JP3205157B2 - 光走査用レンズ系 - Google Patents

光走査用レンズ系

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JP3205157B2
JP3205157B2 JP00699094A JP699094A JP3205157B2 JP 3205157 B2 JP3205157 B2 JP 3205157B2 JP 00699094 A JP00699094 A JP 00699094A JP 699094 A JP699094 A JP 699094A JP 3205157 B2 JP3205157 B2 JP 3205157B2
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scanning
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正孝 井手
清三 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光走査用レンズ系に関
する。
【0002】
【従来の技術】光走査用レンズ系は、光走査装置におい
て光ビームの偏向起点と被走査面の間に配備されるレン
ズ系であって、fθレンズはその代表的な例である。近
来、このような光走査用レンズ系には、低コスト化や特
殊レンズ面の採用等の要請からプラスチックレンズが広
く用いられるようになってきている。
【0003】プラスチックレンズは量産性の観点から
「射出成形」により製造されるのが一般的であるが、射
出成形されたプラスチックレンズの内部には、屈折率の
不均一な領域である「脈理」が発生したり、成形時の内
部応力の分布が「複屈折領域」として凍結したりするこ
とが多い。
【0004】このような脈理や複屈折領域の生じたプラ
スチックレンズが光走査用レンズ系に含まれていると、
被走査面上に形成される光スポットの「スポット径不
良」等が生じ、適正な光走査を妨げるという問題があ
る。
【0005】上記「脈理」や「複屈折領域」は、プラス
チックレンズの成形の際に、プラスチックの流れの乱れ
る部分に発生しやすく、具体的には、ゲート部や、プラ
スチックレンズ組み付けの位置決めに利用される位置決
め用の突起の近傍に発生しやすい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑みてなされたもので、上記脈理や複屈折領域の影
響を有効に軽減した、新規な光走査用レンズ系の提供を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の光走査用レン
ズ系は「光走査装置において、光ビームの偏向起点と被
走査面の間に配備されるレンズ系」である。
【0008】請求項1記載の光走査用レンズ系は「プラ
スチック成形により形成された2以上のプラスチックレ
ンズを含み、上記2以上のプラスチックレンズの内の少
なくとも1つが、ゲート部の向きを他のプラスチックレ
ンズのゲート部の向きと逆向きにして配備される」こと
を特徴とする。
【0009】請求項1記載の光走査用レンズ系における
2以上のプラスチックレンズは、何れも主走査対応方向
に突出するゲート部を有してもよいし(請求項2)、あ
るいは、何れも副走査対応方向に突出するゲート部を有
しても良い(請求項3)。
【0010】「主走査対応方向」とは、光ビームの偏向
の起点から被走査面に到る光路を、光走査用レンズ系の
光軸に沿って直線的に展開した仮想的な直線状光路上で
主走査方向と平行的に対応する方向であり、上記直線状
光路上で副走査方向に平行的に対応する方向を「副走査
対応方向」という。
【0011】4枚以上のプラスチックレンズが光走査用
レンズ系に含まれる場合、その内の2枚以上が主走査対
応方向(または副走査対応方向)に突出するゲート部を
持ち、他のレンズが副走査対応方向(または主走査対応
方向)に突出するゲート部を持っても良く、このような
場合には主・副走査対応方向のそれぞれにおいて1以上
のレンズのゲート部を他のレンズのゲート部と逆向きに
することができる。
【0012】請求項4記載の光走査用レンズ系は「プラ
スチック成形により形成された1以上のプラスチックレ
ンズを含み、プラスチックレンズの1以上を副走査対応
方向に位置調整する調整機構を有する」ことを特徴とす
る。
【0013】上記請求項1〜4記載の光走査用レンズ系
は、プラスチックレンズとともに1枚以上のガラスレン
ズを含むことができる(請求項5)。
【0014】請求項6記載の光走査用レンズは、「プラ
スチック成形により形成された2以上のプラスチックレ
ンズを含み、上記2以上のプラスチックレンズは何れ
も、位置決め用の突起を有し、各プラスチックレンズに
おける位置決め用の突起の近傍を通る偏向光ビームが、
他のプラスチックレンズの位置決め用の突起から離れた
位置を通るように、各プラスチックレンズにおける位置
決め用の突起の位置を設定した」ことを特徴とする。
【0015】請求項6記載の光走査用レンズ系におい
て、「プラスチック成形により形成された2以上のプラ
スチックレンズが、何れも副走査対応方向に突出する位
置決め用の突起を有する」ことができる(請求項7)。
【0016】請求項6記載の光走査用レンズ系において
は、「プラスチック成形により形成された2以上のプラ
スチックレンズが何れも、副走査対応方向に突出する位
置決め用の突起と、主走査対応方向に突出するゲート部
とを有し、上記2以上のプラスチックレンズの内の少な
くとも1つは、ゲート部の向きを他のプラスチックレン
ズのゲート部の向きと逆向きにして配備される」ように
することが出来る(請求項8)。
【0017】請求項9記載の光走査用レンズ系は、「プ
ラスチック成形により形成された2以上のプラスチック
レンズを含み、プラスチック成形により形成された2以
上のプラスチックレンズが何れも、副走査対応方向に突
出する位置決め用の突起と、副走査対応方向に突出する
ゲート部とを有し、各プラスチックレンズの位置決め用
の突起の近傍およびゲート部の近傍を通る偏向光ビーム
が、他のレンズの位置決め用の突起およびゲート部から
離れた位置を通るように、各プラスチックレンズにおけ
る位置決め用の突起およびゲート部の位置を設定した」
ことを特徴とする。
【0018】請求項6または7または8または9記載の
光走査用レンズ系は、「プラスチック成形により形成さ
れた1以上のプラスチックレンズの1以上を、副走査対
応方向に位置するとともに、主走査対応方向に対する傾
き状態を調整する調整する調整機構を有する」ことがで
きる(請求項10)。
【0019】また、請求項6または7または8または9
または10記載の光走査用レンズ系は、1枚以上のガラ
スレンズを含むことができる(請求項11)。
【0020】
【作用】屈折率の不均一な「脈理」や「複屈折領域」
は、一般にプラスチックレンズのゲート部の側に顕著に
発生し易く、これら脈理・複屈折領域の生じたプラスチ
ックレンズを2枚以上用いる場合、各レンズのゲート部
の向きが一方の側に揃っていると、ゲート部のある側で
は、各プラスチックレンズの脈理・複屈折領域が互いに
重なりやすく、脈理・複屈折領域が重なりあった部分で
は、各レンズによる脈理・複屈折領域の光スポット径等
への悪影響は「相加的」ではなく「相乗的」である。
【0021】従って、請求項1〜3記載の発明のよう
に、複数のプラスチックレンズのゲート部を一方の側に
揃えずに、少なくとも1枚のプラスチックレンズのゲー
ト部の向きを他のプラスチックレンズにおけるゲートの
向きと逆にすることにより、脈理・複屈折領域の重なり
を軽減することができる。
【0022】また光走査用レンズ系を構成するレンズの
うち1枚以上をガラスレンズとすれば、ガラスレンズに
は脈理や複屈折領域はないから、上記脈理・複屈折領域
の重なりを有効に軽減できる(請求項5)。
【0023】また、光走査用レンズ系では主走査対応方
向にはレンズのかなりの領域が使用されるが、プラスチ
ックレンズの場合、レンズへの偏向光ビームの入射位置
を副走査対応方向にずらすことにより、プラスチックレ
ンズにおける脈路・複屈折領域の影響の少ない部分を利
用できる(請求項4)。
【0024】プラスチックレンズにはまた、これを光走
査装置に組み付けるときの位置決めのために、「位置決
め用の突起」が形成されることが多いが、このような位
置決め用の突起の近傍にも「脈理」や「複屈折領域」は
発生し易く、これら脈理・複屈折領域の生じたプラスチ
ックレンズを2枚以上用いる場合、各レンズの位置決め
用の突起の位置が、光軸方向から見て揃っていると、各
位置決め用の突起の近傍の脈理・複屈折領域が、プラス
チックレンズ相互で互いに重なりやすく、脈理・複屈折
領域が重なりあった部分では、各レンズによる脈理・複
屈折領域の光スポット径等への悪影響は「相加的」では
なく「相乗的」となる。
【0025】位置決め用の突起を有するプラスチックレ
ンズでは、脈理や複屈折領域は、上記突起によるものと
ゲート部によるものとが発生する訳である。この場合、
プラスチックレンズ自体を、偏向光ビームの入射領域に
比して大きく形成し、ゲート部の位置を工夫して、ゲー
ト部による脈理や複屈折領域が上記入射領域にかからな
いようにすることも可能である。しかし、このような場
合にも、位置決め用の突起による脈理・複屈折領域が上
記入射領域で集中的に重なり合わないようにすることは
必ずしも容易ではない。
【0026】そこで、請求項6,7記載の発明では、
「各プラスチックレンズにおける位置決め用の突起の近
傍を通る偏向光ビームが、他のプラスチックレンズの位
置決め用の突起から離れた位置を通るように、各プラス
チックレンズにおける位置決め用の突起の位置を設定」
することにより、各プラスチックレンズの位置決め用の
突起近傍の脈理や複屈折領域の「集中的な重なり合い」
を有効に軽減させるのである。
【0027】また、請求項8,9記載の発明では、プラ
スチックレンズにおける位置決め用の突起の近傍におけ
る脈理・複屈折領域およびゲート部近傍における脈理・
複屈折領域の相互の重なり合いを有効に軽減する。
【0028】光走査用レンズ系では主走査対応方向には
レンズのかなりの領域が使用されるが、請求項6〜9記
載の発明においても、レンズへの偏向光ビームの入射位
置を副走査対応方向にずらすことにより、プラスチック
レンズにおける脈路・複屈折領域の影響の少ない部分を
利用できる(請求項10)。また、請求項6〜10記載
の発明においても、脈理や複屈折領域の無い1枚以上の
ガラスレンズを含むことにより、脈理・複屈折領域の重
なりを有効に軽減できる(請求項11)。
【0029】
【実施例】以下、具体的な実施例を説明する。図1は、
請求項1,2記載の光走査用レンズ系の1実施例を示し
ている。図1(a)は偏向器1(回転多面鏡)による光
ビームの偏向起点と被走査面3との間に配備された光走
査用レンズ系を副走査対応方向から見た状態を示してい
る。図の上下方向は主走査対応方向である。
【0030】光走査用レンズ系は2枚のプラスチックレ
ンズ10,12により構成されている。プラスチックレ
ンズ10,12は何れも主走査対応方向に突出したゲー
ト部10A,12Aを有しているが、プラスチックレン
ズ10と12とでゲート部10A,12Aの向きが互い
に逆になるように配置されている。
【0031】図1(b)はプラスチックレンズ12にお
ける脈理100の状態を示し、図1(c)は、同レンズ
12における複屈折領域110の状態(光弾性像)を示
している。図1(b)に示すように、脈理100はゲー
ト部12Aの側に生じ易く、ゲート部の位置を起点とし
て主走査対応方向に長く発生し易い。
【0032】図1(c)に示すように、ゲート部12A
が主走査対応方向へ突出している場合には、複屈折領域
110は、主走査対応方向におけるレンズの両端部に現
れるが、ゲート部12Aの側において、より顕著に発生
し易い。
【0033】このような脈理・複屈折領域の発生傾向
は、ゲート部が主走査対応方向に突出している場合には
一般的であり、プラスチックレンズ10の場合にも同様
の脈理・複屈折領域が発生する可能性が高い。
【0034】従って、ゲート部10A,12Aの突出の
向きを揃えるようにして2枚のプラスチックレンズ1
0,12を配備した場合には、脈理・複屈折領域ともに
2枚のレンズの同じ側に集中し易く、この側において光
スポット径等に悪影響が相乗的に現れる可能性が高い。
【0035】しかし、図1(a)に示すように、プラス
チックレンズ10,12のゲート部部10A,12Aの
突出方向を互いに逆向きにすれば、一方のレンズにおけ
る脈理・複屈折領域の顕著な部分が他方のレンズにおけ
る脈理・複屈折領域の比較的少ない領域と重なるので、
脈理・複屈折領域の光スポット径等への影響が全体とし
て平均化され、相乗的な悪影響を有効に軽減させること
ができる。
【0036】図2は、請求項1,3記載の光走査用レン
ズ系の1実施例を示している。繁雑を避けるため、混同
の慮が無いと思われるものに就いては図1におけると同
一の符号を付する。
【0037】図2(a)は偏向器1による光ビームの偏
向起点と被走査面3との間に配備された光走査用レンズ
系を斜視図として示している。光走査用レンズ系は2枚
のプラスチックレンズ11,13により構成されてい
る。これらプラスチックレンズ11,13は何れも、副
走査対応方向に突出したゲート部部11A,13Aを有
しているが、レンズ配置において、プラスチックレンズ
11と13とで、ゲート部11A,13Aの向きが互い
に逆になっている。
【0038】図2(b)は、プラスチックレンズ11に
おける脈理120の状態を示し、図2(c)は、同レン
ズ11における複屈折領域130の状態(光弾性像)を
示している。図2(b)に示すように、脈理120はゲ
ート部11Aの側に生じ易く、ゲート部の位置を起点と
して主走査対応方向に左右に長く発生しやすい。
【0039】図2(c)に示すように、ゲート部11A
が副走査対応方向へ突出している場合には、複屈折領域
130は、副走査対応方向におけるレンズの両側縁部に
現れるが、ゲート部11Aの側においてより顕著に発生
し易い。
【0040】このような脈理・複屈折領域の発生傾向
も、ゲート部が副走査対応方向に突出している場合には
一般的であり、プラスチックレンズ13の場合にも同様
の脈理・複屈折領域が発生する可能性が高い。
【0041】従って、ゲート部11A,13Aの突出の
向きを揃えるようにして2枚のプラスチックレンズ1
1,13を配備した場合には、脈理・複屈折領域ともに
2枚のレンズの同じ側に集中し易く、この側において光
スポット径等に悪影響が相乗的に現れ易い。
【0042】しかし、図2(a)に示すように、プラス
チックレンズ11,13のゲート部部11A,13Aの
突出方向を互いに逆向きにすれば、一方のレンズにおけ
る脈理・複屈折領域の顕著な部分が他方のレンズにおけ
る脈理・複屈折領域の比較的少ない領域と重なるので、
脈理・複屈折領域の光スポット径等への影響が全体とし
て平均化され、相乗的な悪影響を有効に軽減させること
ができる。
【0043】図3は、請求項4,5記載の光走査用レン
ズ系の1実施例を示している。この図においても、混同
の慮が無いと思われるものに就いては図1におけると同
一の符号を用いた。
【0044】図3(a)は偏向器1による光ビームの偏
向起点と被走査面3との間に配備された光走査用レンズ
系を副走査対応方向から見た状態を示している。光走査
用レンズ系は1枚のプラスチックレンズ14と1枚のガ
ラスレンズ16により構成されている。
【0045】プラスチックレンズ14は主走査対応方向
に突出したゲート部14Aを有するため、図3(b)に
示すように、ゲート部14Aの側に脈理100Aが発生
し、複屈折領域120Aはゲート部14Aの側に顕著に
現れている。
【0046】しかし、2枚のレンズのうち、レンズ16
はガラスレンズであるので、これら2枚のレンズの組合
せにおいて脈理・複屈折領域の重なりあいはなく、従っ
て、「脈理・複屈折領域の重なりあい」による光スポッ
ト径への「相乗的な悪影響」はない(請求項5)。
【0047】また、プラスチックレンズ14に就き、偏
向光ビームによる入射位置として図3(b)に示す3つ
の位置14−1,14−2,14−3(光ビームが偏向
するため、入射位置は主走査対応方向に平行な直線状と
なる)を考えてみると、入射位置14−1では脈理10
0Aの影響が大きく、入射位置14−3では複屈折領域
120Aの影響が強い。しかし、入射位置14−2では
脈理100A・複屈折領域120Aの影響ともに少な
い。
【0048】そこで、図3(a)に示すように調整機構
15により、プラスチックレンズ14の位置を副走査対
応方向に調整し、偏向光ビームの入射位置が、図3
(b)の入射位置14−2になるようにすることによ
り、脈理・複屈折領域の影響を更に軽減して光走査を行
うことができる。
【0049】調整機構15としては、公知の適宜のもの
を用いることができるが、例えば図3(c)に示す如き
ものを用いることができる。即ち、プラスチックレンズ
14を枠150の中に配備し、副走査対応方向のレンズ
端面に板バネ151,152により図の上向きの弾性力
を作用させ、反対側の端面には調整螺子153,154
の先端部を当接させる。調整螺子153,154の調整
によりプラスチックレンズ14を副走査対応方向へ変位
調整できる。
【0050】ゲート部が副走査方向へ突出するプラスチ
ックレンズの場合にも、プラスチックレンズを副走査対
応方向へ変位調整して、脈理・複屈折領域の影響の少な
い部分に偏向光ビームを入射させ得ることは、図2
(b)の脈理・複屈折領域の様子から容易に理解される
であろう。
【0051】従って、プラスチックレンズを副走査対応
方向へ変位調整して脈理・複屈折領域の影響の少ない部
分へ偏向光ビームを入射させることは、図1,2の実施
例に対しても適用できる。この場合、変位調整するのは
2枚のプラスチックレンズの一方でも良いし双方でもよ
い。さらに、プラスチックレンズが2枚以上用いられ、
その内の1枚以上が副走査対応方向へ変位調整される場
合は、ゲート部の向きを全てのプラスチックレンズで揃
えても良い。
【0052】図4は、請求項6,7記載の光走査用レン
ズ系の1実施例を示している。繁雑を避けるため、混同
の虞れが無いと思われるものについては、図4以下にお
いても、図1におけると同じ符号を用いる。
【0053】図4(a)は、偏向器1(回転多面鏡)に
よる光ビームの偏向起点と被走査面3との間に光走査用
レンズ系を配備した状態を、斜視図として示している。
【0054】光走査用レンズ系は2枚のプラスチックレ
ンズ11’,13’により構成されている。プラスチッ
クレンズ11’,13’は何れも、副走査対応方向の同
じ向き(図で下向き)に突出した、位置決め用の突起1
1A’,13A’を有している。
【0055】なお、この実施例に於いては、プラスチッ
クレンズ11’,13’は何れも、偏向光ビームの入射
領域、即ち、偏向領域が偏向に伴ってプラスチックレン
ズ11’,13’を「よぎる領域」に比して大きく、ゲ
ート部による脈理・複屈折領域は偏向光ビームに影響を
与えない場合が想定されており、従って、「ゲート部」
は図示されていない。
【0056】図4(b)は、光走査用レンズ系の2枚の
プラスチックレンズ11’13’の光軸方向から見た位
置関係を、上下方向にずらして示している。位置決め用
の突起11A’,13A’は、共に副走査対応方向(図
の上下方向)へ同じ向きに突出しているが、主走査対応
方向(図の左右方向)に関しては、共通の光軸に関し
て、互いに反対側に離れている。
【0057】即ち、位置決め用の突起11A’,13
A’の位置は、「プラスチックレンズ11’における位
置決め用の突起11A’の近傍を通る偏向光ビームが、
プラスチックレンズ13’の位置決め用の突起13A’
から離れた位置を通る」ように設定されているのであ
る。
【0058】プラスチックレンズ11’を例に取って示
すと、位置決め用の突起11A’による脈理120’の
状態は図4(c)の如くであり、複屈折領域130’は
図4(d)に示す如くであって、いずれも、突起11
A’の近傍に発生している。
【0059】プラスチックレンズ13’に関しては、同
種の「脈理・複屈折率領域」が、位置決め用の突起13
A’の近傍に生ずるが、図4(b)に示すように、位置
決め用の突起11A’,13A’は、光軸に関して、主
走査対応方向の逆側に位置設定されるので、各プラスチ
ックレンズ11’,13’の「脈理・複屈折領域」の重
なり合いは少なく、一方のレンズにおける脈理・複屈折
領域の顕著な部分が他方のレンズにおける脈理・複屈折
領域の比較的少ない領域と重なるので、脈理・複屈折領
域の光スポット径等への影響が全体として平均化され、
相乗的な悪影響を有効に軽減させることができる。
【0060】図5は、請求項8記載の光走査用レンズ系
の1実施例を説明するための図である。光走査用レンズ
は、2枚のプラスチックレンズ12’,14’により構
成され、図4(a)におけると同様に、偏向器による光
ビームの偏向起点と被走査面との間に配備されるが、プ
ラスチックレンズ12’が偏向起点側、プラスチックレ
ンズ14’が被走査面側である。
【0061】図5(a)は、プラスチックレンズ12’
14’の光軸方向から見た位置関係を、上下方向にずら
して示している。位置決め用の突起12A’,14A’
は、共に副走査対応方向(図の上下方向)の同じ向き
(図で下向き)に突出しているが、主走査対応方向(図
の左右方向)に関しては、共通の光軸に関して、互いに
反対側に離れている。また、プラスチックレンズ12’
に於いてはゲート部12B’が、主走査対応方向の右端
部において右方向へ突出しているのに対し、プラスチッ
クレンズ14’では、ゲート部14B’は、主走査対応
方向の左端部において左方向へ突出している。
【0062】即ち、この例では、プラスチックレンズ1
2’,14’は、偏向光ビームの入射領域に対して、位
置決め用の突起12A’,14A’による脈理・複屈折
領域と、ゲート部12B’,14B’による脈理・複屈
折領域とが、影響を与える程度の大きさである。
【0063】この場合、ゲート部による脈理・複屈折領
域をプラスチックレンズ14’を例に取って説明する
と、図5(b)に示すように、ゲート部14B’が、主
走査対応方向へ突出している場合には、脈理100’
は、ゲート部の側に、ゲート部の位置を起点として主走
査対応方向へ発生し易く、複屈折領域110’は、主走
査対応方向におけるレンズの両端部に現れるが、ゲート
部14B’の側において、より顕著に発生し易い。
【0064】プラスチックレンズ12の場合にも同様の
脈理・複屈折領域が発生する可能性が高い。
【0065】従って、ゲート部12B’,14B’の突
出の向きを揃えるようにして2枚のプラスチックレンズ
12’,14’を配備した場合には、ゲート部による脈
理・複屈折領域ともに2枚のレンズの同じ側に集中し易
く、この側において光スポット径等に悪影響が相乗的に
現れる可能性が高い。
【0066】しかし、図5(a)に示すように、プラス
チックレンズ12’,14’のゲート部部12B’,1
4B’の突出方向を互いに逆向きにすれば、一方のレン
ズにおける脈理・複屈折領域の顕著な部分が他方のレン
ズにおける脈理・複屈折領域の比較的少ない領域と重な
るので、脈理・複屈折領域の光スポット径等への影響が
全体として平均化され、相乗的な悪影響を有効に軽減さ
せることができる。
【0067】脈理・複屈折領域は、また、位置決め用の
突起12A’,14A’に依っても発生する。この場合
の脈理・複屈折領域は、突起12A’,14A’に応じ
て、図4(c),(d)に即して説明した脈理12
0’、複屈折領域130’と類似のものになることは容
易に理解されるであろう。
【0068】位置決め用の突起12A’,14A’によ
る脈理・複屈折領域は、突起12A’,14A’が、光
軸に関して、主走査対応方向の逆側に、互いに離れて位
置設定されるので、各プラスチックレンズ12’,1
4’の位置決め用突起による脈理・複屈折領域の重なり
合いは少なく、一方のレンズにおける脈理・複屈折領域
の顕著な部分が他方のレンズにおける脈理・複屈折領域
の比較的少ない領域と重なるので、脈理・複屈折領域の
光スポット径等への影響が全体として平均化され、相乗
的な悪影響を有効に軽減させることができる。
【0069】即ち、図5の実施例では、ゲート部および
位置決め用の突起のそれぞれに伴う脈理・複屈折領域の
集中的な重なり合いが緩和・平均化されるので、光スポ
ット径等への相乗的な悪影響を有効に軽減させることが
できる。
【0070】図6は、請求項9記載の光走査用レンズ系
の実施例の2例の特徴部分を説明するため、図4(b)
に倣って描いた図である。
【0071】図6(a)に示す実施例では、光走査用レ
ンズ系は、プラスチック成形により形成された2枚のプ
ラスチックレンズ113,115により構成され、これ
らは何れも、副走査対応方向の同じ向き(図の下向き)
に突出する位置決め用の突起113A,115Aと、副
走査対応方向に互いに逆向きに突出するゲート部113
B,115Bとを有する。突起113A,115Aは、
光軸方向から見て、光軸の左右(主走査対応方向)に離
れて位置設定され、ゲート部113B,115Bは、光
軸位置において、副走査対応方向(図の上下方向)へ互
いに逆向きに突出するように位置設定され、プラスチッ
クレンズ113の位置決め用の突起113Aの近傍およ
びゲート部113Bの近傍を通る偏向光ビームが、プラ
スチックレンズ115の位置決め用の突起115Aおよ
びゲート部115Bから離れた位置を通るようになって
いる。
【0072】位置決め用の突起113A,115Aによ
る脈理・複屈折領域も、ゲート部113B,115Bに
よる脈理・複屈折領域も共に、図4(b),(c)に示
したのと同じような様子になり、突起113A,115
A,ゲート部113B,115Bによる脈理・複屈折領
域の「集中的な重なり合い」が緩和・平均化されるの
で、光スポット径等への相乗的な悪影響を有効に軽減さ
せることができる。
【0073】ゲート部113B,115Bは、この例で
は、光軸方向から見て、主走査対応方向における光軸位
置に設定されているが、これらを主走対応査方向に関し
て光軸の両側に振り分けて配備してもよい。
【0074】図6(b)に示す実施例では、光走査用レ
ンズ系は、プラスチック成形により形成された2枚のプ
ラスチックレンズ213,215により構成され、これ
らは何れも、副走査対応方向の同じ向き(図の下向き)
に突出する位置決め用の突起213A,215Aと、副
走査対応方向に互いに逆向きに突出するゲート部213
B,215Bとを有する。突起213A,215A,ゲ
ート部213B,215Bは、いずれも、光軸方向から
見て光軸の左右(主走査対応方向)に離れて位置設定さ
れ、副走査対応方向(図の上下方向)へ同じ向き(図の
下向き)に突出するように形成定され、プラスチックレ
ンズ213の位置決め用の突起213Aの近傍およびゲ
ート部213Bの近傍を通る偏向光ビームが、プラスチ
ックレンズ215の位置決め用の突起215Aおよびゲ
ート部215Bから離れた位置を通るようになってい
る。
【0075】位置決め用の突起213A,215Aによ
る脈理・複屈折領域も、ゲート部213B,215Bに
よる脈理・複屈折領域も共に、図4(b),(c)に示
したのと同じような様子になり、突起213A,215
A,ゲート部213B,215Bによる脈理・複屈折領
域の「集中的な重なり合い」が緩和・平均化されるの
で、光スポット径等への相乗的な悪影響を有効に軽減さ
せることができる。
【0076】図4〜図6に即して説明した請求項6〜9
記載の光走査用レンズ系においても、請求項4記載の光
走査用レンズ系と同様に、「プラスチック成形により形
成された1以上のプラスチックレンズの1以上を、副走
査対応方向に位置調整する調整機構」を有することがで
きる(請求項10)。
【0077】図4(d)に示すプラスチックレンズ1
1’の場合を例に取って説明すると、プラスチックレン
ズ11’は、副走査対応方向に突出した位置決め用の突
起11A’を有するため、図に示すように、突起11
A’近傍に、複屈折領域130’は突起11A’の側に
顕著に現れている。
【0078】プラスチックレンズ11’に就き、偏向光
ビームによる入射位置として、図4(d)に示す3つの
位置11−1,11−2,11−3(光ビームが偏向す
るため、入射位置は主走査対応方向に平行な直線状とな
る)を考えてみると、入射位置11−1,11−3では
複屈折領域130’の影響が大きいが、入射位置11−
2では複屈折領域130’の影響も脈理120’(図4
(c))が少ない。
【0079】そこで、調整機構により、プラスチックレ
ンズ11’の位置を副走査対応方向に調整し、偏向光ビ
ームの入射位置が、図4(d)の入射位置11−2にな
るようにすることにより、脈理・複屈折領域の影響を軽
減して光走査を行うことができる。
【0080】プラスチックレンズ11’を副走査対応方
向へ変位調整する「調整機構」としては、図7に示すよ
う如きものを用いることができる。即ち、プラスチック
レンズ11’を枠1500の中に配備し、副走査対応方
向のレンズ端面に板バネ1510,1520により図の
上向きの弾性力を作用させ、反対側の端面には調整螺子
1530,1540の先端部を当接させる。調整螺子1
530,1540の調整によりプラスチックレンズ1
1’を副走査対応方向へ変位調整できる。
【0081】調整螺子1530,1540の調整は、独
立して行うことができるから、保持したプラスチックレ
ンズ11’を副走査対応方向へ変位調整させることと共
に、プラスチックレンズ11’を主走査対応方向に傾け
ることもでき、この傾き態位を調整することにより、偏
向光ビームがプラスチックレンズの脈理・複屈折領域の
影響の少ないところを通るようにすることもできる。
【0082】このようなプラスチックレンズの変位調整
による脈理・複屈折領域の光走査への影響の軽減は、図
4〜6記載の他のプラスチックレンズに対しても行うこ
とができるし、光走査用レンズ系が3枚以上のプラスチ
ックレンズを含む場合に、それらの2以上に対して適用
することができる。
【0083】さらに、プラスチックレンズが2枚以上用
いられ、その内の1枚以上が副走査対応方向へ変位調整
される場合は、ゲート部に関しては、その向きを全ての
プラスチックレンズで揃えても良い。
【0084】また、請求項6〜10記載の光走査用レン
ズ系において、光走査用レンズ系のうちに「1枚以上の
ガラスレンズ」を含めることができる(請求項11)。
光走査用レンズ系を構成するレンズのうち1枚以上をガ
ラスレンズとすれば、ガラスレンズには脈理や複屈折領
域はないから、上記脈理・複屈折領域の重なりを有効に
軽減できる。特に、請求項10記載の光走査用レンズ系
において、1枚以上のレンズをガラスレンズとすれば、
請求項5記載の光走査用レンズ系と同様に、ガラスレン
ズとプラスチックレンズとの間に、脈理・複屈折領域の
重なりあいはなく、従って、「脈理・複屈折領域の重な
りあい」による光スポット径への「相乗的な悪影響」を
軽減できるとともに、プラスチックレンズの副走査対応
方向の位置と、主走査対応方向に対する傾き態位を調整
することにより、脈理・複屈折領域の光スポット径への
影響をより軽減できる。
【0085】光走査用レンズ系が1枚のプラスチックレ
ンズと1枚のガラスレンズで構成される、図3の実施例
の如き場合、図3におけるプラスチックレンズ14を、
図4〜図6に示すプラスチックレンズの一つに置き換え
ることが可能である。
【0086】
【発明の効果】上述のように、この発明によれば新規な
光走査用レンズ系を提供できる。この請求項1〜5記載
の発明の光走査用レンズ系は上記の如き構成となってい
るから、プラスチックレンズにおける、ゲート部による
脈理や複屈折領域の悪影響を有効に軽減して光走査を実
行できる。
【0087】また請求項6〜11記載の発明の光走査用
レンズ系は上記の如き構成となっているから、プラスチ
ックレンズにおける位置決め用の突起による脈理・複屈
折領域、あるいは位置決め用の突起とゲート部とによる
脈理・複屈折領域の悪影響を有効に軽減して光走査を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2記載の発明の1実施例を説明する
ための図である。
【図2】請求項1,3記載の発明の1実施例を説明する
ための図である。
【図3】請求項4,5記載の発明の1実施例を説明する
ための図である。
【図4】請求項6,7記載の発明の1実施例を説明する
ための図である。
【図5】請求項8記載の発明の1実施例を説明するため
の図である。
【図6】請求項9記載の発明の実施例を2例説明するた
めの図である。
【図7】請求項10記載の発明の実施例の特徴部分を説
明するための図である。
【符号の説明】
1 光偏向器 3 被走査面 10,12 光走査用レンズを構成するプラスチッ
クレンズ 10A,12A ゲート部 11A’,13A’ 位置決め用の突起 100 脈理 120 複屈折領域
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−50111(JP,A) 特開 平5−53067(JP,A) 特開 平6−3609(JP,A) 特開 平4−340915(JP,A) 特開 平3−168715(JP,A) 特開 平4−336518(JP,A) 特開 平4−245210(JP,A) 特開 平4−253010(JP,A) 特開 平3−251813(JP,A) 特開 平5−19194(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/10

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光走査装置において、光ビームの偏向起点
    と被走査面の間に配備されるレンズ系であって、 プラスチック成形により形成された2以上のプラスチッ
    クレンズを含み、 上記2以上のプラスチックレンズの内の少なくとも1つ
    は、ゲート部の向きを他のプラスチックレンズのゲート
    部の向きと逆向きにして配備されることを特徴とする光
    走査用レンズ系。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光走査用レンズ系におい
    て、 プラスチック成形により形成された2以上のプラスチッ
    クレンズが何れも、主走査対応方向に突出するゲート部
    を有することを特徴とする光走査用レンズ系。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光走査用レンズ系におい
    て、 プラスチック成形により形成された2以上のプラスチッ
    クレンズが何れも、副走査対応方向に突出するゲート部
    を有することを特徴とする光走査用レンズ系。
  4. 【請求項4】光走査装置において、光ビームの偏向起点
    と被走査面の間に配備されるレンズ系であって、 プラスチック成形により形成された1以上のプラスチッ
    クレンズを含み、 上記プラスチックレンズの1以上を副走査対応方向に位
    置調整する調整機構を有することを特徴とする光走査用
    レンズ系。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3または4記載の
    光走査用レンズ系において、 1枚以上のガラスレンズを含むことを特徴とする光走査
    用レンズ系。
  6. 【請求項6】光走査装置において、光ビームの偏向起点
    と被走査面の間に配備されるレンズ系であって、 プラスチック成形により形成された2以上のプラスチッ
    クレンズを含み、 上記2以上のプラスチックレンズは何れも、位置決め用
    の突起を有し、各プラスチックレンズにおける位置決め
    用の突起の近傍を通る偏向光ビームが、他のプラスチッ
    クレンズの位置決め用の突起から離れた位置を通るよう
    に、各プラスチックレンズにおける位置決め用の突起の
    位置を設定したことを特徴とする光走査用レンズ系。
  7. 【請求項7】請求項6記載の光走査用レンズ系におい
    て、 プラスチック成形により形成された2以上のプラスチッ
    クレンズが何れも、副走査対応方向に突出する位置決め
    用の突起を有することを特徴とする光走査用レンズ系。
  8. 【請求項8】請求項6記載の光走査用レンズ系におい
    て、 プラスチック成形により形成された2以上のプラスチッ
    クレンズが何れも、副走査対応方向に突出する位置決め
    用の突起と、主走査対応方向に突出するゲート部とを有
    し、 上記2以上のプラスチックレンズの内の少なくとも1つ
    は、ゲート部の向きを他のプラスチックレンズのゲート
    部の向きと逆向きにして配備されることを特徴とする光
    走査用レンズ系。
  9. 【請求項9】光走査装置において、光ビームの偏向起点
    と被走査面の間に配備されるレンズ系であって、 プラスチック成形により形成された2以上のプラスチッ
    クレンズを含み、 プラスチック成形により形成された2以上のプラスチッ
    クレンズが何れも、副走査対応方向に突出する位置決め
    用の突起と、副走査対応方向に突出するゲート部とを有
    し、 各プラスチックレンズの位置決め用の突起の近傍および
    ゲート部の近傍を通る偏向光ビームが、他のレンズの位
    置決め用の突起およびゲート部から離れた位置を通るよ
    うに、各プラスチックレンズにおける位置決め用の突起
    およびゲート部の位置を設定したことを特徴とする光走
    査用レンズ系。
  10. 【請求項10】請求項6または7または8または9記載
    の光走査用レンズ系において、 プラスチック成形により形成された1以上のプラスチッ
    クレンズの1以上を、副走査対応方向に位置調整すると
    ともに、主走査対応方向に対する傾き状態を調整する調
    整機構を有することを特徴とする光走査用レンズ系。
  11. 【請求項11】請求項6または7または8または9また
    は10記載の光走査用レンズ系において、 1枚以上のガラスレンズを含むことを特徴とする光走査
    用レンズ系。
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