JP3205500B2 - 樹脂容器の製造方法 - Google Patents

樹脂容器の製造方法

Info

Publication number
JP3205500B2
JP3205500B2 JP04933196A JP4933196A JP3205500B2 JP 3205500 B2 JP3205500 B2 JP 3205500B2 JP 04933196 A JP04933196 A JP 04933196A JP 4933196 A JP4933196 A JP 4933196A JP 3205500 B2 JP3205500 B2 JP 3205500B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
mouthpiece
temperature
whitening
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04933196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09239852A (ja
Inventor
高雄 飯塚
守 押田
忠雄 平沢津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP04933196A priority Critical patent/JP3205500B2/ja
Publication of JPH09239852A publication Critical patent/JPH09239852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3205500B2 publication Critical patent/JP3205500B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2949/00Indexing scheme relating to blow-moulding
    • B29C2949/07Preforms or parisons characterised by their configuration
    • B29C2949/081Specified dimensions, e.g. values or ranges
    • B29C2949/082Diameter
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2949/00Indexing scheme relating to blow-moulding
    • B29C2949/07Preforms or parisons characterised by their configuration
    • B29C2949/081Specified dimensions, e.g. values or ranges
    • B29C2949/0829Height, length
    • B29C2949/0835Height, length of the body
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2949/00Indexing scheme relating to blow-moulding
    • B29C2949/07Preforms or parisons characterised by their configuration
    • B29C2949/0861Other specified values, e.g. values or ranges
    • B29C2949/0862Crystallinity

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂容器の製造方
法に関するものである。より詳しくは、耐熱性に優れた
口筒部を得ることができ、さらに、口筒部部分の結晶化
の際に口筒部が不均一に収縮しない樹脂容器の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂ボトルは、重量が軽い、落としても
割れないなどの利点を有するため広く使用されている。
このような樹脂ボトルの製造には、一般に、ブロー成形
法が使用される。
【0003】ブロー成形法は、始めに押出成形機または
射出成形機でプリフォームを作り、これを金型に入れ、
中に圧縮気体を吹き込んでふくらませ、金型内面に密着
させて賦形し、固化させる方法である。
【0004】この方法により、耐熱性の容器を製造する
場合、容器の胴部部分は延伸され充分に熱処理を受ける
が、容器の口筒部部分はそのような処理を受けないの
で、高温にさらされたときに収縮することがある。この
ため、別に熱処理を行い、結晶化させる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】口筒部が高温にされさ
れた時に収縮するとキャップ後にスローリーク、液漏れ
等を招くことがあり、特に口筒部の内外径の変化の抑制
が望まれている。
【0006】また、上記の口筒部の結晶化の際に口筒部
の収縮が起こるが、この収縮が不均一になることがあ
る。特に、口筒部下部の周囲に設けたネックリングの上
に、キャップのタンパーエビデンス性を向上する為、す
なわち、いたずら防止用バンドを切れ易くする為の突起
であるラチェットを有するラチェット付きの口筒部の場
合に顕著である。例えば、図4は、ラチェット付きの口
筒部を結晶化した後の状態の一例を示す図であるが、不
均一な収縮により、ネックリング付近のBの部分が垂直
になっていない。従って、不均一な収縮を防ぐ手段が求
められている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討した結果、特定の工程から成
る結晶化方法を採用することによって、耐熱性に優れた
口筒部を得ることができること、さらには、不均一な収
縮を防ぐことができることを見い出し、本発明を完成し
た。
【0008】すなわち、本発明の第1の要旨は、口筒部
と有底の胴部とからなる樹脂製のプリフォームを用い、
前記胴部をブロー成形により成形する工程と前記口筒部
を結晶化する工程とを含む樹脂容器の製造方法におい
て、前記口筒部の結晶化が下記の工程から成る方法で行
われることを特徴とする前記方法に存する。 (a)口筒部を、樹脂のガラス転移点以上かつ結晶化点
以下の温度に予備加熱する。 (b)口筒部を樹脂のガラス転移点以上かつ結晶化点以
下の温度に保ち、応力を緩和させる。 (b′)上記(b)工程の後、プリフォームの口筒部内
径より1〜2.5%径の大きいノズルを口筒部に挿入す
る。 (c)応力緩和させノズルを挿入したままの口筒部を樹
脂の結晶化点を超える温度に加熱して白化させる。 (d)白化後、樹脂のガラス転移点以下の温度まで冷却
する。
【0009】本製造方法によれば、白化の前に口筒部の
応力緩和が行われるので、不均一な収縮を防ぐことがで
きる。特に、本製造方法は、従来の方法では均一な収縮
を得ることが難しかったラチェット付きの口筒部を有す
る樹脂容器の製造に適している。また、白化時の不均一
な収縮を防ぐことができる。
【0010】また、本発明の第2の要旨は、口筒部と有
底の胴部とからなる樹脂製のプリフォームを用い、前記
胴部をブロー成形により成形する工程と前記口筒部を結
晶化する工程とを含む樹脂容器の製造方法において、前
記口筒部の結晶化が下記の工程から成る方法で行われる
ことを特徴とする前記方法に存する。 (a)口筒部を、樹脂のガラス転移点以上かつ結晶化点
以下の温度に予備加熱する。 (b’)プリフォームの口筒部内径より1〜2.5%径
の大きいノズルを口筒部に挿入する。 (c)口筒部を樹脂の結晶化点を超える温度に加熱して
白化させる。 (d)白化後、樹脂のガラス転移点以下の温度まで冷却
する。
【0011】本製造方法によれば、ノズルの使用によ
り、口筒部が高温にさらされたときの口内外径の収縮を
防ぐことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の製造方法において製造される容器の材料となる
樹脂は、通常、熱可塑性樹脂が使用され、好ましくはポ
リエチレンテレフタレートである。
【0013】口筒部と有底の胴部とからなる樹脂製のプ
リフォームは通常のブロー成形のためのものと変わりな
く、射出成形などの公知の方法により得ることができ
る。プリフォームの寸法は、通常、口筒部の内径が20
〜40mm、口筒部の外径が25〜46mm、ネックリ
ングの径(外径)が33〜53mm、胴部の内径が27
〜45mm、胴部の外径が12〜40mmである。
【0014】胴部をブロー成形する工程と、口筒部を結
晶化する工程の順序には特に制限はなく、いずれの工程
を先に行っても、また、同時に行ってもよい。あるい
は、ブロー成形を2段階で行う、すなわち、第1ブロー
成形工程で中間容器を作成し、結晶化工程で口筒部を結
晶化し、そして、第2ブロー成形工程で最終容器を製造
する方法でもよい。
【0015】ブロー成形の条件については、通常に採用
される条件で行うことができる。例えば、樹脂としてポ
リエチレンテレフタレートを使用した場合には、温度9
0〜110℃、延伸倍率7〜11の条件が、通常、採用
できる。
【0016】本発明の製造方法は、特定の工程からなる
口筒部の結晶化によって特徴付けられる。以下、先ず、
図1にその概略を示す、第1の要旨の製造方法における
この結晶化のための各工程について説明する。
【0017】先ず、(a)の予備加熱工程について説明
する。この工程では、口筒部を樹脂のガラス転移点以上
かつ結晶化点以下の温度に加熱する。この温度は樹脂の
種類により適宜選択されるが、樹脂がポリエチレンテレ
フタレートの場合には、115〜125℃が好ましい。
加熱手段としては、近赤外線ヒーターまたは温風による
加熱を採用できるが、目標温度を得るまでの時間の短縮
の点からは近赤外線ヒーターの方が好ましい。
【0018】(b)の応力緩和工程では、口筒部を樹脂
のガラス転移点以上かつ結晶化点以下の温度に保つ。こ
の時間は、樹脂の種類、温度などの条件により適宜選択
される。例えば、ポリエチレンテレフタレートの場合、
120℃付近で約1〜3分間という条件を採用できる。
1分間より短い場合には応力緩和が不十分であり、一
方、3分間より長い場合は、応力緩和の効果の改善が小
さくなるため不経済である。
【0019】応力緩和後、次の白化工程までに、冷却し
てもよい。冷却を行わない方が、白化工程での加熱に際
して経済的であるので好ましい。応力緩和が十分である
か否かは次の(c)工程での口筒部の収縮を検査するこ
とにより判定できる。
【0020】(c)の白化工程では、口筒部を樹脂の結
晶化点を超える温度に加熱する。加熱手段としては、近
赤外線ヒーターまたは温風による加熱を採用できるが、
白化工程の時間の短縮の点からは近赤外線ヒーターの方
が好ましい。加熱時間は、樹脂の種類、温度などにより
適宜選択される。ポリエチレンテレフタレートの場合に
は、通常、180〜220℃、90〜150秒という条
件が採用される。得られる結晶化度は、通常、35〜4
5%である。
【0021】なお、本明細書において、白化とは、口筒
部を樹脂の結晶化温度以上に加熱して結晶化させると共
に白濁化させることを意味する。この白化工程は、口筒
部にノズルを挿入して行う。ノズルの挿入は、白化のた
めの加熱開始前に行っても、所定温度に加熱後に行って
もかまわないが、口筒部内径の寸法をより安定させると
いう点から、加熱開始前にノズルを挿入する。
【0022】このノズルの寸法としては、プリフォーム
の口筒部内径より1〜2.5%大きい径とする(図
7)。このようにすると、ガラス転移点以上に加熱した
ときの樹脂の膨張に対応して、ノズルが口筒部の内面と
均一に接触するため、白化の入り方がより均一になり、
面波の発生が起こりにくくなる。
【0023】ノズルの材質については、熱伝導の良い材
質(例えば、BeCu等)が好ましい。熱伝導の悪い、
エンジニアプラスチックなどの材質では、白化が進行し
すぎることがあるため好ましくない。
【0024】ノズルの温度は、ポリエチレンテレフタレ
ートの場合には、口筒部が、白化後に、通常、100℃
付近まで冷却されるので、90〜130℃にすることが
好ましい。
【0025】(d)の冷却工程では、口筒部を樹脂のガ
ラス転移点以下の温度まで冷却する。冷却手段として
は、送風などによる冷却や自然冷却を採用できる。通常
には、白化のための加熱終了後、10〜30秒後に冷却
ノズルを口筒部に挿入する。ポリエチレンテレフタレー
トを使用した場合を例にとって説明すれば、この時の口
筒部の温度は、100〜140℃であり、ノズル挿入に
よって、ガラス転移点以下の温度に急冷される。
【0026】(c)工程においてノズルの挿入を行った
場合には、このノズルを挿入したままで冷却することも
できる。この場合には、白化のための加熱終了後、急冷
し(ポリエチレンテレフタレートの場合、100℃)、
ノズルを口筒部から取り外し、20〜30秒かけてガラ
ス転移点以下の温度まで徐冷する。
【0027】上記の工程における口筒部の形状の変化
を、図2〜4を参照して説明する。図2は、応力緩和前
の口筒部の形状を示しており、図3は応力緩和後の形状
を示している。応力緩和により、図3に示すとおりにA
の部分が変形するが、この後、白化を行うと、厚肉のネ
ックリング部は収縮が少ないため、バランス良く収縮が
起こり、図4に示すとおり、口筒部の内面がストレート
となる。
【0028】特に、ラチェット付きの口筒部の場合、従
来の方法では、図5に示すBの部分のように収縮が不均
一となることがあるが、本発明の方法によれば、この様
なラチェット付きの口筒部でも均一な収縮を達成するこ
とができる。
【0029】次に第2の要旨の製造方法における結晶化
の工程について説明する。第2の要旨の製造方法におけ
る結晶化は、第1の製造方法における結晶化から(b)
工程を省略し、そして、白化時のノズルの挿入
((b’)工程)を必須としたものであり、この結晶化
における(a)の予備加熱、(c)の白化、および、
(d)の冷却の各工程は、基本的に、第1の要旨の製造
方法におけるものと同じである。
【0030】(b’)工程では、(c)の白化工程の前
に、口筒部にノズルの挿入を行う。このノズルの寸法と
しては、プリフォームの口筒部内径より1〜2.5%大
きい径とすることが好ましい(図7)。このようにする
と、ガラス転移点以上に加熱したときの樹脂の膨張に対
応して、ノズルが口筒部の内面と均一に接触するため、
白化の入り方がより均一になり、面波の発生が起こりに
くくなる。
【0031】ノズルの材質については、熱伝導の良い材
質(例えば、BeCu等)が好ましい。熱伝導の悪い、
エンジニアプラスチックなどの材質では、白化が進行し
すぎることがあるため好ましくない。
【0032】ノズルの温度は、ポリエチレンテレフタレ
ートの場合には、口筒部が、白化後に、通常、100℃
付近まで冷却されるので、90〜130℃にすることが
好ましい。
【0033】白化前のノズルの挿入は、白化のための加
熱開始前に行っても、所定温度に加熱後に行ってもかま
わないが、口筒部内径の寸法をより安定させるという点
から、加熱開始前にノズルを挿入することが好ましい。
【0034】第2の要旨の製造方法は、口筒部がラチェ
ット付きでない容器など、収縮の不均一性が小さいもの
に適用できる。応力緩和の時間を省略できるため迅速で
あるという利点がある。
【0035】なお、樹脂のガラス転移点は、示差走査熱
量測定(DSC)により測定される。また、樹脂の結晶
化点は、熱機械分析(TMA)により測定される。
【0036】
【実施例】以下、実施例により、本発明をより詳細に説
明する。なお、実施例では、ポリエチレンテレフタレー
ト製のプリフォームを使用し、その口筒部の寸法は、下
記の通りであった。 口内径:20.6mm 口外径:24.94mm ネジ山径1(一山目):27.56mm ネジ山径2(二山目):27.56mm カブラ径:27.97mm ネックリング径:33mm カブラハイト:14.1mm ネックハイト:22.43mm 上記の各寸法が表す口筒部の部分を図8に示す。
【0037】実施例1 [(a)、(b)、(c)および(d)の工程(白化時
のノズル挿入なし] プリフォームの口筒部を120℃に予備加熱し、120
℃に1分間保った後、直ちに、180℃に加熱して1分
間白化を行った。白化後、冷却ノズルを挿入し冷却し
た。この結晶化における口筒部の温度と時間の関係を図
6に示す。
【0038】このようにして得られた口筒部を87℃の
温水に5分間浸漬し口元の寸法変化量を測定した(耐熱
試験)。結果を下記表1に示す。この寸法変化量の絶対
値が小さいほど、耐熱性が優れている。
【0039】また、白化による口筒部の各部の収縮値
(白化前後の寸法変化量)を下記表2に示す。
【0040】実施例2 [(a)、(b)、(c)および(d)の工程(白化時
のノズル挿入あり] 実施例1において、120℃に1分間保った後、加熱前
のプリフォームの内径より0.2mm径が大きいノズル
を110℃に加熱して口筒部に挿入し、次いで白化を行
った他は、実施例1と同様に結晶化を行った。得られた
口筒部について実施例1と同条件で耐熱試験を行った。
結果を下記表1に示す。また、白化による口筒部の各部
の収縮値を下記表2に示す。
【0041】比較例1 120℃に1分間保つことを行わなかった他は、実施例
1と同様に結晶化を行った。また、口筒部の各部の収縮
値を下記表1に示す得られた口筒部について実施例1と
同条件で耐熱試験を行った。結果を下記表1に示す。ま
た、白化による口筒部の各部の収縮値を下記表2に示
す。
【0042】
【表1】 87℃5分間温水浸積後の口筒部寸法変化量(通常耐熱試験条件) (単位:mm) ────────────────────────────── 実施例1 実施例2 比較例1 口内径 −0.11 0.00 −0.17 口外径 −0.11 −0.02 −0.13 ネジ山径1 −0.06 −0.01 −0.05 ネジ山径2 −0.03 0.00 0.00 カブラ径 −0.01 0.00 +0.02 ネックリング径 0.00 −0.02 0.00 カブラハイト 0.00 0.00 0.00 ネックハイト +0.02 −0.04 +0.06 ──────────────────────────────
【0043】上記の表1から明らかなとおり、応力緩和
を行うと、キャップ後のスローリークに関し問題となる
口内外径部の収縮量が少なくなることが分かる。また、
さらに白化時に口筒部にノズルを挿入すると一層収縮量
が均一且つ少なくなることが分かる。
【0044】
【表2】 白化による口筒部の各部の収縮量(単位:mm) ────────────────────────────── 実施例1 実施例2 比較例1 口内径 −0.95 +0.20 −0.99 口外径 −1.00 +0.01 −0.96 ネジ山径1 −0.76 +0.03 −0.73 ネジ山径2 −0.72 +0.09 −0.64 カブラ径 −0.57 +0.15 −0.83 ネックリング径 −0.50 −0.26 −0.77 カブラハイト −0.65 −0.32 −0.40 ネックハイト −1.18 −0.76 −0.97 ──────────────────────────────
【0045】上記の表2から明らかなとおり、応力緩和
を行うと、ラチェットが付いている部分(カブラ、ネッ
クリング径部)の収縮量が少なく、また、均一になるこ
とが分かる。また、さらに白化時に口筒部にノズルを挿
入することで、一層収縮が均一且つ少なくなることが分
かる。
【0046】実施例3 プリフォームの口筒部を120℃に予備加熱し、加熱前
のプリフォームの内径より0.2mm径が大きいノズル
を90℃、110℃および130℃に加熱して、予備加
熱した口筒部に挿入し、180℃に加熱して1分間白化
を行った。白化後、30秒間で100℃に徐冷し、ノズ
ルを口筒部から取り外した。
【0047】このようにして得られた口筒部を91℃の
温水に5分間浸漬し口元の寸法変化量を測定した(耐熱
試験)。結果を下記表3に示す。この寸法変化量が小さ
いほど、耐熱性が優れている。
【0048】比較例2 ノズルの挿入を行わなかった他は、実施例3と同様に予
備加熱及び白化を行い、白化後100℃のノズルを入
れ、そのまま30秒間で100℃に徐冷し、ノズルを口
筒部から取り外した。得られた口筒部について実施例1
と同条件で耐熱試験を行った。結果を下記表3に示す。
【0049】
【表3】 91℃5分間温水浸積後の口筒部寸法変化量(高耐熱試験条件) (単位:mm) ────────────────────────────── 実施例3 比較例2 ノズル温度(℃) 90 100 130 ノズル無し 口内径 -0.04 -0.08 -0.06 -0.05 口外径 -0.05 -0.02 0.00 -0.05 ネジ山径1 -0.03 -0.03 -0.03 -0.02 ネジ山径2 0.00 -0.02 0.00 -0.01 カブラ径 0.00 0.00 0.00 +0.01 ネックリング径 -0.03 -0.02 -0.02 -0.06 カブラハイト -0.04 +0.01 0.00 0.00 ネックハイト +0.04 +0.04 +0.03 +0.07 ──────────────────────────────
【0050】上記表3から明らかなとおり、口筒部にノ
ズルを挿入して白化を行うと、口外径部の収縮が小さく
なり、従って、キャップ後のスローリーク、液漏れ等が
無くなる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
耐熱性に優れた口筒部を得ることができ、さらに、結晶
化の際に口筒部の不均一な収縮が生じない樹脂容器の製
造方法が提供される。本発明の製造方法は、特に、口筒
部の十分な結晶化が必要とされる耐熱性の樹脂容器の製
造に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における結晶化工程の概略図を示す。
【図2】白化工程前の口筒部の形状の一例を示す。
【図3】応力緩和後かつ結晶化前の口筒部の形状の一例
を示す。
【図4】白化工程後の口筒部の形状の一例を示す。
【図5】ラチェット付きの口筒部の場合に生じる不均一
に収縮した口筒部の形状の一例を示す。
【図6】実施例1における口筒部の温度と時間の関係を
示す。
【図7】プリフォーム口筒部の内径とノズルの外径の関
係を示す。
【図8】口筒部の各部の寸法の名称を示す。
【符号の説明】
1 プリフォーム 2 口筒部 3 加熱手段 4 ノズル 5 ネックリング 6 ラチェット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−927(JP,A) 特開 昭58−173628(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口筒部と有底の胴部とからなる樹脂製の
    プリフォームを用い、前記胴部をブロー成形により成形
    する工程と前記口筒部を結晶化する工程とを含む樹脂容
    器の製造方法において、前記口筒部の結晶化が下記の工
    程から成る方法で行われることを特徴とする前記方法。 (a)口筒部を、樹脂のガラス転移点以上かつ結晶化点
    以下の温度に予備加熱する。 (b)口筒部を樹脂のガラス転移点以上かつ結晶化点以
    下の温度に保ち、応力を緩和させる。 (b′)上記(b)工程の後、プリフォームの口筒部内
    径より1〜2.5%径の大きいノズルを口筒部に挿入す
    る。 (c)応力緩和させノズルを挿入したままの口筒部を樹
    脂の結晶化点を超える温度に加熱して白化させる。 (d)白化後、樹脂のガラス転移点以下の温度まで冷却
    する。
  2. 【請求項2】 口筒部と有底の胴部とからなる樹脂製の
    プリフォームを用い、前記胴部をブロー成形により成形
    する工程と前記口筒部を結晶化する工程とを含む樹脂容
    器の製造方法において、前記口筒部の結晶化が下記の工
    程から成る方法で行われることを特徴とする前記方法。 (a)口筒部を、樹脂のガラス転移点以上かつ結晶化点
    以下の温度に予備加熱する。 (b′)プリフォームの口筒部内径より1〜2.5%径
    の大きいノズルを口筒部に挿入し、 (c)口筒部を樹脂の結晶化点を超える温度に加熱して
    白化させる。 (d)白化後、樹脂のガラス転移点以下の温度まで冷却
    する。
  3. 【請求項3】 前記樹脂がポリエチレンテレフタレート
    である請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記(a)工程における加熱温度が11
    5〜125℃である請求項3記載の方法。
JP04933196A 1996-03-06 1996-03-06 樹脂容器の製造方法 Expired - Lifetime JP3205500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04933196A JP3205500B2 (ja) 1996-03-06 1996-03-06 樹脂容器の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04933196A JP3205500B2 (ja) 1996-03-06 1996-03-06 樹脂容器の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09239852A JPH09239852A (ja) 1997-09-16
JP3205500B2 true JP3205500B2 (ja) 2001-09-04

Family

ID=12828015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04933196A Expired - Lifetime JP3205500B2 (ja) 1996-03-06 1996-03-06 樹脂容器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3205500B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000141458A (ja) * 1998-11-05 2000-05-23 Mitsubishi Plastics Ind Ltd ボトル口栓部の成形方法
JP4222462B2 (ja) * 2001-02-20 2009-02-12 金森藤平商事株式会社 耐熱petボトル用プリフォーム
JP4562320B2 (ja) * 2001-06-29 2010-10-13 株式会社吉野工業所 合成樹脂製容器の口元高速白化方法
US8857637B2 (en) 2006-03-06 2014-10-14 Plastipak Packaging, Inc. Lightweight plastic container and preform
US10214312B2 (en) 2006-03-06 2019-02-26 Plastipak Packaging, Inc. Lightweight plastic container and preform
JP5614609B2 (ja) * 2009-08-31 2014-10-29 株式会社吉野工業所 合成樹脂製壜体及びその製造方法
JP6580303B2 (ja) * 2014-03-24 2019-09-25 大日本印刷株式会社 プラスチックボトルおよびプリフォーム
JP6580304B2 (ja) * 2014-03-24 2019-09-25 大日本印刷株式会社 プラスチックボトルおよびプリフォーム
JP6986236B2 (ja) * 2014-03-24 2021-12-22 大日本印刷株式会社 プラスチックボトルおよびプリフォーム
JP7391491B2 (ja) * 2016-08-15 2023-12-05 大日本印刷株式会社 複合容器およびその製造方法、ならびに複合プリフォームおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09239852A (ja) 1997-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3047732B2 (ja) 二軸延伸ブロー容器の製造方法
JP3205500B2 (ja) 樹脂容器の製造方法
US5747130A (en) Intermediate product capable of being formed into a biaxially oriented polyethylene terephthalate resin bottle-shaped container and method of blow-molding the same
US4054629A (en) Transfer blow molding technique
JPH0456734B2 (ja)
US4054630A (en) Hot pin parison injection molding technique
US5445784A (en) Method of blow-molding biaxially-oriented polyethylene terephthalate resin bottle-shaped container
US5378421A (en) Process for preparing thermoplastic containers
GB2139551A (en) Method of making a hollow article of polypropylene by biaxial stretch blow moulding
JPH08164557A (ja) ポリカーボネート容器の成形方法および成形装置ならびにポリカーボネート容器
JPS6124170B2 (ja)
EA000579B1 (ru) Способ инжекционной формовки выдуванием
JP2777790B2 (ja) 2軸延伸ブロー成形方法
JP4222462B2 (ja) 耐熱petボトル用プリフォーム
JPH0767732B2 (ja) 2軸延伸ブロー成形方法
JPS60112419A (ja) 耐熱ボトルの成形方法
JPH0577310A (ja) ポリエチレンテレフタレート樹脂製壜体及びその製造方法
JPH0443498B2 (ja)
JPH0156891B2 (ja)
JPS5951889B2 (ja) 射出延伸吹込成形法
JPH0622860B2 (ja) 2軸延伸ブロ−成形方法
JP2592670B2 (ja) ポリエステルボトルの製造法
JP2002067130A (ja) 耐熱性首曲がり容器の製造方法
JPH09123260A (ja) プラスチック容器およびその成形用底型
JPS585772B2 (ja) トウメイ ナ ニジクハイコウチユウクウセイケイヒン ノ セイゾウホウホウ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080629

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090629

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term