ちを表現する品物としての婚約指輪を贈ることが古くからの慣習として知られている。

しかし、特許文献１に記載された指輪ケースは、収納スペースに余裕のある略立方体の形状とされているため、指輪ケースを外観した際の存在感が大きい反面、プロポーズの際に衣服のポケットからさりげなく取り出したりすることが難しく、より薄型の指輪ケースを望む声があった。これに対し、本考案の考案者は、指輪ケースを薄く形成するだけでなく、指輪を見せる際にサプライズの要素が加えられるような構造を検討した。

本考案の目的は、上記従来技術の課題を解決し、薄型でかつ指輪ケースを開く際の視覚的効果を高めることができる指輪ケースを提供することにある。

前記目的を達成するために、本考案は、屈曲部（５）で連結された左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）を有し、該左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）の間に指輪（３０）を収納する指輪ケース（１）において、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）のそれぞれに、少なくとも前記指輪（３０）の幅方向寸法より深さ寸法の大きい収納凹部（４）が形成されており、前記屈曲部（５）の上方で前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）をまたいで固定される第１展開部材（１０）と、前記第１展開部材（１０）に取り付けられると共に、前記指輪（３０）を支持する第２展開部材（２０）とを具備し、前記第１展開部材（１０）および前記第２展開部材（２０）が、前記左右のケース（２Ｌ，２Ｒ）の閉状態では前記収納凹部（４）に収納されるように折り畳まれており、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）を展開させることで、これに連動して前記第１展開部材（１０）および前記第２展開部材（２０）が展開して、前記指輪（３０）の幅方向が９０度回転するように構成されている点に第１の特徴がある。

また、前記第１展開部材（１０）および前記第２展開部材（２０）が、所定の形状に切り抜かれ、かつ折り曲げ可能な薄板部材からなり、前記第１展開部材（１０）が、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）にそれぞれ貼り付けられる貼り付け部（１４）と、前記第２展開部材（２０）の差し込み部（２３）が差し込まれる切り込み部（１２）とを具備し、前記第２展開部材（２０）が、前記指輪（３０）のリング部分を互いに離間した位置で通す指輪通し孔（２２）と、前記指輪（３０）の支持部分より下方を隠す傾斜部（２７）とを具備する点に第２の特徴がある。

また、前記貼り付け部（１４）が、前記屈曲部（５）と平行に設けられる一直線の山折り部（１５）に対して左右非対称の位置に設けられており、前記山折り部（１４）の中央で交差する一直線状の谷折り部が２本設けられており、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）における左右非対称の位置に、前記貼り付け部（１４）がそれぞれ貼り付けられる点に第３の特徴がある。

また、前記収納凹部（４）の外形が左右対称の多角形をなす点に第４の特徴がある。

さらに、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）の表皮（２ａ）が明度の低い単一色とされており、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）の内側面（３）に明度の高い装飾が施されている点に第５の特徴がある。

第１の特徴によれば、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）のそれぞれに、少なくとも前記指輪（３０）の幅方向寸法より深さ寸法の大きい収納凹部（４）が形成されており、前記屈曲部（５）の上方で前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）をまたいで固定される第１展開部材（１０）と、前記第１展開部材（１０）に取り付けられると共に、前記指輪（３０）を支持する第２展開部材（２０）とを具備し、前記第１展開部材（１０）および前記第２展開部材（２０）が、前記左右のケース（２Ｌ，２Ｒ）の閉状態では前記収納凹部（４）に収納されるように折り畳まれており、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）を展開させることで、これに連動して前記第１展開部材（１０）および前記第２展開部材（２０）が展開して、前記指輪（３０）の幅方向が９０度回転するように構成されているので、指輪の厚さ寸法より少し厚いだけの薄型であると共に、左右のケース部材を展開することで指輪が９０度回転しながら現れる指輪ケースを得ることが可能となる。これにより、薄型の指輪ケースであるにもかかわらず、ケース部材を左右に展開した際には、正面視で指輪のリング部分が円環状をなす状態で相手に見せることができ、男性から女性に婚約指輪を贈る際にサプライズ要素を加えることができる。

第２の特徴によれば、前記第１展開部材（１０）および前記第２展開部材（２０）が、所定の形状に切り抜かれ、かつ折り曲げ可能な薄板部材からなり、前記第１展開部材（１０）が、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）にそれぞれ貼り付けられる貼り付け部（１４）と、前記第２展開部材（２０）の差し込み部（２３）が差し込まれる切り込み部（１２）とを具備し、前記第２展開部材（２０）が、前記指輪（３０）のリング部分を互いに離間した位置で通す指輪通し孔（２２）と、前記指輪（３０）の支持部分より下方を隠す傾斜部（２７）とを具備するので、第１展開部材および第２展開部材を形成すること、および、第１展開部材および第２展開部材のケース部材への取り付け作業が容易となる。また、指輪の下方を隠す傾斜部により、第１展開部材の構造が外観しにくくなり、指輪ケースを展開した際の外観性および高級感を高めることが可能となる。

第３の特徴によれば、前記貼り付け部（１４）が、前記屈曲部（５）と平行に設けられる一直線の山折り部（１５）に対して左右非対称の位置に設けられており、前記山折り部（１４）の中央で交差する一直線状の谷折り部が２本設けられており、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）における左右非対称の位置に、前記貼り付け部（１４）がそれぞれ貼り付けられるので、左右のケース部材の展開に伴って、谷折り部との交差点を境とする上下の山折り部の位置が移動することにより、第２展開部材が９０度回転することが可能となる。

第４の特徴によれば、前記収納凹部（４）の外形が左右対称の多角形をなすので、左右のケース部材を展開した際に、指輪の周囲が多角形で囲まれているように見え、視認者にシャープな印象を与えることができる。

第５の特徴によれば、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）の表皮（２ａ）が明度の低い単一色とされており、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）の内側面（３）に明度の高い装飾が施されているので、指輪ケースを閉じている際にはあまり目立たず、指輪ケースを展開させた際には、貴金属および宝石からなる指輪の出現と共に花が咲いたような視覚的明るさを感じさせることができる。

本考案の一実施形態に係る指輪ケースの側面図である指輪ケースの正面図である。指輪ケースを展開した状態を示す平面図である。指輪ケースを展開して第１展開部材および第２展開部材を取り外した状態を示す上面図である。指輪ケースの展開初期の状態を示す正面図である。指輪ケースの展開終期の状態を示す正面図である。指輪ケースの展開状態を示す斜視図である。第１展開部材の展開平面図である。第２展開部材の展開平面図である。

以下、図面を参照して本考案の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図１は、本考案の一実施形態に係る指輪ケース１の側面図である。また、図２は指輪ケース１の正面図であり、図３は指輪ケース１を展開した状態を示す平面図である。

指輪ケース１は、薄い板状とされる左右のケース部材２（２Ｌ，２Ｒ）を屈曲部５によって揺動自在に連結した構成を有する。左右のケース部材２Ｌ，２Ｒには、それぞれ、指輪３０の幅方向寸法より深さ寸法の大きい収納凹部４が形成されている。指輪３０は、左右のケース部材２Ｌ，２Ｒを閉じているとき、その幅方向をケース部材２Ｌ，２Ｒの左右方向に向けて収納凹部４に収納されている。

ケース部材２の本体部は合成樹脂等で形成することができ、また、ケース部材２の表皮２ａは、皮革、合成皮革、布素材等とすることができる。本実施形態では、表皮２ａを明度の低い単一色（紺色等）の合成皮革によって形成している。

図３を参照して、ケース部材２の屈曲部５の上方には、ケース部材２を閉じると折り畳まれ、ケース部材２を展開させると展開するように構成された第１展開部材１０および第２展開部材２０が設けられている。第２展開部材２０は第１展開部材１０に取り付けられており、第１展開部材１０は屈曲部５をまたいで左右のケース部材２Ｌ，２Ｒに取り付けられている。第１展開部材１０および第２展開部材２０は、紙や合成樹脂による薄くて折り曲げ可能な部材によって形成されている。

指輪３０は、第２展開部材２０に形成される２つの指輪通し孔２２によって支持される。左右の指輪通し孔２２の間には、指輪通し孔２２より下方が視認させない目隠し部材であると共に、指輪３０を安定的に支持するためのカバー部材２１が設けられる。収納凹部４の底部には、任意のメッセージ等を印刷することができる。また、ケース部材２の内側面３は、明度の高い装飾を施すことができる。

図４は、指輪ケース１を展開して第１展開部材１０および第２展開部材２０を取り外した状態を示す上面図である。第１展開部材１０は、収納凹部４の底部に接着剤等で貼り付けられる。

図５は、指輪ケース１の展開初期の状態を示す正面図である。また図６は、指輪ケース１の展開終期の状態を示す正面図であり、図７は指輪ケース１の展開状態を示す斜視図である。ケース部材２Ｌ，２Ｒの屈曲部５の外側には、左右の表皮２ａを連結する表皮連結部材６が設けられる。表皮連結部材６は、ケース部材２Ｌ，２Ｒを閉じた際にピンと張るように長さが設定されている。これにより、ケース部材２Ｌ，２Ｒを閉じた際に、少し厚みのある板状のカードケースや名刺入れのようなシンプルな外観を得ることができる。

図２に示したように、ケース部材２Ｌ，２Ｒを閉じた状態では、第１展開部材１０および第２展開部材２０が折り畳まれて、指輪３０はその幅方向がケース部材２の左右方向に指向した状態で収納凹部４に収納されている。

これに対し、左右のケース部材２Ｌ，２Ｒを展開させていくと、これに連動して、折り畳まれていた第１展開部材１０および第２展開部材２０が展開して、指輪３０も回転する。そして、図６に示す展開終期においては、指輪３０の幅方向が閉状態から９０度回転することとなる。これにより、薄型の指輪ケースであるにもかかわらず、ケース部材を左右に展開した際には、正面視で指輪のリング部分が円環状をなす状態で相手に見せることができ、男性から女性に婚約指輪を贈る動作にサプライズ要素を加えることができる。

本実施形態では、左右のケース部材２Ｌ，２Ｒの内側面３に、多数の花をあしらった明度の高い装飾が施されている。これにより、表皮２ａが明度の低い単一色に設定されていることと相まって、指輪ケースを閉じている際にはあまり目立たず、指輪ケースを展開させた際には、貴金属および宝石からなる指輪の出現と共に花が咲いたような視覚的明るさを感じさせることができる。

また、収納凹部４の外形は、左右対称の多角形とされており、左右のケース部材２Ｌ，２Ｒを展開した際に、指輪３０の周囲が多角形で囲まれているように見え、視認者にシャープな印象を与えることができる。

図８は、第１展開部材１０の展開平面図である。また図９は、第２展開部材２０の展開平面図である。第１展開部材１０および第２展開部材２０は、紙や合成樹脂等からなる薄い素材を所定の形状に切り抜いて形成される。これにより、第１展開部材１０および第２展開部材２０を形成すること、および、第１展開部材１０および第２展開部材２０のケース部材２Ｌ，２Ｒへの取り付け作業が容易となる。なお、第１展開部材１０および第２展開部材２０の外形より内側に表示する線は、説明のために折り部や切り込み部を示したものであり、実際の製品には表示されない。

第１展開部材１０には、左右のケース部材２Ｌ，２Ｒにそれぞれ貼り付けられる貼り付け部１４と、山折り線１６によって裏側に折り返される折り返し部１１と、屈曲部５と平行をなす山折り部１５と、山折り部１５の中央で交差する一直線状の谷折り部１３とが設けられている。また、山折り部１５の外側寄りの位置には、切り込み部１２が形成されている。そして、貼り付け部１４は、山折り部１５に対して左右非対称の位置に設けられており、左右のケース部材２Ｌ，２Ｒにおける左右非対称の位置にそれぞれ貼り付けられる。

一方、第２展開部材２０には、指輪３０のリング部分を互いに離間した位置で通す指輪通し孔２２と、左右の指輪通し孔２２の間に位置するカバー部材２１と、切り込み部２６および谷折り部２４によって折り返される差し込み部２３と、指輪３０の支持部分より下方を隠す傾斜部２７とが設けられている。特に説明をしない線は、すべて山折りとされる。指輪３０を支持する傾斜部２７は、第１展開部材１０の構造が外観しにくくし、指輪ケース１を展開した際の外観性を向上する機能を有する。そして、前記差し込み部２３を第１展開部材１０の切り込み部１２に挿入固定することで、左右のケース部材２Ｌ，２Ｒの展開動作に伴って指輪３０が９０度回転しながら現れる指輪ケース３０が得られることとなる。

なお、左右のケース部材の外形、表皮の素材や色、収納凹部の形状、内側面の装飾、第１展開部材および第２展開部材の形状や材質等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。

１…指輪ケース、２…ケース部材（２Ｒ…右側ケース部材、２Ｌ…左側ケース部材）、２ａ…ケース表皮、３…内側面、４…収納凹部、５…屈曲部、６…表皮連結部材、１０…第１展開部材、１１…折り返し部、１２，１３…切り込み部、１４…貼り付け部、１５，１６…山折り部、２０…第２展開部材、２１…カバー部材、２２…指輪通し孔、２５…谷折り部、２３…差し込み部、２６…切り込み部、２７…傾斜部、３０…指輪

Claims

屈曲部（５）で連結された左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）を有し、該左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）の間に指輪（３０）を収納する指輪ケース（１）において、
前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）のそれぞれに、少なくとも前記指輪（３０）の幅方向寸法より深さ寸法の大きい収納凹部（４）が形成されており、
前記屈曲部（５）の上方で前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）をまたいで固定される第１展開部材（１０）と、
前記第１展開部材（１０）に取り付けられると共に、前記指輪（３０）を支持する第２展開部材（２０）とを具備し、
前記第１展開部材（１０）および前記第２展開部材（２０）が、前記左右のケース（２Ｌ，２Ｒ）の閉状態では前記収納凹部（４）に収納されるように折り畳まれており、
前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）を展開させることで、これに連動して前記第１展開部材（１０）および前記第２展開部材（２０）が展開して、前記指輪（３０）の幅方向が９０度回転するように構成されていることを特徴とする指輪ケース。
前記第１展開部材（１０）および前記第２展開部材（２０）が、所定の形状に切り抜かれ、かつ折り曲げ可能な薄板部材からなり、
前記第１展開部材（１０）が、前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）にそれぞれ貼り付けられる貼り付け部（１４）と、前記第２展開部材（２０）の差し込み部（２３）が差し込まれる切り込み部（１２）とを具備し、
前記第２展開部材（２０）が、前記指輪（３０）のリング部分を互いに離間した位置で通す指輪通し孔（２２）と、前記指輪（３０）の支持部分より下方を隠す傾斜部（２７）とを具備することを特徴とする請求項１に記載の指輪ケース。
前記貼り付け部（１４）が、前記屈曲部（５）と平行に設けられる一直線の山折り部（１５）に対して左右非対称の位置に設けられており、
前記山折り部（１４）の中央で交差する一直線状の谷折り部が２本設けられており、
前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）における左右非対称の位置に、前記貼り付け部（１４）がそれぞれ貼り付けられることを特徴とする請求項２に記載の指輪ケース。
前記収納凹部（４）の外形が左右対称の多角形をなすことを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の指輪ケース。
前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）の表皮（２ａ）が明度の低い単一色とされており、
前記左右のケース部材（２Ｌ，２Ｒ）の内側面（３）に明度の高い装飾が施されていることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の指輪ケース。