JP3205620U - 髪留め具 - Google Patents
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Abstract
【課題】髪の毛を束ねた状態を良好に維持しつつ、束ねられる力によっても髪の毛が傷み難い髪留め具を提供する。【解決手段】髪留め具100は、1本の線材からなる右側挟持部10と、右側挟持部と対をなす1本の線材からなる左側挟持部20と、を備え、右側挟持部と左側挟持部を構成する線材は、基端Aから終端Bに向けて、基本単位形状をなす基本単位形状部30が連続して繰り返される形状であり、右側挟持部と左側挟持部は、それぞれが相対する方向に湾曲し、かつ、それぞれ延びる方向における上下一対の外縁辺である第1及び第2輪郭線を引いた際に、第1輪郭線が、第2輪郭線よりも長くなっている。【選択図】図1
Description
本考案は、髪留め具に関し、更に詳しくは、髪の毛を束ねた状態を良好に維持しつつ、束ねられる力によっても髪の毛が傷み難い髪留め具に関する。
従来、髪の毛を挟んで留める留め具(髪留め具)が知られている。この髪留め具は、例えば、髪の毛を持ち上げて所望の髪型に整えるために用いられるが、持ち上げた髪の毛がずり落ちたりして髪型が崩れることがある。このような問題を解消するため、確実に髪型を固定できる髪留め具が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記髪留め具は、挟まれる髪の毛の量が多くなると、挟まれた髪の毛に大きな力が加わることになる。また、挟まれる髪の毛の量の適切な範囲が狭く、髪の毛の量が少なすぎると、ずり落ちてしまうことがある。そして、髪の毛の量が多すぎると、髪の毛に大きな力が加わるため髪の毛が傷むことがある。
本考案は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものである。本考案の課題とするところは、髪の毛を束ねた状態を良好に維持しつつ、束ねられる力(髪の毛を挟む力)によっても髪の毛が傷み難い髪留め具を提供する。
本考案によれば、以下に示す、髪留め具が提供される。
[1] 1本の線材からなる右側挟持部と、前記右側挟持部と対をなす1本の線材からなる左側挟持部と、を備え、前記右側挟持部と前記左側挟持部とを構成する前記線材は、基端から終端に向けて、基本単位形状をなす基本単位形状部が連続して繰り返される形状であり、前記右側挟持部と前記左側挟持部とは、それぞれが相対する方向に湾曲し、前記右側挟持部と前記左側挟持部とのそれぞれは、前記右側挟持部と前記左側挟持部との延びる方向における輪郭線である第1輪郭線及び第2輪郭線を引いた際に、前記第1輪郭線が、前記第2輪郭線よりも長くなっている髪留め具。
[2] 前記第1輪郭線と前記線材との交差部を第1交差部とし、前記第2輪郭線と前記線材との交差部を第2交差部とした際に、更に、隣り合う前記第1交差部の間隔である第1間隔と、隣り合う前記第2交差部の間隔である第2間隔とについて、それぞれ、最も基端側の間隔を1番として順次番号を付けたとき、複数ある前記第1間隔のうちの少なくとも一部は、当該第1間隔と同じ番号の前記第2間隔より大きい前記[1]に記載の髪留め具。
[3] 前記右側挟持部と前記左側挟持部とは、それぞれ、前記第1輪郭線と前記第2輪郭線が同じ方向に湾曲している前記[1]または[2]に記載の髪留め具。
[4] 前記右側挟持部と前記左側挟持部とは、それぞれ、前記第1輪郭線と前記第2輪郭線が同じ方向に湾曲し、前記第1輪郭線と前記第2輪郭線の湾曲の曲率が異なる前記[1]〜[3]のいずれかに記載の髪留め具。
[5] 前記右側挟持部と前記左側挟持部とを構成する前記線材は、前記基端から前記終端に向かう波状である前記[1]〜[4]のいずれかに記載の髪留め具。
[6] 前記線材は、前記基端から前記終端に向けて、V字状をなす前記基本単位形状部が連続して繰り返される波状である前記[5]に記載の髪留め具。
[7] 前記線材は、曲率を有する波状である前記[5]に記載の髪留め具。
[8] 前記右側挟持部と前記左側挟持部との前記基端側には、前記右側挟持部と前記左側挟持部とを連結し、且つ、前記右側挟持部と前記左側挟持部とを自在に開閉させるヒンジ部を備える前記[1]〜[7]のいずれかに記載の髪留め具。
[9] 前記右側挟持部と前記左側挟持部との前記終端側には、それぞれ、前記右側挟持部と前記左側挟持部とを互いに係合可能とする係合部を備える前記[1]〜[8]のいずれかに記載の髪留め具。
[10] 前記右側挟持部と前記左側挟持部とを構成する前記線材は、金属からなる前記[1]〜[9]のいずれかに記載の髪留め具。
[11] 前記右側挟持部と前記左側挟持部とを構成する前記線材は、鉄、銅、または真鍮からなる前記[10]に記載の髪留め具。
本考案の髪留め具は、髪の毛を束ねた状態を良好に維持しつつ、束ねられる力によっても髪の毛が傷み難いものである。
以下、本考案の実施の形態について説明するが、本考案は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本考案の範囲に入ることが理解されるべきである。
[1]髪留め具:
本考案の髪留め具の一実施形態は、図1〜図3に示す髪留め具100である。髪留め具100は、1本の線材からなる右側挟持部10と、この右側挟持部10と対をなす1本の線材からなる左側挟持部20と、を備えている。そして、右側挟持部10と左側挟持部20とを構成する線材は、基端Aから終端Bに向けて、基本単位形状をなす基本単位形状部30が連続して繰り返される形状である。また、右側挟持部10と左側挟持部20とは、それぞれが相対する方向に湾曲している。更に、右側挟持部10と左側挟持部20とのそれぞれは、右側挟持部10と左側挟持部20との延びる方向における輪郭線である第1輪郭線41及び第2輪郭線43を引いた際に、第1輪郭線41が、第2輪郭線43よりも長くなっている(図3参照)。なお、図3中、輪郭線は破線で示す。
本考案の髪留め具の一実施形態は、図1〜図3に示す髪留め具100である。髪留め具100は、1本の線材からなる右側挟持部10と、この右側挟持部10と対をなす1本の線材からなる左側挟持部20と、を備えている。そして、右側挟持部10と左側挟持部20とを構成する線材は、基端Aから終端Bに向けて、基本単位形状をなす基本単位形状部30が連続して繰り返される形状である。また、右側挟持部10と左側挟持部20とは、それぞれが相対する方向に湾曲している。更に、右側挟持部10と左側挟持部20とのそれぞれは、右側挟持部10と左側挟持部20との延びる方向における輪郭線である第1輪郭線41及び第2輪郭線43を引いた際に、第1輪郭線41が、第2輪郭線43よりも長くなっている(図3参照)。なお、図3中、輪郭線は破線で示す。
この髪留め具100は、髪の毛を束ねた状態を良好に維持しつつ、束ねられる力によっても髪の毛が傷み難いものである。即ち、髪留め具100は、髪の毛を挟んだ際に、1本の線材からなる右側挟持部10及び左側挟持部20が適度に変形するため、挟み込んだ髪の毛に対して無理な力を加えないことになるので、髪の毛にダメージを与え難くなる。
髪留め具100において、右側挟持部10と左側挟持部20とは、それぞれが相対する方向に湾曲している。このような構造を採用することにより、髪の毛を束ねた際に、束ねた髪の毛の量が多すぎても、髪の毛に大きな力が加わり難くなる。そのため、束ねられる力によっても髪の毛が傷み難くなる。
[1−1]右側挟持部:
右側挟持部10は、1本の線材からなる。そして、この線材の形状は、右側挟持部10の基端Aから終端Bに向けて、基本単位形状をなす基本単位形状部30が連続して繰り返される形状である。右側挟持部10を構成する線材の形状を上記のような形状とすることにより、髪留め具100が柔軟に変形することができる。そのため、束ねられた髪の毛に大きな力が加わり難くなり、髪の毛が傷み難くなる。
右側挟持部10は、1本の線材からなる。そして、この線材の形状は、右側挟持部10の基端Aから終端Bに向けて、基本単位形状をなす基本単位形状部30が連続して繰り返される形状である。右側挟持部10を構成する線材の形状を上記のような形状とすることにより、髪留め具100が柔軟に変形することができる。そのため、束ねられた髪の毛に大きな力が加わり難くなり、髪の毛が傷み難くなる。
本明細書において「基端」とは、右側挟持部と左側挟持部とが連結される側の端であり、髪留め具が髪の毛を挟む際に右側挟持部と左側挟持部とが開閉する動作の起点となる側の端である。具体的には、髪留め具がヒンジ部を備える場合には、このヒンジ部が配置される側の端が「基端」となる。
本明細書において「終端」とは、基端とは反対側の端のことであり、髪留め具が係合部を備える場合には、この係合部が配置される側の端が「終端」となる。
「基本単位形状」は、右側挟持部または左側挟持部(以下、これらを総称して単に「挟持部」と記す場合がある)を構成する1本の線材の一部の形状であり、連続して繰り返すことができる形状を意味し、具体的には、V字状、U字状、Ω状、S字状と逆S字状との組み合わせからなる形状などを挙げることができるが、これらの例に限定されるものではない。なお、V字状、U字状、Ω状、S字状、逆S字状は、厳密な意味の形状を示すものではない。例えば、V字状の場合、1つの起点から延びる2つの直線がなす形状であれば、各直線の長さ、角度などにかかわらず「V字状」ということができるものとする。また、「逆S字状」とは、S字状と鏡像関係にある形状を意味する。
「基本単位形状部」は、線材によって基本単位形状をなす部分である。隣り合う基本単位形状部は、互いに重なっていてもよいし、互いに重なっていなくてもよいが、隣り合う基本単位形状部は、互いに重ならない状態で接触しているか、或いは、互いに離間していること(非積層態様)がよい。このような態様(非積層態様)であると、挟持部の変形の自由度が増すためである。つまり、隣り合う基本単位形状部が互いに重なっている場合、挟持部を捻じる動きが規制され、変形の自由度が低いが、非積層態様であると、右側挟持部を捻じる動きについて規制がなく自在に変形する。図1〜図3には、非積層態様である髪留め具100を示している。
基本単位形状部30の数は、特に制限はなく、例えば、2〜40個を挙げることができる。
右側挟持部10を構成する線材は、基端Aから終端Bに向かう波状であることが好ましい。このように、線材が基端Aから終端Bに向かう波状であると、右側挟持部の全方向の動きについて規制がなく自在に変形する。そのため、髪の毛を束ねた状態を更に良好に維持しつつ、束ねられる力によって髪の毛が傷むことを効果的に防止することができる。「波状」とは、振幅を有して、凹凸が交互に現れる形状であり、例えば、図3に示す線材のように蛇行した形状も「波状」に含まれる。
基端Aから終端Bに向かう波状としては、具体的には、線材は、曲率を有する波状(第1の波状)であることが好ましい。また、線材は、基端Aから終端Bに向けて、V字状をなす基本単位形状部30が連続して繰り返される波状(第2の波状)であることも好ましい。
線材が第1の波状であると、右側挟持部を捻じる動きについて特に良好に変形するため、髪留め具に挟まれた髪の毛が傷むことを更に防止できる。
線材が第2の波状であると、右側挟持部と左側挟持部とによって髪の毛をより確実に挟むことができるため、使用中に髪留め具がずり落ちてしまうことを良好に防止できる。
「曲率を有する波状」とは、S字状と逆S字状との組み合わせからなる基本単位形状をなす基本単位形状部が連続して繰り返される形状のことを意味する。
図3に示す右側挟持部10は、この右側挟持部10を構成する線材が、曲率を有する波状である態様を例示している。
また、図4に示す髪留め具101の右側挟持部10は、この右側挟持部10を構成する線材が、基端Aから終端Bに向けて、V字状をなす基本単位形状部30が連続して繰り返される波状である態様を例示している。図4に示す右側挟持部10は、この右側挟持部10を構成する線材が、基端Aから終端Bに向かってジグザグに形成されているということもできる。図4は、本考案の髪留め具の他の実施形態を模式的に示す、図3に相当する平面図である。
複数の基本単位形状部30は、その形状が同じであっても異なっていてもよい。また、その形状が同じである場合、大きさが同じ(即ち、同一の基本単位形状部30が複数存在すること)であってもよいし、異なっていてもよい(即ち、相似形の基本単位形状部30が存在することでもよい)。
線材の材質は、適度な弾性と剛性を有するものである限り特に制限はない。例えば、金属、合成樹脂などであってもよい。
線材は、金属からなるものであることが好ましく、例えば、鉄、銅、真鍮、ステンレス鋼などを挙げることができる。線材は、具体的には、鉄、銅、または真鍮からなるものであることが更に好ましく、これらの中でも、鉄が好ましい。このような材質であると、右側挟持部が良好に弾性変形しつつ、束ねられた髪の毛を確実に押さえることができる。
線材の径は、線材の材質などにより適宜設定することができるが、1.6〜2.0mmとすることができる。
右側挟持部10は、図3に示すように、右側挟持部10の延びる方向における輪郭線である第1輪郭線41及び第2輪郭線43を引いた際に、第1輪郭線41が、第2輪郭線43よりも長くなっている。このような構造を採用すると、髪留め具100によって髪の毛を束ねた際にその束ねる力は、第1輪郭線41側に比べて第2輪郭線43の方が大きくなる。即ち、右側挟持部10において、髪の毛を束ねる力に片寄りが生じる。そのため、髪の毛を束ねる力が均等である場合に比べて、髪の毛を束ねた状態を良好に維持(保持)することが可能になる。
ここで、右側挟持部10は、上述の通り、上記所定の形状をなす1本の線材からなるため、束ねた髪の毛の一部が線材の基本単位形状部30中や隣り合う基本単位形状部30の間に入り込むことができる。そのため、上記のように、右側挟持部10では髪の毛を束ねる力に片寄りが生じて、強い力で挟まれる部分と弱い力で挟まれる部分とが存在することになるが、強い力で挟まれる部分でも、束ねられた髪の毛には必要以上に大きな力が加わり難くなる。また、髪の毛の一部が線材の基本単位形状部中や隣り合う基本単位形状部の間に入り込むようになっているため、髪留め具が使用中にずり落ちてしまうことを防止できる。
「輪郭線」とは、線材のみの輪郭を縁取る線を意味するのではなく、線材と、この線材によって挟まれた空間と、からなる領域(帯状となる領域)を側面側から見たときの外縁を意味する(図3参照)。即ち、本明細書において、第1輪郭線と第2輪郭線とは、上記帯状となる領域の外縁における一対の長辺のことである。
右側挟持部10は、図3に示すように、第1輪郭線41と第2輪郭線43が同じ方向に湾曲していることが好ましい。このような構成することにより、装着感が良くなるとともに、使用時に髪留め具がずり落ちることを防止できる。即ち、第1輪郭線41と第2輪郭線43が異なる方向に湾曲している場合には、(i)中央部が互いに近接するように湾曲するか、或いは、(ii)中央部が互いに離れるように湾曲することになる。(i)の場合には、髪の毛を挟んだ際の力が十分に発揮されずに使用時に髪留め具がずり落ちるおそれがある。(ii)の場合には、装着した際に外側に湾曲した右側挟持部の頂点部分が、使用者の頭に当たり、装着感が悪くなるおそれがある。
更に、右側挟持部10は、第1輪郭線41と第2輪郭線43が同じ方向に湾曲し、且つ、第1輪郭線41と第2輪郭線43の湾曲の曲率が異なることが好ましく、第1輪郭線41の曲率は、第2輪郭線43の曲率よりも大きいことが更に好ましい。このような構成することにより、第2輪郭線43側を使用者の頭に向けて装着することで装着感を良好に維持しつつ、使用時に髪留め具がずり落ちることを更に良好に防止できる。なお、この場合、第1輪郭線41が外側に凸状であり、第2輪郭線43が内側に凸状となる。
なお、挟持部を、第1輪郭線側の領域と第2輪郭線側の領域との2つの領域に分けた場合、線材の基端側の端と線材の終端側の端とは、第2輪郭線側の領域内にあることが好ましい。このような構成であると、髪留め具を閉じた際(具体的には、髪の毛を束ねた際)に、第1輪郭線側に比べて第2輪郭線側の方が開き難くなる(第2輪郭線側の方が遊びが少なくなる)。そのため、髪の毛を束ねた状態を更に良好に維持しつつ、束ねられることによって髪の毛が傷むことを効果的に防止することができる。
第1輪郭線41と線材50との交差部を第1交差部Xとし、第2輪郭線43と線材50との交差部を第2交差部Yとした際に、更に、隣り合う第1交差部Xの間隔である第1間隔Dと、隣り合う第2交差部Yの間隔である第2間隔dとについて、それぞれ、最も基端A側の間隔を「1番」として順次番号を付ける(図3参照)。このとき、複数ある第1間隔Dのうちの少なくとも一部の第1間隔Dは、その第1間隔Dと同じ番号の第2間隔dより大きいことが好ましい。
別言すれば、第1輪郭線41と線材50との交差部を第1交差部Xとし、第2輪郭線43と線材50との交差部を第2交差部Yとした際に、更に、隣り合う第1交差部Xの間隔を第1間隔Dとし、隣り合う第2交差部Yの間隔を第2間隔dとしたとき、複数ある第1間隔Dのうちの少なくとも一部の第1間隔Dは、基端A側からの位置が同じ位置にある第2間隔dと比較したときに、当該第2間隔dより大きいことが好ましい。
上記のような構成を採用すると、右側挟持部10は、第1輪郭線41側に大きく変形することができる。そのため、右側挟持部10における第2輪郭線43側を使用者に向けて髪留め具100を使用した場合、使用者の頭を動かした際にもその頭の動きに合わせて髪留め具100が変形可能となる。その結果、髪留め具100は、使用者が頭を大きく動かした場合にも外れ難くなる。
『最も基端A側の間隔を「1番」として順次番号を付ける』とは、図3に示すように、最も基端A側の間隔を「1」とし、次に基端A側の間隔を「2」とし、更に次に基端A側の間隔を「3」とするように、1番から順次若い番号を付していく操作を、終端Bまで繰り返すことをいう。そして、このとき、同じ番号(例えば、3番など)が付された第1間隔Dと第2間隔dとの長さを比較したとき、第1間隔Dの方が第2間隔dより長く(大きく)なることが好ましい。
右側挟持部10の大きさは、特に制限はなく、公知の髪留め具の寸法を適用してもよい。例えば、長辺方向α(図3参照)の長さは、2〜20cmであってもよい。また、短辺方向の長さは、1〜5cmであってもよい。「短辺方向の長さ」は、複数ある基本単位形状部のうちの最も高いものの高さ(最大幅)のことである。
[1−2]左側挟持部:
左側挟持部は、右側挟持部と対をなす部材であり、上述した右側挟持部と同様の特徴を有するものである。なお、左側挟持部の線材は、右側挟持部の線材と同様の形状及び材質で形成されていてもよいし、異なる形状及び材質で形成されていてもよい。
左側挟持部は、右側挟持部と対をなす部材であり、上述した右側挟持部と同様の特徴を有するものである。なお、左側挟持部の線材は、右側挟持部の線材と同様の形状及び材質で形成されていてもよいし、異なる形状及び材質で形成されていてもよい。
左側挟持部20は、1本の線材からなる。そして、この線材の形状は、左側挟持部20の基端Aから終端Bに向けて、基本単位形状をなす基本単位形状部30が連続して繰り返される形状である。左側挟持部20を構成する線材の形状を上記のような形状とすることにより、髪留め具100が柔軟に変形することができる。そのため、束ねられた髪の毛に大きな力が加わり難くなり、髪の毛が傷み難くなる。
左側挟持部20を構成する線材は、基端Aから終端Bに向かう波状であることが好ましい。このように、線材が基端Aから終端Bに向かう波状であると、左側挟持部の全方向の動きについて規制がなく自在に変形する。そのため、髪の毛を束ねた状態を更に良好に維持しつつ、束ねられる力によって髪の毛が傷むことを効果的に防止することができる。
基端から終端に向かう波状としては、具体的には、線材は、曲率を有する波状(第1の波状)であることが好ましい。また、線材は、基端から終端に向けて、V字状をなす基本単位形状部30が連続して繰り返される波状(第2の波状)であることも好ましい。
線材が第1の波状であると、左側挟持部を捻じる動きについて特に良好に変形するため、髪留め具に挟まれた髪の毛が傷むことを更に防止できる。
線材が第2の波状であると、右側挟持部と左側挟持部とによって髪の毛をより確実に挟むことができるため、使用中に髪留め具がずり落ちてしまうことを良好に防止できる。
複数の基本単位形状部30は、その形状が同じであっても異なっていてもよい。また、その形状が同じである場合、大きさが同じ(即ち、同一の基本単位形状部30が複数存在すること)であってもよいし、異なっていてもよい(即ち、相似形の基本単位形状部30が存在することでもよい)。
線材の材質は、適度な弾性と剛性を有するものである限り特に制限はない。例えば、金属、合成樹脂などであってもよい。
線材は、金属からなるものであることが好ましく、例えば、鉄、銅、真鍮、ステンレス鋼などを挙げることができる。線材は、具体的には、鉄、銅、または真鍮からなるものであることが更に好ましく、これらの中でも、鉄が好ましい。このような材質であると、左側挟持部が良好に弾性変形しつつ、束ねられた髪の毛を確実に押さえることができる。
線材の径は、線材の材質などにより適宜設定することができるが、1.6〜2.0mmとすることができる。
左側挟持部は、左側挟持部の延びる方向における輪郭線である第1輪郭線及び第2輪郭線を引いた際に、第1輪郭線が、第2輪郭線よりも長くなっている。このような構造を採用すると、髪留め具100によって髪の毛を束ねた際にその束ねる力は、第1輪郭線側に比べて第2輪郭線の方が大きくなる。即ち、左側挟持部において、髪の毛を束ねる力に片寄りが生じる。そのため、髪の毛を束ねる力が均等である場合に比べて、髪の毛を束ねた状態を良好に維持(保持)することが可能になる。
ここで、左側挟持部は、上述の通り、上記所定の形状をなす1本の線材からなるため、束ねた髪の毛の一部が線材の基本単位形状部中や隣り合う基本単位形状部の間に入り込むことができる。そのため、上記のように、左側挟持部では髪の毛を束ねる力に片寄りが生じて、強い力で挟まれる部分と弱い力で挟まれる部分とが存在することになるが、強い力で挟まれる部分でも、束ねられた髪の毛には必要以上に大きな力が加わり難くなる。また、髪の毛の一部が線材の基本単位形状部中や隣り合う基本単位形状部の間に入り込むようになっているため、髪留め具が使用中にずり落ちてしまうことを防止できる。
左側挟持部は、第1輪郭線と第2輪郭線が同じ方向に湾曲していることが好ましい。このような構成することにより、装着感が良くなるとともに、使用時に髪留め具がずり落ちることを防止できる。即ち、第1輪郭線と第2輪郭線が異なる方向に湾曲している場合には、(i)中央部が互いに近接するように湾曲するか、或いは、(ii)中央部が互いに離れるように湾曲することになる。(i)の場合には、髪の毛を挟んだ際の力が十分に発揮されずに使用時に髪留め具がずり落ちるおそれがある。(ii)の場合には、装着した際に外側に湾曲した左側挟持部の頂点部分が、使用者の頭に当たり、装着感が悪くなるおそれがある。
更に、左側挟持部は、第1輪郭線と第2輪郭線が同じ方向に湾曲し、且つ、第1輪郭線と第2輪郭線の湾曲の曲率が異なることが好ましく、第1輪郭線の曲率は、第2輪郭線の曲率よりも大きいことが更に好ましい。このような構成することにより、第2輪郭線側を使用者の頭に向けて装着することで装着感を良好に維持しつつ、使用時に髪留め具がずり落ちることを更に良好に防止できる。なお、この場合、第1輪郭線が外側に凸状であり、第2輪郭線が内側に凸状となる。
第1輪郭線と線材との交差部を第1交差部とし、第2輪郭線と線材との交差部を第2交差部とした際に、更に、隣り合う第1交差部の間隔である第1間隔と、隣り合う第2交差部の間隔である第2間隔とについて、それぞれ、最も基端側の間隔を「1番」として順次番号を付ける。このとき、複数ある第1間隔のうちの少なくとも一部は、その第1間隔と同じ番号の第2間隔より大きいことが好ましい。このような構成を採用すると、左側挟持部は、第1輪郭線側に大きく変形することができる。そのため、左側挟持部における第2輪郭線側を使用者に向けて髪留め具100を使用した場合、使用者の頭を動かした際にもその頭の動きに合わせて髪留め具100が変形可能となる。その結果、髪留め具100は、使用者が頭を大きく動かした場合にも外れ難くなる。
基本単位形状部30の数は、特に制限はなく、例えば、2〜40個を挙げることができる。
左側挟持部の大きさは、特に制限はなく、公知の髪留め具の寸法を適用してもよい。例えば、長辺方向α(図3参照)の長さは、2〜20cmであってもよい。また、短辺方向の長さは、1〜5cmであってもよい。「短辺方向の長さ」は、複数ある基本単位形状部のうちの最も高いものの高さ(最大幅)のことである。
[1−3]ヒンジ部:
髪留め具100は、図1〜図3に示されるように、右側挟持部10と左側挟持部20との基端A側には、右側挟持部10と左側挟持部20とを連結し、且つ、右側挟持部10と左側挟持部20とを自在に開閉させるヒンジ部60を備えている。
髪留め具100は、図1〜図3に示されるように、右側挟持部10と左側挟持部20との基端A側には、右側挟持部10と左側挟持部20とを連結し、且つ、右側挟持部10と左側挟持部20とを自在に開閉させるヒンジ部60を備えている。
このヒンジ部の材質、形態等は、特に制限されるものではなく、一般的に市販されているものや、公知の形態からなるヒンジ部を用いることができる。
[1−4]係合部:
髪留め具100は、図1〜図3に示されるように、右側挟持部10と左側挟持部20との終端B側に、それぞれ、右側挟持部10と左側挟持部20とを互いに係合可能とする係合部70を備えている。この係合部70は、右側挟持部10と左側挟持部20を解除可能に係合する(固定する)部材であり、固定時には、右側挟持部10と左側挟持部20との間に挟み込んで束ねられた髪の毛を、この右側挟持部10と左側挟持部20との間に保持することができる。即ち、髪留め具100において係合部70は、使用者の意志で、髪の毛を右側挟持部10と左側挟持部20との間から解放自在にできる程度に固定するものである。
髪留め具100は、図1〜図3に示されるように、右側挟持部10と左側挟持部20との終端B側に、それぞれ、右側挟持部10と左側挟持部20とを互いに係合可能とする係合部70を備えている。この係合部70は、右側挟持部10と左側挟持部20を解除可能に係合する(固定する)部材であり、固定時には、右側挟持部10と左側挟持部20との間に挟み込んで束ねられた髪の毛を、この右側挟持部10と左側挟持部20との間に保持することができる。即ち、髪留め具100において係合部70は、使用者の意志で、髪の毛を右側挟持部10と左側挟持部20との間から解放自在にできる程度に固定するものである。
なお、係合部70は、図1〜図3の例に限定されるものではなく、解除可能に固定できるものであれば、ホック等の構造からなる部材のそれぞれを右側挟持部10と左側挟持部20に配置する等してもよい。
[2]本考案の髪留め具の使用方法:
図1〜図3に示される髪留め具100において、右側挟持部10と左側挟持部20を開き、この右側挟持部10と左側挟持部20との間に、挟み込みたい頭部の所定箇所の髪の毛を入れ、係合部70を係合して髪の毛を束ねる。このとき、髪留め具100は、使用者の首から頭頂部に向かう方向に沿って配置することがよい。具体的には、髪留め具100を、そのヒンジ部が下方に位置するように鉛直方向に沿って起立させた状態で、第2輪郭線側が使用者の頭部(特に後頭部)の湾曲に沿って接するように配置することがよい。
図1〜図3に示される髪留め具100において、右側挟持部10と左側挟持部20を開き、この右側挟持部10と左側挟持部20との間に、挟み込みたい頭部の所定箇所の髪の毛を入れ、係合部70を係合して髪の毛を束ねる。このとき、髪留め具100は、使用者の首から頭頂部に向かう方向に沿って配置することがよい。具体的には、髪留め具100を、そのヒンジ部が下方に位置するように鉛直方向に沿って起立させた状態で、第2輪郭線側が使用者の頭部(特に後頭部)の湾曲に沿って接するように配置することがよい。
仮に束ねられた髪の毛の量が多すぎた場合でも、髪留め具100における右側挟持部10と左側挟持部20は、所定の形状をなす1本の線材からなるため、右側挟持部10と左側挟持部20が適度に変形したり、束ねた髪の毛の一部が線材の基本単位形状部30中や隣り合う基本単位形状部30の間に入り込んだりする。そのため、必要以上に大きな力が髪の毛に加わることが防止され、髪の毛が傷むことを防止することができる。
このようにして、所定の位置における髪の毛を束ねることができる。さらに、髪留め具を髪の毛から取り外す場合には、係合部70の係留めを解除し、髪の毛を右側挟持部10及び左側挟持部20から外せばよい。
本考案の髪留め具は、髪の毛を束ねるための髪留め具として用いることができる。
10:右側挟持部、20:左側挟持部、30:基本単位形状部、41:第1輪郭線、43:第2輪郭線、50:線材、60:ヒンジ部、70:係合部、100,101:髪留め具、A:基端、B:終端、D:第1間隔、d:第2間隔、X:第1交差部、Y:第2交差部。
Claims (11)
- 1本の線材からなる右側挟持部と、前記右側挟持部と対をなす1本の線材からなる左側挟持部と、を備え、
前記右側挟持部と前記左側挟持部とを構成する前記線材は、基端から終端に向けて、基本単位形状をなす基本単位形状部が連続して繰り返される形状であり、
前記右側挟持部と前記左側挟持部とは、それぞれが相対する方向に湾曲し、
前記右側挟持部と前記左側挟持部とのそれぞれは、前記右側挟持部と前記左側挟持部との延びる方向における輪郭線である第1輪郭線及び第2輪郭線を引いた際に、前記第1輪郭線が、前記第2輪郭線よりも長くなっている髪留め具。 - 前記第1輪郭線と前記線材との交差部を第1交差部とし、前記第2輪郭線と前記線材との交差部を第2交差部とした際に、更に、隣り合う前記第1交差部の間隔である第1間隔と、隣り合う前記第2交差部の間隔である第2間隔とについて、それぞれ、最も基端側の間隔を1番として順次番号を付けたとき、
複数ある前記第1間隔のうちの少なくとも一部は、当該第1間隔と同じ番号の前記第2間隔より大きい請求項1に記載の髪留め具。 - 前記右側挟持部と前記左側挟持部とは、それぞれ、前記第1輪郭線と前記第2輪郭線が同じ方向に湾曲している請求項1または2に記載の髪留め具。
- 前記右側挟持部と前記左側挟持部とは、それぞれ、前記第1輪郭線と前記第2輪郭線が同じ方向に湾曲し、前記第1輪郭線と前記第2輪郭線の湾曲の曲率が異なる請求項1〜3のいずれか一項に記載の髪留め具。
- 前記右側挟持部と前記左側挟持部とを構成する前記線材は、前記基端から前記終端に向かう波状である請求項1〜4のいずれか一項に記載の髪留め具。
- 前記線材は、前記基端から前記終端に向けて、V字状をなす前記基本単位形状部が連続して繰り返される波状である請求項5に記載の髪留め具。
- 前記線材は、曲率を有する波状である請求項5に記載の髪留め具。
- 前記右側挟持部と前記左側挟持部との前記基端側には、前記右側挟持部と前記左側挟持部とを連結し、且つ、前記右側挟持部と前記左側挟持部とを自在に開閉させるヒンジ部を備える請求項1〜7のいずれか一項に記載の髪留め具。
- 前記右側挟持部と前記左側挟持部との前記終端側には、それぞれ、前記右側挟持部と前記左側挟持部とを互いに係合可能とする係合部を備える請求項1〜8のいずれか一項に記載の髪留め具。
- 前記右側挟持部と前記左側挟持部とを構成する前記線材は、金属からなる請求項1〜9のいずれか一項に記載の髪留め具。
- 前記右側挟持部と前記左側挟持部とを構成する前記線材は、鉄、銅、または真鍮からなる請求項10に記載の髪留め具。
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