JP6269039B2 - 可変画像表示体及び可変画像表示体の製造方法 - Google Patents

可変画像表示体及び可変画像表示体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、簡単な操作によって同一の表示部に複数種類の画像を順次切り換えて表示することができる可変画像表示体に関するものである。
複数種類の原画像を細線状に分割して周期的に配列した複合細線画像の上に、細線状の透視部と隠蔽部とを交互に配列したストライプ状のスクリーンを重ね、両者を相対的に摺動させることによって、表示部に表示される画像が瞬時に全く異なる画像に変化するように表示されたり、又は連続的に遷移する動画として表示されたりする可変画像表示体が知られている。係る可変画像表示体は、簡単な構造で何ら特別な材料や電源・制御装置等を必要とせずに画像の変化や動画の表示が可能な表示体として、玩具や絵本、趣味・娯楽用品、宣伝販促物その他の各種の用途に使用されている。
実公昭2−4093号公報 実願昭51−116724号(実開昭53−35748号)のマイクロフィルム 実公昭55−54558号公報
このような可変画像表示体は、複合細線画像とスクリーンとの角度がずれる、複合細線画像とスクリーンとが離れる、つまりスクリーンが複合細線画像から浮き上がることで間に隙間ができる、滑らかにスクリーンを摺動させることが難しい等の原因から、複数種類の画像の中から所望の画像のみを綺麗に表示させたり、動画を滑らかに表示させたりすることは難しかった。特に、画像の変化のパターン数をより増したり、動画をより滑らかに表示させたりするために、原画像の枚数を増しつつ、表示される画像の精細度を低下させないために、細線画像をより細線化し、スクリーンの周期をより細かくするほど、この問題はより顕著となる。
さらにこれらの問題を解決しようとすると、構造が複雑になり、製造工程が増え、コストが嵩むという問題があった。
本発明は、背景技術における上記の様な問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複合細線画像とストライプ状のスクリーンとの相対的な摺動による可変画像表示体において、複合細線画像とスクリーンとの角度のずれと、複合細線画像とスクリーンとの間の隙間の発生を効果的に防止でき、もって画像の鮮明な表示を可能とする可変画像表示体を、簡易な構造で安価に提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、複合細線画像が形成された台紙を有する複合細線画像担持シートの上に前記絵柄を透視可能な透視部と前記絵柄を隠蔽可能な隠蔽部とを交互に配列したフィルムが配置され、予め設定した相対変位方向に前記フィルムと前記複合細線画像担持シートとを相対的に変位させることで視認される画像を可変表示する可変画像表示体において、前記台紙の前記相対変位方向に沿った方向に位置する両端部又は片端部にのみ折曲線を介して操作片部が延設され、2つの前記操作片部が前記折曲線から前記台紙の複合細線画像が形成された側に折り返された間に、前記フィルムが挿入されてなることを特徴とする可変画像表示体としたものである。
また本発明は、前記操作片部は、短手方向の両端部が、台紙から離れるに伴って前記操作片部の幅が徐々に狭くなるような台形状であることを特徴とする前記可変画像表示体としたものである。
さらにまた本発明は、複合細線画像が形成された台紙を有する複合細線画像担持シートの上に前記絵柄を透視可能な透視部と前記絵柄を隠蔽可能な隠蔽部とを交互に配列したフィルムが配置され、予め設定した相対変位方向に前記フィルムと前記複合細線画像担持シートとを相対的に変位させることで視認される画像を可変表示する可変画像表示体において、前記台紙の前記相対変位方向に沿った方向に位置する一方の端部に第一の折曲線を介して操作片部が延設され、もう一方の端部に第二の折り曲げ線を介して窓部が芽設された窓付シートが延設され、前記操作片部及び前記窓付シートが前記折曲線から前記台紙の複合細線画像が形成された側に折り返され、該操作片部と該窓付シートが重なる部分で貼り合わされてなり、前記台紙と前記窓付シートとの間に前記フィルムが挿入されてなることを特徴とする可変画像表示体としたものである。
さらにまた本発明は、前記窓部が、前記相対変位方向に沿った方向の長さが、該相対変位方向に直交する方向の長さより長い形状であることを特徴とする前記可変画像表示体としたものである。
さらにまた本発明は、前記可変画像表示体を製造する方法であって、前記複合細線画像担持シートの前記台紙部分の一方の面に複合細線画像を形成する工程と、前記台紙の両端部に延設されている前記操作片部を、前記折曲線により該台紙の前記複合細線画像が形成されている側に折り返す工程と、前記フィルムを前記複合細線画像が形成された前記台紙上に配置し、前記操作片部により保持させる工程と、を有することを特徴とする前記可変画像表示体の製造方法としたものである。
さらにまた本発明は、前記可変画像表示体を製造する方法であって、前記複合細線画像担持シートの前記台紙部分の一方の面に複合細線画像を形成する工程と、前記台紙の端部に延設されている前記操作片部及び前記窓付シートを、前記第一及び第二の折曲線により該台紙の前記複合細線画像が形成されている側に折り返す工程と、前記操作片部と前記窓付シートとを、重なり合う部分で貼り合わせる工程と、前記台紙と前記窓付シートとの間に、前記フィルムを挿入して保持させる工程と、を有することを特徴とする前記可変画像表示体の製造方法としたものである。
本発明の可変画像表示体は、可変画像表示体を手に取った人に対して、瞬時にスクリーンを摺動させること及び摺動させるべき向きを認識させ、且つスクリーンを台紙に指で押し付けるようにして摺動させるように動機付けすることで、特別な構造を設けることなく、スクリーンが台紙から浮いて隙間が発生してしまう問題を解決し、鮮明な画像を表示することが可能となる。
本発明の第1の実施形態における複合細線画像担持シートの展開図。 本発明の第1の実施形態における複合細線画像担持シートの平面図。 本発明におけるスクリーンの平面図。 本発明の第1の実施形態における可変画像表示体の平面図。 本発明の第2の実施形態における複合細線画像担持シートの展開図。 本発明の第2の実施形態における複合細線画像担持シートの平面図。 本発明の第2の実施形態の変形例における複合細線画像担持シートの展開図。
以下に本発明の可変画像表示体の具体的な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態の可変画像表示体は、台紙を兼ねた複合細線画像担持シートと、スクリーンとから構成されるものである。
図1は、第1の実施形態における複合細線画像担持シートの展開図である。複合細線画像担持シートの台紙部分の表面には、例えば、文字「A」、文字「B」及び文字「C」をそれぞれ表した3種類の原画像に基づいて、各原画像を所定の細線画像幅に分割した細線画像から、文字「A」を表した原画像に基づく細線画像については左端側から1番目、4番目、7番目、‥‥というように、文字「B」を表した原画像に基づく細線画像については左端側から2番目、5番目、8番目、‥‥というように、文字「C」を表した原画像に基づく細線画像については左端側から3番目、6番目、9番目、‥‥というように、それぞれ2本置きに選択した細線画像を、左端側から順に、「A」の1番目、「B」の2番目、「C」の3番目、「A」の4番目、「B」の5番目、「C」の6番目、‥‥というように、3種類の原画像のそれぞれに由来する細線画像がそれぞれ2本置きに現れるような順番で、相互に隣接させて配列して構成した複合細線画像が設けられている。
複合細線画像担持シートは、上述した複合細線画像が設けられた台紙と、この台紙の上下もしくは左右の両端部若しくは片端部に、直線状に形成された折曲線を介して、操作片部が延設されてなる。図2は、第1の実施形態における複合細線画像担持シートの平面図であるが、操作片部が台紙の複合細線画像が形成された側に折り曲げられている。操作片部の短手方向の両端部は、台紙の短手方向の端部から直線的な延長線であっても良いし、図示したように、台紙からの距離が離れる程に操作片部の幅が徐々に狭くなるよう、斜めにカットされていても良い。斜めにカットしておくことで、可変画像表示体を郵送する場合等に、封筒のようなものに挿入する際、スムーズに挿入することが可能となる。操作片部の幅は、台紙の幅及びスクリーンの幅によって異なるが、スクリーンを保持する為、少なくとも台紙の幅l1−スクリーンの幅l2よりも大きい幅であることが必要で、且つ機械折りが可能な幅であることが好ましい。また、操作片部の形状は図示したものに限らず、例えば、可変画像との関連性を持たせた形状にする等、意匠性を高めるために形状を変形させても良い。
この複合細線画像シートの台紙部分の両端部に延設された操作片部を折曲線で折り曲げた部分同士の間に、スクリーンを挿入して該折曲線と同じ方向に摺動させる。よって、台紙のスクリーンを摺動させる方向は、折り曲げ等、スクリーンの摺動の邪魔になるような構造は形成しない。このような構造にすることで、可変画像表示体を手に取った人に対して、瞬時にスクリーンを摺動させること及び摺動させるべき向きを認識させることが可能で、且つスクリーンを台紙に指で押し付けるようにして摺動させるように動機付けすることが可能となる。
複合細線画像担持シートの材料としては、例えばカード紙又は板紙等の厚手の紙(坪量150〜400g/m2程度)や、合成紙、プラスチックシート(厚み100〜300μm程度)等を使用することができる。複合細線画像は、例えば通常の印刷法、電子写真法、インクジェット法、転写等により形成することができる。また、別途作成した複合細線画像が形成されたシート状のものを台紙に貼っても良い。
図3は本発明におけるスクリーンの平面図である。スクリーンは、前述した複合細線画像の分割単位である細線画像幅にほぼ等しい幅を有する透視可能な透視部と、細線画像幅の画像変化のパターン数よりも細線画像幅だけ狭い幅、つまり細線画像幅の(画像変化のパターン数−1)倍、今回の実施形態では2倍にほぼ等しい幅を有する透視不可能な隠蔽部とが、前述した複合細線画像を構成する細線画像の配列方向と同一方向すなわち左右方向に、相互に隣接して交互に配列されたストライプ状の万線が形成されている。スクリーンは、表示すべき画像の寸法よりも大きい寸法を有していること、つまり、スクリーンの輪郭の形状の内部に、表示させたい画像の輪郭の形状が完全に含まれ得るような寸法を有していることが必要である。
この条件を満たす限り、スクリーンの寸法には特に制限はないが、複合細線画像シートの台紙部分の両端部に延設された操作片部を折曲線で折り曲げた部分同士の間に挿入されて該折曲線と同じ方向に摺動されるものであるから、その天地方向の幅は、二つの折曲線の間の幅よりも若干狭く形成される必要があるが、狭すぎるとスクリーンの摺動の際のぶれが大きくなるため、これは、複合細線画像担持シートのサイズ及び縦横比によっても異なるが、両者の差が10mm以内であることが望ましい。
スクリーンとしては、透明なプラスチックフィルムの表面に印刷インキにより隠蔽部を印刷したもの等を使用することができる。透視部は、プラスチックフィルムの表面に印刷等をせずに基材そのままの透明性を利用しても良いし、透過性の高い印刷インキを印刷したものであっても良い。
スクリーンにおける隠蔽部は、このスクリーンを透して複合細線画像を観察したときに、スクリーンの透視部を透して観察される細線画像と隠蔽部を透して観察される細線画像とが十分なコントラストを持って観察され、これによって実質的に前者の細線画像のみによって構成される画像が観察者に認識される程度の隠蔽性を有していればよく、この限りにおいて必ずしも完全な光不透過性である必要はない。つまり、本発明において隠蔽部が「透視不可能」であるとは、光学的に完全な透視不可能を意味するものでは必ずしもなく、透視部との比較において実質的に透視不可能と言えるだけの透視困難性を備えていることを意味するものであり、一般的には、隠蔽部の光透過率が透視部の光透過率の概ね5分の1以下、より好ましくは10分の1以下程度であればよい。
隠蔽部の色彩にも特に制限はなく、一般的には例えば黒色、白色又は灰色等の無彩色であることが望ましいが、画像の種類によっては例えば赤色、青色、緑色等の有彩色も使用できる場合もある。また、隠蔽部を有彩色透明、すなわち特定の波長域の光のみを隠蔽し他の波長域の光は透過する色彩とすることによって、複合細線画像を構成する色彩中の特定の色彩成分についてのみ可変画像表示効果を有し、他の色彩成分については常時表示するような可変画像表示体とすることもできる。また、台紙の複合細線画像が形成されている以外の部分に背景色を印刷等により設ける場合には、この背景色と隠蔽部とを同系統の色彩にすることで、隠蔽部が目立ちにくくなり、画像の意匠性を高めることが可能である。
図4は、本発明の第1の実施形態における可変画像表示体の平面図である。複合細線画像担持シートの台紙部分の両端部に延設された操作片部を折曲線で折り曲げた部分同士の間にスクリーンを挿入することで、可変画像表示体は構成される。図4(a)に示したように、スクリーンを複合細線画像担持シートの特定の位置に置くと、文字「A」の画像が表示される。そして、スクリーンの摺動の距離が、複合細線画像を構成する個々の細線画像の幅(細線画像幅)に等しくなると、図4(b)に示したように、当初の状態で表示されていた文字「A」の画像に代わって、文字「A」の画像を構成する各細線画像の右側に隣接する各細線画像によって構成される文字「B」の画像が表示されるようになる。更に細線画像幅に相当する距離だけ摺動させると、図示しないが、文字「B」の画像に変わって文字「C」の画像が表示され、更に細線画像幅に相当する距離だけ摺動させると、再び文字「A」の画像が表示され、以後この繰り返しとなる。一方、操作片部の左方向に摺動させると、今度は逆に文字「A」の画像から文字「C」の画像へ、文字「C」の画像から文字「B」の画像へ、文字「B」の画像から文字「A」の画像へ、という順で表示される画像が順次切り替わる。
以上の構成により、可変画像表示体を手に取った人に対して、スクリーンを台紙に指で押し付けるようにして摺動させるように動機付けすることで、特別な構造を設けることなくスクリーンが台紙から浮いて隙間ができてしまう問題を解決し、鮮明な画像を表示することが可能となる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態の可変画像表示体は、台紙を兼ねた複合細線画像担持シートと、スクリーンとから構成されるものである。
図5は、本発明の第2の実施形態における複合細線画像担持シートの展開図である。複合細線画像担持シートの台紙部分の表面には、第1の実施形態と同様、複数の原画像のそれぞれに由来する細線画像がそれぞれ現れるような順番で、相互に隣接させて配列して構成した複合細線画像が設けられている。
複合細線画像担持シートの、台紙部分の上下もしくは左右の端部の一方(図5においては下端部)には、直線状に形成された第一の折曲線を介して、操作片部が延設されている。操作片部の幅は、台紙の幅及びスクリーンの幅によっても異なるが、少なくとも台紙の幅l1−スクリーンの幅l2よりも大きい幅であることが必要で、且つ機械折りが可能な幅であることが好ましい。
そして、台紙部分の操作片部が延設された側とは反対の端部(図5においては上端部)には、直線状に形成された第二の折曲線を介して窓付シートが延設されている。窓付シートの外形は台紙と略同一の大きさであり、台紙に形成された複合細線画像を観察できるように、表示すべき画像の寸法と等しいか又はこれより大きい寸法の、つまり、その輪郭の形状の内部に表示すべき画像の輪郭の形状が完全に含まれ得るような寸法の、窓部が穿設されている。なお、上記「表示すべき画像」とは、複合細線画像とスクリーンとの協働により表示可能な画像の内、観察者に観察させることを制作者が意図した部分の画像を言い、実質的に複合細線画像の全体である場合もあれば、その一部分である場合もある。
図6は、本発明の第2の実施形態における複合細線画像担持シートの平面図である。上述した操作片部及び窓付シートを台紙の複合細線画像が形成された側に折返し、操作片部が台紙側にくるように操作片部と窓付シートを重ねて貼り合わせることで複合細線画像担持シートは構成される。つまり、操作片部が糊代の役割を果たすことになる。貼り合わせには、糊等の接着剤や粘着性のテープ等が使用できる。よって、窓付シートは操作片部と貼り合わされる部分については少なくとも窓部が設けられていないものである。
なお、台紙と窓付シートとでスクリーンを挟んで担持できる構成であれば、操作片部は台紙の天地左右のいずれの端部に設けてもよく、若しくは操作片部を台紙の端部に設けずに、例えば窓付シートの台紙が延設されている側とは反対側に設けても良いが、スクリーンを台紙に押さえつけて摺動させる際にスムーズな動作を妨げない為に貼り合わせ箇所が台紙側ではなく窓付シート側にあることが望ましい。また、糊代を設けずに切り離しの台紙及び窓付シートの端部同士を、粘着性のテープ等を用いて貼り合わせても良いが、この部分はスクリーンを摺動させる際のガイド機能を果たし物理的な負荷がかかるため、複合細線画像担持シートを折曲線にて折り曲げた構造である方が望ましい。
複合細線画像担持シートの材料としては、第1の実施形態と同様、例えばカード紙又は板紙等の厚手の紙(坪量150〜400g/m2程度)や、合成紙、プラスチックシート(厚み100〜300μm程度)等を使用することができる。複合細線画像は、例えば通常の印刷法、電子写真法、インクジェット法、転写等により形成することができる。また、別途作成した複合細線画像が形成されたシート状のものを台紙に貼っても良い。
スクリーンは、第1の実施形態で述べたものと同様の構成であるが、複合細線画像の分割単位である細線画像幅に等しい幅を有する透視可能な透視部と、細線画像幅の原画像数倍すなわち3倍よりも細線画像幅だけ狭い幅、つまり細線画像幅の2倍に等しい幅を有する透視不可能な隠蔽部とが、前述した複合細線画像を構成する細線画像の配列方向と同一方向すなわち左右方向に、相互に隣接して交互に配列されたストライプ状の万線が形成されている。スクリーンは、表示すべき画像の寸法よりも大きい寸法を有していること、つまり、スクリーンの輪郭の形状の内部に、表示すべき画像の輪郭の形状が完全に含まれ得るような寸法を有していることが必要である。
この条件を満たす限り、スクリーンの寸法には特に制限はないが、複合細線画像シートの台紙と窓付シートとの間に挿入されて折曲線と同じ方向に摺動されるものであるから、その天地方向の幅は、二つの折曲線の間の幅よりも若干狭く形成される必要があるが、狭すぎるとスクリーンの摺動の際のぶれが大きくなるため、適切な幅にする必要がある。これは、複合細線画像担持シートのサイズ及び縦横比によっても異なるが、両者の差が少なくとも操作片部の幅より狭いことが望ましく、また10mm以内であることが望ましい。
図示しないが、第2の実施形態における可変画像表示体は、複合細線画像シートの台紙と窓付シートに挟まれた部分に、スクリーンを挿入することで構成される。そしてスクリーンの摺動の距離が、複合細線画像を構成する個々の細線画像の幅(細線画像幅)に等しくなると、当初の状態で表示されていた文字「A」の画像に代わって、文字「A」の画像を構成する各細線画像の左側に隣接する各細線画像によって構成される文字「C」の画像が表示されるようになる。更に細線画像幅に相当する距離だけ摺動させると、文字「C」の画像に変わって文字「B」の画像が表示され、更に細線画像幅に相当する距離だけ摺動させると、再び文字「A」の画像が表示され、以後この繰り返しとなる。
スクリーンは折曲線の直線方向と同じ方向に摺動させるため、台紙、窓付シート及び窓部、スクリーンは、スクリーンの摺動方向が長手方向となるような長方形であることが望ましい。このような構造にすることで、可変画像表示体を手に取った人に対して、瞬時にスクリーンを摺動させること及び摺動させるべき向きを認識させることが可能となる。また、スクリーンの摺動方向の長さを、台紙及び窓付シートの長さよりある程度短くすることで、スクリーンの中心と台紙の中心がほぼ重なる位置にある場合に、窓部以外からスクリーンに触れることができなくなり、スクリーンを台紙に指で押し付けるようにして摺動させるように動機付けすることが可能となる。このため、特別な構造を設けることなくスクリーンが台紙から浮いて隙間ができてしまう問題を解決し、鮮明な画像を表現することができる。
図7は、本発明の第2の実施形態の変形例における複合細線画像担持シートの展開図である。図7の変形例においては、複合細線画像担持シートの台紙部分の四隅が切り落とされた形状になっている。また、それに伴い操作片部の幅も短くなっている。本発明の可変画像表示体は、ダイレクトメールやグリーティングカード等として郵送するような場合に、封筒等に入れることが想定されるが、このように題し部分の四隅を切り落とすことで厚みが減る為、封筒等への可変画像表示体の出し入れをスムーズに行うことが可能となる。一方で、窓付シートの四隅は残っている為、表面からの見た目には影響を与えることがない。なお、四隅の切り落としの形状については、図示した三角形状に限定されるものではない。
なお、図示した複合細線画像及びスクリーンはあくまでも模式的な例であって、本発明はこれに限定されるものではない。複合細線画像を構成する原画像の種類は特に限定されず、文字や記号等のほか例えば人物や動植物、コミック又はアニメ等のキャラクター、乗り物、ロボットその他の機械類、風景、抽象絵画等、或いはそれらの複数種類の組み合わせ等、任意の対象物を表した画像を使用することができ、また、対象物が経時的に順次遷移する状況を表した複数の原画像を使用することによって動画を表現することもできる。使用する原画像の数にも特に制限はなく、技術的には10枚前後までは十分に可能であるが、あまり多すぎると、表示される画像の面積に占めるスクリーンの隠蔽部によって隠蔽される部分の面積の比率が高くなって、表示される画像が不鮮明になり観察しづらくなるので、原画像の数は2〜6枚程度の範囲内とすることが望ましい。また、細線画像幅が狭すぎても表示される画像が不鮮明になる一方で、細線画像幅を拡げすぎて繰り返し周期を長くしすぎても表示される画像が粗すぎて画像として認識しにくくなるので、本発明の可変画像表示体を観察者が手で持って操作しながら観察する場合を想定すると、細線画像幅が概ね0.2〜1mm程度、より好ましくは0.3〜0.6mm程度、繰り返し周期が概ね0.5〜5mm程度、より好ましくは1〜3mm程度の範囲内となる様に設計することが望ましい。
更にまた、図示した例では、複合細線画像を構成する細線画像や、スクリーンを構成する透視部、隠蔽部等の細線の形状は、スクリーンの摺動方向に直交する方向に延在する直線状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば当該摺動方向に平行でも垂直でもない一定の角度で交差する斜線状や、円弧状、「く」の字状、ジグザグ状、正弦曲線状その他の波線状等、要するに一定方向への繰り返し配置により相互に重複することなく平面を隙間なく埋め尽くすことが可能な形状であれば如何なる形状であってもよい。但し、複合細線画像とスクリーンとの協働により表示される画像の画質の均一性や、複合細線画像及びスクリーンの製造の容易性等を考慮すると、係る細線の形状は直線状(斜線状を含む)とすることが最も望ましい。
1 複合細線画像担持シート
2 台紙
3 操作片部
4 複合細線画像
5 スクリーン
6 隠蔽部
7 透視部
8 可変画像表示体
9 窓付シート
10 窓部

Claims (6)

  1. 複合細線画像が形成された台紙を有する複合細線画像担持シートの上に前記絵柄を透視可能な透視部と前記絵柄を隠蔽可能な隠蔽部とを交互に配列したフィルムが配置され、予め設定した相対変位方向に前記フィルムと前記複合細線画像担持シートとを相対的に変位させることで視認される画像を可変表示する可変画像表示体において、
    前記台紙の前記相対変位方向に沿った方向に位置する両端部にのみ折曲線を介して操作片部が延設され、
    2つの前記操作片部が前記折曲線から前記台紙の複合細線画像が形成された側に折り返された間に、前記フィルムが挿入されてなることを特徴とする可変画像表示体。
  2. 前記操作片部は、短手方向の両端部が、台紙から離れるに伴って前記操作片部の幅が徐々に狭くなるような台形状であることを特徴とする請求項1に記載の可変画像表示体。
  3. 複合細線画像が形成された台紙を有する複合細線画像担持シートの上に前記絵柄を透視可能な透視部と前記絵柄を隠蔽可能な隠蔽部とを交互に配列したフィルムが配置され、予め設定した相対変位方向に前記フィルムと前記複合細線画像担持シートとを相対的に変位させることで視認される画像を可変表示する可変画像表示体において、
    前記台紙の前記相対変位方向に沿った方向に位置する一方の端部に第一の折曲線を介して操作片部が延設され、もう一方の端部に第二の折り曲げ線を介して窓部が芽設された窓付シートが延設され、
    前記操作片部及び前記窓付シートが前記折曲線から前記台紙の複合細線画像が形成された側に折り返され、該操作片部と該窓付シートが重なる部分で貼り合わされてなり、
    前記台紙と前記窓付シートとの間に前記フィルムが挿入されてなることを特徴とする可変画像表示体。
  4. 前記窓部が、前記相対変位方向に沿った方向の長さが、該相対変位方向に直交する方向の長さより長い形状であることを特徴とする請求項3に記載の可変画像表示体。
  5. 請求項1に記載の可変画像表示体を製造する方法であって、
    前記複合細線画像担持シートの前記台紙部分の一方の面に複合細線画像を形成する工程と、
    前記台紙の両端部に延設されている前記操作片部を、前記折曲線により該台紙の前記複合細線画像が形成されている側に折り返す工程と、
    前記フィルムを前記複合細線画像が形成された前記台紙上に配置し、前記操作片部により保持させる工程と、
    を有することを特徴とする前記可変画像表示体の製造方法。
  6. 請求項3に記載の可変画像表示体を製造する方法であって、
    前記複合細線画像担持シートの前記台紙部分の一方の面に複合細線画像を形成する工程と、
    前記台紙の端部に延設されている前記操作片部及び前記窓付シートを、前記第一及び第二の折曲線により該台紙の前記複合細線画像が形成されている側に折り返す工程と、
    前記操作片部と前記窓付シートとを、重なり合う部分で貼り合わせる工程と、
    前記台紙と前記窓付シートとの間に、前記フィルムを挿入して保持させる工程と、
    を有することを特徴とする前記可変画像表示体の製造方法。
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