JP3206022B2 - 楽音制御パラメータ形成装置 - Google Patents

楽音制御パラメータ形成装置

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JP3206022B2
JP3206022B2 JP17124291A JP17124291A JP3206022B2 JP 3206022 B2 JP3206022 B2 JP 3206022B2 JP 17124291 A JP17124291 A JP 17124291A JP 17124291 A JP17124291 A JP 17124291A JP 3206022 B2 JP3206022 B2 JP 3206022B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、形成する楽音信号を
ファジィルールなどの推論規則による推論に基づいて制
御する楽音制御パラメータ形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、既に、ファジィ推論によっ
て電子楽器の楽音制御パラメータを制御したり、演奏の
手法を検出して楽音を制御する方式を提案している(特
開平2−146094号,特開平2−146596号な
ど)。楽音制御パラメータをファジィ推論で生成した
り、演奏手法をファジィ推論によって判断したりするこ
とにより、簡略な構成で様々な演奏情報を複合的に考慮
して微妙な楽音制御を行うことが可能になった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記発明にお
いては、あらかじめ複数のファジィルール,メンバシッ
プ関数が設定されており、後にこれらを選択,変更する
ことができなかった。このため、演奏者が自分の好みや
演奏スタイルに合わせて電子楽器の特性を調整すること
ができない欠点があった。
【0004】この発明は、楽音制御のために設定されて
いる複数の推論規則を、演奏者が自由に撰択することが
できるようにした楽音制御パラメータ形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の演奏
情報が入力される演奏情報入力手段と、上記複数の演奏
情報を用いて1つの楽音制御パラメータを推論するため
複数の推論規則を記憶した推論規則記憶手段と、この
推論規則記憶手段に記憶されている推論規則を推論時
機能させるか否かをそれぞれ個別に選択する推論規則
選択手段と、この推論規則選択手段によって選択された
推論規則を用い、前記演奏情報入力手段から入力された
演奏情報に基づいて楽音制御パラメータを推論する推論
手段と、を備えたことを特徴とする。また、この発明
は、複数の演奏情報が入力される演奏情報入力手段と、
上記複数の演奏情報を用いて1つの楽音制御パラメータ
を推論するための複数の推論規則を記憶した推論規則記
憶手段と、この推論規則記憶手段に記憶されている各推
論規則を推論時に機能させるか否かをそれぞれ個別に選
択する推論規則選択手段と、この推論規則選択手段によ
って選択された推論規則を用い、前記演奏情報入力手段
から入力された演奏情報に基づいて楽音制御パラメータ
を推論する推論手段と、を備えた楽音制御パラメータ形
成装置であって、 前記推論規則記憶手段は、複数の楽音
制御パラメータに対応させて、前記複数の推論規則を複
数組記憶しており、前記推論規則選択手段は、各楽音制
御パラメータ毎に機能させるべき推論規則を選択し、推
論手段は、時分割で前記複数の楽音制御パラメータを順
次推論することを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明の楽音制御パラメータ形成装置では、
論規則記憶手段に記憶されている複数の推論規則を推
論時に機能させるか否かをそれぞれ個別に選択できるよ
にした(推論規則選択手段)。推論手段は、選択され
た推論規則を用いて楽音制御パラメータを推論する。こ
れにより、演奏者が自分の好みや演奏スタイルに合う
または複数の推論規則を複数の推論規則のなかから自由
に選択することが可能になる。
【0007】
【実施例】図1はこの発明の実施例である電子楽器のブ
ロック図である。この電子楽器は、CPU10によって
制御されるデジタル式の電子楽器である。CPU10に
はアドレス・データバス11を介して、プログラムRO
M12,テーブルROM13,RAM14,ファジィ推
論装置15,鍵盤16,メンバシップ関数エディット装
置17,ルール選択スイッチ18,表示装置19および
音源20が接続されている。プログラムROM12は後
述のフローチャートで示されるプログラムを記憶してい
る。テーブルROM13はファジィ推論の条件部演算に
用いるメンバシップ関数や図4に示す振幅のゆらぎ波形
やピッチのゆらぎ波形のデータを記憶している。RAM
14は演奏中などに発生したデータを一時記憶するレジ
スタが設定される。ファジィ推論装置15は図2に示す
ように、複数の関数発生器を備え、入力された変数に基
づいてファジィ推論演算を行うものである。鍵盤16は
5オクターブのキー(61キー)を備えたものであり、
各キーのオン/オフデータおよびベロシティデータ,ア
フタータッチデータを出力することができる。メンバシ
ップ関数エディット装置17は図5に示すタブレット形
式の入力装置であり、これを操作することによってメン
バシップ関数の形状を自由に設定することができる。ル
ール選択スイッチ18は演奏時に機能させるファジィル
ールや前記メンバシップ関数エディット装置17でエデ
ィットするルールを選択するためのスイッチであり、ル
ールを選択するための+キー,−キー,ルールのオン/
オフを指定するためのオン/オフキー,メンバシップ関
数を選択するためのカーソルキーを含んでいる。表示装
置19はLCDのマトリクス表示器であり、演奏時の設
定データを表示するとともにエディットするメンバシッ
プ関数を表示する(図15参照)。音源20は図3にそ
の構成を示すように、トーンジェネレータ40を有し、
このトーンジェネレータ40に対して種々のパラメータ
を与えることによって楽音信号を形成するものである。
トーンジェネレータ40の形式はFM音源などどのよう
な方式のものであってもよい。
【0008】図2は前記ファジィ推論装置15の詳細な
ブロック図である。ファジィ推論装置15には11個の
ルール演算器30(30−1〜30−11),1個のm
ax演算器32,重心演算器33が設けられている。こ
のファジィ推論装置15は、振幅ゆらぎ制御量AFL,
ピッチゆらぎ制御量PFL,ノイズ制御量(ノイズレベ
ルNL,ノイズナンバNN)の3種類の独立したファジ
ィ推論演算を時分割で実行するようになっている。11
個のルール演算器30はそれぞれ異なるファジィルール
を演算する。各ルール演算器30には上記3種類のファ
ジィ推論を行うための出力メンバシップ関数を記憶する
内部RAM(FnA,FnP,FnN(n=1〜11))
が設定されている。このメンバシップ関数がエディット
動作によって書き換えられたときには、関数書込装置3
4によってその新たなメンバシップ関数が書き込まれ
る。また、各ルール演算器30にはそのメンバシップ関
数に対応する条件部測度が入力される。条件部測度は、
CPU10によって算出され(図6,図7参照)、レジ
スタ29(29−1〜29−11)にセットされる。
【0009】ルール演算器30による演算結果はゲート
31(31−1〜31)を介してmax演算器32に入
力される。max演算器32は入力された複数の出力関
数を重合わせた演算(マックス演算)を行う演算器であ
る。演算されたmax関数は重心演算器33に入力され
る。重心演算器33は入力された関数の重心を求めてフ
ァジィ推論値として出力する。出力された推論値は出力
用レジスタ38に一旦記憶され、バスを介してCPU1
0に取り込まれる。ルール演算器30,max演算器3
2および重心演算器33の動作はタイミング信号発生器
36が発生するタイミング信号によって同期されてい
る。ここで、ルール演算器30とmax演算器32との
間に挿入された11個のゲート31は、それぞれルール
演算器30−1〜30−11とmax演算器32との接
続を開閉する。各ゲート31−1〜31−11の開閉は
レジスタ35に入力される11ビットのデータの各ビッ
トによって制御される。レジスタ35に入力されるデー
タはルール選択スイッチ18によって設定されるもので
ある。すなわち、ルール選択スイッチ18によりルール
演算器(ファジィルール)30−1〜30−11のうち
どれを用いてファジィ推論を行うかを選択することがで
きる。
【0010】以上の構成のファジィ推論装置15は以下
の動作を実行する。まずルール演算器30−1〜30−
11がタイミング信号に同期して一斉に各々の内部に設
定されたメンバシップ関数と条件部測度レジスタ29−
1〜29−11の出力とのmin演算をとった結果の関
数を横軸方向に1つづつ順次出力する。出力された関数
値はゲート31−1〜31−11に入力されるが、ゲー
トが開いているもののみmax演算器32に入力され
る。max演算器32は、各タイミング毎にゲート31
によって選択入力されたファジィルールの関数出力の最
大値を選択して重心演算器33に出力する。重心演算器
33は、タイミング信号に同期してmax演算器32の
出力を累算するとともに、各タイミングにおける累算結
果をメモリ37に書き込む。累算が終了したとき、最終
累算値の1/2を計算し(実際の演算では1ビットシフ
トダウンする。)、その値に等しい累算値が記憶されて
いるエリアをメモリ37からサーチする。その累算値を
得たタイミングに対応する横軸値が重心である。この重
心値を出力レジスタ38に書き込む。
【0011】図3は前記音源20のブロック図である。
音源20はトーンジェネレータ40を有している。トー
ンジェネレータ40はFM音源用LSIで構成されてお
り、形成された楽音信号は加算器55においてノイズ波
形発生器52が発生したノイズ波形信号と加算され、D
/Aコンバータ56でアナログ信号に変換されたのちサ
ウンドシステムに出力される。トーンジェネレータ40
にはセントデータ,デシベルデータ,波形ナンバおよび
ノートオン信号が入力される。また、ノイズ波形発生器
52にはノイズナンバ,ノイズレベルおよびノートオン
信号が入力される。セントデータはキーコードレジスタ
41,ピッチ発生器49,ピッチ変化分レジスタ47お
よび加算器53によって形成される。キーコードレジス
タ41には、キーオンされた鍵のキーコードがCPU1
0から入力される。ピッチ発生器49はキーコードレジ
スタ41に入力されたキーコードをその周波数に対応す
る数値データに変換する。ピッチ変化分レジスタ47に
は前記ファジィ推論装置15が生成したピッチゆらぎデ
ータが入力される。このデータはピッチ発生器49が発
生するデータと同様の周波数に関する数値データであ
る。これらのデータが加算器53において加算されてト
ーンジェネレータ40に入力されるセントデータとな
る。また、デシベルデータはイニシャルタッチレジスタ
40にアフタタッチレジスタ43,振幅発生器50,振
幅変化分レジスタ48および加算器54によって生成さ
れる。振幅発生器50はイニシャルタッチレジスタ42
およびアフタタッチレジスタ43から入力されるイニシ
ャルタッチデータ,アフタタッチデータに基づいて振幅
値を生成する。生成された振幅値は加算器54において
振幅変化分データと加算されデシベルデータとなる。さ
らに、波形ナンバは前記イニシャルタッチレジスタ4
2,アフタタッチレジスタ43および波形選択信号発生
器51によって生成される。波形ナンバはトーンジェネ
レータ40が用いるべき波形を示すナンバである。ノイ
ズ波形発生器52に入力されるノイズナンバおよびノイ
ズレベルデータは、CPU10からノイズナンバレジス
タ45およびノイズレベルレジスタ46に入力される。
【0012】図4は前記テーブルメモリ13に記憶され
ている振幅ゆらぎ波形AFW(CNT)およびピッチゆ
らぎ波形PFW(CNT)を示す図である。この変化波
形は実際の金管楽器の楽音の立ち上がりをサンプリング
したものであり、各サンプリングタイミング毎のデータ
がテーブルメモリ13に記憶されている。楽音信号の形
成を開始したとき、CPU10がこのデータを順次読み
出して前記ピッチ変化部レジスタ47,振幅変化分レジ
スタ48にセットする。
【0013】図5は前記メンバシップ関数エディット装
置として用いられるタブレット入力装置を示す図であ
る。タブレット入力装置はタブレット本体50およびペ
ン51からなっている。エディットモード時に、ペン5
1を用いてタブレット本体50上にメンバシップ関数の
形状を描くことによってその形状が指定されたメンバシ
ップ関数の関数形状としてセットされる。
【0014】図6は振幅ゆらぎ制御量AFLを推論する
ためのファジィ推論のルールを示している。また、図7
はノイズ制御量NL,NNを推論するためのファジィ推
論のルールを示している。各ルールは、イニシャルタッ
チデータVEL,直前のキーオフからキーオンまでの時
間ΔT,発音開始からの時間CNT,アフタタッチデー
タAFT,キーコードKCD,音程(前音からの音高
差)ΔKCD等に基づく推論ルールである。
【0015】図6の振幅ゆらぎ制御量AFLを推論する
ための第1ルール〜第10ルールは、2ルールづつ組に
なっており、それぞれ、イニシャルタッチデータVEL
の大きさ/小ささと発音開始からの時間の短さ/長さ、
アフタタッチの大きさ/小ささ、キーコードの大きさ/
小ささ、音程の大きさ/小ささ、インターバルタイムの
長さ/短さに基づく推論を行う。また、第11ルールは
レガート度(他の推論によって割り出される)に基づく
推論を行う。前記ファジィ推論装置15のレジスタ29
−1〜29−11にセットされる条件部測度は、CPU
10によって前件部演算されたファジィ測度(所属度)
である。また、ピッチゆらぎ制御量PFLのファジィ推
論は振幅ゆらぎと同じルールが用いて行われる。
【0016】さらに、図7のノイズ制御量を推論するた
めのルールも同様に、イニシャルタッチデータVELの
大きさ/小ささ、キーコードの大きさ/小ささ、アフタ
タッチの大きさ/小ささ、に基づいて推論を行うが、第
1ルール〜第6ルールおよび第11ルールによってノイ
ズレベルNLを割り出す推論を行い、第5ルール〜第1
1ルールによってノイズ安定度(ノイズナンバNN)を
割り出す推論を行う。
【0017】ここで、アフタタッチAFTの大小に基づ
くルール(第5ルール,第6ルール)およびレガート度
SLに基づくルール(第11ルール)は両方の推論に共
通して用いられる。このため、ノイズ制御のための推論
はファジィ推論装置15において2サイクル実行され
る。
【0018】図8に、条件部測度を求めるためのメンバ
シップ関数の一部(振幅ゆらぎ制御の第1,第2,第1
1ルール)を図8に例示しておく。
【0019】図9〜図14は同電子楽器の動作を示すフ
ローチャートである。図9はメインルーチンを示す。ま
ず、スタート直後に初期設定動作(n1)を実行する。
初期設定動作はレジスタのリセットやプリセット音色デ
ータの送出などである。こののち鍵処理動作(n2)、
パネルスイッチ処理動作(n3)およびその他処理動作
(n4)を繰り返し実行する。
【0020】図10はキーオンイベントルーチンを示す
フローチャートである。まずキーオンされたキーに関す
るデータをレジスタに取り込む(n10)。取り込むデ
ータはキーコードKCD,ベロシティ(イニシャルタッ
チ)データVEL,アフタタッチデータAFTおよび直
前のキーオフからの時間ΔTである。次に時間カウンタ
CNTをリセットし(n11)、発音処理を行う間の割
り込みを禁止する(n12)。次にファジィ推論によっ
て演奏のレガート度を推論し、レガート度レジスタSL
にセットする(n13)。このレガート度の判定は本出
願人が既に出願した特開平2−146596号に開示し
た方式で行えばよい。次に直前の楽音と今回のキーオン
された楽音との音高の差すなわち音程を計算してΔKC
Dにセットする(n14)。キーコードKCD,ベロシ
ティデータVEL,アフタタッチデータAFTを音源の
レジスタ41,42,43にセットする(n15)。次
にデータに基づいて条件部測度を算出してファジィ推論
装置15に送り、振幅ゆらぎ制御量AFL,ピッチゆら
ぎ制御量PFLおよびノイズ制御量NL,NNの各パラ
メータを推論する(n16,n17,n18)。これら
の推論結果のデータを取り出して(n19)、振幅ゆら
ぎ制御量AFLと図4(A)の振幅ゆらぎ波形データA
FW(CNT)とを乗算して振幅変化分データAFRを
算出し、ピッチゆらぎ制御量PFLと図4(B)のピッ
チゆらぎ波形データPFW(CNT)とを乗算してピッ
チ変化分データPFRを算出する。これらのデータとN
L,NNとを音源20に送出する(n20)。これらの
データを音源20にセットしたのちノートオン信号を送
る(n21)。すなわち、ノートオンレジスタ(ON
R)44に1をセットする。以上の動作が終了したのち
割込禁止を解除し(n22)、今回のキーオンのキーコ
ードをKOLDにセットして(n23)動作を終える。
【0021】図11は割込処理動作を示すフローチャー
トである。まず割り込みがあったかどうかをn30で判
断する。割り込み(一定時間毎に実行されるタイマ割り
込み)の有無は、割り込み動作によってセットされるフ
ラグのセット/リセットによって判断される。割り込み
がない場合にはこの動作を行わずにそのままリターンす
る。割り込みがあった場合にはCNTの値を1カウント
アップし(n31)、カウントエンドであるか否かを判
断する(n32)。カウントエンドであれば割込みを禁
止して動作を終える(n33)。すなわち、割り込み動
作によってゆらぎ制御を行う時間が過ぎた場合などには
割り込みを禁止する。カウントエンドでなければ、オン
されているキーのアフタタッチデータを取り込みAFT
レジスタにセットする(n34)、このデータをアフタ
タッチレジスタ(AR)43にコピーし(n35)、C
NTとAFTを用いて算出される条件部測度(図6,図
7参照)を算出してファジィ推論装置15に送出する
(n36)。ファジィ推論装置より推論出力を取り込み
(n37)、キーオン中の場合にはn20と同様の演算
でAFW,PFWを算出して音源20に送出し(n3
9)、キーオフ中の場合にはリリース時の振幅変動波形
AFRW(CNT),リリース時のピッチ変動波形PF
RW(CNT)を用いてAFR,PFRを算出して音源
20に送出する(n40)。
【0022】図12はキーオフイベントルーチンを示す
フローチャートである。オフされたキーのキーコードを
キーコードレジスタKCDに取り込み(n45)、この
キーコードの楽音を発音中であるか否かを判断する(n
46)。発音中であれば、そのときの振幅変動量AFW
(CNT)と同じ値をリリース(減衰)時振幅変動量A
FRWからサーチし、同じ値の位置を新たにCNTにセ
ットする(n47)。
【0023】こののちノートオン信号ONRをリセット
して(n48)リターンする。
【0024】図13はスイッチイベント処理動作を示す
フローチャートである。まずオンされたスイッチに応じ
て動作モードを設定するとともに(n51)、そのモー
ドの画面を表示器に表示する(n50)。動作モードが
エディット1すなわち振幅ゆらぎルールのエディットで
あればn52の動作に進み、エディット2(ピッチゆら
ぎルールエディット)であればn53の動作に進み、エ
ディット3(ノイズ制御ルールエディット)であればn
54の動作に進む。それ以外の動作モードであればn5
1の判断でn55に進み対応する処理を実行する。
【0025】図14はルールエディット動作を示すフロ
ーチャートである。この動作はn52,n53,n54
において実行される。まず、エディットするルール(図
6,図7参照)を指定する(n60)。この指定は+キ
ー,−キーによって行う。指定されたルールのオン/オ
フ選択処理を受け付ける(n61)。この動作はオンス
イッチ/オフスイッチによる。つぎに、指定されたルー
ルのうちエディットすべきメンバシップ関数を指定する
(n62)。この指定はカーソルキーなどを用いてカー
ソルを移動させて行う。このとき表示装置19に、指定
された関数が図15のように表示される。メンバシップ
関数エディット装置17を操作して関数の形状を入力す
る(n63)。この入力操作はフリーハンドで関数の形
状を描くようにしてもよく、図16に示すように複数の
点をプロッティングして指定するようにしてもよい。n
61でセットされたルールのオン/オフデータをファジ
ィ推論装置17のレジスタ(RX)35に送出する(n
64)。さらに、n63でエディットされた関数が条件
部の出力メンバシップ関数のときにはその関数をファジ
ィ推論装置15に送り、対応する内部RAM(ルール演
算器)F1A〜F11Nに書き込む(n65)。
【0026】以上の動作によって演奏者が自由にファジ
ィルールのオン/オフ(選択)やメンバシップ関数のエ
ディットをすることができる。なお、メンバシップ関数
エディット装置17はタブレット入力装置に限らず、マ
ウス,ディジタイザ等を用いることができる。
【0027】なお、この実施例ではファジィ推論は大/
小の2段階で行っているが3段階以上に分けるようにし
てもよい。また、ファジィルールをエディットした場合
には新たなルールを以前のルールに上書きして消すよう
にしているが、プリセットされたルールはROMに記憶
しておき、元のデータを消去しないようにしてもよい。
また、数音色を同時に発音可能な音源にした場合には、
各音色毎に制御ルールやメンバシップ関数を持たせるよ
うにしてもよい。さらに、この場合において共有するル
ールと別に持つルールとを区分するようにしてもよい。
【0028】また、ファジィ推論に用いるデータはこの
実施例に用いたものに限らず、ジョイスティックやピッ
チベンドホイールなどの操作量データを用いるようにし
てもよい。さらに、本実施例のように演奏中にリアルタ
イムでファジィ推論を行うのではなく、空き時間に全て
の場合についてのファジィ推論を行ってメモリに書き込
んでおき、実際の演奏時にはこのメモリをアクセスして
推論結果を読み出すようにしても良い。
【0029】
【発明の効果】以上のようにこの発明の楽音制御パラメ
ータ形成装置によれば、演奏者がファジィルールメン
バシップ関数などの推論規則を撰択することができるた
め、自分の好みや演奏スタイルに合わせた楽音制御が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である電子楽器のブロック
図、
【図2】同電子楽器のファジィ推論装置の構成を示す
図、
【図3】同電子楽器の音源の構成を示す図、
【図4】同電子楽器に記憶されているピッチゆらぎ波形
および振幅ゆらぎ波形を示す図
【図5】同電子楽器に用いられるタブレット装置を示す
図、
【図6】同電子楽器で行われるファジィ推論のファジィ
ルールを示す図、
【図7】同ファジィルールを示す図、
【図8】ファジィ推論に用いられるメンバシップ関数を
示す図、
【図9】同電子楽器の動作を示すフローチャート、
【図10】同電子楽器の動作を示すフローチャート、
【図11】同電子楽器の動作を示すフローチャート、
【図12】同電子楽器の動作を示すフローチャート、
【図13】同電子楽器の動作を示すフローチャート、
【図14】同電子楽器の動作を示すフローチャート、
【図15】エディットモード時の表示画面の例を示す
図、
【図16】メンバシップ関数の入力例を示す図、
【符号の説明】
15−ファジィ推論装置、17−メンバシップ関数エデ
ィット装置、18−ルール選択スイッチ、30−ルール
演算器、34−関数書込装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の演奏情報が入力される演奏情報入
    力手段と、上記複数の演奏情報を用いて1つの楽音制御パラメータ
    を推論するための 複数の推論規則を記憶した推論規則記
    憶手段と、 この推論規則記憶手段に記憶されている推論規則を推
    論時に機能させるか否かをそれぞれ個別に選択する推論
    規則選択手段と、 この推論規則選択手段によって選択された推論規則を用
    い、前記演奏情報入力手段から入力された演奏情報に基
    づいて楽音制御パラメータを推論する推論手段と、 を備えたことを特徴とする楽音制御パラメータ形成装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の演奏情報が入力される演奏情報入
    力手段と、 上記複数の演奏情報を用いて1つの楽音制御パラメータ
    を推論するための複数の推論規則を記憶した推論規則記
    憶手段と、 この推論規則記憶手段に記憶されている各推論規則を推
    論時に機能させるか否かをそれぞれ個別に選択する推論
    規則選択手段と、 この推論規則選択手段によって選択された推論規則を用
    い、前記演奏情報入力手段から入力された演奏情報に基
    づいて楽音制御パラメータを推論する推論手段と、 を備えた楽音制御パラメータ形成装置であって、 前記推論規則記憶手段は、複数の楽音制御パラメータに
    対応させて、前記複数の推論規則を複数組記憶してお
    り、 前記推論規則選択手段は、各楽音制御パラメータ毎に機
    能させるべき推論規則を選択し、 推論手段は、時分割で前記複数の楽音制御パラメータを
    順次推論する ことを特徴とする楽音制御パラメータ形成
    装置。
JP17124291A 1991-07-11 1991-07-11 楽音制御パラメータ形成装置 Expired - Fee Related JP3206022B2 (ja)

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