JP3205801U - 包装用シート - Google Patents
包装用シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP3205801U JP3205801U JP2016002577U JP2016002577U JP3205801U JP 3205801 U JP3205801 U JP 3205801U JP 2016002577 U JP2016002577 U JP 2016002577U JP 2016002577 U JP2016002577 U JP 2016002577U JP 3205801 U JP3205801 U JP 3205801U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- packaging sheet
- polyamide resin
- packaging
- resin layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Wrappers (AREA)
Abstract
【課題】外側からの化学的刺激および物理的刺激から内容物を保護する包装用シートを提供する。【解決手段】内容物を覆う包装用シート10は、内側から外側に向かって順に、ポリエチレン層12、エチレン−ビニルアルコール共重合体層14、ポリアミド樹脂層16、および合成繊維層18を有する。ポリエチレン層12の密度は、0.910〜0.925g/cm3である。ポリアミド樹脂層16の裏面に白色顔料膜が形成されていてもよい。ポリアミド樹脂層はナイロン層である。合成繊維層はレーヨン層である。【選択図】図1
Description
本考案は、内容物である食品等を長期間保存するのに適した包装用シートに関するものである。
食品を長期間保存するための包装用シートとして、シート内側からシート外側に向かって順に、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)層、ポリエチレンテレフタレート(PET)層、ナイロン(NY)等のポリアミド樹脂層を積層したシートが知られている。この包装用シートは、外側から内側への酸素透過などの化学的刺激を抑えることが重視されており、外側からの突き刺しや、外表面の摩擦などの物理的刺激から食品を保護する機能は、紙製の包装箱と比べて非常に劣っていた。外側からの化学的刺激と物理的刺激の両方から食品を保護する包装用シートの出現が望まれている。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、外側からの化学的刺激と物理的刺激の両方から内容物を保護する包装用シートを提供することを目的とする。
本考案の包装用シートは、内容物を覆う包装用シートであって、内側から外側に向かって順に、ポリエチレン層、エチレン−ビニルアルコール共重合体層、ポリアミド樹脂層、および合成繊維層を有する。ポリエチレン層の密度は0.910〜0.925g/cm3であることが好ましい。ポリアミド樹脂層の裏面に白色顔料膜が形成されていてもよい。ポリアミド樹脂層はナイロン層であることが好ましい。合成繊維層はレーヨン層であることが好ましい。
本考案によれば、外側からの化学的刺激および物理的刺激から内容物を保護することができる。
以下、本考案の包装用シートについて、図面を参照しながら実施形態と実施例に基づいて説明する。なお、図面は、包装用シート、包装用シートの構成物、および包装用シートの周辺物を模式的に表したものであり、これらの実物の寸法および寸法比は、図面上の寸法および寸法比と必ずしも一致していない。また、2つの数値の間に「〜」を用いて範囲を規定する場合、これらの2つの数値もこの範囲に含まれる。
図1は、本考案の実施形態に係る包装用シート10を示している。包装用シート10は、内容物、例えば食品を包装して、外側からの化学的刺激および物理的刺激から内容物を保護するためのシートである。化学的刺激としては、酸素、光、熱などが挙げられる。物理的刺激としては、突き刺し、摩擦、衝撃などが挙げられる。包装用シート10は、内側から外側に向かって順に、ポリエチレン層12と、エチレン−ビニルアルコール共重合体層14と、ポリアミド樹脂層16と、合成繊維層18とを備えている。なお、内側とは、内容物が存在する側である。
ポリエチレン層12、エチレン−ビニルアルコール共重合体層14、ポリアミド樹脂層16、および合成繊維層18の間には、接着層20,22,24が設けられている。すなわち、接着剤によって隣り合った層同士が接着されている。本実施形態では接着剤よって隣り合った層同士が接着されているが、例えば溶着などの他の方法によって層同士を一体化してもよい。
内容物に接するポリエチレン層12は、遮光性に優れ、内容物が食品の場合には衛生上の問題がない材料から構成されていることが好ましい。このような材料として、直鎖状低密度ポリエチレンが挙げられる。直鎖状低密度ポリエチレンは、熱溶着性に優れ、柔軟性がある点でも好ましい。なお、加工性の観点から、ポリエチレン層12の密度は、0.910〜0.925g/cm3であることが好ましい。また、白色顔料が練り込まれたポリエチレン層12は、意匠性に優れ、清潔感を備えており好ましい。エチレン−ビニルアルコール共重合体層14は、酸素透過度や水蒸気透過度が低いバリア層である。
ポリアミド樹脂層16は、耐ピンホール層である。このため、最外層である合成繊維層18を通り抜ける突き刺しが仮にあったとしても、包装用シート10の内側に突き刺しが到達するのを抑えられる。また、ポリアミド樹脂層16は耐摩耗層でもある。ポリアミド樹脂層16の裏面に、白色顔料膜が形成されていることが好ましい。遮光性、特に紫外線域の光の遮断性が向上できるからである。白色顔料膜の形成に代えて、ポリアミド樹脂層16に紫外線非透過性インクの深堀り印刷を施してもよい。
また、ポリエチレン層12とポリアミド樹脂層16とを組み合わせることで、相乗的に紫外線が遮断できる。このため、光線による内容物の劣化を極限まで防止できる。ポリアミド樹脂層16はナイロン層であることが好ましい。合成繊維層18は、突き刺しや摩擦を抑える層である。合成繊維層18の材料としては、レーヨンやポリパラフェニレンテレフタルアミド(商品名:ケブラー)などが挙げられる。
従来は内容物をバリア性の包材に納め、この包材を遮光性の材質から構成される箱で覆い、さらにこの箱の隙間を遮光素材テープで目張りしなければ、酸化などの化学的刺激、および突き刺しや摩擦などの外からの物理的刺激から内容物を保護できなかった。本実施形態の包装用シート10は上記の4つの層が積層されているため、包装用シート10のみで、化学的刺激および物理的刺激からの内容物の保護が実現できる。
本実施形態の包装用シート10によれば、内容物の包装梱包工程の短縮、真空(減圧)と脱酸素剤の併用による内容物の劣化(酸化)防止、および視認性向上による真空状態の包装不良や包材自体の不良の容易な発見が図れる。さらに、本実施形態の包装用シート10で包まれた物品は、流通段階で他の物品と接触しても傷つきにくい。また、本実施形態の包装用シート10で包まれた物品は、他の容器や袋などに納める場合にも傷つきにくい。
本実施形態の包装用シート10を保存食の包材として用いれば、箱や缶に納める他の保存食と比べて、一刻を争う非常時に保存食が早く取り出せる。また、単位容積当たりの保存食数を、従来品の1.5〜2倍に増加できる。さらに、本実施形態の包装用シート10を保存食の包材として用いれば、保存食を取り出した後のゴミの半減が図れる。また、本実施形態の包装用シート10を保存食の包材として用いれば、製造上・使用上の安心・安全性が向上する。
本実施形態の包装用シート10を保存食の包材として用いれば、保存食を運搬するリュックサック中で、他の非常用品による保存食の破損が抑えられる上、保存食によるリュックサック自体の破損も抑えられる。さらに、このリュックサックを背負う人体への負担が大幅に軽減する。僅かな差が生存か否かを決定する非常用品として、本実施形態の包装用シート10は優れている。
本実施形態の包装用シート10は、物理的刺激や化学的刺激から密封する全ての内容物を保護できる。併せて、本実施形態の包装用シート10の外表面に接触する物や人体を保護する。また、内容物を入れた本実施形態の包装用シート10は緩衝材にもなる。このため、ヘルメットの緩衝材、衣類、リュック、またはその他用品の部材に、食品を入れた本実施形態の包装用シート10を用いれば、身動きがとれない状況になったときでも飢えを凌げる。
(実施例)
厚さ約40μmのポリエチレン層(株式会社武田産業、WBW40)と、厚さ約12μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体層(株式会社クラレ、エバール)と、厚さ約15μmのポリアミド樹脂層であるナイロン層(東洋紡株式会社、N2100)と、厚さ約5μmの合成繊維層であるレーヨン層(ユニ・チャーム株式会社、ニューソフロンL#140)とを接着剤で貼り合わせて、包装用シートを作製した。なお、3つの接着層の厚さは、いずれも約3μmであった。この包装用シートの酸素透過度は、20℃、相対湿度65%で、5.2〔mL/m2・day・MPa〕であった。また、この包装用シートの突刺強力は、20℃、相対湿度65%で、内側が23.0〔N〕、外側が21.0〔N〕であった。
厚さ約40μmのポリエチレン層(株式会社武田産業、WBW40)と、厚さ約12μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体層(株式会社クラレ、エバール)と、厚さ約15μmのポリアミド樹脂層であるナイロン層(東洋紡株式会社、N2100)と、厚さ約5μmの合成繊維層であるレーヨン層(ユニ・チャーム株式会社、ニューソフロンL#140)とを接着剤で貼り合わせて、包装用シートを作製した。なお、3つの接着層の厚さは、いずれも約3μmであった。この包装用シートの酸素透過度は、20℃、相対湿度65%で、5.2〔mL/m2・day・MPa〕であった。また、この包装用シートの突刺強力は、20℃、相対湿度65%で、内側が23.0〔N〕、外側が21.0〔N〕であった。
(比較例)
厚さ約50μmのポリエチレン層と、厚さ約12μmの透明蒸着PET層と、厚さ約15μmのナイロン層を接着剤で貼り合わせた包装用シートを準備した。この包装用シートの酸素透過度は、20℃、相対湿度65%で、14.4〔mL/m2・day・MPa〕であった。また、この包装用シートの突刺強力は、20℃、相対湿度65%で、内側が14.8〔N〕、外側が16.1〔N〕であった。酸素透過度および突刺強力は、実施例の包装用シートと比べて、かなり劣っていた。
厚さ約50μmのポリエチレン層と、厚さ約12μmの透明蒸着PET層と、厚さ約15μmのナイロン層を接着剤で貼り合わせた包装用シートを準備した。この包装用シートの酸素透過度は、20℃、相対湿度65%で、14.4〔mL/m2・day・MPa〕であった。また、この包装用シートの突刺強力は、20℃、相対湿度65%で、内側が14.8〔N〕、外側が16.1〔N〕であった。酸素透過度および突刺強力は、実施例の包装用シートと比べて、かなり劣っていた。
10 包装用シート
12 ポリエチレン層
14 エチレン−ビニルアルコール共重合体層
16 ポリアミド樹脂層
18 合成繊維層
20,22,24 接着層
12 ポリエチレン層
14 エチレン−ビニルアルコール共重合体層
16 ポリアミド樹脂層
18 合成繊維層
20,22,24 接着層
Claims (5)
- 内容物を覆う包装用シートであって、
内側から外側に向かって順に、ポリエチレン層、エチレン−ビニルアルコール共重合体層、ポリアミド樹脂層、および合成繊維層を有する包装用シート。 - 請求項1において、
前記ポリエチレン層の密度が0.910〜0.925g/cm3である包装用シート。 - 請求項1または2において、
前記ポリアミド樹脂層の裏面に白色顔料膜が形成されている包装用シート。 - 請求項1から3のいずれかにおいて、
前記ポリアミド樹脂層がナイロン層である包装用シート。 - 請求項1から4のいずれかにおいて、
前記合成繊維層がレーヨン層である包装用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016002577U JP3205801U (ja) | 2016-06-03 | 2016-06-03 | 包装用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016002577U JP3205801U (ja) | 2016-06-03 | 2016-06-03 | 包装用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3205801U true JP3205801U (ja) | 2016-08-12 |
Family
ID=56684924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016002577U Active JP3205801U (ja) | 2016-06-03 | 2016-06-03 | 包装用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3205801U (ja) |
-
2016
- 2016-06-03 JP JP2016002577U patent/JP3205801U/ja active Active
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3779350B2 (ja) | 紫外線吸収用パッケージ材料 | |
ES2386303T3 (es) | Bolsa de doble compartimento | |
JP5167392B2 (ja) | 薬液容器収容体およびその製造方法 | |
TWI515113B (zh) | 積層體、包裝容器及包裝體 | |
ES2595365T3 (es) | Método para el desgarro guiado de un laminado de bolsa para posibilitar la retirada de productos | |
KR101680871B1 (ko) | 종이질감을 갖는 방수성 적층시트 | |
JP4607609B2 (ja) | 薬液バッグ、薬液バッグ収容体および薬液バッグ収容体の製造方法 | |
JP6461462B2 (ja) | 容器 | |
JP2012071046A (ja) | プレフィルドシリンジ用外筒包装体およびプレフィルドシリンジ用外筒包装体用容器体 | |
JP6815485B2 (ja) | 酸素吸収性フィルム、これを用いた包装用積層体及び包装体、並びに包装体を用いた内容物処理方法 | |
KR20190138890A (ko) | 제 2 콘택트 렌즈 포장 및 방법 | |
JP4550352B2 (ja) | 透明包装袋及びこれで外包装された液状製剤包装体 | |
JP3205801U (ja) | 包装用シート | |
JP3206272U (ja) | 包装用品 | |
TW200920596A (en) | Multi-layered sheet, container and packaging article | |
WO2011057005A3 (en) | Configuration of multiple thermoformable film layers for rigid packaging requiring moisture and oxygen protection | |
WO2015060377A1 (ja) | 点眼容器包装体 | |
JP5845018B2 (ja) | 包装用積層体 | |
JP2016198918A (ja) | シーラントフィルム、多層フィルム、および包装体 | |
ES2525472T3 (es) | Procedimiento para conservar mercancías en un embalaje de lámina de plástico | |
JP6326794B2 (ja) | 紙カップ | |
JP2006116865A (ja) | 包装用フィルム及び包装袋 | |
JP2007126193A (ja) | 蒸気滅菌可能なブリスター包装用透明シートと該透明シートを用いたブリスター包装体 | |
CN205970257U (zh) | 一种药用泡罩 | |
JP2016120919A (ja) | 化粧料包装物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3205801 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |