JP3205780B2 - 写真製版用焼付機 - Google Patents

写真製版用焼付機

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JP3205780B2
JP3205780B2 JP26875291A JP26875291A JP3205780B2 JP 3205780 B2 JP3205780 B2 JP 3205780B2 JP 26875291 A JP26875291 A JP 26875291A JP 26875291 A JP26875291 A JP 26875291A JP 3205780 B2 JP3205780 B2 JP 3205780B2
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信義 古川
喜代光 中尾
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株式会社ウシオユーテック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真製版用焼付機に関す
る。より詳細には、静電気による作業効率の低下及びシ
ートの損傷の防止を図ることができる焼付機に関する。
【0002】
【従来の技術】機台内に光源を内蔵し、機台上面に透光
用ガラス板を設け、そのガラス板上に原版と感光体を重
ね合わせて載せ、その上をシートで覆い、このシートと
上記ガラス板で囲まれた空間を真空源に連通させて上記
原版と感光体を密着させた状態で上記光源を点灯して露
光させる写真製版用焼付機は、例えば、特公昭63−1
8182号「焼枠装置」や実公昭63−28416号
「真空焼付機」に開示されているように既知である。こ
の種の焼付機においては、内装するバネにより自転する
ように付勢されたスプリングローラーにシートを巻装
し、シートの遊端を機台に固定し、スプリングローラー
を透光用ガラス板上で後方に移動させることにより、シ
ートを展張させることが行われている。シート遊端の固
定個所としては、従来、機台前方に設けられた段部にて
行われていたが、シートの展張に際して、機台上面と段
部とで形成される角とシートとの摩擦が大きく、シート
の損傷が激しいので、実用上問題が多かった。
【0003】このような問題から、図6に示されるよう
に、シート遊端を透光用ガラス板の前方近傍で回動自在
に止着する改良がなされ、シートの損傷を著しく抑制で
きるようになった。より詳細には、図6はシート遊端を
透光用ガラス板の前方近傍で回動自在に止着した焼付機
の側板を取り除いた概略図である。なお、本明細書にお
いて、便宜上、前とは段部の設けられている側(図6に
おいては左側)を、また後とはその反対側(図6におい
ては右側)を意味するものとする。図に示されるよう
に、焼付機は箱状の本体50からなり、本体50の前方
には一段低くなった段部51が設けられている。本体5
0の内部には露光用光源、真空吸引源及び駆動源(何れ
も図示せず)が収容されており、本体50の上面には露
光用光源に対向して透光用ガラス板52が設けられてい
る。本体50の両側面には前後方向へ伸びるレール53
がそれぞれ設けられており、レール53には摺動体54
が、当該レール53に沿って前後方向に摺動可能に、当
該摺動体に設けられた4つのローラー55で挟持されて
おり、また摺動体54にはローラー55で昇降杆56も
上下方向に摺動可能に挟持されている。レール53の下
方には、前後にスプロケット57及び58が設けられて
おり、スプロケット57及び58の間にはチェーン59
が掛け回されている。チェーン59と昇降杆56とは、
昇降杆56の下端のやや上方の位置でピン60により枢
着されている。昇降杆56の上部には、シート61を巻
装したスプリングローラー62及び透光用ガラス板52
上に展張されたシート61を押圧するためのしごきロー
ラー63が取り付けられている。スプリングローラー6
2に巻装されたシート61の遊端は透光用ガラス板52
の前方に設けられた軸部材64に回動自在に止着されて
いる。スプリングローラー62及びしごきローラー63
は、昇降杆56に固定されたカバー65により覆われて
いる。カバー65の後方には、除電手段としてハケ66
が回動自在に軸支されている。なお、昇降杆56の下端
にはコロ67が取り付けられており、昇降杆56はコロ
67を介してガイドレール68上を走行する。
【0004】図6に示される焼付機を用いる焼付操作の
手順は、まず透光用ガラス板52の上に原版と感光体と
を重ね合わせて載置する。次いで、チェーン59を後方
に走行させる。チェーン59の走行に伴い、昇降杆56
はスプリングローラー62、しごきローラー63及びカ
バー65と共にスプロケット57の前方円弧に沿って上
昇し、点線で示される位置に達する。チェーン59が更
に後方に走行するにつれ、昇降杆56は後方に移動し、
摺動体54もレール53に沿って後方に走行する。ま
た、昇降杆56の後方への移動に伴い、軸部材64に回
動自在に止着されているシート61の遊端が反転し、次
いでスプリングローラー62の後進により、シート61
は透光用ガラス板52の上に展張されて原版と感光体を
覆い、その上をしごきローラー63が押圧し、シート6
1と透光用ガラス板52の間の空気を押し出す。この
際、シート61は、段部51の角との接触が少ないの
で、損傷を防止することができる。次いで、シート61
と透光用ガラス板52の間の空気を真空手段により排出
し、シート61、感光体及び原版を透光用ガラス板52
に密着させた後、光源を点灯し、焼付を行う。焼付終了
後、チェーン59を前方に走行させることにより、昇降
杆56を前進させる。昇降杆56の前進に伴い、スプリ
ングローラー62は透光用ガラス板52上に展張されて
いるシート61を巻き取りながら前進する。そして、段
部51において、昇降杆56は円弧状に下降し、図6の
状態にもどる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、シート
遊端を透光用ガラス板52の前方近傍で回動自在に止着
することにより、スプリングローラー62に巻きつけら
れたシート61を傷めないという優れた長所が有るもの
の、次のような欠点があった。即ち、機台上面には、原
版と感光体を重ねあわせて載せる透光用ガラス板52が
配置されているが、このガラスやフィルム等は静電気を
帯びる。このため、一般的に、シート61を展張してい
く前方で、予め除電するために、除電手段(例えば、除
電ブラシ、除電ハケ、除電ブレードなど)が設けられて
いる。しかし、図6に示される構造においては、使用
前、シート61が段部51から機台上面にまたがって存
在するために、ハケ66の取付けが非常に困難である。
そのため、例えば、図6のように、ハケ66は、ローラ
ーカバー65に回動自在に軸支され、使用前は、上方へ
開き、走行中は下へ閉じ、ハケ66の先端が上面近傍へ
近接するようにしている。このように近接していると、
除電効果が大きく、フィルム、原版、ガラスそれら相互
間の電気的接着がなく、作業終了後、それらを分離剥離
しやすくなり、作業性は向上する。しかし、走行に伴
い、段部51における上下動に連動して、ハケ66を開
閉する機構が必要であり、これが複雑であり、また故障
が生じやすい欠点がある。
【0006】他方、ハケ66を開閉できないように固定
した場合は、図6からも判るように、シート61が存在
するから、ハケ66はかなり上方へ配置せざるを得ず、
この場合は、走行中、ハケ66の先端は、透光用ガラス
板52から、かなり離れた位置を走行することになるの
で、除電効果が少なく、作業終了後、フィルム、原版等
のガラス板からの剥離が困難となり、作業性が劣る。本
発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、静電気に
よる作業効率の低下及びシートの損傷を防止できる焼付
機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の焼付機は、機台内に光源を内蔵
し、機台上面に透光用ガラス板を設け、そのガラス板上
に原版と感光体を重ね合わせて載せ、その上をシートで
覆い、このシートと上記ガラス板で囲まれた空間を真空
源に連通させて上記原版と感光体を密着させた状態で上
記光源を点灯して露光させる写真製版用焼付機であっ
て、機台の前上部に階段状に一段低くなる段部を設け、
この段部の左右にスプリングを内蔵する支柱保持部材を
それぞれ設け、この支柱保持部材に、スプリングに抗し
て上下する支柱を取付け、この左右の支柱の上部間に回
動自在に軸部材を架けわたし、機台の両側部にそれぞれ
前後方向へ伸びるレールを設け、このレールに摺動体を
取付け、この摺動体に上下方向摺動可能な昇降杆を取付
け、この昇降杆の上部にスプリングローラーとローラー
カバーを設け、前記シートの一端はスプリングローラー
に巻きつけられ、他端は前記軸部材に止着され、機台に
昇降杆を上下方向、水平方向へ駆動する駆動機構を設
け、ローラーカバーの後面に除電手段を取付け、ローラ
ーカバー内に置いて、支柱をスプリングに抗して押し下
げる押圧機構を具えてなるものである。特に、昇降杆の
昇降機構として、クランク機構を用いたものが好まし
い。
【0008】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面に基づいて、本
発明をより詳細に説明する。図1及び2は、本発明の焼
付機の一実施例を示し、本発明の要部である段部付近の
概略説明図であり、昇降杆の昇降機構としてのクランク
機構を除いて描いてある。図1は昇降杆が下がった状態
を、図2は昇降杆が上がった状態を示す。なお、添付図
面には示されていないが、焼付機の左側にも図1及び2
に示される装置と同じものが、図1及び2と左右対称に
設けられている。図において、1は摺動体であって、前
後方向に伸びる走行レール2を摺動する。3は、摺動体
1に対して、垂直方向へ上下動する昇降杆であって、摺
動にあたっては、走行をなめらかにするために、コロ4
が各所に設けられる。5は、スプロケットであって、機
台の後方にも同じ大きさのものが装着され、それら一組
のスプロケットにチェーン6がかけられている。
【0009】機台の上面7には、真空気密用ゴム枠8、
その上に配置された透光用ガラス板9、金具類10で保
持されたフレネルレンズセット(即ち、上面ガラスと下
面ガラスで挟持されたフレネルレンズ)11が、一つの
枠体12によって組み立てられて載せられている。13
は枠体12の支持部材であり、14はフレネルレンズセ
ットの保持部材である。15は、機台の前上部に設けら
れた、機台上面7よりも一段低い段部である。段部15
の端部近傍には、昇降杆3より内側で且つスプリングロ
ーラー21に接触しない位置に、支柱16を保持した支
柱保持部材17が植立されている。支柱保持部材17内
の18はスプリングであって、支柱16は上方から力が
加わったとき下がり、力が加わらないときには、スプリ
ングの力で支柱16は上方へ位置するようになってい
る。19は、シート20の遊端を止着し、反転回動可能
にさせる軸部材(例えば、シャフトなど)であって、支
柱16及び反対側にも設けられている支柱の上端間に架
けわたされて取り付けられている。21は、シート20
の他端を巻きつけたスプリングローラーである。22
は、必要に応じて設けられるしごきローラーであって、
昇降杆3に固定された金具(図示せず)により上下に変
位可能なように取り付けられている。これらのローラー
は、ローラーカバー23によって覆われている。
【0010】24は昇降杆3に設けられた突起であっ
て、これが、支柱16の突起(図示せず)を押し下げ
る。この押圧係合機構は、単なる両者の突起でもよい
し、その他種々設計可能である。又、押圧係合機構は、
ローラーカバー23と支柱16との間に形成してもよ
い。要するに、昇降杆3が下降し、スプリングローラー
21やローラーカバー23が下降するとき、高く飛び出
している支柱16を、スプリング18に抗して押し下
げ、軸部材19とスプリングローラー21とをローラー
カバー23内に納めてしまうのである。そして、ローラ
ーカバー23の後方の端部の下の方に、除電手段として
除電ブラシ25を装着する。このように設計することに
より、シート20が、使用停止中、段部15から上面方
向へまたがって存在することがないので、ブラシ25
は、必要な限り、下方へ設けることができる。使用時
は、昇降杆3が上方へ上がり、支柱16がスプリング1
8によって押し上げられ、従って、軸部材19は、ほぼ
ゴム枠8の高さとすることができるので、スプリングロ
ーラー21が、透光用ガラス板9に沿って走行しても、
シート20は反転して軽くゴム枠8に接するのみである
から、シートの傷みは殆ど発生しない。そして、ブラシ
25は透光用ガラス板9の近傍を走行するので、高い除
電効果を達成することができる。
【0011】図3は、昇降杆3を上下動させるための、
クランク機構を含む駆動機構の概略説明図である。図は
昇降杆3が一番高い位置にある場合であり、昇降杆3が
一番低い位置にある場合を2点鎖線で示した。図におい
て、26は、一端が、スプロケット5の中心と一致した
位置であって摺動体1に回動自在に装着された第1の腕
であって、Aは回動中心を示す。27は、コ字状の第2
の腕であって、一端は、第1の腕26の他端と回動自在
に連結され、Bは回動連結部を示す。第2の腕27の他
端は、昇降杆3の、摺動体1の下方の方で、回動自在に
連結され、Cは回動連結部を示す。第2の腕の形状は、
く字状、半円状、直線状などであってもよい。第1の腕
は、ほぼ中間位置Dでチェーン6に固定され、チェーン
6の走行に伴って、昇降杆3その他を抱えた状態でレー
ル2を走る。
【0012】さて、図3に示された機構による昇降杆3
の上下動について説明する。図の実線の状態において
は、昇降杆3が、一番高い位置にあって、回動中心A、
回動連結部B及びC、チェーン6と第1の腕26の中間
位置Dが、垂直方向一直線上に並ぶと、それ自体で安定
した姿勢を保つ。チェーン6がスプロケット5の縁に沿
って、図の左方へ回動すると、第1の腕26は、Aを中
心として回動する。従って、回動連結部Bも同じように
回動する。この場合、上記の一直線の姿勢は崩れるから
昇降杆3は、その自重によって下降する。この時、Cが
回動自在であるから何ら支障はない。よって、中間位置
Dがスプロケット5の一番下にきたときは、回動中心
A、中間位置D、回動連結部Cが一直線上に並び、昇降
杆3は、一番低い位置(2点鎖線の状態)になる。従っ
て、上記のようなクランク機構を採用すると、スプロケ
ット5の回動に伴い、中間位置Dが一番下から一番上に
上がり、これにともなって、昇降杆3は垂直に上昇す
る。これは、従来の方式では昇降杆が円弧状に上昇する
のに対し、著しく相違する。昇降杆3が垂直に上昇する
ので、支柱保持部材17と段部15の垂直部分との距離
Yを小さくすることができる。昇降杆3の垂直方向への
上下距離は、第1の腕26の長さを変えれば、変えるこ
とできる。水平方向への走行中は、昇降杆3、その上部
に装着されるローラー類やローラーカバー23の重量
は、チェーン6が支えることになるが、重量が大きいと
きは、必要に応じて、チェーン6の下に、その支持レー
ルを設けてもよいし、昇降杆3の下端にコロを付けて、
コロの走る補助レールを設けてもよいが、重量が小さい
場合は、前記のレール2だけで足りる。
【0013】ところで、シート20を巻装したスプリン
グローラー21を透光用ガラス板9に沿って走らせ、シ
ート20を展張して、原版や感光体を覆い、シート20
とガラス板9との間を真空引きする場合、シート20を
巻いているスプリングローラー21の全体径は減少して
いくから、シート巻き出し部が透光用ガラス板9から離
れていき、真空引きがうまく達成されない場合がある。
このための改良については、特公昭61−42249号
に開示されているが、ここに開示された技術は、実施が
大変困難である。つまり、シート巻き出し部と透光用ガ
ラス板との距離が一定になるように、順次昇降杆がロー
ラーの走行にともなって下降するような案内レールを設
けるわけであるが、ローラーの全体の径は、シートの厚
みをt、シートの長さをZ、半巻き毎の回数をM、巻芯
半径(シートを巻いてある芯棒の半径)をRとすると、
Zは、 で表わされ、従って、ローラーの走行距離と径の減りか
たは、単純な一次関数、つまり直線関係とはならない。
従って、シートの巻き出し部とガラス板との距離を一定
に保とうとすると、案内レールの上面は、複雑な関数で
表わせる曲面状に形成する必要がある。これが大変実施
困難としている理由である。
【0014】しかしながら、本発明の実施例に開示した
クランク機構を採用すると、上記の真空引きの問題は容
易に解決できる。それを図4を用いて説明する。図4
は、昇降杆3が、機台の後方にあるスプロケット5’ま
できたときの状態(図中、点線の状態)及び昇降杆3が
下降した状態(実線の状態)の概略説明図である。図に
おいて、スプリングローラー21の全体径は小さくなっ
ているので、透光用ガラス板9もしくはゴム枠8から、
かなり離れる。従って、この離間距離hに相当する分だ
け、昇降杆3が下降するようにしてやればよい。このた
めには、第1の腕26の中間位置Dを、スプロケットに
沿って、D1の位置からD2の位置まで回動して止めてや
れば、前記の回動連結部BはB1からB2に移動し、垂直
方向への直線性は崩れるから、回動連結部CはC1から
2へ下がる。C1からC2への距離hが、前記のhと等
しくなるようにD1からD2への回動角度をきめてやれば
よい。すると、スプリングローラー21は、ゴム枠8の
上で止まり、シート20と透光用ガラス板9との間を隙
間なく覆うことになるので真空引きは効率よく達成でき
る。この所定角度は、あらかじめ決められるから、第1
の腕26もしくは第2の腕27に対して、何かストッパ
ーの役目をする突起などを摺動体1に設けておけばでき
るし、もしくは、機台全体を組み立てる時に使用するボ
ルトナット類の凸を利用してもよい。また、この停止措
置によって、スプリングローラー21が上からゴム枠8
を押しつぶすようなことを防止できる。
【0015】上記で、シート20は、透光用ガラス板9
の全体を覆ったのであるから、スプロケット5を回動す
る電気系統を一旦止め、チェーン6の走行を止めるのが
好ましい。この場合、従来、リミットスイッチを使って
いるが、できるだけ機械的スイッチを使わない方がよ
い。従って、本発明の実施例では、非接触スイッチとし
て、光スイッチを設けた。図4において、28は機台内
の所定の位置に配置された光スイッチであって、発光源
と受光源をそれぞれ具えた対向する2枚の板の組からな
り、例えば昇降杆3が所定距離下がった時、その2枚の
板の間に挿入される遮光板29を昇降杆3に設けてお
く。このようにして光スイッチ28からの信号で、スプ
ロケット5を回動する電気系統を切断することができ
る。非接触型のスイッチなので、リミットスイッチより
破損しにくく、焼付機の運転が安定する。この非接触型
スイッチとしては、磁気スイッチも利用できる。実際の
設計に当っては、両者のhが等しくなるような位置に前
記のストッパーを設けると共に、その時点で電気系が切
れるようにしておく。
【0016】ところで、焼付機は、作業中、可動部分
は、スプリングローラー21及びローラーカバー23で
あるから、これらに誤って手等を触れたとき、動作が止
まるようにしておいた方が安全である。そのため、ロー
ラーカバー23内にも電気系統を切るリミットスイッチ
を用いているのが普通であるが、前記の通り、リミット
スイッチは機械的接触を伴うスイッチなので、破損しや
すい。そのために、ローラーカバー内のスイッチも非接
触型スイッチにした方がよい。図5は、ローラーカバー
23の内部における光スイッチの概略説明図である。図
において、30は、しごきローラー22やスプリングロ
ーラー21を昇降杆3の上部に保持させるための保持板
であって、この保持板30を利用して、ローラーカバー
23の保持やスイッチの保持をする。図1の突起24
も、この板に設けてもよい。31が前記の光スイッチと
同じものである。32は、スプリング33を内蔵した筒
で、筒32の内部には、スプリング33に抗して動く棒
材34が通っており、この棒材34の一端がローラーカ
バー23の内壁に接触しており、他端が光スイッチ31
側に突き出ている。ローラーカバー23全体は主に、ロ
ーラーキャッチ機構35で保持されているが、手が触れ
たり、外部から力が加わったりするとローラーキャッチ
機構35を支点として多少振れる。この振れを利用し
て、棒材34を光スイッチ31に挿入する。カバーに手
が触れたり、外部から力が加わったりするのは、作業中
であれば、大体機台の手前側であるから、手前の板36
のみ、チョーバンのようなもので上方からぶら下げてお
き、これが前記の棒材34を押すような位置関係にして
おいてもよい。
【0017】本発明の焼付機は上記の例に限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することができる。例え
ば、昇降杆は従来と同様にチェーンに固定させてもよ
く、またフレネルレンズセットは用いなくともよい。な
お、本発明の焼付機の使用方法などは、前記従来の技術
に記載した方法と実質的に同じなので説明を省略する。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、シートは、不使用時、
段部から機台上面へまたがって存在することがないの
で、除電手段をローラーカバーの下の方まで深く取り付
けることができ、除電効果の著しい改善が図れる。ま
た、シート遊端は、反転回動方式で止着され、しかも止
着部が上下動するので傷みが少なく、特にシート遊端を
段部に固定した場合に較べ、シートは機台の角にしごか
れることはないので、シートを長期間使用することがで
き、またシートの損傷による焼付精度の低下などを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼付機の一実施例を示し、段部付近の
概略説明図である。なお、昇降杆が一番低い位置の状態
を示す。
【図2】図1において、昇降杆が一番高い位置まで上が
った状態を示す概略説明図である。
【図3】昇降杆を上下動させるためのクランク機構を含
む駆動機構を示す概略説明図である。
【図4】後方スプロケットの位置で、昇降杆が下降する
状態を示す概略説明図である。
【図5】ローラーカバーに設けられた停止機構を示す概
略説明図である。
【図6】従来の焼付機を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 摺動体 2 レール 3 昇降杆 5、5’ スプロケット 6 チェーン 7 機台上面 9 透光用ガラス板 11 フレネルレンズセット 12 枠体 15 段部 16 支柱 17 支柱保持部材 18 スプリング 19 軸部材 20 シート 21 スプリングローラー 23 ローラーカバー 24 突起 25 除電ブラシ 26 第1の腕 27 第2の腕 28 光スイッチ 35 ローラーキャッチ機構 50 本体 51 段部 52 透光用ガラス板 53 レール 54 摺動体 56 昇降杆 57、58 スプロケット 59 チェーン 61 シート 62 スプリングローラー 64 軸部材 65 ローラーカバー 66 除電ハケ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台内に光源を内蔵し、機台上面
    に透光用ガラス板を設け、そのガラス板上に原版と感光
    体を重ね合わせて載せ、その上をシートで覆い、このシ
    ートと上記ガラス板で囲まれた空間を真空源に連通させ
    て上記原版と感光体を密着させた状態で上記光源を点灯
    して露光させる写真製版用焼付機において、 機台の前上部に階段状に一段低くなる段部を設け、この
    段部の左右にスプリングを内蔵する支柱保持部材をそれ
    ぞれ設け、この支柱保持部材に、スプリングに抗して上
    下する支柱を取付け、この左右の支柱の上部間に回動自
    在に軸部材を架けわたし、 機台の両側部にそれぞれ前後方向へ伸びるレールを設
    け、このレールに摺動体を取付け、この摺動体に上下方
    向摺動可能な昇降杆を取付け、この昇降杆の上部にスプ
    リングローラーとローラーカバーを設け、 前記シートの一端はスプリングローラーに巻きつけら
    れ、他端は前記軸部材に止着され、 機台に昇降杆を上下方向、水平方向へ駆動する駆動機構
    を設け、 ローラーカバーの後面に除電手段を取付け、 ローラーカバー内に置いて、支柱をスプリングに抗して
    押し下げる押圧機構を具えてなる写真製版用焼付機。
  2. 【請求項2】 駆動機構が、レールの両端近傍に
    位置する一対のスプロケットとそれに装着されたチェー
    ンと、一端がスプロケットの中心位置と一致する位置で
    摺動体に回動自在に取付け、中間部をチェーンに固定し
    た第1の腕と、一端を第1の腕の他端に回動自在に取付
    け、他端を摺動体より下方の位置で昇降杆に回動自在に
    取り付けた第2の腕からなるクランク機構を有する請求
    項1記載の写真製版用焼付機。
  3. 【請求項3】 摺動体が後方のスプロケットに到
    達したとき、第1の腕の後方への回動が所定の角度で停
    止するように、第1の腕もしくは第2の腕に対してスト
    ッパーとなるストッパー手段を付加してなる請求項1又
    は2記載の写真製版用焼付機。
  4. 【請求項4】 ローラーカバーは、ローラーキャ
    ッチ機構とスプリングに抗して動く棒材によって支持さ
    れ、棒材の先端近傍に非接触スイッチを配置してなる請
    求項1から3の何れかに記載の写真製版用焼付機。
  5. 【請求項5】 昇降杆に突起を設け、昇降杆が所
    定位置にきたときに当該凸によって切断される非接触ス
    イッチが付加されてなる請求項1から4の何れかに記載
    の写真製版用焼付機。
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