JP3109679U - 装飾用フラッグ及び旗の取付具 - Google Patents
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Abstract
【課題】風の有無に関わらず旗3を風に靡いた躍動感のある形状に維持できるようにすることにより、広告宣伝やディスプレイ効果の高く装飾性に優れた装飾用フラッグを提供すること、及び、旗軸を傾斜した状態で設置する場合に旗の取付具にかかる負担を軽減することにより、重量感のある旗を安定的に支持できるようにする。
【解決手段】直線状の旗軸1と、旗軸1に対して略垂直に連結されると共に波形状に湾曲される支持軸2とからなる掲揚具と、掲揚具に着脱自在に取付けられる旗3とからなる構成とし、旗3は、支持軸2を相互間に収容し得るように表裏二枚の樹脂シート30a、30bを重ね合わせ、旗3の上下端縁31、32を前記支持軸2と同じ波形状を有するように成形していること。
【選択図】図1
【解決手段】直線状の旗軸1と、旗軸1に対して略垂直に連結されると共に波形状に湾曲される支持軸2とからなる掲揚具と、掲揚具に着脱自在に取付けられる旗3とからなる構成とし、旗3は、支持軸2を相互間に収容し得るように表裏二枚の樹脂シート30a、30bを重ね合わせ、旗3の上下端縁31、32を前記支持軸2と同じ波形状を有するように成形していること。
【選択図】図1
Description
本考案は、広告宣伝や店舗内のディスプレイなどに用いられる装飾用フラッグに関するものである。特に、風の有無に関わらず風に靡いたときの形状に旗を維持することができる装飾用フラッグに関する。
従来から、宣伝広告や店舗内のディスプレイ用として直線状の旗軸に布、紙、合成樹脂シートなどから形成された旗を取付けた構成の装飾用フラッグが用いられている。
このような装飾用フラッグの旗面には、それぞれの使用目的に応じて店名や商品名、セール、キャンペーンなどの案内事項を始め、キャラクター、ロゴ、絵、模様などのアート性の高いイメージなどが描かれており、前記旗面が見えるように設置する必要がある。
前記旗面に描かれた文字やイメージなどが常に見える状態で設置される装飾用フラッグとして、街頭に多く設置されている幟がある。これは、前記旗軸に対して垂直に伸びる支持軸を連結させた逆L字状の掲揚具により矩形状の旗の隣接する2つの端縁を支持する構成を有している。これによれば、前記旗の側端縁及び上端縁が前記旗軸と支持軸旗に沿って取付けられるから、風の有無に関わらず平面状に広がった状態となり、前記旗面に描かれた文字やイメージなどを常に見える状態で装飾用フラッグを設置することができる。
このような装飾用フラッグの旗面には、それぞれの使用目的に応じて店名や商品名、セール、キャンペーンなどの案内事項を始め、キャラクター、ロゴ、絵、模様などのアート性の高いイメージなどが描かれており、前記旗面が見えるように設置する必要がある。
前記旗面に描かれた文字やイメージなどが常に見える状態で設置される装飾用フラッグとして、街頭に多く設置されている幟がある。これは、前記旗軸に対して垂直に伸びる支持軸を連結させた逆L字状の掲揚具により矩形状の旗の隣接する2つの端縁を支持する構成を有している。これによれば、前記旗の側端縁及び上端縁が前記旗軸と支持軸旗に沿って取付けられるから、風の有無に関わらず平面状に広がった状態となり、前記旗面に描かれた文字やイメージなどを常に見える状態で装飾用フラッグを設置することができる。
しかしながら、上記構成の装飾用フラッグにおいては、前記旗の側端縁及び上端縁に縫い付けられた複数の取付テープにより前記旗を前記逆L字状の掲揚具に取付ける構成であるから、前記旗軸や支持軸、これを挿通させる複数の取付テープなどにより美観が損なわれてしまうという問題がある。
また、上記装飾用フラッグの構成では、矩形状の旗を単に平面状に広げるだけに留まり、前記旗が風を受けて波打つように靡く躍動感や風の流れを感じる流線形状などの装飾性の高い表現は困難であり、もっぱら情報伝達用として機能するものと言える。
さらに、前記支持軸と取付テープとの接触面積が小さく生じる摩擦力もわずかであるから、前記旗軸が傾斜した状態で設置した場合、前記旗の荷重はほとんど前記旗軸により支持されることとなるから、前記旗の側端縁に沿って縫い付けられた取付テープに負担が集中し破損されるという問題がある。これは、重量感のある旗を取付ける場合に特に顕著である。
本考案は、上記事情を鑑みてなされたものであり、風の有無に関わらず前記旗を風に靡いた躍動感のある形状に維持できるようにすることにより、広告宣伝やディスプレイ効果の高く装飾性に優れた装飾用フラッグを提供すること、及び、前記旗軸を傾斜した状態で設置する場合に旗の取付具にかかる負担を軽減することにより、重量感のある旗を安定的に支持できるようにすること課題とする。
また、上記装飾用フラッグの構成では、矩形状の旗を単に平面状に広げるだけに留まり、前記旗が風を受けて波打つように靡く躍動感や風の流れを感じる流線形状などの装飾性の高い表現は困難であり、もっぱら情報伝達用として機能するものと言える。
さらに、前記支持軸と取付テープとの接触面積が小さく生じる摩擦力もわずかであるから、前記旗軸が傾斜した状態で設置した場合、前記旗の荷重はほとんど前記旗軸により支持されることとなるから、前記旗の側端縁に沿って縫い付けられた取付テープに負担が集中し破損されるという問題がある。これは、重量感のある旗を取付ける場合に特に顕著である。
本考案は、上記事情を鑑みてなされたものであり、風の有無に関わらず前記旗を風に靡いた躍動感のある形状に維持できるようにすることにより、広告宣伝やディスプレイ効果の高く装飾性に優れた装飾用フラッグを提供すること、及び、前記旗軸を傾斜した状態で設置する場合に旗の取付具にかかる負担を軽減することにより、重量感のある旗を安定的に支持できるようにすること課題とする。
(1)請求項1に係る考案の装飾用フラッグは、『直線状の旗軸と、前記旗軸に対して略垂直に連結されると共に波形状に湾曲される支持軸とからなる掲揚具と、前記掲揚具に着脱自在に取付けられる旗とから構成されており、
前記旗は、前記支持軸を相互間に収容し得るように重ね合わされる表裏二枚の樹脂シートからなり、前記旗の上下端縁は前記支持軸と同じ波形状を有するように成形されている』ことを特徴とするものである。
これによれば、従来例と同様に、旗軸と支持軸とにより風の有無に関わらず前記旗を広がった状態に維持できると共に、従来例のように前記支持軸が外部に露出しないから美観が損なわれることがない。
また、前記支持軸及び旗の上下端縁の湾曲により、前記旗が風を受けて靡いている躍動感を表現することができる。また、従来例の直線状の支持軸に比べて前記旗と支持軸との間に生じる摩擦力が大きいから、前記旗軸を傾斜状態で設置する場合にも前記旗が傾斜方向にズレにくい。
ここで、前記支持軸は、前記旗軸に一体的に連設されるものであっても、固定具などにより連結固定されるものであってもよい。また、前記旗軸に対して複数本の前記支持軸が取付けられる構成としてもよい。
前記旗は、前記支持軸を相互間に収容し得るように重ね合わされる表裏二枚の樹脂シートからなり、前記旗の上下端縁は前記支持軸と同じ波形状を有するように成形されている』ことを特徴とするものである。
これによれば、従来例と同様に、旗軸と支持軸とにより風の有無に関わらず前記旗を広がった状態に維持できると共に、従来例のように前記支持軸が外部に露出しないから美観が損なわれることがない。
また、前記支持軸及び旗の上下端縁の湾曲により、前記旗が風を受けて靡いている躍動感を表現することができる。また、従来例の直線状の支持軸に比べて前記旗と支持軸との間に生じる摩擦力が大きいから、前記旗軸を傾斜状態で設置する場合にも前記旗が傾斜方向にズレにくい。
ここで、前記支持軸は、前記旗軸に一体的に連設されるものであっても、固定具などにより連結固定されるものであってもよい。また、前記旗軸に対して複数本の前記支持軸が取付けられる構成としてもよい。
(2)請求項2に係る考案の装飾用フラッグは、『前記支持軸は、前記旗軸と連結される基端部においては前記旗軸との間に形成される角度が90度未満であり、自由端側においては前記旗軸との間に形成される角度が90度以上であるS字状に湾曲されている』ことを特徴とする。
これによれば、前記支持軸の湾曲が緩やかであるから、樹脂シート相互間への前記支持軸の挿入が容易であると共に前記旗の端縁部の成形が容易である。また、前記旗の自由端側が上昇しているから、飛翔感があり、見る人に上昇イメージを与えることができる。
これによれば、前記支持軸の湾曲が緩やかであるから、樹脂シート相互間への前記支持軸の挿入が容易であると共に前記旗の端縁部の成形が容易である。また、前記旗の自由端側が上昇しているから、飛翔感があり、見る人に上昇イメージを与えることができる。
(3)請求項3に係る考案の装飾用フラッグは、『前記旗を構成する表裏二枚の合成樹脂シートの端縁は高周波溶着により溶着されている』ことを特徴とする。
これによれば、高周波溶着により2枚の前記合成樹脂シートの溶着と同時に端縁部を所定の形状に切断・成形することができるから、合成樹脂シートを切断した後、重ね合わせ状態で溶着させる場合に比べて工程が少なく前記旗の製造が簡単である。また、溶着と同時に切断するから、前記旗が複雑な形状を有する場合にもズレや歪みなく溶着することができる。
これによれば、高周波溶着により2枚の前記合成樹脂シートの溶着と同時に端縁部を所定の形状に切断・成形することができるから、合成樹脂シートを切断した後、重ね合わせ状態で溶着させる場合に比べて工程が少なく前記旗の製造が簡単である。また、溶着と同時に切断するから、前記旗が複雑な形状を有する場合にもズレや歪みなく溶着することができる。
(4)請求項4に係る考案の装飾用フラッグは、『前記旗軸に隣接する旗の端縁部には、所定の間隔を空けて2つ以上の貫通孔が形成されており、
前記旗は、前記旗軸に回し掛けられる帯部材と、前記旗の端縁部を表裏から挟持した状態で前記貫通孔を通して互いに嵌着し得るように前記帯部材の両端部にそれぞれ設けられる雄具と雌具とを有する取付具により前記旗軸に取付けられている』ことを特徴とする。
これによれば、前記帯部材を前記旗軸に回しかけた状態で前記旗を挟持させ、前記貫通孔を通して前記雄具と雌具とを嵌着させることにより、前記旗軸に前記旗を取付けることができる。また、前記雄具と雌具との嵌着を解除することにより、前記旗を取外すことができる。
これにより、従来例のように前記旗に縫付けられた複数の取付テープに前記旗軸や支持軸を挿通させる必要がないから、前記旗軸を固定位置から取外すことなく前記旗を取付け・取外すことができる。
また、前記取付具と旗とを分離することができるから、前記取付具を複数の旗との間で共用することができる。
前記旗は、前記旗軸に回し掛けられる帯部材と、前記旗の端縁部を表裏から挟持した状態で前記貫通孔を通して互いに嵌着し得るように前記帯部材の両端部にそれぞれ設けられる雄具と雌具とを有する取付具により前記旗軸に取付けられている』ことを特徴とする。
これによれば、前記帯部材を前記旗軸に回しかけた状態で前記旗を挟持させ、前記貫通孔を通して前記雄具と雌具とを嵌着させることにより、前記旗軸に前記旗を取付けることができる。また、前記雄具と雌具との嵌着を解除することにより、前記旗を取外すことができる。
これにより、従来例のように前記旗に縫付けられた複数の取付テープに前記旗軸や支持軸を挿通させる必要がないから、前記旗軸を固定位置から取外すことなく前記旗を取付け・取外すことができる。
また、前記取付具と旗とを分離することができるから、前記取付具を複数の旗との間で共用することができる。
(5)請求項5に係る考案の装飾用フラッグは、『前記取付具の帯部材は、透明合成樹脂シートから形成されている』ことを特徴とする。
これによれば、前記帯部材から前記旗軸や旗面が透視され、前記取付具の存在が目立たないから、従来例のように前記取付具により装飾用フラッグの美観が損なわれることがない。
これによれば、前記帯部材から前記旗軸や旗面が透視され、前記取付具の存在が目立たないから、従来例のように前記取付具により装飾用フラッグの美観が損なわれることがない。
(6)請求項6に係る考案の旗の取付具は、『直線状の旗軸に回し掛けられ2つ折り状態に重ね合わされる帯部材と、
前記帯部材の両端部に設けられ、前記両端部により前記旗の端縁部を表裏から挟持した状態において前記旗に形成された貫通孔を通して互いに着脱自在に嵌着し得る雄具と雌具からなるホックとを有する』ことを特徴とする。
これによれば、前記旗の端縁部に予め貫通孔を形成することにより、前記旗軸に回し掛けた前記帯部材の両端部により前記旗を挟持させて、前記貫通孔を通して前記雄具と雌具からなるホックを止めるだけで前記旗軸に前記旗を取付けることができる。また、前記ホックを解除することで前記旗を取外すことができる。
これにより、従来例のように前記旗に縫付けられた複数の取付テープに前記旗軸や支持軸を挿通させる必要がないから、前記旗軸を固定位置から取外すことなく前記旗を取付け・取外すことができる。
また、従来例のように複数の取付テープを前記旗の端縁部に一つ一つ縫付ける縫製作業を行う必要がなく、前記旗面に縫製の糸が露出して美観を損なうこともない。
さらに、前記旗と取付具とを分離して複数の旗との間で共用することができる。
前記帯部材の両端部に設けられ、前記両端部により前記旗の端縁部を表裏から挟持した状態において前記旗に形成された貫通孔を通して互いに着脱自在に嵌着し得る雄具と雌具からなるホックとを有する』ことを特徴とする。
これによれば、前記旗の端縁部に予め貫通孔を形成することにより、前記旗軸に回し掛けた前記帯部材の両端部により前記旗を挟持させて、前記貫通孔を通して前記雄具と雌具からなるホックを止めるだけで前記旗軸に前記旗を取付けることができる。また、前記ホックを解除することで前記旗を取外すことができる。
これにより、従来例のように前記旗に縫付けられた複数の取付テープに前記旗軸や支持軸を挿通させる必要がないから、前記旗軸を固定位置から取外すことなく前記旗を取付け・取外すことができる。
また、従来例のように複数の取付テープを前記旗の端縁部に一つ一つ縫付ける縫製作業を行う必要がなく、前記旗面に縫製の糸が露出して美観を損なうこともない。
さらに、前記旗と取付具とを分離して複数の旗との間で共用することができる。
(7)請求項7に係る考案の旗の取付具は、『前記帯部材には、2つ折り状態に重ね合わせたときに対向する内面相互を接着し得るように面ファスナーが取付けられている』ことを特徴とする。
これによれば、前記面ファスナーにより前記帯部材の内面相互を密着した状態に維持できるから、前記帯部材の離反により前記ホックが不用意に外れてしまうことを防止できる。また、前記旗軸と前記帯部材との接触面積が大きく前記帯部材にかかる前記旗の荷重を前記旗軸がしっかり支持できるから、前記帯部材の一部に過剰な荷重がかかり不用意に破断することを防止できる。
これによれば、前記面ファスナーにより前記帯部材の内面相互を密着した状態に維持できるから、前記帯部材の離反により前記ホックが不用意に外れてしまうことを防止できる。また、前記旗軸と前記帯部材との接触面積が大きく前記帯部材にかかる前記旗の荷重を前記旗軸がしっかり支持できるから、前記帯部材の一部に過剰な荷重がかかり不用意に破断することを防止できる。
以上のように、請求項1に係る考案によれば、直線状の旗軸に波形状の支持軸を略垂直に連結させた掲揚具に、前記支持軸を相互間に収容する表裏二枚の樹脂シートからなり前記支持軸と同じ波形状の上下端縁を有する旗を取付ける構成とすることにより、前記旗を広がった状態に維持できるから、従来例と同様に前記旗面に描かれた文字やイメージなどが常に見える状態で装飾用フラッグを設置することができる。
また、前記支持軸により美観が損なわれることがないと共に、前記旗が風を受けて靡いている躍動感を表現できるから、装飾性に優れている。
前記旗軸を傾斜状態で設置する場合に前記旗が傾斜方向にズレにくいから、前記旗を前記旗軸に取付ける取付具にかかる負担が小さく、厚肉の合成樹脂シートからなる重量感のある旗も安定的に支持することができる。
また、前記支持軸により美観が損なわれることがないと共に、前記旗が風を受けて靡いている躍動感を表現できるから、装飾性に優れている。
前記旗軸を傾斜状態で設置する場合に前記旗が傾斜方向にズレにくいから、前記旗を前記旗軸に取付ける取付具にかかる負担が小さく、厚肉の合成樹脂シートからなる重量感のある旗も安定的に支持することができる。
請求項2に係る考案によれば、旗軸との間に形成される角度が基端部において90度未満であり、自由端部において90度以上となるS字状に湾曲された支持軸とすることにより、前記旗の挿入が容易であるから前記掲揚具への前記旗の取付けが簡単であり、前記旗の端縁部の成形が容易であるから前記旗の製造が簡単である。
また、前記旗の自由端側が見る人に上昇イメージを与えるから、ディスプレイ効果や装飾性も優れている。
請求項3に係る考案によれば、旗を構成する二枚の合成樹脂シートを高周波溶着により溶着することにより、前記旗の製造が簡単であると共に前記旗が複雑な形状を有する場合にもズレや歪みなく溶着できるから、装飾性やデザイン性に優れた前記旗を容易に製造することができる。
また、前記旗の自由端側が見る人に上昇イメージを与えるから、ディスプレイ効果や装飾性も優れている。
請求項3に係る考案によれば、旗を構成する二枚の合成樹脂シートを高周波溶着により溶着することにより、前記旗の製造が簡単であると共に前記旗が複雑な形状を有する場合にもズレや歪みなく溶着できるから、装飾性やデザイン性に優れた前記旗を容易に製造することができる。
請求項4に係る考案によれば、旗軸に回し掛けられる帯部材と、旗を挟持した状態で前記旗に形成された貫通孔を通して互いに嵌着する雄具と雌具とを有する取付具により前記旗軸に前記旗を取付ける構成とすることにより、前記旗軸を固定位置から取外すことなく前記旗を取付け・取外すことができるから、ディスプレイの変更などによる前記旗の付替えを容易に行うことができる。
また、前記取付具を複数の旗との間で共用することができるから、前記旗に一つ一つ縫付けるものに比べて装飾用フラッグの製造にかかるコストを低減することができる。
請求項5に係る考案によれば、取付具の帯部材を透明合成樹脂シートから形成することにより、前記取付具により装飾用フラッグの美観が損なわれることがないから、ディスプレイ効果及び装飾性に優れている。
また、前記取付具を複数の旗との間で共用することができるから、前記旗に一つ一つ縫付けるものに比べて装飾用フラッグの製造にかかるコストを低減することができる。
請求項5に係る考案によれば、取付具の帯部材を透明合成樹脂シートから形成することにより、前記取付具により装飾用フラッグの美観が損なわれることがないから、ディスプレイ効果及び装飾性に優れている。
請求項6に係る考案によれば、直線状の旗軸に回し掛けられ2つ折り状態に重ね合わされる帯部材と、旗の端縁部を表裏から挟持した状態において前記旗に貫通形成された貫通孔を通して互いに着脱自在に嵌着する雄具と雌具からなるホックとを有する取付具とすることにより、前記旗軸を固定位置から取外すことなく前記旗を取付け・取外すことができると共に取付テープの縫製作業が不要であるから、前記旗軸への前記旗の取付けが容易である。
また、前記旗面に縫製の糸が露出して美観を損なうことがないから装飾性に優れている。さらに、前記取付具を複数の旗との間で共用できるから経済的である。
請求項7に係る考案によれば、帯部材の内面相互を接着する面ファスナーを取付けることにより、前記ホックが不用意に外れたり、前記帯部材が破断することを防止できるから、耐久性に優れている。
また、前記旗面に縫製の糸が露出して美観を損なうことがないから装飾性に優れている。さらに、前記取付具を複数の旗との間で共用できるから経済的である。
請求項7に係る考案によれば、帯部材の内面相互を接着する面ファスナーを取付けることにより、前記ホックが不用意に外れたり、前記帯部材が破断することを防止できるから、耐久性に優れている。
以下に、本考案実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1には、本考案実施の形態にかかる装飾用フラッグの一例を示している。
この例のものは、主として陳列棚やパチンコ台の上面などの高い位置に取付けられるものであり、図1に示されるように、被取付面(W)に取付けられた固定部材(10)に傾斜した状態で取付けられることを想定して設計されている。
図1には、本考案実施の形態にかかる装飾用フラッグの一例を示している。
この例のものは、主として陳列棚やパチンコ台の上面などの高い位置に取付けられるものであり、図1に示されるように、被取付面(W)に取付けられた固定部材(10)に傾斜した状態で取付けられることを想定して設計されている。
この例の装飾用フラッグは、図1に示されるように、直線状の旗軸(1)と、前記旗軸(1)の上端部に略垂直となるように連結固定された波形状の支持軸(2)と、前記旗軸(1)の上端(11)に着脱自在に取付けられる飾り玉(12)とからなる掲揚具と、表裏二枚の合成樹脂シート(30a)(30b)を溶着させてなる旗(3)と、前記旗(3)を前記旗軸(1)に取付けるための取付具(4)とから構成されており、前記支持軸(2)は、前記旗(3)の取付け側の側端縁(33)に形成された挿入孔(36)から挿入され前記合成樹脂シート(30a)(30b)に挟持された状態で前記旗(3)の内部に収容されている。
前記掲揚具は、図2に示されるように、金属製の棒体からなる旗軸(1)と、金属製の細い棒体をS字状に湾曲させてなる支持軸(2)と、前記飾り玉(12)とから構成されており、前記支持軸(2)は、直線状の前記旗軸(1)の上端部に軸方向に対して垂直に貫通形成された連結孔に挿通させた後、前記支持軸(2)に挿通され前記旗軸(1)を挟持する態様でネジ止めされる一対の固定具(20)により前記旗軸(1)に連結固定されている。
この例の支持軸(2)は、図2に示されるように、前記旗軸(1)と連結される基端部(21)においては緩やかに下向き(前記旗軸(1)と支持軸(2)との間に形成される角度θが70度前後)に傾斜され、中央よりも自由端側(22)においては上向き(前記旗軸(1)と支持軸(2)との間に形成される角度θが110度前後)に傾斜され、先端部においては略水平となるように緩やかに湾曲されている。また、図1に示されるように、前記旗(3)の上端縁(31)の略全域を支持する長さを有している。
前記旗(3)は、図1及び図3に示されるように、一枚の合成樹脂シートを表裏重ね合わせるように二つに折り畳み、高周波溶着により上下端縁(31)(32)及び自由端側の側端縁(34)を溶着させて形成されており、内部には表裏二枚の合成樹脂シート(30a)(30b)からなる四方が閉塞された袋部が形成されている。前記旗(3)の上端縁(31)及び下端縁(32)は、前記支持軸(2)の波形状と同様に湾曲するように成形されており、前記旗の旗面には文字(L)が描かれている。
また、自由端側の側端縁(34)は、前記旗軸方向に沿って大きさの異なる複数の三角片(35)が連続するジグザグ状に成形されており、溶着されない取付け側の側端縁(33)には、前記旗(3)の取付具(4)の雄具(41)と雌具(42)の嵌合部(44)(46)を挿通可能な貫通孔(H)と、前記支持軸(2)を挿通可能な挿通孔(36)が形成されている。
前記固定具(4)は、図4及び図5に示されるように、透明な合成樹脂シートから形成された帯部材(40)と、前記帯部材(40)を前記旗軸(1)に回し掛けた状態で前記旗(3)の貫通孔(H)を通して着脱自在に嵌合し得るように前記帯部材(40)の両端部にそれぞれ設けられた雄具(41)と雌具(42)とからなるホックから構成されている。前記雄具(41)及び雌具(42)は、図4(b)に示されるように、前記帯部材(40)を表裏から挟持する態様で取外し不能に嵌合されるボタン部(43)(45)と、嵌合部(44)(46)とからなっている。
前記固定具(4)は、図4及び図5に示されるように、透明な合成樹脂シートから形成された帯部材(40)と、前記帯部材(40)を前記旗軸(1)に回し掛けた状態で前記旗(3)の貫通孔(H)を通して着脱自在に嵌合し得るように前記帯部材(40)の両端部にそれぞれ設けられた雄具(41)と雌具(42)とからなるホックから構成されている。前記雄具(41)及び雌具(42)は、図4(b)に示されるように、前記帯部材(40)を表裏から挟持する態様で取外し不能に嵌合されるボタン部(43)(45)と、嵌合部(44)(46)とからなっている。
このような構成であるから、前記旗(3)の挿通孔(36)に前記掲揚具の支持軸(2)を挿通させて、前記旗(3)の上端縁(31)と前記支持軸(2)との湾曲部を一致させた後、前記帯部材(40)を前記旗軸(1)に前記帯部材(40)を回し掛けた前記取付具(4)の両端部によって前記旗(3)の側端縁(33)を表裏から挟持させ、前記側端縁(33)の貫通孔(H)を通して前記取付具(4)の雄具(41)と雌具(42)とを嵌合することにより、前記旗軸(1)に前記旗(3)を取付けることができる。また、前記取付具(4)の雄具(41)と雌具(42)の嵌合を解除し、前記支持軸(2)を前記挿通孔(36)から抜き取ることにより、前記旗軸(1)から前記旗(3)を取外すことができる。
この例の装飾用フラッグにおいては、前記旗軸(1)と支持軸(2)により前記旗(3)の隣接する二つの端縁を支持してるから、従来例のものと同様に、風の有無に関わらず前記旗(3)を広がった状態に維持され、旗面に描かれた文字やイメージを常に見えるように装飾用フラッグを設置することができる。
この例のものでは、前記支持軸(2)が前記旗(3)の袋部に収容されて外部に露出しない構成となっているから、前記支持軸(2)により前記装飾性フラッグの美観が損なわれることがないと共に、前記旗(3)が本当に風を受けて靡いているような躍動感を表現できるから、装飾性に優れている。
この例のものでは、前記支持軸(2)が前記旗(3)の袋部に収容されて外部に露出しない構成となっているから、前記支持軸(2)により前記装飾性フラッグの美観が損なわれることがないと共に、前記旗(3)が本当に風を受けて靡いているような躍動感を表現できるから、装飾性に優れている。
また、前記支持軸(2)の湾曲により前記支持軸(2)に沿って前記旗(3)が滑り落ちにくくなっていると共に、前記旗(3)の上端縁(31)と支持軸(2)との略全域にわたる接触により両者間に大きな摩擦力が生じることにより、図1に示されるように、前記旗軸(1)を傾斜状態で設置する場合にも前記旗(3)が傾斜方向にズレにくいから、前記旗軸に厚肉の合成樹脂シートからなる重量感のある旗(3)を取付ける場合にも前記取付具(4)が破損されにくく、装飾用フラッグの耐久性が高い。
この例のものでは、前記支持軸(2)が基端部(21)においては緩やかに下向きに傾斜し、自由端側においては上向きに傾斜しているから、前記支持軸(2)を前記旗(3)の挿通孔(36)に容易に挿入できるから、前記旗の取付けが簡単であり、前記旗(3)の上縁縁(31)の成形も容易である。また、前記旗(3)のジグザグ状の自由端側(22)が上向きに靡いていることにより、見る人に上昇イメージを与えるから、ディスプレイ効果や装飾性も優れている。
重ね合わせた合成樹脂シート(30a)(30b)の上下端縁(31)(32)及び自由端側の側端縁(34)を高周波溶着により前記各端縁(31)(32)(34)の成形と溶着とを同時に行っているから、前記旗(3)の製造が簡単であると共に、図3の斜線部で示されるように溶着部(S)の幅が小さく、前記ジグザグ状の側端縁(34)もズレや歪みなく溶着することができるから前記旗(3)の仕上がりが優れている。
この例のものでは、前記旗軸(1)に回し掛けられる透明な帯部材(40)と、前記旗(3)の貫通孔(H)を通して嵌合する前記雄具(41)と雌具(42)とからなる取付具(4)を用いているから、従来例のように、前記旗(3)に縫い付けられた一つ一つの取付テープに前記旗軸(1)を挿通させる必要がないから、前記旗軸(1)への前記旗(3)の取付け・取外しが容易である。また、前記取付具(4)は、複数の旗(3)との間で共用することができるから、従来例よりも装飾用フラッグの製造にかかるコストを低減することができ、経済的である。
前記取付具(4)の帯部材(40)が透明であり前記取付具(4)の存在が目立たないから、装飾用フラッグの美観が損われることがなく、ディスプレイ効果及び装飾性に優れている。
この例のものでは、光の透過度の低い厚肉の合成樹脂シート(30a)(30b)を表裏に重ね合わせた構成であるから、裏側の旗面に描かれた文字やイメージなどの情報が透過されて表面の情報と重なり合って情報を認識し辛くなるという不都合が生じにくい。
この例のものでは、光の透過度の低い厚肉の合成樹脂シート(30a)(30b)を表裏に重ね合わせた構成であるから、裏側の旗面に描かれた文字やイメージなどの情報が透過されて表面の情報と重なり合って情報を認識し辛くなるという不都合が生じにくい。
<その他>
本考案の装飾用フラッグは上記実施の形態に限られるものではない。
前述の例においては、前記取付具(4)の帯部材(40)の存在が目立って装飾用フラッグの美観を損なわないように透明樹脂シートから形成されているが、前記旗軸(1)や旗(3)と同系色のものを用いることにより存在を目立たなくしてもよい。また、図6に示されるように、前記帯部材(40)の前記旗(3)の端縁部(33)を挟持するときに対向する内面に、面ファスナー(5)の雄具(52)と雌具(51)とを取付けた構成としてもよい。
本考案の装飾用フラッグは上記実施の形態に限られるものではない。
前述の例においては、前記取付具(4)の帯部材(40)の存在が目立って装飾用フラッグの美観を損なわないように透明樹脂シートから形成されているが、前記旗軸(1)や旗(3)と同系色のものを用いることにより存在を目立たなくしてもよい。また、図6に示されるように、前記帯部材(40)の前記旗(3)の端縁部(33)を挟持するときに対向する内面に、面ファスナー(5)の雄具(52)と雌具(51)とを取付けた構成としてもよい。
これによれば、図6(b)に示されるように、前記帯部材(40)の内面相互を密着した状態に維持できるから、前記帯部材(40)の弾性力による離反により前記取付具(4)の前記ホックが外れてしまうことを防止することができる。また、前記旗軸(1)と前記帯部材(40)との接触面積が大きく前記取付具(4)にかかる荷重を前記旗軸(1)によりしっかり支持できるから、前記帯部材(40)の破断を防止できるから、耐久性に優れている。
前記帯部材(40)の離反を防止するために、前記帯部材(40)の中央部などにあらかじめ折り目を形成させておいてもよい。
前記帯部材(40)の離反を防止するために、前記帯部材(40)の中央部などにあらかじめ折り目を形成させておいてもよい。
前述の例においては、前記支持軸(2)及び旗(3)は、上下にそれぞれ一つずつの波が形成された緩やかな波形状に湾曲されているが、前記支持軸(2)及び旗(3)は、上下に複数の波が形成されるように湾曲されるものであっても、前記支持軸(2)の軸方向に大きさの異なる波が形成されるものであってもよい。また、基端部(21)において上方向に傾斜し、自由端側(22)において下方向に傾斜するように湾曲されるものであってもよい。
前述の例において、前記旗(3)は、1枚の合成樹脂シートを二つ折りにして重ね合わせて上下端縁(31)(32)と自由端側の側端縁(34)の三つの端縁を溶着しているが、二枚の合成樹脂シートを重ね合わせて四つすべての端縁を溶着するものであってもよい。
前述の例において、前記旗(3)は、1枚の合成樹脂シートを二つ折りにして重ね合わせて上下端縁(31)(32)と自由端側の側端縁(34)の三つの端縁を溶着しているが、二枚の合成樹脂シートを重ね合わせて四つすべての端縁を溶着するものであってもよい。
(1) 旗軸
(2) 支持軸
(21) 基端部
(22) 自由端側
(3) 旗
(30a)(30b) 合成樹脂シート
(31) 上端縁
(32) 下端縁
(33)(34) 側端縁
(4) 取付具
(40) 帯部材
(41) 雄具
(42) 雌具
(5) 面ファスナー
(H) 貫通孔
(2) 支持軸
(21) 基端部
(22) 自由端側
(3) 旗
(30a)(30b) 合成樹脂シート
(31) 上端縁
(32) 下端縁
(33)(34) 側端縁
(4) 取付具
(40) 帯部材
(41) 雄具
(42) 雌具
(5) 面ファスナー
(H) 貫通孔
Claims (7)
- 直線状の旗軸と、前記旗軸に対して略垂直に連結されると共に波形状に湾曲される支持軸とからなる掲揚具と、前記掲揚具に着脱自在に取付けられる旗とから構成されており、
前記旗は、前記支持軸を相互間に収容し得るように重ね合わされる表裏二枚の樹脂シートからなり、前記旗の上下端縁は前記支持軸と同じ波形状を有するように成形されていることを特徴とする装飾用フラッグ。 - 請求項1に記載の装飾用フラッグにおいて、
前記支持軸は、前記旗軸と連結される基端部においては前記旗軸との間に形成される角度が90度未満であり、自由端側においては前記旗軸との間に形成される角度が90度以上であるS字状に湾曲されていることを特徴とする装飾用フラッグ。 - 請求項1又は2に記載の装飾用フラッグにおいて、
前記旗を構成する表裏二枚の合成樹脂シートの端縁は高周波溶着により溶着されていることを特徴とする装飾用フラッグ。 - 請求項1から3のいずれかに記載の装飾用フラッグにおいて、
前記旗軸に隣接する旗の端縁部には、所定の間隔を空けて2つ以上の貫通孔が形成されており、
前記旗は、前記旗軸に回し掛けられる帯部材と、前記旗の端縁部を表裏から挟持した状態で前記貫通孔を通して互いに嵌着し得るように前記帯部材の両端部にそれぞれ設けられる雄具と雌具とを有する取付具により前記旗軸に取付けられていることを特徴とする装飾用フラッグ。 - 請求項4に記載の装飾用フラッグにおいて、
前記取付具の帯部材は、透明合成樹脂シートから形成されていることを特徴とする装飾用フラッグ。 - 直線状の旗軸に旗を着脱自在に取付けるための旗の取付具において、
前記旗軸に回し掛けられ2つ折り状態に重ね合わされる帯部材と、
前記帯部材の両端部に設けられ、前記両端部により前記旗の端縁部を表裏から挟持した状態において前記旗に形成された貫通孔を通して互いに着脱自在に嵌着し得る雄具と雌具からなるホックとを有することを特徴とする旗の取付具。 - 請求項6に記載の旗の取付具において、
前記帯部材には、2つ折り状態に重ね合わせたときに対向する内面相互を接着し得るように面ファスナーが取付けられていることを特徴とする旗の取付具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005000077U JP3109679U (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | 装飾用フラッグ及び旗の取付具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3154992U (ja) * | 2009-02-25 | 2009-11-05 | 株式会社Sakae | フラッグ及フラッグ支持棒 |
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2005
- 2005-01-12 JP JP2005000077U patent/JP3109679U/ja not_active Expired - Fee Related
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