JP3205760B2 - 輸液装置 - Google Patents

輸液装置

Info

Publication number
JP3205760B2
JP3205760B2 JP33292292A JP33292292A JP3205760B2 JP 3205760 B2 JP3205760 B2 JP 3205760B2 JP 33292292 A JP33292292 A JP 33292292A JP 33292292 A JP33292292 A JP 33292292A JP 3205760 B2 JP3205760 B2 JP 3205760B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infusion
bubble
bubbles
tube
rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33292292A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06178808A (ja
Inventor
成一郎 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP33292292A priority Critical patent/JP3205760B2/ja
Priority to US08/165,801 priority patent/US5505696A/en
Publication of JPH06178808A publication Critical patent/JPH06178808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3205760B2 publication Critical patent/JP3205760B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/36Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests with means for eliminating or preventing injection or infusion of air into body
    • A61M5/365Air detectors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬剤を選択して、薬剤
の輸液量や輸液速度などを指定してその輸液を圧送す
る、点滴等のための静脈注入装置などとして用いられる
輸液装置に関する。
【0002】
【従来の技術】輸液装置は、一端に薬液バッグを接続し
他端に注射針を接続した輸液チューブの途中部分をセッ
トし、例えば直線ぜん動式輸液ポンプを駆動することに
よって輸液チューブ内の輸液(薬液)を圧送し患者の体
内に注入するものである。
【0003】ところで、患者の体内に注入される薬液に
空気が混入していることは好ましいことではない。気泡
の大きさが微小であったり気泡の量が微少である場合に
はある程度許容はできるが、気泡の大きさ,量が一定値
を超えるようになると、生体に良くない影響を与えるよ
うになり、場合によっては生命の危険につながりかねな
い。
【0004】そこで、この種の輸液装置においては従来
から一般に、気泡センサを設け、気泡を検知したときに
は異常処理を行うように構成してある。気泡センサBS
2の従来例を図23に示す。輸液チューブ100の外周
面において、輸液の流れ方向に沿って所定の間隔Xを隔
てて一対の超音波センサ110,120を配置してあ
る。第1の超音波センサ110は超音波送波器110s
と超音波受波器110rとからなり、これらが輸液チュ
ーブ100の径方向で対向するように輸液チューブ10
0の外周面に接触されている。第2の超音波センサ12
0の構成も同様であり、超音波送波器120sと超音波
受波器120rとが輸液チューブ100の外周面におい
て径方向で対向するように配置されている。
【0005】超音波送波器と超音波受波器とを結ぶ超音
波送波経路に対して、輸液チューブ100内に輸液(薬
液)200が通過している状態では、超音波が輸液中を
良く伝搬するために超音波受波器による受波レベルが高
く、超音波受波器の出力レベルは所定値以上となる。し
かし、輸液チューブ100内の輸液200内に図23の
(a)に示すように気泡300が混入しており、その気
泡300が超音波送波経路を通過するときには、超音波
の伝搬率が大幅に低下し超音波受波器の出力レベルが極
端に低下する。この超音波受波器の出力レベルの極端な
低下の判定をもって気泡300の混入を検知するのであ
るが、第1および第2の2つの超音波センサ110,1
20における両超音波受波器110r,120rの出力
レベルがともに低レベルになったとき、図23の(a)
のように2つの超音波センサ110,120の離間間隔
X以上の大きさの気泡300を検知したものとする。そ
して、その場合には、ぜん動式輸液ポンプの駆動を停止
するとともに警報や警告表示を行うようにしている。
【0006】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の輸液装
置における気泡センサBS2の場合、検知できる気泡3
00の大きさは2つの超音波センサ110,120の離
間間隔Xによって規定されることになるが、この離間間
隔Xはその気泡センサBS2に固有のものであり、した
がって、検知できる気泡の大きさの下限値は一定値に固
定化されることになる。そのため、子供と大人など患者
に応じて検知すべき気泡の大きさを任意に調整すること
ができず、各患者に応じた気泡センサBS2と交換しな
ければならなかった。
【0008】また、図23の(b)に示すように気泡セ
ンサBS2を通過するときは複数に分かれていた気泡3
00a,300bが通過後に一つにまとまる場合であっ
て、そのまとまったときの気泡の大きさがポンプ停止や
警告表示を行わなければならない大きさとなる場合であ
っても、気泡センサBS2を通過する段階では、2つの
超音波受波器110r,120rの出力レベルが同時に
低レベルとはならず、気泡センサBS2は非検知状態と
なってしまうので生体に悪影響を及ぼすおそれがあっ
た。気泡センサBS2より上流側で輸液チューブ100
に異常があって輸液に少しずつ気泡が混入する場合、作
業者がその異常に気付かずに長時間輸液を続けると、気
泡が細かいだけに気泡センサBS2で検知することがで
きず、長時間輸液の結果、生体に及ぼす悪影響の程度が
高くなるおそれがあった。
【0009】その上、気泡センサとして超音波センサの
2組からなるものを必要としているため、気泡センサが
大きなものとなっていた。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、輸液中に混入している気泡の検知精
度を高め、輸液装置の安全性を増すことを目的とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第一の輸液
装置は、輸液ポンプ機構部により輸液チューブを押し絞
って輸液チューブ内の輸液を圧送する輸液装置におい
、前記輸液チューブの途中部外周面に当該チューブを
挟んで対向配置されてなる超音波送波器と超音波受波器
とからなる気泡検出手段と、前記輸液チューブ内の検知
すべき気泡の大きさを設定する手段と、輸液速度及び
液量を設定する手段と、前記輸液速度と前記輸液チュー
断面積とに基づいて輸液の圧送速度を算出する手段
と、検知すべき気泡の大きさと輸液速度とに基づいて単
位体積中に混入が許容される気泡量を算出する手段と、
前記輸液の圧送速度と前記気泡検出手段から得られる
力レベルとに基づいて単位体積当たりの気泡積分値を算
出する算出手段と、前記単位体積当たりの気泡積分値が
前記単位体積中混入許容気泡量を超えるか否かを判断す
判断手段とを有し前記判断手段の判断の結果、前記
単位体積当たりの気泡積分値が前記単位体積中混入許容
気泡量を超えると判断したときに前記輸液ポンプ機構部
を停させる手段を備えたことを特徴とするものである。
【0014】また、本発明に係る第二の輸液装置は、輸
液ポンプ機構部により輸液チューブを押し絞って輸液チ
ューブ内の輸液を圧送する輸液装置において、前記輸液
チューブの途中部外周面に当該チューブを挟んで対向配
置されてなる超音波送波器と超音波受波器とからなる気
検出手段と、前記輸液チューブ内の検知すべき気泡の
大きさを設定する手段と、輸液速度及び輸液量を設定す
る手段と、前記輸液速度と前記輸液チューブ断面積と
に基づいて輸液の圧送速度を算出する手段と、検知すべ
き気泡の大きさと輸液速度とに基づいて単位時間当たり
に混入が許容される気泡量を算出する手段と、前記輸液
の圧送速度と前記気泡検出手段から得られる出力レベル
とに基づいて単位時間おきの気泡積分値を算出する算出
手段と、前記単位時間おきの気泡積分値が前記単位時間
当たり混入許容気泡量を超えるか否かを判断する判断
段とを有し、前記判断手段の判断の結果、前記単位時間
おきの気泡積分値が前記単位時間当たり混入許容気泡量
超えると判断したときに前記輸液ポンプ機構部を停止
させる手段を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】第一の輸液装置の場合、検知すべき気泡の大き
さと輸液速度と輸液量を設定するようになっており、そ
の気泡の大きさと輸液速度に基づいて単位体積中混入許
容気泡量を算出する。気泡センサで輸液内気泡の有無を
検出するが、その超音波受波器の出力レベルと圧送速度
に基づいて単位体積当たりの気泡積分値を算出する。そ
して、単位体積当たりの気泡積分値が単位体積中混入許
容気泡量を超えるときは輸液ポンプ機構部を停止させて
輸液圧送を自動停止させる。
【0019】また、第二の輸液装置の場合、検知すべき
気泡の大きさと輸液速度と輸液量を設定するようになっ
ており、その気泡の大きさと輸液速度に基づいて単位時
間当たり混入許容気泡量を算出する。気泡センサで輸液
内気泡の有無を検出するが、その超音波受波器の出力レ
ベルと圧送速度に基づいて単位時間おきの気泡積分値を
算出する。そして、単位時間おきの気泡積分値が単位時
間当たり混入許容気泡量を超えるときは輸液ポンプ機構
部を停止させて輸液圧送を自動停止させる。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る輸液装置の実施例を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0024】第1実施例 まず、第1実施例に係る輸液装置(陽圧ぜん動式の静脈
注入装置)の概要を図8〜図11に基づいて説明する。
図8は輸液装置の正面図、図9はポンプヘッドドアの開
放状態を示す要部の斜視図、図10は輸液装置の背面
図、図11は輸液装置の電気的構成を示すブロック線図
である。
【0025】この輸液装置は、2つのポンプヘッドを有
する電気機械的な陽圧ぜん動式の静脈注入装置であっ
て、指定の輸液セットとともに用いられるものである。
装置のプログラムはキーパネルより行われるようになっ
ている。薬物を含んだ第2経路の薬液用にプログラムさ
れた補助輸液流量から、同一ポンプの第1経路の薬液用
にプログラムされたもう一方の主輸液流量に切り換える
ことができるようになっている。患者の安全性を高める
ために、気泡検出、上流閉塞検出、下流閉塞検出などの
各種の警報機能を備えている。
【0026】1は電源スイッチであり、この電源スイッ
チ1を押すことにより、輸液装置の電源が投入される。
その電源投入時に、自動的に自己テストが一時的に行わ
れるようになっている。電源スイッチ1をもう一度押す
と、電源が切れる。なお、この電源スイッチ1の入/切
に無関係に、輸液装置が交流電源に接続されている状態
では、内蔵電池が充電されるようになっている。
【0027】2は警報/警告表示器であり、輸液装置に
係るすべての警報および警告の表示を行うためのもので
ある。3はプログラミング表示器であり、主輸液および
補助輸液のそれぞれに対して入力された輸液流量と輸液
予定量および輸液した量などの、輸液に関するすべての
プログラム情報を表示するようになっている。輸液流量
の単位はml/hrで表示され、輸液予定量および輸液
した量の単位はmlで表示される。
【0028】4a〜4cは主輸液用キーであり、これら
はそれぞれ、一つの輸液のみを行う場合に、輸液流量を
入力するためと、輸液予定量を入力するためと、輸液装
置を始動するために使用されるものである。これらのキ
ーによる入力は、輸液装置が停止状態にあるとき、輸液
が完了した後、および主輸液中モードのみで可能であ
る。
【0029】5は「0」〜「9」の数値キーであり、す
べての輸液用の数値データは、これらの数値キー5によ
って入力される。6はクリアキーであり、数値の入力中
に間違った数値を入力したとき、このクリアキー6を押
すことにより、表示を「0」にして再度数値を入力する
ことが可能となる。
【0030】7は停止キーであり、輸液をマニュアルで
停止する場合に、この停止キー7を押す。輸液装置が停
止した後、輸液装置に対して2分間の期間、操作が何も
行われないときは、警告ブザーが鳴るようになってい
る。8はブザー停止キーであり、このキーを押すことに
より、警報/警告音が2分間一時的に停止するようにな
っている。ただし、警報/警告表示器2の表示状態は、
このブザー停止キー8を押す前と後とで変化しない。
【0031】9a〜9cは補助輸液用キーであり、これ
らはそれぞれ、補助輸液を行う場合に、輸液流量を入力
するためと、輸液予定量を入力するためと、補助輸液の
始動をするために使用されるものである。10a〜10
cは動作状態を表示するためのランプである。このう
ち、10aは警報ランプであり、赤色のLEDが用いら
れている。この警報ランプ10aは、警報モード中に点
滅し、直ちに適切な処置を要することを知らせるもので
ある。この場合、警報/警告表示器2にその原因を表示
するようになっている。10bは輸液中ランプであり、
緑色のLEDが用いられている。この輸液中ランプ10
bは、輸液中に点灯し、輸液装置が停止すると消灯す
る。10cは警告ランプであり、黄色のLEDが用いら
れている。この警告ランプ10cは、警告モード中に点
灯し、処置が必要な状態を示す。この場合も、警報/警
告表示器2にその原因を表示するようになっている。
【0032】11はリセットキーであり、輸液装置の停
止状態においてこのキーを押すと、輸液した量(主輸液
と補助輸液の和の量)が「0」にリセットされる。12
は輸液量キーであり、このキーを押すと、輸液した量
(主輸液と補助輸液との和の量)が表示され、その後、
主輸液および補助輸液用に登録された輸液流量と輸液予
定量が表示されるようになっている。
【0033】13はバックライトキーであり、輸液装置
が交流電源で動作中に、このキーを押すと、警報/警告
表示器2およびプログラミング表示器3の背面照明(図
示せず)が点灯するようになっている。再び押すと、背
面照明は消灯する。内蔵電池での動作中においては、こ
のキーを押している間のみ背面照明が点灯する。
【0034】14はポンプヘッドドア、14aはポンプ
ヘッドドア14を開閉するためのドアハンドルである。
ポンプヘッドドア14を開くには、ドアハンドル14a
を充分に上方の位置まで持ち上げた状態で手前に引く。
ポンプヘッドドア14を閉じるには、ドアハンドル14
aを持ち上げた状態で閉じた後に押し下げる。15は緑
色LEDを用いた充電中ランプであり、輸液装置が交流
電源に接続されている間に点灯し、内蔵電池が充電状態
であることを示す。
【0035】図9において、16は圧力低下センサであ
り、薬液ビン(薬液バッグ)と輸液装置との間の輸液セ
ット中に異常が生じたこと(例えばフィルタの詰まりな
ど)による圧力低下状態を検知するものである。17は
輸液ポンプ機構部であり、指定の輸液セット用に設計さ
れた直線ぜん動式輸液ポンプ機構となっている。
【0036】18は圧力上昇センサであり、輸液装置と
患者との間の輸液セット中に異常が生じたこと(例えば
閉塞など)による輸液チューブ内の圧力上昇状態を検知
するものである。19は気泡センサであり、輸液チュー
ブ内の規定された量以上の気泡を検知する(これについ
ては後述する)。20はセーフティ・クランプであり、
ポンプヘッドドア14が開かれたときに自動的に輸液チ
ューブを閉塞するための機構で、輸液の自然流下を防止
する。
【0037】図10において、21は電源コードホルダ
である。22はパネルロックスイッチであり、このロッ
クスイッチ22を押しておけば、操作者(医師または看
護婦)以外の人が不用意に各種のキーやスイッチに触れ
たとしても、輸液装置の動作が不測に変更されることを
回避するためのものである。23は指定されたタイムラ
グ式のヒューズを内蔵するヒューズホルダーである。
【0038】24は警報/警告時に鳴るブザーの音量を
調節するための音量調節摘みである。25は交流100
Vのコンセントに接続する電源コードのプラグである。
26は鉛蓄電池を内蔵している電池部である。27はス
タンドに取り付ける場合に使用するポールクランプであ
る。28はナースコールキットを使用することでナース
センタで輸液装置の警報/警告状態を監視するためのナ
ースコールコネクタ部である。29はブザーである。
【0039】図11において、30は電源投入でリセッ
トがかかり輸液装置全体を管理するCPU、31は輸液
装置を機能させるのに必要なプログラム・データを格納
しているROM、32は検知すべき気泡の大きさ,輸液
速度,輸液量,圧送速度,単位体積中混入許容気泡量,
単位時間当たり混入許容気泡量など各種のデータを格納
しておくためのRAMである。このRAM32は電源O
FF時もバッテリによってバックアップされている。2
は警報/警告表示器、3はプログラミング表示器、10
は動作状態表示ランプ(10a〜10c)、16は圧力
低下センサ、18は圧力上昇センサ、19は気泡セン
サ、20はセイフティ・クランプ、22はパネルロック
スイッチ、29はブザーである。
【0040】33は警報/警告音用ブザー駆動回路、3
4は、電源スイッチ1,主輸液用キー4a〜4c,数値
キー5,クリアキー6,停止キー7,ブザー停止キー
8,補助輸液用キー9a〜9c,リセットキー11およ
びバックライトキー13などが装備されているキーパネ
ルである。
【0041】輸液ポンプ機構部17は、モータ駆動回路
35,ステッピングモータ36,モータ回転位相検出回
路37などから構成されている。38はA/D変換器、
39は電池電圧検出回路である。モータ駆動回路35は
CPU30の命令に基づいてステッピングモータ36を
制御し、モータ回転位相検出回路37はフォトインタラ
プタを用いてモータ36の回転位相を検出しCPU30
に送出する。ステッピングモータ36の出力シャフトに
位相を少しずつずらせた複数個の偏心カムが軸方向に密
接した状態で取り付けられ、各偏心カムの外周部に輸液
チューブ50(後述する。図1参照)を押圧するぜん動
用フィンガーが固定されている。A/D変換器38は、
モータ36の状態、気泡センサ19の出力レベル、電池
電圧検出回路39の出力値をアナログ量からディジタル
データに変換してCPU30に送出する。
【0042】次に、図1に基づいて輸液装置における気
泡センサBS1の構造を説明する。
【0043】この気泡センサBS1は図11の気泡セン
サ19に相当するものである。図1において、50は一
端に薬液バッグを接続し他端に注射針を接続した輸液チ
ューブである。この輸液チューブ50の途中部に気泡セ
ンサBS1が取り付けられている。気泡センサBS1
は、超音波送波器60sと超音波受波器60rとからな
る超音波センサ60をもって構成され、超音波送波器6
0sと超音波受波器60rとは輸液チューブ50の径方
向に対向する状態で輸液チューブ50の外周面に接触さ
れている。図1において、70は輸液チューブ50内を
流れる輸液(薬液)を示し、80は輸液70内に混入し
た気泡を示す。このような輸液チューブ50を輸液装置
における輸液ポンプ機構部17にセットするのである。
輸液チューブ50のサイズは、直径が0.25cm、断
面積が0.05cm2 である。
【0044】図1の(a)では、輸液チューブ50の断
面一杯の気泡80が2つ接近した状態で流れている。図
1の(b)では、輸液チューブ50の断面よりも小さな
気泡80が1つ流れている。後述するように、本実施例
では、気泡80の断面積を測定し、かつ、その断面積を
流れ方向で積分することにより、気泡80の容積をきわ
めて正確に計測するようになっている。超音波送波器6
0sと超音波受波器60rとを結ぶ超音波送波経路に対
して、輸液チューブ50内に輸液70のみが通過してい
る状態では、超音波はあまり減衰することなく超音波受
波器60rに到達し、超音波受波器60rの出力レベル
は高い状態を保つ。輸液70内に混入した気泡80が超
音波送波経路を通過するときには、超音波が気泡80に
よって減衰され、超音波受波器60rの出力レベルは低
下する。その低下の度合いは気泡80の断面積に依存し
ている。この超音波センサ60からの出力信号はA/D
変換器38によってディジタルデータに変換され、CP
U30に送出される。
【0045】図2は気泡センサBS1の出力レベルと輸
液チューブ50の断面積ST に占める気泡80の断面積
B の割合(気泡断面占有率)を示したものである。出
力レベルと気泡断面占有率とは1対1に対応している。
例えば、出力レベルが「300」を超えている状態では
気泡断面占有率は0%で超音波送波経路を気泡80が通
過していないことを表している。出力レベルが「15
0」のとき気泡断面占有率は50%である。出力レベル
が「100」のとき気泡断面占有率は80%であり、こ
れは図1の(b)にほぼ相当している。出力レベルが
「20」のとき気泡断面占有率は100%であり、これ
は図1の(a)に相当している。
【0046】以下、上記のように構成された輸液装置に
おいて気泡検知についての動作を図3および図4に示す
フローチャートに従って説明する。
【0047】最初のステップS1での電源投入によって
ステップS2以下の動作が実行される。ステップS2に
おいて、図5に示す気泡大きさ設定画面がプログラミン
グ表示器3に表示されるので、オペレータは図8に示す
数値キー5を用いて(必要に応じてクリアキー6も用い
て)、検知すべき気泡の大きさを入力する。本実施例の
場合は、図5のように気泡の大きさを8段階で設定する
ことができる。入力された気泡の大きさを示す数値は気
泡大きさ設定画面において白黒の反転表示が行われる。
入力された気泡の大きさのデータはRAM32にストア
される。設定された気泡の大きさをBB とする。次い
で、ステップS3で、数値キー5を用いて輸液速度(輸
液流量)w(ml/hr)と輸液量(輸液予定量)A
(ml)とを入力する。入力された輸液速度wと輸液量
Aの各データはRAM32にストアされる。ステップS
4で主輸液の輸液開始キー4cの押し操作を待ってステ
ップS5に進む。
【0048】CPU30は、ステップS5において、圧
送速度V(cm/sec)と輸液終了時刻tEND とを算
出する。圧送速度Vは、輸液速度w(ml/hr)から
換算された輸液速度W(ml/sec)と輸液チューブ
50の断面積ST (cm2 )とに基づいて、 V=W/ST により算出される。つまり、圧送速度(cm/s)=輸
液速度W(ml/s)÷チューブ断面積(cm2 )であ
る。本実施例の場合、断面積ST は0.05cm2 であ
る。輸液終了時刻tEND は、現在時刻t0 と、輸液量A
(ml)および輸液速度W(ml/sec)から、 tEND =t0 +A/W によって算出される。つまり、 輸液終了時刻=現在時刻+輸液量(ml)÷輸液速度
(ml/s) である。
【0049】次いで、CPU30はステップS6におい
て、気泡検知に必要なメモリM1〜M7を次のように設
定する。この設定はRAM32において行われる。
【0050】 メモリ種類 機能 容量(WORD) M1 気泡積分値メモリ 1 M2 100μl中気泡量用ループメモリ 10 M3 M2用ポインタ 1 M4 1分当たり気泡量用ループメモリ 60 M5 M4用ポインタ 1 M6 表示用10分毎積分メモリ 128 M7 サンプリング間隔メモリ 1 気泡積分値メモリM1は、気泡センサBS1の出力レベ
ルをサンプリングするごとに、その出力レベルを加工し
たものを加算していく。100μl中気泡量用ループメ
モリM2は、一定輸液量としての100μl中に混入す
ることが許容される気泡量をチェックするときに必要な
メモリ配列であり、M2用ポインタM3で示される部分
の値を読み書きする。M2用ポインタM3は、100μ
l中気泡量用ループメモリM2に書き込んだり読み出し
たりする場所を示すもので、0から9の値をとる。M3
で指示されるM2の値は、M2[M3]で表すものとす
る(図6参照。これについては後述する)。1分当たり
気泡量用ループメモリM4は、1分中に混入することが
許容される気泡量をチェックするときに必要なメモリ配
列であり、M4用ポインタM5で示される部分の値を読
み書きする。M4用ポインタM5は、1分当たり気泡量
用ループメモリM4に書き込んだり読み出したりする場
所を示すもので、0から59の値をとる。M5で指示さ
れるM4の値は、M4[M5]で表すものとする。表示
用10分毎積分メモリM6は、10分おきの気泡量を記
憶するメモリである。サンプリング間隔メモリM7は、
気泡センサBS1のサンプリング間隔を示し、ここでは
次式によって決定する。
【0051】サンプリング間隔(sec)=1/(輸液
速度(ml/s)×100) 輸液速度を例えば0、5ml/sとすると、サンプリン
グ間隔は、1/(0、5×100)=1/50(s)と
なり、この間に流れる輸液量は、0、5(ml/s)×
1/50(s)=1/100(ml)=10(μl)と
なる。すなわち、サンプリング間隔は輸液10μlが気
泡センサBS1を通過する時間に相当する。換言すれ
ば、輸液速度のいかんにかかわらず、10μlの通過ご
とに気泡をサンプリングするのである。ステップS6に
おいては、メモリM1〜M7を設定するとともに、サン
プリング間隔メモリM7以外のメモリM1〜M6をすべ
て0にリセットする。
【0052】CPU30は、ステップS7において、気
泡判定条件の計算を行う。すなわち、ステップS2で設
定した気泡の大きさBB とステップS3で設定した輸液
速度Wとに基づいて、検知すべき一定輸液量100μl
中に混入することが許容される気泡量、および、一定時
間1分中に混入することが許容される気泡量を算出し
て、それぞれの算出結果をRAM32にストアする。そ
れぞれを100μl中混入許容気泡量αREF 、1分当た
り混入許容気泡量βREF とする。
【0053】次いで、CPU30は、ステップS8に進
んでモータ駆動回路35を制御してステッピングモータ
36を駆動することにより輸液ポンプ機構部17を動作
させる。ステッピングモータ36のシャフトに取り付け
られた複数のぜん動用フィンガー群とバッキングプレー
トとの間に挟在された輸液チューブ50がぜん動用フィ
ンガー群の順次的な回転によってぜん動式に押し絞ら
れ、輸液チューブ50内の輸液70の圧送を開始してい
くことになる。
【0054】輸液70の圧送が行われると、CPU30
はステップS9に進んで、気泡センサBS1によって得
られる気泡量を求める。図4はこのステップS9の動作
を詳しく示したものである。以下、図4のステップS9
−1〜S9−10の動作を説明する。
【0055】まず、ステップS9−1において、現在の
時刻が前回のサンプリング時刻を起点としてサンプリン
グ間隔メモリM7にストアされているサンプリング間隔
だけ経過した時刻になったか否かを判断する。次回のサ
ンプリング時刻に達していなければステップS9−7へ
スキップする。初めてステップS9−1を行うときと、
次回のサンプリング時刻に達したときにはステップS9
−2へ進む。ステップS9−2に進むと、気泡センサB
S1の出力レベルをA/D変換器38を介して読み込
み、それを気泡センサ出力値とする。次いで、ステップ
S9−3において、図2で説明したように輸液チューブ
50の断面積ST に対して気泡80の断面積SB が占め
る割合すなわち気泡断面占有率を求める。気泡センサ出
力値と気泡断面占有率との関係は、図2の特性に対応す
る状態でROM31に予めテーブルのかたちで格納され
ているものとする。
【0056】前述したとおり、サンプリング間隔は10
μlの輸液が通過する時間であるから、気泡断面占有率
は、気泡センサBS1の前後にある輸液の10μl中に
おける気泡の占める割合を示すことになる。ここではパ
ーセントの単位で示されているため、それを10で割っ
たときの商が検出気泡量(単位μl)となる。
【0057】次のステップS9−4において、CPU3
0は、気泡積分値メモリM1に、ステップS9−3で求
めた気泡断面占有率(すなわち検出気泡量)を加算す
る。この結果、気泡積分値M1は、輸液が開始されてか
らの検出気泡量を累積したものの10倍の値(単位μ
l)を示すことになる。
【0058】ステップS9−5では、現在までの気泡積
分値M1から100μl前の気泡積分値であるM2[M
3]を減算することにより、最新100μl中の輸液に
混入されている気泡量の10倍の値(単位μl)を求
め、その結果を100μl中気泡量とする。
【0059】ここで、配列M2[M3]について説明し
ておく。配列M2[M3]は、ループメモリであって、
図6に示すように、過去100μlの気泡積分値が10
μlごとにループをなして並んでいる。そのため、M3
番目のM2に気泡積分値を書き込んだ後にM3が次のM
2の番地を示すように設定すれば、M3番目のM2が1
00μl前の気泡積分値ということになる。こういうこ
とから、次のステップS9−6においては、今回求めた
気泡積分値M1をM2[M3]に代入し、かつ、M2用
ポインタM3を+1インクリメントする。このインクリ
メントにおいて結果が10以上になるときは0に戻すよ
うに10の余剰を求めている。つまり、9+1=10の
ときは10−10=0とするようにしている。なお、ス
テップS9−6で求めたM2[M3]は、このあと10
0μlが流れたときのステップS9−5において引き算
されることになる。
【0060】ステップS9−1またはステップS9−6
からステップS9−7に進むと、前回に1分当たり気泡
量用ループメモリM4に書き込んだ時点より1秒が経過
したかどうかを判断する。まだ経過していないときはス
テップS9−2〜S9−4でサンプリングしていたとし
てもステップS9−10にスキップする。初めてステッ
プS9−7を行うときと、1秒が経過したときは、ステ
ップS9−2〜S9−4のサンプリングをしていなくて
もステップS9−8に進む。ステップS9−8におい
て、CPU30は、最新のステップS9−4で求めた気
泡積分値M1から1分前の気泡積分値であるM4[M
5]を減算することにより、最新1分当たりの輸液に混
入されている気泡量の10倍の値(単位μl)を求め、
その結果を1分当たり気泡量とする。
【0061】ここで、配列M4[M5]について説明し
ておく。配列M4[M5]は、ループメモリであって、
過去1分間(60秒間)の気泡積分値が1秒ごとにルー
プをなして並んでいるとする。そのため、M5番目のM
4に気泡積分値を書き込んだ後にM5が次のM4の番地
を示すように設定すれば、M5番目のM4が1分前の気
泡積分値ということになる。こうことから、次のステッ
プS9−9においては、最新の気泡積分値M1をM4
[M5]に代入し、かつ、M4用ポインタM5を+1イ
ンクリメントする。このインクリメントにおいて結果が
60以上になるときは0に戻すように60の余剰を求め
ている。つまり、59+1=60のときは60−60=
0とするようにしている。なお、ステップS9−9で求
めたM4[M5]は、このあと1分が経過したときのス
テップS9−8において引き算されることになる。
【0062】ステップS9−7またはステップS9−9
からステップS9−10に進むと、10分おきの気泡積
分値を示す表示用10分毎積分メモリM6に、ステップ
S9−4で求めた現在時刻における気泡積分値M1を代
入する。そして、図3におけるステップS10へと進
む。
【0063】さて、ステップS10においては「気泡有
り」とするか「気泡無し」とするかの判定を行う。すな
わち、ステップS9−5で求めた100μl中気泡量が
ステップS7で計算した気泡判定条件である100μl
中混入許容気泡量αREF を超えているか否か、また、ス
テップS9−8で求めた1分当たり気泡量がステップS
7で計算した気泡判定条件である1分当たり混入許容気
泡量βREF を超えているか否かを判定する。M2≦α
REF で、かつ、M4≦βREF のときは、「気泡無し」と
判定してステップS11に進み、停止キー7が押し操作
されたかどうかを判断する。押し操作されたときはステ
ップS15に進んで、モータ駆動回路35を制御しステ
ッピングモータ36を停止することで輸液ポンプ機構部
17を停止させ、輸液動作を中断する。停止キー7の押
し操作がないときはステップS12に進み、輸液完了の
判定を行う。すなわち、先にステップS5で求めておい
た輸液終了時刻tEND に達したかどうかを判断し、達し
ていればステップS15に進んでステッピングモータ3
6を停止して輸液を停止し、達していないときはステッ
プS13に進む。
【0064】ステップS13に進むと、CPU30は、
配列M6すなわち表示用10分毎積分メモリM6の内容
である10分おきの気泡積分値をプログラミング表示器
3においてグラフ表示する。配列の最初の値M6[0]
は最初の10分の気泡量を示す。それ以降の輸液開始か
らT分後(Tは10分ごとの値10,20,30,40
……をとる)の気泡量については次式で求める。
【0065】10分おきの気泡積分値=M6[T/1
0]−M6[T/10−1] この値をグラフ表示したのが、図7に示す輸液中気泡量
表示画面である。画面上のグラフは、横軸に時間を示
し、縦軸に気泡量を示す。画面下の符号70で示す数値
は、輸液を開始してからの輸液中の累積気泡量を示す。
ステップS13の次はステップS9(図4参照)の気泡
量測定のルーチンへ戻り、以下、同様の動作を繰り返
す。
【0066】ステップS10において、上記とは逆に、
M2>αREF のとき、または、M4>βREF のときは、
「気泡有り」と判定してステップS14に進み、警報/
警告表示器2において「気泡混入」の警告表示を行うと
ともに、警報ランプ10aを点灯し、かつ、ブザー29
を鳴動させて警告音を発生する。引き続いてステップS
15に進んで、モータ駆動回路35を制御しステッピン
グモータ36を停止することで輸液ポンプ機構部17を
停止させ、輸液動作を中断する。
【0067】以上が実施例であるが、微細な気泡も検出
する場合にはサンプリング速度を増加させることにより
対応することができる。また、輸液ポンプ機構部17の
状況によって輸液速度にバラツキが生じる場合には、そ
のバラツキに応じてサンプリング速度を調整することで
対応することができる。また、信頼性を上げる場合に
は、気泡センサBS1を複数用意しそれぞれの超音波受
波器の出力に対して同様の処理を行うようにすればよ
い。
【0068】第2実施例 次に、第2実施例に係る輸液装置(陽圧ぜん動式の静脈
注入装置)について説明する。図12はぜん動式輸液ポ
ンプの電気的構成を示すブロック線図である。
【0069】第1実施例の図8,図9,図10に相当す
る構成については同様であるので省略する。図12にお
いて、40は光学式情報読み取り装置としてのバーコー
ドリーダ、41はアクセサリ端子、42はバーコードリ
ーダインターフェイス回路であり、バーコードリーダ4
0はアクセサリ端子41を介してバーコードリーダイン
ターフェイス回路42に接続され、バーコードリーダイ
ンターフェイス回路42はCPU30に接続されてい
る。バーコードリーダインターフェイス回路42は、輸
液ポンプ機構部17の電源が投入されているときは常
時、バーコードリーダ40よりデータを読み取り、その
最新のデータはバーコードリーダインターフェイス回路
42内のバッファに蓄えられ、CPU30からデータの
要求があったときにそのデータを転送するように構成さ
れている。また、CPU30よりリセット命令がある
と、バッファのデータを消去するようになっている。そ
の他の構成は第1実施例の図11と同様であるので、対
応または相当する部分に同一符号を付すにとどめ、説明
を省略する。
【0070】バーコードリーダ40で読み取られるべき
情報であるバーコードとしては、薬剤容器に印刷された
ものと処方箋等に印刷されたものとの2種類がある。
【0071】 薬剤容器のバーコード内容(薬剤容器
コード) 薬剤容器コードID,薬剤コード,最大輸液量,最大輸
液時間,最大輸液速度,最小輸液量,最小輸液時間,最
小輸液速度,容器容量 処方箋等のバーコード内容(処方箋コード) 処方箋コードID,薬剤コード[[,薬剤コード]・・
・] [,輸液量],[,輸液速度],[,輸液開始時刻] 薬剤容器コードID:本コードが薬剤容器コードである
ことを示す固有値 処方箋コードID:本コードが処方箋コードであること
を示す固有値 薬剤コード:それぞれの薬品に取り付けられた薬品の種
類を認識するコード。
【0072】処方箋の薬剤コードは2種類以上の薬品を
指定できる。
【0073】最大輸液量:当該の薬剤を体内に輸液する
ことが許される輸液量の最大値 最大輸液時間:当該の薬剤を体内に輸液することが許さ
れる輸液時間の最大値 最大輸液速度:当該の薬剤を体内に輸液することが許さ
れる輸液速度の最大値 最小輸液量:当該の薬剤を体内に輸液することが許され
る輸液量の最小値 最小輸液時間:当該の薬剤を体内に輸液することが許さ
れる輸液時間の最小値 最小輸液速度:当該の薬剤を体内に輸液することが許さ
れる輸液速度の最小値 容器容量:当該の薬剤の容器の容量 輸液量:処方箋で指示する輸液量 輸液速度:処方箋で指示する輸液速度 輸液開始時刻:処方箋で指示する輸液開始時刻。輸液装
置はこの時刻になると輸液を開始する。
【0074】[ ]:この括弧のなかみは、必要に応
じて省略することができる。
【0075】・・・ :必要に応じて繰り返し入力す
る。
【0076】処方箋コードについては、複数の薬剤を同
時に輸液するときは薬剤コードをその数だけ内蔵するこ
とができる。また、処方箋コードは、複数の輸液を連続
して行うときはその数だけ用意する。また、処方箋コー
ド,薬剤容器コードとも一つのバーコードに入り切らな
いときは複数個で1コードとする。
【0077】第2実施例の輸液装置の動作を図13〜図
17に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0078】ステップF1で輸液装置の電源スイッチ1
が投入されると、ステップF2でCPU30はRAM3
2をクリアする。次に、ステップF3で数値キー5(必
要に応じてクリアキー6)の入力があるか否かを判断
し、入力があると、輸液量,輸液速度を入力しているも
のとしてステップF4に進み、輸液量と輸液速度の各デ
ータをRAM32にストアする。ステップF4に次い
で、および、ステップF3でキー入力がないと判断した
ときは、ステップF5に進んでバーコードリーダ40に
よりバーコードが入力されたか否かを判断する。バーコ
ードが入力されていないときはステップF6に進んで、
輸液開始キー4cが押し操作されたかどうかを判断し、
操作されていないときはステップF3に戻って入力作業
を促す。操作されているときはステップF11に進む。
【0079】ステップF5でバーコードが入力されたと
判断したときは、ステップF7に進み、認識したバーコ
ードが薬剤容器に付着された薬剤容器コードであるか否
かを薬剤容器コードIDの確認によって判断する。薬剤
容器コードであると判断したときはステップF8に進ん
で、薬剤容器コードに内蔵された薬剤コード,最大輸液
量,最大輸液速度,最大輸液時間,最小輸液量,最小輸
液速度,最小輸液時間,容器容量をRAM32にストア
するとともにプログラミング表示器3に表示する。その
ときの表示画面の一例を図18に示す。図18で、コー
ドの「123456」は薬剤コード、RATEの「10
0−1500」は最小輸液速度−最大輸液速度、VTB
1の「0−600」は最小輸液量−最大輸液量、TIM
Eの「00:00−99:99」は最小輸液時間−最大
輸液時間、NETの「650」は容器容量である。ステ
ップF8の次はステップF3に戻って入力作業を繰り返
す。
【0080】ステップF7において薬剤容器コードでな
いと判断したときはステップF9に進み、ステップF5
で認識したバーコードが処方箋に付された処方箋コード
であるか否かを処方箋コードIDの確認によって判断す
る。処方箋コードでないときはステップF10に進んで
警報/警告表示器2にエラー表示を行った後、ステップ
F3に戻って入力作業を繰り返す。処方箋コードである
と判断したときは図15に示すステップF17に進む
(ステップF17以下については後述する)。
【0081】ステップF3からF4→F5→F7→F8
→F3→F5→F6を経て、図14に示すステップF1
1に移ったとする。ステップF11においては、ステッ
プF4で設定された輸液量と輸液速度から輸液時間を、
〔輸液時間=輸液量/輸液速度〕の演算式に基づいて算
出する。次いで、ステップF12においては、ステップ
F4で設定された輸液速度がステップF8で記録された
薬剤容器コードにおける最小輸液速度と最大輸液速度と
の範囲内であるか否かを判断し、範囲外であればステッ
プF16に進んでプログラミング表示器3にエラー表示
を行った後、ステップF3に戻って入力作業を繰り返
す。
【0082】最小輸液速度<輸液速度<最大輸液速度で
あれば、ステップF13に進み、ステップF4で設定さ
れた輸液量がステップF8で記録された薬剤容器コード
における最小輸液量と最大輸液量との範囲内であるか否
かを判断し、範囲外であればステップF16に進んでプ
ログラミング表示器3にエラー表示を行った後、ステッ
プF3に戻って入力作業を繰り返す。
【0083】最小輸液量<輸液量<最大輸液量であれ
ば、ステップF14に進み、ステップF11で算出した
輸液時間がステップF8で記録された薬剤容器コードに
おける最小輸液時間と最大輸液時間との範囲内であるか
否かを判断し、範囲外であればステップF16に進んで
プログラミング表示器3にエラー表示を行った後、ステ
ップF3に戻って入力作業を繰り返す。
【0084】最小輸液時間<輸液時間<最大輸液時間で
あれば、輸液の条件が整ったものとしてステップF15
に進み、モータ駆動回路35を制御してステッピングモ
ータ36を駆動し、輸液を開始する。
【0085】以上のように、ステップF12,F13,
F14の判断をし、その結果が否定的であるときにステ
ップF16でエラー表示を行った後、ステップF3に戻
って入力作業を繰り返すようにしたので、人為的な入力
ミスを確実に防止することができる。
【0086】読み取ったバーコードが薬剤容器コードで
はなく処方箋コードであるときは、図13のステップF
9から図15に示すステップF17に進む。ステップF
17において、処方箋コードの薬剤コードをRAM32
内のメモリ領域Mに登録する。次に、ステップF18に
進み、処方箋コードに輸液速度が記録されているか否か
を判断し、記録されているときはステップF19に進ん
でその輸液速度をRAM32に設定した後、ステップF
20に進むが、輸液速度が記録されていないときはその
ままステップF20に進む。ステップF20では処方箋
コードに輸液量が記録されているか否かを判断し、記録
されているときはステップF21に進んでその輸液量を
RAM32に設定した後、ステップF22に進むが、輸
液量が記録されていないときはそのままステップF22
に進む。ステップF22では処方箋コードに輸液開始時
刻が記録されているか否かを判断し、記録されていると
きはステップF23に進んでその輸液開始時刻をRAM
32に設定した後、ステップF24に進むが、輸液開始
時刻が記録されていないときはそのままステップF24
に進む。そして、ステップF24において、ステップF
17からステップF23までで設定されたデータをプロ
グラミング表示器3に表示する。
【0087】その表示画面の一例を図19に示す。輸液
速度が「125」と表示され、輸液量が「500」と表
示され、薬剤として2種類が登録されているので「A
B」と表示されている。次に説明する図16のステップ
F26において、連続して輸液するために処方箋コード
が2回以上読み込まれたときは、プログラミング表示器
3の表示状態は図20のようになる。ここで、1列目の
Nの下の1,2,3それぞれの横に続く値で輸液が行わ
れることを示し、薬剤表示A,Bが重複しているのは同
じ薬剤が使用されることを意味している。
【0088】図16に示すステップF25においてバー
コードリーダ40によりバーコードが読み込まれたかど
うかを判断し、読み込みのあったときはステップF26
に進み、なかったときは図17に示すステップF33に
進む。
【0089】ステップF26では、ステップF25で認
識したバーコードが処方箋に付された処方箋コードであ
るか否かを処方箋コードIDの確認によって判断し、処
方箋コードであれば図15のステップF17に戻って、
今回読み込んだ処方箋コードが前回読み込んだ処方箋コ
ードの次に、連続して輸液されるべき内容として、ステ
ップF17以下の処理を行う。バーコードが処方箋コー
ドでないときはステップF27に進む。
【0090】ステップF27では、ステップF25で認
識したバーコードが薬剤容器に付された薬剤容器コード
であるか否かを薬剤容器コードIDの確認によって判断
し、薬剤容器コードであれば、ステップF29に進む
が、そうでなければステップF28に進んで、認識した
バーコードが薬剤容器コードでも処方箋コードでもない
のでバーコードの誤りとして警報/警告表示器2にエラ
ー表示を行い、図17のステップF33に進む。薬剤容
器コードであるときはステップF29に進み、ステップ
F25で認識した薬剤容器コードの薬剤コードがメモリ
領域Mに登録されているかどうかを判断する。その薬剤
コードがメモリ領域Mに登録されていないときは、誤っ
た薬剤を使用しようとしているので、ステップF32に
進んで警報/警告表示器2にエラー表示を行い、ステッ
プF33に進む。その薬剤コードがメモリ領域Mに登録
されているときは、その薬剤の使用が正しいものとして
ステップF30に進み、メモリ領域Mからその薬剤コー
ドを削除する。そして、ステップF31に進んで、薬剤
が正しく選択されたことをプログラミング表示器3に表
示し、ステップF33に進む。
【0091】ステップF31での画面表示の例を図21
と図22に示す。図21は図19に対応し、図22は図
20に対応している。選択された薬剤を白黒反転表示す
ることにより、正しく選択されたことを示している。
【0092】図17に示すステップF33では、数値キ
ー5の押し操作があるかどうかを判断し、キー入力があ
るときは、輸液量,輸液速度の入力を行っているものと
してステップF34に進み、その入力された輸液量,輸
液速度をRAM32にストアした後、ステップF35に
進む。キー入力がないときはそのままステップF35に
進む。ステップF35では輸液開始キー4cが押し操作
されたか否かを判断し、操作されていないときは図16
のステップF36に進むが、操作されたときはステップ
F37に進む。ステップF36では輸液開始時刻に達し
たかどうかを判断し、輸液開始時刻でないときはステッ
プF25に戻って、以下、ステップF25〜F36を繰
り返すが、輸液開始時刻に達したときはステップF37
に進む。
【0093】ステップF37に進むと、ステップF17
でメモリ領域Mに登録された薬剤コードがステップF3
0においてすべて削除された結果、メモリ領域Mが空に
なっているかどうかを判断する。すなわち、薬剤の選択
がすべて正しいかどうかを判断する。メモリ領域Mが空
になっていなければ、少なくとも1つ以上の薬剤が誤っ
て選択されていることが分かるので、ステップF39に
進んで警報/警告表示器2に警告表示を行った後、ステ
ップF25に戻る。メモリ領域Mが空になっているとき
は、選択された薬剤がすべて正しいものであることが分
かるので、ステップF38に進んで、モータ駆動回路3
5を制御しステッピングモータ36を駆動して輸液ポン
プ機構部17により輸液を開始する。
【0094】上記実施例において情報読み取り装置とし
てバーコードリーダを用いたが、コードの情報量が増
し、バーコードの情報量では使い勝手が悪くなる場合に
は、その情報量の増えたコードを磁気記録媒体やICカ
ードに置き換えるのでもよい。
【0095】また、薬剤容器にコードの記述が行われて
いない場合には、薬局等で薬剤を支給するときに薬剤容
器コードを薬剤容器に記録するものとする。また、処方
箋を発行するときには処方箋コードを記録するものとす
る。
【0096】
【発明の効果】本発明に係る第一の輸液装置によれば、
検知すべき気泡の大きさを選択でき、その気泡の大きさ
と輸液速度に基づいて単位体積中混入許容気泡量を気泡
判定条件として決定し、超音波式の気泡検出手段による
実測値がその気泡判定条件を超えると輸液圧送を自動停
止させるので、輸液中に混入している気泡量を輸液単位
体積当たりのものとして検知精度を高めることができ、
輸液装置の安全性を向上できる。
【0097】また、本発明に係る第二の輸液装置によれ
ば、検知すべき気泡の大きさを選択でき、その気泡の大
きさと輸液速度に基づいて単位時間当たり混入許容気泡
量を気泡判定条件として決定し、超音波式の気泡検出手
による実測値がその気泡判定条件を超えると輸液圧送
を自動停止させるので、輸液中に混入している気泡量を
単位時間当たりのものとして検知精度を高めることがで
き、上記同様に輸液装置の安全性を向上できる。
【0098】
【0099】
【0100】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る輸液装置(陽圧ぜん
動式の静脈注入装置)における気泡センサの構造を示す
断面図である。
【図2】第1実施例における気泡センサ出力レベルと気
泡断面占有率の関係を示す特性図である。
【図3】第1実施例の動作説明に供するフローチャート
である。
【図4】図3における輸液量測定(ステップS9)の詳
しい動作を示すフローチャートである。
【図5】第1実施例における気泡大きさ設定画面の表示
状態図である。
【図6】第1実施例における10μl中気泡量用ループ
メモリの説明図である。
【図7】第1実施例における輸液中気泡量表示画面の表
示状態図である。
【図8】第1実施例の輸液装置(静脈注入装置)の外観
を示す正面図である。
【図9】第1実施例の輸液装置(静脈注入装置)におい
てポンプヘッドドアを開放した状態を示す要部の斜視図
である。
【図10】第1実施例の輸液装置(静脈注入装置)の外
観を示す背面図である。
【図11】第1実施例の輸液装置の電気的構成を示すブ
ロック線図である。
【図12】第2実施例の輸液装置(静脈注入装置)の電
気的構成を示すブロック線図である。
【図13】第2実施例の動作説明に供するフローチャー
トである。
【図14】第2実施例の動作説明に供するフローチャー
トである。
【図15】第2実施例の動作説明に供するフローチャー
トである。
【図16】第2実施例の動作説明に供するフローチャー
トである。
【図17】第2実施例の動作説明に供するフローチャー
トである。
【図18】第2実施例におけるプログラミング表示器の
表示状態図である。
【図19】第2実施例におけるプログラミング表示器の
表示状態図である。
【図20】第2実施例におけるプログラミング表示器の
表示状態図である。
【図21】第2実施例におけるプログラミング表示器の
表示状態図である。
【図22】第2実施例におけるプログラミング表示器の
表示状態図である。
【図23】従来例に係る輸液装置における気泡センサの
構造を示す断面図である。
【符号の説明】
2……警報/警告表示器 3……プログラミング表示器 5……数値キー 17……輸液ポンプ機構部 19……気泡センサ 29……ブザー 30……CPU 32……RAM 36……ステッピングモータ 40……バーコードリーダ 50……輸液チューブ 60……超音波センサ 60s……超音波送波器 60r……超音波受波器 70……輸液 80……気泡 BS1……気泡センサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輸液ポンプ機構部により輸液チューブを
    押し絞って輸液チューブ内の輸液を圧送する輸液装置
    おいて、 前記輸液チューブの途中部外周面に当該チューブを挟ん
    で対向配置されてなる超音波送波器と超音波受波器とか
    らなる気泡検出手段と、 前記輸液チューブ内の 検知すべき気泡の大きさを設定す
    る手段と、 輸液速度及び輸液量を設定する手段と、前記 輸液速度と前記輸液チューブ断面積とに基づいて
    輸液の圧送速度を算出する手段と、 検知すべき気泡の大きさと輸液速度とに基づいて単位体
    積中に混入が許容される気泡量を算出する手段と、前記 輸液の圧送速度と前記気泡検出手段から得られる
    力レベルとに基づいて単位体積当たりの気泡積分値を算
    出する算出手段と、前記 単位体積当たりの気泡積分値が前記単位体積中混入
    許容気泡量を超えるか否かを判断する判断手段とを有
    前記判断手段の判断の結果、前記単位体積当たりの気泡
    積分値が前記単位体積中混入許容気泡量を 超えると判断
    したときに前記輸液ポンプ機構部を停止させる手段を
    えたことを特徴とする輸液装置。
  2. 【請求項2】 輸液ポンプ機構部により輸液チューブを
    押し絞って輸液チューブ内の輸液を圧送する輸液装置
    おいて、 前記輸液チューブの途中部外周面に当該チューブを挟ん
    で対向配置されてなる超音波送波器と超音波受波器とか
    らなる気泡検出手段と、 前記輸液チューブ内の 検知すべき気泡の大きさを設定す
    る手段と、 輸液速度及び輸液量を設定する手段と、前記 輸液速度と前記輸液チューブ断面積とに基づいて
    輸液の圧送速度を算出する手段と、 検知すべき気泡の大きさと輸液速度とに基づいて単位時
    間当たりに混入が許容される気泡量を算出する手段と、前記 輸液の圧送速度と前記気泡検出手段から得られる
    力レベルとに基づいて単位時間おきの気泡積分値を算出
    する算出手段と、前記 単位時間おきの気泡積分値が前記単位時間当たり混
    入許容気泡量を超えるか否かを判断する判断手段とを有
    し、 前記判断手段の判断の結果、前記単位時間おきの気泡積
    分値が前記単位時間当たり混入許容気泡量を 超えると判
    断したときに前記輸液ポンプ機構部を停止させる手段を
    備えたことを特徴とする輸液装置。
JP33292292A 1992-12-14 1992-12-14 輸液装置 Expired - Fee Related JP3205760B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33292292A JP3205760B2 (ja) 1992-12-14 1992-12-14 輸液装置
US08/165,801 US5505696A (en) 1992-12-14 1993-12-13 Transfusion device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33292292A JP3205760B2 (ja) 1992-12-14 1992-12-14 輸液装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06178808A JPH06178808A (ja) 1994-06-28
JP3205760B2 true JP3205760B2 (ja) 2001-09-04

Family

ID=18260312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33292292A Expired - Fee Related JP3205760B2 (ja) 1992-12-14 1992-12-14 輸液装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5505696A (ja)
JP (1) JP3205760B2 (ja)

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5782805A (en) * 1996-04-10 1998-07-21 Meinzer; Randolph Medical infusion pump
JPH09299479A (ja) * 1996-05-15 1997-11-25 Kyowa Sangyo Kk 点滴監視装置
US6616633B1 (en) * 1997-09-19 2003-09-09 Alaris Medical Systems, Inc. Apparatus and method for air-in-line detection
US6519569B1 (en) * 1999-12-01 2003-02-11 B. Braun Medical, Inc. Security infusion pump with bar code reader
US7645258B2 (en) * 1999-12-01 2010-01-12 B. Braun Medical, Inc. Patient medication IV delivery pump with wireless communication to a hospital information management system
JP2003099534A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Takazono Sangyo Co Ltd 薬剤の投与・投薬支援システム
US8567393B2 (en) * 2001-11-01 2013-10-29 Scott Laboratories, Inc User interface for sedation and analgesia delivery systems and methods
US7615003B2 (en) * 2005-05-13 2009-11-10 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Track for medical devices
US9026370B2 (en) 2007-12-18 2015-05-05 Hospira, Inc. User interface improvements for medical devices
US20100143192A1 (en) * 2008-12-04 2010-06-10 Therox, Inc. Method and device for combined detection of bubbles and flow rate in a system for enriching a bodily fluid with a gas
JP5738279B2 (ja) * 2010-03-31 2015-06-24 株式会社日立メディコ 医用画像診断装置及び、医用画像の計測値再入力方法
CN101829378B (zh) * 2010-05-28 2011-12-14 中国人民解放军第二五四医院 智能型一体化野战输液装置与方法
JP6055166B2 (ja) * 2011-01-27 2016-12-27 テルモ株式会社 シート状細胞培養物の製造方法、シート状細胞培養物形成用基材の製造方法、気泡の除去方法および気体の検出システム
ES2770578T3 (es) 2011-08-19 2020-07-02 Icu Medical Inc Sistema de reconocimiento de patrones y método para la detección de gotitas de fluido atascadas en una vía de suministro de fluido de un sistema de infusión
AU2012299169B2 (en) 2011-08-19 2017-08-24 Icu Medical, Inc. Systems and methods for a graphical interface including a graphical representation of medical data
CA2849986C (en) * 2011-09-30 2019-07-23 Hospira, Inc. Froth detection system and method
US20130091953A1 (en) * 2011-10-17 2013-04-18 Houston Brown Air in line detector with loading enhancements
WO2013090709A1 (en) 2011-12-16 2013-06-20 Hospira, Inc. System for monitoring and delivering medication to a patient and method of using the same to minimize the risks associated with automated therapy
WO2013148798A1 (en) 2012-03-30 2013-10-03 Hospira, Inc. Air detection system and method for detecting air in a pump of an infusion system
CA3089257C (en) 2012-07-31 2023-07-25 Icu Medical, Inc. Patient care system for critical medications
JP5864766B2 (ja) * 2012-09-11 2016-02-17 テルモ株式会社 信号処理装置、医療装置及び信号処理方法
WO2014049656A1 (ja) * 2012-09-27 2014-04-03 テルモ株式会社 輸液ポンプ
AU2014268355B2 (en) 2013-05-24 2018-06-14 Icu Medical, Inc. Multi-sensor infusion system for detecting air or an occlusion in the infusion system
ES2838450T3 (es) 2013-05-29 2021-07-02 Icu Medical Inc Sistema de infusión que utiliza uno o más sensores e información adicional para hacer una determinación de aire en relación con el sistema de infusión
AU2014274122A1 (en) 2013-05-29 2016-01-21 Icu Medical, Inc. Infusion system and method of use which prevents over-saturation of an analog-to-digital converter
US10342917B2 (en) 2014-02-28 2019-07-09 Icu Medical, Inc. Infusion system and method which utilizes dual wavelength optical air-in-line detection
JP2017517302A (ja) 2014-05-29 2017-06-29 ホスピーラ インコーポレイテッド 構成可能閉ループ送達速度キャッチアップを有する注入システムおよびポンプ
US11344668B2 (en) 2014-12-19 2022-05-31 Icu Medical, Inc. Infusion system with concurrent TPN/insulin infusion
US10850024B2 (en) 2015-03-02 2020-12-01 Icu Medical, Inc. Infusion system, device, and method having advanced infusion features
CA3023658C (en) 2016-05-13 2023-03-07 Icu Medical, Inc. Infusion pump system and method with common line auto flush
AU2017277804B2 (en) 2016-06-10 2022-05-26 Icu Medical, Inc. Acoustic flow sensor for continuous medication flow measurements and feedback control of infusion
US10089055B1 (en) 2017-12-27 2018-10-02 Icu Medical, Inc. Synchronized display of screen content on networked devices
EP3653239A1 (en) * 2018-11-13 2020-05-20 Epic Medical Pte Ltd Infusion pump control method, infusion pump and tube cassette for fluid delivery
CN112107759B (zh) * 2019-06-20 2022-11-04 深圳迈瑞科技有限公司 一种输液泵工作方法、输液泵、医疗设备及存储介质
US20220262505A1 (en) * 2019-07-18 2022-08-18 Amgen Inc. Drug delivery system with adjustable injection time and method of use
US11278671B2 (en) 2019-12-04 2022-03-22 Icu Medical, Inc. Infusion pump with safety sequence keypad
WO2022020184A1 (en) 2020-07-21 2022-01-27 Icu Medical, Inc. Fluid transfer devices and methods of use
US11135360B1 (en) 2020-12-07 2021-10-05 Icu Medical, Inc. Concurrent infusion with common line auto flush

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0638853B2 (ja) * 1988-07-04 1994-05-25 シャープ株式会社 輸液注入ポンプの気泡検知装置
JPH05168708A (ja) * 1991-03-14 1993-07-02 Sharp Corp 輸液注入ポンプ
US5328460A (en) * 1991-06-21 1994-07-12 Pacesetter Infusion, Ltd. Implantable medication infusion pump including self-contained acoustic fault detection apparatus
JP3138052B2 (ja) * 1992-04-03 2001-02-26 シャープ株式会社 輸液装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06178808A (ja) 1994-06-28
US5505696A (en) 1996-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3205760B2 (ja) 輸液装置
US4014206A (en) Apparatus and method for monitoring air emboli during extracorporeal circulation
US4553958A (en) IV Delivery controller
US5943633A (en) Automatic infusion pump tester
US4496346A (en) Infusion monitoring apparatus
US5395321A (en) Infusion apparatus capable of storing a plurality of accumulated infusion fluid volumes of the past
AU615988B2 (en) Medical pump with infusion controlled by a detachable coded label
CA2125693C (en) An infusion pump with an electronically loadable drug library
EP0302752B1 (en) Closed multi-fluid delivery system and method
US5745378A (en) Parameter input for drug delivery pump
US5647853A (en) Rapid response occlusion detector for a medication infusion pump
CA1266809A (en) Multiple solution iv system with setup error protection
US5382232A (en) Infusion system with air-in-line clear function
US5078683A (en) Programmable infusion system
US4094318A (en) Electronic control means for a plurality of intravenous infusion sets
US5782805A (en) Medical infusion pump
US4231366A (en) Blood flow monitoring and control apparatus
US5085256A (en) Drift stabilization check
AU4744099A (en) Medical infusion pump
AU660826B2 (en) Infusion pump configuration scheme using eeproms
JPH0663135A (ja) 輸液ポンプ
GB2342188A (en) Infusion pump
KR910004325B1 (ko) 체적형 약물주사 제어장치
JPH04276259A (ja) 輸液監視装置
JP2015181555A (ja) 送液ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070706

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080706

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080706

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090706

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees